だいたいなんにでもパターンがあります
サマリー
このエピソードでは、アイデア発想法の一つであるTRIZについて詳しく説明されています。TRIZはロシアの発明的問題解決理論であり、特許から導き出されたアイデアのパターンを整理し、創造的思考を促進する方法を提供します。このエピソードでは、TRIZの概念とその応用、特にアイデア発想法としての重要性が取り上げられています。また、TRIZの40のパターンが解決策の共通性を示唆し、さまざまな分野における類似のアプローチについて考察されています。
アイデア出しの習慣
明日のファクトリーオートメーションへようこそ。メインパーソナリティの高橋です。
クリスでーす。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ラジオは名もなき猫さんより頂きました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
高橋さん、クリスさん、いつも楽しく配聴しています。
お二人のポッドキャストを聞いていると、本当に多角的な視点から次々と新しいアイデアが生まれてくるので、その思考回路にいつも加盟を受けています。
お二人は何か特別な思考訓練やアイデア出しのための習慣などを実践されているのでしょうか。
もしこれだと思い当たることがあればぜひ教えて頂きたいです。
これからも配信を楽しみにしています。ということです。
え?
待て待て待て待て。
まず、まず、すごくおかえりです。
特別な思考訓練、受けていません。
クリスさんすごい、すごい、何やってるんですか?教えてくださいよ。
何やってるんですか?
全然受けていません。
何やってるんですか?
受けていません。まず、すごい思考回路を受けていません。
まずね、たぶん、ネタ溜まってるんですね、私いつも。
溜めてる、溜めてる。
溜めてるというか、面白い動画とか、面白い動画とか、いつもダウンしちゃうんですよ。
ダウンしちゃって、パソコンとかにネタフォルダあるんですよ、ネタのフォルダあるんですよ。
これが面白いそうなのをずっと投げ込んで、
スイッティーぐらい見て見返すんですよね、時間があるときに。
そういうときに、興味あるものはもうちょっと深く見るとか、それぐらいですね。
あとはネタ帳です。
そうですね。
高畑さんのラジオ始めてから、たぶんこの話題を高畑さん受けるとかね、
意識してるんですよ。
パッと思いがつかなくて、たぶん普段にパッと思いがついたことを全部書いてるだけですね、メモ帳で。
高畑さん、これ高畑さん絶対受けるわ、ちょっと書いてもこうしてたりはしてます。
なるほどね。
ただ、聞かれたことに対して、そんなことないんですよって話にならないんで。
一つ話題を提供するというか、考え方ってあるじゃないですか、アイディアの。
分かります?
例えばいろんな発想法とかがあるじゃないですか。
ありますね。
ブレインストーミングとかもそうですよね。
いっぱいアイディア出してそれをまとめてとか、そういういろんな考え方のフレームワークってありますよね。
例えばアイディアを出したいときに、何か一つを考えるよりはまずいっぱい出した方がいいですよみたいな。
そういうのあるじゃないですか。
ありますね。
そういう話をしますかという。
そうですね、しましょうか。
そうですね。
僕、大学院の研究が経営工学なんですよね。
経営工学を研究してて、そこで発想法とかそういうことも一部研究対象になってたんですよ。
そこで少し話をすると、何て言うんですかね。
TRIZって知ってます?
TRIZっていう考え方があるんですよ。
これはロシア人が作ったフレームワークなんですけど、
日本語で言うと発明的問題解決理論っていうものの頭文字ですね、ロシア語の。
これ何かっていうと、これ開発した人が、提唱した人が特許を調べる人なんですね。
特許ってアイディアの塊じゃないですか。
特許を何十万件も調べていくと、だいたいパターンがあるということに気づいたんですよ。
パターンがある?
