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2026-11-04 06:42

旗は両面ではいけないの?おとなしい子の一言が生まれた教室

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学級経営の連載から、5年生のクラスで旗の案が2つに割れたときに、おとなしい女の子が発した一言を取り上げます。その一言が出るまでに、担任は係活動の倒産をやめて支え合う形に変え、多数決中心の学級会を合意形成へと切りかえていました。できあがった両面の旗を子どもたちがどう使ったかや、競争から協働へ、任せる範囲を決めて任せることの意味について話します。

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こんにちは。水野太一です。 教育カフェテラスでは、国内外の教育の話題を毎回一つ取り上げています。
アシスタントの高橋紗友香です。今回もよろしくお願いします。
紗友香さん、クラスの旗を作ることになって、デザインの案が二つに割れたらどうしますか?
以前なら多数決と答えたと思います。
でも、この番組で話したお楽しみ会のドッジボールの多数決を思い出すと、今は少し迷います。
よく覚えていました。今回はその続きのようなお話です。
みんなの教育技術に2026年10月30日に載った、学級経営を長年研究してきた稲垣さんの連載です。
ある5年生のクラスで、旗の案が二つ出て、どちらにも決められなくなりました。
その時、女の子のAさんが言いました。
旗は両面ではいけないの?
両面ですか。旗には一つの絵しか描けないと思い込んでいました。
表と裏で違う絵にするということでしょうか?
そうです。担任の先生にもその発想はなかったそうです。
片方の案は一人一人が自分の言葉や絵を描くもの、
反対の案はクラス全体のイメージを一枚の絵で描くものでした。
どちらも捨てがたいです。
そんなことを言えるのは学級員のようなしっかりした子なのでしょうか?
正反対です。
Aさんはとてもおとなしく、授業ではほとんど発表せず、
学級会で話すことも稀でした。
準備や当番の仕事を黙々とする子で、
この時は勇気を振り絞っていったそうです。
そういう子が発言できるのは、もともと温かいクラスだったからのような気がします。
そこはハズレです。年度の初めは人間関係が固まっていて、
友達同士のトラブルが絶えなかったそうです。
4年生までは競争で意欲を引き出すやり方が取られ、
グループ学習も係り活動も出来場や勝ち負けにこだわっていました。
競争で盛り上がるクラスは実習先にもありました。
活気があっていいクラスに見えました。
筆者もそこを指摘しています。
活発に見えても負けないようにしようとすると、
自分さえ良ければという意識になり、他の子を占め出す関係になりがちです。
象徴的なのが係り活動です。
活動が活発でない係は社長たちが集まる株主総会で倒産させられ、
行き場を無くした子は他の係にアルバイトで雇ってもらっていたようです。
倒産ですか。私の小学校にも会社のような係活動があって楽しかったのですが、
倒産した係の子の気持ちは考えたことはありませんでした。
担任はそこを変えました。
活動が活発でない係にはアドバイスをする、
いくつかの係が一緒に活動する、他の係にお礼のカードを書くという形です。
倒すのではなく支え合い、補い合う活動にしたのです。
すると少しずつクラスに支え合う雰囲気ができていったそうです。
03:03
お礼のカードはすぐに真似できそうです。
ただ競争を無くすとやる気を無くす子も出ないでしょうか。
私は勝ち負けがある方が頑張れる子供でした。
その疑問は持っておいていいと思います。
記事が問題にしているのは、このクラスのように競争が排他的な関係を生んでいた場合です。
どんな場面でも競争が悪いとは私も思いません。
担任は学級会も変えました。
もしかして多数決でしょうか。以前のお話に繋がる気がします。
そうです。4年生までは多数決で決めることが多く、同調圧力で決まっていました。
担任は自分も良くみんなも良いという話し合いの大切さを繰り返し伝えました。
様々な意見の良さを生かして決める合意形成です。
合意形成は授業で習いました。ただ時間がかかりそうです。
実習で学級会を見た時はチャイのが近づいて結局多数決で決めていました。
そこが現実の難しさです。
記事でも学級会を重ねていく中でと書かれています。
一回で身につくものではありません。
その積み重ねの先にAさんのどちらの意見も入れたいのですがという言葉が出ました。
教室が一瞬静かになりその後うんそうだねと声が上がって全員が納得したそうです。
どちらかを選ぶ話し合いばかりのクラスだったらAさんの言葉は出なかったかもしれません。
発想そのものより言える空気の方が好きだったのでしょうか。
いい見たてです。思いついたのはAさんの力ですが口に出せる土台はクラスの中で作られたものだと思います。
そして話はここで終わりません。両面の旗には困ったことがありました。
壁に貼ると裏が見えなくなります。せっかく二つの案を入れたのに片方が隠れてしまいそうです。
その通りです。そこで子供たちと一緒に使い方を考えました。
朝の会で歌うときに教室で掲げ午後は反対の面を掲げます。
学級会では話し合いの前は一人一人の言葉が書かれた面を出し意見がまとまったらクラス全体の絵の面に変えます。
素敵です。旗が話し合いの進み具合を見せる道具になっています。
作って終わりにしないのが子供たちらしいと思いました。
運動会の応援でも使ったそうです。
筆者は子供の発想は時に教師の経験を超えると書いています。
そのために大事なのは自分たちで決めていい活動の範囲を先生がはっきりさせ、その中で子供たちに任せることだそうです。
任せるというと全部自由にすることだと思っていました。
でも範囲が決まっていないと先生も不安になってつい口を出してしまいそうです。
私もそう思います。任せっぱなしと範囲を決めて任せることは別のものです。
豊かな発想は特別な子だけの才能というより競争から共同へと変わった教室の中で言葉になって出てくるものなのでしょう。
06:03
お話を聞いてあのドッジボールの多数決にも両面の旗のような答えがあったのかもしれないと思いました。
おとなしい子が話したときにそれを受け止められる先生になりたいです。
今度学級会を見るときは誰の案が勝ったかより誰の言葉が活かされたかを見てみてください。
今回はここまでです。お聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。皆さんの教室でも静かなこの一言に耳を澄ませてみてください。また次回教育カフェテラスでお待ちしています。
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