今日のテーマトークは、エディントンへようこそ、です。はい、ではマリオンさん解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説を読ませていただきます。ミッドサマーのアリアスター監督が、「某は襲えている」に続いて、
ホワキンフィニックスを主演に向かい、コロナ禍でロックダウンされた小さな町の選挙戦が全米を巻き込む大事件へと発展していく様子を描いたスリラー映画。
2020年、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍のロックダウンにより息苦しい隔離生活を強いられ、住民たちの不満と不安は爆発寸前に陥っていた。
そんな中、町の保安官、ジョーはIT企業誘致で町を救おうとする野心家の市長、テッドとマスクの着用をめくる小ゼリアイから対立し、突如として市長選に立候補する。
ジョーとテッドの居酒会の日は周囲へと燃え上がり、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上する事態となる。
一方、ジョーの妻ルイーズはカルト集団の狂騒、バーノンの煽動動画に心を奪われ、陰謀論にのめり込む。
疑いと論争と憤怒が渦巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くす中、エディントンの町は破滅の淵へと突き進んでいく。
保安官ジョーをホワキンフィニックス、市長テッドをペドロパスカル、ジョーの妻ルイーズをエマストーン、カルト集団の狂騒、バーノンをオースティン・バトラーがそれぞれ演じた。
2025年、第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
はい、ではここから内容に触れる話に入っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います。
はい、では祭の感想、マリオンさんいかがでした?
そうですね、コロナ禍の何とも知れん感じってこんなんだったなっていうのを思い出す映画だったなってすごい思いました。
で、すごいやっぱりSNS的というかSNSでの起こっていたありとあらゆるなんか嫌だなーっていうこととか、
この何も統制取れてないな、カオスだなっていう感覚がそのまま現実に表出しているような感覚がすごいあって、
で、やっぱりコロナ禍になって本当に一個またタガが外れたような感覚ってあったと思うんですよね。
SNSなんか嫌よねーみたいな感じってその前からあったけど、
なんかよりタガが外れたのって本当にこの時だなっていう感覚があったんですけど、
もうありとあらゆる不安とか欲望とかそういったものを扇動する何かとか極端さみたいなのが本当にもう至るところで起こってるみたいな。
で、現実はもう本当に先行きがよくわからなくてどうなっちゃうんだろうみたいなことの不安を打ち消すかのようにSNSでそういうのにのめり込んでみたいな感覚のことをすごく描いてるなと思って、
僕はすごい面白いなというか、もう僕らがずっと嫌だよねーって思ってることをずっと言ってくれてるなっていう感じがすごいして、見ててすごい面白かったですね。
ちょっと長いなと思ったんですけども、長いし、まあそうですね、本当にカオスになっていくので、最後までいい意味でかっこよくない映画って言ったらいいんですかね。
なんか僕途中までの展開ちょっとなんて言うんですかね、ファーゴみたいになるのかなってちょっと思ったんですよ。
けどファーゴとかになるとすごい結構上質なね、クライムムービーというか、ひきんな悪が大きな大事になっていく感みたいな、そういう意味で面白い映画になるかなって思うんですけど、
なんかそれすらも許してないあたり、なんかすごいやるなと思ったというか、最後までみんな愚かでカオスなままで、大切なこと何も見ないまま、結局君たちは何がしたかったのかい?みたいなことが結局わかんないまま、みたいな。
っていうのを最後まで描ききっていて、やっぱなんかアリアスター、意外と意外とというか、なかなかやりますねというふうに思いましたね。
はい、大井さんいかがでしょうか。
いじわるな映画だなぁと思いながら、でもめちゃくちゃ面白かったです。
いやーなんていうんですか、でも唯一言えるのはSNSを見てる奴はみんな愚かと言っているのかこれはというぐらいまでに振り切ってるなというふうに思いましたし、
やっぱりアリアスター映画っていつも主人公たちことある種人間をすごい高みの見物的に見てる映画が多いな、しかもそれを彼の映画の中での不安って結構概念的だったり抽象的だったりするようなイメージがあったんですけど、
今作はめちゃくちゃ具体的だし、すごくわかるっていう、なんかそういうところがなんていうんすかね、面白かったし腹もしっかり、腹立ったって言えるほど腹立ってないんだよなぐらいのテンションなんでちょっと難しいんですけど、
なんか怒ってもいいんだろうなぁと思いながらあんまり怒りきれてない感じですね。
さっきちょっとアフター・ザ・ハントの話でちょっと相対主義の話したんですけど、結構この映画ってそういう話だったなと思うんですよ。どちらについてもというか、ある種若者的なというか、ブラック・ライブズ・マターもこの映画の中で出てきますけど、そういった文化すらも若干茶化すぐらいのテンション感で、そこには本当賛否あっていいなって見てて思いつつ、
ただ確かにそういう面がなかったとは言えないっていう、その正しさにしっかり前向きになるのも大事なんだけど、冷静になることも大事だよねっていうのをなんか描いてるように見えて、
でもそのなんていうか、正しさの方に突っ走った映画が今年のスーパーマンだと思うんですけど、一方でこの映画はもちろん正しさ、その目の前の身近な人に対して正しく振る舞うことは大事だっていうふうに描きつつ、それを忘れた人たちの話なんで、
