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2021-10-24 15:14

今日の10分de1テーマ「僕らは天皇という超強力な『名』の上に生きているんだな、と思ったこと」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

00:04
はい、というわけで前回の続きです。
ちょっと忙しくて最近、間が空いちゃったんですけど、
趣味だから別に問題はないんですけど、
天皇制の話をしていてですね、
純粋で超強力な権威を持っているという話をしてたんですけども、
天皇制のすごい得意さっていうところは本当にいっぱいあるんですけど、
超強力な権威というのが権力と完全に切り離されていると。
切り離されているからこそ強力で純粋。
純粋で強力って感じなんですよね。
これ例えば切り離されていなくて権力も権威も両方あるってなるとですね、
権力の失墜とともに権威と落ちるわけですよね。
歴史的に言うと例えばイギリスの王様とかはそうだったんですけど、
結構昔に湿地王ジョンというですね、
湿地って土地を失うって書いて湿地ですけど、
っていうすごい悪名高い王様がいて、
すごい負ける戦いを繰り返してですね、
本当はイギリスってフランスの一部くらい持っていたのに、
その一部を完全に失ってですね、
お前は本当にもう勝手するなって約束させられてですね、
それ以来王様の権威が弱まったんですけど、
議会の力が強くなったんですけど、
それとかもですね、やっぱりこの王様っていうですね、
権威と権力が一致していたんですけど、
ジョンという人のところで権力の奮い方を失敗した結果ですね、
権威もなくしてしまったみたいな感じなんですよね。
しかも英国王室で言えばですね、
別にそこから地筋が繋がっているわけでもなくてですね、
なんかティーダ朝とかいろんな地筋も入れ替わってたりとかしてですね、
だからやっぱり今の英国王室っていうのは、
イギリスの人からするとおそらく一貴族みたいな感覚だと思うんですよね。
多分正直ですね、他のドイツとかオーストリアとか、
いろんなところが王政やめている王室をなくしたわけですけど、
変な話、イギリスは20世紀入ってから戦争に負けることが義理なかったんで、
たぶんなくすタイミングを意識したぐらいな感覚だと思うんですよね。
でですね、なんとなくうつづしちゃってるんだろうなぐらいな感じだと思うんですけど。
でですね、もちろん昔は天皇は権力と権威が一致してたわけですけど、
ある種王様だったわけですけど、
やっぱり後鳥羽上皇の上級の乱とか、
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あれは北条家とですね、戦って負けて島流しにあうみたいな、
あとその後の後醍醐天皇の南北朝のやつですね。
それで後醍醐天皇が政権取り戻そうとしたけど、
結局足利尊氏に取られちゃうみたいな。
あの辺を契機にですね、ただの権威になって800年ぐらい経ってるんですよね。
でですね、それもちょっと面白いのはですね、
上級の乱とかもですね、武士とですね、鎌倉武士とですね、幕府ですよね。
どうその京都の朝廷がですね、ガチンコやりあったかというとですね、
そういうふうに双方を持ってなくてですね。
というのは結構やっぱりですね、鎌倉武士とかも、
すごい朝廷に対しての忠誠心というか、
やっぱり偉い人だという感覚をみんな持ってたらしいんですよね。
だからですね、あくまでこれは朝廷対幕府とかじゃなくて、
言葉条項対北条家なんだというですね、
個人と個人の戦いという形にしたんですよね。
お互いそうしたというか、朝廷側もそうしたし、鎌倉幕府がもそうしたというのでですね。
もうですね、だから条項が負けてもですね、権力からは切り離されるんですけど、権威は落ちなかったんですよね。
だからですね、そのおかげでも権威は保ち続けてるんですよね。
その権威を保ってもう800年というところがですね、
その得意性がめちゃくちゃ日本の天皇の面白ポイントだと思うんですけど、
そんなにいい本ではなかったんですが、日本の十代天皇という本が結構面白かったんですよね。
これですね、最初に日本の歴代天皇の天皇のあり方みたいなのを決定付けた十人の天皇というのをですね、選んで書いてるわけですけど、
その中でですね、最初の方は面白くないんですよ。書き方もあんま良くなくて、
これもう読むのやめよっかなみたいな感じですね。3人目、4人目くらいまで思ってたんですけど、
後鳥羽上皇が負けてですね、完全に権威だけになってからですね、
もう抜群に面白くなるんですよね。
