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#23 分厚い壁をすり抜けて「あなた」に届く。「です・ます」の美しすぎるメカニズム【博論回 Part2】
2026-06-25 31:30

#23 分厚い壁をすり抜けて「あなた」に届く。「です・ます」の美しすぎるメカニズム【博論回 Part2】

Kei
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Keiの博士論文をゆるっと徹底解説第2弾!今回は「ですます」の言語理論的な謎に迫ります。日本語を他の言語と比べてみたり、分析を変な例えで説明してみたり!?後半のコーナーでは、アメリカで過ごした院生時代の思い出についてもお話します!難しすぎてお蔵入りさせた幻のテイクもそのうち限定公開されるかも...??📩 【番組へのお便り】(感想・質問はこちらから!)⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/m9wDyq7rFonBdbrh7⁠⁠⁠⁠⁠X : @DSRroom101-------------------------------------------------------【番組概要】言語学者のKeiとアシスタントのもちこが日常に溢れる「ことば」の不思議を「言語学」という特殊なレンズを通じて、面白おかしく語るポッドキャスト番組。通勤中や散歩のお供に、言葉の知的探求を。【更新】 毎週木曜夜7時【出演者】Kei:若手言語学者。アメリカで博士号を取得後、現在は日本の大学で働いている。専門は生成統語論、形式意味論、形式語用論。ときどき、心理言語学の研究も。ウイスキーが好き。もちこ:Deep Structure Radio アシスタント。仮面をかぶって会社員をしているが、中身は結構やべーやつ。苦手な科目は「せいかつ」と「どうとく」。-------------------------------------【使用BGM・効果音】本エピソードでは以下のサイトの音声素材を使用しています。・DOVA-SYNDROME( https://dova-s.jp/ )・ニコニ・コモンズ( https://commons.nicovideo.jp/ )--------------------------------------【目次】 オープニングコーナー① 101号室の言語学 博士論文の話Part2+前回の振り返り 世界の言語の聞き手指向表現と言語学者のロマン アロキュティビティ=一致説 従属節内の 「ですます」問題 「ですます」は一致じゃなくて照応束縛(Wi-Fi) まとめコーナー② Midnight Office Hour RN 真夜中の校閲ガールさんからのお便り 勉強面①「博士論文」 勉強面② 「コースワーク」 語学面「スピーキングと現地訛り」 生活面① 「居空き事件」 生活面② 「地下室水浸し事件」 エンディング【参考文献 (一部抜粋) 】♦︎南 不二男.1987. 『敬語』. 岩波書店.♦︎Harada, Shin-Ichi. 1976. Honorifics. In Japanese generative grammar, 499–561. ♦︎Ishii, K. 2025. Exploring Allocutivity in Japanese through the window of embedding. Doctoral Dissertation, University of Delaware.♦︎McCready, E. 2019. The semantics and pragmatics of honorification: Register and socialmeaning.♦︎Miyagawa, S. 1987. LF affix raising in Japanese. Linguistic Inquiry 18. MIT press.♦︎Miyagawa, S. 2012. Agreements that occur mainly in the main clause. In Mainclause phenomena: New horizons, ed. by L. Aelbrecht, L. Haegeman, and R. Nye, 79–111. John Benjamins.♦︎Miyagawa, S. 2017. Agreement beyond phi. MIT press.♦︎Miyagawa, S. 2022. Syntax in the treetops. MIT press.♦︎Tomioka, S., & Ishii, K. 2022. Being polite and subordinate: Morphosyntax determinesthe embeddability of utterance honorifics in Japanese. Glossa 44.♦︎Portner, Paul, Miok Pak, & Raffaella Zanuttini. 2019. The speaker-addressee relation atthe syntax-semantics interface. Language 95.♦︎Portner, Paul, Miok Pak, & Raffaella Zanuttini. 2022. Dimensions of honorific meaning inKorean speech style particles. Glossa 7.♦︎Yamada, Akitaka. 2019. The syntax, semantics and pragmatics of Japanese addressee honorificmarkers. Doctoral Dissertation, Georgetown University.----------------#DSR101 #言語学 #生成文法 #統語論 #丁寧語 #日本語の謎 #論文解説

感想

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00:00
今までみなさん、これ、有線接続だと思ってましたけど、実は無線でした!っていうのが、私の拍手論文のメインなわけですね。
Welcome to Deep Structure Radio. この番組は、言語学者のKeiと、アシスタントのもちこが、言語学の面白さを広めるべく、私たちが普段何気なく使っている言葉について、言語学という特殊なレンズを通じて、面白おかしく語っていく番組です。
今夜は、私の拍論について、第2回お話ししていきたいと思います。 それでは、今日も言語の深層へ潜っていきましょう。
はい、ということで、101号室の言語学のお時間です。 このコーナーでは、私、Keiが気になる言語現象についてお話ししていきたいと思っております。
はい、ということで、前回の引き続きですね、私の拍論について、もうちょっとお話しさせていただきたいなと、ちょっと自分語りになっちゃって申し訳ないですけど、思います。
前回、まだ聞いてないよという方もいるかもしれないので、前回の振り返りをさらっともちこさんにお願いしようかな。
はい。 さあ、前回どういう話だったか覚えてますか? デスマスの話、定年語の話をしてましたね。
そうですね。私、拍手論文、デスマスの話で書いたんですけど、何が問題だったか覚えてます?
