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2024-07-16 08:25

#37 焼き餃子文化の目指す道(ラーメンみたいになりたい)

焼き餃子は、日本の食文化です。と、誰が見てもそう言える世界を目指します。ラーメンのようにね。


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サマリー

彼には夢がありまして、焼き餃子を日本の食文化の一つとして、ラーメンや日本酒と並ぶものにしていくということ。今回は、彼の考える餃子文化をこうあってほしいという願望をお話ししたいと思います。この番組は、餃子ジョッキーの小野寺力がお送りしております。

焼き餃子の日本食文化化
私には夢がありまして、焼き餃子を日本の食文化の一つとして、ラーメンや日本酒と並ぶものにしていくということ。
今回は、私の考える餃子文化をこうあってほしいという願望をお話ししたいと思います。
この番組は、餃子ジョッキーの小野寺力がお送りしております。
ほとんどの人たちは、餃子もラーメンもお腹を満たせればいいんじゃないって思っているのはわかるんです。
それでもあえて言いたい。私はもっと美味しい焼き餃子を食べたい。
そして、餃子はもっと自由で可能性があるってことを多くの人たちに知ってほしいなと思っています。
でも、新しい美味しい餃子が生まれても、消費者が新しいものを受け入れていかないとですね、その新しい餃子は消えていってしまうので、消費者のセンスも変えていかないといけないなと思っているところでございます。
ということで、私が餃子の食文化を高めていくために、課題だと思っている3つのポイントを今日はお話ししたいと思っています。
まず一つ目は、焼き餃子は中国の食文化だと思われていること。
元々ね、餃子は中国から来ています。そしてラーメンや餃子も元々日本では中華料理だと認識されていて、まあそのルーツは正しいんですけども。
でも今、ラーメン屋さんって中華料理のイメージってありますかね?もうほぼ脱中華している感じがしますよね。
ラーメン専門店とかの紹介するときに中国っぽいBGM流れてくると、あれなんかちょっと変じゃない?違和感ない?っていう感じがしますよね。
でも焼き餃子であってもですね、まだにテレビで紹介するときはBGMがチャイナっぽい感じがするんですね。なんかこれへんの違和感、少し感じております。
まだ世の中的にですね、日本の食文化だと思われていなくて、中国で愛されている焼き餃子っていうのを日本人も食べているんだ、みたいなふうに思われているような気がします。
焼き餃子の味の多様性
こういう意識をですね、まず第一歩として変えていかなきゃいけないなと思っています。なんで細かいんですけど、いろんなところで焼き餃子は日本の食文化なんですと、今いろんなところでお話をしております。
2つ目が味の多様性というものがまだ消費者が受け入れていない、作る側もそれに対して提供できないということもあるんですけど、これまたラーメンの例を出させていただくんですけど、
ラーメンは最初にね、あの中華そばみたいな感じで、最初はみんな同じようなものだったと思うんですけど、そこから作る側がいろいろ努力して新しいものを作っていって、
消費する側もそれに応じてセンスが磨かれていって、現在のようにですね、多様なラーメン文化というものが生まれてきているんじゃないかなと思うんですね。
例えばそのラーメンの味にしろですね、醤油味、塩味、とんこつ味とかいろんなベースの味があります。麺の方も太さだったりとか、そこに乗る具のバリエーションとかですね、
チャーシューとかもいろいろとですね、どんどんどんどん新しいバリエーションが磨かれてきております。ラーメンだけじゃなくて、つけ麺とか油そばとか、あと冷やしそばとか、いろんなですね、ラーメンといいけども、いろんなジャンルがありまして、それぞれがそれぞれにスタンダードになってきているというね、食べ方のバリエーションが多様化していっている。
そこに対して餃子といったらですね、まだ皮の厚さとか大きさ、あと肉と野菜のバランスとか、あとは何でしょうね、味付け的にも薄め弱めとかそんなものしかないかなという感じですかね。基本的には味のバランスに似ております。個性をつけるとしたらスパイスが違うとかですかね、塩麹使いましたとか、調味料の差があるあるんですけど、大きな差じゃない感じなんですよね。
なのでいろいろと餃子をご紹介しているんですけど、さっきとこの餃子何が違うんですかみたいなことも味覚的には起こりやすいところがあります。もっとですね、大胆に餃子の味のスタンダードを分かれてもいいんじゃない。ラーメンが塩味と醤油味があるようにですね、大きく分かれてもいいんじゃないなんていうふうに思うんですけど、おそらくそういった分かれたときに、ちょっと今までのスタンダードと違うものができたときに、消費者があまり受け入れてくれないっていうところがまだあるのかな。
