シンキングペンシルの特徴
お聴きくださりありがとうございます。 皆さんはプラグでメバル釣ってますでしょうか。
このポッドキャストをお聞きの方は、もちろんという方も多くいらっしゃると思いますが、中には興味があるんだけどまだ踏み出せていないとか、
投げたことあるんだけれども、ついジグヘッドに戻してしまったという方もいるんじゃないでしょうか。 今日はそんな方に向けてお話ししていきたいと思います。
普段使っている方も頭の整理とか比較に聞いていただけると面白いんじゃないかなと思います。 さてプラグデビューにあたって個人的にまずお勧めしたいのがシンキングペンシルというルアーです。
略して芯ペンと呼ばれますが、中でも大体45mmから55mmぐらい。 3g から 4g ぐらいのシンキングペンシルをお勧めします。
そもそもシンキングペンシルっていうのはリップがなくて、名前の通り鉛筆やペンのように細身で、かつ沈む。
つまり比較的重量のあるルアーです。 大抵のシンキングペンシルは動きは控えめで、お尻を振る動きとボディが左右に傾く、一般にロールと呼ばれる動きが混ざったアクションになっています。
これをお勧めする理由としては、使い方がシンプルかつ、先ほどお話しした通りプラグの中では重量がありよく飛ぶので、釣り人自身が使っていてメリットがわかりやすいからです。
もう少し詳細を言うと、大体1g 前後のジグヘッドリグで入門することが多い釣りがメバリングだと思うんですけれども、
小型のシンキングペンシルは1g のジグヘッドを表層キープして引いてくるのとほぼ同じスピードで、ただ巻きだけでポテンシャルを十分発揮できるメリットがあります。
それからもう一つのメリットが飛距離ですが、例えば1g のジグヘッドからスナップを外して、3g 前後のシンキングペンシルに変えるだけで飛距離が大体1.5倍とかそれ以上になります。
飛距離が例えば1.5倍ということは、キャスト範囲を扇状と仮定して面積で比較すると、だいたい2.2倍以上の面を探れる計算になります。
そうするとかなりアプローチできるエリアが広がるというのはイメージしていただけるんじゃないでしょうか。
一般にメバルで使われるプラグの中ではこのシンキングペンシルが最も飛距離が出ます。
なので手前を丁寧にやるのは軽量ジグヘッド、置きや広範囲を手早く探る目的ではシンペンと、釣り人側が使い分けを考える際に整理しやすいというのもメリットの一つです。
反対にデメリットとしては、沈む上にリップがないので目がかりの回避性能というのは低いです。
手前の障害物には特に注意が必要なことがまず挙げられます。
もう一つが使い方がタダ巻きとフォールでの食わせぐらいしかないので、例えばミノウとかと比べると誘いのバリエーションが少なくて、これだけでプラグの基礎を一通り身につけられるかというと少し難しいのかなと思います。
これが例えばリップがついた2g前後のミノウとかだと、トゥイッチとかストップ&ゴー、タダ巻き、フローティングならトップウォーター的な使い方も含めてかなり広いバリエーションで組み合わせることができますから、
自分でプラグを操作する楽しさというのを味わいやすいんですけれども、ただシンキングペンシルの使い方が比較的限定されているというのは必ずしもデメリットではなくて、やることが強制的にシンプルになりますから迷いが少なくなるというのは最初むしろ大きなメリットだと思います。
シンペンに合ったポイント選定
プラグ初心者の方にお勧めする使い方はたった一つで、1gのジグヘッドを表層でレンジキープする速度を基準にして、同じスピードで着水直後からずっとタダ巻きして、手前にもし引っかかりそうなところがあればそこは無理せず回収するという、これだけでokです。私自身9割はタダ巻きで釣っています。
シミフォールというですね、あのフォールさせた時にボディを揺らしながら落ちることが強調されている製品もありまして、確かにこれも釣れるんですけれども、始めたばかりのタイミングではやらなくて ok です。
先ほどご説明した通り、芯ペンは根がかりしやすいプラグなので、地形把握とフォールスピードの把握というのができていないと、下手をするとあっという間に根がかってしまうと思います。
さて、タダ巻きオンリーで良いということはご説明しましたけれども、釣り方以上に重要なのが芯ペンにあったポイントの選択です。
今からご説明するのは私が考える典型的なシチュエーションです。 芯ペンはこれ以外のポイントでも幅広く使えるルアーなんですが、まず始めてみたいという場合はこれを手がかりにぜひされてください。
