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愛の楽曲工房
はい、始まりました。愛の楽曲工房。僕がHiguchi兄弟、兄のKiyonoriで。
弟のHiguchi太陽です。
そして、Aoyagiです。
はい、というわけでございまして、今週もコーナー行きたいと思います。
知って欲しい、広告音楽の世界
テレビやネットで見るCMには必ず音楽が流れています。これを広告音楽と言います。
もっとみんなに広告音楽の世界を知ってほしい。
太陽さんがそんな思いを込めて広告音楽を語ります。
はい、今日も語りますよ。Higuchi太陽です。
さあ、みんなね、だんだん詳しくなってきたんじゃないでしょうか、という感じなんですけどね。
あれ、これは課金している方が聞いてらっしゃるんでしたっけ?
完全無料。完全に無料。
オンラインサロンじゃなくて、これ。
無料部分だけ無料で公開して、ここから先は有料とかじゃなくて。
有料部分もない。
こんなにためになるのに。
知られてないだけ。
そんな超有料級のコンテンツを毎回太陽さんに発表してもらうというコーナーなんですけども。
今日ももうお題は決まってるんですか?
決まってます。
今日はですね、前回、広告音楽プロデューサーは何者なのかっていうテーマだったんですけど、
それに対して広告音楽作家とは何をやっているのかっていうことを迫ってみたいと思います。
なるほどね。プロデューサーと作家の対比というか。
まずですね、たかやくんが名刺交換したとするじゃないですか。
音楽プロデューサーの人と広告音楽作家の人と。
違い分かりますか?
2人でいっぺんに?
2人いっぺんもいいですし、別々の場所で会った時に認識が違いますか?
それはマジで広告音楽でライフハックを聞いちゃったき、今やきわかる。正直。
ただ聞いてなかったら、2人とも音楽作る人たちなんやろうなっていう認識でしかないね。
そうそうそう、そうなんですよ。
両方音楽作るんやろうなっていうのは思う。
CM音楽作る人と今日会った場合みたいな感じでしょ?
そうそうそうそう。
ただすごく違うんですよね。
全然違うね。
その辺を知っていただくと、作る人側にとっても良いと思うし、
依頼する人も良いと思うし、依頼したり作ったりしなくても普通にちょっと面白いんで、
して欲しいなと思って今日喋ります。
はい。
お願いします。
結構今日は具体的な話をいきたいと思うので、質問とかあったらなんなりと言ってください。
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ちなみに、僕も兄も元広告音楽作家です。
そう。
作家から始めたよね?
そうそうそう。
なるほどね。
広告音楽作家を何年かやった後に間みたいな期間があったりして、
そこから広告音楽プロデューサーになっていったっていう感じなんですけど。
ジョブチェンジしてみたいな感じよね。
そうですね。
だからどっちもしっかり分かってます。
なるほどね。
まず広告音楽作家はどういう感じなのかっていうのを具体的なところから説明していきたいと思うんですけど、
基本的には作曲編曲をやる人です。
で、作曲編曲やるんですけど、ミックスをやったり演奏をやったりもします。
ミックスっていうのは何?
音を整える作業ですね。
ギターを大きくして、ベースを小さくして、ドラムを大きくしてください。
ドラムはあんまり派手じゃない方がいいですみたいなそういうやつがあるじゃないですか。
スタジオでミックスする作業。
それの専門家ではないんですけど、
要は取りっぱなしのものを音源までするみたいなこと?
そうです。
ちなみに強調したいのが専門家ではないです。
そこをね。
専門家はエンジニアです。
そうよね。
なんですけど、作曲編曲の流れでミックスも一緒にやったりもするんですよ。
で、演奏についてもちょっと説明したいんですけど、
専門家ではないです。
演奏の専門家はプレイヤーです。
ギタープレイヤーとか、ドラムプレイヤーとか、ピアノプレイヤーとかね。
で、プレイヤーが専門家なんですけど、
専門家じゃないにしてもできる人が多いんですよ。
ピアノプレイとか。
これ結構面白いね。
この時点でよくわかんないでしょう。説明がないと。
わかんなくなるね。
なので専門領域は作曲と編曲ですというのが皆さん覚えていただきたい。
ということは作曲をやる人なんですか?
