就労支援フォーラムの概要
えりむすラジオ
こんにちは、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
さて、今週末ですね、12月20日、21日は、就労支援フォーラムNIPPON2025ということで、東京ビッグサイトでですね、就労支援の一番大きなと言っても間違いないと思います。
フォーラムに参加してまいりました。今回ですね、なんと募集というか、定員が1000名だったんですが、その1000名に対して申し込み者数が1300人ということで、
急遽、サテライトスタジオというか、サテライトブースみたいなのを作って、そこで配信が聞けるようにみたいな別部屋をですね、ビッグサイトの中に設けたりされていました。
こんなに人が集まるのかとびっくりしたところではあるんですけれども、これどういうフォーラムかというとですね、主に障害者支援のですね、障害者福祉サービスに関わる事業だったりとか、その支援についてということについて勉強をしていくだったり、成果を発表したりするというようなものではあるんですが、
障害者の雇用ビジネスってですね、私自身はものすごくニーズを感じている一方で、本当にそれが利用者さんのためになっているのか、当事者の方にためになっているのかっていうビジネスも横行しているという問題がずっとあります。
結構ですね、今回のフォーラムもその話が中心であったりとか、不正であったりとか、何のためのこの障害福祉なのかっていうことを問われるようなものも多かったです。
その中で、いっぱい印象に残ったこととかたくさんあるので、またどういうふうにアウトプットしていこうかなという感じではあるんですけれども。
そうですね。まずですね、厚労省の障害者自立支援法の制定に携わった村木さんという方がいらっしゃるんですが、その方の基調講演の中でですね、求められる支援というか、
大切なこと、支援において大切なことっていうのを話していって、すごく共感したんですけど、その人のポテンシャルとか可能性を信じることってものすごく大事なんですね。
その周りの人が、この人には無理だろうとか、この環境でこういうことは無理だろうって決めつけてしまって、実現できていないことってたくさんあるなっていうふうに思っていて。
講演の中でも家族とか教育とか周りができるとまず思うことが大事で、その人を信じた上で環境を作っていくっていうことが大切なんだという話をされていたんですね。
何か例があった方がわかりやすいと思うんですが、
とある農家さんがいらっしゃって、その農家さん、日本の農業って本当に人手が足りないっていうのが問題ですよね。
人手が足りないとやっぱり規模も拡大できないっていうことで、なかなかそこで収益を上げていくっていうのが厳しくなっていく。
そういう中で、その農家さんのところにとある特別支援学校の先生が来て、うちの高等部の卒業生から人を雇ってほしいっていう話があったそうなんですね。
最初はこんなきつい農業の仕事にそんな障害のある方が働くなんて無理みたいな感じで断ったみたいなんですけど、
でもその先生は諦めずに何度も何度も訪問して、こんな環境を整えたらできると思うとか、こんな風にやったらできると思うみたいなのをたくさんたくさん提案されて、
農家さんが折れて雇用してみたと。
実際に雇用してみる中で、絶対無理だろうって思ってたこともできるし、
そこから毎年一人ずつ農家さんを雇うようになって人が増えたんですよね。
人が増えると、さっきの話じゃないですけど、規模を拡大することができるので、もっともっと今までできなかったことができるようになって、
するとどんどん収益も上がっていくし、収益が上がっていく中で、こういう設備投資も必要なんじゃないかみたいなこともやることができて、
さらに雇用の幅も広がっていくみたいな話をされてたんですね。
それまでは農業は暑い寒いは当たり前だし、重労働は当たり前だし、っていう風に考えていたし、
それが農業だっていう風に思っていたんだけれども、障害のある方を受け入れるっていう中で、
例えばビニールハウスの中にミストの導入とかをしたらしいんですね。
ミストの導入とかも結局設備投資で2000万くらいかかったらしいんですけど、
それでも人が雇えて規模を拡大できるから、そこの設備投資の回収っていうのも早くできるようになったし、
なんか本当に今までずっと考えてた無理だっていうことがこんなにも変わっていくんだみたいなことで、
そのノウハウを今はその地域の他の農家さんとかにも伝えていきながら、
自身のキャリアと気づき
どんどんそのユニバーサル農業っていうのが拡大しているみたいな話を聞いたんですね。
あとは本人の気持ちを尊重する支援、例えばこれはアメリカの事例なんですけど、
ロケットのパイロットになりたいっていう障害のある方がいらっしゃった場合に、
日本だとそれは厳しいんじゃないかっていうことになりやすい、そういう方が多い。
だけどアメリカでロケットのパイロットになりたいっていう人がいたとしたら、
じゃあそのために今日何ができるか、これから何をしていけばその道を目指すことができるのか、
一緒に考えていこうっていう風な方向性で支援計画を立てていくっていうお話をされてたんですね。
本当に大切なことだなぁと思います。
なんかこれは無理だよねって決めつけて生きてる人って、
他人に対してもそうですけど、自分自身に対してもそんな風に感じて生きてる方も多いのかなっていう風に思うんですよね。
でも絶対0%ってことってほとんどないと思うんですよね。
自分の実力か環境調整かわからないですけど、何かこれを成し遂げたいってなった時に、
じゃあそれを実現するにはどうしたらいいのかっていうことを真剣に考えて取り組んでいくこと。
すごく大事だと思います。
それは人を支えたり支援したり伴奏したりする時にも大事なことだと思うし、自分自身もそうですね。
自分自身も自分の可能性を信じて頑張ることもあるんですけど、
でもやっぱり物事によってそれは私には無理だなって思ってることってたくさんあるなっていう風に話を聞きながら思ったりもしていて、
人を信じる、自分を信じることってその人をエンパワーメントする上ですごく大事なことだと思いますし、
やったからこそ見えてくる新しいことってあるなっていうふうに思ったので、すごく貴重な話を伺うことができたかなっていうふうに思いました。
障害福祉であったりとか障害者の方の支援に携わってきた経験からですね、アドバイザーであったりとか公園に呼んでいただいたりするってこともあるんですけど、
でも今現在自分自身ちょっと一歩離れているところがあって、直接的な介入っていうところから少し外れている、
なんというか歯がゆさみたいなのがあるんですよね。こういう誰かの公園とかを聞きに行くとすごく刺激を受けるし、課題を強く感じたりとかするんですね。
でも気づきがあるだけで、実際何も動いてないなっていうふうに思うし、
そこにもどかしさとかを感じるってことは、やっぱり自分がやりたいことなのかなっていうのは感じたりしているところであります。
そういう自分のキャリアの整理にもなっているなというふうに感じております。
ちょっと周りが途中で騒がしくなってしまいまして、すみません。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
エリムスでした。