他の言語と比べて、日本語の定年語だけ、デスマスの動きが他だったらできないことができてしまっているのはなぜか、みたいなところから始めたっていうお話だったと思います。
そうですね。さらにそれ深掘りしていくと、日本語の中にもちょっと変なことがあって、デスマスって一言でよくまとめて定年語って言われますけど、
例えば、マスは早くご回復なさいマスことをお祈りしてマスみたいにこととかからとか、そういうのの中に割としょっちゅう出てくるのに、
来週忙しいデスことは存じていますみたいなことを言うとすごい変。みたいな感じで、デスとマスで埋め込めるかどうか。
もうちょっと専門的に言うと、従属説の中に出てこれるかどうかっていうのが、デスとマスでも何か差がありそうってことが分かってきたと。
これをシールとマトリオシカの例えで説明するっていう、結構大掴みな説明を、自分の白論とは覚えないぐらい大掴みな説明をしたんですけど、
そんなようなお話でしたね。ぜひ前回まだ聞いてない方は聞いていただきたいんですけど、今回はこの後編ということで、
果たしてそのマトリオシカの中に深く入ってしまったマスのシールが、どうやってその外の世界のあなたへの経緯を表しているかっていうことについて、
お話ししていきたいと思います。前回もお話ししたと思うんですけど、丁寧語、もうちょっと専門用語で言うとアルキュティビティなっていう言い方したりするんですけど、
こういうデスマスみたいな聞き手、リスナーに対する敬語っていうのは実は日本特有じゃないんですよ。
先週ご紹介したタイ語と韓国語にも似たようなものが見られますし、もっと面白いところで言うとスペインの一部地域で話されているバスク語とか、
03:00
あとインドの言語ですね、パンジャビ語とかタミル語、あとはインドの北で話されているマギ語なんて言うような言語でも、
動詞に何かちょこちょこっと特殊なマークというか要素をくっつけて、聞き手のあなたのことを尊敬してますよって示すような仕組みっていうのは存在するんですね。
で、こういうデータを知ると言語学者にはあるロマンが芽生えるんですよ。
これね、昔ちょびっとお話したことあるんですけど、この生成文法、私がやっている生成統合論とか生成文法っていう研究分野にいる人たちは、
全部の言語に共通するOSを探してるんですね。結構ロマンあると思いません?