そこを忘れて、ただただ正義だけを目標して突っ走ったら、何もできない、何も、何もならないよねっていう、なんかそういうのをちょっと冷静的に描いてるようにも見える。
で、まあこれはアリアスターだからまあいいなっていう感じもするんですよ、自分のところとしては。アリアスターが言ってるしなっていう。
わかります。
そう、なんかこの人がこう言うなら、まあこの人たぶん人間のことを真相こう人類に諦めてるし呪ってるし、まあいいんだけどさっていう。
僕映画監督の中でアリアスターはジュソシだと思ってるので、現代における確かに一番効くジュソはこれだよなっていうぐらいに捉えると、
まあ怒ってもしゃーないな、まあ確かにあんたの言ってることもあってるよってぐらいなつもりで見れたので、
そこまで怒らなかったんですけど、たぶんバランス間違えたら結構嫌な映画になったんじゃないかなっていう。
はい、わかります。
のはすごい見ながら感じました。なんでまあそこらへんのバランス取りがめちゃくちゃやっぱり上手かったし、
ある種愚かというものを演じた役者陣の、なんていうか愚かなんだけどでも可愛げもあるよねぐらいなところで描かれてる。
あるいはすごいまともに見えるんだけど、でもすごい既得権益に飲み込まれてるよねのようにも見えるというか。
なんかその全員ちょっとずつ応援できそうなところもありつつ応援できないって感じが、なんかここもまた上手いバランスのように見えて。
最終的に映画のラスト見れば、圧倒的な悪は何かってもう映すじゃないですか。
そうですね、はい。
もうアリアスターいつものやつですけどね、それはね。結局こいつの手のひらの上で踊ってますよって話でしたっていう。
なんかそこらへんも含めてすごい、僕はこの映画はめちゃくちゃバランスよく描けてるし、役者陣もすごい良かったなって思ってます。
はい、という感じですね。
はい、僕はですね、あのむちゃくちゃ面白かったですね。もう本当にアリアスター作品の中では一番好きかなっていう感じなんですけど。
彼、これまでヘレナリーとかミッドサマーとかボーは恐れているとか撮ってきて、超自然的なものでやっぱり基本的に出てくる作品だったと思うんですけど、
でも最終的に怖いものとか嫌なものって、めっちゃ生々しいところに置いてたと思うんですよね、常に。
そこをやり切ったというか、もう初めから現実のあの2020年のコロナ禍始まった頃っていうところに放課されてて、
いろんな社会的な問題が多発しましたよねっていう、そこに嫌さを置いてるっていうのが結構あの新しいフェーズに入ったなって思ったんですよね。
作家性を違う出し方にしてきたなっていうのがあって。
で、大井さんが言ってる通り、本当にこの作品自体はすごい霊所的な視点を持ってる作品だと思うし、結構危ういと思うんですけど、
ただあの、僕も結構好ましく見てたとこはあって、で、それは霊障を否定したスーパーマンに通じるとこあるなって僕も思ったんですよね。
大井さんの話聞いて確かになと思ったんですけど、最終的にSNS良くないよねって言ってるとこは共通してるじゃないですか。
あとあの、ポピリズム良くないよねって言ってるんですよね。
そこに対する信頼感はある。だから、アリアスターは全部諦めきってることで、信じてるものがないから逆にちゃんとしてるなっていうのは、ちょっと信頼できる感はあるなぁと思ったんですけど。
あとあの、現代の西部劇感ですね。で、あの、ワンバトルアフターアナザーに続いて現代の西部劇、来たなっていう感じで。
で、ワンバトルアフターアナザーは中心部の方が及びきってない場所でのタフに生きる人々の姿みたいなとこに西部劇性みたいなものがあったような気がしてるんですけど、
今回は、よそ者に対する視線っていう部分での西部劇感というか、スーパーマーケットに入った時の、あ、よそ者来たぞみたいな感じ。あれ西部劇やなと思うんですよ。
たしかに、たしかに。
見たことねえ面だなぁみたいな、あのサルーンとかで絡まれるやつですよね。サルーンの代わりにスーパーマーケットですよね。
っていう感じだったなぁと思って、僕やっぱね、あの治安の悪いアメリカ好きだなっていう、フィクションの中では思いましたね。
あのワンバトラフとアナザーも好きでしたけど、ただあの治安の悪いアメリカでも、僕、あのシビル王はその暴力描写は好きだけど、その治安の悪さの根底にある精神性はあんま好きじゃなかったんですよ。シビル王は。
まああのシビル王は、当時僕リアリティなさすぎだろって言ってたら、ちょっとリアリティ出ちゃって嫌だなと思ってるんですけど。
ただ、何というかその対立していること、分断していることそのものの、それぞれの精神性の解像度を全く描いてなかったじゃないですか。シビル王。そこがずるいなと思ってるんですよね。
うんうんうん。
わーなんかシビル王の悪口めっちゃ言いたくなりますよね。
でやっぱあの、ワンバトルアフターアナザーもエディントンへようこそも、その分断しているのがなぜかっていうのはちゃんとあるじゃないですか。
うんうんうんうん。
そこはしっかりしてると思うんですよ。
なぜ治安が悪いのかっていう、そこにちゃんとその荒んだ人々が分かり合えてないからだっていうのを描いていることは大事なことだなと思ったし、
それこそが西部劇じゃねーみたいな感じだなと思ったんで。
ねえ実際その、あんまいいやこれやめとこう。シビル王の悪口になるからやめとこう。
いやでもまああのやっぱ言いますわ。だからその、まあ南北戦争のわけじゃないですかシビル王って。お互いの思想が何だったかっていうのが大事なんじゃないのって思うから。
いやアメリカが北と南に分かれて対立しましたっていう、いっぱい人が死にましたなんてそれだけ言ってもしょうがなくねって思うんですよ。
