常に問題を考えておくということが大切
サマリー
新製品の使い道を考えるためには、実際の問題を理解することが重要であり、困っていないことでも問題として認識することが肝心です。高橋さんとクリスさんは本エピソードで、新製品開発における問題意識の重要性を深く掘り下げています。新製品の使い道を考える際には、前提や目的を理解することが重要であると述べています。また、緊急度は低いが重要な問題にも注意を払い、創造的なアイデアが生まれることを促しています。
新製品の使い道を考える
明日のファクトリーオートメーションにようこそ、メインパーソナリティの高橋です。
クリスです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ラジオネーム、名もなき猫さんよりいただいております。ありがとうございます。
ありがとうございます。
お疲れさまです。
新製品や新しい通信企画、安全企画にお詳しいお二人ですが、どうすればそのように新製品の使い道を思いつくことができるのでしょうか。
私はそれは本当に意味があるのかなと思ってしまうタイプです。ぜひ教えていただけると嬉しいですということです。
まず宣伝ですけど、安全企画は全然詳しくないんです。でも高橋さんが教えてくれるだけですけど、どうすればこのように新製品の使い道が思いつくことができるのでしょうか。
使ってみないとわからないというか、こういうことに使えるんだろうなって見込みがないと使ってみようとも思わないじゃないですか。
それってどういうことなんですかっていう話なんだと僕は読み取りました。
この操作力はどこから来るのかですよね。
そうですね。
操作力。私は今まで経験かな、経験ですよね。こんな使い道だったんですけど、これが困ったな、ここまでできなかったけど困った。
新しい製品でパフォーマンスを見て、ここまで作ったら試してみる価値あるんだなと思って、メーカーからものを借りるというのが私の流れだったんですね。
そうですね。それよりもうちょっと、あんまり僕がこれが得意かどうかっていうのは置いといて、多分本質的なことに気づく人っているじゃないですか。
例えばデバイスネットがインターネットIPになったときに、インターネットIPになるっていうことはどういうことなんでしたっけみたいなのを使ってもないのに気づく人たちってやっぱりいますよね。
これを使うと多分こういうことになるんだろう、こういうことを狙ってるんだろうみたいなことを思いつく人は結構、多分どこの会社にも1人か2人いると思うんですけど、それが多分どういうことなんだろうなっていう話なんじゃないかと読み取ったんですけどね。
どうしたらこの気づくことができるのかですよね。
ちょっと僕これ今日会社で話したんですけど、チームメンバーとかにね。結局僕はこういう仕事をずっとしているわけですよ。
新製品だとか、インターネットIP出たり、IOリンク出たりみたいな仕事をずっとしているわけですけど、どういうことをしているか、何が大事かっていうものを考えると、
もう一回してみると、基本的には問題をきちんと理解しておくっていうのが僕は大事だと思うんですよ。
自分が困って、誰が困っているのかちゃんと理解しておくと。
困ってるっていうよりは、困ってないけど問題なことを理解しておく。
待ってください。困ってないけど問題を理解しておく。
例えばさ、クリスさんですけど、RPLCをクリスさん使っているとするじゃないですか。
例えば、オムロンのNX1を使っているとします。スキャンタイマーがだいたい4ミリぐらいじゃないですか。4ミリセックぐらいね。
そうですね。
困ってますかっていう。
困ってますかって言うたら別に困っているわけではないんですけど、
もうちょっと欲しいのはここのほうが持っている。
ですよね。それって現実的に今は解決手段がないわけじゃないですか。
なくはないけど、同じような価格帯で、同じような構成と値段といろんなものを加味した上でスキャンタイムをこれ以上早くする必要はありますかっていうときに、
あんまそういう選択肢は今ないわけですよね。
そうですね。
ないわけですよね。
でも、早ければ早いほうがいいって決まってるじゃないですか。
基本はそうですよね。
早かったらできることもいっぱいあるじゃないですか。
あるです。精度も上がるし、いろいろメリットはたくさんあるんですよね。早ければ早くなると。
こういうのが問題なんですよね。困ってないけど問題であること。
そういうことか。困ってないけど問題であること。これ本質だね。これ本質ですよね。
よくあるじゃないですか。緊急度と重要度で分けなさいみたいな図あるじゃないですか。
いわゆる緊急ではないけど重要であること。
はい。
っていう分類にされると思うんですよね。
クリスさんがさっき言った困ってることっていうのは緊急で重要なことなんですよ。