パターン。特許になるパターンですね。
そういうパターンがあると。
例えば何か裏返すとか、服をリバーシブルにするとか、裏返したり反対に反転するとか、
あとは生産説明ラインだったら統合してみるとか、2つのラインくっつけてみるとか、
そういう基本的に似たような考え方がいっぱい出てくるわけですよ。
ものが違うだけで。
この皿と、例えば別の機械。
特許は違うけど、アイディアの系統って一緒じゃんみたいな。
パソが一緒。
これを40個ぐらいにまとめた必勝パターンみたいなのがTreesなんですけど、
こういうのを知っていると、中に詰まったときに、ちょっとアイディアの動かし方。
これ反対にしてみたらどうやろうとか、色を変えてみたらどうやろうみたいな。
そういう思考のパターンというか、いさぶりに非常によかったりするんで、
そういうのを知っておくといいのかなというふうに思いますね。
思考パターンの応用
もうちょっとこれ話していきたいんですけど、
要はここで言われているのはトレードオフってあるじゃないですか。
何かを良くしたら何かが悪くなるみたいな。
そうですね。
これはアイディアじゃないってここで言われてるんですね。
アイディアじゃないの?
要は強度を上げたら重くなるみたいな。
軽くしたら強度が下がるみたいな。
じゃあどこがいいんですかみたいな話はアイディアじゃなくてただのパラメータ調整であると。
アイディアっていうのは強度も軽くなるし、重さも軽くなる。
強度は上がるし重さも軽くなるみたいな。
そういうのをアイディアという文だみたいな。
面白い話。確かに面白いですねこれ。
そうですね。僕、任天堂っていう会社めっちゃ好きなんですけど、ゲーム作ってるね。
そこで宮本さんっていう結構偉い人がいるんですけど、
この人が言うアイディアっていうのは複数の問題を一挙に解決するシンプルなものがアイディアって言うんです。
それと多分同じだと思うんですよね。
複数の問題を一気に解決するアイディア。
そう、要は全部良くなると。こうすると全部良くなるみたいな。
なるほど。
1個の問題を1個ぐらい解決するんじゃなくて複数の問題を一気に解決するようなもの。
そこには発想の転換っていうものが必要で、その必勝パターンっていうのがこのトリーズの中では40個ぐらいあるよってことを言われてるわけ。
なるほど。
例えばどういうことがあるかっていうと、発明に共通する基本的な思考パターンみたいなものがあって、
例えばですけど、どういうものかというと分割するとか逆転するとか、こういう行動指針みたいなのが言われてるんですね。
例えば分割原理っていうのはまず例としてあげるんですけど1個。
これ何かっていうとでっかいものを分割して扱いやすくするみたいな。
確かに。
例えば、自転車がでかいと持ち運びにくいというのがあったとして、でも持ち運びやすいちっちゃい自転車だったら乗れないと。
そういうトレードオフがあるよねって。
じゃあこれを折り畳み自転車にして、ちっちゃく折り畳めるように使うときだけ組み立てたら欠けするじゃんみたいな。
こういうのが分割原理ですね。
独協なんかのそういうパターンの。
そうそう。こういうパターンが多いじゃないですか。
何かを解決するために折り畳んだりだとか、分解してひとまとめにしたりだとか、こういうものがいっぱいありますよ。
だから何かが困ったときにそれを分割してみるっていう考え方を1個入れたらどうですかっていうのがこの分割原理ですね。
あと本を買おうかな。
本を買いますね。
もう何個か見ていきますかね。
あとよくある逆転原理ですね。
要は通常のやり方と逆にする。
例えばカップ麺の話とか、くりさん知ってます?
