皆様こんにちは、Nishiharaです。
サイボーズ株式会社は、開発本部にありますコネクト支援チームに所属しているものです。
こちら、流氷交差点は、日本各地のITコミュニティの方々にインタビューをして、
いろんなコミュニティの現状を記録に残していきましょう、というプロジェクトになります。
それぞれの地域性を感じたり感じなかったりしながら、
聞いている皆さんが、日本各地のITコミュニティに行きたくなって仕方がない状況にできればと思っています。
さて、今回、シャープロックは、北海道森町で活動しているコミュニティ
ハウモリで活動されている山形さんをお呼びしてお話ししました。
シャープ5で紹介しましたコード4函館の中村さんからの紹介で、函館から約50キロ北にある森町まで伺いました。
それではどうぞ。
ということで、流氷交差点はシャープ6ですね。
このコミュニティ、一応ハウモリでいいのかな?中村さんからハウモリの話を聞きなさい。
はい、そうですね。
ということで、ハウモリの山形さんにお越しください。
よろしくお願いします。
どんな活動をされているとか、どういう目標があるとか、そういう話を聞いていいですか?
えー、何があるんですかね?
もともとハウモリというのは、ICTコミュニティみたいな感じで、
地域のICTを使ったボランティアだとか、そういうものをできたら面白いよねっていう概念からもともとはスタートしてたんですよ。
それが飽きちゃって。
飽きちゃって。
コミュニティとかって、皆さんもコミュニティやってるとわかると思うんですけど、
メンバーがやっぱり何人か出てきてくるわけじゃないですか。
その中で何かをやらなければならないっていう使命感だとか、そういうのにやっぱり駆られすぎちゃって、
次のイベント何やるのかとか、次はどうすればいいのかとか、
その中で今度、やっぱり僕が立ち上げた人そのものだったので、みんなやっぱりこっちに来るわけですよね。
どうしたらいいかみたいな。
で、なんかちげーなそれと思って、それで飽きてきちゃってですね。
僕がやりたかったのはそういうコミュニティ活動じゃなくて、
なんとなくみんなが自主的に、自然発生的に何かをやるものを作りたかったのであって、
ちょっと違うなと思って、一回解散してるんですよ。
そうなんですね。解散して最終合戦ですか?
で、要はオリジナルラブみたいな感じで、
なるほど。
僕一人でハウモリっていうのを始めたんですよ。
なるほど。集団ではなくてプロジェクターとしてみたいな。
より概念に近くなったんですね。
だから結構ね、今でも言われるんですけど、
ハウモリを知っている方々は、
山形くんはハウモリなのかモリラモなのか、
はたまた山中デジタル、今日やっている場所ですね。
一体何が何なんですか?みたいな感じで言われるんですけど。
ハウモリはもうすでに概念なので。
なるほど。
小道陣よりかはハウモリっていうふわっとした、
場なのか空間なのかっていうのをさらに超越した概念。
概念なんですよ。
だからハウモリのメンバーって呼ばれてる人たちって、
実は今正式にハウモリのメンバーって誰ですかって言われると、
3人ぐらい近いなくて、
僕と札幌の方1人と、後神戸の方1人と。
後神戸ですらないね。
だからもう概念。
それでいいよねぐらいの感じでやってますね。
確かに言語のコミュニティとかだと、
仕様とかに合わせて活動してたりしますけど、
僕がやった朝日川の勉強会も、
これは緩い勉強会ですかとかって言われても、
線引きができる領域にないじゃないですか。
それをさらに色濃くした感じなんですよね。
もともと言うと、
全身のハウモリって呼ばれてる者のきっかけって、
今ハウモリハウモリって言ってますけど、
実は名前も名付けの理由が当時からあって。
一頭最小。
僕のばあちゃんが、
まず地方になったところから実はこの話になったんですよ。
話以外想像できないですね。
これ聞かないと分かんない。
施設に入らなきゃならないって言った時に、
すごいね、僕ばあちゃん子だったんで、
気持ちが内部になったっていうか、
ばあちゃんいなくなっちゃうんだ。
でもやっぱ施設に入らないと家族も大変だし。
そういった気持ちになった中、
ばあちゃんから聞いてた昔話だとか、
そういう話ってデジタルアーカイブできないのかなって。
記憶の中にしかないから。
そうそう。
句伝情報ってめちゃくちゃ面白い話があって、
しかも句伝情報って主観が入るじゃないですか。
そうですね。
だから同じ事実でも、
いろんな方々が主観で話しすると、
物語ってやっぱりより面白くなってきてて、
うちのばあちゃんの主観の話を残すことってできないのかなとか、
うちのばあちゃんから聞く森町の歴史だとか、
どこの地域の話とかってめちゃくちゃ面白くて、
たまたまwikipediaを見てたら、
そういう情報が全く書いてなかったんですよ。
森町情報じゃないけど、そういうのが。
森町の歴史っていうのはたった5行かな、3行くらいしか、
森町のwikipediaって書いてなくて、
いや、こんなんじゃねえだろうと。
っていう話をいろいろ見てた中で、
たまたま問わる人から、
wikipediaタウンっていうもの知ってる?って言われて、