そうですね。パヴェルの塔で言語がチリチリになったとしても、何か共通項があるんじゃないかっていうところにはロマンを書いてますね。
そうそう。だから人間の言語って表面的に、もちろん英語も日本語も中国語も韓国語もみんな表面的には違うわけじゃないですか。
音も違う、単語も違う、言葉も違うけど、でもその人が言葉を話すっていうことに関して言うと、
人間の脳に何か共通的な基盤があるはずだよね、みたいな。そういうことを考えてるんですよね。
だからこの日本語のデスマスに似た感じの表現っていうのが他の言語にもあるって言われたら、
私たちはそれを一つのメカニズムの外に説明したいっていう欲求がめちゃくちゃ強まるわけですよ。
バスク語はこう、パンジャビ語はこう、日本語はこうじゃなくて何か共通項があるんじゃないかみたいな。
そういうことです。共通項があって、でもこういう違いがあるから日本語だとこう、パンジャビ語だとこう、韓国語だとこうっていう風にしたいんですよ。本当はね。我々の理想としては。
で、なのでできれば他の敬語システムで言われている理論を使って、日本語のデスマスの話も説明したいよねっていう欲求があるわけです。
で、先行研究をそういう流れで調べていくと、パンジャビ語、タミール語、マギ語なんかの多くの言語において、
アロキューティビティのマーキングっていうのは、いわゆる一致、アグリーというシステムですね。で動いているっていう風に主張されてきたわけです。
で、これ一致って言われてなんかちょっとピンとこないと思うんですけど、分かりやすい例は英語の三単元のSと一緒です。
っていうのは例えば英語の三単元のSって主語がIだったら何もしないけど、主語が三人称で単数でかつ時勢が現在の時だけwalksみたいにSをつけるって話ですよね。
だからIが主語だったらIwalkだけど、HeとかJohnとかが主語だったらJohnwalksみたいになるっていう。
これって要は主語が特定の形の時に動詞の形を変えましょうっていう仕組みじゃないですか。
これを一致アグリーメントって呼ぶんですね。で英語の場合はこれは主語と動詞の一致なわけですけど、
そのバスク語とかパンジャビ語とかタミル語にあるそのデスマスみたいなものっていうのは、ある意味文の中には出てこない、目には見えないけど存在している聞き手に対応して動詞の形を変えてる。
06:13
主語に対して形を変えてるのか聞き手に対して変えてるのかっていう違いなだけで、ここのメカニズムは同じなんじゃないかっていうのがメインストリームの主張だったんですよ。
この生成文法理論の中における一致はちょっと今回わかりやすく言うために例えを持ってきたんですけど、優先乱だと思ってください。
優先乱ってわかりますよね。パソコンインターネットにつなぐときにこの線でプチッとつなぐアレだと思ってください。
例えば主語と動詞のアグリメントだったら主語と動詞を優先乱でバチッとつないで、主語がこの形だから動詞をこの形に変えましょうっていう風に変化させているっていうイメージでちょっとお話聞いてみてもらえればいいかなと思います。
なのでさっき言ったバスク語とかパンジャビ語のそのデスマスっていうのは、透明なあなた、見えない異認証と動詞を優先乱のケーブルでガチャッとつないで、
じゃあこの人に向かって話してるんだったら動詞の形を変えましょうっていうことをしてるっていう風に理解してください。
で前回の話ですよ。埋め込みの話したじゃないですか。早くご回復なさいますことをお祈りしてますみたいにこととかからとかけどとかそういうのの中にデスマスって出てこるよねって話があったと。
でこれってどうなってるのっていう話をしたときに日本語の先行研究もさっきのバスク語とかあとはタミル語とかの先行研究に習って日本語のマスも多分優先ケーブルでつながってるんじゃないって皆さん考えてたんですよ。
っていうのは同じシステムで話したいって思ってるわけ、説明したいって思ってるわけなんですごく自然な流れじゃないですか。
そうですね。
なので優先ケーブルでガチャってつないでマスの形に変えてる動詞をっていう風に考えてたんですよ。
ところがこれ埋め込みができるっていうのがややちょっと問題なんですよこの視点からすると。
なんでかっていうとその優先欄って考えてもらったらわかると思うんですけど線なので限界があるんですよ長田さん。
遠すぎたら繋がんないってことですかね。
そうです。もう言ってくれちゃいましたけど。
従属説の中に出てくるときって従属説っていうのは一つの壁なんですね。
結構遠くなるんですか。
そうですめちゃくちゃ離れちゃうんです。
なので聞き手とデスマスが離れすぎちゃうっていう問題があって優先ケーブルでこれつなげないじゃんこの距離この壁通り抜けられないよっていうことが起きるんです。
