皆さん一回このポッドキャストを止めても構いませんから、まずですね、このマウントフジのプレイ動画を見てください。もうね、百聞は一見にしかずですよ。まず見てから聞いてください。いいですか。今、切ってくださいね。そして、概要欄のリンクをクリックしてください。どうぞ。はい、戻ってきましたね。ということで話を進めますよ。
何をするかというと、このね、ピアノを弾く右手、この右手をですね、手首のところでぐるぐるぐるぐる回転するんですね。この回転をしてこの指先じゃなくて手の甲というか拳を使って演奏するんですよ。
もうさながら必殺ドリルパンチです。これはね、いわゆる拳奏法などと呼ばれたりもするわけですけれども、この人以外にやってる人は私は見たことないですね。はい。で、なんでこんな独特な演奏方法をするかというと、一説にはですね、このオルガンの奏法、彼はもともとオルガンもね、弾いてましたから、このオルガンの奏法をピアノに応用したんじゃないかという説があります。
もう一つもあるんですけれども、このドン・プーレン本人のインタビューの中でこんなことをね、語っております。
演奏中に手の甲が痒くなったから思わず鍵盤で手の甲を書いただけなんだ。これはね、さすがに彼の一流のジョークだと思いますけれども。他にもこんなね、インタビューがあります。
手の甲が痛くなるのであまりやりたくないけれども、エキサイトするとついやってしまう。コツを覚えるまでは鍵盤が血だらけになったっていうようなことをね、とあるインタビューでは答えているように、どうやらですね、ちょっと詳細のほどはわからないわけですけれども、このプレイがエキサイトしてくると、
このドン・プーレン自身が本能的にこの手首をですね、ぐるぐるぐるぐる回して演奏をしてしまうということらしいんですね。手の形としてはですね、ギュッと握るというよりは軽くこう、ピアノを弾く鍵盤の手の形のまま、猫の手のまま、もう少し軽く握ったような感じでスナップを聞かせてね、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるとやるんですよ。
あの聞いてください。本当に見て聞いていただいた方が本当によくわかるんで、まずこの繰り返しますけどね、動画見ていただいて今日の話を聞くと納得しながらいくと思います。もしくは最後までお話をね、聞いていただいた後にこのプレイリストのね、彼の演奏を聞いた後にもう一回聞くとね、なるほどなとなると思いますのでね。
たぶんね、想像つかないですよ。聞かないとね。何言ってんだな、やっぱおいって話ですからね。マジでドリルパンチしてますからね。はい。ということでですね、そんな必殺のドリルパンチを持つこのドン・プーレンなんですけれども、大変ね、力強く、そして荒々しいというイメージがどうしてもついてきます。そりゃそうですよね。鍵盤をそんなグーってぐりぐりぐりぐりやるわけなのでね。
そういうイメージがつく人なんですけれども、実はね、この繊細で美しいメロディーなんかも弾いたりします。ということでね、彼のこのディスコグラフィー、経歴みたいなのを少し見ていきたいと思うんですけれども、彼はですね、このもともとこのクラシックの需要がある方で、なぜかというとですね、教会で地元のね、地元の教会で若い頃演奏をしていたんですね。
そこでは教会の音楽だとか、ブルースだとか、そういったものを演奏していたので、当然ね、どうしてもクラシック系のそういう素養っていうものが身についていくと。
ですからね、自身ルーツはゴスペルにあるんだということをインタビューの中で言っているように、本来ですね、そういう神聖な教会の音楽、荘厳な音楽、美しく澄んだような音楽、こういった演奏をする人なんですね。
で、そんな彼がですね、学生時代から音楽は親しんでいたわけですけれども、大学に入るときにですね、実は医学を学ぶために大学に入っているんですよ。
お医者さんを目指していたんですね。ですから大変白色な方だと思うんですよ。
そんな大学在学中によくある話で、この音楽に没頭してしまって、そちらの道に進んでいくと。
自分の息子娘がね、このお医者さんになろうと思って大学入っているのにね、途中でね、ミュージシャンになるって言い出したらね、親の気としてはたまったもんじゃないんだろうなというふうに思いますけれどもね、とにかくそこで音楽に没頭していくわけです。
どんな音楽を志向したかというと、オーネット・コールマン、それからエリック・ドルフィーというね、いわゆるフリージャズの巨匠、こういうような人の演奏を目指していったと言います。
ですから、地元の教会で演奏していた頃の音楽生とは全然違うわけですね。
オーネット・コールマンについては、ずいぶん初期の頃に少しね、触れて1曲、確かカレードスコープという曲を最初のプレイリストに入れた記憶もございますけれどもね、確か3曲目だったかなと思いますけれども、興味がある人は聴いてみてください。
