00:01
なんか、企画展みたいなのたくさんやってるじゃないですか、いろんな場所で。
はい。
例えば、うちの県の自然史博物館っていうところで、ポケモンの化石展みたいなのやっていて。
あー、はいはい。
それが、この時期になったら別のところでやるみたいな感じであるんですけど、あれは、そういう企画をする団体みたいなのがあるんですか?企画展をして回る団体みたいなの。
それとも、どっかの博物館が何かやって、それをいろんなところに持ってってやるみたいな。
だから、他の博物館との何か貸し借りとか、何かそういうのってあるのかなと思って。
他の博物館との貸し借りは、めっちゃありますね。
へー。
で、博物館連盟、日本博物館協会っていうのがあるんですよ。
それと同時に、それは日本博物館協会っていうのは、さっき言った博物館、いろんな博物館、美術館もそうだし、水族館もそうだし、そういうのが入っているところなんですけれども。
そういう協会で、例えば、どこそこ博物館がこういう企画をしたいんですけど、巡回する感ありませんか?っていうふうにお声掛けをして。
で、だいたい同じ規模ぐらいの博物館、県立の自然史博物館って、だいたい同じぐらいの展示室を持っていることが多いので、
そういうところに、ここら辺どうですか?って、関東で1つ、関西で1つ、九州で1つとかいうふうにお声掛けをして、そこで実行委員会みたいなのを作って、持ち回りでやっていくっていうことが多いです。
へー。
なるほど。じゃあ、自分のところにある美術品というか何か企画を作ったら、それをいろんなところでやって回るっていうことですか?
どちらかというと、もう企画を立てる段階でいろんな館に入ってもらうことの方が多いですね。もう巡回するっていうふうに決まっていたら。
じゃあ、こういうイベント、こういう企画をやりましょうで、チームを作って、うちからこれ出せます、こっちからこれ出せますみたいなのをこうに持ち寄って、なんかいろいろこうに回っていくみたいな覚の方が強いってことですか?
そうですね、そうですね。で、このテーマでやりますってなったときに、やっぱりうちからこれ出します、うちからもこれ出します。そして、どこそこからこれ借りてきましょうとか。
あそこの博物館にあったんで、ちょっと声掛けてみますかみたいな。
そうですね。で、うちじゃ展示、その展覧会は来れないけど作品は貸し出すよとか。
へー。面白そう。
集結するわけだ。一つの展覧会で。
そういうのもミーティングとしてあるんですね。
03:02
ありますね。今はZoomとかあるからいいですけど、一昔前はその人たちが集まるだけでも大変でしたね。
あー、そっか。だからこの時期はここ、この時期はここみたいな感じなんですね。
そうですね。だから大体多分その展覧会と、展覧会それこそ東京会場でやった後、大阪会場でやってっていうのは大体多分2,3週間間が空いて移動してることが多いんじゃないかなと思います。
全部の物品を送ってみたいな。
はい。作品だけじゃなくて、それに使う展示の用品だったりとかは、向こうにある、それぞれの館にある物を使えることもありますけど、
同じ重機の方がいいねって時はそれも運ばなきゃいけないですし。
これってなんか運ぶときは、何で運ぶみたいなのがあるんですか?それ専用の美術品専用のなんかあるんですか?
まさに作品を運ぶときには美術品専用車、あるいは美術品専用運送車、運搬車っていうのがあります。
ただの黒猫ヤマトとかのプラックじゃないんですね。
でも実は黒猫ヤマトさんとか、あとは日通さんとか、そこの中に美術品運搬専門部っていうところがあって。
じゃあ持ってくのはそういうのにお願いするけれども、なんかその辺のアマゾンの箱とかと一緒にはされないってことですね。
そうです。
そうだよね、割れちゃったら大事ですもんね。
そうですね。
基本的に美術館同士、博物館同士の作品の貸し借りっていうのは無料で行ってるんです。
賃貸料は取らないんですね、基本的には。
ただ保険だけはかけます。
あ、保険かけてますよね。
万が一、怪盗なんちゃらに盗まれたら困りますので。
間違いない。
確かに。
一つ盗まれただけでもとんでもないことになっちゃいますよね。
今、借金してずっと返済とかってしてたりもするんですか?
