00:10
今もあの日の生物部、トヨです。
同じくシロです。
今回も、いつも通り、ディスコードの方で公開収録をしております。
はい、みなさんありがとうございます。たくさんの方がまた聞いてきてくれてありがとう。
そうですね。普段も来てない、普段来た初めての方もいらっしゃいますね。
ああ、ほんとだ。
あ!
おなじみの。
はい。ということで、今回、まず、今の段階で来てる人からまずお伝えしますか。
うん。
はい、まずRRAさん、それからくまみさん、ぐれさん、ざきさん、はなさん、ビジネスいい人さんですね。
ああ、ありがとうございます。え、くまみさんってあの…あのくまみさん?
あのくまみさんですよね。あの…何でしたっけ。えっと…
ヒグマを送ってきてくれたのが最初の。
そうそうそうそう。
はい。
え?そっか。
あれ?今何年生?今何年生ですか?
高校1年生?高校生かな?
いや、すごい。
ありがとうございます。
いや、ね。
いや、まあ、明日土曜日だし。
そうですね、確かに確かに。
はい。
ということで、えーと、今回たくさんの方にご参加いただいてるんですが、今回はですね、ちょっといくざく、あの、だいぶ間が空いてしまったんですが、
過去にお仕事図鑑ってやったの覚えてますか。
いや、本当はそれがやりたい番組なんです、これ。
そうなんですよ。当初はもっと1ヶ月に1回ぐらいでっていう風に言ってたんですけど、
うん。
はい、あの、間が秋に空きまくって。
あー、そうね。
はい、あの、始めた当初に、えーと、すすむさんと、えーと、せみやまさんに、あの、話をしてもらったんですけれども、
まあ、友達だね、もうね。
そうです。
友達に話をしてもらうみたいなね。
はい、そうなんです。
なので、まあ今回は、まあその、第3弾ということで、すごく来た方ぶりに、えーと、お仕事図鑑をやっていきたいと思います。
やったー。
はい、ということで、えーと、今回出演いただくのは、ぐれさんです。
わー。
いえーい。
いえーい。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
またと、友達、また友達が来たと思います。
光栄です。
そうですね。
はい。
じゃあまず、じゃあぐれさんから、自己紹介を最初にお願いしてもいいですか?
えっ、自己紹介?
はい。
えーと、BZD211、111番のぐれです。
おー。
えー、よろしくお願いします。
お願いします。
お願いします。
はい、ということで、今回はぐれさんに、あの、話を聞いていこうと思うんですけれども、えーと、まずぐれさんの職業ってまず何なんですか?
えー、私は、某所で学芸員という仕事をしております。
03:03
学芸員。
おー。
はい、実は、あの、学芸員について、お便りが一通来ておりまして、
はい、ちょっとそこから読ませていただいてもよろしいですか?
お願いします。
はい、お願いします。
はい。
えーと、こちらですね、えー、2023年の10月に来ていたお便りです。
結構前だったね。
結構前です。
そうです、あの、この日のためにだいぶ温めてたやつがありまして、BZ2202の28番、はい、えーと、こうしゅうさんからです。
こうしゅうさん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ずいぶん前に。
ずいぶん前ですいません、はい。
じゃあ、読ませていただきますね。
はい。
こんにちは、こうしゅうです。
先日、小6の娘が東京に修学旅行に行ってきました。
東京タワーや浅草国会記事堂など各所有名なところに行ってきたようです。
どこが一番思い出に残ったの?と尋ねたところ、一番はバイキングでした。
二番は、と聞くと、なんと国立科学博物館でした。
ただ、滞在時間が少なくて行けないところが多かったようです。
また行きたい?と聞くと、うんと二つ返事。
これは家族でぜひ行かなくては、と思っています。
本当は食べ農作の会に参加したいところですが、予定が合わず今回は見送らせていただきますが、
冬休みに家族でゆっくり行きたいと思います。
話は変わりますが、先日、地域の行事で歴史博物館に行く機会がありました。
学芸員の方に説明をしていただいたのですが、すごく丁寧で、そしてどんな質問にも的確に答えられている姿に感動しました。
学芸員のお仕事についてざっくり知りたくなりお便りしました。
一応生物なので仏作かと思いましたが、
教育的要素もあるかと思い、仏作にいたしました。
取り上げていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。とのことです。
おお、完璧なお便りじゃないですか。
すごい。
はい、小6の娘さんも中学2年生ですかね。
はい、ということで、学芸員についてのお便りをいただきましたので、
今回久々のお仕事図鑑ということで、学芸員のぐれさんに話を聞いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
はい、じゃあまず、学芸員ってどんな仕事なんですか?
