1. 映画の話したすぎるラジオ
  2. 第236回(2) 歌舞伎町映画二本..
2025-11-06 50:04

第236回(2) 歌舞伎町映画二本立て①『愚か者の身分』

『愚か者の身分』『ミーツ・ザ・ワールド』の二本を、「歌舞伎町映画」という視点から話をしました。 前半では『愚か者の身分』の話をしています。 ■メンバー 山口 https://creators.spotify.com/pod/show/chottoeibana マリオン https://x.com/marion_eigazuke オーイシ https://x.com/pteryx_joe ■映画の話したすぎるBAR 日時:2025年11月22日(土) 詳細:https://virtualeigabar.com/eiga-bar 場所:『週間マガリ』大阪市北区天神橋1丁目11-13 2階 https://magari.amebaownd.com ■お便り https://virtualeigabar.com/contact ■SNSアカウント X(Twitter):https://twitter.com/virtualeigabar Instagram:https://www.instagram.com/eiga_shitasugi ■番組グッズ販売 https://suzuri.jp/virtualeigabarThe post 第236回(2) 歌舞伎町映画二本立て①『愚か者の身分』 first appeared on 映画の話したすぎるBAR&ラジオ.

Copyright © 2025 映画の話したすぎるBAR&ラジオ All Rights Reserved.

サマリー

ポッドキャスト第236回では、映画『愚か者の身分』について語られています。この作品では、北村匠、綾野豪、林優太が主演し、彼らが演じるキャラクターの背景やテーマが掘り下げられています。物語は、愛を知らずに育った若者たちが裏社会の闇ビジネスから抜け出す姿を描き、特に歌舞伎町という舞台が重要な役割を果たしています。本エピソードでは、特に歌舞伎町の背景とその街に住む人々の描写に焦点が当てられ、登場人物たちの関係性やキャラクター設定がしっかりしていることが際立っています。この作品が持つ上品さと現実感が強調されています。また、映画『愚か者の身分』においては、登場人物たちの複雑な感情や状況が描かれ、観客がその思いを強く感じる瞬間が展開されます。キャラクター間の関係性や映画全体に流れる緊張感も強調されています。さらに、『愚か者の身分』のエピソードでは、主人公の不安や状況の不確かさ、そしてそれに伴う希望の感覚が描かれ、物語のオープニングとクライマックスを繋げる重要なモチーフとなっています。

映画『愚か者の身分』の概要
今日のテーマトーク1本目は、「愚か者の身分」です。 はい、ではマリオンさん、解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説を読ませていただきます。 第2回大破晴彦新人賞を受賞した西尾順の同名小説を、北村匠主演 綾野豪と林優太の共演で映画化。
愛を知らずに育った3人の若者たちが闇ビジネスから抜け出そうとする3日間の出来事を、3人それぞれの視点を交差させながら描き出す。
拓也と守は、SNSで女性を装い、身寄り量ない男たちから言葉匠に個人情報を引き出して戸籍売買を行っている。
熱悪な環境で育ち、気づけば闇バイトを行う組織の手先となっていた彼らだったが、時には馬鹿騒ぎもする普通の若者だった。
拓也は自分が闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在のカジタニの手を借り、守ると共に裏社会から抜け出そうとするが、
犯罪に手を染めながらも被害者を気にかける一面を持つ主人公拓也を北村。かつて拓也に戸籍売買の仕事を教えたカジタニを綾野。
兄のように慕う拓也に誘われ、軽い気持ちで裏社会に足を踏み入れてしまった守林がそれぞれ演じ、山下瑞季、八本雄馬、
きなみはるかが共演、ネットフリックスドラマ今の国のアリス、シリーズなどのプロデューサー集団THE7による初の劇場作品で、
リトルDJ小さな恋の物語の永田琴が監督を務め、ある男の向井耕介が脚本を手掛けた。
はい、ではここから内容に触れる話は言っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います。
ではアサリンの感想、マリオさんいかがでした?