いや、それは基本的に。
基本的にはもう一括っていうか、すぐ契約みたいな感じですか?
そうですね、やっぱり契約して、ローンみたいにするわけではないので。
06:03
あ、そうなんですね。
そんな、おうち買うほどの値段じゃないですしね。
そういう時もごく稀になくはないですけど。
いや、そっか。だから保険大切ですね。
作品を、例えば東京から神戸に輸送しますとか、あるいは群馬から奈良に輸送しますとか、そういうこともまあまあよくあるわけなんですけれども、
それを運転するのは大和さんや日通さんの、そういう美術品専用、美船車って私たち言うんですけれども、美船車を運転する資格を、資格というか、
それもまた何かあるんですね。
持った人ですし、必ず学芸員が同情するようにしています。
そんなところまで。
わーすごい、それもマジで知らない裏側の話だった。
学芸員も同情、それはどっかの博物館の学芸員が同情するって感じなんですか?
それともなんかその大和の中に学芸員資格を持っている人がいるから、その人が基本いますよっていう感じなんですか?
基本的に乗る学芸員は、例えばA美術館からB美術館に作品を借ります。
A美術館の作品をB美術館が借りますっていう時に、AからBに作品を運びますよね。
はい。
その時はBの借りる側の美術館の人が乗ります。
あーなるほど。
借りる側か。
そこに行って、借りる場所に行って、ちゃんと積み込みましたね、で一緒に乗って、で降りて、一緒にここに出してくださいみたいな、ここに置いてくださいみたいな感じにするようですね。
そうです、そうです。
クレイさんも乗ったことあるんですか?
はい、トラックのところに乗ったことあります。
ビジネスエキストさんから帰りはっていうのは、基本的にその、例えばAからBに借りて、BからAに戻す時はAの人が乗るってことですか?
そうですね、時と場合によりますね。
Bの人が一緒に行く時も稀にあります。
うんうんうん。
でも基本的には、
その、到着する方の人が乗るってことですね。
ただ、お借りしている立場なので、基本的にはBの人が乗っていきますね。
なるほど。
借りる側が乗るっていう感じなんですか?
はい。
うんうんうん。
でも全然、表の話しか、表というか、その出てきたものしか知らないから。
確かに、イメージの中で、なんか自己完結してた部分が、なんか全然違くて、
09:05
やっぱ人の話を聞くっていうのは、なんか大切なことなんだなっていうのもやっぱ、改めて知れた気がする。
うんうんうん。
確かに、海外の美術館と国内の美術館でのやり取りってあるんですか?
もちろんあります。海外の美術館の作品を借りてくることもありますし、
それこそ、うちはそんな壮大な美術館じゃないんでないですけど、
東京の国立博物館、美術館か、東博とかで、例えばフェルメールの何とかが来ましたとか、
確かにやってた、こないだ。
モナリザが来ましたとか、そういうこともありますね。
そうか。もう国を挙げてのビッグプロジェクトになりますよね、そうなってきちゃうと。
その場合はまた、日本内の美術館のつながりみたいな感じで、
海外と企画展やりましょうみたいな感じになって、持ち回りでやったりするって感じなんですかね?
なかなか海外にまで企画展が行くことは滅多にないんですけれども、
やっぱり海外の作品をお借りしてきて、日本で見せますっていうことのほうが多いですね。
ビジネスいい人さんから、各企画の一番初めは企画会議とかで決めていくんでしょうか?
確かに言い出しっぺが誰になるのか気になる。
なるほど、なるほど。
うちの美術館でこういうのやりたいね、じゃあ声かけましょうみたいな感じになるのか、
そもそもグループがあって、みんなで次、この企画展が終わりましたね、
じゃあ次何やりますか?みたいな感じになるんですか?
