1. 今日の10分de1テーマ
  2. 今日の10分de1テーマ「ビス..
2022-01-18 11:05

今日の10分de1テーマ「ビスマルクとバランスオブパワー」について③

spotify

本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください

00:04
昨日の続きです。
ヨーロッパのパワーオブバランスが少しでも崩れて、一興が現れると戦争になるという恐ろしい土地柄があって、
パワーオブバランスを保って、自国を有利にするためにみんながんばって動いている。
その中で、ビスマラ君はその一員として動いているわけですが、他の人と違うのは、
マジでパワーしか見ないというか、コマに色のついた将棋をやっているんだけど、
コマについている色を全く見ずに動ける。
でも他人がこのコマを何色で見ているかということも知っているので、それも利用できちゃうというのがすごいところである。
なんだけど、なんでお前そんな奴と組むんだよみたいな周囲からは理解されづらいですし、
あらためて思ったのが、
僕らは政治のニュースとか見て、パワーオブバランスはわからないですよね。
世界は今こんな感じでこう来ているか、あそこにはあれを渡しておかなきゃいけなくて、こっちにはこれを渡しておかなきゃいけなくて、
もっと自民党の中で、この人にはこういう土産を渡さなきゃいけなくて、でもああだからこうで、みたいな感じの、
そもそもの最初のそれぞれのステータスがわからないので、パワーオブバランスははたからわからないんですよ。
なんだけどカラーはわかりますよね。この人の言っていることは、なんか差別的だとかね。
もしくはこの人はちょっと左寄りだとかね。この人の発言は右寄りだとかですね。そういうのはわかるので、
そのカラーでですね、カラーをもとにストーリーを作ってみることはできるんですよね。
なんですけどパワーオブバランスはわかんないと。
なんでですね、他の人に、一般の人はカラーしかわかんないので、パワーオブバランスで動いている人っていうのを理解できないんですよね。
でですね、これがですね、僕はね、きっと日本の官僚みたいな人たちもですね、
頑張っていろんなパワーオブバランスの中で動いてくれていると思うんですけど、
それをですね、じゃあはたから理解できるか理解できないと。
なんでですね、そういう意味でもやっぱりわかりづらいわけですよね。
なんでですね、まあ本当になかなか難しいもんだなと。
逆にカラーの方がすごくわかりやすいんで、こういうのは許されるべきじゃないとかね、
そういう感情に訴えかけてくるんで、そっちでですね、政治とかが動いてしまうと。
まあいわゆるこれがなんていうかね、衆議院政治ってやつですよね。
というのでですね、なかなか難しいもんやなと、やっぱり改めて思いましたね。
03:01
なんかこう、大衆に任せれば、民主的に大衆に任せれば、
まあどうしても衆議的になる、だってパワーオブバランスとかわかんないからと。
じゃあパワーオブバランスわかっている人に任せればいいのかって言ったら、
それは官僚的になりますよね。
民衆の感情とかを理解したのが全然入ってこない、反映されていない内容になると。
というのでですね、まあ本当に難しいもんだなというふうには思ったんですけど、
でですね、そんな中でですね、ビスマルクの特徴としてですね、
そうやって本当にパワーのバランスだけを見ていると。
なんでですね、いくつかやり口としては、たった一つに依存するとかということを避けているわけですよね。
つまり依存先をですね、すごく複数持つんですよ。
依存先って言うとあれですけど、同盟関係とかをですね、なるべく複数持つようにしていると。
で、これがですね、一つに頼ると、その一つの言うことを聞かなきゃならなくなるわけですよね。
今のアメリカと日本の関係ですよね。
もう本当この一つしかないから、日本ってすごく自由がないわけですよね。
逆にアメリカが倒れたらですね、友倒れですし、
アメリカのやることに嫌でもついていかなきゃいけない部分があるわけですけど、
友達がですね、うっすら多いみたいな状況の方がですね、親友一人よりいいよねみたいな、そんな感じなんですよね。
でですね、あと本当にそのカラーを見ないっていうところと、すごい同じようなことなんですけど、
ビスマルクの自体はですね、私はプロイセンの中心だとか言ってるんでですね、皇帝万歳みたいなですね、
結構古い、当時としても古い価値観の持ち主でですね、
もう本当にこの民族主義とかね、本当にクソくらいみたいなところを持ってるんですよね。
もう社会主義なんてもう絶対嫌だとかね、そんな革命とか絶対起こさせねえからなみたいなふうに思ってるんですけど、
ただですね、面白いのが、社会主義の革命っていうのがですね、ワッと運気として盛り上がってくると、
それを止めたいと。で、止めるにはどうしたらいいかっていうと、
相手の言ってる中で自分もいいなと思うことを先にやるって言ってるんですよね。