例えばですけど、戦国時代の後奈良天皇というのがいるんですよね。
戦国時代なんで、もう本当に勝手に天皇関係なく争い合ってるんで、
もうマジで権力がないんですよね。
そういうところがですね、幕府を通して税収の一部を得られていたわけですけど、
それがですね、足利幕府もですね、もう完全に、足利幕府じゃねえわ、室町幕府もですね、
もう完全に合っていないようなもんなんで、税収も得られないんで、
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超貧乏なんですよね、その天皇なんですけど。
ただ武家からの尊敬はあってですね、やっぱ天皇さんすげえっすみたいな、
官位欲しいっすみたいなのがあるんですけど、それで寄付とかもらったりするんですけど、
もうギリギリの生活をしてたらしいんですよね。
塀が崩れてですね、もう中が見えちゃうみたいな状態だったらしくてですね。
それでもですね、もうそのボロをまとってですね、
でももう天皇として生活してるんですよね。
ちゃんと威厳を持って生活しててですね。
で、戦国が続いてるんですね。
平和祈願で民を救わねばと言ってですね、
テラに般若心経の社稷を奉納したりとか、
伊勢神宮にですね、私の不徳のおかげで疫病が流行っているみたいなですね、
文章を送ったりとかですね、民を救いたまえとか言っててですね。
いや、まあそうかもしれないけど、
まず自分救おうよぐらいですね、もうすごい困窮してるのにですね。
その民をですね、ずっと思ってこうなんとか救おうと天皇なりにしてるっていう、
なんかそのいろんな社教とか残ってるんですよね。
本当にこの、私はもう何ですかね、民の父であり母であるみたいなですね、
感覚っていうのをはっきりと持ってるんですよね。
そんなもう全然お金なくてですね、貧乏な生活しながら。
で、そういうですね、その様をですね、やっぱりこうみんながまた尊敬をしてるんですよね。
まあそれもすごい面白かったんですけど。
でですね、なんかこうその後にですね、なんか多分ですね、何て言うんですかね、
こんな王様いないですよね、他の国に。
めちゃくちゃ貧乏でですね、ボロ屋に住んでてですね、
なんですかね、みんなが尊敬してですね、
そして民を救いたまえとか言ってですね、
なんかこう、いやいやお前の方が先に救われろよみたいな状態ですね。
あのすごいこう、王として願っているみたいなね。
なかなかないと思うんですよね。
権力ゼロ、権威はめっちゃあるみたいな感じですね。
まあでもその後ですね、ちょっと時代が下って、
江戸時代のゴミの天皇っていうのがまあ紹介されてたんですけど、
まあこの時ですね、江戸時代なんで徳川家康がですね、
まあその江戸幕府のデザインをしているというか、みたいな時期でですね、
徳川家康の婚姻にしてた僧侶がいてですね、
その僧侶が天皇はどうでしょうと、
伊勢神宮の官主とかにしたら、
家康さんが明治と共に王になるんじゃないですかって言ったらですね、
家康めちゃくちゃ怒って、アホかってめっちゃ怒ったんですよ。
その名をね、明治と共にって言ってるけど、
その名を奪いに行ったら、また戦国時代に逆戻りだろって言うわけですよね。
その天皇対して何してんだって言ってですね、
あのその一旦終わって家康さんの天下かなと思ってたですね。
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家康がその天皇を何かしろした瞬間ですね、
もうその、あいつはって言ってですね、やっぱみんな敬意を抱いてるんで、
まあ格好の口実も与えることになってですね、
戦国時代に逆戻りだろって言って、
まあめちゃくちゃ怒ったっていう話があってですね、
この家康の心配がですね、このマッカーサと同じ心配をしてるわけですよね。
それはすごい面白かったなって思ったんですけど、
でですね、だからこう、その他もですね、
そのいろんな国とこうなんですかね、調印とかでですね、文章を取り交わすときもですね、
向こうからしたらですね、その日本のその得意な感じっていうのはちょっと理解できないんで、
普通に考えて、まあ家康とかね、その歴代将軍が王様なんだろうなと思ってですね、
日本国王家みたいな感じでこう、あの、朝書みたいなのを送るんですよね、
調印で、あの、宛名を書いて送るんですけど、
その返信とかはですね、あの、正義大将軍ですみたいな感じですね、
もうその国王っていうのはですね、固くなにこう、口実するんですよね。
で、それはやっぱりですね、この名実ともに取ると、やばいと、
この名っていうものを取ると、もう日本の底が割れるっていうのはですね、
まあやっぱみんな思ってたわけですよね、その徳川家っていうのは。