えっとまず基本的に、展覧会が企画が始まって、一番最初のところが始まって、
実際に展覧会が行われるまで、短くて2,3年かかるんですね。
へー、こんなに先なんですね。
で、だいたいその学芸員の中で、こういう企画をやりたいっていうアイディアを、各学芸員とかが温めて、
で、それを企画会議みたいなちょっと小さなところで出して、企画書みたいなのを作って出して、
で、それをこう揉んでって、
例えばそれこそこの作品出したいけど、この時期もうこの作品どこそこ美術館で使われる予定だから無理だよとかもあるわけですよ。
あー、ブッキングしちゃってる場合。
はい、で、じゃあどうするかとか、あとこのテーマだとちょっと弱いんじゃない?とか、
12:02
そういうふうにして企画会議を、小さいものを繰り返しながら具体的に話を進めていって、
で、その後館長だったりとかそういう決定権を持ってる人のところに持っていって、
ええだろうっていうのが来たら、実際にじゃあ誰が具体的に担当するかとか、
基本的に発案した人が担当にはなるんですけれども、そこにサブで誰が入ってくるかとか、
そういうふうにして決めていって、じゃあこれが必要だからリストを作って、
そのリストの作品のリストのところで、どこに作品を借りに行かなきゃいけないとか、
ここに調査をしに行かなきゃいけないとか、
っていうのをいろいろやっていくと、3年になってあっという間に経ってしまいますね。
ああ、そっか。
そんなにあれですね、移動とかって起こらないんですよね、きっと。
そうですね、移動というのは基本的にそんなにないですね。
ただ転職はよくあります。
転職?
はい。
せっかくこんなすごい博物館、学芸になれたのに転職なんてあるんですか?
他の美術館に引き抜きとか。
ああ、それがあるのか。
あとは年限きちゃって転職とか。
博物館業界非常に非常勤が多くてですね。
へー。
まあまあまあ、そうなんだ。
はい、だいたい5年年限で他の館に行かざるを得ない状況がかなり多くて、
で、実際にもう年限が来ると、移動じゃないんですよね、転職なんです。
しなきゃいけないんですか、転職は。
はい、しなきゃいけない。
それ、正社員というか正規の職員だったらしなくていい?
そうですね、しなくていいんですけど。
うれさんはなんで転職したんですか?
そうですね、ちょっと前の職場がいろいろあって。
いろいろあって。
職場ガチャが。
そうですね、職場ガチャに失敗しちゃってですね。
人間関係が非常に、おーって感じでアウトだったところに
たまたま今のところで募集が出たので、ダメ元で行ったら受かっちゃったっていう。
あ、すごい。
あいつ100倍を勝ち抜いたわけですね。
RRAさんからの質問で、役職やキャリア形成はどうなっているのでしょうか?
最終的には館長ですか?
15:02
そうですね、これもやっぱり人によって違ってきますけれども、
非常勤というものがとても多いので、
普通の多分企業のように、いろんな部署をぐるぐる回りながらキャリアアップしていくっていうことはないんですね、基本的には。
なので、自分でそのキャリアステップを積んでいく必要があるので、非常勤で例えば5年やったら、
常勤になるために結構要望、要項で、募集要項の中ですでに、
5年以上実務経験があることを求められることが非常に多いんですね。
あー、なるほど。
なので、それを踏まえて、例えば正規で募集しているところに応募して、運良く入れたらそこに入って、
その中で、例えば昇進とかもちろんあります。
館長になりたいっていう人は一部ですよね。
学校でももしかしたら変わらないかもしれないんですけど、館長ってやっぱり管理職なんですよ。
で、学芸員は自分で動きたい人が非常に多いので、
なるほど。
動かすとかっていうのはあまり興味がないみたいな。
そうですね。祭拝というよりも、やっぱり手と足を動かしたいっていう、
手と足と目と頭ですか、動かしたいっていう人の方が多いですけれども、
最終的には館長になったりとか、あるいは大学の教員になったりとか。
あー、そっちもあるんだ。
はい。そっちも結構多いですね。
なるほどね。
最初の基本的には、どこで正社員というか正規の職員になるかはわからないけれども、
一般的なルートとしては、まず非常勤っていうので5年間ぐらいやって、
経験ができたら上勤、正規スタッフになって、そこで上がっていくかもしれないってことですね。
そうですね。だいたい非常勤5年では、最近はもう上勤になれないですね。
たぶん10年ぐらいやる人もいますし。
うーん、大変だ。
はい。私もここ実はもう3カ所目なので。
非常勤ですか?