そうですね、見る前はまあ不運みたいな感じというか、あんまそんなに気にも僕止めてなかった映画だったんですけど、
なんか見てみたら意外と気概のある映画になってんなーって思いましたね。
何よりちゃんとバイオリンで恐ろしい裏社会ものになってたというか、
特にやっぱり北村匠がね、途中あることになっちゃいますけどみたいなのは、「ああそうここまでやるんですか!」みたいな感じでしたね。
ちょっとびっくりしちゃいましたね。
やっぱり裏社会の周りを取り巻く人々の描写というか、なんかすごいディテールが細かいというか、
本当に怖い人しか周りにいないなーっていうメンツが揃ってて、でもこんな人なんだろうなーっていうか、
実際に闇バイトとか仕切ってる人たちみたいなのってそんなのかなーというふうに思わせてくれるというか、
そういうちょっと意外と光るとこありというか、思ってた以上に面白かったなーという感じでした。
最後はちょっとちゃんと光も見せてくれるような後味のいい、後味はいいんでしょうかあれは、みたいなところはありますけど、
まあとことんバッドエンドみたいな感じではなかったりもしたんですけど、
まあだから結構誰でも頑張ったら見れるというか、ちょっとだいぶショッキングなシーンはありますけど、
まあなんかすごいマグチの酷いクライムムービーというか、
まあちょっとある種の爽やかさもちょっとあるというか、いうような感じのある映画で面白かったなーというふうに思いました。
はい大石さんいかがでした。
新宿映画1本目ってことなんですけど、なんかこうしっかり日本でノワール映画をやってくれてるなっていう感じがすごいしたなーとは思いましたね。
あとまあなんせなんていうか、今作はすごい役者さんみんな良かったなーっていうのがすごい前に出てはいて、
北村匠はそもそも演技的にはまあいいだろうなーと思ってたんですけど、
今作はやっぱちょっとびっくりするような役柄でもあるので、
あ、こういう役もできるんだっていうところもありましたし、
林優太、その弟分にあたる、彼のなんていうか純朴さというか、ちょっと伝授っぽい感じというか、
なんかそこの憎めない感じがすごい良くて、
僕はこの映画で多分初めてこの役者さんをしっかり認識してるんですけど、
いやめちゃくちゃ上手い方が出てきたなっていうのをすごい感じました。
あと、綾野豪の半グレはやっぱいいですよねっていう。
そうなんですよ。
最近こういう役多いような気がするんですけど、この人。
そうなんか、なんていうか筋肉がねついてるからよりなんかね、こう生めかしいんですよ、綾野豪。
そうなんですよ。
いやーやっぱこういう役やるといいよなーこの人はっていうのをなんかすごい思いましたね。
しかも今回ちょっと顔に傷が文字通りある男で、
なんかね、それゆえの哀愁というか、なんか全然過去を語られないんですけど、
でも全然感じられるぐらいには良くて、やっぱこの3、主演3人、
あるいはそれを巻き込むというか、周りにいる方々、さっきマネーソンおっしゃってましたけど裏社会の、
ちょっとしたモブ役っぽい人たちのなんかセリフ一つ一つにもありそうって感じがしっかりあったんで、
いやなんか本当に裏社会、日本裏社会のあるものとしては本当によくできた作品だなと思いました。
映画のテーマと感想
僕はですね、むちゃくちゃ良かったです本当に。
めっちゃ良くて、まあこう、現代日本のえげつない暗黒面をスター俳優を使って面白く描くっていうことをかなりやりきれてたなっていうのがあって、
監督の永田琴さんって僕全然知らなかったんですけど、なんか経歴見てもなんかこういう映画撮るタイプに全然見えなかったんですけど、
なんかこう、勘所を外すことなくしっかりやりきっててすげーなと思って見終えましたね。
NORとしてのなんか恐ろしさとかひりつきみたいなのをしっかり描けてたなっていうのがあって、
あと僕本作すげー大事な部分かなと思ってて、あの今日のお題2作に通じる部分なんですけど、
歌舞伎町舞台であることの必然性っていう部分なんですけど、本作それがしっかりあったなと思って、
歌舞伎町っていう背景と登場人物たちがちゃんとリンクしている、接続しているっていう、
単なる歌舞伎町背景として断絶してないなって思ったんですよね、見てて。
ちゃんと彼らが、歌舞伎町だからそこにいる必然性があるストーリーになってたなと思って。
で、ちょっと逆にもう一本の方が、そこが気になったっていうのもあって、
今回どうしてもちょっとそこの並列させて比較みたいな部分も話の中で出てきちゃうと思うんですけど、
そこをしっかりやれてたのは、愚か者身分の方だったんじゃないかなっていうふうには思ってますね。
いやすげー、すげー映画を見たなと思ってます。
という感じでお便りの紹介に入りたいと思います。
今回お題が2つあったんで、1本のお便りの中に2作品触れていただいてたので分割して紹介させていただきます。
大井さんお願いします。
はい、まず山さんからいただきました。
こんにちは、いつも楽しく拝聴しております。
さて今回のテーマ作品ですが、この2作ですね。
どちらも新宿歌舞伎町を主な舞台としながら、まさに肉映画と魚映画。
全く適切な異なる2作だったと思います。
愚か者の身分はバイオレンス描写が強烈でしたが、北村匠さんの料理スキルと綾野剛さんのビジュアルにうっとり、
別の人間ならなければ抜け出せない社会の構造や境遇が喉にへばりつくような苦みがありつつも、
不思議と後味はスッキリの作品でこちらも魅力的でした。
まずここまでですね。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
