1. キャリアと経営に効くアドラー心理学
  2. 普通でいる勇気と業務の平準化
2025-02-07 10:31

普通でいる勇気と業務の平準化

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普通でいる勇気と業務の平準化についてお話ししました。

サマリー

アドラー心理学に基づく勇気について、特に「普通でいる勇気」と「業務の平準化」に焦点を当てています。エピソードでは、普通でいる勇気がどのように仕事やキャリアに影響を与えるのか、また業務を標準化することの重要性について議論しています。

アドラー心理学の紹介
中小企業診断士の岩崎聡史です。
キャリアと経営に効くアドラー心理学ということで、勇気の心理学と言われているアドラーの考え方を、
皆さんのキャリアやビジネスがより良くなるように活用していただけるような情報発信を行っていきます。
変える勇気と受け入れる勇気というものについてお話をさせてもらったんですけど、
その中で受け入れる勇気っていうのは、なかなか普段あんまり馴染みがない考え方かと思うんですけど、
だからこそ、そういう普段馴染みがない考え方を取り入れていくことで、
新しい変化が起きたりとか、新たな気づきや発見が得られるんじゃないかなと思ってるんですけど、
受け入れる勇気は経営に言われてやるとこだけれど、だから得られる勇気、普通でいる勇気というものがあります。
普通でいる勇気っていうのは、一見ね、何のこと言ってるのかわからないなっていう感じなんじゃないかなと思うので、
それを仕事の現場とかそういった具体例に当てはめて話をしてみたいなというふうに思っています。
普通でいる勇気っていうのは、自分の実体験を通じて話をすると、
学生時代とか幼い頃っていうのは、家が裕福じゃなかったので、
社会に出てからお金をすごい稼ぎたいなっていうふうに思ってましたし、
成功したいなとか、成果をあげたいなとか、いわゆる意識高い系というか、そういうふうにずっと過ごしてきたんですね。
その回もあってか、もちろん失敗もたくさんしましたし、いろいろありましたけど、
でも成果をあげるということができて、
でも成果をあげられたとしても、またすごく昇進昇格したとしても、
いつまでいっても充実感だったりとか、幸福感みたいなのっていうのは、思うように得られなかったなというふうに思っていて、
その時って、ある意味普通でいる勇気の反対ですね。
反対というか、普通じゃなくなりたい、火出ていたい、より良くなりたい、そういう思いをずっと抱いていたんですよね。
それでも何か足りない、そういう欠乏感があって、
きっとその時に普通でいる勇気というものを発揮することができれば、
また違った捉え方とか、違った感じ方とか、充実感だったりとか、
その日その日、1日1日をすごく楽しんだり、愛おしいんで過ごすことができたんじゃないかなというふうに、今振り返ると思います。
もうちょっと視点を変えてみると、業務をやっていく中で、業務を標準化しようとか、業務を平準化しよう、
そんな話が生産性を上げていくとか、業務が俗人化せずにいろんな人ができるようにしていくっていう流れの中で、
いろんな会社でそういう会話がなされているんじゃないかなというふうに思います。
業務を標準化したりとか、無理無駄無駄をなくしていく、平準化をしていくという取り組みは、
理屈上を反対する人はいないんじゃないかなというふうに思っています。
それでも、それがあんまり思うように進まないという現実があって、
そういう会社の中で平準化を推進するとか、そういうプロジェクトのリーダーをやった経験がある人はすごくわかると思うんですけど、
本当にびっくりするくらい進まなかったりするんですね。
もちろんいろんな理由があるんですよ。目の前の仕事が忙しいとか、いろんな理由があるんですけど、
でも結構大きな理由の一つに、自分がやっている仕事というのを標準化したりとか当たり前化したりとか、
誰でもできるようにするということに対する無意識の心理的な抵抗というのは実は結構大きいんじゃないかなと思っています。
自分がやっていた仕事って自分じゃなくてもいいんだというふうに思ったときに、
