いしだまが茶摘みに行った先で出会った天才たち。お茶の中に人格を見出す天才や、機械と手作業でどちらも同じクオリティを叩き出す天才。何を質問しても想像を遥かに超える答えが返ってくる嬉しさたるや!\お便り募集/SpotifyのQ&A「このエピソードについてどう思いますか」、もしくは、運営Studio HICCHOのWEBサイト「番組へのお便りはこちらから!」へ、番組へのコメントやお手紙、ご相談などお気軽にお寄せください。いしだまと和音が喜びます。https://studiohiccho.com/Instagram@gap.and.match
サマリー
今回のエピソードでは、石玉さんと和音さんが埼玉での茶修行の経験を通じて、お茶の知識や製造過程について語ります。茶商や15代続く生産家との会話を通じて、お茶の変化や複雑さに触れ、彼らの哲学や感覚を学ぶ様子が描かれています。また、製茶に携わる天才たちの話を通して、手揉みと機械による製茶の違いについて議論し、製茶のフルスタック化や製作過程における道具の影響に焦点を当てています。このエピソードでは、茶の文化やその背後にあるアートや身体表現について、石沢さんと向井さんが深く掘り下げています。
お茶の基本知識
ギャップトマッチ。年齢も性格も趣味も異なる石玉と和音の2人が、日常のあちこちからギャップや共通点を見つけ出す番組です。
ではですね、2週連続、お茶の話をしていきましょう。
このシーズンね、1回じゃお茶の話は終わらない。
永遠にね、できちゃうから。
そこを大幅にギューと濃縮して、第2回目。今度はこちら、お茶の話を具体的にね。
前回は暮らしの話でしたけど、お茶自体の話。
お茶自体の話。今年、埼玉が2回目だったんですよね。
去年の一番茶のシーズンにも、埼玉に2週間弱ぐらい、埼玉の埼玉におらせてもらったんですけど、
それで、2回目だからいろいろ見えることとか、新しく1回目行ったからつかめたご縁とか、そういうのがあって。
今年は、自分の中で茶修行って呼んだ方が周りに通りがいいからそう呼んでるんですけど、茶修行先が2個あったんですよ。
1個が、もう本当に長いこと結構されてる茶商さんのところで、茶商なんだけど、茶商っていうのはお茶を仕入れて。
お茶の茶に匠?
そう。
かっこいい。
お茶仕入れて、自分のところでお茶を最終的に製品にして売るっていうのが茶商さんの仕事なんだけど、だいたい。
で、そこはその茶商だけじゃなくて、お茶を作る。育てて、摘んで作ってってところもやってるの。っていうのが1つ。
と、もう1つが、もう15代続いてきてるお茶の生産家で。
15代。
意味わかんないでしょ。柿芋とかそんな感じだよ。
ほんと。で、15代お茶やってるところも。
すごいな。
今の現役で、なんだけどその1個前の14代のお父さんもまだバリバリでやってるっていうところにご縁があって入らせてもらって、これが初めてだったの。
いいとこ行きましたね。
そうなんですよ。ほんと運だけで生きてるなって思うんですけど。
運がある。
ほんと。で、その2つのところに行って、お話を伺うと、2人ともほんとに、もうお茶のことやりすぎて、もうなんかちょっと、なんていうの、おかしいんですよ。
いいな。
すっごい、でも2人ともすごいソフィスティケイテッドされてるの。めちゃくちゃ洗練されてるところも持ってて、
対人のやりとりとかもすごいスキルが高いし、もちろんお茶に対する知識とか能力もすごく多ありで、
何よりお二人とも全然方向性は違うけど、すごい量を毎年やってらっしゃる人たちだから、もうね、すごいのよ。
経験値が半端ない。
大々積み重ねてきたっていうものが、ぎゅっと入っている、無意識のところに詰め込まれている暮らしと、自分がそれに携わるようになったからって言って、自覚的に手に入れていったものの掛け算。
これがね、ほんとにもうすっごいんですよ。
私いつもお茶商さんのところとか行くと、お茶入れてくれながら喋ってくれるんですよね。お茶商さんが。いいのかなっていつも思うんだけど。
むちゃくちゃ楽しい。ほんとに面白いんだけど。
その大体お茶入れてくれてる間も、お茶を発酵させてるのとかをタイミング見て見に行ったりとか、機械にかけに行ったりとか、いろいろしに行くんだけど釜にかけたりとかね。
その間もインターバルも挟みつつ、大体いつも行くと2時間くらい喋ってるんだけど、もうね、すごいんですよやっぱり。
お茶って言うと、ちなみにかずねはお茶って言うと、どんなことを思い浮かべますか?緑色でとか。
お茶の変化と解釈
かずね 全然イメージ茶畑までしかイメージできない。
飲むほうのお茶だったかな?