学芸員ってどんな仕事ですか?
むしろ、普通一般の方って学芸員って言われて、具体的にイメージしたりとかってあるんでしょうかね。
意外に学芸員っていう職自体が、ちょっとこう、例えば学校の先生とかに比べたら知名度低いんじゃないかなとは思っていて、どうですか?
06:02
おー。
トヨさんとしろさんは。
確かに。大学1年生の時に、その教員免許取るか学位芸員の免許取るか選択を迫られた時に、学芸員ってなんだ?ってなりましたね、確かに。
同じです。
ね、だから芸がついてるから、何なんだろうって。連想できなかったけど、でも、やっぱガイダンス聞いて、博物館とか水族館、動物園とかって働くために必要な免許だよって言われても、
あ、そうなんだーみたいな、なんかいまいちピンとこなかったって感じだね。
三尾が持ってるよね、学芸員。
あ、そうだっけ。
そう。だから、なんかそれしかイメージがない。
しかイメージがない。
そう、だからその、うちの学科だと教員式、教材?
うん。
教員免許しか取れなくて、トヨの学科だったら学芸員も取れるっていう、なんかそういうイメージ。
あ、そうね。水族館で働きたいって人も多い学部だからね。
っていう感じですね。だからもう大学に行くまで知らないんです。
あ、そう、ほんとに高校生の頃は全く知らなかった。
いや、そうですよね。私はいま、結構都会から来てるっていうことに、
いくざくのお便りではしているんですけども、地方自治体の美術館で働いています。
すげー。
いま、ほら、水族館とか博物館とか出てきましたけど、
実は日本では、全部ひっくるめて博物館っていう仲間になっていて、
そこで働いているのが学芸員なんですね。
博物館がひっくるめた。
美術館も歴史資料館も動物園も水族館も全部博物館なんですか?
そうなんです。
それは、一応法律で決まってるんですよ。
博物館法っていう法律があって、そんなのあるんだって感じですけど。
確かに、博物館法で決まってるのを知らなかった。
博物館法では、博物館は、例えば、いわゆる博物館だったりとか、
あとは歴史とかの資料館、私が今働いている美術館、動物園、水族館、植物園とか、
そこら辺の何かが展示されている施設は博物館なんですよ。
なるほどね。じゃあ、目黒の規制中、博物館で働くにも学芸員の免許が必要だったんですね。
そうですね。
09:01
これ、学芸員の免許って一つだけなんですか?
例えば、理系とか文系とか関係なく、学芸員持っていれば、どこでも今の博物館行けるんですか?
めちゃくちゃいい質問。
そうなんです。実は、資格としては、学芸員資格っていう資格1個だけなんですよ。
ただ、それぞれ、たぶんみなさん専門があって、その就職するとき、博物館だったり美術館だったりが募集をするときに、
こういう専門の人が欲しいですっていうふうに募集の要件を出します。
なるほどね。じゃあ、免許は細分化されてないけど、学校の先生みたいに理科、社会みたいにないけど、
だけど、専門、何学んできたの?っていうのは問われちゃうんですね。
そうなんですよね。
学校の先生もそうだよね。理科の免許だけど、物理科、生物科、科学科は、問われるね、一応ね。
まあ、でも自己申告、一応そうだけど、自己申告でいけるじゃん。
そうだね。
ちなみになんですけど、結構美術館とか学芸員って言うと、
あ、あれでしょ、展示室で座ってる人でしょってよく言われるんですけど。
これビジネスいい人さんがまさに言ってますね。
唯一の設定は美術館で座っていらっしゃる方の印象って。
そうですよね。いや、実は多分多くの場合、あれ学芸員じゃないんですよ。
逆に?そうなんですね。
あの人たちは監視員って呼ばれる人たちで、そちらの方のある意味プロの方たち。
ちっちゃい美術館とかだといるときもあるんですけど、
例えば大きな美術館はアルバイトだったりします。
じゃあ盗んでいかないようにとか、いたずらしないようにって見張ってる人みたいな感じですか?
そうですね。傷つかないように。
あと他のお客さんに迷惑にならないようにっていうふうに見守っている人たち。
なるほど。
じゃあグレさんは別に座ってないってことですか?
