公認スポーツファーマシスト認定制度の概要
皆さん、こんばんは。ゼロラジの時間がやってまいりました。
この番組は、世界のアンチドーピング情報を中心に取り上げまして、
分かりやすく解説する番組となっております。
私、ドーピング0会代表理事の吉田です。
そして、唐瀬山先生、いつも通り本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
はい、ということで、いつもは唐瀬山先生にニュースを読んでもらってるんですけど、
今日はテーマが、公認スポーツファーマシストの認定制度拡充ということで、
その話について取り上げていきたいなと思っております。
今日はちょっと私の方から最初は話させていただきたいなと思います。
今日、さっきも言ったんですけど、スポーツファーマシストという資格の認定制度、
その大きな変化についてお話ししたいなと思っております。
まず、スポーツファーマシストというのは今さらなんですけども、何かというと、
ファーマシストというのは薬剤師という意味でして、
スポーツファーマシストというとスポーツ薬剤師というのが直訳になります。
スポーツファーマシストというのは、これまでアンチドーピングの専門家というイメージが強かったと思うんですが、
実は25年、今年、今年度から制度が大きく変わってくる、拡充されるということになりました。
先ほどのアンチドーピングの専門家だけではなくて、
今回の制度改正で、交通薬理学とか交通医学、交通科学といった新しいカリキュラムが、
今までのプラスアルファで入ってくるんですね。
そういったことで、今日はこの話題を取り上げていきたいなと思っているんですが、
カラスマッシュのニュースが今日あるんですね。
なので、今日のテーマになったニュースの元ネタを読んでいただきたいと思います。
それではよろしくお願いいたします。
それでは早速読ませていただきたいと思います。
2025年度以降、公認スポーツファーマシスト認定制度が、
広くスポーツを楽しむ人々へのサポートを視野に入れる制度となります。
アンチドーピングに加えて、スポーツ薬理学、スポーツ医学、スポーツ科学のカリキュラムが追加され、
公認スポーツファーマシストはトップアスリートだけではなく、
様々な場面でスポーツを楽しむ全ての人をサポートするための資格となります。
資格認定は、日本アンチドーピング機構JADAと、
本機構で構成するスポーツファーマシスト認定委員会が行い、
実務面では本機構が制度運営を行います。
制度拡充に合わせ、この度、公認スポーツファーマシスト認定制度のウェブサイトをリニューアル移転いたしました。
本機構では、2024年に発足したスポーツファーマシー登録制度と合わせ、
薬剤師の皆さんを通じてスポーツと健康に関する情報を地域の方に提供することにより、
子どもから高齢者まで、健康のためのスポーツから部活動や競技スポーツまで、
全ての人がスポーツによる豊かな生活を享受できる社会の実現を進めてまいります。
というニュースになっております。
制度拡充の背景と目的
はい、ありがとうございます。
最初にちょっと1点だけ補足させていただくと、
今回のニュースの元はどこから出てたんだということで、
本機構っていう言葉が出てきたと思うんですけど、
これどこかっていうと、
もともとスポーツファーマシストってJADAっていう日本アンチドーピング機構っていうところが資格作ることをしてたんですね。
それが2025年からですね、
この一般社団法人日本スポーツフェアネス推進機構っていう、
Jフェアネスっていうのは皆さん聞いたことある方もいるかもしれないですけど、
そのJフェアネスさんが今後この資格の運営もやっていきますよということで、
そっちに移管したんですね。
JADAからそっちに移管したということで、
この本機構っていうのはJフェアネスさんのことを指すということでフォローさせていただきました。
はい、ということで今読んでいただいた通りで、
アンチドーピングについてはもちろんこれまで通りなんですけども、
これからはですね、アスリートだけではなくて、
部活動、趣味でスポーツを楽しむ人、
さらには高齢者の健康づくりといった幅広いサポートできる存在を
スポーツファーマシストは目指していくということになりました。
ですのでまさに地域と地域のスポーツ、地域の人々、
そしてその地域の人々の健康のかかりつけ薬剤師という役割が期待されているということになります。
ありがとうございます。僕も失礼しました。
最初Jフェアネスのページからこのニュースを見つけまして取り上げてみたいなと。
ありがとうございます。
本当に素晴らしい取り組みだなって感じたんですけど、
この動きというか、なんでこう制度を拡充することになったかみたいな背景とかってあるんでしょうか。
なるほど。本音と建前みたいな2つあるんですけど、どっちからいきましょうかね。
奥深いですね。
奥深いですけどね。
一旦じゃあ表向きな感じのところで。
わかりました。