飲むほうのお茶?イメージ?
イメージっていうか味とか色とか。
でも普通にバカみたいですけど、緑色で。味?なんかお茶イコールカテキンみたいな感じ。
そうだよね。もともと私もそうだったわけ。
だけどさ、茶掌さんとかとお話ししててると、すごいんだよね。だからいつも2時間くらい喋ってるって言ってるじゃない?
何喋ってるんですか?
そうでしょ。何喋ってるんですかって感じでしょ。
お茶ワンマンショーを見せてもらってる感じなの。
喋るだけじゃなくて何かやってるんですか?
お茶をもうずっとついで作ったのとかを入れてくださったりとかしながら。
入れながら喋ってるわけですね。
これはいついつの何々で。
楽しそう。
今年の春のできたて、今これ釜にかけたのが3日前だからまだちょっと落ち着いてないけどちょっと飲むとか言われて入れてくださったりとかするんだけど。
でそのやりとりをお茶を飲みながらしているときに向こうが話してくださることとか、その自分がお茶を飲んで感じたこととかっていうのをやっぱりすごい人っていうのは聞いてくれるの。
聞いてくれる。
そう。こんな言って私まだお茶好きになってまだたった丸2年の。
5月。
2年なのか。
そうだよ。
それも衝撃だよ。2年目にして1ヶ月チャット見てるって。
たった丸2年だから5月が3回目なんだけどまだ。そんな言ったらもうほら先祖代々からやっててペーペーだよ。
本当だよ。本当だよ。15代やってるって何年だよって話じゃん。そんなペーペーの私がちょっとお茶を飲んで私が思うにですねって話してる話を聞いてくれるのね。
すごい。どんな顔してるんですか?その聞いてる時の顔。
すごいねやっぱね。だいたいお茶を入れてくれながら喋ってるから諸作はきちんとやりつつなんだけどきちんと本当に聞いてくれてるのがわかるの。
へー。
なぜなら言ったことに対して今言ってくれてることって多分こういう意味で言ってくれてるんだと思うんだけどとか今言ってくれてること俺の感覚だとこう受け取ってるんだけど合ってるかなとかそういう返しがきちんとあった上で次の自分の話を始めてくれるのよ。
もう何でも答えれるからね。
そう。
こう来たかじゃあこれ話そうみたいな。
そう。もう私ずっとそもさんセッパーってやってるよな。
何でも返せるんだ。
すごい本当にもう全方位どの玉投げたって会話が途切れることなどない。
そしてなんだろうな例えばその入れてくださったお茶を飲んだ時に言って私ほら食べること死ぬほど好きで食べること死ぬほど好きだったが故に初めの5月ゼロ年目の5月にお茶摘み行っちゃったわけじゃないですか。
だから食べることに対する自分の感覚はそれなりにあるわけです。
だからそのお茶いただいた時に感じることとかについてきちんと自分もこれどういう感覚かなって思いながら極力つかんでしゃべる。返す。
例えば今入れていただいたお茶だとどんな感じかなって飲んだらすごいこれ頭の香りがまずパッときた後一回スーッと他のお茶みたいに落ち着いていったかなと思ったら最後の方にブワーって伸びてきますねこれ今までお茶飲んでて感じたことない体感ですみたいな話とかをすると
あーそれわかるよ。俺はねこのお茶のことジャジャン和だなって思ってるんだけど。