さて具体的な芯ペンにあったポイント選定のキーワードは3つありまして、 まず一つ目が底質は岩場やゴロ台紙、それから階層というのが今日になってきます。
で二つ目がキャスト範囲は水深0.5メーターから2メーターぐらいのシャローエリアが続いていること。 そして最後が足場が高すぎないことというこの3つです。
順番に見ていきますと、まず底質についてはメバル自体が基本的に何かのものにつく魚なので、 極論を言えば投げた範囲はすべて岩場だったり階層あるいはヘトラタイなどですねがある方がヒット率というのは上がっていきます。
次にだいたい0.5メーターから2メーターぐらいのシャローというのは、これは私の感覚的なものをかなり含みますが、まず50センチより浅いと根がかりリスクがかなり高まりますので、これよりは深い方が良く、また2メーターよりも浅ければアフターとか低下ステージでなければですねボトムから少し浮いているぐらいのメバルでもすぐに見つけてこのぐらいの水深なら追尾してきてくれるイメージを持っているのでこれよりは浅い方が良い、そんなイメージを持っています。
ちなみにこの水深というのは物高さは差し引きます。 例えば実際の水深は2メートルで物高さが1メーターほど生えているとしたらここでいう水深というのは1メートルとみなします。
なので例えば具体的なイメージですが沖にフルキャストした時に階層のトップから水深2メーターぐらいのところに着水をし、そのままおおむねなだらかに足元まで浅くなっていけるような地形をずっと引いてこれるのが理想的かなと思います。
と言ってもですね例えば地図を見た時には着眼点がないとなかなか見つけにくいと思いますのでこのあたりは典型的な地形をですね後ほどご説明したいと思います。
で最後に足場が高すぎないという要素を挙げましたけれどもこれは理由が2つありまして一つは足場が高い場合に
芯片をある程度手前に引いてくるとライン角度が急につきますから浮き上がって水面を割ってしまったりとかですね
過剰に立ち泳ぎの姿勢になったりするケースがあるためです。でもう一つは芯片が形状的に風に弱いルアーだからということです。
これは足場が高いということは空中のラインの量がどうしても多くなりますので芯片は抵抗になるような立派圧がありませんから特にメバル用の小型芯片というのはどうしても横風を受けて流されて
ルアースピードが速くなりすぎたりとか任意のコースを引くということが難しくなったりします。
これは他のルアーも共通なんですけれども横風を受けている時は巻いているスピードに加えて横風でラインが押されるスピードがプラスされますので
想像以上にルアースピードが出ています。小型の芯片は特にそういったことが起こりやすいルアーだと思います。
ちょっとダセにしましたが、なので例えば足場の高さが海面から4mとか5m超えるような底棒は先ほどご説明したようなデメリットが出てきます。
フルキャストした先は全く問題ないんですけれども。 ということで改めてですがシンキングペンシルにあったポイントとしては3つありまして
底質は岩場やゴロ台紙。ゴロ台紙というのは大きめの石のことですね。 あと階層が基本。それから0.5mから2mぐらいのシャローエリアが続いていること。
足場が高すぎないこと。 これら3つが典型的な条件になると私は考えています。
具体的なエリアの例
さてではもっと具体的に例えば地図を見た時にどういったエリアに目星をつけていけば良いのか。
もちろん地域差は全国ありますけれども平均的に言えそうな場所をご説明していきたいと思います。
まずは底棒の敷石付近です。 底棒の作りによりますが基礎を固める目的で大きめの石を底棒の根元周辺に敷き詰めているような場所というのは全国的に多くあると思います。
よく階層も生えていて典型的なメバルの突き刃になったりしています。 こういった底棒周辺は底棒から見て置き向きにまっすぐフルキャストするとかなり深くなったり
底質が砂地になったりするケースも多いのでまっすぐ置き向きではなくて斜め45度よりも浅い角度でキャストして敷石の周辺を斜めに探っていくケースが多いです。
場所によって敷石のその階底まで続く角度が急だったりなだらかだったりしますけれども なだらかな場所ならキャスト角度は45度に近くなって急な場所なら
もっと底棒と平行に近い角度にキャストしていくのが私は多いです。 次はゴロタ浜です。砂浜ではなく大きめの先ほどご説明したゴロタ石が入っている
浜ですね 基本的になだらかに足元まで浅くなっていく地形が多いので私のご説明した典型的な地形
