ソーシャルローフィングの理解
こんにちは、サチュアレコです。今日はチームや職場で、なんかやる気が出ないなーっていう時に起きている人間の心理の正体というのをお話ししていきます。
ご存知でしたでしょうか?実はね、人は集団になると無意識にサボりモードに入っちゃうっていう、そんな心理学的な癖があるんですよ。
しかもこれって、ただの性格とかの問題じゃなくてね、誰でも陥る人間の自然な仕組みなんですよね。
私自身が11年間フリーアナウンサーとして、テレビとかラジオとかイベントとか、まあそれぞれいろんなチーム現場っていうのがあったんですけど、この現象をめちゃくちゃ体感してきました。
でも、今回フォーカスするソーシャルローフィングっていうものを知ってから、人がサボる本当の理由とか、それからやる気が引き出されるタイミングとかっていうのを学んで、現場をガラッと変えることができたんですよね。
はい、ということで今日は、チームだと怠けがちな理由っていうのと、それを防ぐ3つの心理的テクニックっていうのをご紹介していきます。
職場のチームとか、プライベートの行事とかでも、いろんな場面で使えると思うので、ぜひ参考にされてみてください。
とにかくね、ソーシャルローフィングなんですよ。これは心理学用語で、簡単に言うと、人の数が多ければ多いほど仕事をしなくなるぞっていうね、そんな人間の癖なんですよね。
有名な話で働き有りの法則って言われるものもありますけど、どんなに真面目な有さんの集団でも、2割は必ずサボっちゃうっていうのがありますよね。
これは人間も本当に同じで、どんなに意識が高くても人数が増えれば自然と、他の人もやってるしなとか、自分がサボったからってわかんねえだろうとか、誰かがやってくれるっしょとかってなっちゃうんですよ。
はい、このソーシャルローフィングは1890年代から研究されていて、現代でもね、いろんな実験で証明されてるんですけど
例えばある実験では、6人グループでね、全力で叫んでくださいってお願いしたら、人は自分が本当に出せる大きな声の3分の1しか叫ばなかったとかね、そういう結果が出てるんですよね。
もうこれ私自身身に覚えがありすぎて、学生の時とかさ、全校生徒で高歌を歌う時も、他の人が声出してくれるよねっていうような甘い考えが出て、ちょっと小さめに歌うというか様子見をするというかね。
今聞いてくださっているあなたも一度は経験あるんじゃないかなーって思うんですよ。
人間の心理として、なんでこんなことが起きてるのかというと、大きくは3つの理由があります。
一つは、お互いに怠けることを期待してるからなんですよね。
人間って、無意識ではあるけど、こう思ってるんです。
みんなもちょっとサボるんだから、自分もちょっとサーボろって言うのでね、全員がこう思ってちょっとずつちょっとずつ手を抜いていくと、これ結構大きなズレが起こってくるんですね。
はい、これ一つ目。で、二つ目の理由が、匿名性が高くなると責任感が薄れるから。
人数が多くなると、自分が誰かっていうふうに見られなくなっちゃうんでしょ。
例えばね、3人のPerfumeだったら、かしゆか、あーちゃん、のっちって言ってね、メンバーの名前全員ギリわかるぐらいですけど、
AKB48とかSKE48とかってなってくると、もちろんね、ファンの方は全員わかるかもしれないけど、
一般的には、あの子の名前なんだろうなっていうことが増えてきますよね。
そう、グループが大きくなると、個人の匿名性が高まるわけなんです。
そうなると、もちろん誰がサボってるかわからんっていう状態になって、責任感は薄れやすくなるんですね。
3つ目の理由が、サッカー効果と言われるもので、これは働きすぎたり、何かに貢献しすぎたりして、他人からいいかもだと思われるのが嫌だから、集団の中で努力を減らす現象のことなんですよ。
やっぱり他の人たちがサボってるのに、自分だけ努力して損するのは絶対嫌だって人間思っちゃうんですよね。
例えばさ、みんなで100枚折り紙折ろうねって約束したのに、自分だけ超集中してさ、めちゃくちゃ折り紙折って、みんなも折り紙折ってるかなって見に行ったら、他のみんなはネットフリックス楽しんでたとかってなったらさ、
