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群馬県のニュースをお伝えします。 (1)高崎市吉井町小暮の警報機や遮断機のない「第4種踏切」で女子児童が上信電鉄の列車に跳ねられ死亡した事故を受け、山本一太知事は11日の定例会見で、
県内に74カ所ある第4種踏切について、廃止を基本に進め、難しい場合でも自動遮断機のある「第1種踏切」に転換していく方針を明らかにしました。
過去20年間で今回を含めて死亡事故が12件発生して13人が亡くなっており、各鉄道事業者や市町村などと連携して進めていきます。
県によりますと、県内にある踏切計700カ所のうち第4種は11%を占めています。
鉄道事業者別では、上信電鉄45カ所、JR東日本12カ所、上毛電気鉄道10カ所、わたらせ渓谷鉄道7カ所となっています。
県は今回の事故をめぐり、国土交通省が近くオンラインで県など関係機関と情報共有するための会議を開くことも明らかにしました。
(2)県内初の夜間中学「県立みらい共創中」の開校式と入学式が11日の夜、伊勢崎市の県総合教育センター敷地内に設けた県立みらい共創中で開かれました。
新入生と保護者、教育関係者ら計110人が出席し、学齢期を過ぎた外国人や不登校だった人たちの学びを支える環境の誕生を祝いました。
入学したのは10代から60代の35人です。国籍は日本を含む11カ国で、ブラジル9人、日本7人、ペルー5人、フィリピン4人の順に多くなっています。
開校式で山本一太知事は「多様な背景を持つ生徒一人ひとりが思いや願いを自らの力で実現し、地域と共生しながらともに未来を創る学校にしたい」とあいさつしました。
みらい共創中はさまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかったり、中学卒業後に学び直しを希望したりする15歳以上の県民が対象です。
増加する外国籍住民の学びの場としても期待され、日本語指導や企業と連携したキャリア教育なども予定しています。
(3)群馬県に住む外国籍の人は、先月の時点で6万6000人あまりとなり、去年の同じ時期より7,400人増加しました。
県内では人口減少が続き、人手不足が課題となっていて、県は引き続き外国籍の人の受け入れ体制の整備などを進めていくことにしています。
自治体別では伊勢崎市がおよそ1万4300人、大田市がおよそ1万2900人、大泉町が7800人あまりなどとなっています。
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(4)留置人に不安をあおるような発言をしたとして、群馬県警の巡査部長が留置業務不適切の処分を受けていたことが当か分かりました。
監察課によりますと、巡査部長は1月、留置人に「警察職員以外の人に恨まれているよ」と不安を与える発言をしました。
留置人からの相談で発覚したものです。調査に対して「つい言い過ぎた。反省している」と話したということです。
問題を受けて、巡査部長は別の部署に移動しました。
また、留置施設の窓口に訪れた女性と連絡先を交換し、飲食するなどの不適切な交際をしたとして、受付担当の巡査長が所属長注意の処分を受けました。
女性は事件の関係者ではなく、捜査に支障はなかったということです。
女性からの相談で発覚し、巡査長は処分後に依願退職しました。
(5)10日午後、みなかみ町を流れる利根川の川岸でウエットスーツを着て、救命胴衣などを身につけた男性の遺体が見つかり、警察は身元の確認を進めるとともに、死因を詳しく調べています。
10日午後2時半ごろ、みなかみ町後閑を流れる利根川でラフティングをしていた男性から、川岸に打ち上げられている人がいるという通報があり、警察や消防が現場に駆けつけたところ、男性の遺体が見つかりました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。