はい。非常勤です、実は私今。
あ、そうなんだ。
非常勤の募集が出るのもなかなかないってことですよね。
ないですね。
じゃあもう5年で移動しなきゃいけないんですね。
18:01
はい。転職をしなければいけません。
5年で期限が来るからといって、その時に転職活動をして、どこも受からなければどこも行けないってことですか?
はい。ニートですね。
美術館じゃなくても、そういうふうに学芸員っていう職の人って、先ほど言ったように雑芸員なので、いろんなことをしているというか、いろんなことがある意味できるようになっていくんですね。
で、その中でやっぱり自分が得意な分野だったりとか、興味のある分野だったり、研究っていう意味においても、実際に動くっていう意味においても、いろんな人たちがいるので。
で、美術館とか博物館とかに枠にとらわれない仕事の仕方もできるので、そういう方に行く人もいます。
例えば地域の芸術祭の運営をしたりだったりとか、あとはギャラリーだったり、そういうものを作るっていう人もいますし、
そういういろんな、たぶん次の道みたいなものも、自分で作ろうと思ったら、いろんな生き方ができる仕事でもありますね。
確かに。こんなにいろいろできる職業もあんまないと思うんですよね。
グレさんは歴史資料館から美術館になったって言ったじゃないですか。
何か違いはありましたか?歴史のものと美術品を扱う違いとか。
仕事内容が全然違うんですよね。
そうですね。あと、やっぱり全然全然違いますね。
本当に違いますね。何が違う?扱っているものはもちろん違いますよね。
歴史資料館とかだと昔の道具だったりとか、そういうものを扱っているんですけれども、美術館だと美術作品ですし、来るお客さんが求めるものも違ってくるので、
美術作品が見たいわって人なのか、あるいは歴史の資料について調べたいっていう人が来るのか。
あとはまあ、その館の規模によっても全然違ってきますからね。
そっか、博物館、研究対象としている人もいるわけですよね。展示物を。
そうですね、多いですね。
そっか、そういった意味では貴重なやっぱり施設なんですね。
なんか、ただのデートスポットぐらいな、なんか、ただのっていうか、そういういろんな知識欲を満たしたりだとか、
21:04
ある種レジャーっていうところであれでしたけど、でもそっか、大学の、それこそ4年生とか大学院生とかがこう、研究テーマとして使うっていうのも、確かにあるか。教授とか。
ありますね。コメントで山猫さんがおっしゃってるんですけど、歴史資料は後世に残すつもりで作ったものではないものを扱ってそうっていうふうにおっしゃっていて、
これは一方で非常にその通りなんですけれども、
例えば日常的に使っている、そうですね、お皿とか、足踏み式ミシンとかね、よく使ってたんですけど、そういうものは別にね、残すつもりなく使ったもの、作ったものがありますけど、
一方で美術作品というものも非常にそういうものが多くてですね、
もうあの、アーティストなんてわがままですから、残すことなんて考えずに作っておりますから。
まあそうですよね。
はい。
後世のためって思わずに作りますから、作る時。
ああ、もう自分のためですからね。
もう爆発させちゃってるだけみたいな。
はい。もうそれをどういうふうに残すのか、そしてそれを残すのが正しいのかどうなのかっていうのを判断するのも学芸員ですね。
残すのが正しいのかを判断する。
例えばそのアーティストが屋外に作った作品で、それが自然のままに壊れていくのが作品なんだっていうふうに考えていたとしたら、
