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2022-06-13 18:27

今日の10分de1テーマ「偉い人の会議に出て思い出した特撮作品」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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はい、というわけで始まりました。
本日はですね、えらい人がたくさん出る会議に出席しまして、
その時に思ったことがいろいろあったので、その話をしたいんですけど、
すごいえらい人が一堂に会して、今やる社内の会議があったんですけど、
なんで出席したかというと、何かの決裁を取るわけじゃなくて、
これやらせてください、OK、NGみたいな、決裁を取りに行くようなことではなくて、
こちらで調査していたような結果を報告するような感じだったんですよね。
どんなものなのかなと思って、こういう調査結果が出ましたよ、こう考えてますよというのに対して、
始まる前のイメージはそれに対してそれぞれのえらい人たちが、
なるほど、そういうことかとか、じゃあこうしたほうがいいのかな、
ああしたほうがいいのかなとか、みたいな話を議論をするのかなと思ってたんですよね。
でですね、出てみたらですね、発表しましたと。
発表したらですね、ものすごくそれぞれの立場で、
出席している人は別々のセクションの長者たちなわけですけど、
全然それぞれの立場でですね、めちゃくちゃ自由に、自由にというか適当にというか、
本当に思い思いの発言をしまくるみたいな感じでですね、
例えば、あなたのセクションでこの調査結果が出たんだ、
うちでやってこれより悪い数字が出たらできないなとか、
調査してこれより悪い数字が出たら嫌だからこの調査できないなとか、
あとは、こんな風にカッチリ決め込むと逆に自由さが失われちゃうんじゃないの?とか、
逆にですね、今度はここはカッチリ決めて、それを元に運用したらいいんじゃないの?みたいなですね。
なんかもうみんなすっげえ自由にバラバラのことを言ってくると。
でですね、正直言ってそれに対して、あまり何とも言えないというかね、
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うちで調査できないな、そうですか、って感じだし、自由さが失われちゃうんじゃないの?と言われたら、
あまりその心配はしてないですね、としか言えないですし、
逆にカチッとここは決めて、それで運用したらいいんじゃないの?
そうですか、あまりそうは思ってないです、みたいな。
本当ですね、そんな感じの、本当にですね、すごい自由に発言してですね。
基本的には全部くさす方向で発言してくるわけですよ。
でですね、なんだろうなこれはと思ってたんですけど、
すごい思い出したのがですね、ダインの大冒険という漫画があるんですけど、
あれのですね、敵軍、魔王軍というのがいて、
魔王軍はですね、それぞれいろんな軍団に分かれてるんですよ。
なんか猛獣軍団とかですね、不死の軍団とかですね、魔法軍団とかみたいな感じですね。
それぞれの属性の違うモンスターたちがですね、一つの軍団にまとめられてて、
その軍団長がいるわけですよね。
ヒュンケルとかですね、ミストバーンとかがいたりとかするんですけど、
で、その敵陣が映るシーンになるとですね、でっかい大魔王バーンというのがいてですね、
その直属の下にハドラーという司令官だったか、司令軍だったかなんかのオサがいてですね、
そこにこう、個性の違う軍団長みたいなのがいると。
で、誰か一人が発言するとですね、
なんかこう、そんなこと言って、お主何たるではないかみたいなことを言われてですね、
グーンみたいな感じの、なんていうかまあ、
ってことでいうとこう、敵軍が一枚岩じゃなくて、
いろんな勢力がその中にいて、それぞれ綱引きをし合ってるんですよという描写なんですよね。
で、まあそれはその、なんだろう、敵軍のですね、
敵軍が多分一枚岩だとあんまりキャラクターの多彩さみたいなのもないし、
あの、なんていうか、本当敵軍として一つのキャラクターになっちゃうんですけど、
そこにはたくさんの人がいて、たくさんの思惑とか立場があって、
それぞれですね、反目し合ってたりとかしているのだってやるとですね、
なんかこう、いろんな人がいて、いろんなドラマの予感みたいなのがするわけですよね。
それはまあ、その作劇としては面白いんですけど、
まさにそんな感じだったんですよね。
それぞれのですね、立場の多さが、なんかこう、それぞれの立場でですね、
まあはっきり言って綱引きし合っていると。
で、僕は僕でですね、その調査を発表するっていうのはですね、
すごいフラットな立場でやっているわけではなくて、
僕は所属しているセクションの人間を代表してやっているのでですね、
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つまり僕もその綱引きの一部に加えられているというか、だったんですよね、
その後で考えると。
でですね、あの、なんだろう、僕は結局、なんかてっきりですね、
本当その、この調査結果出ましたよってフラットに見せてですね、
