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2023-09-16 16:55

take.8『Z世代の扉』今、最注目の輝く個性 ~松井秀太郎~

 米津玄師やHYDEとも仕事をする松井秀太郎。一見女性にも見える、その個性的な外見が目を引きますが、音楽の中にこそ、彼の輝きがあります。その圧倒的な才能が、いかにして磨かれ、ジャズの世界に飛び込んできたのか。そこには、ある恩師との出会いが・・・。


電気の走った出会い/おもちゃのピアノから/元はピアニスト/とりあえず独学/トランペットとの出会い/クラシックからジャズへ/スーパースターばかりの教師陣/恩師、小曽根真/コードなんて関係ない!/レコード会社未定のアルバム収録/名盤確定/さあ、ライブ行こう!



番組で紹介した曲は、『ジャズの入り口案内所』プレイリストにまとめていきますので、一度聴いてみてください。

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隔週金曜日、大人の時間20:00に更新予定です。

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『surface』『wherever』『Nighit Walking』『Subway』『Favorite Piano』『Trrafic jam』『Good Day』『OK』『Station』『Cyan』『Lamp』 


00:03
ジャズの入り口案内所。
こんばんは、案内役のFrank Nappaです。
この番組は、皆さんの身近にある扉を開いて、
私独自の視点から、ジャズの入り口をご案内するラジオです。
さてさて、take8。
今日開ける扉は、Z世代です。
以前、海外の若手ミュージシャンをご案内しましたけれども、
今日は日本の若手、CDデビューしたてのZ世代ミュージシャンをご案内します。
それでは、Z世代の扉を開けてみましょう。
私が音楽を聴き始めた10代、20代の頃は、
音楽やミュージシャンとの出会いに、電気が走るようなことがしばしばありました。
ところがですね、この年齢を重ねるにつれて感受性は衰えていくのか、
最近あまりそういう出会いはなかったわけなんですけれども、
これ久しぶりに電気が走りました。
そのアーティストとは、松井修太郎。
1999年生まれの23歳。
今年の7月にABEXからアルバムデビューを果たしたばかりのトランペッターです。
この方、髪が長くて中性的な洋服を着ているために、
SNSなどでは男なのか女なのか、みたいな見た目ばかり話題になることもしばしばなんですけれども、
違います。全く着目するところが違います。
ファッションだとか見た目、それも彼の表現の一部ではあるんでしょうけれども、
今日は私が感じる松井修太郎さんの魅力を存分に語っていきます。
それではまず、彼の追い立ちについて触れていきましょう。
彼が最初に触れた楽器というのは、家にあったおもちゃのキーボード。
幼稚園に入る前からそれで遊んでいたとインタビューで話しています。
03:02
両親は特別音楽が好きというわけではなかったわけなんですけれども、
いろいろなCDを買ってもらって聴いていたようです。
聴いたら和音も弾けたそうで、
先生について本格的にピアノを習ったのは音大の附属高校の受験の時。
つまり、中2か中3まで独学で弾いていたということです。
というかですね、そんな1、2年短期間で音大の附属高校に合格しちゃうわけですから、
この人の才能もちょっと異次元ですよね。
そしてトランペットを始めたのが9歳。
小学校の金管バンドに入ったのがきっかけ。
それまで一人でピアノを弾いていたので、仲間と一緒に合奏したり、
音楽の話をしたりするのが楽しかったとインタビューで答えています。
そして中学2年の時、セルゲイ・ナカレコフというクラシックのトランペットのソリストを知って、
本格的にクラシックのトランペッターを目指して先生について学ぶようになります。
ですのでこの人ですね、ピアノもトランペットもちゃんと楽器を習うのが遅いんですよね。
遅いのに見事、国立音大に合格します。
この国立音大、ジャズ選手の教員の名前がすごい。
まずピアノでは、おぞね誠に山下陽介。
ドラムでは、元カシオペアの神保明。
トロンボーンの中川英二郎などなど。
トランペットのエリック宮城さんも客員教授として席があるようです。
この超豪華教師陣。
ジャズの初心者の人にはわからないかもしれないので、
サッカーで例えると中田秀とか、圭佑本太とか、中村俊介にサッカーを習うようなものです。
ドラゴンボールに例えると悟空やベジータラとかピッコロ、それからフリーザに武術を習うようなもの。
習うようなもの、つまりすごいメンツが揃っているわけです。
ここで特におぞね誠さんからジャズの魅力を教わります。
それまで譜面通りにきっちりと演奏するクラシックの世界にいたわけですけれども、
06:05
おぞねさんから、出したい音があればそれを出せばいい。
コードに合っているかではなくて、それが出すべき音であり大事にすべき音なんだ。
相手と対話することがジャズなんだと言われます。
このコードではこの音を使っていいとかダメとかおっしゃらずに、
自分がどれだけ音楽の中に入っていって、どれだけ楽しめるかが大事なんだと教えてくれた。
それを知ってジャズが本当に好きになれたと松井さんは語っています。
これマジでおぞねさん素敵ですよね。
そんな松井秋太郎さん、卒業試験を受けます。
課題は15分間何をしてもよい。
そこで松井さん、オリジナルの曲を2曲。
キプノシスとトラストミーを演奏します。
中でもこのトラストミー、今後トランペットでやっていくんだ。
そのために自分自身を信じていく。
この道を突き進んでいくというような思いを込めて作曲したと聞いています。