我々はそれに手をつけちゃいけないなっていう判断をしなければいけない。
むずい。
今、生きてる人は聞けばいいんでしょうけど、もう亡くなった人の場合でも、この人はこういう意図で作ったものだからみたいなことを考えるってことですか。
そうですね。研究したりとか考えたりとか、その人がどういうふうに発言していたのかっていうのを確認して。
なるほどね。
そっか。これハートですか?みたいなものもいろんな解釈して、やっぱ大切に扱うべきか、別にいいのかっていうのを判断しなきゃいけないの、超大変だ。
ありますね。
それ捨てないでって言ったじゃんみたいな、そういう子供の気持ちを考えるとはまた訳が違うみたいな。
すげーな。
じゃあ、ぐれさん自身のことをちょっと聞いていってもいいですか。
24:03
はい。答えられる範囲で。
学芸員になりたいって思った時っていつだったんですか?きっかけとか。
そうですね。
子供の時からなのか、大学で就活する時にみたいなのか。
初めて私が学芸員っていう仕事をしたのは、おそらく高校生の時ですね。
多分、母が教えてくれたんじゃないかなとは思います。
もともと小さい時から、私、父とすごく仲が良くて。
父親が美術館とか、アートとか美術作品がすごく好きなタイプの人なんですね。
父に連れられて、美術館に行ってみたりとか、あるいはちっちゃなギャラリーに行ってみたりとかっていうのに割と連れ回されて、
美術作品みたいなものがすごく身近だったんですよね。
ただ別に作りたいとか、めちゃめちゃ興味があったわけではないですけど、
高校2,3年生ぐらいの時に、将来どうしようかなっていうふうに考えた時に、
母から学芸員っていう仕事があるんだよって教えてもらって、
調べたら博物館で作品を調べたりとか、
あとは展示したりとか、そういう仕事だっていうことに気づいてというか知って、
じゃあせっかくだから大学もその資格が取れるところに行こうって思って行きましたね。
すごいな。高校生の頃からやっぱり知ってたのがすごいな。
ちゃんとその幼少の頃から博物館とか美術館に触れていたっていうのもやっぱり、
なんですかね、教育の一環っていうか、親がそうしてくれたからっていうか、
やっぱりそこは大きいんだなっていうのを感じましたね。
大きいと思いますね。これは私、自論でたまに言ってますけれども、
やっぱり知っている職業にしかなれないというかなりにくいので、
同感です。僕もそう思います、それは。
なのでやっぱりいろんな職を知っているとかいうか触れるっていうのってすごく大事だなとは思うんですよね。
で、それが私はたまたま美術館だったりとか、
博物館も好きでしたし、科学館とかもよく行っていたので、
そっちに来たのはある意味必然でもあったのかなとは思いますね。
27:03
必然って言えるのがやっぱすごいかっこいいですね。
いやーすげー。
なんか大学行ってやっぱりちょっと違う道というか、
っていうのはならなかったんですか?
就活始めた時にこっちの方もちょっと見てみようかなみたいな、
他に何か悩んでた職業とかって何かありませんか?
そう言われるとないですね。
じゃあもう学芸員、大学入学の頃からも学芸員になるつもりで入って、
学芸員のところしか受けてないってことですね?
いやそうですね、そうするとちょっと語弊があるんですけど、
実は小学生の時に将来の職業って書かされたりするじゃないですか、
どんな職業になりたいですかって、
私小学生から高校生までずっと夢の職業は研究者だったんですよ。
何の研究したかったんですか?