そうですね。私が働いている美術館に来ても、私は座ってないです。
裏にいてすごい作品の管理をされてたり、イベントとかめっちゃあるじゃないですか。
なんかそれの発注だとかみたいなのをやってたりするイメージありますね、美術館って。
まったくまさしくその通りで、学芸員って結構いろいろやることが多岐にわたってるんですよね。
例えばその美術館だったりとかの資料とか作品を集めること、収集、それからそれを守る、保管。
12:05
あとは皆さん美術館に行くとしたら、あるいは科学でも何でもですけど、展覧会に行くじゃないですか。
その展覧会の企画をしたり、あと展覧会をするための調査とかをしたり、そういうことをしています。
調査したみたいな。
調査もします。で、他にもそれに関連したイベントだったりとか、講座やったりとか、ワークショップやったりとか、
あとは団体で子どもたちが来館したときの対応をしたりとか。
ああ、行く行く。
修学旅行のやつですね。
そうですそうです。まさに、講習さんがおっしゃってたやつとかですね。
すごいな、すごいめちゃくちゃやってますね。
美術館行ったときに、この絵を解説してくれる人はあれ学芸員ですか?
そうですね。それも美術館によるんですけど、学芸員が解説をすることもあれば、それのためのボランティアとかを育成しているところもあります。
ボランティア、もう絵が好きな人が絵の好きなところを紹介するっていう、めちゃくちゃ素晴らしいシステムですね。
すごい、そういうのもあるんだ。
さらにちなみになんですけども、学芸員の資格は取れますよね。
誰でもというか、その資格を取れる大学に行って授業をとって、実は実習もあって、それをすれば学芸員で実習もします。
教育実習みたいに、博物館とかに行って実習を受けて。
大変だって言ってる人もいるかな。
ただ、学芸員になるって言った時には、博物館、美術館とか動物園とかでもそうですけど、それに就職しないと、学芸員っていう職にはなれないんですよね。
資格があっても学芸員にはなれない。
まあ確かに。
教員もそうですけどね。
まあそうですね。免許があってもね、それにならないと。
でも、今思い出したけど、やっぱり水族館とか学芸員必要じゃないですか。
はい。
やっぱり倍率ってめっちゃ高いんですよね。
めっちゃ高いです。
めちゃくちゃ高いです。
美術館とか、やばい。
水族館、動物園はめちゃくちゃ高そう。博物館も結構高い。何が高いんですか?全部高いんですか?
割と全部高い。
しかも、やめないし。
15:00
そうなんですよ。
誰もやめないし、新卒で入るとかって言ったら、枠がそもそもないしみたいな、そんな感じですよね。
そうですね。私が初めて学芸員についての授業を受けたのが、もう10年前なんですけども、
その時に、最初に先生に言われたことがすごく印象に残っていて、
年間で学芸員の資格を取ったり、あと職を欲してる人が、だいたい1万人ぐらいいると。
毎年。
毎年ざっくり1万人ぐらいが、学芸員という仕事に就きたいと思っている。
それに対して、1年間の博物館、美術館も水族館も動物園も全部含めた募集の人数。
だいたい100件。
100件?
100分の1。
100倍。
倍率100倍。
そうなんです。単純計算で100倍なんですよ。
やばすぎる。すごすぎる。
え、もう宝塚の、あれじゃないですか。なんかテレビで見たことあるけど。
やば。え、すごいですね。やっぱすげえんだ。うわー。
っていう感じなんですけど、これ一方で、さっき全部ひっくるめてって言ったんですけど、
募集の時にすごくこう、条件を狭めるんですね、どこも。
専門とかで。
はい、専門とかで。
私が見た中で、今までで一番、え?って思ったのが、ある九州の方にある、あれは博物館かな?の募集で、
専門が、金星の城の建造法について研究していた人。
インポイントすぎる。
めちゃくちゃニッチ。
歴史とかそういうことじゃないんですね。
金星寺とかじゃなくて、金星の城。
の構造、構造?
の構造。
これは、建築学とかなんですか?それとも日本史とか、歴史学になるとか、どっちなんだろうって。
どっちか、どっちもかもしれないですけど、それ見た瞬間、これは私は違うなって思いましたよね。
そっか、博物館とかになると、もうそういうことになってくるんですね。
18:01
専門性が。
だってその博物館行く人たちって、みんなそれ目当てで、興味があっていくわけだから、
やっぱり、何だろうな、何にも知らない人っていうよりは、ある程度知識を持ってる人だから、それに対応できたりしなきゃいけないっていうことは、やっぱそれなりの知識が求められるってことなんですね。
そうですね、やっぱり、研究をしなきゃいけないので、博物館に入った後も。
そっか、研究してるんですよね。
そうですね、学芸員は研究職でもあるので、やっぱりある程度ベースがないと、そこに入っていけないんですよね。
あー、そうなんだ。あ、じゃあ、え、グレイさんも今、その美術館で研究やってたりするんですか?