イメージに近い場所になると思います。 注意点としては手前側は階層がびっしりなことも多いので
そういうゾーンまで巻いたら素早く回収することとそういった階層があるゴロタ浜の場合は少なくとも PE0.45以上のメインライン
かつ強めのロッドとハイギアリールでかけたら階層の上を滑らせてもキャッチできるような
そういったタックルでアプローチされることをお勧めします 最後は初心者向けから外れますがG層の岬の先端です
要は地図で見て海に向かって少し尖っている岩場ですね 仕事をしが良ければ典型的な尺メバルの地形ですがイメージとしては岬の先端から真正面
ここはその地形が続いてですね浅くなだらかに海底続いていくケースが多いので その周辺に絞ってシンキングペンシルを引いていきます
場所によってはまた海面まで地形が盛り上がって離れ小島のようになっているケースも多いです から
そういった周辺もポイントになります それから反対に岬の先端から真横とか根元側に向かって投げてもちょうど良い水深を引ける
ケースも多いので基本的には岬の先端から多くの方向へ投げることができます ただし落水リスクは他の場所と比べて高いので
磯靴や膨張式ではなく必ず浮力帯が入ったフローティングベスト等は必ず身につけて いく必要がありますし
基本的に単独聴講はお勧めしませんので十分に注意して複数人でですね 聴講されるようにしてください
ということで堤防の四季市周辺 ゴロタ浜
地位層の岬の先端というですね典型的なシチュエーションをご説明してみました ちなみに一般的に行く方が最も多いと考えられる漁港の明かりつき堤防なんですけれども
例えば堤防の先端から沖向きに投げるのももちろんありなんですが この場合機能するときは沖にベイトがいるとか明らかに表層意識した活性の高いメバルが
いる場合に限定されやすいです 沖の明暗を狙うケースももちろんありますけれども私の場合シンペを何度も
堤防の先端から沖向きに投げるケースは少なくてですね しても若干角度を変えながら3頭からしても5頭で反応がなければ違うルアーに
切り替えていきます これは注意点でもあるんですけれどもシンキングペンシの特性である
この飛距離が出て広範囲を探れるという性質は 裏返すと確率が低い場所でダラダラ時間を使ってしまうリスクもあるということになりますので
その意味で常にメバルにコンタクトできる確率のある場所 地形変化のある車路ということですけれどもここを引くことが極めて重要になっていきます
ずっと続けていると例えば一見何もない沖側でベイトが追われているようなシチュエーション に遭遇することも出てくると思いますし
そういう場合はどれだけ推進があっても魚の意識が表層に行ってますから 芯ペンが極めて有効になりますのでこういった徐々に体の感覚としてですね
自分なりの使うべきタイミングとかシチュエーションというのが身についてくるん じゃないかなと思います
さて今日はプラグ初心者の方に特にお勧めしたいシンキングペンシルについてお話をしてきました 今日はメバルを前提にお話しましたけれども
シーバスやチヌ、アジア、私の地元産員ではイサキなんかも釣れる 非常に幅広い漁師を連れてきてくれるプラグです
まずはライトゲームでこの芯ペンで釣るということに慣れておくと 芯ペンで釣った経験があるというのはメンタル的に非常に大事になりますから
おすすめの釣りポイント
例えばメバルのオフシーズンには他の釣りにもチャレンジしやすくなると思います 何よりもこのプラグで初めてメバルが釣れる魚が釣れるとめちゃくちゃ楽しい
嬉しいですからまだ味わったことがないという方はですね ぜひ体感していただけると私もとても嬉しいです
私自身ですねプラグの中でも最も使用頻度が高いのがこの芯ペンなので ぜひシンキングペンシルで楽しんでみてください
ちなみに補足なんですが今収録しているのが9月の上旬ですけれども 日本海側でそろそろ始まるのが秋のエギングです
実際に楽しまれる方は多いと思います 先ほどご紹介したシンキングペンシルが活躍するポイントとか地形というのは実は秋の
煽り一家ポイントとしても非常に優秀な場所です エギングをされる方はもちろんエギングはやらないけれどもメバルはやるという方も
例えばメバルロッドのMLクラス以上に2.5号くらいのエギを持って今回ご紹介したような地形を探ってみてください
その過程での地形の把握がメバルシーズンには財産になると思います この番組は釣りの知識ノウハウを定期的に発信しています
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