そうですね。いやあれは本当にちょっと問題というか、どうなんそれって思ったのがそこっすよね。
なんかそういうシチュエーション怖くない?だけでなんか語った気になってるから。
なんかそらね、アレックス・ガーランドは別にアメリカ人じゃないですからね、いい息のもんっすねみたいな感じに見えますけどっていう感じすごいあったんですけど。
まあそこをやっぱあのポール・トマス・アンダーソンもそうだし、アリアスターも。アリアスターはもうとにかくシニカルな視点ではあるけれども、
誠実に見つめてはいるとは思うんですよね。その部分を。人々はいかに愚かで分かり合えないかっていう。でもその愚かしさそのものはしっかり見つめてるから。
なんかそこはちょっと信じたいなって思ったんですよ、アリアスターのことを。お前嫌なやつだけどしっかりしてんだっていうのは思ったんで。
ちょっとこれからもアリアスターのことを信じてみようかなって思いましたっていう感じですね。
ではそんな感じで深掘りしていきたいと思うんですけれども、何かどっからいきましょうかねっていう。
めちゃくちゃ惚れるとこというか、いろんな要素がある。
いやちょっと要素多いですよね。どっから行こうかなって思うんですけど。まあ浅いとこからじゃあ行きますね。
ホワキン・フェニックスのことめっちゃ気に入ったんやっていうのは。
そうですね。
てか、ホワキンはこの役というか、まあ某から連続でですけど、こういう役振られてることをたぶん納得しなきゃいけない人のはずなんで。
確か。納得して受けてんだと思いましたけど。
めっちゃ入魂して演じてる感じは受けましたからね。
いやージョーね、ギリギリ憎めないんだよなー。いやもう全然悪なんだけど。
いやめちゃくちゃ悪ですよね。超悪。
なんかね、いやもう一個一個裏目に出てるなーというか。
いやたぶん本当にあれですよね、根は優しい奴なんだろうなっていう、すごい思うんですよ。本当に。
思うんですけど、やっぱりなんか肝心なとこ見えてないから、てか見ないようにしてきたからこそ、ああいうことというか、
突拍子もなく、視聴者さん出たぞーとか言っちゃうし、でも受け入れたくないことは耳を塞ぎ、目をつぶりということをしていくキャラクターになっていくので、どんどん。
でもまあいますよねっていう、そういう人はっていう。
そう、ああいう人はね、むっちゃいるんですよ。
むっちゃいるから、前半、前半はね、例の殺害シーンに至るまでは、愛すべきダメな人の範疇だなって思いながら見てたから、
ああなんか可愛げはあるなって、腰据えて付き合ったらめんどくせーし、だるいなってなるけど、まあ可愛げある人だなってなるけど、
やっぱその、こいつアカンなっていうのがやっぱガンてくるじゃないですか。
はいはいはい。ただねー、やっぱね、いると思うんですよねー。
そうなんすよねー、本当に非禁な悪って感じが、またいいですし、あの、なんなんすかね、すぐバレる偽装工作は。
その、表面的な偽装工作だけしかできないっていう、あの辺りももう、ちょっとなんていうかな、
もう、この表現合ってるかわかんないですけど、なんかちょっと可愛くも思えてくるっていう。
そうなんすよね、めっちゃ思いつきで行動してるじゃないですか。
そう。
衝動的に。
まあ、だから、それこそ人に優しくもできる人なんだろうなっていうところもありますけどね。
はいはい。
なんか、感情的って言ったらいいんですかね。
うんうんうん。
もう、ほんと目の前に怒ってる、良くないっていうか、なんかそういう不条理ってことに対して、ちゃんと怒れもするんだけど、
それが悪い目に見ると、ただ感情的に怒りまかせで、うるまっちゃうっていう。
まあ、ほんと表裏一体ですけど、そこはね。
なんか、半径5メートルの人だなって、見てたんですよね。だから身内のことは、やっぱ大事には思ってるんですけど、
ただその、身内の中でも、あ、ちょっとこの段階ではここ切り捨てようかなみたいなドライさもあるから。
そう、そこもね、ほんとに。
ドライだし、本当の意味で身内という意味では、じゃあルイーズのことはどうだったんですかっていう話とかね、あったりするので。
まあでもそれはもう、このキャラクター化というよりかは、みんなそういうとこあるじゃんっていう。
それはそうで、今僕、ジョーのことを半径5メートルの人って言ったんですけど、人間誰しも半径5メートルだと思うんですよ。視野って。
その5メートル以内に何があるかの違いでしかなくって、基本的に半径5メートルの人たちのことしか大事にしてないんですけど、
その半径5メートルの人たちを大事にするのに、あ、でもちょっと世界を良くしないとこの5メートル以内にいる人のことも大事にできないなってなったら、
行動範囲が広がるというか、射程が広がると思うんですけど、その差でしかないんじゃないかなと思って。
だから僕、あのペドロパスカルが演じた師匠も別に視野が広い人とは思わないんですよね。
そうなんですよね。そうそうそうそう。そうですね。
だから彼のそばにいる人にとって良きものであろうとすると、より広い範囲にアプローチする存在にならざるを得ないだけであって、
彼自身がすごくグローバルな存在っていうわけでは全然ないよなっていう。
うんうん。
だからそこをあんまりこう、よしやしで差をつけて描いてないなとは思ったんですね。
そんな大差ないですよねっていう。
そうそうそうそう。
そうですね。
そうなんですよね。だから、テッドもテッドでちょっと非近だしっていう。
そもそもこの水のない土地にデータセンター作ってどうするのっていう話は全く考えないことにしてるじゃないですか。
そうですよね。めっちゃ水使いますよね。
そうそうそうそう。
ここに暮らす人たちのこと何も考えてないじゃん、こいつとも思いますし。
で、まあそれね、野党議員みたいなと言うかね、に詰められてるときも、