それもちょっとまた、私もうよ曲折ある研究者夢だったんですけれども、
高校2年生の冬までは海洋をやりたくて、
海洋生物の研究をしたくて。
一緒じゃないですか。
一緒だ。
そうなんですよ。
第一志望の大学、東京海洋大学にしてたんですけれども。
すごい。
全然分離で違う感じがしますけど、今のところと。
そうですよね。
総考してたら、趣味でしてた神社巡りとか、
神社仏閣とかに行くの方が楽しくなってきちゃって、
私、研究するならこっちの方が楽しいかもって思って、
高3の春にですね、分店をしまして。
高3の春はすごい急展開。
しかも学校の地方で正しく分店ができなかったので、隠れ分店ってやつですよね。
なので、高校3年生まで生物の授業をしてました。
数学も数産紙まで少しやったりとかして。
すごい。
そうなんだ。
で、独学でちょっと社会系のものを勉強して、
入ったのは歴史系の勉強ができる大学に行って、
30:06
で、その大学は学芸員資格が取れるところだったので、学芸員資格を取りつつ、
どうしようかな、研究の道っていうのもやっぱり面白いなとは思って、
終始までずるずるいたんですけれども。
終始まで行ったんですね。
終始まで行きました。
結構学芸員は終始まで行かないと慣れないことの方が多いですね、最近は。
もうそうなってきてるんですね。
はい。
で、終始終わって、終わってというか、終始1年生の時に、
ドクターに行くか、それとも学芸員になるかどうしようかなっていうふうに考えていたら、
自分がドクターだったらいきたいかなって思ってた研究室の先生が定年退職しちゃってですね。
ああ、なるほど。
ああ、これは就職するしかないなみたいな。
とりあえず就職かなとか思って、就活しました。
いや、そういう流れがあったんですね。タイミングですね。
そうですね。
あと、やっぱり学芸員というのは研究職でもあるので、そういう意味ではよかったかなとも思いますし、
あと、大学に戻るっていう意味でも、学芸員って仕事は戻りやすいといえば戻りやすいので、
実際にドクターに行きながら、非常勤で働く学芸員っていうのも少なからずいますし、
そういう手も今後あるかなっていうのを考えて、とりあえず就職しました。
いろんな、いろんな逆説が。
いいですね。趣味巡りで神社、仏閣巡りで、で、そっちの方がいいかなっていうふうに、
切り替えられる勇気っていうか、思い切りっていうのはやっぱり、ぐでさんさすがだなって思います。
何でも詳しいのはそういうことなんだなって、そういう人さんも言ってますけど。
もう知識がすごいもんね、もうね。
学校の先生からしたら、その分転するのはどうなんですか?
いや、すごい、いや、大丈夫かって思うけど、でも、その子が好きなものってもう覆らないから、もう何とかしてあげるしかないよね。
まあそうだよね。
そうですね、あの、高校3年生の時はちょっと、高2高3同じ担任だったんですけど、
ちょっとお入れ合いが悪くて。
あらら。それはそれは。
33:02
まあでも、まあいいかって思って、浮かればいいかと思って。
ああ、そうなんだ。
まあでも、うん、びっくりはするけど、何とかしてあげようっていうふうにはなりますよね。
まあ一言だけ言われたのが、まあわかったと。
まあグレは国語が強いから大丈夫だろうって、まあその先生が国語の先生だったんですけど。
っていう、なんか身も蓋もないことを言われて、はあ、みたいな。
そう。
いいなあ。
いやあ。
俺は文系に行こうと思って止められたからね。
あ、そうですよね。
先生と文系に行きなさすぎて。
もう理系に半分いましたからね、私は。
いやすごいですよ、数産紙の最初までやる順はすごいですね。
僕数産紙やったことないんで、やらずに理系って言ってるからS理系なんですよ、僕は。
やってないんだ。
え、やってない。
文系ではないんでしょ?理系ではあったんでしょ?
生物と科学やったよ、ちゃんと。
でも取り方で数産紙をやらなくてE取り方を見つけたから、数にBだけで考えた。
そんなのができたんだ、すごい。
そう。
へえ。
ねえ、ダメなやつなんですよ、僕は。
やりましたよ、楕円とか行列とか。
やりましたね、数産紙。
ここ全然カットでいいんですけど。
ごめん。
でもこういうふうにいろんな分野に足を突っ込んでた。
高校の時からなぜか足をいろんな分野に突っ込んでたっていうのは、今の仕事にもある意味行きますしね。
やっぱり視野とか引き出しが多ければ多いほど、いろんな企画とかもできてくるので。
無駄はないです、きっと、たぶん。
いや、ないと思いますね。
うん。
本当にすごい。
勉強熱心っていう言い方があれかどうかわかんないけど、やっぱり、何だろうな。
いろんなことを知りたいっていうようなそういう目的意識を持ってちゃんとやれた高校生だったんでしょうね、ぐれさんはね。
いや、実は高校生の時の成績はさんざんでしたよ。
自分の学校の中では本当に下から数えたほうがいいような学生で。
それは新学校とかですか?もう東大、京大毎年120人ぐらい行くみたいな、そういう学校ですか?
