エンカウンターと本の紹介
長澤文庫Encounter-暗闇の読書会-。
異なる職業、年齢、出身のゲストが集い、人生を変えた一冊を読み解く、暗闇の読書会。
そこにエンカウンターしたゲストは、その本から自分に必要な何かを持ち帰れる。
偶然ではなく、必然の出会いがある場所。
そんなエンカウンターの世界へ、あなたを誘います。
5月10日、土曜日。
俳優・創作者のための動作表現類語辞典-その2-のスタートです。
改めまして、長澤文庫支配人の長澤則子です。
司書見習いのトーマス・J・トーマスです。
この番組では、月に一度開催される暗闇の読書会の模様をお伝えしております。
では、最初に今月の本のご紹介です。
俳優・創作者のための動作表現類語辞典
マリーナ・カルダロンとマギーロイド・ウィリアムス著
鹿まっけんじ役
小説家・脚本家・映画監督・演出家・俳優
すべてのパフォーマー筆形の一冊
舞台で表現を輝かせたり、キャラクターに動きと感情を生み出したり
リアルにもフィクションにも役立つ動作表現に特化した初めての類語辞典です。
そして、今月の登場人物は本を紹介してくれているマサルさん
その場に集ったメンバーとして、リョウさん、さとみさん、いおりさん、トーマス、のりちゃんでお送りしております。
ハグの効果
では、のりちゃん、今回の配信の聞きどころを教えてください。
はい、ありがとうございます。
今回は本当にマサルちゃんがオープンに
息子君との感じ、そしてお父さんとの感じっていうところも含めて語ってくださっているので
皆さん本当にオープンな感じで聞いてくださいました。
そうでしたね。なんかいい空気感でしたよね。本当に。
まぁね、リョウちゃんは本当にハグして泣いて、そんな感じのところで息子君はどうなりましたか?とか
さとみさんは、そもそもハグするってそのきっかけは?っていうことだったんですね。
めっちゃ思う、それは。なかなかハグする習慣ないですからね。
なかなか習慣としてね、マサルちゃんは本当に監督として
おぉ!っていう感じの、そういうあたりのところでもハグがし慣れてたっていうところもありますからね。
そしてですね、いおりさんに関してはですね、
おやじ、怖いってありましたでしょ?っていうところからですね、ちょっと面白い話に展開しちゃいましたよね。袋閉じて話してね。
でも本当、その中でマサルちゃんがまたね、経験ないと想像できないってちょっと素敵な言葉を言ってたんで、皆さんちょっとここチェックですよ。
チェック、しっかり聞いておいてください。
そしてトーマスがね、その大事な息子君との危機、これやっぱりね、ご自身が身に迫っているようなイメージをね、きっとね、描いてくださったかもしれない。
本当に、去年子供生まれたばっかりなので、いろいろ自分ごとで聞いてしまいましたけれども。
今日もね、聞き応えバッチリの内容になっておりますが、先週の配信の第1回目、5月の第1回目の配信と合わせて聞くとより深く分かると思いますので、
文化におけるハグの意味
ぜひですね、まだ聞いてない方は戻って聞いていただけると嬉しいなと思っております。
では、聞いていただきましょうかね。
はい。
はい、それではお聞きください。どうぞ。
どうぞ。
このお話を伺って、それでもマサロちゃんにも何でも聞いちゃえっていうような感じに映るのですが、りょうちゃんいかがですか?
すごく面倒しちゃった。
でもその瞬間、ハグして泣いて、そこから、息子さんの態度とか気持ちって、どんな感じに変わったと思われますか?
もう目に見えて、私が帰ると、何ともなし、なんだろうな。
うちは中学校1年生の息子がいて、その下に3年生の娘と年中さん、5歳の娘がいるんですけど、すごい仲良しなんですよ。
彼が辞めようかな、辞めたいなって思ってる時は、確かに笑顔がなくなったりとかあったんですよ。
すごい疲れてるんだろうなっていうのもあったりしてたんですけど、そこからはですね、なんだろうな。
本来の彼に戻ったというか、中学生らしくなってきたなって思ってたんですけど、かっこつけやがってみたいな思ったんですけど、また無邪気な感じに戻ったんですよ。
だから、目に見えてそういうのが変わりましたね。立ち振る舞いが変わった気がします。
素晴らしい。良かったですね。
良かったですね。辞めて良かったなと思います。
ありがとうございます。
じゃあ、どうです?さとみさん。
普段ハグをしてこなくて、たぶんする時って、勇気ともまたちょっと違うんだろうけれども、きっかけをつかむのってなかなか難しいんじゃないかなと思うんですけど、それはその時ってどんな感じだったんですか?