そこでオンラインで議会やってるのをいいことに早々に質問シャットアウトするようするっていう、
お前さーみたいなね、お前こらーみたいなことをやったりとか。
それ結構矛盾というかね、はらんでるキャラクターでもやっぱあるというか。
あんだけね、ロックダウンしますよって言ってて、自分はバーでなんか喋っとるやんけみたいなとかね。
そうそうそうそう。
色厚パーティーやっとるやんけみたいなね、とか含めてですけど。
あそこ笑いますよね、ケイティ・ペリー流れてるのとか。
またね、あそこね、こう建物を回り回っていくと、こう音楽のボリュームが変わる表現ものすごい凝ってるんですよね、なんか。
はいはい。
建物の角を回ると、こうスピーカーがどんどん近づいて音がより聞こえていくみたいな。
なんでここに音響の演出こんな凝ってるんやろうぐらいに。
あそこ久しぶりに映画館で見てよかったなっていう音響エッセンスでしたね。
よかったですね、あれ。
あそこすごいよかった。
しかもなんか絶妙にあの曲イライラするのなんなんですかねーっていう。
あの曲自体は別に僕好きなんですけど、あの場面で聴くとめちゃくちゃイライラしますね。なんでやろうなっていう。
そこのあの下りも面白かったっすかね。
ジョーを平手打ちして、キョトンとして帰るっていう。
うーん、そうなんだよなー。
なんかね、いちいち変なとこ面白いというか、あの僕地味に好きなところは、あのジョーがコーヒー飲んで味覚がないからってコーヒーベーって吐くとこ。
いい、いや綺麗にこう水が、黒い水がバーって出るなーみたいなというか、吐き出し方がうまいみたいな。
いいっすよね、もうお前コロナやんっていう。
お前コロナですよーみたいな。
やっぱね、怖いんでしょうね。ちゃんと検査のとこ行くんすけど結果見ないあたりが多い多いって感じですよね。
いやーあのー、ね、あんだけマスクつけずに出歩いてやってた男が、まあ案の定感染して、後半はもう追いかけられながらゴホゴホゴホゴホゴホゴホ言ってるとこのみじみさ素晴らしいなと思って。
ね、そうですよ。
ああいう人いっぱいましたね、ほんとね。
いや、まあ言いましたよね、ほんと。
本作って最終的に彼ってその正しさによっては裁かれないじゃないですか。彼のやったことは結局明るみには出ず、あのまま市長となり、ただ彼はその自分のやった業によっては裁かれているんですよね。
そうですね、そうですね。
愛した妻はなんかよくわかんねえ狂騒に寝取られ、寝取られって言葉あんま使いたくないけど、まあ彼にとっては寝取られですよね。
そうでしょうね。
見事に最後妊娠してたじゃないですか。
で、あの西部片木の男が自分の足では歩けなくなり、おそらく南米から北であろう介護士に介護されながら寝かされ。
あそこでもまたビンタされてましたからね。
されてた。
そう。市長になるってことは叶ったけれども、それ以外のすべてはもう何も得られませんでしたっていうね。
うん、うん、うん。
あの惨めさっすね。ほんとはこう、なんか一番惨めになる形で終わらせるなっていう。
でもなんか、それこそSNSでいわゆるインプルエンサーとか有名になるって、まあそういった人たちの寿命というか、行く先ってアーナルっぽくないって感じすごいしたんですけど。
おおー。
っていうと言い過ぎですかっていうのはありますけど、まあある種過激さを突き詰めていった果てにあるものって、まあ破滅だと思うんですけど。
まあまあ確かに。で、そのしかもスパンが多分めっちゃ短いっていう。
もうなんかテレビで芸能人が有名になって、そっからまあ落ち着いていって、なんか人気が下がっていくみたいな、あのスパンまあ人にもよるんでしょうけど、
あれまあ結構長いスパンだと思うんですけど、SNSだともう一瞬で盛り上がって一瞬でしぼむなっていう感覚があって、
なんかそれを見ているようだなって思って。うん。移り変わりが本当に激しいから、だからなんか最終的になんかこう、これを乗り切って有名になるようなやついたじゃないですか、あの若者。
めちゃくちゃ薄っぺらそうな若者がいましたけど。
そうですね、最初はねどちらかというとウォークっぽいのに最後ちょっとウハというか保守派っぽい感じになってたあいつですね。
そうそうそうそう。あれ多分すぐ終わると思うんですよ、あれもっていう。
でしょうね。
赤く菅谷って、ああいう波に乗ったもん勝ちっていうとこありますけど、で波に乗れなくなったら速攻で死ぬっていう。
うんうんうん。
しかもそこと相反するようにというか、マイケルはその銃の練習を続けるわけですよね。
そこにこうまた次の争いの火種というか、着々と準備は、その暴力の準備は続けられているっていう、あの不穏な終わり方もまたおーってなったんですけど。
いやー、あのラストいいんですよね、もう不穏で。
そう、でどんどん腕上がってるんですよ、射撃の腕が。
うん、そうですね。
いやー、素晴らしいですね、あのラスト。
もうあまりにシニカルだと思うんですけど、人間に期待してなさすぎるだろうっていうのは思いますけど。
そうですね。
思いますよね、もう何の希望もないんだなっていうのがよくわかるんですけど。
次、誰が死ぬかの差でしかないというかね、あれだけ。
もうちょっとだから、ある種真自由主義的な結論ではあるわけじゃないですか、自分の身は自分で思わなきゃダメだよみたいな。
いやー、いやー、でもなーっていう。
あとは、多くの若者たちの描写もなかなかシニカルだなと思いながら見てはいたんですけど。
ただ確かにこの街におけるその描き方、あるいはその実際のBLMにおける一部の田舎町での盛り上がり方はきっとこうなったのかもしれないとかちょっと思ったりもして。
はい、そうですね。
日本でもそういうことってあるじゃないですか。とにかく敵を作りたいっていう運動が結果として何かに向いていくっていう。