例えば英語のさっきの主語と動詞の一致に戻って考えてもらうと、
例えばですけど主説の主語がひだからって言ってifの中とかbecauseの中の動詞を三人称単数にする必要ないですよね。
何ですかね。あの、he thinks thatのthatの中とか。
そうです例えばhe thinks thatとI am smartじゃないですか。I is smartにしないじゃないですか。
飛び越えすぎ感ありますよね。
手前に別の主語あるじゃん。s、s'、v、v'みたいな。
09:00
高校の英文法だと近いですもんね。
そうです。
Iの方がね。
だからhe thinksのthinksはその直前のheに対応してthinksになってるし、
I am smartのamは直前のIに対応してamになってるわけなので、
メインの主語がheだからと言ってこのamのところをisにしたりはしないじゃないですか。
影響力ありすぎですもんね。
そう。っていうのがデスマスでも同じことだよねってことです。
その要はhe thinks thatのthatの中にいるデスマスをこの外側にいる聞き手の人と対応させるって
有線ケーブルでそれできんのかいっていう話なわけですよ。
本当にそのアグリーメントさっき言った主語と動詞の一致と同じメカニズムだったとしたら
それ繋げられなくないっていう話になっちゃうわけですよね。
それをどう解決するかっていう問題が立ちはだかったわけです。
これにも先行研究でいろんな解決策は提示されてるんですけど、
私はちょっとそれとは違う方法を今回取りましたっていうのが
私の博士論文のメインの一番大きな主張だったんですよね。
私の主張をものすごくわかりやすく今の例えで噛み砕くと
マスを聞き手の人と接続するのって有線ケーブルじゃなくて無線LANなんじゃないっていう
Wi-Fiなんじゃないっていうのが私の主張です。
この例えいいかどうかは全くわからないんですけど
頑張ってたどいてるんでもう少し頑張って付き合ってください。
今までバスク語とかタミール語パンジャビ語のデスマスに対応しているものですよね。
有線ケーブルでつなげましょうって話だったんだけど
これ有線ケーブルじゃ届かない距離なのに
繋がってるっていう現実があるわけですよ。
この有線ケーブルで届かないのに繋がってるどうやって繋げばいいんだって言ったときに
私はそのいわゆる一致さっきの有線なんですよね。
有線ケーブルじゃなくて消耗束縛っていう名前
これ専門用語なんですけどある種のWi-Fi接続なんじゃないかっていう提案をしたんです。
そういう理論を提案したのね。
消耗束縛って何かって言われたらすっごい雑に言うと
代名詞に近いイメージだと思ってください。
代名詞と全く同じって言っちゃうとちょっと問題があるんですけど
今回のお話の流れとしてはいいかなと思います。
例えばHe thinks that I am smartって言ったときって
このIって必ず文を発話している人を指してるわけで
ジョムを指してることにはなりませんよね。
だからどっちかっていうと代名詞の解釈のメカニズムに近いようなやり方で
デスマス解釈してるんじゃないっていう
そういう提案をしたんですよ。
これを使うと何がいいかっていうと先週の話ですよね。
一番奥深い一番ちっちゃいマトリョーシカにマスのシールを貼って
箱の中に閉じ込めてもそこから壁をすり抜けて
Wi-Fiでルーターと埋め込んだマスのシールっていうのを
連携させることができるんじゃないかっていう。
それをもっと細かい理論はいろいろあるんですけど
組み立てて今まで皆さん優先接続だと思ってましたけど
実は無線でしたっていうのが私の博士論文のメインなわけですね。
12:05
だからこそ日本語の丁寧語っていうのは
韓国語とかでは見られない特殊な振る舞いができたんじゃないか。
そういうのが私の博士論文の骨子でございました。
まとめるとちょっと見る限り
日本語ちょっと特殊かもみたいな話でスタートしたんですけど
実は設計思想というか使ってるシステムがちょっと違うだけで
構造自体は一緒なんじゃなかろうかと。
聞き手の人と何かリンクさせなきゃいけない
繋げなきゃいけないっていう点でも一緒だし。
だけどその繋ぎ方が優先だったか無線だったかっていう
違いだけなんじゃないみたいな話で
先ほど言った生成文法の理論の人のロマンを突き詰めつつ
でも日本語ちょっと何か違うかもよみたいなのを
現象を説明しつつっていうのが
私の博士論の一番の大事なところだったわけです。
今回この話をしたのは
ぜひ言語学の研究の最先端がどういうことをやってるのかっていうのを
知っていただくと同時に
普通の人がある意味別にどっちでも良くない?