えー、そこまで大げさにはやってないですけど。
今は、研究っていうよりも、やっぱり勉強はずっとしていて、今、1本展覧会、サブで抱えてるんですけれども、やっぱりその次の展覧会で扱う人だったり、その周辺に関しては、常にやっぱり情報を集めたりとか、調べたりとかしていますね。
すげー。だってもう講師もやってるっていうかね、やっぱり行かなきゃいけないわけですよね、やりに。
あれ?聞きに来るのか。
そうですね、両方ありますね。私はまだまだ弱肺ものなので、講師に呼ばれたりっていうことはないんですけれども、やっぱりある程度こう、念機が入ってくるというか。
それなりになが出てくると、いろんな大学に呼ばれたりとか、あとは博物館実習系の授業に、学芸員を資格取るための授業に先生として呼ばれることもよくあります。
それってあれなんですか?なんかその、この博物館とかこの美術館の人に誰かしら来てくださいっていう依頼があって、じゃあ誰々行ってきてみたいな感じになるんですか?それともなんか一本ずりで誰々さんにお願いしたいですみたいな感じになります?
どちらかというと一本ずりの方が多いですね。その大学の卒業生で、今美術館だったり博物館で働いている学芸員に声がかかることが多いです。
なるほど。卒業生として来てくださいみたいな。
まあ卒業生として、そうですね来てくださいっていう感じで。
ビジネスいい人さんから、ちなみにグレさんの専門分野は?っていうのがあるんですけど、言える範囲で、もし言った後にこれは?って思ったらカットしてくださいって言ってもらえれば、あれの配信には載せません。
21:08
ここでありますが。
これね、ちょっと話すと長くなる。
いいですよ。
いいですよ、もう全然。
私、専門分野は?っていう風に言われると実はちょっと困るところがあって、実は私ダブルスタンダードなんですね、専門分野が。
二刀流ってことですか?
そうです。
それが実は私の今までの職歴にも関わってくるんですけれども、今は地方自治体立の美術館で勤めているんですが、
実はその前は歴史資料館に勤めてたんですね、私。
歴史から美術。
そうです。で、あれってなるじゃないですか、さっきまで専門性が大事だったりとか。
歴史と、やっぱり美術って全然分野としては、美術館博物館としても違う分野なんですけれども、
私のメジャーというか、一本目の専門が日本の宗教、民族、歴史学、そのあたりをメインにしていたんですね。
なので、それの専門性を生かして歴史資料館で働いていました。
で、そのサブの研究で美術館教育をやってたんです。
美術館教育。
はい、美術館の教育普及だったりとか、そういうことを実践を通して、
研究じゃないですけど、それも一つの専門にしていたっていうことがあって、
そっちの方を使って今いる美術館で働いているっていう感じになります。
美術品とか美術史とかそういうようなことではなくて、美術館をどうやって広げるかみたいなのが専門って感じですか。
そうですね、美術館でどういうふうにいろんな人に楽しんでもらうかというか、
私がよく、今私は教育普及をする部署にメインでいるんですけれども、
この時によく私が今自分がどういうところにいるのか説明をする時に、
美術館というのはやっぱり作品を見せるための場所なんですけれども、
その作品だったり美術館と外の人をつなげるための場所にいるのが、
教育普及の仕事なんですよっていう言い方をします。
24:01
なのでよく、例えば学校の団体で来館した時だったりとか、
それから外に向けてのイベントだったり講座だったりとか、ワークショップだったりとか、
そういうものを企画したり運営したりするっていうのがメインのお仕事になってますね。
どこの博物館にもそういう部署あるんですか?
