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2022-01-19 10:34

今日の10分de1テーマ「ビスマルクとバランスオブパワー」について④

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください

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昨日の続きです。
ヴィスマルクのキャラクターみたいな話なんですけど、
まずこの人は装鬱だったんですよね。
前読んだ、狂気のリーダー?なんか忘れましたけど、
そういう本で装鬱の人は乱世でのリーダーに向いてるみたいな、ざっくりとそういう話だったんですけど、
この人はやっぱり装鬱だったんだと。
装鬱の人の一つの特徴として、まさにその本にも書いてあったんですけど、
色を見ないというところがあるんですよね。
現実を直視するというか、鬱の人特有のそこに貼り付けられている意味が見えなくなるがために、
ものすごく物事をあるがままに捉えられるというような特性を持っていたわけですよね。
そうなんで、めちゃくちゃピーティーな人で、人に説得する時に泣いたり怒ったり、
この窓から飛び降りるって言ったりとか、
勢いで自分のやりたいことを通すらしくて、
上司である皇帝のビルヘルム一世が、
ビスマルクが部下っていう俺の苦労も分かってほしいよみたいなことを言ってて、
確かに大変だろうなと思ったんですけど。
わりとそういう人なんですけど、ちょっと面白いなと思ったエピソードが、
岩倉施設団がヨーロッパ来訪している時に、
ビスマルクと会ったって話は、わりと有名なんですけど、
岩倉施設団の方から会わせてくださいって言ったのかなと思ってたら逆で、
ビスマルクから、日本から来てるんだ、会いたい会いたいみたいな感じで会ったらしいんですよね。
その時にビスマルクが明治の原君たちに言ったのが、
今、西洋列強から国際法にあった法律体系作れとかね、
そうじゃないとお前とは対等に話せないみたいなことを言って、
言われてるから、今さてヨーロッパに来て色々視察してるんだろうけど、
それもね、やっていいというか、やらなきゃダメなんだけど、
そもそもそれ法弁だからみたいな。
相手に不利な状況に、西洋列強側が有利な状況に話を進めるために、
03:01
お前はこれが足りてないって勝手に言ってるだけだからと。
逆に君たちが国際法にのっとったような法律体系とか、
政治体制みたいなのを作って、一人前になりましたって言っても、
別に日本が力づくでいいこと聞かせようと思ったら、
そんなんと関係なく適当な言い分作って戦争とか仕掛けてくるんだと。
だから結局パワーでしかないんだと。
だから国際法に準じた政治体制とか法律作るっていうのは、
相手の言い分を一つ潰しとくためにやっといていいことだけど、
本質的には不国強兵しかないから、強くなるしかないからって言って、
なんでこんなこの人を率直に話してくれるの?みたいな感じで、みんなすごい感動して、
もちろん他のヨーロッパの列強の明治の元軍たちは回ってるときは、
そんな本音は言わないわけですよね。
建前の、君たちもちゃんと国際法に準じた法律体系作って、
列強の仲間入りをしたまえ、みたいなことしか言わない中で、
本質をズバッと言って、みんななるほどってなって、
みんなその日の日記に大久保敏道も伊藤博文も、
我、日本のビスマルク足らん!とか書いちゃうみたいな、
岩倉施設らに行ってなかった山形有朋ですら、
我、日本のビスマルク足らん!ってどんだけみんなビスマルクになりたいねんって感じなんですけど、
ってなったって話があって、これすごい面白いなと思ったんですよね。
面白いからあおうって感じのところもビスマルクのキャラっぽいなと思いましたし、
あとですね、それがためには明治政府は布告強兵にどんどこ行くわけですけど、
ただですね、パワーオブバランスの外交感覚とか世界観っていうのを、
ビスマルクのように持ってたわけではないので、
強くなった。
ナショナリズムに突き動かされて、
よっしゃ、じゃあ中国もこういう風に征服しようみたいな感じの、
すごい拡大主義みたいなのにバンバンバンバン行って、
あの国際情勢で中国の一部を占領するっていうことは、
アメリカ、ロシア、中国っていうね、