一番目の前に隠さなきゃいけないことですよね。
そうですね。でも新製品とか新企画ってもう少しちょっと時間の長い考え方をされてるんで、
どっちかっていうと重要だけど緊急じゃないものをターゲットにしていくことが多いんですよね。
なるほど。重要じゃないけど。
じゃあ重要だけどです。重要で緊急じゃない。
緊急ではない。
今すぐは困ってないけど。
じゃあ最近の新製品で言うと、例えばプッシュXとか、ああいう端子台系ですよね。
確かに。
あれいいのはいいですよね。でも今すぐやんないと困るかって別に困んないじゃないですか。
今の別にスクルトラブル刺すやつでもいけますよ。
困んないですよね。困んないですよね。でも重要なんですよ。あれってね。
楽だしいろいろ配線も楽だしいろいろメインみたいな重要は重要ですよね。
ああいうのが何を解決するかっていうのが普段考えておかないといけないことですよね。
それはいわゆる重要だけど優先度は低いってことですね。
そうですね。じゃあああいうのってどういうところから来てるかっていうと、
例えば人がこれから減っていって配線をする人がいなくなるかもしれませんみたいな話をしたときに、
いや、ロボット配線しますよねみたいな。じゃあプッシュインだとできないですよねみたいな。
そういう話とかがやっぱりシュー&シューあったりするんですよね。
だからここでいう問題は配線をする人がいなくなるってことなんですよ。
本当の問題。なるほどそうですね。
でもこれってさ、重要だけど緊急じゃないじゃないですか。だって今はいるし。
今まだ配線する人が。
でもこういう問題を理解してるとiPushXができたときに、こういうことをやりたいんだなっていう。
そういうのはすぐわかります。確かに。
なのでトヨタ風に言うとあるべき姿は何なのかって。
あるべき姿は何なのか。
究極の理想型は何なのかっていう話ですね。
なるほど。高田さんそうだね。究極の理想型。
想像で配置しなくてもいいんですけど。
それに対して現状はどうかって。
そのトヨタ風に言うんだったら、あるべき姿と現状のギャップですよね。
差が問題なんですよっていう教えなんですけど。
それが今すぐ解決できないようなものをちゃんと理解しておくっていうのが多分大事なんじゃないかなっていうふうに思います。
今ちゃんと解決できないことをちゃんと理解する。
そうですね。これって今困ってないんであんま考えないんですよ。
困ってないからね。困ってないからね。困ってないですからね。
でも究極どういうことが大事なんだろうっていうことを考えていったときにそういうのはだんだん見えてくるんですよ。
例えば配線設計のあるべき姿って何ですかみたいな。
配線がそもそもないことではないですかみたいな。
高田さんね。毎回一回ぐらい聞くんです。配線しなくてもいいんじゃないですかという。
そうですね。じゃあ今めっちゃ配線してるっていう。こういう問題が見えてくるわけですよね。
そうですね。配線してなくてもいいじゃないですかということですね。
でもそれ今すぐ解決するべき問題でもないわけですよ。でも問題は問題なんですね。
いずれが問題っていうことですね。いずれが問題。ずっと残ってる問題ですねこれ。
こういうのをちゃんとわかってるとC線比とか出たときにこういうことこういう問題に寄与しそうだなみたいなのがパッと浮かんできたりするわけじゃないですか。
あれはここで使えるわ。確かに。
別に今困ってる問題にパッと思いつくのはやっぱ誰でも思いつくんですけど。
こういうあんま重要だけど緊急じゃないことっていうのを後から新製品見て考えるって結構難しいんですよね。
だって認識してないんだもん問題をまず。
そうね。これ問題としては意識してないから。そういうことか。もちろんだな。
重要度と緊急度のバランス
これ安全機関も精神製品も全部そうだと僕は思うんですよね。
その問題っていうものをきちんと理解をしておく。
その問題っていうのはあるべき姿と現状のギャップであると。
そうです。ちょっと書きますね。私ちょっとメモしよう。ちょうどメモしないと忘れちゃいそうこれ。
大丈夫ですよ。いつでもポッドキャストを聞けば思い出せる。
そうか。そうか。言ってください。メモしようと思って。
ビーティング会議でメモしようと思ってたんですよ。
これがやっぱりここでいう大事なことなのかなっていう。
これを普段から考えるっていうよりは人との話でもいいですし、いろんな振り返りもそうだし展示会でもいいだろうし。
そういうものをちゃんと見ておくことっていうのが大事なんじゃないかなとは思いますね。
雑誌にこういう組み合わせがあるんだと思ったら、実際にそういう困ってるけど緊急度が低いことをたくさん貯めてるとかで発見してるということですよね。
これってどこに書いてあるのかとか、どうやってそれを解読していくのかみたいな話あるじゃないですか。
どうやって?