最近は割と教育普及っていうのが大事だねってなってきたので増えてきてはいるんですけれども、
やっぱり展覧会とかの方が花々しいじゃないですか。わかりやすいし。
あと作品を大事に守るだったりとか、そういうことも大事だねっていうのは言われていたので、
そちらの方がやっぱり歴史としては日本では古いです。
ただ30年前ぐらいから、3、40年ぐらい前からそういう教育普及みたいなのも大事だよねっていうふうにして、
だんだんと広がっていって、今は割とどこの美術館、どこの博物館にも教育普及っていう部署があったり、
それを担当する人がいたりっていうことはあります。
全然知らなかった、その美術館の裏側。
確かに。美術館だったら絵を綺麗に飾る人とか、絵を導入したりだとか、レイアウトどうするとかしか、
ちょっとどうかなっていうのを感じてたけど、そういう仕事なのかなって感じてたんですけど、
全然違いました。めちゃくちゃいろんなことやってる。知らなかった。
日本の学芸員って別名が、別名というか何ですかね、あだ名?別称があって、何でもやる雑芸員って言われてるんですよ。
雑草とかの雑芸員って言われているんです。
いや、どこも上手い言葉はあるもんだな。雑芸員ね。
でも確かに本当に多岐に渡る。ありとあらゆることをやっててびっくりしました。
これ、日本にすごく独特で、この学芸員というか雑芸員というのは、海外だと、もっと分野が分かれてることの方が多いんですよね。
キュレーターって聞いたことありませんか?ないか。
結構、キュレーターっていう言葉を使うことがある。学芸員を訳すとキュレーターになるんですけれども、
27:01
実は英語のキュレーターと日本の学芸員ってかなり違っていて、
キュレーターっていうのは、展覧会の企画とか運営とか、それに伴った作品の研究をする人なんですよ。
で、他にすごくいろいろ分野が分かれていて、
例えば、レジストラーっていう、作品の情報を管理する人。
それ違うんですね。
違うんです。
収蔵庫の中にどこに何があってどういう状態かっていうのを把握してる人みたいな。
で、あとハンドラーっていうのを置いて、ハンド、手ですよね。実際に作品を取り扱う人。
キュレーター、作品触らないんですよね。
あとは、教育普及を専門にするのは、エデュケーターって呼ばれます。
それが全部、外国だと別々の職種。
だけど、日本だと学芸員って名前で。
雑芸員でございます。
日本もそうしたらいいのに。
それはなんでなんですか?
例えば、日本のほうが博物館とかのスパンが短いというか、
ちっちゃい博物館が多いみたいな、そういうことなんですか?
それとも、外国のほうが大きいのがどんってあるみたいな。
多分、いろいろ理由はあると思うんですけれども、
そもそもこういう美術館みたいなのが、日本に入ってきたのが明治以降なんですよね。
結構、海外からそういうのを取り入れたときに、
とりあえずそれに関してする人っていうのを作らなきゃいけなかったっていうこともあって、
そこからのおそらく伝統で、学芸員っていうものが生まれてしまった。
でも、これ結構、私は楽しいので何でもいいかなとは思うんですけれども。
日本でもキュレーターって名乗ってる人はいますけれども、
やっぱりそういう人は展覧会特化型っていうイメージがありますね。
学芸員の中でもいろいろあるってことか。
はい、いろいろあります。
大変、もう何でも、やっぱ何でも屋さん、雑芸員。
え、じゃあもう海外の人たち日本の学芸員見て、めちゃくちゃびっくりしてるんじゃないですか?
バグやってるやんみたいな。
そうかもしれません。
イメージとしてはキュレーターしかしていないイメージでした。
30:00
学芸員っていうとキュレーターなイメージ。
たしかに。
実はいろいろやってるんです。
なるほど、学芸員についてすごく詳しくなった気がします。
よかったです、今日来た甲斐がありました。
そう、そんなにやってるとは思わなかった。
すごいですね、やっぱ。
1日どんな感じで仕事してますか?
時期によって違うか。
そうですね、日によっても違いますね。
やばいのは、展覧会の準備を抱えつつ、団体の学校の来館があって、
他の講座も走ってる時とかがすごくやばいです。
全部盛り。
そうですね、たとえばその、出勤して、
私が働いているところは、10時開館、6時閉館なので、
そのちょっと前が始業なので、9時半始業なんですね。
で、6時15分とか半ぐらいまで働いて、
だいたいそれじゃ仕事は終わらず、7時を回ることは多いんですけれども、
そうすると、朝出勤して、席ついて、メールチェックするかしないかをして、
朝学校が来るってなったら、もうそれの対応に、
もう多分朝の11時とか12時ぐらいまでかかっちゃいますよね。
学校が来て2時間ぐらい、やっぱりかかるので。
で、お昼を書き込んで、午後1時半からイベントが始まるってなったら、またそこで放送して、
で、その間に3時から展覧会の打ち合わせってなって、展覧会の打ち合わせに行って、
めっちゃ忙しい。
そうなんですよ。そうするともうゆっくり、それこそ資料の調査をしたりだったりとか、
それに伴って次の団体来館の準備をしたりだったりとか、