意外とそういうのさっとできちゃうタイプなんですよ。
そういうので躊躇しちゃうとダメというか、たぶん女性にキスする時とかも同じだと思います。
どう思います?なんかこう、スッとされると嫌じゃないですか。
だから、勤めてスッとというか、
勤めてスッと?
なんかこう、みたいなのは無し。何となしに、「大丈夫?」みたいな感じで、「もうちょい来いよ。」って言って、「大丈夫だよ。」っていうところからって感じですね。
もともとが海外の翻訳版で、しかも、いわゆるドラマとかそういうものを監督する方が、俳優さん向けに。
だから、ハグってそれこそ、向こうは日常茶飯事というか、
さっきマサルちゃんが話をしてくれたように、どの項目にも入ってるっていうのはその辺りかなって。
ただ、今ね、さとみさんが話をしてくださったみたいに、日本人だとね、なかなかそのタイミングというか、きっかけというかって考えちゃうもんね。
何かしら娘とかはハグすることができるじゃないですか。
パパパーとかって帰ってきてくれるんで、そのままこうやっちゃうじゃないですか。
あ、そうだそうだ。さっきのも繋がるんですけど、息子もハグされに来るようになりましたよ。
へー!自分から!?
要は、便乗系ですね。
妹たちとパパパーみたいな感じで、パパパーってやるんで。
気が良い時じゃないですか。3人で一緒に遊んでたりするときに、その流れでパパパーって来たりするんですよ。
お前はいいだろ?とかやっちゃうんですけど、普通に。
嬉しいんですよ。
嬉しいですよ、僕も。なんやかんや言って。
自分が中学校1年生の時に、親父は面倒くさい存在だったんで、こういうふうにしてきてくれるのは嬉しいなと思いますよね。
どうでした?父親と仲良かったんですか?
いや、仲良くない。全然仲良くない。
中1くらい?
怖い存在でしたけど。
怖いってのがありますよね。
とある時にやっぱり、親父の男の部分を見て。
親父が買ってくる習慣ポストとかの、昔って、
袋閉じ。
袋閉じが見たいわけですよ。子供ながら。
けど、まだ開けてねえなって。
でもちょっとした時に、開いてる時に、親近感って。
親近感?
男やな、みたいな。開けてくれてありがとう、みたいな。
怖さとそのギャップもあって、でも子供の頃って、親父こんなの見てんの?なんて絶対言えないから。
親も多分、この雑誌見られてるなんて思ってないし。
いい距離感だったと思う。
でも絶対的に怖い存在だった。
怖さは消えないですよね。
僕も消えなかった。
マサル長のお父さんも監督だったんだもんね。
そうなんですよ。めちゃくちゃ怖かったです。
時代もありますね。
そうですね。時代もありますね。
途中に殴られてましたね。
こっちが悪いんだよね。
今でも忘れないですけど、小学校5年生の時に運動会やるじゃないですか。
運動会の都競争で、それまでずっと1位だったんですよ。リレーとかもアンカーで。
5年生の時に2位だったんですよ。
そしたら帰ったらむちゃくちゃ怒られて。
2時間くらいももあげさせられたんですよ。
家の中でずっとこうやって。
親父がいない時はちょっとサボったりして。
意味あったのかなって今でも疑問なんですけど。
それくらい厳しい父親でした。
それがあったから、高校3年。
2時間のももあげが。
バックボーンってなればストーリーができるじゃないですか。
2時間のももあげですね。
ヨーリさん、今マサルちゃんにあります?
僕も皆さんと全く違う目線で見てて。
僕は子供がいないんで。
子供欲しかったなってずっと思ってて。
自分の子供だったって。
僕も一緒で、ちっちゃい頃からいじめられたことなくて。
いじめてはないけどいじってた側であったんで。
多分その感覚はわかんないんですよ。
なんでいじめられた時に凹むのかっていう。
今でもそうなんですけど。
別に普通に話せばいいし、気にならなかったら。
その話題をスルーしとけばもう飽きちゃうんで。
子供とかに特にいじめてることに。
例えば僕とかだったら、天然パーマだったんですよ。
ちっちゃい頃ちょっとクセ毛で。
テンパテンパとか言われてたけど。
ハグの効果と辞典の意義
普通の会話してたら、言う方も飽きちゃったとかで。
いじられてるのかなって思いつつも、いじめられてる感覚なくて普通にやってる。
そんなの自分の子供が。
もしかしたら同じ時期とか考えの時あったかもしれないですけど、
自分の子供は絶対そうならない。
自分がこういうキャラだから。
経験がないから。
想像もできないですよね。
俺と一緒に過ごしてたら、子供はいじめられる側に回らない性格になるだろうみたいな。
なんでしょうね。
多分僕も子供ができたら、
俺がこれだから絶対陰キャにはならないなとか。
思いながら子供できたら。
今聞いて、自分の子供だったらどうしてたんだろうとか。
そんなのを思って聞いてました。
ありがとうございます。
トーマスどう?最後まとめて。
この本を監督やってる時に、まず使えるかなと思って手に取ったと。
コロナ禍を経て、言葉じゃないと。
こんな時点みたいな本で。
トーマスだったら、たぶんホンダの隅っこの方に追いやられて。
もう開かないと思うんですけど。
この大事な息子の危機の時に、これを手に取ってハグに行き着いたと。
何かしらマサルさんの中で、この本は心に引っかかってたものがあったんじゃないかと思うんですけど。
それって何だったと思いますか?