しっかり裏社会の癒さを描けてたんじゃないかなとは思ってて。
あと、戸籍の売買の話で言ったら、番組でも取り上げたある男とか、ボロに客の方がかかわられてるってことで。
出ましたけどね、そうですね。
あれもすげえいい作品だったなと思って。
あの作品むしろ戸籍の売買の方が作品の中心にありましたけど、
こっちはこっちでみたいな、あくまでそれを商材として扱ってる人たちの話として、
良かったんじゃないかなとは思いましたね。
おっしゃってたような魚というか、料理文章がすごいこの作特徴的というか、
結構キーになると思うんですけど、味の煮付けですよね。
あの料理、めちゃくちゃ味の煮付けで手がかかる料理じゃないですか。
だから、ああいう絵が出てくるフードビューサーとしてはかなり違和感がある。
故に記憶に残るんですけど、そこの使い方が本当にうまかったなと思ってて。
もちろんそれが後々のキーアイテムになってくってところもありますし、
やっぱりあれが出てきたら、どこかこう、記憶には残るじゃないですか。
この子たちがこれを作る、これは得意料理だって言って作っていくっていう背景には、
明確に語られるわけではないんですけど、
そこだけで人生の深みが出るというか、キャラクターの厚みが出たなと思って、
結構あの料理文章好きなんですよね。
たしか、おばあちゃんが作ってたって言ってましたかね。
たしか、セリフの中ではそんな感じのことをおっしゃってたような気がしますね。
なんとなくですけど、両親がいなくて祖父母の家に預けられてたとか、
なんとなくそういう背景もあるのかなって推察が可能な範囲。
別にそんなにしっかり描いてないけどみたいな、
踏み込みきってないけどちょっとニュアンスがあるみたいなチョイスだったのかなって気もして。
かつある意味、まな板の上の鯛じゃないですけど、
そういう扱いの人たちでもあるっていう描写にも見えて。
まさに途中、魚から目をくり抜くっていうシーンがありますから。
まさかそれ伏線と思わないんじゃないですか、みたいな。
嫌の伏線だったなって思いますけど、今も。
そうですね、なんかその料理自体の手間がかかること自体が、
キャラクター性の表現になってるっていうのも良かったなとは思いましたけどね。
はい、じゃあ我々からトピック出していきましょうか。
さあ何から行こうかなってとこですけど。
そうですね、僕今回の映画で一番好きというか、
わーって思ったのは関西弁のお兄さんがすっごい好きというか。
強烈でしたね。
ああいうお兄さん一番怖いし、身近にいますよねっていうか見たことある気がするんだよなっていう。
我々というか関西住んでるというのもあってですけど、
ああいう人層のお兄さんいっぱいいるなって思って、あれリアルだなって思ったんですけど。
いやまあいますよ。
まあいますよね。
いる。
いるわーと思ったし、あとちょっとね顔がね、
ちょっとだけイエリュー監督っぽいというか。
ヒゲの感じがですかね。
イエリュー監督ってちょっとコアモテな顔してるから、
それをイエリュー監督をちょっとシュッとしたような感じのキャラクターがなってて、
あれがね一番個人的にはすごい血肉が通ったリアルな存在として見れたというか、
っていうのはちょっとありましたね。
いやなんかね、仕事とかでちょっといい食事のところ行って会食とかする時とか、
なんか別の席、ああいう人おるなーみたいな時あるんですよね。
いますよね。見たことあるっす。見たことあるっすっていうのあれですけど。
で、その人たちって声でかいから喋ってることはちょっと聞こえてくるんですけど、
基本的に金を何本動かしたかっていう話しかしてないんですよ。
いやーなんか、ああ、やっぱこういう人たちってこういうとこで食事すんねやみたいな。
いやあの、僕らが出会った人とかちゃんと真っ当に仕事というかね、経営者とかなのかもしれないんですけど、
けどなんか今回の劇中に出てきたような関西弁のお兄ちゃん結構いるよなっていう感じはしますよね。
新宿には確かに、むしろ近くいそうな感じというか、
普通の人たちに紛れてこういう人がいるのが全然新宿歌舞伎町ならありそうだなっていうのもあるんで。
まさにその必然性ってところですよね。この舞台に選んだ。
なんかね、質感がすげえなと思って。
なんかね、そのハングリー集団とかその、いわゆるちょっとこう闇側の人たちの描写が、全員結構キャラ立ってるなと思って、この作。
あのボスの人の全部金髪してる感じとか。
あれね。
何この人っていう。
けど、なんかいそうだなっていうのはもう、ちょっとなんか漫画とかに出てきそうなキャラクターなんだけど、
たまにというか、ちょっと間違った道入った時にああいう人いそうって感じあるなって思って。
もう一見した瞬間にこいつとは関わらない方がいいっていうのがわかるじゃないですか。
どうか目を合わさないようにしなきゃならないみたいな感じですよね。
やっぱ彼らから立ててくる、その大門しょってるタイプの暴力団じゃないなっていう。
ハングリーなんやなっていう感じは、なんか出てたなって気はしたんですけど。
その世界の秩序でもちょっと違うじゃないですか。
そうですね。
なんかそこはなんとなくわかるなぁと思って。
そこでちょっと、もしかしたらこういうことなんかなと思ったのが、地方に逃げたら奴らには見つからない。
奴らは都会でしか商売やっていけないからみたいなセリフがあって。
そっかーっていうのが何かがてんが入ったんですけど。
歌舞伎町の描写
なんかこう広域指定暴力団とかだったら割と田舎にも顔聞くんじゃないかなと思うんですけど。
そうですね。