カップ麺って下に行くほどちっちゃくなって上の方が大きいじゃないですか。
そうですね、はい。
で、そこにカップ麺のカップ麺ってそこについてないですよね、麺が。ちょっと浮いてるんですよ。
浮いてない。
そうそう、あれはうまくお湯を下に溜めて溶かすためにカップ麺の麺の下にちょっと空洞がないといけない。
で、ただカップ麺を上からそのお椀にピタッとはめるように入れるのがすごく難しかったんですね、昔。
難しいね。
で、そのときに安藤桃福さんっていうカップラーメンを作った人がいるんですけどね、日清の。
その人が思い浮かんだのが、カップ麺のカップの中に麺を上から入れるんじゃなくて、カップ麺の麺を最初から下に並べといて、その上からカップをかぶせればいいじゃないかっていう。
はしご。
だからこれ逆転ですよね。麺を動かして入れるんじゃなくて、カップを動かしてかぶせればいいじゃないかってこれ逆転原理。
なるほど。
困ったときは何かを反対に締めればいいんじゃないかと。
例えば何か棒を刺すんだったら棒を固定して何か筒の方を入れればいいんじゃないかとか。
これ逆転原理です。
こういう思考パターンがあるわけですよね。
あとは入れ子原理っていうのもあって、これはマトリョシカみたいな。
何かの中に何かを入れていくみたいなね。
これが全パターンをまとめたっていうことですね。
そうですね。
例えば刺し棒とかはこういう入れ子の原理ですよね。
筒がいっぱいあって、それがビュービューって伸びますよって。
どんどん伸びるんですね。
こういうのが入れ子の原理ですね。
こういうですね。
使えそうですね、日常でも。
こういう必勝パターンっていうのを知っておくっていうのは結構アイデアを揺さぶるときに有利。
有利というか、やれることが増えるんですね。
行き詰まったときに突破口にするっていう面においてやっぱりかなり。
こういうに役立つっていうことですね。
そうですね。
他にもいろいろあるんですね。ちょっと見ていきますか。
教えたいです。
例えばさっきの分割原理とか分離原理みたいなのもあるんですけど、
あとは非対称原理っていうのがあって、
要は非対称原理、対称なもの、要はシメトリなものがあるわけ。
例えばハサミとかシメトリですよね。
すみません、シメトリ大好きな言い方。
対称です、対称。
対称、あ、対称。
左右対称ですね。
これシメトリって言うんですけど、
これをですね、例えばハサミの片方の刃だけちょっと形を変えるとか。
あるね、ありますね、ハサミ。
だから本当に両方左右対称じゃないといけないと思っているものが、
実は左右の対称をちょっと崩すとうまくいくよみたいな。
これが対称原理っていうんですね。
あと一番多いのは多様と原理かな。
これ何かっていうと、いわゆる便利ツールみたいな、
一つのことに複数の機能を持たせるみたいな。
なるほど。
TRIZの基礎
例えば、鉛筆の後ろに消しゴムつけましたとか一番有名な話ですよね。
Vipaの例でいっぱいある。
そうですね、鉛筆と消しゴムって二つ別々に持つのめんどくさいじゃん。
じゃあこの鉛筆が消しゴムの機能を持てば一個でいいじゃんみたいな。
これが対応と原理。
例えば二つ設備があって、この機能一つにできないんだっけとかも対応と原理ですよね。
なるほど、一つのものに多い機能を持たされてるってことですね。
そうですそうです。
使いそうだね。
PLCの世界で言ったらIPCとかそうですね。
HPCとPLC二つ持つの大変だから、これIPCの中にPLC作ればいいじゃんみたいな。
ここでスリル入ればいいじゃんみたいな。
こういうのは対応と原理。
なるほど。
これすごい面白いですね、この理論。
こういうのが40個ぐらいあるんですよ、トリーザー。
高田さんが大学院の時はこれを研究してた?
