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2022-01-17 10:52

今日の10分de1テーマ「ビスマルクとバランスオブパワー」について②

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください

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はい、というわけで昨日の続きです。
世界政府がなくてね、本質的に世界は無政府状態なんだと。
強い奴はどんなご無体なこともできるんだということを前提とするならば、
世界の平和とかはパワーオブバランスで保たれるべきだと。
パワーオブバランスというのは何かというとですね、各国の力ですね。
つまり、異常に強い奴が現れると、そいつは暴力を振ることが可能になるので、世界の平和は乱れると。
なので、異常に強い奴を出さない。
お互いを牽制し合って一興状態にならないようにするというのがですね、
ヨーロッパは特にですね、産業革命以降、それもっと前からですけど、
強い国がですね、陸続きで連なりまくっているのでですね、
そこをめちゃくちゃ鍛えられたわけですよね。
外交する人たちが。
向こうを強くしちゃヤバい、向こうを強くしちゃヤバいというのをですね、
お互いに牽制し合っているというような歴史があってですね。
それによって世界平和を保った、
世界平和というか、ヨーロッパはもちろん戦争がめっちゃ起こったんですけど、
外交する人たちはそれで平和を保とうとするとか、
もしくはそんな中で自国の利益を最大化しようとするというような考え方をしていると。
ビスマルクが活躍する前の、活躍し始めた頃の体制としては、
ウィーン体制という体制だったんですよね。
ウィーン体制というのは、さっきのパワーオブバランスでいうとですね、
その前にとんでもないことが起こっていて、
何かというと、フランス革命からナポレオン大活躍というところなんですよね。
ナポレオンが出てきてですね、
フランス革命が起こって、
いわゆる初めての国民国家というのが生まれてですね、
俺たちフランス人だ、みたいなすごいナショナリズムに燃えてですね、
その中にめちゃくちゃ強いナポレオンが出てきてですね、
そのヨーロッパ中をですね、戦争を起こしまくったと。
つまりパワーオブバランスが崩れたわけですよね。
フランス一強状態になってですね、とんでもない目に遭わされたと。
で、ナポレオンが負けた後ですね、
よしと、じゃあまずこういう目に遭うのも嫌だから、
ウィーン体制というのを作ろうと。
ウィーン体制というのはオーストリアのメッテルニッヒが主導したんですけど、
ウィーンで会議を行うときにですね、
もうこれお互いの王様同士でですね、連携して、
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今ね、ナショナリズムとか、
俺たちはフランス人だ、みたいなナショナリズムとか、
あとその自由主義ですよね。
なんで王様とか貴族だけがこんなことを独占しているんだ、
もっと自由にさせろ、みたいな自由主義をですね、
連携して抑えつけようと。
そういうような枠組みを作ったわけですよね。
でですね、その中にはもちろんですね、またフランスが暴走するのを抑えたいっていう思惑もあってですね、
お互いにですね、牽制しあって連携しあって、
この王様同士で連携しあって、
そのナショナリズムを抑えて、自由主義を抑えて、
フランスの暴走を抑えて、みたいなことをかかったわけですけど、
で、そんな中でですね、はっきりとは多分その中で名言はされてなかったと思うんですけど、
みんなドイツやばいと思ってるんですよね。
で、ドイツっていうのは、なんかまず人口が多いと。
人口が多くて、国民性もですね、なんか勤勉でですね、
で、なんか鉄鋼が取れるような土地とかもあってですね、
これフランスみたいに統一されたらめちゃやべえなと。
で、その中でもプロイセンという国はまだね、
ドイツの中の一部なんですけど、めちゃ強い、強いと。
これプロイセンだけでも強いのに、ドイツ統一されたらもうやべえことになるな、
というのをですね、みんなそのヨーロッパンたちは思ってたわけですよね。
で、その中でですね、
でもドイツもバラバラな国だとですね、
言わばフランスのナショナリズムを見てですね、
ああいうのあるんだと、いいなと、あと強えなと、
やっぱみんな思ったわけですよね、ヨーロッパの人たちは。
で、なんでですね、
俺らもああいうドイツ人だけの国、ドイツ作りたいな、
みたいな思いもですね、上がっていて、
でもそれをさせるとですね、めちゃくちゃ危険であると、
ヨーロッパの他の国にとってパワー・オブ・バランスが崩れると。
なんでですね、ドイツ人が多いオーストリアがちょっと、
じゃあドイツ連邦というのを作りましょう、みたいな感じですね。
まあみんなバラバラな国のままでね、
でもちゃんと連携し合ってちょっと一つの国家っぽくね、