作曲をやる人ですね。
でもそれは作曲家なんじゃないですか?
編曲をやる人は編曲家よね。
いい質問ですね。
もともとそうだったんですよ。
歴史の上で。
歴史の上で作曲家編曲家だったんですけど、
なんで音楽作家っていうよくわからない名前を付けられているかというと、
パソコンで音楽を作るデスクトップミュージックっていうものが発生しました。
なので作曲をやるっていう行為がそのまま音源を形にするっていうことと直結するようになったんですよ。
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なるほど。
テクノロジーによって境界線が曖昧になったんですよ。
これわかるかな?高岡くん。
これね、今正直わかった。
なるほどね。
多分イメージしてもらったらわかるんだけど、
昔々の作曲家のイメージって楽譜にペンでバーって音符を書くようなイメージだろう?
そうね、そうね。
で、編曲家はその作曲からもらった音符をさらにスコアつって、
ギターはこう、ベースはこう、ドラムはこうみたいな感じで、
さらに楽器ごとの音符をバーっと楽譜に書いていくと。
で、スタジオに入るよね。
ただレコーディングスタジオにはエンジニアがセッティングしてくれた機材があって、
で、そこにプレイヤーを呼ぶよね。
そうよね。
で、そのプレイヤーに編曲家が書いた楽譜を渡していって、
じゃあ練習をします。リハーサルって言うんだけど。
で、合わせてじゃあ録りましょうやって言って、エンジニアがそれをレコーディングするみたいな。
で、作曲家はそれに指示を与えるみたいなね。
要は部署が全部分かれちゃったわけやろ。
その楽譜書く人、つまり作曲家は作曲をするし、
それを演奏するのはギターのスペシャリストやし、
その環境を整えるのはエンジニアがおったけど、
それが科学技術が進んで、
すごい一人がそれを全部やるみたいな時代が貴重ということなんよね。
そういうことですよ。
そうですね。
はー、すごいね。
で、まあそれが音楽作家なんですけど、
まあでもこれも誤解していただきたくないんですけど、
一人でできるから良いことばっかりではないです。
当然ね、本当に専門領域じゃないこともやらなきゃいけないっていうことがあったりするので、
お金の事情だったりスケジュールの事情で。
なので、例えば少々ギターうまくないのに自分で入れて、
で、誰からも文句が出なければそのまま世に出るんですよ。
あー、なるほどね。
なんかそれって昔の時代だったらなかったことなんですけど。
ないよね、絶対。それ専門のギタリストが弾くわけやもんね。
とは言え、一人でやることによって良い時もあります。
なのでまあそれぞれですよ。
なるほど。
早いよね。良い目もあれば悪い目も。
早いんか、そっちの方が。
めちゃくちゃ早いよ。
早いし、自分で世界がもう完全に見えてる人がやった方が良いっていうこともあると思います。
まあ漫画家みたいなことだと思うんですけど。
何よりやっぱそのコスト的なね、こともね。
まあコスト的なこともありますけどね。
漫画家は自分で脚本描いた後、自分で絵も描いたりするじゃないですか。
なので、まあそういうことがありますよね。
なるほどね。
そんな感じです。で、次行きますよ。
あと具体的に言うと、フリーランスの人が多いです。
はい。
一般的に。会社員ではないことが多いです。
次、自分から基本的に発注をしないことが多いです。
自分からお金を払って誰かに協力を仰ぐことが少ないです。
これわかるかな。
これも絶対じゃないんですけど。
じゃあ一応言うと、作曲する上で、音源作る上で、作家プラス必要なのはさっき言ったエンジニアとかプレイヤーね。
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そういうこと。
あとボーカリストとかが必要なんやけど、自分から作家が自分のお金を使って頼むことはないって話。
なるほどね。
で、それをやっていくとするじゃないですか。
自分だけで完結できないことを、いろんな人の力を借りてお金を払ってお願いしていくと、もうそれは音楽プロデューサーに片足突っ込んでることなんですよ。
なるほどね。
つまりプロデューサーの仕事なんや。
そうか。
プロデューサーの仕事をやるっていうことなんですよね。
なので、発注を活発にしだすと、プロデューサーに変化します。そんな感じです。
すごいわかるわ。じゃああのさ、二人が音楽作家やり合った頃は、人に頼んだりはしてなかった?