かっこいい。そのねお茶にジャジャン和みたいな人格みたいな感じちゃってるとこいいですね。
で、ジャジャン和をどういう風に扱っていくかとかがやっぱ自分にとっては近年のお茶を作っていく時のキーなんだっていう話とかをしてくれてたのが今年のシーズンの始めのうち。
で、1ヶ月もいるとやっぱ一番茶っていうのが本当にちっちゃい時からある程度伸びてもう本当に一番茶終わりだなこれで終わりもうじゃあ次からはしばらく休ませて2番茶ねっていうシーズンまでずっといるわけ。
ってなるとお茶の変化によって変わっていくところの話まで聞けちゃうってことが今年わかったんですよ。
暮らしてるからこその聞ける話ですね。
で、最初のうちに行った時にお茶入れてくれた時に飲んだお茶っていうのを今回あの福岡に戻ってくるときにお茶をちょっと入れさせていただけるイベントがもうさせてもらえることになってるからそれ用にお茶連れて帰るのとかもあってどのお茶連れて帰ろうってこっちも考えてるじゃん。
連れて帰ろう。
みんなにやっぱさこの人すごいんですよって紹介したいわけよお茶を。
でその時にあの最初のうちに飲んだあれとかがすごい印象に残っててっていう話とかからこういろいろどのお茶持って帰ろうかなーの話とかに相談載ってもらうわけだけど、
ただ最初のうちに飲んだそれが2週間3週間経った姿で現れるわけもう一回。
そしたらよまた変わるんよこれが。
最初にその飲んだのが2、3週間経った後のものを出してくれるのが一つとそれと同じものが2、3週間成長した後に積んで作ったお茶とかも出てくるわけ。
これがもうすごいんですよ。
あのアンビカの知ってる?白って200色あんねん。あれと一緒もうほんと。
お茶、もうこのお茶1個取って何色あるんですかみたいなバリエーションで展開されるわけだよね。
でその時にその方が言ったフレーズがもう本当に私ね、もう本当にこの人はすごいって思ったんだけど、
一緒にお茶飲みました。やっぱり時間が経ってちょっと今年は出方が変わってきたねって。
俺今年はね稀に見る当たり年だと思ってるんだけど、最初にねあのお茶のこと俺ジャジャーマって言ったでしょって。
でもねこうやって今飲んでみると今年はもうそこを完全に超えてるねって。
岐阜人とかって言ってもいいような、でもちょっと違うな。
あ、あれだ。マイフェアレディーのねって。主人公の女の人が最初ジャジャーマだったところから、
でもその性質を残したまんまでもレディーになっていくでしょって。ああいう感じって言ったの。
そこ結びつけてくる。
もう解像度の高さがすごい。
本当ですよね。
あーってなっちゃって。
お茶のプロフェッショナルたち
目の前にあるのはお茶だもんね。
でもね、それ私聞いてめっちゃわかります。
すごいなー。
すごい。もうね、私とその人が喋ってるの聞かせたいもん。
収録してきてそれ。録音して。
もうさ、いつかさやまちゃんのイベント福岡でやって呼びたいもんね。呼んだらギャプトマに来てほしい。
いいですね。
喋ってほしい。私とかずねんで聞いたらまた違う話が出るはずなのよ。みたいな。そんなね、もう本当にね。
もう今のは一人のクレイジーね。でもう一人のクレイジーが。
まだね、いっぱいいる。
