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2024-06-04 19:13

【#139】真鶴出版の川口さんに聞く、真鶴町「美の基準」

今回は、「泊まれる出版社」真鶴出版代表の川口瞬さんをゲストにお迎えしました。川口さんは私たちが現在ナビゲーターを務めているSPBS The School のゲストとしても登場いただいた関係で、ポッドキャストにも登場していただきました。神奈川県に位置する真鶴町を拠点にする川口さんに1993年に制定された真鶴の景観を守るための条例、「美の基準」について聞いてみました。

今回は普段よりも短めの収録になりますが、川口さんのご活動や真鶴町についての詳細はSPBS The School のアーカイブコースでご視聴いただけます。

◉SPBS The School のアーカイブ視聴コース申し込み

⁠https://www.shibuyabooks.co.jp/event/10502/


◉トピック

  • 「泊まれる本屋」真鶴出版について
  • ふるさとの原風景のなさから生まれた、まち・場への興味
  • 日常の大切さ
  • 田舎でのコミュニケーションにおけるヒント
  • 真鶴『美の基準』について
  • 地域外に発信する雑誌『日常』について


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00:11
皆さん、こんにちは。杉田麻里子と石川由加子です。
Good News for Citiesは、都市、建築、町づくりに関する様々なグッドニュースを、ザックバランに話す番組です。
はい、今回も素敵なゲストに来ていただいています。
今回はですね、私たちが2ヶ月前ぐらいですかね、
SPBSという本屋さんと一緒に、SPBS THE SCHOOLという学びのプログラムをやらせていただいており、
そのゲストとして来ていただいた真鶴出版の川口俊さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大体ね、毎回2時間ぐらいの授業を、10名とか15名ぐらいの生徒とともにやっているんですが、
今回第4回目かな、4回目だよね。
となるゲストとして、川口さんに来ていただいたんですが、ちょっとじゃあ、川口さんの自己紹介として、
この止まれる出版社、真鶴出版のご紹介を最初にお願いできればと思います。
はい、真鶴出版の川口と申します。
僕は神奈川県にある真鶴町という、静岡と神奈川の県高いぐらいにある端っこの方にある小さい港町があるんですけれども、
そこで止まれる出版社というコンセプトで出版業と宿業を営んでいます。
出版業として地域内の出版物であったり、外に向けて雑誌日常という雑誌を年に1回作っていたりだとかしながら、
真鶴の情報を知って来てくれた方を宿に止めるというような活動をしております。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
いろいろ真鶴出版でどんなことをしているかとか、真鶴という町がどういう歴史を持ってきたのかとか、いろんな話を伺ってきましたが、どうでしたか?
どうですか?
めちゃめちゃ楽しかったよね。
今すぐ行きたいですね。
さっき空き状況を聞いてました。宿の。
空き状況、なるほどね。
川口さんはどうですか?2時間半ぐらいの会ですけど、レクチャーとディスカッションを通して、会を終わった今、体に残っている感覚とか、何かありますか?
そうですね。4CITYさんの話も聞いて、やっぱり共感するところとか、多分こういう感じなんだろうなとか、そういう想像するところとかもあって、
03:06
2人にむしろなんかインタビューしたいなっていう。
2人の出会い、2人の出会いとか、なぜこんな形になってるのかとか、そういうところをむしろ聞きたいなっていう風に。
いいですね。逆インタビュー始まりますか。
全然別々の地域でしかも住みながら、プロジェクトごとにっていうのも面白いなと思って。
ですよね。出会いは私たち渋谷なんですよ。
元同僚でね、渋谷に本社があるデザインの会社だったんですけど、そこで働いていて、それぞれが独立して、数年経った後に、コロナの前の時期かな、きっかけがあって、一緒に活動しようってなって、
で、その時からもうバラバラの場所住んでましたね。私その時は海外行ったし、その後京都に引っ越して、石川は東京で。
で、なんかいろんな地域で仕事があるたびに、そこ現地就業みたいな感じにしたりとか、海外の現地就業もあるし、みたいな感じで活動してますね。
あとなんかさっき川口さんに、原風景ってあったんですか?みたいな話した時に、どこにもアイデンティティがなかった。まあ、その小さい頃住んでた場所も、結構新しくできた町だったから、長い歴史が町自体になかったとか、
あとは結構、私たち結構幼い頃、町をてんてんとしてたりしたこともあって、地元ってどこだっけ?みたいなのが実は結構あって、その場所とひもぞく自分のアイデンティティみたいなものが、結構揺らぐ機会も多くて、だからこそ結構場とか地域とか町みたいなものに、こう強く興味を持ったっていうものもあったのかなと思って、