やっぱハングルって行動範囲狭いのかなっていう。
なんかわかるかもっていうのがあって。
そうっすよね。浜松ぐらいまで追ってきますけど神戸まで追ってこれませんからね、あいつらね。
そんなもんなんみたいな。
なんかやりそうなもんだけどなぁと思ったんですけど。
でもそれこそ神戸だったら多分本物がいるからあんまり立ち入れないとかありそうだなとかすごい納得はしましたね。
なるほどね。
縄張りが違うというか。
確かに。なんかあそこで一悶着起こそうもんならああみたいなことになるかもしれないですからね。
少なくとも彼らが囲まってくれたママのところも何かしらありそうではあるじゃないですか。
そういう人たちをかばえる場所だからっていう。
いやなんかあそこも見たことある気するんだよな三宮というか。
でもなんかわかる気がする。
あれ三宮あるかなーみたいなちょっと近くなんでね行けるとこ探そうかなってちょっと思いましたけど。
でもちょっと駅の北側、北側というか六甲側に行く人気が少なくなっていくあの辺とかだったら全然ありそうな気がしますよね。
あるかなーとかちょっと思いましたよね。ちょっとロケしてたのかなわかんないんですけど。
ちょっとね三宮の中心から外れるとああなってくるんですよね。
そのあたりなんかあの知らんけどなんかリアルな気するみたいなのはありましたね。知らんけどね。
知らんけどって言っちゃいますけど。
でもなんかまあそれに限らずなんかこう生活描写みたいなところも含めてなんか結構なんかありそうだなーって結構思ったりするというかところは結構あって。
個人的にはご飯食べながら見るyoutubeはタイムマシン3号のこのネタっていうのってなんかうわあるなーって思ったんですけど。
絶妙じゃないですかタイムマシン3号っていうあたりが。
なんだろうあの面白い人たちだとは僕も思ってるしあの好きなんですけどなんか軽んじられてる感って言ったらいいんですか。
なんていうかご飯食べながら見てもちょうどいいぐらいな感じというかね。
そうなんか最初からお茶の間にいてる人みたいなというか。
泥水すったお笑いシーンからもうちょい出てきてる人ですけどなんかちょっとそういうちょっと違う軸の人っぽく見える感じのちょっとなんかなんでしょうね。
軽んじられてると言ったら全然違うんですけどなんかでもありえるなここで見るチョイスとしてめっちゃぴったりだなと思ったんですよねあそこ。
なんかあのお笑いマニアが追うタイプじゃないって感じですかね。
いやそれあの当人たちも言ってたんですよそれ。
なんかねちょっとそれ聞いたことありますね。
しくじり先生っていう番組で彼らが出た時に観客に媚びすぎて芸人仲間に嫌われてるしくじりみたいな話をしてて。
だからその観客に対してはめっちゃ頭下げるとか頭下げるタイミングを揃えるとかによってNHKで点数入れてもらう番組あったじゃないですか番組に思い出せないんですけど。
ホームバトルですかね。
あれやったら勝てるんだけど番組内で言ってたのが袖の視聴率が低いって言っててだから芸人仲間が見に来ないっていう。
そうですよね。
そういうところからしてもお笑いマニアからするとふーんみたいに思われ勝ちみたいなという話ですよねその辺ね。
そこまで解像度高いチョイスなんですかね。
いやじゃないですか。
どうなんだろうな。
すごいな。なんかマモルが分かりそうなお笑いだなと思いましたねすごいね。
マモルぐらいだったらそうかな。もうちょっと頭良かったらさらば青春の光ぐらいのコント見てるとかそんな感じじゃないですかみたいな。
ジャルジャルとか見てそうなもんですけど。なんかマモルが好きそうなラインだなってすごい思いました。
なんか急にピンときました今。確かに確かに。
なんかねその辺の解像度というか、キャラクター描写って言ったらいいんですかね。
なんかその辺が結構一個一個ピシッとハマってるなっていうのはすごい感じましたしね。
そうなんですよね。結構走る人もいわばモブというか脇役も含めて割と納得できるキャラクター描写に詰まってるというか。
ほんと細かいところだと思うんですけど、そこがすごい上手い作品なんですよね。
ラーメンとかお菓子ばっか食ってるんですよねあいつほんと。
お腹にカレー食いに行かないって言うやつですからねあいつね。
いやでもねそういうやつが一番後輩キャラとして偉いというかね好かれるんですよね。
いやでもね可愛いんですよあの映画のマモル。
いや確かにねそういう人いたなと思って。
やっぱそういうの確かに可愛がられるスキルというか、その人やっぱすごい高い人だったなっていうのをすごい思った。
すごい後輩キャラ的というか弟キャラ的な感じの振る舞いがすごい得意な人だったなっていうのをすごい思い出しちゃいましたねあの辺の。
あれ許されるのを僕養うできんだって思って、ああいうラインの仕方って。
タクヤの弟とだいぶキャラ違うと思うんだけどな。めっちゃ賢い高校行ってたでしょ多分弟。
そうですね。全然ねちょっと違うかなという気はするんですけどね。
でもやっぱ重なっちゃうところがどうしてもあるんでしょうね。
可愛いところがあるんでしょうねっていう。
なんか僕本作めっちゃ好きなんですけど、割と全体的には典型的な要素の集合でもあるのかなって気もしてはいて。
二人で一緒にアジの煮付けの食事を取ってる時にタクヤが手を挙げた時に魔物が守っちゃうシーンとか、
見てるだけで辛いっていうぐらいちょっとグッと来てたんですけど。
でもまあなんていうかよくあるっちゃよくあるというか、
なんかそんなに特殊なことをやってるわけじゃないんですよね本作多分。
ただそれをそのいわゆるステレオタイプ的にやってございって見せるというよりもうまく入れ込んでる感じと言えばいいんだね。
