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2024-03-18 07:22

#025 複数形のはなし

Twitterで見かけた、モヤモヤする投稿

言語好きな一般男性ソウイチが、英語やその他の言語に関するモヤモヤを「悪口」として吐き出しながら、言語についてあれこれ考えていくPodcastです。

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この番組は、言語大好きで英語嫌いな私、ソウイチが、英語への悪口を垂れ流しながら、
言語について色々なことを考えていく、ポッドキャストプログラムになっています。
番組内で登場する英語への悪口は、全て私の個人的な見解ですので、どうぞご了承ください。
はい、どうもこんにちは、エイゴサーチのお時間でございます。
今日もね、前回に引き続き、会社の昼休みに、会社の近くの公園で、
こっそり録画、録音をしております。
先日、ちょっと思うところあって、新しいiMacを買いましてね、
なんかそれが本当にもう、びっくりするぐらい動きがサクサクで、
多分この音声も、新しいiMacのガレッジバンドで、編集することになると思うんですけど、
とってもね、あの、どんな感じ、まぁ、出来は多分大して変わらないと思うんですけど、楽しみですね。
さて、先日Twitterで、とある英語アカウントがありまして、
英語の名詞の複数形のうち、規則通り語尾にSを付けるんじゃない、不規則な名詞の例を教えてくれるっていうのがありました。
一応復習なんですけど、英語の名詞って、数えられるものは、
一つのもの、単数形と、二つ以上のもの、複数形っていうのを区別して表現しますよね。
ほとんどのものは語尾にSを付けて、この複数形っていうのを表します。
例えば、treeに対してtrees、towerに対してtowersみたいな感じです。
で、この複数形が不規則な変化をするものっていうのが時々あるんですね。
例えば、足という意味のfoot、feet、ネズミ、mouse、mice、
歯、tooth、teeth、子供、child、children、みたいなところですね。
こういう例って、だいたい語源に由来するものがほとんどなんですよ。
footとfeetみたいに母音が変化するものっていうのは、
結構ゲルマン語に由来するものが多いような印象です。
例えば、現代ドイツ語と比べても、
足というfootに対応する単語は、ドイツ語ではfußって言うんですけど、
これ複数形がfüßeって言って、
やっぱり母音の変化で複数を表すっていうのが結構あるんですよね。
そういうのでfoot、feetとかmouse、miceみたいに母音を変化させるっていうのは、
結構ゲルマンの複数形にありがちなことなんじゃないかなと思います。
ちょっと脱線しちゃうんですけど、
外来語由来の単語で規則通りに変化しない複数形って他にも結構あって、
例えば、細菌っていう意味のbacteriaは単数形はbacteriumって言うんですけど、
これはもうラテン語由来ですよね。
細菌って普通1人1匹1個では存在してない、必ず複数個で存在しているものなので、
だいたい複数形のbacteriaって言います。
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だから現象という意味のphenomenonの複数形がphenomenaになるのは、
これはギリシャ語由来です。
それからbroccoliとかtimpaniとか、
これはもう外来語としても日本語に入ってきてますけど、
これはイタリア語由来で単数形はそれぞれbroccolotimpanoです。
あんま聞き慣れないですよね。
これもだいたい複数でみんなの前に存在しているものなので、
だいたい複数形で言います。
他にもいろいろあるんですけどね。
どうしても許せないのがpersonの複数形がpeopleであるって説明しているものなんですよ。
いや違うが、そういうふうに学校で教えられた人っているんですかね。
personとpeople、人と人々なんですけど、
同じようにpから始まっているから、
もしかしたら誤解している方がいらっしゃるのかもしれないんですけど、
これ一つの単語の単数形と複数形っていう関係ではないんですよね。
語源からして違うので、
ちょっとその辺ね、分かっていただきたいなというところが今日のお話です。
personっていう単語はラテン語のpersonaから来ています。
心理学用語でpersonaっていう単語もありますけど、それと同じですね。
もともとは古代のね、遠景劇場ってあるじゃないですか、野外の。
ああいうところで行われる演劇で使う仮面のことなんですよ。
仮面をpersonaって言うんですね。
なんか漫画とかでそういう仮面と書いてpersonaとルビフルみたいなのありますよね。
その仮面をつけた人が演じる登場人物とかキャラクターっていう意味で、
personaって言ってたんですよ。
それがだんだんその人自身を表すようになっていきました。
peopleという単語の語源もラテン語です。
populusという単語から来ています。
民族とか国民とかそういう意味でした。
現代の英語でも民族という意味でpeopleっていうのを使うことがあるんですけど、
とにかく基本的な意味としては人の集まりっていう意味ですよね。
集団で存在している人間を一つに括ってpeopleと言ってるわけです。
現代の英語だと単に人々っていう意味でも使うし、
それから大衆みたいな意味でも使うことがあります。
いずれにしても人間がたくさんいるのをひとまとめに括ったものにpeopleっていうラベルをつけたっていう感じです。
このように実は全く違う単語なんですけど、
personの複数形としてなぜかpeopleというやっぱり
単数形の単語で代用してるんですよね。
単語としては単数なんだけどpeopleは実体としてはpersonの複合体なので
three peopleとかって言った時には複数のものとして扱うことになります。
personにsをつけたpersonsという言い方ももちろんあるにはあるんですよ。
法律用語とか刑事物なんかで使われることがあるみたいで、
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ちょっと硬い印象を持たれるみたいですね。
手元の辞書を引いてみたら
police arrested 185 persons
警察は185人を逮捕したとか
maximum 10 persons
最大10人まで
かっこエレベーターの刑事とか
そういう例文が載ってますね。
peopleの方もさっき言った通り民族国民という意味で
peoplesという言い方があります。
一つのpeopleっていうのが一個の人の集団のことを指しているので
その集団が複数あればもちろんpeoplesと言えるという理屈です。
なのでpeoplesって言ったら諸国民とか諸民族ですかね。
そのいろんな国の人たちとかいろんな民族の人たち
そういう意味で使います。
そういうわけでね
peopleはpersonの複数形じゃないよっていうことで
今回は声を大にして言っていきたい。
そんな回でございました。
ご意見ご感想などありましたら
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それからハッシュタグエイゴサーチでも大丈夫です。
お便り的なものをいただけると
とっても今後の励みになりますので
ぜひお待ちしております。
今日のところはこれまで。
それでは。
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