今日はお話を聞いてて、そこらへんもしかしたら似てるかもなーっていうのを聞いてた感じ。
あとなんかマネージャー出版がやっぱりこの日常っていうところにすごくこだわっているというか、大切にしているっていうのもすごく共感できるなーと思っていて、日常をどう再発見するかっていうふうにおっしゃってたのかな。
そこはまさに私たちも、あらゆるプロジェクトや自分たちの活動で意識していることで、大きく何かを変えなくても、日常っていうものは再発見できるし、もっと面白くできるっていうふうに信じている部分があるので、それを結構私たちもいろんな手段ややり方で作っていってるっていうところに非常に共感しながら聞いてました。
うん、すごい素敵な活動がたくさんあるなーと思いました。
私、あのノリのエピソードめっちゃ好きだった。
ノリね。
ノリのエピソード。
何でしたっけ?幅を聞かせられる。
06:00
幅、幅のエピソード、はい。
幅を聞かせることができるノリを乾かす文化みたいなのが日常としてマナゾルにあって、みたいな。
むっちゃ羨ましいと思って聞いてたんですけど、なんかそういうのね、行った人が羨ましいってなって、自分の地域でもちょっと試したいとか、なんか家でもノリ干してみるとか、
あ、ノリ干すっていう日常があるんだみたいな、なんかね、そういう日常同士を見せ合いっこするみたいなんてすごいいいなと思います。
あれ、幅ノリも結構難しくて、幅ノリを近所のおばちゃんからもらって、結構な量もらったんで、ちょっと他のスタッフにもあげたりして、それをそのおばちゃんに言ったら、ちょっとこれ怒られるというか、幅ノリって結構高級なノリで大事なものなんですけど、
あれはあんたたちだからあげたのに、それをあげちゃダメだよ、みたいな感じのことを思ったみたいで、地域で暮らすって難しいなって。幅ノリだけでもいろいろあります。
でもね、レクチャーの中では、他とのコミュニケーションの取り方とか、対話のポイントとか、川口さんがやられている中で気づいたこと、蓄積したことっていうものをいろいろ教えていただいて、その一つ一つが、うんうん、なるほどっていうふうにあるようなものでしたね。
やっぱこう簡単ではないというか、でもそれを楽しめる自分の状態とかもとても大事だと思うし、そういう人がたぶんその地域で輝いていってるんだろうなっていうのも感じました。
あと、あれが良かったです。取り繕わない、すっぴん、むきみでいること、私今すっぴんなんですけど、っていうのは冗談で、ありのままでいる、隠さないとか、素直に言っていることとか、ちょっと上からすんとしないとか、そういう態度みたいなところもすごい聞いていて、面白いなと思いましたね。
おしゃれにしすぎないとかね。
おしゃれにしすぎない。
漁師が来れるピザ屋の話とかもめっちゃいいなと思って。
めっちゃ良かったな。
あの場所すごい行きたいと思った。
そこいいですよ。
気にしました。
もともとデザイナーの長岡けんべいさんに連れて行ってもらって、けんべいさんの地元があのそばで、公園に呼んでもらったときに、夜ご飯食べ行こうって言って、どんなとこ食べ行くんだろうなと思ったら、ほんと倉庫みたいなとこで、ここ?と思ったら、なんかすごい空間が広がってるみたいな感じで。
09:00
ビアンケッティ、名前?
ビアンケッティという南北にある。
シラスっていうイタリア語でシラスなんですかね?
そうなんですね。
ビアンケッティ調べたら、イタリアにいくつか突破されて。
突破された?
そうそう、イタリアにもあるらしい。
南北がシラスの産地だそうです。
あとは、今日の会話で面白かったのは、やっぱりあれですね、美の基準の条例。
で、ちょっとスライドにいくつか、そこで書かれていた、基準を読み上げていいですか?今。
はいはい、面白いです。
いいですか?
静かな、静かな?これ何?
瀬戸、静かな瀬戸。
瀬戸、瀬戸かな瀬戸。
触れる花、これめっちゃいい。
あと、実なる木、聖なる場所、普段の緑、小さな陽だまり、長芽、お年寄り、少し見えるには、相応しい色、子供の家、地の産む材料。
めっちゃ良くないですか?これって、もう条例として、これが書かれてたってことですか?
書かれてるんですよ。
すごくないですか?
いや、もうなんで、もう本当に、作った方々は今でもご存知なんですけど、一番リーダーとして、警官系の井原先生という弁護士の方がいまして、
その人が、日照犬って呼ばれる隣の家の火を妨げてはいけないという、あれをアメリカから日本に持ち込んできた弁護士の方なんですけど、警官に強い弁護士というか、その人がリーダーで、
町づくりプランナーの野口さんと、建築家の池上さんという方が3人、外部の指揮者として入って、町側はカリスマ町長が三木さんという町長がいて、その4人でチームを組んで作った条例になっていて、
井原先生がもともと弁護士として法律とかを作るのに、法律で心を動かすことができないだろうかっていうのを考えていて、数字とかそういうので規制するんではなくて、心を動かすような条例を作りたいという思いがあって、
建築家の池上さんがそれを受けて、ああいう言葉、パターンランゲージと呼ばれる、基にしたクリストファー・アレグザンダーという建築家が作った本もあるんですけど、それを基にしながら作ったというものになっています。