で、まあマッカーさんもですね、そっからね、200年、200何十年くらい経ってね、
マッカーさんも同じこと思うわけですから、まあそれはすごいんですけど。
でですね、こう、まあでもですね、やっぱりこう、その徳川家としてはですね、
家康としては、まあかといって天皇にね、実際の権力も持たれたくないっていうんでですね、
天皇を抱え込みはするんですけど、力を持たれないように、まあいろんなことを制限はするんですよね。
でですね、制限して、こういうことはちょっとご勘弁くださいみたいな感じで制限するんですけど、
ただですね、その学問を収めてねって言うんですよね。天皇は学問を収めてねって言ってですね。
先生は和歌を読んだりとかですね、古典を勉強したりとかして、著書とか書いたりとかしてくださいって言ってるんですよね。
で、それはもうその、えー、なんていうんですかね、その、例えば戦国時代でみんなオラオラとか言ってる時もですね、
一人だけこう、ね、その、みやびな生活、そのめちゃくちゃ貧乏だけど、
ちゃんとですね、あの、和歌を読んだりですね、けまりしてみたりみたいなことをですね、みやびな生活をキープしてるっていうんでですね、
やっぱ文化人だなーみたいな感じで、みんな尊敬をしてるって言ったわけですよね。
で、だからその、名は、名はもう全部あなたにあげるから、名だけは落とさないでくださいねって言ってですね、
まあ、言いやすのメッセージなわけですよね。
っていう感じですね、なんかその、そんな感じでこう、途中でですね、完全に権力はなくなったんだけど名だけがですね、
あの、歴然としてある、そしてそれは多分今もそうだと思ってるんですよね。
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でですね、この名術ともにっていうのはですね、まあその前の話にもちょっと戻るとですね、
実力はやっぱりこう、計測が難しいんですよね。
で、人によって実力を測る眼鏡が違うんで、計測が難しいと。だからコンセンサスを得られづらいですよね。
でですね、名術がともに揃うとですね、実力が落ちると名も落ちちゃうんですよね。
で、なんでですね、名術ともにあるっていうのもやっぱりあんまり良い状態とは言えないわけですよね。
そこでですね、やっぱりこう名だけをですね、切り離せているというかですね、偶然歴史的にそうなってるというこの今の状態っていうのがですね、
800年くらい続いているこの今の状態っていうのが、まあ本当にすごいなっていう風には思うわけですけど。
でですね、大体の天皇がですね、その後もその名を守るようにちゃんと教育をされてですね、
自分はですね、もうその民の父母であるという自覚を持ってですね、振る舞ってきてるわけですよね。
それはですね、本当に近現代においてもですね、昭和天皇とかですね、今の上皇様とかのですね、振る舞いとか見ててもやっぱ伝わってはきますよね。
だからですね、そうやって名を落とさずにですね、そういうことをやっていけてるわけですけど。
でですね、まあそのね、でも僕らのその生活とかですね、なんかこうに言ってですね、そういう天皇とか天皇制ってその関係してんの?みたいなですね。
してない気もする。え、いなくても変わんないんじゃない?みたいなですね。
なんとなくですね、そういう感覚もある人多いんじゃないかなというふうに思うんですけど。
やっぱですね、この天皇の方は天皇の方ですね、その名を頑張ってキープしてきたわけですけど、
僕らは僕らでそうやって守られたですね、そうやってその天皇の人たちを頑張ってですね、守ってきた名の上にですね、生きてるんだろうなと思うわけですよね。
それは僕らの自覚以上にですね、おそらくその名の上に生きているんだと思うんですよね。
なんでそんなことをちょっと思ったかというと、それはそのたまたまですね、同時に読んでたアメリカのプラグマティズムと呼ばれるですね、
実践哲学と呼ばれる哲学の入門書みたいなのを読んでたんですけど、
それを読んでてですね、そのいろんな国のあり方とですね、こうちょっといろいろ考えた結果ですね、
いやー俺らの本当に足元っていうのは天皇制っていうのが多分一番下の土台にあるんだろうなというふうに思ったわけですよね。
ということで、最近15分近くになるのは普通にと思うんですけど、まあいいやと思いつつ、
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本日は以上となります。ありがとうございました。
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