研究というかこういう話があったので、僕は知識としてこれを知っていて、
その行き詰まった時に、視点を変える時にこれをたまに使ったりします。
なるほど、なるほど。
これ以上持ってた高田さんの論理的に考えてるからすごいなと思うんですけど、
この思考のパターンとかも、思考の方法もたくさん勉強したりするんですね。
勉強してるわけじゃないですけど、単純知ってるか知ってへんかのわけの話ですよね。
なるほど。
こういうのを使ってアイデアを考えていくとたまにうまくいくんで、
その一つのあり方というか。
なるほど、なるほど。
実際としてこのトリーザーを使ったら全てがうまくいくわけじゃないんですけど、
考え方は一つでしかないんでね。
論理的に何か導き出されるわけじゃないんで、
ただ結局のところこれが教えてくれるのは、
大体同じようなことをみんな考えるってことです。
なるほど。
みんな同じの悩みを持ってて、同じの解決方法で悩みを解決するということですよね。
同じようなことを考えるってことですね。
AさんとBさんが同じようなことを考えるっていうことを言ってるんじゃなくて、
大体の解決案っていうのは大体似たようなものになるってことです。
解決案は似てるものなのか。
悩みは同じじゃなくて、
相手の解決方法は大体似てる。
そうですね。
そうなってくる。
なるほど。
だからこれがやっぱり示すのは、
例えばITでこの間仮想PLCの話をしたじゃないですか。
そうでしたね。
あれはその結論はITの歴史を学びましょうって話だったと思いますけど、
あれもやっぱり同じ話で、
ITがこういう解決方法をしたんだったら、
OTもそういう解決方法になるんじゃないかっていうことですよ。
なるほど。
だからやっぱ必勝パターンは似てるし、
前提がある程度同じだったら、
同じものが適用できる。
パターンが、そうそう流れも一緒ですよ。
パターンも全然違和に似てる。
そうですね。
流れも一緒で、高さの結論ですね。
そうですね。
これは別に似てるものじゃなくても適用できるよっていう話なんですよ。
例えばご飯の作り方でこういうやり方がありますみたいな、
ご飯とか料理でこういうやり方をするよっていう時に、
それが実は生産設備を作る時に全く同じパターンが出てきたりとか。
それはあり得るな。
全然ありますよね。
だって料理を作る時にすり鉢をこうやって混ぜるから、
このやり方が生産設備の粉を混ぜる時に有用なんだみたいなの普通にあるじゃないですか。
あれはあるよね。
うん。
あれはあるね。
だから一見遠いように見えても、やっぱり似たようなパターンがいっぱい出てくるんですよね。
だからこれに言うと何十万件という特許を調べて、
だいたいこの40個ですよっていう風にこのロシア人は言ってるわけです。
あいついつもあったよね、この40個のパターンなんかで。
そうそう。
だからこれが適用できるっていうのもあるし、
皆さんが経験したすべてのことにおいては何かしらの応用が効くってことですね。
自分の今困っていることに対して。
自分の今困っていることはだいたいないんだから、
解決案は絶対あるよってことですね。
絶対ある場合もありますよってことですね。
だからあなたが今解決したことは、
10年後別に違うことに適用できるかもしれないよっていう。
みんな同じ。
そういうことですね。
わかりました。
ここで教えてくれてるのは、広く考えましょうっていう。
広く考えましょう。
要は関係ないってことはないよって。
だいたい関係あるみたい。
だいたい関係ある。
アイディアはそこら中にあるってことですね。
なるほど。
っていうのがこのTREESってことが教えてくれること。
TREES?
TREES。
T-R-I-ZでTREESですね。
これ本当かなり古くからある考え方なんで。
ロシアから出たんですよね。ロシア国で発明。
そうですね。これ多分ロシア人が提案してる。
ロシア人が作った。
そうですね。
提案してるんですよね。
ただそんな本気で勉強しなくてもいいです。
前半は僕分かりやすいやつを言っただけで、
例えば他どういうのがあるかっていうと、
不活性環境原理とか、
真空を利用しますみたいな、
後半になればなるほど汎用的じゃなくなるんですよ。
理論的に。
40個のって半分ぐらいしかまともに役に立たないですけど、
TRIZの応用と考察
40個目通してみるっていうのは全然いいと思うんで。
なるほど。
20個でもだいたいこういうパターンで分かれてるから、
それでも大逆に立つかもしれないですね。
そうですね。だから皆さん一回このTreesっていうものを、
一回Googleだとか、
ChatGPに聞けばこの40個出してくれますから。
そこでChatGPに例出せよみたいなこと言ったら、
例も出してくれるし。
本とか読まなくても全然分かるんで、
ぜひ皆さん一回見ていただけると、
そうなんだぐらいには多分なると思うんで、
ぜひ見てみてくださいということですね。
たまのすすめかね、置いておいて、
半分しか立つかもしれないですね、それは。
そうですね。
できれば見よう、後で。
というところでですね、
我々特殊な思考訓練とかIA出しのための習慣とか、
特にあんまりやってないんですけど、
私の知る中で、
これは知っておいても面白いんじゃないかっていう、
Treesというものを今回紹介させていただきました。
ありがとうございました。
私もちょっとChatGPで聞いています。
Treesですね。
というわけで本日は終了したいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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