やってますって結構全面で主張はしない感じが上品かなとは思ってて。
それはあります。
そこの描写それぞれにしっかりキャラクター性の背景である意味を持たせながら、それを異常に悲劇的だったりとか、何か味付けをするわけではないっていうバランス感。
そこら辺がすごい味付けのうまさを感じたというか。
だからなんかめっちゃどっか振り切ってるわけじゃない映画だなとは思っていて。
なんか卒がないと言ったらいいのか。
そうですね。
なので見て面白かったなって思ったんですけど、すごいテンション高く良かったっていうふうにあんまならんのがちょっともったいないって言ったらあれですけど。
なんかそもそもちゃんとしてる映画に対して非常にその物言いどうなんだっていう感じがしちゃうというかね、っていうところですらあるというか。
まずしっかりと映画として面白いから、それができてるだけで素晴らしいことだなっていうふうに思いますよね。
だからたぶんそれこそ例えばワンバトルアフターナザーでいうところのその追ってくるションペン演じる軍曹みたいな、ああいう異物感が確かにそんなにないじゃないんですよ。
そうですね。
ありそうではある全部っていう。
そうなんですよね。全部が上品にうまく成立しているっていう感じかなとは思うんですけど。
この手のジャンルやったらもっとえげつない味があるシーンがあったら、まあ盛り上がるっちゃ盛り上がるし、ある種のカルト的な人気も出ると思うんですよ。
それこそ殺し相手とかね、えぐい味のする料理だなっていう楽しみ方できるんですけど、題材に対してはやっぱり上品ですよね、収まり方は。
そこがまあ、ちょっと物足りなく感じる部分もあるかもしれないです。
僕は大満足だったんですけど、僕が満足している部分はやっぱりその、歌舞伎町っていう題材の扱い方だったんですけど、その街にいる人たちの背景にいる人たちですよね。
劇中ではモブとして出てくる人たちと、その登場人物たちがちゃんと繋がっている、シームレスに繋がっているものとして見えたんですよね。
ちょっとこれ、あれなんですけど、ミッツァワールドとそこを比較してしまったというか、ミッツァワールドは歌舞伎町にいる背景の人たちと、主人公たちがリンクしてないなって思ったんですよね。
作品のテーマ
だからその、帰る家があるかもわからない若者たちがいたりとか、もうむちゃくちゃな半分ならずものみたいな大人たちがいたりするわけじゃないですか、背景に。
それがメインの登場人物たちに繋がってる話になってるというか、この話が歌舞伎町で描かれる必然があるなって思ったんですよね、そこに。
そこがすごい良かったなと思って、歌舞伎町であることを背景にしてないというか、そこは結構大事なことなんじゃないかなとは思ったんですよね。
そうですね。なんていうか、若干ミッツァワールドの話にも入っていくかもしれないんですけど、本作を中心に置きながら話しますけど、どの視点というかどの切り取り方をするかっていうところが、完全に同じ舞台を描きながらだいぶ違うなと思ったんですよ、見てて。
で、しかも両方とも偶然にも人が消える話じゃないですか。
はい。確かに。
そう。で、歌舞伎町という街は人が消えるっていう共通のテーゼがまずあって、それをどう料理するかっていう形で、2つがカメラの場所を変えてると言えばいいのか、どこに、どの視点から撮ってるかっていうところが違うっていうことなのかなと思ってるんですよね。
で、ある意味ミッツァワールドはすごいファンタジーだと僕も思ったんですよ、見てて。もちろんその行きづらさみたいなところっていうのはすごく切実なものはあるんだけど、ある種のセラピーとしてのというか、避難所としての新宿を描いてる。
それはもうならずものを含めて、ちょっとあぶれた人っていうのを全員放養するのが新宿であるっていう。で、それに対して本作は、ちょっとあぶれた人たちを容赦なく搾取するのも新宿であるっていうのを描いてるように見えるんですよね。
だから、ある意味もしかしたら、その延長、ミッツァワールドの延長線上には全然愚か者の身分があるかもしれないなと思ったんですよ、見てて。
あれは入り口であって。
そうですね。僕もちょっとそんな感じはするかなというか、歌舞伎町とかね、実際行ったらもっと汚い場所だなって思いますし、ミッツァワールドは綺麗かなとは思います。
思うんですけど、まあそうだな、それでも歌舞伎町の一側面はそれでも僕は切り取れてるかなという感じはしたというか、歌舞伎町というよりかは東京のそのものという意味ですごくぴったりだなって僕は思ってるので。
そういった意味では、もちろん今回のその愚か者の身分に関しても、歌舞伎町、ひいては東京そのもののある種の側面というものが僕はすごい感じられたというか、本当に都市の中にいる限界なギリギリを生きている人たちの話として、あまり見えてこないけれどそこには絶対何かあるだろうみたいなものがこの映画にはすごい込められてるなと思ったし、
それをすごく結構みんなにも届けやすい形でやってくれてるなっていう感覚がすごいあったなっていうのはありましたね。
だから僕も三菱ワールドとこの愚か者の身分の登場人物は多分歌舞伎町であっても繋がらないのは確かだと思うんですよね。
類似作品との比較
ただ新宿歌舞伎町という街は多分この2つの人たちを包容し売る街でもあるのも事実かなと思うんですよ。
そうなんですよね。なんかそれってもう僕の考える東京感というか、こんなに人がいるのにすれ違う場所という意味での東京感としてすごいあってるっていうか、ぶつからない街というかっていう感覚すごいあるんですよね。