で、その後ですね、彼は自分でピアノをソロとしてね、デビューをしていくわけですけれども、これがなかなか売れない。
じゃあどうするかということで、自身のね、今度はオルガンに、電子オルガンにね、ジャズオルガンにこの楽器を変えて、バーやクラブでですね、演奏するようになります。
その時にはね、R&Bなんかも演奏していたということで言われておりますね。
またですね、アレンジャーとしての才能も豊かだったようで、例えば有名なところで言うと、ニーナ・シモンなどのね、伴奏を担当していたそうですね。
このデビューした頃はですね、このフリージャズのスタイルがセシル・テイラーの最大だなんていうことでね、持ち早されたということですけれども、セシル・テイラーからの影響というのは、ドン・プーレン自身がね、きっぱり否定をしております。
その後、1972年にアートブレーキ&ジャズメッセンジャーズにピアニストとして参加。
翌年、紹介をされたチャールズ・ミンガスのグループへピアニストとして参加。1975年までプレイをしております。
この頃ね、日本のジャズミュージシャン大野俊三さんも一時期ね、チャールズ・ミンガスのグループに来たそうで、その時にね、このドン・プーレン在籍してそうですね、そんなことを言っておりました。
それからね、リーダーアルバムを出すようになっていき、チャールズ・ミンガスのグループの中で一緒だったジョージ・アダムスというテナサックス、それからダニー・リッチモンドというドラマーと一緒にジョージ・アダムスドン・プーレンカルテットというのを結成していきます。
このカルテットで先ほどから紹介しているマウントフジジャズフェスティバルに出演してくるわけですね。
その後ですね、デビッド・マレー・カルテット、それからルーツといったところのメンバーなどいろいろな活動を経てですね、ソロの活動などにも注力していきながら1995年までの本当に短い、ですから50歳ちょっとの短い生涯を駆け抜けていくわけですね。
死因は癌だったということなんですけれども、本当に唯一無二の才能だったドン・プーレンという人ですね。大変短い生涯だったわけですけれども、もうどのジャズミュージシャンにも負けないくらいの色濃い足跡を、そして作品を残しております。
この人の音楽性というかね、ピアノ、私が聴いた感想になるんですけれども、先ほども少し言いましたけれども、本当にね、あらあらしく独創的で力強いという言葉がぴったりくる方ですね。すぐわかりますよ。すぐわかります。ドリルパンチしますからね。
他にもこのベルディを弾いていても途中途中、どちらかというと性格で美しいというようなプレイスタイルというよりはパッションで弾いていくような感じだと思いますので、多少このタッチが転げたりとかしますけど、それが不思議とドン・プーレンの味になってくるわけですね。
正確には弾いていない、ちょっと鍵盤が転げてしまってというようなプレイもドン・プーレンの味としてね、味わえる、そんなピアニストなわけですけれども、ひとたびですね、ソロでこの静かな美しい曲を弾くときなんかはね、打って変わってですね、美しい透き通るようなピアノをソロを弾いたりもしますから、
本当に幅広い音楽性でね、ジャズをプレイしてくれております。本当にね、民族音楽が好きな人とかちょっと変わった音楽が好きとかね、ちょっとハワイアンなんかが好きみたいな人は割と後期のアルバムに入ってくるとそういったね、ちょっと民族系の方の歌声というかね、掛け声みたいなものがバックに入っているような楽曲だとかね、リズムだとかメロディ自体がかなりね、そういった民族色の濃い、
濃い楽曲なんかもありますのでね、この方の作品を本当に聴いていくといろんな色が出てきます。一曲、一枚のアルバムの中を通して聴いても、フュージョンから民族からそれからモダンジャズからフリージャズまで様々なですね、色が見えるっていうようなアルバムもあります。
この人だけでもですね、本当にたくさんの味を味わえるという、噛めば噛むほど、掘れば掘るほどその魅力が発見できる。またサブスクなんかで見ていくとですね、このドン・プーレンというだけではなくて、ジョージ・アダムス&ドン・プーレンとかですね、それから他にもですね、いろいろな方とのコラボレーション、フューチャリングなんかもありますのでね、
いろいろそのたどっていくと、彼の作品というものが数多く見れると思いますし、残念ながらね、このサブスクには解禁されていないような音源等もありますのでね、そういったものについてはね、うまくこのYouTubeなんかで聞くことができるのかなというふうに思いますので、興味持った方はぜひそちらの方にも行っていただけたらなと思います。