これを聞いたおぞねさんは、立ち上げたばかりの新プロジェクトに松井さんを誘います。
ですから在学中にプロとしてのスタートはもう切っているんですね。
そしておぞねさんとあのブルーノート東京のステージにも立っているんです。
これソーブルーの平さんもびっくりのトントン拍子です。
そうしてですね、大学を主席で卒業します。
ここまでいろいろすごくてですね、主席で卒業したということにもう驚きません。
その年の5月の初リーダーライブ、これを見に来ていたおぞね誠さんから
このセットリストのままアルバムにしようと提案を受けて、8月に録音。
すごいのは、この時レコード会社も何も決まってなくて、デビューできる約束もない。
どうなるか全くわからない状態で録音だけ先にしていたということです。
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それだけおぞねさんから見た松井修太郎は可能性を確信させるものがあったということで
関わりたいと思えるアーティストだったということです。
収録のバンドメンバーは松井さんのこだわりのメンバー。
大学の先輩やおぞねさんとのプロジェクトで知り合った仲間に声をかけて、
さらにおぞね誠、中川英二郎の両恩師にもゲスト出演してもらっています。
そんなアルバムステップ・オブ・ザ・ブルー。
何も決まっていない分、みんな変なプレッシャーがなくてのびのびと演奏ができたみたいで
1曲1曲がとても楽しそうで、自由度の高い演奏になっています。
すべて松井修太郎さんの作曲で、最初と最後に卒業試験の時に作った2曲。
この1曲目のヒプノシス。Aメロが終わって松井さんのトラペットがバーンと入ってくるところ。
もうめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。めちゃめちゃかっこいいです。
で、この方。元がしっかりクラシック畑なので、トランペットの音が澄んでいるというか、きれいなんですね。
若々しくて勢いのある音なのに、とても美しい音がする。
本当に不思議な魅力のトランペットです。
卒業試験の2曲に挟まれる形で、松井さんが自分で咀嚼したニューオリンズ、ディキシーランドジャズなどか、
カンザスジャズ、ブルースなど、多様な曲奏の音楽が収録されています。
トラディショナルなジャズを松井流にアレンジしていて、聴いていて全く飽きません。
古いのに新しい。そして演奏がとてもいい。
どの楽器の演奏も本当にワクワクします。
この松井修太郎という人のプレイヤーとしての才能はもちろんですけれども、作曲家としての才能もこちらから見て取ることができます。
本当に多才な人です。
これはおそらく昔習っていた、昔から続けていたピアノ。これが一つ大きな理由なんじゃないかなと思っています。
そんなアルバムから全部入れたいんですけれども、何曲かに絞ってプレイリストに入れたいと思います。
12:05
まずは1曲目のヒプノシス。
先ほども言いましたけれども、トランペットの入り。これがもうかっこいいです。
全体的に尖った感じの曲調がまた若々しさを感じさせてくれます。
周りのバンドメンバーの演奏もとてもいいです。
個人的にはもうドラム好きですね。あとピアノもいいですね。ベースもいいですね。もう全部いいですね。
次にタイトル曲。ステップ・オブ・ザ・ブルー。
こちらはあの音師、尾曽根誠さんがピアノを弾いています。
コードにアウトが関係ない!という言葉通り、あえて微妙に音を外して、絶妙にかっこいい。
そしてリズムも絶妙に外しながら、外れたところからいい感じで戻ってくるという、とても自由で。
その演奏に対して、さあどうする?と仲間に問いかけているような、そんな尾曽根誠の真骨頂が味わえる指定共演の1曲。
それまでのピアノと聞き比べてみると、尾曽根さんのピアノって本当に自由で、遊び心があるんだなーっていうことが感じられると思います。
先ほどの尾曽根さんの松井さんへの言葉を思い浮かべながら、ぜひ聴いてみてください。
本当は他にもいい曲いっぱいあって、というか全部入れたいぐらいなんですけれども、これはぜひ皆さん、アルバム丸ごと聴いてください。間違いなく名番です。
さて今日は、Z世代の扉から、今注目の新人トランペッター、松井修太郎をご案内しました。
これからライブツアーなども予定されているみたいですが、大体調べてみると一席5000円ほど。
これ今だけですからね。ブルーノードで5000円ぐらいって今だけですよ。もう数年経つと倍になっちゃいますから。
もし機会があったらですね、今のうちに聴いておくのもおすすめします。
ちなみに私、来年の公演のチケット取っちゃいました。
15:04
ということでお送りしましたジャズの入り口案内所は、各週金曜日おとなの時間、午後8時頃に配信予定です。
番組への感想は、概要欄のメールフォームから、または、ハッシュタグ、ジャズの入り口、ジャズはカタカナをつけて各種SNSに投稿してください。
Spotifyの方は、概要欄にコメント欄を設けましたので、そちらから送っていただいても大丈夫です。
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この番組で紹介した楽曲は、Spotify、Amazonミュージック内にあるジャズの入り口案内所プレイリストにまとめていきますので、そちらも併せて聴いていただけると嬉しいです。
プレイリストのフォローもぜひよろしくお願いします。
なお、当案内所では、ジャズを聴くとき、周りの人に迷惑にならない程度に、できるだけ大音量で聴くことをおすすめしています。
ここまでお付き合いありがとうございました。
それでは、またのお越しをお待ちしています。
案内役は、フランク・ナッパでした。
16:55

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