だからなんかすごい同時に見れてすごい面白いなと思ったんですよ。むしろ。
それは本当にそうです。
そういうかこんな重なりますか?そうなんですよ。
合わせてきたぐらいな。
なんでそんな公開日同じにしたのかなみたいな感じですし。
やっぱちゃんと見てたら分かりますけどロケ地一緒だなーとかなりますもんね。
ここの道使ってんなーとかね。
普段東京に住んでない僕ですら思うみたいな、同じような道使ってますしね。
そうですね。
いやもうこの2作被り方すごくて、ポスターあるじゃないですか。メインビジュアルのポスター。
3人揃って歌舞伎町を歩いてるポスターなんですよ。どっちも。
あとこれも共通してるんですけど、あの3人ってどっちも揃わないんですよね。
あの揃い方しないんですよ。どっちも。
そっかそっかそっか確かに確かに。
オロカモノミブの方もあの3ショットはないんですし、
ミーツアワールドの方もあのタイミングであの3人は揃ってないんですよね。
あのタイミングではないですね。昼のあのタイミングではないですね。
だからどっちもあのポスタービジュアルってこうなったらよかったのにねっていうことをやってるんですよね。どっちも。
確かにな。はいはいはい。
なんか思うわー。ちょっとすごい感情がブワーってなりましたねみたいな。
登場人物の葛藤
しかもその3人のうちの誰かが、誰かにとっては消えるっていう話ではありますからね。
消えちゃうしますよね。
なんかね、しかもこんなにも思っていてもっていうね、そのなんか気持ちと裏からにその思いは叶わないみたいなところ。
っていうのがまあどちらもあるよなというか。
まあオロカモノミブに関しては観客側が特にそれを顕著に思うというか。
こういう笑い合ってただなんか歌舞伎町の居酒屋で飲んではしゃげてたらよかったのになっていうことができなかった人たちの話というか。
本当にちょっとあんまりここまで触れてないですけど、
北村匠が目くり抜かれチートバーってなってるし、ちょっとあれ衝撃的でしたよね。
すごかったっすね。
お、やる。そこまでやるかねみたいな。
あれちょっとびっくりしますよね。
しかもまあ、それでもう亡くなってるとかだったら割ともうその後いいんですけど、その先描くじゃないですか。
生きてるんやってちょっとびっくりしたし、それだんだんこのことの、自分が何されたかわかっていくまでの過程までちゃんとやるじゃないですか。
そこずっと辛かったなあ。
なかなかね、あれちょっとやりきってるのは、そこが一番僕ちょっと気概あるじゃん、この映画みたいな思ったポイントでしたね。
キャラクターの描写
僕はあの、自分が何されたかわかったとこの洞窟で、むっちゃ上手いなって思いました。
めっちゃ演技上手いなと思って。
演技、そもそも上手いってなんとなくイメージはあったんですけど、むっちゃ上手いなと思って。
あとね、なんかね、あんなに男前なのに、汚い格好結構似合うんですよね、彼。
そうですね。確かにね、意外とね、東京リベンジャーズとかやってましたけど、北村隆ってヤンキーというか、結構汚れ役でもガンガン生きるタイプみたいな感じありますよね。
なんというかその、まさに今回その高級ブランドの服をだらしなく着るっていうね。
それがめちゃくちゃ似合ってて、もう頑服でしたね、しばらくね。
悪い夏でしたっけ。
映画もこう、役所の冴えない役人みたいなのをやってて、あれも冴えない役柄でしたけど、なんかね、うっすら青ひげ出てるのがすごい良いんですよ。
なるほどね、はいはいはいはい。
こんなに男前なのに、うっすら青ひげ生えるんだみたいなのが、なんかね、良くって。
それでも、そんなむちゃくちゃ汚らしいメイクにはしてなかったですけどね。
そうですね。
血まみれになってもあんまり汚くならないし、むしろ赤く染めたみたいな髪の毛もなってたから、ちょっとまぁ、そこはフィクションだなぁと思うんですけど。
まぁ、マジでやったところで誰が見るんだよみたいな感じになってしまうとこはちょっとあるので。
もうキワモノになってしまうのでね、それはそれで。
でも日本映画の中ではだいぶ頑張ってるバイオレンスの方ですよね。
そうですね、間違いなく頑張ってると思いますし。
やっぱあのインパクトはちょっとね、ちょっとヒヤッとさせられるというか、やっぱちゃんと肝が冷える展開になってたと思うんですよね、なんかね。
あとあの、ラブホで二人で髪洗うシーン最高でした。
やばいですよね、あれ。
あそこやばいですよね。
あれやばいですよね、本当に。
はい、やばかったです。
洗ういい後ろ姿でみたいなというか。
いや、あんなに丁寧に男の髪を男が洗うってなかなかないぞと思って、すごいものを今見ているなって思ったんですよね。
僕これ、なんか男同士じゃないと便宜だぞって思いながら見てたんですよね。
なんて言ったらいいのかな、ちょっとここから良くないことを僕言うかもしれないですけど。
なんか、ああいう反射の人たちというか、男性性の世界に生きてるわけじゃないですか。
マスキリニティの世界に生きてるわけじゃないですか。
多分、女性に対して愛部する時も、もっとオラオラってなっちゃうんじゃないかなと思うんですよ。
でも、男が男の髪を洗う時に、あんな丁寧な指使いするって、これって男同士だからこそなんじゃないかなって思いながら見てて。
僕思い出してたのが、キンキン対組織暴力で、お茶碗を洗うシーンの浄電のこもり方を思い出したんですね。
松片博が菅原文太のアパートに駆け回れて、お茶漬けを出されて、それを食べた後に丁寧に洗うんですよね。
あんなオラオラの役だなんて、絶対自分の女の家で食べたお茶碗なんて、自分では洗わないわけですよ。あいつらは。