もう一回いいですか。
クリさん、問題って何ですかみたいな話したときに、今は僕が言ったからわかりますけど、僕が言ってないことでじゃあそういう問題ありますかっていうときにパッと思い浮かばないと思うんですよ。
思わない。思わない。
ですよね。っていうのをどういうところから収集していくか。
前提と目的の理解
僕だってそんな自分の知見の深いことに関してはそういうことはできますけど、知見の浅いことに対しては全くわからないわけですよね、そんな。
例えばじゃあ僕がITのあるべき姿を今出してくださいって言われても絶対出せない。
無理。
わからんからね。
出せないですね。わからないですからね。
こういうのをどっから収集していくかっていうと、とにかくいろんな本の始めにとか背景とか。
あと書きとか。
あと書きはどうでもいいです。始めにです。
あと書きはどうでもいいのか。
あと書きはマジでどうでもいいんで。
いろいろいいこと言ったと思ったのにどうでもいいんだよ。
どうでもいいです。あと書きだってあと書きだからね。今の件には関係ないです。
もう終わったよ。
要はみんなが読み飛ばすようなところですよね。そういうところにいろいろ書いてあります。
私もいつも読んでないです、前書きは。
前書きは始めに。これとっても大事ですよね。本の1ページ目。ここにだいたいそういうことが書いてあります。
ただ緊急性がないんで興味ないんですよね、みんな。
見ないね。もう大衣装履いちゃうね。
そこに最終的にどうなりたいのかみたいなのがそこに問題提起として書いてあることが非常に多くて、
これホワイトペーパーとかもそうだし、カタログとかもそうなんですよね。
そういうところから見ていくっていうのが僕はいいと思います。
明日からホワイトペーパー見ておくときは最初、前書きはちゃんと見ますね、本とかも。
飛ばしましたけどね、まだずっと。
だから論文とかもやっぱり一番大事ですよ、背景のところは。
どういう問題を直面しているのか、今どう加減しようとしているのかとかも全部濃縮されてるんですね、1ページ目の前書きの方で。
みんながみんなちゃんと書いてるかっていうとそうでもないですけど、やっぱりたてつけとしてはあそこがとても大事だと思いますね。
見た方がいいっていうですね。
だいたいみんな同じようなこと書くんで、
それを同じように書かれてるのがそういう、あんまり重要だけどあんまり緊急じゃない問題だったりしますよね。
高谷さんが前書きを見るんですね、すごくびっくりした、意外でした。
見ない、ホワイトペーパー持ったんですけど。
僕は理屈が大事だというタイプなんで。
あそこがないと始まらないと思ってますね、僕は。
この本は何のために書くのかを見ないといけないんですよね、高谷さんは。
だって前提が来るうつ全部変わるじゃないですか、あと。
なるほどね、なるほど。
この本は何の前提として書いてるのかをちゃんと理解して覚えて見るんですね、高谷さん。
理解はしないですけど、ふんわり見とくみたいな感じですかね。
偉い、偉いんです。
恥ずかしい、明日からちゃんと前書きから見ます、飛ばしたら、恥ずかしい、すみません。
ごめんなさい。
大企業にいるとこういう考え方にみんななっていくと思いますね。
そうなんだ、ごめんね、大企業入ったことないです。
そういう教えというか、大人数を統括できないですね、こういうことをちゃんとしておかないと。
みんな自由だから、自由になったらダメですね。
無理じゃないですか、みんなの行動は何を基準にやっているか全然わかんなくなるじゃないですか。
わかんない、最低ここまでやってくださいみたいなそういうことを全部決めなきゃいけないんですよね。
だから目的をまず決めるっていうのが多分とても大事なことなんだと思いますね。
目的をまず決める、前提を全部理解してから行動するところですね、なるほど。
みたいなことをやっていると、新しいアイテムがポンと出てくるときに、今までできなかったけどこういうことに寄与するんじゃないかみたいなことをふっと思い浮かぶようになるんじゃないかなって個人的な経験からは思います。
重要な問題への注意
なるほどね。でもそう見ると、今会社で仕事をやっている、担当する分もあるんですけど、あれの地口がいつも溜めてるんですけどね、どっかで、メールなんかで。
送れないですけど、いつもあそこであそこがダメ、ずっと溜めてるんですけど、あれも重要だけど緊急度低いと言えるんですか。
言えると思いますよ、はい。
結構溜めてますけど、この地口シュー、ここがダメ、ここがダメとか、あれが別に、でもいいんだ、溜めても。
溜めて、だからこれは、どっかでタイミングで良くするっていうか、メーカーにフィットパックしようかなとずっと思ったんですけど、だからタイミングが見つからなくて。
緊急は低いですよね、緊急度は低いですよね。
まあでもヒールワークが重要なことですよね。
絶対スルーされちゃうかなと思って、いつもずっと送らなかったんですけど、そういうもんですね。
そっか、分かりました。
はい、なるほど。緊急じゃないけど大事なこと。
緊急じゃないけど大事なこと。
大事なこと。
これをやっぱりまあまあ、ただそれだけやってたらご飯を食べれないんで、緊急で大事なことはやらなきゃいけないって。
そうそう、だから忘れるんですよね、忘れちゃう。
そうですね、はい。
緊急じゃないけど重要度が高いことを忘れてしまう。
そうですね、ちなみに緊急で重要じゃないことっていうのもありますからね。
こっちのほうが多いよね、たぶん我々業務の中でこれが一番多いですよね。緊急だけど重要じゃない。
とりあえず今日中にやってくれみたいなことがたくさんあるので、これも先がないと飯が増えないという高谷さんの最後の忠告です。
はい、というわけでですね、我々が考えている新しい製品とかを見るときにどういう目線で見ているのかということについて少しお話をしましたというところで、今回はとしたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
18:06
コメント
スクロール