それはですね、価格ですね。1600円ですよね。
それは冗談ですけど。
なんとなしに、なんですかね。
例えば、でも基本的には野球の現場で何かやった時に、
あそこで何かもっといい声がけなかったかとか。
あの時に何ていう表現ができたかなとか。
そういう時に、ちらちら見たかったんだと思うんですよね。
そこまでストーリーもないんで。
ただただ辞書を引いてるだけですよ。
っていうだけですけど。
何かたぶん僕の中では、確かに大事なところに置いてあったかもしれないですね。
1600円だったし。
これをまず手に取ったっていう段階で。
動作、表現、類語、辞典。
やっぱり言葉の大事さみたいなものは、
マサロさんの中で何か原体験みたいなのあったんですか?
マサロ どうなんですか。でも昔から国語はめちゃくちゃ得意でした。
長崎県で2位とか。
どういうこと?
マサロ 喧嘩一斉テストみたいなのがあるんですよ。
県内の小学生とか中学生とか。
で、大体トップ10に入ります。国語だけは。
なんでなんで?
マサロ わかんないです。天才なんですよ。
本は読んでました。確かに。
僕は昔、僕らシリーズっていうのがあったんですよ。
僕らの七日間戦争とか。
知ってる。
マサロ 知ってます?
僕らシリーズっていうのを小学生の時に読んでたし、
あとね三国志が好きなんですよ。
漫画でもなくて三国志の小説を小学生の時に読んでたんですよ。
いやでも好きで、昔から好きなんですよ。活字が。
で、よく今あれあるじゃないですか。
ドラマ家、映画家とか。
ああいうの見ると大体自分の想像とは違うんですよ。
だからあんまり見に行かないですね。
活字の方がいいです。
だから多分そうかもしれないです。
言葉とか好きなんでしょうね。
国語がすごく好きかもしれないですね。
お父さんも監督で、スポーツ家系っぽいのに
本を読むっていう、なんか意外な。
というわけでお聞きいただきました。
言葉の重要性と読書の楽しさ
俳優創作者のための動作表現類語辞典その2でしたけれども。
なかなかやっぱり濃いですね。
質問して、参加者からの質問があると多分
新たな視点で紹介者の人もしゃべりやすいですよね。
今回だと言うとマサルさんも。
そう思いますね。
やっぱり質問されると
改めて自分と向き合うっていう時間になりますもんね。
それがやっぱりちょっと読書期っていう
そこの人が返すっていうところの
醍醐味じゃないかなっていうふうに思うんですけどね。
本当ですね。
人と出会って話をしていくって
本当に面白いなと思いますよ。
面白いですね。
毎回本当に出てくる話も違えば
雰囲気も違えば
暗闇の読書がいい企画ですね。
そうですね。
特に本当にマサルちゃんがですね
なんと三国志を小学校の時に読んでいたって
それぐらいの活字好きだっていうところも
今回ちょっと会に現れてたら
彼も喜ぶんじゃないかなというふうに思いますね。
そうですね。
皆さんがどういうふうに届いてますかね。
感想なども聞きたいですけども。
では番組の最後のご挨拶をお願いします。
はい。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたはこの本から何を感じましたか。
長澤文庫ではあなたからの質問や感想を募集しています。
概要欄にお便り本をご用意しております。
番組へのご意見やご感想をどしどしお送りください。
いただいたお便りの中から
毎月抽選で1名の方に
ご紹介している本を1冊プレゼントさせていただきます。
お得ですからね。
ぜひお便りたくさん応募してほしいですよね。
そうですよ。
辞典なんてなかなか買わないから。
自分では買わないですねこの本。
買わないから。
はい。
偶然ではなく必然の出会い。
あなたにもきっと起こるはず。
それではまた来週。
バイバイ。
バイバイ。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
ナレーションは高橋洋介洋さんがお送りいたしました。
それではThank you for your listening and see you again soon.
バイバイ。
バイバイ。