他にもいろいろなやっぱり事務手続きも行っているので、そういうことを行っていると、
逆にめっちゃ暇だみたいな日あります?極端に。
そうですね。例えばそういう予定が入っていない日っていうのもあります。
ただそういう日は、例えば次の展覧会だったりとか、
あとは必ずいつかは講座を行ったりイベントを行ったりっていう予定は先々に入っているので、
33:04
それの準備だったりとか調べ物をしたりだったりとか、
そういうことをしているので、暇で暇でしょうがない日っていうのはないですね。
うわーすごい。
いやーすごいな。恐れ入りました、まじですごい。
なんかすごい勝手なイメージ、なんかのやっぱりいろんな映像作品であくびしながら、
もう今日も暇ねーみたいな、そういうの話してる風景を勝手にイメージするけど、全然そんなことなかった。
まあそういうのって何か事件が起こる映画とかだもんね。
そうね、毎部でみたいなね。
なんかその、なんか今日はそんな暇ってことはないからあれだと思いますけど、
なんか表に行こうかなみたいな感じになるんですか。
あ、そうですね。
表にというかその、まあ開館してるわけじゃないですか。
はい。
あの基本その言い方ですけど裏側に基本いて、で子供たちが来たらなんか表に出てみたいな感じですけど、
なんか普通に何もない日にちょっと表行ってこようかみたいな。
ありますあります。やっぱり展覧会の様子っていうのは見に行きたいですよね。
どういうお客さんがいるのかなとか、お客さんがどうやって見てるのかなとか、
どんな会話しているんだろうとか、やっぱりそういうのは気になりますし、
あとやっぱり展示室に行ったら展示室に行ったで、
明らかにこう学芸員っぽい人がいるとお客さんに話しかけられて、
それこそ質問を受けたりとか、そういうこともあります。
そういう客層、客層っていうかな、なんかリサーチもされてるわけですね。
そうですね、気分転換に私は展示室に行くことは多いですね。
ちょっと一周してこようかなみたいな。
で、そこで捕まってみたいな感じですか。
仕事増えたなみたいな。
めっちゃ大変だったみたいな、なんか陳事件みたいなのあったりします?
ありますあります。
ありますか?
ありますよ、もちろんあります。
やっぱり一日に何人も人が来る場所なので、本当に陳事件は耐えなくて。
耐えなくて。
耐えないですね。
今までででも私が一番笑ったのが、
笑ったのか。笑えるんだったらまだいいですけどね。
笑えない事故もね、あるとそれはちょっともう大変なことになってしまうので、
こういうところでお話はできないんですけれども、
36:02
やっぱり笑える事故はあって、
やっぱり学校の、その時は小学校の3、4年生ぐらいの団体が来館して、
結構案内をうちのボランティアさんにお任せしたりとかしてたんですね。
そしたら、無事に終わって、
帰ってほっと一息をついたら、
教育委員会の方から電話がかかってきまして、
教育委員会の人もすごい困った声で、
学校からちょっと連絡があってと、
今日来た学校の男の子の一人が、
ズボンのお尻を破いてしまったらしいんですが、何か知っていますか?って。
お尻破けてた。
はい?みたいな。
で、どうも聞いたら、美術館の中で走って、滑って、転んで、どうもズボンが破れたらしいんですね。
で、保護者の方から美術館の中で走らせるなと、お叱りを頂戴いたしまして。
いや、いやいや。
親の責任ではと。
そういうね、ちょっと変な事件は耐えないですけど。
じゃあ、そういうのも対応しなきゃいけないんですね。
そうです。真面目な顔して対応してます。
めっちゃ面白い。
言える範囲でいいんですけど、やっぱり映像作品、いろんな映像作品で、やっぱり泥棒があるじゃないですか。
何時何分に、頂きに参りますみたいな。
こんなのよ、こんなのよ。
怪盗なんとかよりみたいなね。
確かに、そういうやつよく届きそうな気がするね。
そういうのってあるんですか?
私の知る限り届いたことはないですね。
やっぱりSF作品なんやね。
でも実際に、私の勤めてる美術館ではそういうことはないですけれども、海外の美術館ではよく盗まれる作品っていうのはあります。
有名なところだと、モナリザとか、あの子も盗まれたことがありますし、あとはムンクの叫び、あの子は多分もう4,5回盗まれてると思いますね。
39:06
そんなにですか?めちゃくちゃ厳重そうなのに、警備が。
いやー、よく盗まれる子はいるんですよ。
子って言うんですね、やっぱり。
美術品はね。
美術品は愛があるな。
にじみ出てるよ。
まあ、そうなんだな。
美術館にもよりますけれども、警備もやっぱりある程度しっかりしていて、私が勤めているところだと、24時間365日警備員さんが常駐して、夜も見回りとかもしてくださっていますし、あとはセコムもちゃんとかけてます。
厳重。これも言えたらでいいんですけど、一番その高い、今いる美術館の中で一番高額な値段ってどれぐらいになるんですか?
えーっと、そうですね、高級車1台分でしょうか。
高級車1台分。すっごい。
いくらぐらいだろう?2000万とかそんなもん?もっと?もっとかな?