そこの本質をちょっともう置き去りにして進んでいくっていうのって、まあ言いたくないけどあるじゃないですか。
まあまあまあ、あるとは思いますね。
まあ、なんか本質が絶対ずれてしまうみたいな感じ。
もうSNSという場で何かを発信することってもうずれること前提ですよみたいな。
感覚の果てがやっぱああいうことなのかなっていうか、エディントンの街でのBLMの抗議活動なのかなってちょっと思っちゃったりもしたというか。
正しいんだけど、何かちょっとずれてない?みたいなっていう部分。
特にマイケルにそれを言うところとかのあのなんか絶望感というか。
いやいやいやいやいやいや、言ってること大丈夫?みたいな感じですよね。
なんか勝手に当事者のことを代弁してる感になってて、それがあなたたちが言う白人特権とかそんな感じなんですけどもみたいな感覚も出るし。
すごいことやるなーと思いました。
また、白人特権自覚しながら行動してるのがちょっと悪質だなというか、そこを描く視点が悪質だなとも言えるんですけど、それって。
だからただのムーブメントに通してしまっている社会運動の、もちろんその社会運動が100意味ないかって言われたらたぶん難しいところだと思うんですけど。
そうですね。
全くあれが悪しきものだったかというと、別にそういうわけでもないというあたりの難しさですよね。
ちょっとね、シニカルすぎる気もせんでもないんですけど、別にサーファー活動の一環でイチャコラしてもよくねって。
それで本筋外れてるの皮肉ですよねってちょっと意地悪すぎというか、別にそこで出会ってイチャコラしてもそういうこともあるだろうって気もするんで。
そうなんですけどねって思って。
そうですね。とか、本当にきっかけが恋で、恋というかあの子が好きで、あの子がそういう運動してるからちょっともうやろうかなみたいな、そういう動機の不純みたいな部分から入ったって良くないですかみたいな、
そこから考えられるようになる可能性も全然あるしっていうのはやっぱりありますけど。
いやもう普通ですよ。普通の子供ですよ。
そうですね、普通の子供ですね。
普通の子供。確かにね、繋がるなあっていう。そういうのはやっぱあるなとは思うんですけど、まあ。
あとちょっとまあ過激だなと思ったのは、結局あの最後に出てくるテロリストは、あれはアンティファってことで良かったんですかね?
いやー、それも怪しい気がするんですよ。
そうなんですよね。いや、この映画がファーゴみたいにちょっとクールでかっこよくならない理由が、あのアンティファの存在だと思ってるんですけど、
なんですか、後藤向けな何かみたいなやつみたいな感じしか見えなくて、
全部そういうかっこよさ全部ぶっ飛ばしますんでって言って、カオスな状況に持っていくためだけの装置みたいな。
でも、なんかあれ見てすごい僕思い出した映画があって、あのクラウド思い出したんですよ。
あー、クラウド。確かに。
あれもある意味SNSで集まったうぞうむぞうのやつら。ただただ暴力を振るいたい人たちが集まってきて、とにかく理由をつけて暴力を主人公に振るおうとするが、怪異獣に会うって話じゃないですか。
そうですね。
まさにたぶんそういう集団なんだろうなって思って。最後銃撃戦のところもすごい共通してるっちゃ共通してますし、とにかく断罪喰らわせられれば誰でもいいっていう。
いや僕もそこ結構好きで、意味のない暴力として出てくる。だから何のためなのかよくわかんないっていう。で、人によってはたぶん、なんやねんこれってなるとこだと思うんですよ。こいつらなんなんっていう。結局わかんないままだし。
まああのアンティファになすりつけて終わるから、やっぱりアンティファだったんだっていう風に踏み落ちる人もいてもおかしくない描き方やと思うんですけど。
僕は暴力のアノニマス感好きで、その顔なしで、名前もなしで、古いたい暴力ってあるよねっていうのは、それが実際に出てくるっていうの、僕結構映画的飛躍として好きなんですよね、ああいうの。
うんうんうんうんうん。
なんかいいなと思って。で、あれがその主人公本人の悪夢感も表してるから。
ああ、まあ確かにそうですね。訳のわからん暴力に突然放り込まれるって、某は恐れてるんでそのままやってましたけどみたいな。
まあ確かに確かに。でもまあ、暴力を持ち込んだのは本人だから、まあそういうこともあるかもなっていう。そうなんですよね。一番最初に触れたのはあんただからなっていう。
まあ失敗返しというか、まあ因果応報って言ったらあれですけど。まあよくあることだなっていうふうにはやっぱ思いましたね。
うんうんうんうんうん。
まあでも、そこのシーンもちょっとコメディアルな気もして、あのガンサーでしたっけ、その銃書きの店に入って行って、チョイスとして選ぶ銃器があれかいっていう。
コマンドみたいな銃選ぶやんっていう。
そうそうそう。
いわゆるマシンガン。もう本当の機関銃を選ぶじゃないですか。しかも冒頭、どこに向けて売ってんねんってところがまず始まるところも結構こいつってところがあって。
なんかもうあそこはちょっと一周回って笑いっけてくるんだというか。わりと緊迫感のあるシーンがしばらく続いたかなって思うんですけど、あそこからもうちょっとコメディになったな感が若干自分はしつつ見てましたね。
いやー、好きですね、あれ。もう。なんかもうどうでもよくなっている感じ。
あとなんか、あそこの銃撃戦シーンでもう一個良かったシーンが、360度ぐるっとこう。
はいはいはいはい。
あそこめちゃくちゃ良くて。
良かったです、あれ。
しかも何も映ってない、誰もいないっていう描写でもあるんですけど、あそこ。
なんかあの緊張感がすごくて、まさにホラー的な演出でもあるし。
ちょっとそれこそSNSっていうもの、結局一人相撲ですよねっていう風にも見えるしっていう。
うん、そうですね。
あそこ結構カメラワーク凝ってませんでした?