だからですね、その社会主義のすごいワーってね、この資本主義の中で資本化によって削除されてるんだ、ワーみたいな、
社会主義がですね、ドイツの中で盛り上がった時にですね、
それをですね、突っ跳ねていったらどんどんどんどんヒートアップしていくわけですけど、
先にですね、うん、確かにでも言ってるその福祉政策はいいねって言ってですね、福祉政策やっちゃうんですよね。
やっちゃうとですね、あ、やってくれるんだみたいになってですね、
その社会主義運動がちょっとシューッと収まると、みたいな感じですね。
これもすごいなんていうかな、まあなんか人間の心わかってますよね。
06:03
それを抑えつけてもしょうがないと。
抑えつけてですね、先に革命を起こされるぐらいだったら先に革命を起こしてほうがいいって言ってるんですけど、
自分の有利にできるためにですね、相手の言ってることの中で自分もいいなと思うことを先にやってしまうと、
そしたら相手はもううーんってなっちゃうみたいな、もうちょっと進めないぞこれ以上みたいになっちゃうみたいな感じですね。
すごいなんていうんですかね、起戦を制すというか、本当に賢いなと思うわけですけど。
あとはですね、この人は本当に国益しか見てないんで、国益のためにイデオロギーを利用するんですよね。
だからプロレス圏中心のちょっとドイツ作ったほうがプロレス圏の人たちになるなと思ってるときに、
めっちゃ民族主義運動がめちゃくちゃ盛んなってるやん、ドイツ民族の統一国家作りたいってみんな思ってるわ、
自分自身は民族主義とかどうでもいいんだけど、よしそこを煽ろうみたいな、
ドイツの統一国家欲しいでしょみたいなことを言ってですね、うわーってなって、でそれを作っちゃうと、みたいな感じですね。
将棋のコマを見てるんですけど、周りが色で見てることを知ってるからそれを利用するんですよね。
本当に面白いなって思うんですけど。
あとはですね、自分の方の選択肢っていうのをすごくたくさん常に残してですね、
さっきの一人の親友じゃなくてたくさんの友達作るみたいな感じなんですけど、
相手の選択肢を減らしていくっていう戦術なんですよね。
だからですね、こっちはもう色んなやり手があるのに向こうはもう戦争しかけるしかないみたいな状態にですね、
相手を追い込んでいくんですよね。だからその辺もすごいなと思ったんですけど、
この辺のテレンテクダみたいなのはですね、結構この人の人物によるところがあるというか、
めちゃくちゃ若い時喧嘩しまくってて、大学生の時に1ヶ月に1回ペースで決闘してるみたいなね、
どんな奴なんだみたいな感じなんですけど、そういうところがあるなと。
でですね、なんでこの国益っていうのに対してですね、完全にピントが合ってるので、そこの指標がぶれないんですよね。
だからですね、もうその俺たち強い、戦争したらあそこに勝てるとかはですね、やっぱ軍部とかは言いたがるんですけど、
戦争に勝利しても国益にはならないと言ってですね、言うわけですよね。
戦争に勝利したら相手に恨みを抱かせるでしょうと。その恨みずっと抱いた状態でここからヨーロッパで生きていくつもり?みたいな感じなんですよね。
だからですね、大勝利は絶対良くないと言っててですね、フランスと戦争した時も、
あるところでパパって勝って、よっしゃこのままパリ包囲したろーって軍部はなるんですけど、そんなこともしなくていいみたいな感じで止めるんですよね。
09:09
そんなことまでしたら相手に恨み抱かせるでしょうみたいな感じでですね。
結局結果的に包囲をしてしまってですね、しかも自分が煽ってしまったドイツのナショナリズムに押される形でですね、
本当はその恨み抱かれたくないから領地とかもいらないとか言ってたんだけど、ある地域をフランスから領地を講和条約としてもらってですね、
それのおかげでフランスにずっと恨まれることになって、それは本当に自分のミスだった。周りのナショナリズムの声に押されてしまったのでずっと後悔してたらしいんですけど、
なんでですね、常に勝って相手をギャフンと言わせたりとか、仕返しをしたりとか、そういう感情とか色みたいなものに惑わされないんですよね。
それで利益にならないでしょうみたいな感じなんですよね。
なんでですね、ここもですね、すごい落ち合いっぽいですよね。
こういう勝ち方したら気持ちよくてわーってみんな喜ぶだろうなみたいなことをしないみたいな。
もう勝つためにはこれみたいな。誰が何と言おうとこれみたいな。
あいつのエラーは増えるんだ、でもこっちの方が勝つからこのやり方やらせてもらうわみたいな感じの、すごい落ち合いっぽいなと思うんですけど。
ここのですね、一番大事な指標をちゃんと見つめる。
でも周りがそれを見つめられてないってことを理解して動くっていうのがですね、なんかこう偉いなと思いましたね。
ちょっと自分をこうして持ちたいなというふうに思いました。
ということでまた続きましてです。よろしくお願いします。
11:05

コメント

スクロール