女なんて通貨だと思ってる奴らなんで。
でも、男同士になった瞬間に、あんなに自分の指で丁寧にお茶碗を洗うんですよね。
その、良くないんですけど、良くないんだけど、男同士だからこそできている魂の交換ですね。あれは。
ゆりですかね。
いや、あれはだなと思って。
でも、ちょっとわかるなあそこのシーンの、色気のちょっと異様な感じというか、男女じゃ出ない色気ですよね。
僕、今言ってること自分で正しくないと思いますからね。
わかってって言ってますよ。
なんですけど、やっぱりね、男同士じゃないと出ないものが出てるんですよね。
それもまたこの綾野剛のね、ここ最近の綾野剛のこう、キレキレじゃないですか、ここ最近。
ね、ほんとに。
カラオケ行こうからそうですけど。
そうですね、私。ちょっと要するにね、あのね、綾野剛の裸が見えるというかね、上半身がキラリと映ったりとかしますし、今回ね。
いやなんか、わかってらっしゃるなあというか、とは思ったりはしましたけどね。
まあちょっとでも見てて思ったのは、綾野剛演じるあのキャラクター、意外とお前ちょっとなんかしょぼいなあみたいなとは思いましたけど。
なんか意外とうるさがることわかってるぜってやってるのかと思ったら、意外とヒヨるじゃないかみたいな。
ちょっとそこびっくりしたんですけど、意外と。
まあまあそれもそれでいいかっていう。
そんな大したことないんですよね。
あいつもだから下っ端なんですよね。
あいつ下っ端やったんかいって思いましたよね。
兄貴分っぽい顔はしてたけどっていう。
ね、全然そうじゃなかったっていうのはちょっと意外でしたけど。
でもね、あのね、綾野剛も汚いのが似合うんですよね。
そうですね。
僕が好きな映画で、そこの身にて光り輝くっていう映画で、いけやかに沈ると、濃い中になる汚い男を演じてるんですけど。
あの映画のね、綾野剛、汚いんですけどめっちゃ色気あるんですよ。
わかります。
しかもあの時ちょっとまだ細いじゃないですか、綾野剛。
筋肉ついてないですね。
そう、まだ筋肉ついてない頃なんですよ。あれはあれでまた色気がね。
結構確かね、あの撮影秘話で、前日遅くまで飲んでて、でその酒でちょっとむくんだ感じを残したまま次の日の撮影に挑んでたみたいなのを確か聞いたことがあって。
いやもう最高の役作りだなと思ってそれ。
そうなんですよね。もうぐでんぐでんになってますからね、あの映画の中でもね。
なんかダメ男が見れるんですよね、あの子のダメっぷりというか。
だらしなくなればなるほど色気が出てくるっていう。
そうなんですよ、めっちゃいいんですよね。
てみるも本作もそういう意味で大好物でしたね。
良かった、本当に。
いい、もうわかってらっしゃると思います、使い方を。
あとちょっとツッコミどころの話をしたいんですけど。
はいはいはい。
歌舞伎町であったらダメでしょ、あの二人は。
それは見つかりません?ダメじゃない?それは。
ダメですよね。
だってどっちも顔割れてるわけでしょ。
その二人がわざわざコソコソ会わんかったらいいのにね、あれ。
コソコソ会うからどう見ても怪しいんであって。
そもそも顔見せるなんだから普通に会ったらって思いました、あそこは。
確かに。しかも全然後つけられてましたからね。
まぼろにも。
そうですね。
まぼろにつけられてるってことはね。
そうですね、だしあんまりそこで勝ちあって何してんすかみたいな言われても、
その後特にあいつ何も言わんで、何この展開ってちょっと思いましたけど。
何これみたいな。
ちょっとそれは思いましたけどね。
怪しすぎるし不自然すぎますよね。
なぁと思いましたけどね。
あとあの、そもそもの彼らがやってるビジネス、戸籍を売るっていうのなんですけど、
あのやり方でその戸籍を売る余地がある人を見つけられるのかなってちょっと思いながら思ってて。
そう、それちょっと思いました。
だってあれって一番想像できるのって筒持たせだと思うんですよ。
そうですね。
女性のフリして会う男性見つけて、で自分が手配した女性と会わせて、
ってなったら、じゃあこの後ホテル一緒に行かせてそこに乗り込んで金巻き上げるみたいな方がはるかに想像できるなと思って。
あのやり方って、そんな戸籍売りたい人見つかんのかなみたいなのは。
そうですね。
だからどこでそういう人たちを見つけるかっていうところはあえて描かれてないじゃないですか。
もう見つけてて関係性はありますから始まってるから。
だからそこは何かいまいち、描いちゃダメなのかもしれないですけど。
結末の緊張感
まあまあ。
まあそうかもしれないですね。
そうですね、確かに。それはそうかも。
確かに確かに。
けどね、戸籍売るぐらい切羽詰まった人はあれで釣れんやろうなとはちょっと思うんですけど。
そうですよね。
それなりになんかね、なんかまだそこまで貧困層っていうわけでもないようなイメージがあるから。
困ってはいると思うんですけど。
でもあの、警察の潜入捜査してた人いたじゃないですか。最後にこの人刑事やったんやって分かる人がいて。
あの人、女の子と一緒に焼き肉行って結構焼いてあげるみたいな面倒見のいいことしてて。
こいつちょっと金持ってるやつのムーブしとるぞみたいになったから。
え、これ戸籍売りたい人の行動じゃなくね?みたいなのは思ったんですよね。
うんうんうんうんうん。
まあ、最後ちょろっと出るだけで結局お前何したかった?みたいな感じしてたんですけど。
たったあとしょっぴき屋みたいな感じにもちょっとしたしなーみたいな。
まあ、もうよかせたかったんでしょうね。
本部まで行きたかったってことなんでしょうけど。