いやー、凝ってたと思います。
ですよね、背中から見えるサードパーソンシューティングの視点で、背中越しにこう銃を乱射してるんだけど、
こう銃の向き変えてもカメラがそのまま背中に同時についていかなくて、
銃の方向変えた後、カメラがそれに後から追っかけていくように背中側に回っていくみたいな、妙に凝ったカメラワークをしてるなっていう。
あれがすごい良かったですね。
うんうんうん。
やっぱあそこの緊張感もありますし、そのシーン全体の緊迫感がものすごく刺さられていく演出だし、
まさにあそこまでサードパーソンなのに、一番最後、彼を助けに来る視点はファーストパーソンなあたりとかも、すごい皮肉だなとか思ったりしましたし。
いやー、あそこ一連のシークエンスめちゃくちゃ良かったっすよね。
うん。いやー、面白かったですね、あのあたりは。
うん。
やっぱり何かどこから銃が飛んでくるか分からないとか、どこから銃弾が飛んでくるか分からないのが西部劇だなっていう。
あー。
うんうんうん。
あと、なんか本作、陰謀にハマってる人多すぎなんですよね。
そうっすね。
いやもう本当に、シュート目の話いっちゃんきつかったなーって思いましたけどね。
いつまでそんな話してんのかなーみたいなというか。
あれきついなーって思いましたし。
常に家の中で喋ってますからね、その話をね。
うん。いやー、でもあるよなーって思うんすよ。
あのー、しばらく実家帰ってなかったら親が陰謀論みたいなYouTubeにハマってたとかさ、あるじゃないですかみたいな。
うんうんうん。
そんな話聞きたくねーなーってなって、どんどんまたより関係が気迫になってくみたいな。
とかって聞くのと似たというものを感じますよね。
うんうんうん。
いやーでもよくないんだよなー。それ結局、孤独ゆえだからそれって。
そうっすねー。
たぶんそうなんだよなー。
近づきがたいってなったらどんどん加速していっちゃうんですよね。
うんうん。
だから、それこそなんか、特にやっぱルイーズが最終的にその、
もうどう考えてもカルトやんみたいなとこに行くのってそういうことですもんね。
またね、ミッドサマーの主人公みたいな。
そうっすよね、ミッドサマーですよね、確かに。
そうそうそう。
あんまりよくはないんでしょうけど、たぶん今めっちゃ幸せそうだなっていう感じはやっぱ最後ね、あったからなーっていうのがあって、
そこもやっぱ、なんというか、言い悪いで語りにくいなーみたいな感じでね、出してきますよねーっていう。
あのオースティン・バトラーがまたねー、うさんくさいんだけどかっこいいんだよなー。
やっぱね、オースティン・バトラーはカリスマなんよなーっていうのを、バイクライダーズに引き続きって感じしますけど。
そうですね。
ここを体現できるカリスマ的存在であれる男、オースティン・バトラーっていう。
でもあのカリスマも空虚っちゃ空虚なんですよ。
まあね。
要は、たぶんですけど、本当はない闇の記憶というか、嫌な記憶を植え付けてる可能性だってあるわけですから。
まあそうですね、彼が言ってた記憶が操作されてて、実はこうだったんだみたいな話す内容、悲劇というか、そういうトラウマ的体験って、まあどう考えても嘘っすもんねっていう。
そうそうそうそうそうそう。だからそれはそれで、で、おそらくルイーズは、たぶん本当にそうなんだろうなっていうのは思うじゃないですか、アリエスター作品においては。
はいはい、まあまあまあ。
アリエスター作品において、写真が出てくるやつ大体一番悪いからっていう。
うん、だからたぶんあれですよね、そのなんか妊娠させられたみたいなのをそのテッドがっていう話してましたけど、
本当はあれだよなっていう、ずっとあの家にいた家の保安官ですよねっていうかお父さんですよね、実の父親ですよねっていうことがめっちゃ匂わされてるなって思いましたけど。
まあですし、おそらくそれ故にジョーと結婚したって話でもあるだろうしなっていう、結局たぶん元々はこいつの手のひらの上だったっていうルイーズの人生がちょっと垣間見えると、
それはそれで、バーノンの言う、まあもちろん嘘かもしれないんだけど、その話に信じて聞かれちゃうのは、まあわからなくはないけどなっていう。
うん、そうね、まああとはあれなんだよな、バーノンが語るあのトラウマ的な、もう明らか嘘だろみたいな話、今年のドキュメンタリーであのサタンがお前を呼んでるでしたっけ。
そうですね、確かそんな。
漢字のタイトルあったじゃないですか。
はい、はい、実際にあったですよね。
そう、あれじゃんって思いながら見たし、いろいろ思い出す作品が多すぎるんだよなっていう、ペディントン見ながら思うんだけどっていう。
うんうんうん、そう、わりと結構今年の集大成というかまとめみたいな感じの映画なんだよな、これ実は。
だから、ルイーズ多分性行為とかあるいは男性に対しての嫌悪感ってめちゃめちゃ強くあったと思うんですよね、なんか普段のルーマイ見てても。
でもラストは極論のカルットとはいえ、ああなったのはもしかしたら良かったのかなって、見えんこたもなくもなくもないかなってちょっと思いつつも、