まあまあまあ。
数十、そんな野暮なこと言っちゃダメだね。
ただそれ、購入時。
聞いたのと同じ。
確かに。
美術館、あ、じゃない、作品の価値も変わってくるので。
あー確かに、そうか。
その当時購入した時が、まあ高級車1台分ぐらいだったんですけれども、まあ多分今は何台かかかるかな。
うわー、すげー。
これ買う時って、なんかどうやって買うんですか?
なんか例えば、この美術館にあるやつが欲しいってなったら、その美術館に問い合わせて、いくらで売ってくれませんか?みたいになるんですか?
それともなんか売りに出された時に、これが売ってるってなって買いますか?どうしますか?みたいな話になるんですか?
基本的に美術館に入ったものは、よっぽどなことがない限りは、もう外に販売っていうのはされないんですね。
へー。
なので、美術館が新しく作品を購入したいってなった時には、やっぱりその作品が売りに出された時。
で、多くの場合は美術品専用のオーディション、オーディションじゃない、オークションというのがあって、そこに出てるぞっていう情報が回って購入する場合というのがあります。
42:04
めっちゃそういうのをやっぱり管理してるから、学芸員の人たちってやっぱりプレッシャーっていうか、なんだろう、責任がやっぱりのしかかりそうですね、やっぱね。
わー、ねー。ピンクリですから、そして。
そっか。
そっかー。
いやー、すげー。
なんか例えば、美術品とかってレプリカって結構あるじゃないですか。
はい。
それは何か作られるんですか?レプリカ作ってくださいみたいな感じなんですか?それともレプリカがもうもともと何個か作られていて、それを売りに出されて買うみたいなそういう感じなんですか?
基本的に美術館というものは本物を持つっていう風になっているので、美術館にはレプリカを買うっていう風に収集方針というか、そういう風に定めた美術館以外は基本的にレプリカではなくて本物を買います。
例えばその作品ってある意味すごく脆いものなので、おさわり厳禁なわけですよ。
はい。
ただやっぱりこれって触った方がわかるよねっていう彫刻作品とかも往々にしてあるわけで、その場合は触れてもいいようにレプリカを作るということは稀にありますね。
裏側で本物は管理していて、レプリカを表に出しておくっていうことですか?
いや、出すときは本物を出して、レプリカはレプリカですよって言って出しますね。
じゃあ両方とも並べておくというか。
そうですね、その方が多いと思います。
ただこれは美術館の場合で、例えばもうちょっと、そうですね、例えば科学で展示している、この間ちょっと私は科学系も大好きなので科学に行ってきたんですけれども、
そこで展示されてるドグとかそういうものは結構レプリカのことが多かったですね。
やっぱり本物を見ることに意味があるのか、それとも情報に意味があるのかによっても違ってくるかなとは思います。
深い、なるほどね、確かにそうですね。
グレさんはどっち、どっちをやっぱり本物を見たいみたいな感じになるんですか?
他の別のところの博物館とか行ったら。
それもやっぱり私が求めているとき物によりますね。
美術作品だったらやっぱり本物を見たいなとは思います。
確かに。
なんかレプリカかーってなりますよね、絵だと。
なりますよね。
45:01
まあ確かにレプリカかーとはなるけどなんかがっかりはしないかな、別にレプリカでもレプリカなんだ、なんかいろいろあるんかなっていう。
なんか本物じゃないんだみたいなのがちょっと1回どっかで入っちゃうかもしれない。
そうなんだ、そっか。
情報より本物に価値があるって思ってるのかもしれないな、僕は。
そっか、俺どっちかというとなんかその説明書きあるじゃん。
あるね。
なんかその、それをなんかすごい頑張って読みたいから、こっちの方が楽しい。
いやそれもわかる、それもわかるけどね、もう途中、途中というか3個ぐらいでもう諦めちゃう。
これやったらもう明日になっちゃうなっていう。
時間もすごいかかるんだよね。
だから科学は進まないっていうね。
だからその展示物にもう全集中っていうふうに切り替えるとやっぱり本物がいいなってなっちゃうんだよね。
うんうんうん。
そっか。
あと、シロさんがおっしゃってた書いてあることってキャプションっていうふうに言ってるんですけど、
例えばどこで、はい誰がいつどこで作ったかとか、稼ぎだったらいつどこで採取されたとか、
あるいはこれはこういうストーリーがあってとか、そういうのを書かれた情報なんですけど、
私もそれ結構読むの好きなタイプではあります。
それはやっぱり情報として欲しい。
でも、それを読んでると本物の作品を見る時間もどのなくなってっちゃうので、
心を鬼にしてとりあえず本物の作品を見て、図録を買うことが多いです。
説明は後で見る。
なるほどね。
お金は出ていきますが。
いやでも図録、あれめっちゃいいっすよね。やっぱ。買いたくなっちゃうね。
あれを作るのも学芸員の仕事なんですよね。
だから出版会社じゃないの?