ほとんどしてなかったですね。これも頼む範囲によるんですけど、例えば女性ボーカルって、絶対自分じゃ無理だったりするじゃないですか。
うんうんうん。
だから発注をしたりしてたんですけど、それ以外のことはほとんど自分たちでやってましたね。
あーそうなんや。
そんな感じです。じゃあどんどんいきますよ。得意分野が自分にあって、それにはまる仕事をやることが多いです。
はい。
例えば自分はロックの中でもハードコアが得意ですみたいな。だからハードコアの案件があったら言ってくださいみたいなことが多いです。
なるほどね。
それに対して音楽プロデューサーは、広告音楽プロデューサーは、どの分野でも言ってくださいっていう立場です。
要はそのハードコアが得意っていう人、普通のロックが得意っていう人たちも束ねちゃうのがプロデューサーよね。
あーまあそうですね。だから広告音楽プロデューサーには、ジャズの案件も来るし、クラシックの案件も来るし、ハードコアの案件も来るしみたいな、そんな感じなんですよね。
なんやったら、仕事を受けた時点でジャンルが決まってないことの方が多い。
プロデューサーは。
そうそう。これが特に広告音楽だからっていうのがあるんですけど、広告音楽じゃなくてアーティスト楽曲とかだったら、ジャンルが大幅に変わることが考えにくいです。途中でね。
これじゃあさ、その音楽作家も正直、オールジャンルで作れる人の方が重要あるよね。
そうですね。オールジャンルで作れた方が正直いいんですけど、問題はですね、人生一回じゃないですか。
そうなんです。
人生一回なんで、音楽の世界全部突き詰めるっていうのが、実際厳しいっていう。
あー。
まあそれはそうよね。
なるほどね。突き詰めれてない。
いや突き詰めるのが実質不可能。だってヒップホップだけ使用したらやっぱヒップホップすごいし、ジャズだけ使用したらジャズすごいし、
なるほどね。
ジャズだけ使用したらクラシックすげえわけよ。
うんうん。
そんな、一回の人生で全部極めるとかもう不可能やん。
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うん。
そういう話。
まあ音楽だったら、音楽自分やれるよねみたいな感じで捉えがちだと思うんですけど、
うん。
ちょっとスポーツと置き換えて欲しいんですよね。
うんうん。
例えばですね、あのサッカーの一流の人に、ちょっと来週スポーツ大会があるんで、来てくれませんかって言って、
うん。
スポーツってサッカーですかって言ったら、いやサッカーかどうかわかんないっすねって言って、
ははははは。
ははははは。
え、それアーチェリーかもしれないってことですか?みたいな。
ははは。
ああ、アーチェリーの可能性もなくはないっすねって。体操ってことはないですよね。
いやあるかもしんないっすね。
めちゃくちゃわかりやすい。
あのなんならウインタースポーツの可能性もあるんですよねみたいな。
うん。
フィギュアスケート。
そういうことよな。
っていうのって失礼じゃないですか。
確かに。
そうね。
来週スポーツ大会ありますって言って。で、それと同じようなことです。
なるほどね。
だからジャズの人は、ジャズの一流の人であって、ロックの人とは違うんですよ。
やっぱ一流になればなるほど特化してたりするんで。
なるほどね。
で、たまにですけどレオナルド・ダ・ヴィンチみたいな人がいます。
うん。
もうどれも素晴らしいみたいな。
何をやっても。
ロックやらしても、ジャズやらしても、何やってもすごいけど、本当の一流の部分は全部ではないですっていうことだったりするんですよ。
なるほどね。
で、ちなみに兄と僕は比較的レオナルド・ダ・ヴィンチに近いです。
いやこれがね、すごすぎるよ。ちょっと我ながら言うのもあれだけど。
比較的ね。
なんで俺らがプロデューサーになったかよ。
最初作家として受け入れてたのになんでプロデューサーになったかっていうと、