もう本当にすごいあのね、本当にその洗練されててクレイジーっていうことは言ってしまうと天才なんですよ。
おーいいな天才。
本当に。2人とも多分なんかもうある種の天才なんだと思うんだけど。ご縁をいただいてるお2人と喋れば喋るほどそう思うんだけどね。
でその15台続いてるっていう方の人は、とにかくお茶を作りまくってるわけよね。
生のお茶っ葉がきます。お茶っ葉もう作らないといけないじゃん。お茶を。生葉が来たら。
もう速度が求められる。で来た量をこなすってことは量も求められる。
その状態の中でもうずっと1ヶ月半すごい速度で走りっぱなし。
でその走りっぱなしの中で彼がどういうことをやってるかっていうと、
同じ業界の同じ若手からもうそんなに全部やんないで絞ればいいのにって言われるぐらい全部やってて。
全部っていうのは今から言いますよ。一番有名なのが煎茶ですよね。みんなが一番よく飲んでる煎茶。
煎茶を作るのも機械と手揉みっていうのがあって、その15台目は機械でお茶作りはもちろんやってます。
手揉みっていうかなり本当に難しい技能で一頭一石っていう。
一頭一石。
すごい技能が高いっていう一番を取るっていうこともしている。
機械と体の両方をすごい操っている。
どっちも使えるんだ。
でお煎茶やるかと思えば胃腸というお茶っ葉から香りが出てくるっていうような少しちょっと時間を置くやり方があるんだけど、
胃腸をかけたお茶作りもやれば、胃腸をかけた後発酵させるっていうことをやる紅茶とかウロン茶とかあるんですけどそういう発酵茶もやると。
どっちかと思えば、もう世界中からひく手余ったすぎて量が全然足んねえわみたいな状態になっているお抹茶用のお茶も作り、
それも積み、そしていろいろお茶を積みに来たいっていう人たちがお茶を積みに来るののアテンドまでし、レクチャーもし、何やってんのっていう。
これお茶業界でもありえないことが実現してるんですね。
手揉みと機械の精度
エンジニア業界で何でもできる人のことをフルスタックって言うんですけど、言ったらお茶業界のフルスタックですよ。
とんでもない。同じ業界の同じ若手から見ても、あの人はなんであんな全部あるんだろうって。
もうなんか機械あるんだったら手揉みとかしなくてもいいのにとか、絞ればいいのにって言われるぐらいずっとやってるの。何でもかんでも。
でその何でもかんでもが全部とんでもない高レベルなの。
は?みたいな。
なんでできちゃうんですか?
そうでしょ。でね、なんでできるかまではもう結局のところ、天才っていうフレーズになっちゃうんだけど。
なんでもできちゃったよっていう。
でもね、その天才を具体的に私がやっぱこの人間違いない天才だって思わせたフレーズをペロペロっとサラッと言ったんですよ、彼が。
なんて言ったかって言ったら、私がこの地域ってかなり手揉みやってる人が多いですよね。
で実際手揉みもすごい推奨というか奨励してるみたいな雰囲気があるなって思ってるんですけど。
これ手揉みと機械って結局何がどう違うなと思って作ってるんですか?
わざわざやるってことはなんか違うんですよねっていう話を聞いてみたらサラッと。
でもですね、機械も手揉みも結局一緒なんですよって言ったの。
その時私は間違いないこの人は天才だって分かったの。
どういうこと?