出版会社に出版はお願いするんですけれども、中の文章を書いたりだったりとかは学芸員がやっています。
そうなんですね。そういうのをやってる人がいるのかと思ったけど、学芸員か。
裏方とかも書いてありますもんね、ああいうのには。
監修とか。監修?監修はまた違うのか。
そうですね、文章、執筆ですかね。
すごいな学芸員。
全然知らないからね。
何も知らずに科学行って楽しいなってなるだけだもんね。
それでいいんじゃないかと思うんですけどね。
これ聞いたら学芸員の人たちのすごさっていうのも、すごいなっていうのがもう一つ楽しみ方の一つとして増えたなって思います。
48:07
ふれさん自身、博物館とか行って普通に学芸員視点で見ちゃう部分ってあります?
ありますね。できるだけ見ないようにしようとは思ってるんですけど、
これはちょっと職業病で、博物館とかに限らないんですけど、
ちゃんとしたところだとそういうことはないですけど、
そうですね、ちゃんとしたところだったら、例えば照明がどう当たってるのかなとか、
壁がどう立ってるのかなとか、
ちょっとこれ高い色壁使ってんなとか。
見えてきちゃうんですね。
見ちゃいますね。
あと喫茶店とか行ったときに絵がかかってることがあるじゃないですか、
ああいうのがちょっと斜めになってるとすごく直したくなるんですよ。
職業病だ。
そうか。
絵描かれるときはね、気をつけよう。
そうか。
斜めになってないかなを意識しよう。
あれはね、ちょっとコツがいるんですよね。やっぱりまっすぐに描けるコツだったりとかが。
めっちゃ面白い。
いや、なんか学芸員、免許を取りたいなって思ったんですよ。水族館とかいいなって思って。
水族館とか動物園、植物園とかで働いてみたいのは一度は思ったことあるよね。
だけど肯定なれるもんじゃなかった。倍率が低い云々よりもそんなにたくさんのことできない、絶対僕は。
すごいや、学芸員って。
本当に、でも愛がある人は絶対にね、楽しいと思う。
俺はいい職業をなんか紹介できた気がする。
なんか今までやっていて一番楽しかったことというか、なんかやっててよかったみたいなことってありますか?
まあ今までやってて、なんかこう、これと言ってすごく大きなイベント的にあったわけでもないんですけれども、
やっぱり来ているお客さんが帰り際にボソッと一緒に来てる人に、よかったねとか楽しかったねとか言ってくださっているのを
耳にした瞬間が一番やっぱり嬉しいですね。
それは嬉しい。
51:03
自分の展示を褒められた的な、レイアウトとかを褒められた的なことですもんね。
そうですね、自分が担当した展覧会じゃなかったとしてもすごく嬉しいです。
やっぱりいい場所というか、その美術館自体のことはすごく好きなので、やっぱりそこの場を楽しんでくれたっていうことがとても嬉しいですね。
やっぱ自分の働いてる職場ですもんね。
そうですね、なんかそんな言い方をするとまるで自分の職場をめっちゃ愛してるみたいに聞こえるんですけれども。
もちろん自分の職場のことはすごく好きですけれども、やっぱり美術館だったり博物館、史上館っていうそういう存在自体が私はすごく好きなので、
そういうところに来てくれた人が、そういう楽しかったっていうふうに、私とある意味同じ思いを共有してくれたっていうことがすごく嬉しいです。
だから、よく私、展示室を逆から回ることが多いですね。
グレッサンの働いてるところの展示室をってことでしょ?
そうですね、そうですね。他の美術館とか博物館ではやらないですけど。
展示室に飾られてる作品はやっぱり自分のところはわかっているので、それを見てるお客さんの顔を見たいって思ったら、逆から回るのが一番なんですよ。
顔が確認できるからですね。
やっぱり顔というか、その人たちが何を話しているのかなとか、どういう表情をして作品を見ているのかなとか、この場にいるのかなっていうことをちょっと気になってしまうので、逆から回ったりして、こっそり。
でも、こっそりとか言っても逆から回ってる人なんてほとんどいないんで。
たぶんすごい目立ってる。
なんか制服みたいなのあるんですか?
ないです。
じゃあ、結構割と私服というか。
そうですね、私服ですけれども、かなり動く職場なので、結構動きやすい格好でいることは多いですね。
企画展みたいなのたくさんやってるじゃないですか、いろんな場所で。
はい。
例えば、うちの県の自然史博物館というところで、ポケモンの化石展みたいなのをやっていて。