どんなジャンルでも作れるからとりあえず樋口くん押さえとくわみたいな案件が結構出てきたよ。
はいはいはい。
だからとりあえず樋口くんのスケジュールだけ押さえとけば、とりあえずどの玉来ても80点ぐらい取れるからみたいな。
さっきのスポーツ大会で言うと、一応サッカー得意な樋口兄弟っていうのはいるんですけど、一応最悪体操来てもまあまあ点は取りますみたいな。
水泳もまあいけると思いますみたいな。
なるほどね。
で実際俺らは発注受けるやん。今まで作ったことないジャンルがバーンってきたとしても、そっから勉強して速攻作れるようになって脳皮まで生きよった。
なるほど。その音楽のジャンルがどういうものなのかっていうのを論理的に理解してみたいなことを。
そういうこと。楽器はこういう構成でコード進行値こういうのがあってメロディ値こういう特徴があるジャンルなんやなっていうのを一瞬で理解して。
さっき俺今この話聞くとやっぱ俺も芸人賞できょんちゃんがどんなのしようかとかどんな仕事したとかいうのはちょっと聞いたりとかもしちゃうやん音楽で。
なんかすげえいろんなジャンルがあってレゲエやっちゃうときもあればなんか、もっとポップっぽいこととかなんかしよったりとかヒップホップ作ったりとかもしよったし、なんかいろいろやりよったなと思って。
そのスポーツ大会で言うとどれが得意としちゃったのかがわからんぐらいいろいろやりよったなって思ったよ俺は。
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まあまあちょっと特殊な例やね俺ら二人は。
でもできるとは言えやっぱり限界はあるんですよ。
例えばあのタップダンスの曲作りましょうって言ってカチカチなる靴のやつね。
あれやれるかっていうとやっぱり偽物になるんですよ。
あと沖縄の民謡とかね。
だからやっぱり一応聞こえはいいけど、本物ではないよねっていうものになるんで、そういうものは本物の人に力を借りた方がいいので。
それをやっていくとプロデューサーになっていくっていうなんかあれがあるんですよ。
教会をまたぐというか。
まあそんな感じです。
じゃあどんどんいきますよ。
広告音楽作家の顧客は誰なのかっていう。
仕事の顧客ですね。
これは前回言った広告音楽プロデューサーなことが多いです。
思い出してほしいんですけど、日本には広告音楽プロデューサーが130人から150人ぐらいしかいないので、これが顧客です。
すごいスリリングな世界です。
すごいよね。
確かに。
まあ例えばこれどういう言い換えをできるかというと、飲料水作ってたとするじゃないですか。高屋コーラ。高屋コーラ発売しましたって言ったら顧客は日本で言うと1億3000万人。
よね。
まあたとえあんまり売れなかったとしても、まだまだ知られてない人がいるしみたいな。
なんですけど、広告音楽作家の顧客は日本にこれぐらいしかいないんで、一人嫌われたら一人減っていくんですよ。
いやあ、そうだなあ、まじで。
すごいことやね、でもこれまじで。
こう考えたらやばいでしょ。
だって変な話150人に名刺渡したらもう終わりやろ。
終わりなんですよね。だからこれタイミングが大事で、出会うタイミングが。
実際実力不足の時に出会うと、ちょっとその実力不足の印象がついちゃうんで。
そうよね。
なんか一生声かからなくなったりするんですよね。
確かにね。
で、まあとはゆえですね、僕とか兄が当時どのぐらいの顧客がつけば大丈夫だったかっていうと、
七八人と面識があって、たまに話がくれば一人の生活だったら裕福な暮らしはできるぐらい。
そうね。
じゃあ150人全員とそういうお取引がなくともなんやね。
はい。まあとはゆえまともな人じゃないとダメなんですけど。
そのプロデューサーがまともな人じゃなければ、悪条件の話しか来ないとか。まあいろいろあるんですよ。
150人中まともなプロデューサー何人おる?