36:03
そこまでじゃないですけど、確かにそこそこ新学校ではありました。
なので、そうですね、その中ではすごくできない子で。
やっぱり、しろさんがどっかで言ってた気がしましたけど、好きなこととか興味があることしかやりたくないひねくれた生徒だったので。
生物とかめっちゃやるんですよ。
でも、別に興味のないやつはやらない。
なんか特に言わないけどって。
そうですね。
めっちゃわかるな。
多分ちょっと容量が良かったので、勉強ちょっとすれば多分できるっていうのもわかってたんですけど、
すごくひねくれてたので、勉強してできることがわかってるんだったら、興味ないからやらなくていいやって思ってたんですよね。
割り切り方もすごいな。
そうですね。でも、国語だけは好きではなかったんですけれども、私はすごく本を読むのが好きなので、逆に国語の勉強っていうのはしたことがなくて。
うらやましい。
多分そこは大きいですよね。
みんな結構本読むんですか?学芸員の方。
それはね、二極化するんですよ。
読まない人、めっちゃ読むかめっちゃ読まないかみたいな。
そうですね。
うちの職場は特に二極化していて、体動かすのが好きな人が結構集まっている職場なので、本読まないタイプの学芸員が結構いまして、
で、私が入って、先輩とお昼ご飯を食べてたときに、ぽろっと本の話をしたら、その先輩がたまたま本を読まれる方で、
うおー貴重な本を読む新人が入ってきたって言われて。
貴重な。
すごくかわいがっていただいております、その先輩に。
よかった。
共通の趣味みたいな感じですね。
神社、仏閣巡りみたいなのは結構家族で行ってたんですか?それとも一人で中高あたりから興味を持ち始めてみたいな感じなんですか?
39:05
中高あたりからそれこそ興味を持ち始めて一人で行ってました。
友達ととか。
いや一人ですね。
そうなんだ。
鎌倉に御苑があって、
鎌倉ってお散歩すると楽しい町なので、お散歩してるといろんなお寺とか神社があって、
ちょっとそれで気になって調べ始めたら、どつぼにはまっていきましたね。
でもやっぱ鎌倉は人を引きつける何かがやっぱありますよね。
すごい好きって人はやっぱ多い気がするな。
神社、仏閣巡りでっていうので。
鎌倉に住みたいみたいなこと言う人もいますもんね。
いますね。
鎌倉は神社もお寺もありますし、海もあるし、山もあるので。
全部育ってるんだ。
全部育ってる。
常に道が混んでるビジネスいい人。
確かに。
それもそう。
確かに確かに。
これは学芸員を務める。
で、学芸員は今回これで初めて知ったっていう人もいると思うんで、
じゃあこれを聞いて魅力的に思った人たち、じゃあどうやったらそんな学芸員になれるの?っていうのを、
なんかアドバイスみたいなのが聞きたいですね。やっぱね。
そうですね。
普通な答えをしちゃうと、学芸員資格が取れる大学に行くことなんですけど。
一番まずスタートライン、とっても大切なことですね。
大前提で、はい。
結構取れる大学多いので、
日本にたぶん200校ぐらい、300校ぐらいかな。
確か学芸員が取れる大学はあるので、そこをちょっと探していただけるといいかなっていうのと、
あとやっぱり学芸員として実際に働くときには、
自分の専門っていうのがすごく大事になってくるので、
自分のちゃんと研究を本当にきちんとやることっていうのが大事ですし、
そのためには自分が何が面白いのって思うのかなっていう、
ちょっとこう、自分が面白いと思うレーダーみたいなものを張り巡らせておくっていうのが、
必要になってくるんじゃないかなって思います。
42:02
何でも、本当に面白いって思うものは本当に何でもいいと思うんですよね。
学芸員に実はなったらなったで、
その専門に関して展示とか研究ができるかっていうと、実はそうとも限らないので、
ただその研究の方法だったりとか、向き合い方だったりとか、
そういうのは必ず他の研究だったりとか調査をするときにも、
生きてくるものではあるので、
ちゃんと一度そういうことをすることが必要になってくるとは思います。
だから自分が気になることをちゃんと見つけて、
それを調べたりとか捕まえて話さないっていうことと、
あとは、学芸員の資格が取れる大学に行くことですね。
専門学校とかそういうところからでも取れるんですか?