ああ、なるほどねって。
これこうしたほうがいいのかな、ああしたほうがいいのかな、
これどう思う?みたいなことを聞かれて、
それに対して、ああ、こうっすね、ああっすね、とか、
でもそれはあんまり意味ないと思いますみたいなことを話していくのかなと思ったらですね、
あの、これはどうかね、ちみぃ、みたいなことをですね、
ずっといろんな立場でめちゃくちゃ、めちゃくちゃこう、なんていうか、あの、
もうバラバラの、あの、次元でですね、ひたすら草し続けるっていうやつでですね、
まあなんていうか、本当に、なんだろう、なんかまあ、綱引きでしたね、
綱引きだったんですけど、でですね、その、
でもまあ、よく考えたらですね、
大体のことって、特に例えば政治とか一番わかりやすいと思うんですけど、
で、こんなふうに決まってると思うんですよね、その綱引きで決まってる、
なんかこう、なんらかのですね、まあ、政治だったらですね、
自分のその、なんだろう、圧力団体というか、その、義益団体みたいなのがあってですね、
それを代表している立場としてその話し合いに参加していて、
なんかね、例えばこういうことをしたいって誰かが言ったらですね、
まあそれもその、なんていうか、こういうことをやるとある業界が活気づくから、
それは自分を応援してくれている業界だから、みたいなのがあったら、
そしたらですね、例えば農家のですね、応援を受けている立場からすると、
それだったら農業はどうなんだね、みたいなね、っていう、みたいな感じで、
まあそういうその、綱引きの中でですね、なんかまあ、
あの、パワーバランスみたいな中で、なんか一つの一応なんか、
打ち手に修練していくみたいな、みたいな感じだと思うんですよね。
それってその、なんだろう、あの、前のね、バランスオブパワーの話、知ってましたけど、
そんな感じでですね、なんかこう、誰かの一人のいい考えではなくて、
まあそれぞれのですね、なんかこう、あの、欲望みたいなののですね、
こう、中間地点みたいなものを、えっと、なんていうか、
それぞれが綱引きしあった結果、その中間地点に物事は落ち着いていって、
まあそれがですね、ベストではないかもしれんけど、
まあこんなもんじゃないの、っていうような案として採用されて、
それで世の中が動いていく、みたいな感じだと思うんですよね。
で、世の中って大体まあ多分そんな風に動いているもんだと思うんですけど、
えっと、僕の方はですね、その、なんていうか、
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あの、あんまりそういうですね、綱引きっていうことが起きない、
自分の業務上では起きないようにしているというか、
一番、まあざっくりと言うと一番面白いことを言ったやつが、
のことが採用されるべきだみたいなんですね。
なんかこう、あの、フラットな仕事の場というのを形成しているし、
その環境に慣れてるんですよね。
だからどんだけパワーバランスが強くてパワーを持っててもですね、
結局本当に面白いこととか、本当に有意義なことが言えないと、
まあそれは採用されないよ、っていうようなですね、
場でずっと生きている、仕事してきているし、
そういう場を形成するのはもう、
あまり疑いもなくそうしているっていうところがあったのでですね。
なんかこう、あの、なるほどみたいな。
つまりこれはフラットの話し合いとかをする場ではなくて、
綱引きの一プレイヤーとしてボロを出さないという仕事だったのか、
なるほどね、みたいな感じはしたんですよね。
そんな話をしてたらですね、思い出す一つ特撮映画があって、
何かというと本大四郎監督の幻星ゴラスっていう映画なんですけど、
それは地球に幻星ゴラスっていうでっかい巨大隕石というか、
星が近づいてきていて、このままだと地球にぶつかるという中でですね、
全世界の科学者たちが一同に会して会議をするんですよね。
会議をした結果、地球の位置をずらそうということになってですね、
南極に超巨大ジェット機みたいなのをつけてですね、
何億何兆ジュールのエネルギーがあれば地球の位置を少しずらせる。
これで幻星ゴラスは避けられずと言ってですね、
全世界で取り組んでですね、そこにロケットエンジンつけて、
地球の位置を少しずらして、星の衝突を避けるというめちゃくちゃな、
めちゃくちゃ面白いんですけど、めちゃくちゃな話があって、
そのですね、一つの危機に対して科学者たちがですね、
立地的に話し合ってですね、力を合わせて、
一つの打ち手を雨出すことで危機を回避するみたいなのが、
本田志郎監督のですね、理想的な科学主義みたいなところがあってですね、
こういうのって、子供が大人が立派に会議してるって、
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どんな姿あって想像するとしたら、
こういうことを想像するんじゃないかなと思うんですよね。
でも実態はですね、同じ特撮でもやっぱり別な特撮でですね、
大の大冒険的というか、大の大冒険の敵の描写はですね、
戦隊ものの敵の幹部同士のやり取りっていうのをモデルにしてるんですけど、
特撮ものでよくあるですね、敵軍がですね、
いろんな将軍、なんたら将軍みたいなですね、属性を分かれた将軍がいて、