ああそれは分からないですね。まあ少なくとも、あんまり言うのはあれですけど、全員がまともではないと思います。
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へえ。
はい。
っていうことはじゃあもう150人ではないよね。
まあそうですね。
もっと少ないっていうことよね。
まあそういう世界なんですけど。
はあ。
まあじゃあ監督とか広告代理店の人と直接仕事したらいいじゃないかって思うと思うんですけど。
プロデューサーすっとばしてね。
なんですけど、それをやりだすともうもはやプロデューサーになるんですよ、その人が。
うんうんうん。
そう。なぜかというと、さっき言ったみたいに1回の人生で突き詰めれないお題が毎回来るんで。
うん。
自分一人で完結する可能性が低くなるっていう。
うん。
直接監督とか映像の監督とか代理店の人と対峙すると、誰かの力を借りざるを得なくなるんですよ。
うん。
っていうなんかあれがありますよね、パラドースとか。
なるほどね。
実際オフィス樋口はその道を辿っちゃうもんね。
うん。
そんな感じです。
え、聞いてもいい?
はい、どうぞ。
その二人がさ、プロデューサーになろうっていうタイミングで単純に自分らが、これは一流ではないっきって言って他に投げないけんようなものがあるやん。
うん。
ああ、はいはいはい。
ができたきりプロデューサーになったってことよね、でも。
ああ、まあその見切りは大事ですよね。
うん。
その、なんやろ、そういう人たちとはどうやって知り合ったん?
ちなみに最初同級生やね。
うん。
俺。
そうかそうか。
同級生に広告系の制作会社の制作の人がおって。
で、俺がガンガンやるようになっちゃってもちろん。
うんうん。
連絡きて、ちょっと今回金額がなさすぎて。
もうちょっと直で頼みたいんやけどみたいな話を聞いたんやね。
ああ。
最初は、えっと、樋口くん音楽プロデューサーやってじゃなくて、
樋口くん音楽作家として直でやってくれんつって言われた。
もう、プロデューサーの中に挟む余裕がないから、金銭的に。
ああ、なるほどね。
で、一生懸命やったんよ。
したら、つーかこれプロデューサーやんってなって。
で、いろいろ紹介してくれたみたいな感じ。
ああ、なるほど。その他の作家さんとか?
そうそうそう。
で、作家さんは、もともとバンドをやってたりするので、
つながりがあったりはするんですよ。
ああ、もともと。
ボーカリストとか演奏家にも。
で、やっぱり皆さん活発に、広告の世界には興味を持っている人が多いので、
話があったら、まあやるみたいな人が多い。
ああ。
という感じ。
なるほどね。
まあそんな感じです。
でも紹介してもらって、紹介してもらってみたいな感じで、
その作家側も、あとはプロデューサーとして仕事をもらう、
要はその制作会社とか広告代理店とかがクライアントになるんやけど、
そっちもいろいろいっぱい紹介してもらって、
だけどね、気づいたらプロデューサーになっちゃったみたいな感じ、俺は。
自分がまさかそっちの立場に行くと思ってなかったんよ。
で、やっぱり重要なのは池田の存在で。
ここでも出てくる池田が。
要はだってさ、最初は池田から仕事をもらう立場やったわけよ。
作家として。
でも自分がプロデューサー的な動きをするときに、どうしても今までやったことない仕事をするわけ。
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ギャラーの話だったり、作家紹介してほしいみたいな話だったりとか、
あと権利の問題をどうクリアするかみたいなところがあったりとか、
知らんこといっぱいあるわけよ。俺らやったことない。
それはもう池田に教えてもらった。
会社に属してたら先輩に聞けばいいですけど、僕ら属してなかったんで、聞ける人がいないんですよ。
うんうん。
池田さんぐらいしか。そんな感じです。
っていう感じです。
すげえ。で、軽々と師匠を超えてったわけじゃない?