もともとはウェールズで、
モンマスっていう町があるんですけど、
そこでwikipediaを使って、
町の歴史情報だとかを書き込んでいって、
アーカイブしていきましょうという取り組みがあるんですけど、
それの取り組みを日本に持ってきた人が横浜にいらっしゃって、
その人とたまたま知り合いになって、
こういう面白いのがあるんだよって言われて、
これ今やろうとしてる。やりたいことぴったりじゃん。
wikipediaってオープンデータじゃないですか。
クリエイティブコモンズの、
あれはCC by SAの場合もあるし、CC byの場合もあるし、
いろいろライセンスはありますけど、
それでオープンデータというものにも出会って、
たまたまうちの町でもwikipediaタウンをやってみたいなって思ったときに、
募集するわけですよ。
日本でいうwikipediaタウンというのは、
出典根拠をちゃんとした書類だとか、
二次資料というのを集めて、
それを調べてwikipediaに書き込んでいこうというルールがあって、
一人じゃできないから、
何人か人を集めてイベントにしたいと。
イベントをやるのに山形拓也主催者ってなんないよなって。
北海道オープンデータ勉強会というのがあったんですけど、
それの森町ローカルという名前にして、
北海道オープンデータワークグループみたいな名前だったんですね。
だからHOWなんですよ。
なるほど。略称だったのか。
MLって森ローカルっていうので、
それを森って読ませてたっていうのがあるんですよ。
それが元々の始まりなんです。
本当じゃないんだ。
オープンデータの勉強会としてやってたから、
その頃にできたのが、
オープンストリートマップを書き続けるだとか、
オープンソース系の活動をめちゃくちゃやってて、
オープンストリートマップめちゃくちゃ書き込んでたら、
オープンストリートマップ札幌にもフォス4Gというコミュニティがあって、
そこの人たちが森町方面でめちゃくちゃ書いてるやつがいるんですよ。
見つけてくれたりだとか。
不思議なやつがおるみたいな。
そこがスタート地点でHOW森っていう名前。
なるほど。
一応だからコミュニティではあった。
ちなみに年代的にはいつぐらいの出来事なんですか?
20…何年だったっけな。
もともとHOW森ってやつやってたのが2014年ですね。
僕もともとはそういうコミュニティだとか、
人と一緒に何かやるってすごい苦手で。
あんまり人と一緒に何かをするっていうのは
やってこないでここまで来たみたいな。
そうそうそうそう。
唯一やってたのは町内会活動ぐらい。
それもたまたま僕役所の職員なので、
役場職員は町内会活動やるもんだみたいな感じで、
半ば押し付けでやらされてたみたいな感じなので。
渋々だったんですね。
そうそうそう。
だからコミュニティとかも全く興味もなかったし、
人と一緒にやるのもやだし、
何なら時間を合わせてどんどん来るのだとか、
とんでもないことだって思ってたから。
一人でやらせてくれて。
そうそうそうそう。
でもこういうイベントやるとかって言った時に、
本当に一人じゃ何もできないんだなみたいな感じになって、
やり始めたのが2014年でしたね。
7年の間に一旦解散概念化を経てるってことなんですね?
7年の間っていうか、やって1年で飽きましたね。
3,4年くらいの話し方だったらすぐ、
昨日今日の話みたいな感じでポーンと飽きて、
遅く概念化に到達しちゃうんだよね。
そうそうそう。
やっぱりやってるうちに面白くなくなっていくんですよ、どんどん。
次何やればいいですかとか、次どうするんですかとか。
そうなっちゃうな、組織っぽい感じっていうか。
もともとは組織っぽくしたかったっていうのも憧れもあったから、
そういうやつって。
でも本当にそういうのが全然違うわと思っちゃって。
いろんな人が、人数どれくらいいたかっていうのはあれですけど。
当時で5,6人とか。
5,6人くらい。
どんな方が集まられたんですか?
それが良くなかったのが、やっぱり町の人たちが集まってくれるんじゃなくて、
やっぱり職場の後輩とかが集まっちゃったっていうのもあると思う。
自分に関係の近い人から。
だからこそ次どうしたらいいんですかとか。
先輩にちゃんとうかがいを立てながら。
やっぱりそれってコミュニティとして面白くないっていうか。
フラットとはちょっと違いますもんね、本人たちの意識的な部分が。
年齢も違えば土地部も違うから、ある程度先輩だとか年上の人たちを敬うみたいな概念って絶対。
特に日本だったら。
植え付けられてる時間ね。
なくならないものだとは思うんですけど。
にしてもやっぱり職場チックになっちゃって。
全然ちょっとそれは面白くないよねっていう。
オープンストリートマップとかもそうだし、
Wikipediaの書き込みとかもそうだけど、
支持しないとやってくれないなとか。
だから結局はコミュニティのつもりでいただけ。
やっぱり僕の最初の失敗っていうか。
なるほど。
それを経てコミュニティ活動ができてるって、
かなり洗練された形に近づいていくような気がしますよね。
集団を最初に作ろうと思ったらどうしても縦割りじゃないんだけど、
それが一番想像しやすいじゃないですか。