Part2「とりあえず働けを読み直す 個人の経験と社会の構造」~20周年記念!私とLife 私のLife
2026-10-26 29:25

Part2「とりあえず働けを読み直す 個人の経験と社会の構造」~20周年記念!私とLife 私のLife

進行:塚越健司

概要

柳瀬博一の「とりあえず働け」は、どんな議論の中で生まれ、なぜいまも記憶されているのか。本田由紀を迎えた2007年の放送を、就職氷河期や非正規雇用という背景とともに振り返ります。西森路代が語る、当時は説明できなかった労働経験の違い。さらに、1時間番組から長時間の対話へと変わった制作の舞台裏や、『働き者ラジオ』から広がる読書の話も。個人の実感と社会の問題を往復する、Lifeの話し方を考えます。


レジュメ

海外での研究生活と重なった20年

2006年に海外で研究を始め、各国を移りながら番組を聴き続けた研究者。ブログと音源が残っていたから、海外でも全回をたどれた。(メール:RN・mojin)

何年か遅れて聴いたコロナ禍やAIの議論が、いまの話に聞こえる。アーカイブを残すことの価値と、同世代の出演者に感じてきた親しみ。

とりあえず働けの前後にあった話

2007年1月27日「『働く』ということ」。本田由紀、鈴木謙介、斎藤哲也、柳瀬博一が交わした議論と、最後のひと言が強く記憶された経緯。

就職氷河期、非正規雇用、やりがい搾取。社会構造への問題提起と、これから働く個人への呼びかけが、同じ場にあった。

長谷川裕Pは、働くことへの不安を抱える学生らのメールに対し、まず経験してみてわかることもある、という応答だったと補足。構造への批判と個人への助言の両方を捉え直す。

いまなら言葉にできる労働経験

西森路代が、別の放送で派遣労働の話を聞きながら涙が出た経験を振り返る。当時うまく説明できなかった、働く環境や立場の違い。

柳瀬は、親と子のケアが重なる現在の生活へ。若い人に向けた言葉が、自分自身の働き方にも返ってくる。

浅野いにお『ソラニン』の時代と、いまの学生の進路観。就職、フリーター、学び直しをめぐる感覚はどう変わったのか。

長く話して 一緒に疲れる

『働き者ラジオ』から渡辺祐真の『Ink and Think』『賀茂川のソクラテス』へ。『はたらく人文知』や、谷川嘉浩・朱喜哲・杉谷和哉『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』に出会ったリスナー。(メール:RN・酔芙蓉)

渡辺はビョンチョル・ハン『疲労社会』にも触れながら、意見が違っても、一緒に話して疲れる時間の意味を考える。

土曜夜の1時間番組から、2007年の月1回の深夜放送、2013年からの隔月放送へ。長い打ち合わせと、タイトルの助詞ひとつにも時間をかける制作の舞台裏。

教養からリベラルアーツ そして人文知へ

池上彰、東京工業大学でのリベラルアーツ教育、3.11後の技術と社会への問い。20年間で使われてきた言葉の変化をたどる。

Twitterや集合知への期待と、その限界を考えた番組の記憶。津田大介らとの議論を、いまの情報環境から振り返る。

『PLANETS』や宇野常寛の「惑星開発委員会」を入口に聴き始めたリスナー。失職したころ、ロスジェネ回のcharlieの言葉が、自分の思いを言語化してくれた。「推し」は森山裕之こと「森山兄貴」。(メール:RN・MCエリンギ)

放送時の選曲

斎藤哲也選曲:チャットモンチー「シャングリラ」。森山裕之が以前の放送で選んだ、時代を捉えた一曲として紹介。



出演:⁠⁠塚越健司⁠⁠(情報社会学が専門。学習院大学非常勤講師)、⁠⁠渡辺祐真⁠⁠(作家)、⁠斎藤哲也⁠(人文ライター)、⁠海猫沢めろん⁠⁠⁠(作家)、⁠速水健朗⁠(ライター・ポッドキャスター)、⁠西森路代⁠(ライター)、⁠⁠工藤郁子⁠⁠(法学研究者/大阪大学特任准教授)、⁠碇雪恵⁠(ライター)、⁠常見陽平⁠(千葉商科大学教授)、⁠柳瀬博一⁠(東京科学大学教授)



2026年10月25日(日) - 放送分

次回の放送(予定) 2026年12月27日(日)

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