いやいや、それはあるんですけど。
なるほどね。すげえ。
じゃあちょっともう一つ話していいですか。
まずなんでジャンルが他ジャンルに渡る可能性があるかっていうところを説明します。
さっきフラメンコとかタップダンスとかって言いましたけど、
映画とか作る時って大体クラシックだったりするんですよ。映画の音楽。
クラシックじゃなくても、例えば被災師さん。
はいはい。被災師ジョーさん。
ジブリ映画を手掛けている被災師ジョーさんにお願いするって決まってて、被災師ジョーさんじゃない方がいいかもってならないんですよ。
そうね。
映画音楽って。
うんうん。
そうなんですけど、CM音楽だったら被災師さんじゃない方がいいかもですごめんなさいって仕事始まった後になる可能性があるんですよ。
ハードコアになっちゃいましたみたいな。
アコギ弾き語りの方が良いってクライアントが言ってますとかね。
あとラップの方がいいかもですみたいな本当に思わぬ方向転換があったりするのが広告音楽で。
それは監督にもコントロールできないというか予測不能なんですよ。これが面白いところなんですけど。
アーティスト楽曲も似たようなところがあって、今回EDMみたいな楽曲ですからそこまで大きく変わることがないんですよ。
アイドルが9人いてEDMの予定ですから演歌にやっぱりなりましたごめんなさいってならないんですよ。
なるほどね。
アーティスト楽曲だったら。これが広告音楽だったらあり得ます。なので作曲家が直で退治すると、
そうなの?だったら話俺に来んなよっていうトラブルになったりするんですよ。
なるほどね。そうか。
CMの場合。
サッカーの話じゃないけどね。
そうそうそう。だから悲しい出来事が起こりやすいんですよ。
悲しい出来事。
音楽プロデューサーが退治していたら、その前にコミュニケーションを取って擦り合わせることができるんで、悲しい出来事の起こる確率が減るっていう。これが役割です。
なるほど。
だからまとめると音楽作家は自分が突き詰めたものが必要とされた時に出動することが多いです。
音楽プロデューサーは何を作るか分かっていなくても出動します。これが違いです。
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これによって違いを知るとどういうことが分かるかというとですね、高江くんが例えばバーで隣に席に座った人があなた音楽作家なんですかとか音楽プロデューサーとか分かっていたら頼み方が変わってくるんですよ。
なるほど。
カクテルの頼み方が?
それはロケーションバーで約束したんだよね。
カクテルじゃなくて、そういう仕事してるんですか。今度一緒に仕事できたらいいですねとか言うじゃないですか。
ノリでね。そういう時に本当にどういう時に仕事をお願いしようかなっていうのが変わってくるんですよ。
確かに。そこマジで全然違うね。
相手が音楽プロデューサーだった場合はリップサービスで今度映像作るんで音楽作ってくださいよとか言っても問題なかったりするんですけど、その音楽作家さんがタップダンスとかが一番得意な人だった場合に高江くんがリップサービスで言うじゃないですか。
今度仕事しましょうよって言っても実現しない確率がめちゃくちゃ高かったりするんですよ。一生のうちにね。そんなことがあります。だから正確に分かっていた方がみんなの幸せにつながります。変なリップサービスもしなくていいし。
これ本当にちゃんと聞いてなかったら一緒やもんね。一緒の仕事の人たちやもんね。
一緒の仕事と思うんですよ。まとめるとどっちも素晴らしい仕事なんですけど、知ってほしいっていうのが僕の願いです。なんでかっていうと広告音楽作家も広告音楽プロデューサーもまず日本に少ないんで増えたほうがいいと思います。
で志すにしても志し方が変わってくるんで。今説明したように全然違う職業だったり適正があったりするんで。だから少ない状態でこれからもやっていくっていうのはリスクヘッジができてない状態なんですよ。日本の広告業界において。
例えば業界パーティーがあって、向かうバスが事故にあって、その人たちが亡くなってしまったとするじゃないですか。考えたくないことですけど。その場合に完璧に大打撃になるんですよ。