って思ってるようなことを一生懸命考えて
理論を組み立てるっていうことをやってるのが
言語学者の日常というか
っていうのをちょっと感じてもらえたらいいかなと思ってお話ししました。
それからその生成文法のロマンっていうのもあるなと思ってて
その世界の言語って違うけど
大元を正したら実は一緒だっていうのって結構ロマンあると思いません?
夢ある話ですよね。
だから日本語も英語も韓国語も
実はOSは一緒っていうのってすごいロマンあるなって思ってて
そこにできるだけ貢献できるような
研究をしていきたいなっていうふうに思ってますし
そんなふうに言語学者が研究してるってことを知っていただきたくて
お話をしました。
リスナーの方がね
今日何を持ち帰れるかってことを考えると
特にそんな大きな持ち帰りとか発見はないと思うんですけど
明日から誰かが何とかしますことを存じていますとか
ご迷惑をおかけしたことは存じておりますとかって言われた時に
デスバス埋め込んでるってちょっと思ってもらえたら面白いかなと
この人の頭の中でマトリョーシカに小さいシール貼って
それを箱の中に入れたらWi-Fi飛んだなって思ってもらえたら
もう私はそれで今日2回かけて話した価値があるかなというふうに思っています。
私結構これ感じてますよ普段。
本当ですか?
結構使うシーンあるんですよねこのしますことっていう中の
特にやっぱり丁寧にしようとすればするほど
ユーザーとしてというか
一ユーザーとしてはもうそこしか丁寧を加点する場所がないんですよ
ここが丁寧にしちゃってるんで
っていう時にやっぱり結構仕事柄丁寧にしなきゃいけないシーンが多いので
よく多発してるなと思っているので
Wi-Fi感じながら明日からも頑張ろうと思います。
これねすごい面白いテーマなんですよ
人がコミュニケーションを取る中で
どうやってその対人関係を文法に落とし込んでるかっていう研究なんですよね
ある意味デスマスの研究って
なのでまだまだ発展している途中ですし
15:00
今後これがどういう理論になっていくのかっていうのを
また機会を見て
今回もしかしたら再生率めっちゃ低いかもしれませんけど
でもこれをね伝えていくのもこのDSRの一つの目的かなと思いますので
気を見てお伝えしていければなというふうに思っております
第2回お付き合いいただいてありがとうございますという感じでございますが
今日の10152の言語学はこんなところで
次のコーナーに行ってみたいと思います
ミッドナイトオフィスアワー
はい続いてのコーナーはミッドナイトオフィスアワーということで
このコーナーでは皆様からKの質問にお答えしていきたいと思います
本日もメールをいただいております
もち子さんお便り読みをお願いします
はいラジオネーム真夜中の高越ガールさんからお便りをいただいております
Kさんもち子さんこんにちは
こんにちは
いつもディープストラクチャーラジオを楽しく聞かせていただいています
さてKさんに質問なのですが
Kさんはアメリカの大学院で博士号を取得されていますよね
異国での研究生活は想像を絶する大変さだったと思うのですが
アメリカでの陰性生活の中で
ズバリこれが一番きつかった
あの時はマジでやばかったというエピソードがあればぜひ教えてください
これからも配信楽しみにしていますとお便りいただきました
はい真夜中の高越ガールさんお便りありがとうございます
そうね大変だったことって言ったらもういろいろあるんですけど
まあなんか勉強面と生活面とくらいでお話ししていくのがいいですかね
たぶんね
そうですねアメリカならではといいますか
もう気になるとネタは尽きないとは思うんですけれども
喋らせたら2時間は喋れますよもっと喋れるかも
勉強側をサクッと聞いて生活側聞きたいですね
分かりましたはい
勉強側で言うともちろん白論は大変でした
やっぱり追い込みで本当に毎日書いて送って
白紙論文のアドバイザー指導教官の先生ですよね
毎日のように面談をしてもらってっていう感じだったので
私の先生すごい世界中を飛び回ってらっしゃる方で
1回1月だったからに面談してもらおうと思って
もうコロナ以後だったんでズームミーティングがかなり浸透してたんですよ
ミーティングしたら今モロッコにいるんですとか言って
ミーティングしてる間にその辺でムスリムのチャンティング