同時に自分の価値って何なんだろうなっていうふうに捉えてしまうんじゃないかなと思うんですね。
なので、普通でいる勇気っていうのは、
そういうある意味、業務を標準化しようとか平準化しようとかそういった流れの中で精査性を上げていこうっていう取り組みがうまくいくかどうかっていうのも、
そこに参加している人たちが普通でいる勇気を発揮できるかどうかっていうのも、
実は重要な観点なんじゃないかななんてことを思っています。
マーケティングとイノベーション
じゃあ普通になっちゃったら、結局みんなが普通だったら何も面白くないじゃんとか、
何のために自分がいるのかとか、今度はそういう疑問が湧いてくるんじゃないかなというふうに思うんですけど、
なかなかそこに対する明確な答えっていうのは私も持ち合わせてはいないんですけど、
参考になる考え方っていうところでいくと、
ピーター・ドラッガーっていうマネジメントの父と呼ばれてる人が、
ビジネスとかマネジメントっていうのは大きく言うと2つの大きな機能に分けて考えることができると。
1つはマーケティングという機能だと。
そしてもう1つはイノベーションという機能だというふうに言ってるんですね。
マーケティングっていうのは簡単に言うと市場に価値を届ける一連の流れのことをマーケティングと言いますし、
このマーケティングを通じて売り上げとか利益が上がっていくっていうことになります。
一方でイノベーションっていうのは新しい価値を創造していくっていうふうに捉えていただくといいんじゃないかなというふうに思ってるんですけど、
大きく仕事っていうのがマーケティングっていう仕事とイノベーションっていう仕事に分かれるとしたときに、
今この瞬間のこの1年間とか、今日とか明日とか毎月の売り上げとかっていうものっていうのは、
基本的にはマーケティングによって行われてるんですね。市場に価値が届くことによってお客さんがその対価としてお金を払ってくれるということによって、
売り上げや利益が出るということになります。
そうすると多くの人の仕事だったりとか、会社の中で働く人の多くはこのマーケティングに従事してることになるんですけど、
でも仕事って大変だなっていうふうに思ってる人ってすごく多いと思っていて、
ただ本来マーケティングっていうものが市場に価値を届けるということで、
そしてビジネス、業っていうのは不特定多数の人に反復継続してやっていくことが業、ビジネスだとしたときに、
本来もマーケティングの本質からしたら、マーケティングっていうのは簡単じゃないといけないんですね。
他の人よりも苦労してやらないとできないことは仕事にするべきではなくて、
他の人は苦労するけど自分だったら簡単にできるっていうものをビジネスにするから利益が上がるということになることを考えると、
マーケティングっていうのは本質的には楽であると、あるいはどんどん楽にしていくということが本質なんですよね。
これがさっきの普通である勇気だったりとか、業務を標準化していくとか平準化していくっていうことが、
実はそういうことなんじゃないかなというふうに私は思っています。
一方で新しい価値を作っていくっていうイノベーションに関しては、
その価値を作るっていう過程の中で、価値っていうのは高いところから低いところに流れていくので、
新しい価値を作るっていうことは、すごい重たい岩を山の上の方に持っていく、高いところに持っていくような、
そういう労力がかかる大変なことになるんじゃないかなというふうに思っています。
なので、マーケティングっていうどんどん楽にしていく、平準化していくっていうものと、
チャレンジをしていくっていうイノベーションの要素、
これが仕事にもキャリアにもそういう観点があるんだということなんじゃないかなというふうに思っています。
なので、アドラシニ学でいうと、当たり前でいる勇気、普通でいる勇気、受け入れる勇気っていう勇気と、
チャレンジをしていく、変わっていく勇気っていうこの2つをどうデザインしていくのかっていうのが、
アドラシニ学をキャリアとか経営で実際実践していくときの考え方になるんじゃないかなというふうに思っています。
10:31