っていうところがあって、作る側もですね、曲売れないから作るのやめました。みたいなことが結構起きているのは確かなんですよね。実際ね、スタンダードの餃子と代わり種餃子を並べて売ったときに、売れるのって8割はスタンダードなんですよ。代わり種、本当にニラがたっぷり、ニンニクたっぷりぐらいのところだったらまだいけるんですけど、基本的に代わり種ってなかなか買っていただけない、手に取っていただけない。
最初にね、面白いって思われるものもあるかもしれないですけど、そこがなかなか定着していかない。見た目スタンダードなんだけど、意外と食べてみると個性的みたいなのも時々あるんですけど、そういったものでですね、なかなか代わり種の餃子っていうのが1ジャンル、スタンダードとしての1ジャンルになっていくっていうところがまだまだ道遠いなというところはありますけど、そういった世界を目指していかないといけないなと私自身は思っております。
3つ目、餃子職人がリスペクトをまだされてないっていうところが課題かなと思っています。餃子ってまだ工場で大量に生産されているイメージが強すぎるってこととか、あと家庭でもゼロから作れちゃうってところで、あまり餃子職人に対してすげーことやってるなみたいなことって思ってもらえないところがあるのかもしれないなと思います。
中華の達人とかはいても、餃子の達人みたいなところっていうのはなかなかあまり評価されてなかったりするところがあります。あとはラーメンでミシュラン、ほしいをとってるけど、餃子はビブグルマンドマリだったりします。
主食じゃなくておかず扱いだからってところもあるのかもしれないなと思うんですけど、あとは家庭で作れるってことがね、さっきも申し上げましたけど、なんかすごいことやってるのかわかんないっていうかね、伝わりにくい、評価されにくいポイントになっているのかなって思います。
寿司職人って誰でもできそうなんだけど、極めていくとちょっとした違いがあってすごいよねみたいな、極めた高度な技術っていうものを提供する職人っていうイメージがありますけど、餃子もね実際そういうところあるんですね。
お客さん相手にしているところも、工場で作っている人たちも、やっぱりそれなりに熟練の職人っていう方がいらっしゃるんですけど、それがやっぱり世の中に広まってない伝わってないっていう少数すぎるってところなのかなって思っています。
なかなか餃子の鉄人っていうところが世に出てきても、何が違うのかっていうその違いを見出していただけない。それは消費者側の課題でもあるかと思います。
この餃子とこの餃子違いあるよね。焼くだけでもね味違いますからね。例えばその餃子の王将でも焼く人には味違うよねみたいなことを考える人ってまだまだ少数派だったりしますけど、そういった細かいところで違いを感じる人たちが増えていくと、作っている人たちも違いを認められやすくなってですね、多様性が認められやすくなる。
それで餃子職人というものが認められるようになってくるっていう風になってくるのかなと思っています。焼き餃子っていうのは日常の中でも親しみのある料理であるっていうのは非常に良いことだと思うんですけど、それゆえのバイアスっていうのもあって、餃子の新しいジャンルというのがなかなか定着しない。
それを作った人たちもなかなか表に出てこないっていう状況があるのかなと思っています。作る側と消費者の熟成にはとても時間がかかることだと思うんですけど、それでも時間をかけて多くの方の力を借りて焼き餃子協会としても世の中を変えていきたいと思っています。焼き餃子が世界の中でも食文化として認められるような世界をこれからも目指していきます。
いろいろ考えていると、だいたい私たちも常識がなんだったっけかなってわからなくなってくることがあります。なのであなたの考える餃子の常識、どんなことがあるのかぜひ教えてください。このポッドキャストの概要欄に記載しております。ご意見フォームからお送りいただければ教えていただければと思っています。
今お聞きいただいております、きく餃子はポティファイ、アップルポッドキャスト、YouTubeミュージック、Amazonミュージック、リスンで毎週火曜日、夕方5時までに配信しております。いつもご利用のプラットフォームで番組のフォローや高評価をしていただけるとありがたいです。
ちなみにこの最後の音楽、中国っぽいじゃんって言われるんですけど、タイトルはジャパニーズテンプルなんですね。すいません。
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