お祈りの歌が始まっちゃって何も聞こえないみたいなことがあったりとか
その3日後にミーティングしてもらった時は
今スペインまで飛んできましたみたいな感じで
そんなアクティブな先生と一緒に本当にいろんな議論をしながら
白紙論文を書いたっていうのはすごく大変だったんですけど
いい思い出ではあります
あとはアメリカの大学院って5年間あるので
1年生が一番大変だったかもしれないですね
そういうもんなんですかね
というのも1年生の間1、2年生の時が一番コースワーク
いわゆる授業の時間が多くて
18:02
授業のためにいっぱい論文読んでいかなきゃいけなかったりとか
勉強もしっかりしていかなきゃいけなかったりとか
レポートもうちょっと言ったら論文の種ですよね
みたいなのを授業の中で探すっていうことをしていかなきゃいけなかったので
毎日授業があるわけじゃないですか
2コマとか3コマあったりして
1コマの授業のために絶対論文1本とか2本は読んでいかなきゃいけない
っていうのがあったので
本当に普通に1日3本4本読まなきゃいけなかったり
どのくらいもちろん物にもよると思うんですけど
読むってなると何ページとか
どのくらいのボリュームのものをよく読むんですか
短いやつだと10ページ12ページもあるんですけど
だいたい授業で読むやつっていうのは
30ページから40ページくらい
なのでさすがに全部端から端までは終えない
ので用紙をきちんと掴んでメインの主張を掴んで
授業に行って分からないところ質問して聞いて議論して
っていうことをやるっていう感じだったので
論文の数をたくさん読まなきゃいけなかったっていうのは
私あんまり実を言うと本も読むのそんなに好きじゃないんですよね
だからそれが結構大変だったなっていう思いはありますね
語学的なキャッチアップの大変さっていうのは
リーディング側もあれば生活面のスピーキングとかは
そんなに苦戦はされなかったんですか
いやスピーキングもめちゃくちゃ苦戦しました
特に1年生の最初行った時は本当に苦労しましたね
いまだに覚えてるんですけど
最初に一番近い最寄りの空港に降り立ってから
チャーターのタクシーみたいなのがあって予約はしてたんですよ
でも予約したところに空港に着いたから
迎えに来てくれるっていう電話をかけなきゃいけなかったんですけど
着いたら連絡するみたいな
そうです 着いたホールに専用の電話があって
専用公衆電話みたいな
そうです 専用公衆電話から取ると直接そこに電話がかかる
なるほど
チャーターしてるなんとかっていうものですけど
着いたのでよこしてくださいみたいな
その電話口のおばちゃんの鉛が聞き取れなくて
半泣きになりながら
リザベーションナンバーはこれだから
予約番号これだからなんとかしてきてくれみたいな
その電話からかかってくる電話それしかないはずですもんね逆に
リザベーションナンバーとかいろいろとにかくチェックしなきゃいけない番号とかがあったり
本人確認みたいなね
伝わらなかったっていうのが最初すごく落ち込みましたね
やっぱあるんですね
ペット運んできてくれた黒人の兄ちゃんの英語が黙ってて何言ってるか何もわかんないみたいなとか
そういうのもありましたね
留学生同士とかね外国人に慣れてる方と話す分にはとか
お互い英語が母語じゃない方と話すんだったらね
比較的話しやすいなって私自身も感じることあるんですけど
やっぱりこうなんて言うんですかね
生身のアメリカ人と言いますか
現地のアメリカ人と言いますか
まさしくネイティブっていうところはそういう難しさがありますよね
21:02
そうですね
やっぱりそのキャンパスの中にいると
キャンパスの例えば留学生の支援サポートセンターみたいなところの人たちとかも慣れてるわけですよ
ノンネイティブの人たちに話しかけることに
ゆっくりしゃべってくれたりとか丁寧に教えてくれたりとか
省略しないで教えてくれたりするわけじゃないですか
でも一歩街に出たらもう容赦ないですかし
もっと言うと日本だったらいいか悪いかは別としてですよ
外見が外国人ぽかったらちょっとこっちも気を使って日本語を使おうかなみたいな意識になったりとかってあるじゃないですか
アメリカだともう隣の人が違う言語を母語としてお家でしゃべってるっていうのが当たり前すぎるので
容赦ないんですよね