説明しましょう。
例としては、日本語を喋る時と英語を喋る時みたいな話と多分すごく本当は近いんだと思うんだけど、
言語学とかを研究してる人たちとかが言ってて、これは知ってる人たちにとっては常識みたいになってきてる考え方なんだけど、
例えば心の中にある心象風景、この心象風景を他人に説明しようと思う時に、やっぱり言語っていうものをよく私たちは速度も速いし、ある程度伝達量もあるから使うじゃないですか。
その言葉を使って人に伝えようっていう時に、私は日本人なので母語が日本語だと。母語として日本語で相手にその言葉を使ってその心象を伝えるっていう時と、
相当、これはもう嘘の話ですけど、私めちゃくちゃ英語が喋れると。めちゃくちゃ喋れて、だから英語でもこの気持ちの心象を相手に言葉で伝えることできるよっていう状態になってると。
で、英語で今自分の心象はこんな感じでっていうのを伝えるっていう時に、使う言語でそのポジティブさとか、ちょっと前のめりな勢いがあるとかちょっと後ろに引き気味なとか、そういうような感覚の違い、ニュアンスの違いが和社自体に起きてしまう。
だから言語がその性格とか人格みたいなものに少しちょっと食い込んでるっていうか、フィードバックしちゃうっていうところがあるよっていうのがあるじゃないですか。聞いたことあると思うんだけど。
わかります。なんか人格変わるって言いますもんね。英語喋ってるときの方が強い感じとか、声が低めになるとかね。
そう。たかだか言語っていう同じフィールド上にあるもので、言葉のツールを変えるってことでもそれぐらい違いが出ちゃうんですよ。それぐらい私たちって実は道具にものすごく左右される生き物。
なのに、物を作るっていうすごく情報の多い複雑な作業をする上で、自分の体っていうこの慣れ親しんだ道具を使って手もみをして作るお茶と、
完全に外にアウトソースされて他社が作って作り上げてきた機械っていう全然違う道具を使っているのに、結局同じって言えるとこまでその人は言ってるってことなんですよ、このフレーズは。
向井 機械の精度と同じだけ手でもいけるぞってこと?
そう、手と機械の精度を一緒にできるんです、その人は。
向井 なるほどね。
ね?もう私このフレーズ聞いたときに、今さらっとすごいこと言ったんですけど、もうちょっと深掘りしていいですかって聞いたんだけど、聞き始めて3分ぐらいでその人、作業に戻らないといけなくなって、その話ぶった斬られて終わっちゃったの、一回は。
向井 でも確かに手だと普通に考えたら起きそうなムラみたいなもの、疲れてたりとかその日のコンディションとかがないレベルの精度を手でもいけるみたいなことですよね。
これね、逆もあって、機械だとできないこともあるのよ。例えばほら、やっぱり手作りの団子のほうがおいしいとかそういうのとかと一緒で、やっぱり私たちって嗅覚、触覚とか、そういうのもひっくるめて茶もみをできるから量はできないけどすごい精度がいいものできるよみたいなふうに思ったりするところもあるじゃない。
向井 手のほうがおいしそう。
でしょ。けど、だから手じゃないとできないこと、機械じゃないとできないことみたいなのもありつつ、でも最終的にはお茶を作るっていう出来上がるものは同じ。その状況が本来であればものすごい離れてる。これめちゃくちゃ離れてるよ。
向井 そうなんですね。そうだよね。
そうだよ。だって自分の体でボール投げるのと、あそこにある機械使ってボール投げさせるのと、あそこのかごの中にボール入れてって言ったときに、私からしたら絶対一緒じゃない。でもその人はお茶作るっていうのがそこのかごにあるボール、かごにボール入れてだと同じって言ってんだよ。
向井 あそこの的に当てるってことを何でやってるかの違いだよって。
何でやってるかの違いで本当はすごい違うって言うはずなのに同じことやってるって言ってる。同じことを自分はやってるなって思ってる。だから機械も体もこの現象を起こすってことはできるところに行っちゃってるのよ。
これはね、誰からできることと言えば絶対にありません。声を大にして言います。普段あんまり絶対って言わないんですけど、結構これは絶対だと。人間の命の長さとかを考えるとそこまで行きつかないことの方が多いと思うので。