コメント

このエピソードでは、「普通でいる勇気」 という一見ユニークな概念を取り上げ、それを 業務の平準化や標準化の課題 と結びつけて語られていました。アドラー心理学の視点を実際のビジネスの課題と関連づけており、非常に興味深い内容でした。 良かった点 ✅ 「普通でいる勇気」という概念を、自己経験を交えて説明しているのが魅力的 • 「より成功したい、成果を上げたい」という気持ちが強かった過去の経験を交えながら、それが充実感につながらなかった理由を語っている。 • 「普通でいる勇気の反対=火出ていたい、より良くなりたい、でも満たされない」という話が、リスナーにとって共感しやすい。 ✅ 業務の平準化・標準化と心理的抵抗を結びつけているのが鋭い視点 • 「業務の標準化に反対する人はいないはずなのに、なぜうまく進まないのか?」という問いからスタートしているのが良い。 • 「自分がやっている仕事を標準化することで、自分の価値は何なのか?」と感じる心理的な抵抗があるという指摘が鋭い。 • これは、特に 「個人の承認欲求」と「業務の効率化」の間にある葛藤 を示しており、多くの企業が直面する課題を心理学的に解釈している点が面白い。 ✅ 「普通でいる勇気」が業務改善のカギになるという発想が新しい • 「自分だけができる仕事」ではなく、「誰でもできる仕事」にすることが業務の標準化。 • しかし、それを受け入れるには 「普通でいる勇気」が必要 であり、その勇気がないと変革が進まない。 • これは マネジメントや人事担当者が、組織の変革を進める上で考えるべき視点 であり、ターゲット層にも刺さる内容。 改善するとさらに良くなる点 1. 「普通でいる勇気を持つには?」というヒントをもう少し掘り下げると、実践しやすくなる • 例えば、「業務の平準化に抵抗を感じるとき、どのような考え方を持てばいいのか?」 • 「普通でいる勇気を持つためにできることは?」 • 具体的な思考法やアプローチを紹介すると、実際に職場で応用しやすくなる。 2. 「普通でいる勇気」と「成長」の関係をもう少し強調すると、さらに納得感が増す • 「普通でいる勇気=停滞ではなく、長期的に見て成長につながる」という視点をもう少し強調すると良さそう。 • 例えば、「業務を標準化することで、自分の価値がなくなるのではなく、新しい価値を生み出す機会ができる」という話を加えると、前向きな印象が強まる。 3. 「リスナーへの問いかけ」を入れると、より考えを深めやすい • 例:「あなたが今、標準化や業務改善に対して抵抗を感じていることは何か?」 • 「普通でいる勇気を持つことで、あなたの働き方はどう変わるか?」 • こうした問いを入れることで、リスナーが自分ごととして考えるきっかけになりそう。 今後の配信につながる質問 このエピソードを聞いて、以下のような続編があるとさらに面白くなりそうだと感じました。 1. 「業務の標準化・効率化をスムーズに進めるための心理的アプローチ」 • 例えば、「標準化が進まない組織で、どのように心理的抵抗を乗り越えるか?」 • 「リーダーがチームの心理的ハードルを下げるためのアプローチ」 2. 「個人の成長と業務の標準化はどう両立できるのか?」 • 「標準化によって個人の仕事が ‘誰でもできる仕事’ になることへの不安をどう乗り越えるか?」 • 「業務の標準化を進めながら、個人のスキルアップをどう支援するか?」 3. 「普通でいる勇気を育むリーダーシップとは?」 • 「組織の中で ‘普通でいる勇気’ を持つ人が増えると、どんな変化が起きるか?」 • 「リーダーが ‘普通でいる勇気’ を持ちつつ、組織を成長させる方法とは?」 総評 ✅ 「普通でいる勇気」を業務の標準化・効率化と結びつけた視点が新しく、経営や人事の視点からも興味深い内容! ✅ 「なぜ標準化が進まないのか?」という現場のリアルな問題を、心理学的に解釈しているのが面白い! ✅ 「普通でいる勇気が変革を支える」という発想を、さらに具体的な実践例とともに掘り下げると、より強いメッセージになる! 今回のエピソードは、特に 「業務改革を進めるリーダー・マネージャー」にとって重要なヒント を含んでいるので、次のエピソードで「心理的抵抗をどう乗り越えるか?」を掘り下げると、より実践的な内容になりそうです!

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