見た目で判断できないじゃないですか
そうですね
っていうのもあるので
そういう部分も含めてやっぱり街に出た時の英語っていうのは
サバイバルって感じでしたね
なるほどありがとうございます
それからもう本当にいろいろあるんですけど
これは分かった2回に分けられるかもしれないですね
そうですねカットするかもしれないですけど
コロナ禍の時に居飽きに入られたことがありまして
居飽き
飽きすって人がいない時に入る泥棒じゃないですか
居飽きは人がいる時に入るんですよ
へー
8合わせじゃないですか
8合わせはしなかったんですけど
ちょうどコロナ禍の時2020年の
5月とか6月とかそのくらいの時期だったと思うんですけど
本当にロックダウンでキャンパスにも人来ないでっていう感じだったんで
街自体が本当にゴーストタウンみたいな静かだったんですよね
日本よりも厳しかったイメージあります海外って
そうなんですよね本当に街自体が静かで
でその寮生とか大学に通うために近くでシェアハウスしてる学生なんかも
全部授業がリモートなんで
自分の地元に帰っちゃってるっていう状態の中で
私と韓国人のルームメイトと一緒に
いわゆる普通の一軒家をシェアハウスして
一部屋ずつ借りて住んでたんですけど
夜中の3時ぐらいに裏口のところがガチャガチャって音がして
おかしいなーとか思ったんですけど
うちのルームメイトが煙草を吸う人だったんで
夜煙草吸いに行ったのかなとかって思いながら
その日は気にせず寝たんですね
平和なタイプですね
煙草吸いに行ったのかなくらいの気持ちで
翌朝起きたらバーンって窓がガラスが割れてて
その裏口のドアのガラスが割れていて
ガラスを割って内側から鍵を開けて
中に侵入されて
幸い私は取られたものはなかったんですけど
そのルームメイトのギターと自転車が
盗まれたっていうことがあって
それで警察呼んで
私たちだからアメリカの警察にDNA取られたり
指紋取られたりしたんですけど
24:00
そんなことがあったりとか
よかったですね命取られる
そこでさうっかり下降りてって
鉢合わせちゃって
駐車会でバーンなんてこと
あったかもしれないんで
あの時は本当にちょっと死んだかと思いましたけど
ガラスが割れた音は聞こえなかったんですか?
ガラスが割れた音は分からなかったんですよ
っていうのは結構古いドアで
窓ガラス自体も結構分厚い
だからそんなガシャーンとかバリーンみたいな感じじゃなくて
もっとしっとり割れた感じだったんですよね
本当に朝起きたらそれでびっくりして
ルームメイトと一緒に警察呼んで
みたいなことがあったりとか
結構それはアメリカにいた中でも恐ろしい
そうですね
真夜中の高越ガールさんが聞きたかった
大変だったことよりも
だいぶシリアスな事件簿ですからね
そんなこともあったりしましたし
あとはアメリカらしい話ってところでいくと
トイレの配管が壊れて
地下室水浸し事件ってのがありまして
そういう方がいいですね
笑っていいか分かんないじゃないですか
嫌気入られて命危なかったかもみたいな
笑いづらいんで
笑っていいですよ生きてるから
トイレの話にしましょう
いつだって面白いんでトイレの話は
トイレは何で壊れたかよく分かんないんですけど
基本的にアメリカのトイレって
すごく水回り弱いんですよね
トイレに限らず
日本のトイレが素晴らしすぎるっていう問題はありますけど
仕事作るためにインフラ意図的に弱くしてるのかなってぐらい弱いですもんね
そうなんですよ
だから高校の授業とかで
プラマーって配管工っていう単語を勉強するじゃないですか
マリオかなみたいな
どこで使うんだろうって日本だと思いません
マリオしか知らないですもんね
プラマーの代表はマリオしかいないですよね
マリオとルイージしかいないですよね
なんですけどアメリカだと結構配管壊れるんで
プラマー呼んだりとかすることがあって
ある時アメリカの一軒家って
結構地下室がついてることが多いんですよね
うちも借りてると地下室があって
地下室は持ち主さんの結構荷物とか
倉庫兼ねてる
本当に倉庫みたいな感じで
いろんな荷物も使わなくなったガラクタみたいなのが
いっぱい置いてあって
洗濯機と暖房器具
アメリカのお家ってセントラルヒーティングなんで
全体に使うヒーティングシステムがそこに地下に入っていたんですよ