自分の周りのクソでっかい三角を敵に回すってことなんで、
普通に考えて全然益がないことなんですけど、
こうやってしまって破滅に向かっていくっていうような部分があったと。
ビスマルク自身はですね、
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そういう風に強くならないと話にならないよねというのは、
その時話したようにもちろん思ってたんですけど、
ただそのパワーオブバランスの考え方があったんで、
ただ拡大しようとする、つまり一興を作ってはならないという風にみんなが思っているから、
拡大しようとすると必ず叩かれる。
だから絶対に拡大しないっていうこともはっきりと思ってたんですよね。
同一、統一をするまでは戦争は必要だから最低限やるんだけど、
それもすごく限定的な戦争で、
よっしゃパルマで攻めこもったら、いらんいらんそんなことまでいらん、
もう壊せるよみたいな感じなわけですよね。
だからですね、そうやって統一するまではどうしても戦争を避けられなかったと。
統一した後は絶対拡大しませんみたいな感じでですね、
戦争を避け続けてたわけですよね。
そこの強くないといけないっていうことは明治政府には伝わったんだけど、
拡大をするとみんなからボコボコンされるってことまでは伝わってなくてですね、
日本はボコボコンされたわけですけど。
でもですね、言ってもビスマルクの方もですね、
ある種引き返せないポイントを通過していてですね、
何かというとそのウィーン体制を破壊してですね、
ドイツを統一しちゃったってことですよね。
ビスマルクはですね、プロ一線の国益のためにという気持ちでですね、
よっしゃドイツ統一したぞプロ一線中心にっていうところがですね、
ある種の個人的な夢ですね。
個人的な夢としてですね、それを叶えたわけですけど、
その結果ですね、やっぱりみんなの予想通りですね、
ドイツがものすごく国力を伸ばすとめちゃくちゃ強くなってですね、
パワーバランスが崩れると、
ドイツやばいってみんな思うので、
そこに対してですね、
ドイツやばくないですよ、拡大しないですよ、みたいな感じで振る舞うし、
いろんなですね、
例えばフランスから領土を取っちゃったがためにフランスに恨まれてるってことをですね、
なんとかかんとかですね、
同盟関係の中で戦争にならないように、
いろんなところといろんなもう、
八八丁手八丁で同盟とかを作りまくってですね、
で、うまいことみんなをコントロールして、
でもちょっと予想外のことが起こって、
わー、じゃあこうしようこうしようってやってるうちに、
ね、あの、
ものすごく複雑な、
増改築を繰り返した温泉旅館みたいなですね、
ものすごく複雑で、
ちょっとはたからは何をやってるのかわからないみたいな中でですね、
えー、
どんどん複雑さがわかっていって、
ビスマルクはわかってるが、
09:01
周りはわかってないっていう状態になっていくと、
言っちゃうとですね、これ、
自分にしか操縦できないすごくいい機械を、
ずーっと一人で操縦してるみたいな感じなんですよね。
えー、
でですね、
それはまあなんというかあの、
もうドイツを統一してしまって、
一挙になってしまった時にですね、
もう、周りがそれをですね、
叩き潰そうとしてくるという、
もう運命に入っちゃってるわけですよね。
ちょっとこう、あのー、
ある種、ビスマルクの個人的な夢みたいなものを叶えてしまったがためにですね、
そのー、
ウィン体制でバラバラにしていたがために、
えー、保たれていた、
ドイツの平和っていうのはですね、
あのー、
もう絶対にその、
基本的には叩き潰される方向に行くと。
で、それをですね、
えー、個人的なそのー、
ビスマルクの力量でですね、
あのもうあの手この手で操作せないようにしていたって感じなわけですよね。
しかしその過程で複雑さが上がっていったから、
どんどん俗人的になっていく。
周りはそれがわからないっていう状態になっていくと。
なんでですね、
この辺も複雑なものがありますよね。
何が良かったんだろうという風にはちょっと思いますね。
ということで、また10分経ったんで、
次で最後かなという感じです。
はい、よろしくお願いします。
10:34

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