それぞれが綱引きし合っていて、決まるみたいなね。
実態はやっぱりそっちの方が多いなというふうに思うわけですよね。
でもですね、そういう有意義な話し合いの場というのは存在しないのかというと、
もちろんそういうわけじゃなくてですね、
結局そういう偉い人が集まる会議みたいな場までに終わらせとくんですよね、
実質的な話は。
終わらせて、あとはですね、
それを通すときに偉い人の会議を一応通すという儀式が待っていると。
その儀式はですね、本当に儀式でですね、
ボロを出さずに立ち振る舞うとOKみたいな感じなんですよね。
だからボロを出さずに立ち振る舞うその儀式を
会議を立ち振る舞うということと、
じゃあ何か誰かですけど授業をやりますとか、
みたいなことって直接関係は全くないんですけど、
ただですね、何か一応その、
じゃあどんな授業をやろうかってみんなでフラットに考えて、
いい案出し合って、じゃあこれでいこうっていうことで、
実質的なことは終わっていて、
その後、儀式としてこの会議に出て、
ボロを出さずに立ち振る舞うという儀式が必要だという、
そういう社会になっているみたいな感じだと思うんですよね。
ほとんど多分そうだと思うんですけど、
それはうちの会社に限らずだと思っていて、
そこはもう分けて考えるしかないのかなと思いましたね。
でですね、その結論として、
そうかあれはボロを出さずに立ち回るのが必要な儀式だった、
話し合いの場じゃなくて、ということを後で思ったときにですね、
別の会社で働いているある先輩がですね、
その偉い人たちの会議の場っていうので、
おどけることをすごく求められて、
すげえ嫌だったって話をしていて、
で、それはこういうことが本当に大変なんで、
こういう人くださいみたいなことを言うと、
おいおい、あんまりマジになるなよとか言われると。
で、そういうところも嫌なんですけど、
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さらにですね、その会議の中でベストな立ち振る舞いとされている
ある部署の人がいて、
その人はですね、
すごいそのレポートの中にもギャグとかいっぱい入れて、
発言の中にもいっぱいジョーク入れて、
てへーみたいな感じでみんなをアッハッハって言わせて、
盛り上げると。
で、それがですね、
そのある多分役員会議なのか、
そういう会議の中でのベストな立ち振る舞いとして
称賛されていると。
あいつみたいにもっと、
もっと面白いふうに言えよみたいなね、
その真剣に、
もっとこういう人くださいとか言っちゃったら、
何に真剣になったんだよ、
もっとあいつみたいに面白いこと言えよみたいな、
ふうになるのがすげえ嫌だったって話をしていて、
まあそれは嫌だろうねって思ったんですけど、
じゃあなんでそんなふうにですね、
おどけることっていうのは必要となるのかっていうと、
やはりその儀式としてその場は、
ボロを出さないっていうことがすごい大事であると。
ってなるとボロを出さないっていうのは、
ボロを出さずにすべてに対して、
用意するっていうことではあるんですけど、
実際僕が味わったみたいにですね、
いろんな部署の人が本当好き勝手なことを言うので、
ボロを出さないってことだけっていうのは、
なかなかやっぱり難しいと思うんですよね。
で、その時にですね、
なんかめちゃくちゃなこと聞かれてですね、
これに対してなんていうか、
相手をバカにする以外の、
いい回答がないみたいな状態になった時にですね、
相手も傷つけずに、
場をしらけさせることなく、
なんか面白いことを言って、
その場を切り抜けた。
なるほどあいつはなかなか、
頭が回りますなみたいな。
なんかこの場でちゃんと、
そういうふうにおどけてみせるとは、
みたいな感じのことが求められていると。
全然実質的なことではないんですけど、
たぶんですね、
そのおどけが求められる理由っていうのは、
そういうことだと思ったんですよね。
ということでですね、
なかなか難しいですよね。
今自分がいるような立場ぐらいで仕事しているとですね、
非常にフラットな状況。
本当に本質的なことしか話さないし、
そうですね、話さなくて、
それを実行するための、
ある種の寝技的なことっていうのも、
そんなに必要じゃないんですよね。
良ければできるし、悪ければできない、
みたいな感じの、
分かりやすさがあるんですけど、
やっぱそこから上に行くとですね、
急激に儀式みが増すわけですよね。
儀式になって、
ボロを出さない。
ボロを出さないことは無理だから、
おどけるという立ち振る舞いが求められる。
でもそれらは何ら実質的ではないみたいな。
だけど最終的にそこを通さないと、
何かが実現しないみたいな感じになっていくと。
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だからこれ以上ですね、
自分の立場が上になると、
この儀式勤怒が高まっていくというのがですね、
やっぱ改めて嫌だなと思っちゃいましたね。
別に良いかなとか思い始めてたんですけど、
やっぱ嫌だってなりましたと。
というわけで、本日は以上です。
ありがとうございました。
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