そんなドン・プーレンの今日紹介したいプレイリストですね。ちょっとね、リニューアルをした関係でですね、今日は多めに、私の思い入れのあるドン・プーレンですからね、多めに行きたいと思いますけれども。
ちょっとその前にですね、私がなぜドン・プーレンを知るようになったかということを少しだけ触れておきたいと思うんですけれども、私にはですね、このジャズの師匠という人がおります。
私がこの中学校からかな、中学、高校、それから大学と、自分の手に届く範囲でジャズを聴いてきていたわけですね。
特にすごい深掘るわけでもなくね、手に届く範囲のジャズを聴いてきたというような感じだったんですけど、働くようになってからですね、とある友人に連れて行ってもらった小さなライブハウスがありまして、
そこのマスターが実はね、大学時代に本当にジャズに傾倒していた。ちょうどですから、僕よりも10から20ぐらい上ですか、いわゆるジャズブーム、ジャズ喫茶に入り浸って聴いていた、コルトレンとかマイルスとかを本当にリアルタイムで聴いていたような人がいまして、
この人にね、いろいろなジャズのお話を聞いて、それからいろいろね、さらにジャズの世界にのめり込んでいったということだったんですね。
この方がまた上手にね、このジャズの面白いお話をしてくれるものですからね、周りにめんどくさいジャズ王子もいましたけれどもね、
その師匠のおかげでいろんなジャズを知ったという、その師匠から面白いピアニストはいないかという私の質問に対して答えていただいたのが、このドン・プーレンですね。
そんな私が師匠から教えていただいたドン・プーレンの楽曲を皆さんに今日はご案内したいと思っております。
まず1曲目、やはりドン・プーレンというとね、このジョージ・アダムス、ドン・プーレン・カルテット、これがいいんじゃないでしょうかということで、
アルバムアース・ビームスより1曲目、サタデーナイト・イン・ザ・コスモスという曲。
これがね、もう思いっきりドン・プーレンなんですよ。
だからまずこれを聞いてもらったらね、ドン・プーレンという人がよくわかるんじゃないかなというような楽曲を持ってきましたよ。
またね、ジョージ・アダムスのこのテナーサックスがね、また非常にかっこいい。
この人も結構荒々しくね、振り気味に吹いたりとかしますけれどもね。
このジョージ・アダムスのテナーサックスもまたいいですよ。
そしてこのね、ドラムのダニー・リッチモンド。
ちなみにね、補足ですけど、さっきのマウントフジの84年の映像。
これがこのダニー・リッチモンドで来日したマウントフジの最後の映像になるのでね、
まだ他にもね、マウントフジ来てるんですけれども、
このダニー・リッチモンドのドラムが聴けるっていうのは、このね、84年のマウントフジだけですね。
そのあたり気をつけて聴いていただければと思うわけですけれども、
このアルバムのドラムもダニー・リッチモンドということになってます。
ちなみにベースはキャミロン・ブラウンということなんですけれども、
非常にアグレッシブなスモーキンというね、大人のミュージックのプレイリストに合うか合わないかというところですけど、
まあいいでしょう、こういう時には激しい荒々しい曲もあってもいいんじゃないかなと思います。
結構ね、パッションがたげる曲になっておりますので、よかったら聴いてみてください。
続きまして2曲目。
これはね、このドン・プーレンの個性というものがすごく何倍にも輝く曲なんですけれども、
Praise Monkというセロニアス・モンクの楽曲をこのドン・プーレンがソロで演奏をするというアルバム。
こちらからWhere You Needn'tという曲。
このアルバムが実は私が最初にドン・プーレンのCDを買ったアルバムがこのアルバムでして、
サブスクで見るとちょっと違うんですけれども、私が買ったのは後のバージョンなのかな、
非常に黒と白で黒の中に迷路みたいな線がいっぱい入っているジャケットのアルバムなんですけれども、かっこいいですよ。
このセロニアス・モンクという人、以前も少し紹介したと思いますけれども、
まだ独特の、この人も腸がつくほど独特の個性を持ったピアニストでしたけれども、
そのモンクをこの悪の強いドン・プーレンが弾くということで、
さらにね、この悪が強まっているというか、化学変化を起こしているというかね、
モンクなんだけどドン・プーレンみたいな、そういう楽曲になっています。
この個性と個性のマッチング、個性と個性のマリアージュをですね、味わっていただきたい。
当然必殺ドリルパンチ入っています。
そして3曲目、Tomorrow's PromisesというアルバムよりLet's Be Friends。
これはね、またボーカル、女性ボーカルを加えた、この伴奏をしているドン・プーレンということで、
ジャズバラードをこの辺で、ちょっとね、しっとりしましょう。
なかなかこのドリルパンチ2発食らってますからね。