ジョーにとってはそれはもう男としての敗北を意味しているっていう、まあ結局お前はそこだよなっていう、あの男として俺がよく荒れてるかどうかにしか興味ないよなお前はみたいな感じもあるから、まあざまぁって感じで見てたんですけどね、あのラスト。
お前だけが敗北感を感じて生きていけばいいんじゃないですかねみたいな感じで見てましたね。
すいません、さっき言ったドキュメンタリーのタイトル間違ってました。
何ですか。
サタンがお前を待っているでした。
あ、サタンがお前を待っているか。
失礼いたしました、でもエディントンへようこそ見た後にちょっとこれも見てほしいなって思いましたけどね、サタニックパニックの話なのでこれは。
確かに確かに、てかめちゃくちゃアリアスター的な。
そうですね、もう今に通じる話、過去に実はやってますよみたいなことを描いてるドキュメンタリーだったのでこれもめっちゃおすすめですけどね。
確かに、もうなんか本当事実自体がもうアリアスターの映画みたいですもんね。
向こうのカルトって悪魔と自動人身売ればいい、いつもひも付けますよねって思いながら見てました。
そうですね、まあ好きなんでしょうね、好きなんでしょうねって言うとおかしいんですけど。
まああの憎むべきものだからこそ悪魔とひも付けるんでしょうね。
そうそうそう、で実際たぶんその自動行方不明事件が割と多い国でもありますしね。
そこはな、その実際の問題とひも付けるのが本当に嫌だなっていうのはありますけどね。
本当に悪だなっていう。
まあそのなんか、それらの陰謀論というかカルトの中では比較的、
ジョー自身の偏りは割と愛すべき範囲に収まっている気がせんでもなくはないんですけど、
まあさっきも話してた通り、まあよくいるんですよ、ああいう人って。
うんうんうん。
非常に偏ってて自分の中で結論が出ているものだけで動いてるけれども、
個人としては愛嬌があるみたいな人いるなって思って、
僕実際に会ったことがある人のことをすごい思い出してたんですけど、
大学時代に僕が自転車旅行してる時に道端で野宿しようとして、
山奥の茶屋みたいなところの軒下で、
すいませんここで軒下で野宿させてくださいって言ってお店の人に頼んだら、
そこのお客さんに、それだったら俺んち止まったらいいよって、
僕を止めてくれた人がいたんですよ。
はい、ほうほうほう。
あの奈良と和歌山の間あたりの山中の雪深いところなんですけど、
12月ぐらいに、そうだ和歌山の南端に行こうって言って自転車旅行行って、
あのちょうど雪が積もりまくってたんですけど、
そこで僕を拾ってくれた4,50代の男性がいたんですけど、
なんかすごい助かったラッキーな人だなと思ってたんですけど、
で、自転車と僕を車に乗せて自分ちまで運んでくれたんですけど、
その人が車の中でずーっと、
俺はUFOみたいなって話をし続けるんですよね。
ははははは。
おー。
俺UFOみたいなって話をし続けて、
あ、そうなんすかって。
で、僕そこで、でも結構UFOって錯覚のこととかあるみたいですよね。
は、言うわけにはいかないんですよ。
恩人だから。
そうですね。そうですね。
一粛一般の恩義がある人に対して、
そんな、その人の名誉を傷つけるようなことは言えないから。
いや、それはそう。それはそう。
だからもう、
あ、すごいっすねUFOを見たのってね。
その人をいかに気持ちよくさせるかっていうのに、
一晩終始してたんですけど、
いや、ご飯うまいっすねとか言ってて、
その人をずっと持ち上げてたんですけど、
で、帰り道もあそこまで送ったろあって言って、
車でまあ、大きい道まで運んでくれたんですけど、
その間もずっとUFOの話してるんですよね。
ははははは。
おー。
で、たぶんこの人にとって、
そのUFOを見たっていうのはすごい大事なことなんだなって思って、
うん、あの、なるほどなっていうのを、
がてんが言ったというか、
たぶん、地球平原説とかと近いものだと思うんですよ、彼にとって。
すごい、人生にとってすごい大事な物事なんだと思うんですよね。
うんうんうん。
だから、いまだに彼には僕は一宿一般の恩義があるので、
僕にできることは、
もう彼がいまだにUFOを信じるっていう範疇に収まっていてくれていると、
信じるということが僕にできることだなっていう感じなんですよ。
あの、なんかちょっと最近だったら、
もっと良くない方向行きかねないから、
行ってかねれないから、最近だったら。
うんうんうん。
UFOで飛ぶまっていてくれって思ってるんですけど。
あー、なるほど確かに。
あー、なんか政治活動とかしててもおかしくないんじゃないかなみたいな、
ああいう車出しててもおかしくないぞっていう感じがある人だったんですよ。
そうですね。
で、SNSのアルゴリズム的には同じようなものをグルーピングして、そこで孤独を埋め、
そして知らない世界に対する憎悪で駆動させるっていうシステムみたいなのがもう極北ですよね。
今回のエディントンの街で起こったことっていうのが。
そうですね。そうなんすよね。
まあこれ何度も言ってますけど、ほんとSNSってやーねーっていう。
そう、いつからこうなっちゃったんだろうっていう。
もうね、やーねーって感じですけどね。
やーねーって言いながらも、じゃあ僕らSNS切れるかって言ったら今切れてないですからね。
いやでもなんか最近もういいかなってなり始めてますけどね。