そうか。香りが効かんもんね。 人口が少ないんで。しかも都会に集中してるんで、日本にそういうことができる人がいない状態になってしまう可能性があります。
悲しいことに絶対そういう時に池田が生き残ってしまう気。それは生き残って悲しいんですけど。だから今まで広告にやってなかったようなアーティスト楽曲専門の作曲家の人とか、バンドをずっとやってるっていう人にも広告音楽に興味を持ってほしいし、もっと詳しく知ってほしいなと思います。
いいですね。付け加えて言うと、今本当に全国どこでもプレイヤーの人とかって仕事できるようになってるんですよ。本当に一昔前やったら、同じスタジオに集合して顔を付き合わせてやらなきゃいけなかったけど、今やったら、じゃあこのデモ音源パンって渡すんで、ベースラインだけWAVファイルでくださいみたいな感じで、本当に日本中どこにいても、世界中どこにいても仕事できるようになってきてるんで。だから結構東京に住まなくても仕事ができるようになってきてますよ。
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なるほどね。
例えば田川とかね。
あははははは。
ああそうですね。いいかねパレットとかね。たとえばね。
ああ。
でもよくわからないけどなりたいっていう人はとりあえずいいかねパレットに行ってみればね。
いいと思いますよ。
何か面白い話が聞けるかもしれないし。
確かに。実際だって会ってなんかせない件っていう時レコーディングのスタジオもあるわけやもんね。
あるある。
そうですねあと一個ね補足 するとさっき俺らずっとその音楽
作家からプロデューサーになった って話をずっとしとったんやけど
加えてもう一回言うけどこれ連続 した出世コースとかいう話ではない
よ全くではないんです 楊 あっ違うこれ当然の流れではない
全然違いますだってカメラマン が出世したら照明屋になるとか
ないやんそれと同じで違う職業 やけ
楊 あっそうな 俺らはだってプロデューサー
よりも作家のほうがガンガン稼ぎ をした人もおるしもちろんやけど
楊 そうそう うん全然違う職業
なんで俺らはたまたま転職した っていう感じで
楊 マジでじゃあただの転職なんや ねこれ
転職でちなみに言うと上も 下もないです上も下もないでプロデューサー
の人で例えばやけど音楽全く作り きらんし楽器も弾けん人とか全然
おる 楊 へえ
むしろ弾けたらちょっとすごい ぐらいの感じ
楊 いやまさに池田とかそうやん 何の楽器も弾けん
そう別に楽器は弾けるわけ じゃないやんピアノもギターも
弾けるわけじゃないけど音楽プロデューサー としてやるようやん違う職業
っていうことを言っときますだから 自分音楽才能ないからできない
から作れないからっていう人でも 全然音楽プロデューサーとして
食っていける可能性はあるので 楊 なるほどね
諦めないでくださいってことも 言いたいですねはいそんな感じかな
楊 はい
いやだってやっぱ音楽で食って いくっていう言葉でもめちゃくちゃ
いろんな道筋があって俺ら子供 の頃って音楽で食っていくイコール
ムージシャンとして世の中に出て CDを売ってライブをやって動員
してグッズを売ってっていうイメージ しかないわけやそれができんかったら
音楽で生きていくとか無理と思 っちゃったんやけど実際俺らその
世界に行くと例えばエンジニア の人も音楽で食いようしプロデューサー
の人も音楽で食いようし例えば アーティストのマネージメント
しよう人も音楽で食いようや大義 っていうとだって実は音楽好きな
人が音楽で食っていくうちめちゃ くちゃ選択肢あるんで簡単に諦め
ないで欲しいというかそういう 実は僕は個人的なメッセージがあったりします
まずは知るっていうことが大事
なんですよね
そういうことですはい素晴らしい キャリア教育でした
いや完璧だったね
月額4500円にします
買っちゃいます
30:01
いや嘘ですこれからも無料 でもちろん聞けますんで
そういう感じですかね今日は
はい
ということでございまして 太陽へ広告音楽の質問がある
人はハッシュタグ愛の楽曲工房 をつけてツイートするか概要欄
のURLからメールフォームにてお 送りくださいということで今回も
愛の楽曲工房お聞きくださいまして ありがとうございました来週も
お聞きくださいバイバイ
バイバーイ
バイバーイ