これが1993年ですよね。その当時にできてたっていうことと、あと私はこの美の記事のタイトルがとてもいいなと思って、やっぱりその美しさとかその町に住む人の美意識ってすごい大事だと思ってて、結構今失われているなと思って、何を美しいなとか思うかっていう、
12:24
その価値観をもっと町に浸透させていきたいなと思うし、この時代にこれを作っていたっていうのはすごくかっこいいなと思います。
心が正直動くなと思って、一つ一つに情景が見える、風景が見える。誰でもわかるって直感的にコネクトできる美の美意識だなと思って、細かい好き嫌いってやっぱあるじゃないですか。
シンプルなのが好きとか、トレディショナルな感じが好き、モダンが好きとか、その以前の根源的な人間の欲求に関わる美しさみたいなところがすごい超感動しました、これ。
嬉しいです、そんな言ってます。でも本当作った方々と話してると、本当僕らと同じように、何て言うんですかね、彼らが40代の頃に、当時日本がバブルでどんどん建物を作ろうとかリゾート開発していこうみたいな流れの中で、
ある一定層が違和感を持ってた人たちがいて、それに対してちょっと違うんじゃないかって思っていた人たちがいて、その人たちがこう作った条例で、多分同じ時代に生きてたら、この場にいるというか同じ仲間になってるような人たちで作られたのかなっていうのは思いますね。
なるほどね。今バージョンを作ってみたいなとも思うし、なんかこういうのを読み解いて、すごいなんか場を作っている川口さん、すごい改めていいなって思うんですよね。なんか風景、風景がなんか想像できると、私は謎の出版行ったことないけど、なんか想像できちゃうみたいな、匂いまで嗅げちゃうみたいなところがあるな。
なんか湿度感じたよね、今日。
感じる感じる。
プレゼンテーションの中で。
私たちが普段お世話になっているサルヤっていうホステルがあって、山梨県の橋吉田。
よく行くんですけど、あそこにしているヤギさんも、なんかね、いつもシーンの話をするんですよ。
なんか大きなグランドビジョン、地域をつなげるなんちゃらなんちゃらみたいなビジョンの話じゃなくて、なんか庭で干されている真っ白なシーツとか、なんかそういうレベルの日常のレベルの風景を切り取った話をよくしていて、なんかそれに近しいものを感じたというか、なんかピンとくるものがありましたね。
15:06
めっちゃいいな。やっぱ行かなきゃですね。もう今すぐ行きたいですね。
日常っていう冊子も多分結構、本屋さんでそれを見たことある人もいるんじゃないかなと思うんですけど、あれは今後どういう切り口で、ちょっと第4弾ですか、次は。
はい。
やっていこうみたいなのあるんですか。
そうですね、今3号を売ること、売るフェーズでまだ4号のことを全然考えられてないんですけど、この中で雑誌日常の立ち位置は、まなずる出版として地域内で連携する活動と、地域外で連携する活動みたいなのを大きく分けて2つやっていきたいなと思っていて、
地域外で連携して作っていくのが雑誌日常をイメージしていて、まなずるっていう1個の地域だけじゃなくて、他のいろんなところで目指している地域の人たちとつながったりだとか、作る過程でもいろんな地域の人たちと一緒に作って、
で、それを届ける過程でも、そこの、例えば今日秋田の好天っていうカフェの話、カフェで買ってくれたっていう人がいましたけど、そんなふうにいろんな地域に目指した場所で売ってもらったりしてるので、そこともつながりたいなと思ってて、
いいですね。
なんかこう、地域外の連携を強化していく媒体みたいなふうに考えて、そんなふうになったらいいなと思ってます。
いいですね。そのなんかやっぱ、内と外のバランスがとても上手だし、そのバランス感っていうのを持って、何か1個の場所に関わっているっていうのもすごい素敵だなと思いました。ありがとうございます。
いろいろ褒めてもらえて嬉しいです。
楽しかったですね、今日のトーク。
このアーカイブトークを皆さんにもね、聞いていただけるようになっているようで、spbs the schoolの今回の全5回のレクチャーのアーカイブ動画をアクセスするための権利をサインアップしてね、購入できるようなので。
リアルタイムで受講できない人向けに、後からオンラインの講座を買って受講するっていうこともできるようなので、spbsのホームページちょっと概要欄に貼ってあるので、そこから全部振り返って聞いてみたいって人は是非チェックしてもらえたらと思います。
18:02
そういう意味でここでは全部、ちょっとちらつかせるみたいな、短い会にはなってしまうんですけど、でもちょっと香川知さんとは今後も何かしらでご一緒したいなと思ったし、
是非。
我々も行きたいし、我々の場所も来てもらいたいし、京都も是非来てください。海外とかも一緒に行きたいなと思いました。フィリピンの話をね、してたのでね。
それ楽しそう。
ちょっとじゃあ引き続きよろしくお願いします。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、よろしくお願いします。引き続き。
グッドニュースフォーシティーズでは、毎週新しいエピソードを配信しています。次回もお楽しみに。
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