この番組の宣伝のためにX触らんとダメじゃないですか。
で、触る時にホーム画面にすると、フォローイだけが表示される設定と、おすすめっていうタブで選べるようになってるんですよね。
僕普段フォローイしか表示されない設定にしてるから、マリオンさんと大井さんしか表示されない設定にしてるんですよ。
精神的健康を保つために。番組のアカウントってマリオンさんと大井さんしかフォローしてないから。
そうか。
ただ間違っておすすめを選んだ瞬間に地獄の窯の蓋が開くんですよね。
ほんとおすすめの欄ね、地獄ですよねっていうか、恥ずかしながら私デフォルトでおすすめ欄が出るようになってるんですけど、地獄ですね。
僕と全く価値観の合わないものを平気でこいつ出してくるというか、
これでこいつこんなこと言ってるぞって言わせるために流してるじゃんっていう、
なんて言うんですかね、告げ口野郎と一緒というか、
あいつあんな悪いことしてたぜって言われて、悪いなってこっちに言わせるためにやってるみたいな。
たぶん世界で一番無駄な時間って、陰陽離ポストの喧嘩の大元逆に遡ってる時間がたぶん僕、世界で一番無駄な時間が遡ってるんですけど。
でも遡っちゃうんだよなーっていうね。
そう、あれ悔しいんだよ。
悔しいなーっていう、ほんとにね、遡っちゃいますよ、ほんとに。
ほんとに最近もある話題のことを遡ったりしてましたねっていうのとかあるし。
あれが一番良くない。
なんであんなに他人の喧嘩をっていうね。
喧嘩ばっか見せてくる。
だからこの映画も最初、ジョーとテッドの喧嘩見に行こう的なところもちょっとなきんちもあらずだし、そこがまた絵地が悪いんですが。
だからフィクションで見ようって話なんですよ。
そうですね。
リアルの中にそれを見出そうとするのは危険なんですよ。
だから僕、ゆきゆきって新聞見てって思いましたけど、リアルを面白がるの危険なんですよ。
ゆきゆきって新聞の面白さとSNSの面白さ、そんなに遠くないと思うんですよ。
世の中ってグロくて面白いですよねっていう、冷笑の気合みたいなことでラストまで生きちゃうんですよ、それって。
良くない良くない、ほんとに。
ゆきゆきって新聞なんて90年代のアングラの良くないところの走りみたいな作品だと思うんですよ。
世の中のグロさを楽しめる俺こそが分かってるみたいな感じあるから。
だから本当に良くないですよ。
もう怒るか冷笑しろって言ってくるから、あいつらが。
まさにこの映画のラストで映ってるあいつがですよ。
あいつが怒るか冷笑するかにアテンションを払えっていう、箇所分時間をそれに使えって言ってくるわけじゃないですか。
いやー、もっと優しくあろうよって話ですよね。
ほんとに。
いやー、ゾッとしますよね、あの高校と光るAIって言ったセンター。
もう嫌だなーって感じですし。
しかも街と繋がってないんですよね、完全に分かれてるから。
だから生きたものとして存在してないんですよ。
人々の暮らしや生命と繋がってないものとして、あれがあるから。
本当にヘリディタリーのラストとそんな変わんないですよね。
そうそうそうそう。
確かにそうですよね。
この惨状を見ててくださいって、恐ろしいでしょって言って終わらせますからね。
非人間的なものによって集団が支配されて終わるんですよ。
うん、うん、うん。
で、それがあなた方が生きてるこの世界ですがっていう風に終わってくるっていう。
そうなんだよなー。
今までの中で一番これは逃れられない地獄ですよっていうのをめちゃくちゃ突きつけられてるなっていう感じなんですよね。
だって現にSNSから切れてないんだもんっていう。
うん、うん、うん。
いやだからなんて言うんですかね、この映画を見てむしろなんか吹っ切れるというか、
もう踏ん切りつけようぜって言ってるようにも見えてくるというか。
だからこの映画の中に希望は一切ないですが、
あるいは監督の中に人間に対する希望もないのかもしれませんが。
ただ、これを見て、な、もうやめよって言ってるようにも見えるんですよ。
そうですね。
もういいじゃんっていう、気づこうよっていう感じにも見えてくるっていう。
そこは正直間違ってないと思っちゃうんですよね。
そうですね。
あと、個人を見るにギリ希望があるかなって、ギリね、ギリ希望があるかなって思ってて。
ギリですけどね。
あの、さっきのUFOおじさんも含めて、
僕、人生で何回か陰謀論者に会ったことはあるし、
政治的にエクストリームな思想を持ってる人にも会ったことはあるけど、
個人としてはいい人なんですよ、大抵の場合。
うん、うん、うん、うん。
なんて言うか、こう、人生で出会える範囲でこの人悪人だなって人なかなか出会えないから、
個人としては善良なんですよ、多くの人は。
うん、うん、うん。
別の役割を落とした時にエグくなるだけで、
個人としてはいい人だったんで、少なくの僕が今まで出会った範疇だと。
うん、うん、うん、うん、うん。
そこにうまく視点を置くというか、
あの、もう、仕組みごとその人を取り出すことは多分難しいんですよ。
もうその人の生き方に紐づいてる場になっちゃってるから。
ただ、せめて僕たちがその人の善良さを見つけることはできるんじゃないかなって気はするんですよね。