振る舞えるようにしましょう。
オーストリアがちゃんと監督しますんで、みたいな状態だったわけですよね。
でですね、そんな中、若いですね、外交官になったばっかりのですね、
ビスマルクがいろんな外交の盤面で入ってて、
そのウィン体制っていうのに触れるわけですよね。
で、触れてホッて気づくと、
このウィン体制ってプロイセンがこれ以上でかくなれないための、
ドイツが統一を防ぐための枠組みやったんや、ってことに気が付くんですよね。
で、ビスマルクはですね、どういう価値観を持ってるかっていうと、
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自分のことをプロイセン皇帝の中心、みたいなふうに思ってたんですよね。
もう本当に忠実なる下部みたいな感じで、
プロイセンのために頑張ります、みたいな、そういう価値観を持ってたんですけど、
そしたらですね、今の世界の枠組みっていうのはですね、
オーストリアによってプロイセンは実は抑えつけられていると、
っていうようなことが分かってですね、
それに対して絶対に俺、このプロイセンでドイツ統一してやるっていう、
すごいメラメラとした投資が湧いてくるんですよね。
で、なんでですね、それをですね、長年の夢として、
こう、ひそかに胸の中に持つわけですけど、
でですね、ビスマルクはその中で何をやりたいかっていうと、
プロイセンのただただ国益を増やしたいんですよね。
プロイセンの本当に忠実なる下部なんて、
国益を増大させたいと。
長期的な、今は儲かるとかじゃなくて、長期的な国益を増やしたいっていうのが、
やりたいこととして、目標としてあって、
その中の大きな夢の一つとして、
プロイセン中心のドイツ統一っていうのを夢として持つと。
そんなような状況だったわけですよね。
でですね、そういうことをやりたいビスマルクなんですけど、
じゃあですね、それをやる上でどういうやり方をしていたかっていうとですね、
パワーのバランスで見る人だったわけですよね。
ビスマルク以外はですね、結構イデオロギーで見てる人が多かったと。
でですね、ちょっとここのところの説明が必要というか、
ちょっと思ったのがですね、
一番例えとしてこんな感じだなと思ったのが、
国際政治とか政治にしろですね、
本当別に僕らの仕事とか何でもそうだと思うんですけど、
コマに色のついた将棋をやってるんだなっていう風に思ったんですよね、
この話を見てて。
で、なんていうんですかね、将棋なんでですね、
コマが並んでいると。
でも赤色だったら青色だって黄色にですね、
一つ一つ塗ってあるわけですよ。
で、色を見る人もいればコマを見る人もいると。
で、ビスマルクはコマを見てるんですよね。
何色だろうが秘書は秘書みたいな。
で、逆にですね、多くの人は色を見ちゃうんですよね。
自分のところの自分にいるですね、秘書なんですけど、
黄色だったら黄色は使いたくないみたいになるんですよ。
そしたら秘書を使えなくて、その分弱くなっちゃうと。
ビスマルクそれはもったいないじゃんっていうか、
それ関係ないじゃん、色って。っていう考え方なんですよね。
だからですね、なんだけど、
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そうやってほとんどの人は色しか見えてなくてですね、
だからイデオロギーで語るんですよ。
なんかその当時はですね、フランスがもう一回その帝政に戻って、
ナポレオン三世って、ナポレオンの老いっ子がですね、皇帝やっててですね、
そのナポレオンに煮え湯を飲まされたですね、
ヨーロッパの人たちとしては結構成り上がり者で嫌だなみたいなね、
しかも自由主義的なところもあるし、
もうあいつら本当に嫌だ。
もう宿敵だぐらいに思ってるんだけど、
ビスマルクはですね、結構平気な顔して接近するんですよね。
っていうのはフランスを味方につけとかないと危ないからな、みたいな感じでですね。
そしたら仲間とかからですね、
なんでナポレオンなんか仲間するんだとか言われるんですけど、
いや、フランス今接近したらヤバいでしょ、みたいな感じなんですよね。
でですね、なんでほとんどの人は色しか見えてないんだけど、
かなりビスマルクはコマしか見てないんですよね。
なのでそれはですね、周囲からやっぱり分かりづらいかったり、
理解不能に見えるんですよね。
なんですけど、かつビスマルクはですね、
自分はコマを見てるんだけど、
他の人は色を見てるってことも知ってるんですよね。
だからこの秘書、赤色っていうふうにみんな見てんだったら、
こういう使い方あるなっていうような感覚なんですよね。
他の人が見てる色もどんどん利用してですね、
将棋を有利に進めるみたいな、そんな人なわけですけど。
そんな話をしていたらまた10分経ったんで、
続きは明日話します。よろしくお願いします。
はい。
10:52

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