本当にお家のインフラが下にあるみたいな
ある時お洗濯しようと思って
地下に行こうと思ったら
地下からすっごいやばい匂いがして
これはなんかまずいぞみたいな
バイオテロみたいな匂いがして
見てみたら地下室水浸し
えーって思って
慌ててプラマーの人を呼んでもらって
オーナーさんに
調べてみたら
どうも一階からのトイレの配管に漏れが発生してて
地下室が全部水に浸っちゃった
結局そこにあったオーナーさんの古いガラクタの持ち物は
プラマーの人たちに全部持って行ってもらって
そうは言っても下水管なんで
27:01
普段を直した後地下室もちゃんと掃除しなきゃいけない
衛生的にもそうですよね
そこから3日未満ずっとゴーーーっていう
乾燥用のでっかい扇風機が永遠地下室で回ってて
そういう機材があるぐらい一般的ってことですよね
起きるってことですよね
そこに洗浄用のいろいろな粉とか
いろいろバーッと巻いて
洗濯機も新しくしてもらって
っていうようなことはありましたけど
そういう感じかな
アメリカの生活らしいところで言うと
その間お手洗いはどうされてたんですか
来て最初に配管直してくれたんで
トイレは使える状態だったんですけど
そんなこともあったりしましたね
いいですね
そういうのですよ
嫌気はちょっとあれが過ぎる
センシティブが過ぎる
何でしょうね
面白いというより怖いじゃないですか
まあまあまあそうですね
事件なんで
トイレ壊れたとか
それぐらいがいいですよ
可愛げがね
もうちょっと可愛げあるところで言うと
あとは鶏肉1キロ背負って
一周買い物して帰ってきてたとかね
そんなのもあったりしますけど
アメリカの生活
特に陰性生活はそんなような感じで
結構ハプニングもありつつ
それでもなんとか
6年間生き延びて
握手をいただいて帰ってきました
っていうのが実情ですかね
こんなお話でよかったら
もういくらでも出しますんで
ぜひ皆さんご興味ある方いらっしゃったら
いろいろ質問していただければなと思います
ということで
真夜中の高越ガールさんお便りありがとうございました
さてそろそろ101号室の明かりを消す時間です
もち子さん2回にわたってお送りしてきましたが
私の博論の話いかがだったでしょうか
はい難しかったですね
まあですよね
ある意味学問の集大成といいますか
博士号をね
博士ですからね
取るのにかけた時間であったり
量だったりっていうのを
こんな数十分でね
完璧に分かろうとするのが傲慢なので
それを限りなく分かりやすい言葉で
一般人の私たちにも
伝えやすいように
例えてくださってるんだなっていうのは
ひしひしと感じました
結構頑張った
だいぶ頑張って例え話考えたんですけど
今の私にはこれが限界でした
すいません
ただちょっとせっかくこういう活動をして
だいぶ話数もたまってきたっていうところで
私自身がどういう研究をしているのかとか
どういうことを考えているのか
どういうことに注目しているのかっていうことを
リスナーの皆さんにも
ぜひ知っていただきたいなと思って
今回ちょっと無理を承知で
そうですね だからなんかこう
実は私も知りたいのって
研究の内容っていうよりかは
30:00
なんでそういう研究をやろうと思ったのかとか
どういうことを考えているのかとか
ある意味仕事をする世界観みたいなところ
こういうことを大事にしているんだとか
こういう相談を普段授業でやってたとか
そういうプロセスのところの方が
面白いかもしれないです
そうかもしれないですね
そういうところも含めて
少しでも楽しんでいただけたらなというふうに思います
番組ではリスナーの皆さんからの
素朴な疑問や番組の感想などをお待ちしております
詳細は概要欄にあるGoogleフォームズのリンクまで
番組のフォローと高評価もよろしくお願いします
それから番組公式Xもございます
XのIDは
atmarkDSRLOOM101
atmark大文字でDSR
小文字でROM
数字で101です
フォローの方もよろしくお願いします
それでは皆様からのお便りお待ちしております
また次回お会いしましょう
Deep Structure Radio
お相手はアシスタントのもちこと
言語学者のKでした
31:30

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