なんでなんて、私も見たいよって、韓国ドラマみたいに決まってるじゃんみたいな感じになるじゃないですか。
そう、こういう人間心理からも、人の数が多ければ多いほど仕事をしなくなるっていうことに繋がっていくんですね。
怠けを防ぐテクニック
じゃあ、どうすればこれを防げるのかっていうので、私自身も自分で実践して本当に効果があった方法3つ、ここからシェアさせていただきます。
1つ目がね、タスクの意味付けを明確にするってことで、人はこれは大事な仕事なんだって思えると、サボりにくくなるんですよ。
例えばチームで一生仕事にするとき、後輩ちゃんが明らかにやる気がない感じの時があったんですけど、その時に何々ちゃんは、自分がやりたくない仕事なのになんでやらなきゃいけないんだよって思ってるかもしれないけど、
実はこの仕事って何々ちゃんにとって、今必要な力が身につくとっても大事なものなんだよって。
私も昔、これ意味あるんかなとかって思いながらやってたけど、こういうことを経験してたからこそ、今自分がやりたい仕事ができているんだよねっていうふうに伝えたら、
本当にその後輩ちゃんもめちゃくちゃやる気になってくれて、チームのパフォーマンスが圧倒的に上がりました。
なので、これは誰の役に立つのか、どう役立つのかっていうのを問いかけてから動くだけで、それぞれのスイッチ入りやすくなるのでオススメです。
次2つ目、チームのつながりを作る。
ということで、実はグループがそのメンバーにとって重要だったら、みんなもっと一生懸命働くっていうのも分かってるんですよ。
これは1998年に実験されたものがあるんですけど、2つのグループに分かれて、紙の、そのペーパーの鎖を作るっていう作業をしてもらう実験でね。
1つのグループだけはちゃんと1人1人名札をつけて、みんな同じお洋服、コートを着させて、ちゃんと競争意識を持たせたそうなんです。
そしたら結果、何も条件を与えられなかったグループに比べて、その彼らは5本も多く鎖を作ることができたそうなんですよ。
なのでチームとしての意識とか競争心もですけど、グループでやる意味とかその集団の重要性を知るというのもめちゃくちゃ大事なポイントなんですね。
これ、もう私ラジオとかイベント、生放送の現場でも体感したんですけど、ちょっとした雑談だけでもいいから、仲間感っていうのを作っておくとミスが減ります。本当に。
イベントとかはね、特に初めましてのスタッフさんたちと1日一緒に仕事をすることになってたんですけど、最初に今日はよろしくお願いしますっていうところから軽く雑談もして、
繋がりを作っておくだけでミスも減るし、連携がバチバチに良くなるんですよね。
だからチームの繋がりを作っておくのも欠かせない一つだなぁと思っています。
評価制度の重要性
では最後、3つ目。損したくない心理を和らげる評価制度ってことで、人間って自分のことをちゃんと見ててほしいって思ってるものなんですよね。
でもチームで仕事をすると頑張りが見えにくくなって、やっても意味ないかもとかね、やる気が下がることもあるわけですよ。
例えばイベント現場の裏方スタッフさん。例えばスムーズにステージが進行していても裏方さんって目立たないから気づかれにくくって、
でも私はMCとして、音響さんの紙対応とか気遣いとかにも気づくから、何々さん助かりましたとか、何々さんのおかげですってちゃんと声をかけるようにしていて
それだけでね、相手の表情ってパッと明るくなって、やっぱり見てくれてる人がいると人って頑張れるんですよね。
だからこそチームでは小さな貢献にも気づいて言葉にするというのもとても重要だなぁと実感しています。
ということで、今回の内容もちょっとでも参考になればとっても嬉しいです。
今回はもう一つ、ウォーレンバフェットに学ぶ生産性を高める3つのステップというテーマで話している回、チャプターに貼ってますので、よかったらこちらも併せて聞いてみてください。
アンドロイドの方はぜひSpotifyでウォーレンと検索するか、概要欄のリンクから飛んでみてください。
毎日お疲れ様です。