まあ、個人的にはああいう終わり方自体は嫌いじゃないんですけど。
あそこでそのハングレ集団の親玉たちが捕まった後で、じゃああの2人も捕まっちゃいますみたいなのを予感させて終わるよりも、
どっちかというと、ハングレ集団に見つかってこの後殺されますで終わる方が個人的には好みだったなと思って。
あっと味悪いですね。
でも僕もそっちの方が好きかも。
ノワールになりますわね、外の方がね。
だからちゃんと光を見せてくれるというか、この若者3人に対しての幸ある人生を望む観客の気持ちみたいなというかね、出てるなと思うんですけど、
徹底的にやったものにしてもらっても全然良かったけどなっていう気持ちももちろんあります。
そう、だからあの2人はもうこの後死にますが、守るだけは助けられましたみたいなのもありかなっていう。
確かに確かに。
しんどいですよ。めちゃめちゃしんどいですけど。
いや、それありですね。その終わり方僕的に言うと、エンジェルウォーズ的終わり方って言ってるんですけど。
俺が死んだとしても私の意思は別のものに引き継がれてっていうような、ネタバレになってますけども、はいみたいな。
エンジェルウォーズのネタバレを今してしまったことになってるんですけど、そういうの僕大好きですけどね。
あの瞬間は完全にあの2人にとって一番幸せな瞬間として終わりますからね。
そうですね。
そうなんですよね。なんか綾野剛の面倒目の良さもまた彼にも何か背景あったのかなっていうのがちょっと予感させるとこもあるしで。
そうですね。
あれはあれで結構いいなっていう。この後捕まりますがっていう。刑務所の中でどうなるかわかんないですがっていう。
そうですね。こういう残酷な世界ですけども、なんかそういう人の暖かみみたいなのもないわけじゃないよみたいな。
言えるかなっていうね。
あとその守る側のラスト、僕結構好きで、あのラスト。最後、どこかよくわかんねえ田舎の橋の上でおそらくお金が入っているカバンをちょっと離れたとこに置いて、
で、橋から身を乗り出すかのように海を見て終わるっていうの。あの緊張感すごいなって思ったんですよ。
ほうほうほう。
このまま飛び降りるのではないかぐらいの身の乗り出し方だなと思ったし、あとちょっとその荷物から距離離れすぎだと思うんですよ。
緊張感と不確実性
置いたところから離れすぎというか、取られちゃうよみたいな不安があったんですけど、なんかその不安のバランスがいいなって思いながら見てて。
だから彼は橋の上から海を見てる。で、それもなんかすごい身を乗り出してる感じで、本当に彼がこの後生きていく希望があるのかどうかもちょっとわかんないっていう。
だからこのまま死んでしまうのかもしれない。そして死んだ方が楽なのかもしれないっていう、そのなんか糸が張り詰めたような緊張感が海を見る彼から感じたのと、
あんなにカバン離しておいたらダメだと思うんですけど、あのカバン自体も本当の彼の手に残り続けるかもすごい不確かなものとしてちょっと置かれてるというか、
彼が今持ってるものも奪われるかもしれないし、失ってしまうかもしれない。彼が明日生きていけるかどうかもわからない。もしかしたら今死んでしまうかもわからないみたいな、
その2つの緊張感がなんかあのラストにあるなって思って、なんか不自然だと思うんですよ。そんなもう肩に離さず持っとかないとダメなシーンだと思うんですけど。
でもそれをちょっと手放して距離を置いてしまうぐらい、今の彼が置かれている状況っていうのはもうあらゆる意味で不確かですと。
で、それが希望かどうかもよくわかんないけれども、ただ昨日までいた場所からは自由にはなっているっていう、なんかその開けた感じ、希望かどうかもわからないような開けた感じっていうのが僕は結構良かったなと思って。
しかもあれですからね、オープニングの反復にもなってますからね。オープニングで神田川からその落ちたシャツを取りに行くっていうところから物語が始まるんですけど、橋から川辺というか水辺を見るっていうところで始まり、そこで終わっていく。
まさに川から始まり海へ出たみたいな話にも見えるし、それの通さは、もしかしたら隣にいたかもしれない誰かのことを思っているようにも見えるしっていう、なんかその寂しさみたいなものの方が結構強く出たラストだったなと思うんで。
なんかそれもこう、またすごい良いラストになってたし、ある意味それで振り返ってみればオープニングも北村隆も突然消えてたしなっていうのを思って。そこからもある種暗示もされてたんだなっていう。
警察から逃げるシーン、描かれないですもんね。 そう、急に消えてるんですよ、あいつ。 だから振り返ってみればそういう映画ではあったっていう話ではあるんですよね。
共通しすぎでしょ、あの水溜りボンドと。
じゃあ、愚か者の身分の話はここの辺りまでにしておきましょうか。
はい。 あ、1個だけ言わせてもらっていいですか。僕好きなシーン、もう1個あったの思い出したんですけど、これ見たことないなって思ってるのが、灰皿の上に汚染工。
ああ、確かにあれね。 あれ味わい深いなって思ったんですけど、見たことないし、でもいいキャラクター描写だなってこれも思ったところだったので、これもちょっと触れておきたいなって思ったんで、ちょっと今すいません、終わり際にぶっこみました。
確かに、あそこ良かったですね。良かったです、あそこ。新宿の街を背景にしてね。
そう、なんかさらっとそういうおしゃれなことやってくるあたりも、よくできてるなって思いました。
はい、ではそんな感じで愚か者の身分の話は終わりまして、
50:04

コメント

スクロール