お茶のコミュニティと魅力
みたいなことがじゃんじゃん起きちゃうんですよ。お茶を摘みに行ってお茶作ってる人とかと喋ってると。意味がわからないんですよ。
そういう圧倒されるって楽しいじゃないですか。石沢さんがメッセンジャーって書いてたかどっかで喋ってたか忘れましたけど、何の遠慮もない。石沢さんが全力で感じたこと喋って知ってることを言って質問しても何でも受け止めてくれる。何でも返ってくるこの気持ちよさ。
全然自分が浮かない。だっておかしい。もっとおかしいというか、もっと突き抜けた人たちの中で全然自分が浮かないっていう。この環境がすごい楽しいって言ってたけど。
言ったことある気がする。本当にすごいですよ。しかも彼らは本当にニューアでソフィティケイテッドされてる。すごい。本当に私はもう彼らの魅力をみんなに伝えたくてしょうがないもん。
でもこれはやっぱ、石沢さんはそう言ってるけど、私だったら同じお茶飲んで同じリアクション取れないから、石沢さんだからこそ起きてることですよ。そのやりとりも、その会話も体験も。
そうです。です。
めっちゃかぶせてきた。
本当にありがたいのよ。
その人たちと共鳴する力が石沢さんにあるから起きたことですよ。
手のひらの上の孫悟空状態だと思うんですよ。
向井 気持ちいいですね。
コロコロしてもらってるね。本当にすごい、なんて言うんだろう。彼らが作ったお茶の向こうに、それこそ私、アートの作品とか身体表現、パフォーマンスの作品とかを見たときに、はぁってなるときがある。
なんかすごい、こう、本質的な何かみたいなのに触れたような気がするときとか、みたいなのがあるときがあるんだけど、お茶飲んでてもなるんだよね。
向井 うーん。本当に。なんかもう私が見てるお茶と、石沢さんとかその15代続くお茶の世界の人たちが見てるお茶って、もう全然違うものを見てるんだなって思いました。
そのことない?
向井 見てるものは一緒なんだよ。それこそ手揉みと機械済みで同じことやってるっていうのと本当に一緒で。だからその感じ、その人が飲んでうまいって思うっていうのは、もう全て。
うん。そのなんか生き物として見てるじゃないですか、お茶を。石沢さんもだけど。でも本当は全部そうなんでしょうね。お茶も何でも。
向井 そうかもね。
生き物のように建物でも、野菜でも石でも、生き物のように見ると、もっとなんかいろんなものを感じれるのかもしれない。
向井 それ面白いね。
うん。眼鏡とかも生き物のように。
向井 全部生き物だと思ってみようっていうワークショップとか楽しそう。
うん。そうするといろいろ受け取れるかも。
やべえな。でも本当、お茶飲んでると、すっごいいいお茶飲んでると、そういうとこに自然と連れて行かれるんだよね。
向井 そうなの。連れて行かれるっていう感覚。
もある。
向井 なんですね。
そのお茶の、飲んでうまーって思ってたら、うまーって思って開いてる分なんかが、シュルーンとこう自分の方に来るっていう。
向井 あのね、開いてるね。話尽きないですけど。
天才とその影響
ねえ、もうすごい時間になってる。すごい時間になってる!
向井 まだ言っておきたいことないですか?
もう大丈夫です!
向井 いいですね。
十分二人の天才について話しましたけど、
向井 はみ出したいの皆さんはどうだったでしょうか?
こういうまとめ方しか今日できないよね。もう私の完全なるスタンディング。
向井 いいですね。石沢さん、熱量の高い石沢さんの声を聞いているというのは心地いいものです。
向井 というわけで、この番組はお便りも募集しておりまして、お便りくださる方はこの番組を運営しているスタジオヒーチャーのウェブサイト、番組へのお便りはこちらからお寄せください。
あなたの知る天才のこととかも聞かせてくれたら嬉しいです。
向井 はい、SNSのシェアも歓迎です。
ギャップとマッチ、お届けしたのは石玉と和音でした。聞くほどに心がほぐれ、何かとの境界線が解けて、ちょっと豊かな気持ちになりますように。
28:48
コメント
スクロール