基本的には4年生大学と短大もちょっとあったかなって感じですね。
確か文化庁かなんかのウェブサイトで、
全部その一覧が公開されてるので、
学芸員になるために資格が取れる学校はここだみたいな。
もし学芸員になりたいっていう方がいて、
高校生とかがいて、どんな大学があるのかなって思ったら、
そこを見ていただけるといいかなと思います。
で、その大学がやっている分野とかその学部学科の内容を見て、
自分の好きなものとマッチできればそこに行こうってことですね。
そうですね。
あとは、好きなものを本当に好きだなって思ったりとか、
それがどうして好きなんだろうとか、
どこに心が動いたんだろうっていうのを考えてもらったり、
一度そこについて考えたりしていただけると、
おそらくそこに何かヒントというか、
例えば私だったらそこでそれをネタにして講座を一個やったりとか、
何か企画を立てたりとか、
そういうふうにして生きてくるはずなので、
その自分の心とか、見たものとかっていうものに対して敏感になったりとか、
それをちゃんと捕まえて、しっかり考えたりとか、
っていうことを追求するっていうのが、学芸員は必要になってくるんじゃないかなと思いますね。
それはあれですか?
そのためにって意味じゃないかもしれないですけど、
本を読んだりとか、ポッドキャストを聞いたりとかっていうのは結構そういう、
情報収集というか、
何か引っかかるもんないかな、みたいなのにもつながってる感じですか?
45:00
くれいさん自身は。
私はただの趣味だった気がしますけど。
ただ、タイプとしてやっぱりちょっと気になるものとかがあったりとかすると、
すぐに調べたくなっちゃう質ではあるので、
何かそういうのの一環として本を読んだりとか、
ポッドキャストを聞いたりとかっていうのはありますね。
ありがとうございます。
ということで、学芸員について遠暮さんについてでした。
最後、聞いてる方々にメッセージとか何かありますか?
聞いてる方々にメッセージですか?
はい。
考えてなかった。
あれですね、
まずは気軽にお近くの美術館、博物館、動物園、水族館、何でもいいので、
ちょっと足を運んでくれるとすごく嬉しいです。
それこそコロナを境に、
多分2つの方向性が生まれて、
オンラインで全部データを作って、
どこでも情報ができるように、
それこそVRとかで作品も見れればいいじゃないっていうスタンスもあるんですけれども、
一方で、そういうものだけだったから、
本物に触れる機械っていうのがすごく貴重になってたなっていうこともあったんですね、あの時期に。
これ別にどっちの方がいいっていうふうには思ってなくて、
それぞれの本当に良さがあるから、使い方次第かなとは思うんです。
生き物とかも、その細かい詳細な拡大の映像と、
実際にその生き物に出会うって全く違いますけど、
それぞれ良さというか面白さがあるじゃないですか。
そうですね。
美術館とか歴史資料館とかも、本当に全くそれと同じ経験があると思うので、
まずは本物に触れてほしいなっていう思いがありますので、
ぜひ足を運んで、心が動くものをちょっと見つけていただけると、
とてもとても一学芸員として嬉しく思います。
ありがとうございます。
そうですね。
こんな感じでいいでしょうか。
はい。
めっちゃいい回だった。
そうだね。
すごい。大学の頃、学芸員一学取れるってなったけど、
もう全然こんなところまで全く知らなかったから。
48:04
なんかもうすごい人しか出ないな、もう。
とりあえず今どこでもいいから、なんかどっか行ってみたい気はすごくする。
本当にそう。
多分見方は変わる気がする。
ね。
ぜひぜひ。
はい、じゃあ以上で今回の会話終了にしましょう。
はい。
グレさんありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。