少し落ち着いたドン・プーレンを聴いていただいて、またね、違った一面、
このドン・プーレンの幅の広さというものを感じていただきたい。というのが3曲目。
そして最後4曲目は、まだちょっと味を変えてみましょう。
ミラノストラットというアルバムから、ミラノストラット。
フューチャリングはパーカッション奏者のドン・モイエとなっております。
ここではね、珍しく、このドン・プーレンのオルガンプレイが堪能できます。
でね、ぜひ聴いてもらいたい、このドン・プーレンのジャズオルガンというのがね、
他のオルガン奏者とはまた違った独特の演奏になっております。
何が独特かというのは、もう今さら言うまでもないとは思いますけれどもね、
当然ドリルパンチを筆頭にですね、このドン・プーレンのフリーっぽい、
そしてまた荒々しい、そしてタッチの細かい繊細さも含んだ、
このグルービーなオルガンプレイというのをね、皆さんに聴いていただいて、
このドン・プーレンのフルコースという風にさせていただきたいという風に思っております。
なかなかこのオルガンのプレイというものをね、
また改めて聴くという機会もそうないのかなと思います。
ぜひ聴いていただきたいと思いますね。
ジャズオルガンの音色っていいですよね。
なんかこう、とてもアンビエントというかね、独特のこの揺れ、揺れ感というのが僕は好きなんですけれども、
ジャケ劇、こちらですね、私がもう一個やっている方のしたらぶという番組の方で参加させていただいております。
私、田舎からおのぼりさん、上京しまして、ジャケ劇参加いたします。
日時はですね、この11月の30日の日曜日、30日の日曜日にしたらぶのやっています相方の妹子と一緒にですね、
ジャケ劇原宿の原方の方に行きたいと思っております。
また何時ごろとかね、またその辺の詳細はまだ決まってないんですけれども、とにかく30日に行きますよと。
家族と一緒に行くんです。でね、やっぱり私お小遣いがないもんですから、
なんとか旅費を訓練しなきゃいけないということで考えまして、このね、相方の妹子にですね、私の奥方にですね、
ディズニーランドに行きながらこういうイベントがあるから行きませんかという風にね、誘ってもらいまして、
見事、うちのですね、サイクン5が出まして、土曜日は彼女たちはですね、みんなして、
有名の国ですか、ネズミランドの方に行っております。
ですのでね、私は土曜日ちょっとね、そちらの方はね、皆さんで楽しんできてくださいということで、
フリーになってますのでね、東京で何かしようかなと思っておりますよ。
いろいろ考えてはいるんですけれども、またおすすめのところがあったら教えていただきたいと思ってますけれどもね、
何かしら行きたいと思いますし、もしかしたらね、ちょっとフライング気味に原門行っちゃうかもしれません。
ちょっとね、何分東京というところの土地価もなく、距離もわからないということもありますのでね、
20区30都、東京の方へ行っておりますので、もしね、それならばというような方が、
もしお見えになれば個人的にご連絡いただけると嬉しいなと思いますし、
30日は原方の方でね、私もジャケギギ遊びに行きたいと思いますのでね、
その際はね、ステッカーとかいろいろ持って行きたいと思いますのでね、
よかったら遊びに来ていただいて、リアルなっぱの顔をですね、見てやってほしいというふうに思っております。
またそのあたりはね、SNSや次回の配信などで触れていきたいと思っております。
はい、ということで、ちょっとリニューアルをしましたJAZZの入り口案内所ですけれども、
相変わらず配信の方は各週金曜日、大人の時間、午後8時頃ということでやっていきたいと思っております。
お便り、それから番組への感想は、
ハッシュタグ、JAZZの入り口をつけてSNSに投稿していただくか、DM、お便りフォームからお待ちしております。
また今日紹介しました楽曲については、3枚目のプレイリスト、スモーキンの方に入れさせていただいておりますので、
リンクからこちらのプレイリストにアクセスしていただいてお聞きくださったら嬉しいです。
またね、こちらのプレイリストのフォローや感想なんかもお待ちしております。
そして番組気に入っていただけましたら番組へのフォロー、それから高評価、そして通知のオン、コメント、こういったこと、ぜひよろしくお願いしたいと思っております。
はい、ということで今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
当番組ではJAZZを聴くとき、なるべく大音量で聴くことをお勧めしております。
ちょっと久しぶりに行ってみましたよ。
はい、ということでここまでお付き合いありがとうございました。
これからもぜひよろしくお願いいたします。
案内役はフランクナッパでした。