背景にはですね、やっぱりスポーツをやる人を増やそうっていうスポーツ長の動きっていうのは絶対ありますよね。
やっぱりコロナっていうのがあって、スポーツをやっぱりしにくくなってしまった。
一度やっぱり中で閉じこもるっていうことを覚えてしまったので、
まだデータとしては出てきてないですけども、確実にボディーブローの絶対結果出てくるんですね。悪い方に。
間違いなく出てくる。
なのでスポーツ長は週に、運動週間っていうふうな言葉でもよく言ってるんですけど、
週に行う運動の回数、頻度を増やそうっていうのをしてるんですよ。
なのでそれを通じて運動をさせたいっていう思惑がまずある。
そうしたら薬とか使わなくて健康になるじゃないですか。
なのでまずは運動させようっていう国はそうさせたいっていうのはまず絶対あるんですよ、前提にね。
そこでどうやって運動を国民の人にしてもらおうかって思ったときに、
やっぱりこれまでのスポーツっていういわゆる私たちがイメージする競技ありますよね。
バレーボールとかラグビーとかそういったことがあると思うんですけど、
最近ですね、その競技に行く前の一つ前の競技っていうのは増えてるんですよね。
例えばラグビーとかも子どもたちがやってますけども、タグラグビーであったりとか、
コンタクトは禁止なんだけども、ラグビーのルールで遊びましょうっていうのであったりとか。
わりとスポーツの幅を広げようとしてるんですね、競技自体も変わってきて。
なんで単純にやろうと思えばできる競技っていうのはものすごくたくさん今増えていて、
マイナー競技って言われるのが本当にたくさんできてる。
そしてできる年齢のことも考えて、スポーツの枠を少しずつまた広げてきているので、
いろんな人ができるんですよ。
なるほど。
なんでこういった一言で言うと、長かったんですけど、スポーツの多様化。
健康づくりのためのスポーツっていうような、今まではスポーツのためのスポーツっていう意味合いが強かったと思うんですけど、
健康のためのスポーツっていう運動をよりやりやすくするためにスポーツを改良していて、
そういったところが今回のスポーツファーマシストっていうものを、より幅広い人たちのフォローにできるような仕組みを整えたら、
それすごくいいんじゃないのっていう。
なぜかというと、今までの競技者ね、ある程度年齢が若くて、
そういった人たちっていうのは、病気っていうのはもちろん付き合いながらやってる人もいますけども、
全体からすれば少ないっていうのはなんとなくイメージつきますよね。
これが幅広くしていくと、年齢も上の方、高齢の方もできるようになってくる。
なってくると、病気と付き合いながらやるとか。
それはドーピングとかっていう観点ではなくてね。
ドーピングっていう観点ではなくて、そういうところも出てくるので、
じゃあどうしたらいいかっていうのは分からない人多いですよね、多分ね。
なのでスポーツを増やそうとして、その動きがまず本流がある、流れがある。
その中でやっていく人はやっぱり増えてくる。
そこにただ薬とかサプリメントの使い方とか、そういったものとかですね。
ドーピングがどこまでこの人たちに必要かっていうのはあれですけど、
どっちかというと適正仕様であったりとか。
そういったところに、どちらかというと健康を害さないためのフォローっていうような意味合いが出てきているのかなっていうのがありますね。
ですので、これは室伏さん、室伏浩二さんがスポーツ庁の長官が言われてますけども、
競技スポーツからライフパフォーマンスですね。競技パフォーマンスからライフパフォーマンスに落としていくっていうことを言われてるんですね。
そこの考え方がまさにこのスポーツファーマシストにも降りてきているっていうふうに私は捉えているので。
なのでやっぱりここで、ドーピング、アンチドーピングの専門家ではあるんですけども、
薬剤師っていうのはバックグラウンドが生物物理科学、衛生、そういったところなので、本当に幅広く知識は持っている。
なので、実は求められるものに対して引き出しはたくさん持っているんじゃないかと。
なのでそこの引き出しをしっかりと作っておいて、反応できるようにするとライフステージに応じたニーズ、それに対して対応できるようになるんじゃないのっていうのが
ここの制度拡充に関しての思いかな。これは私の意見ですけども。そんなふうに捉えています。長くなっちゃってごめんなさい。
サプリメントとその利用について
ありがとうございます。あとは今少しお話ありましたけど、やっぱりスポーツをするっていうこととサプリ、プロテインとかってなんとなく健康に結びついていくような
同じイメージ感なのかなと思うんですけど、一方で一般的なスポーツ愛好家の方って、やみくもにまでは行かないですけど
特に理由もないけど健康的だからみたいな感じで撮ってる人もいるのかなと思うんですよね。
そういう意味では、そういう方々がプロテインとかサプリを使う上で落ち入りやすい失敗だったりとか、三浦さんのプロテインサプリをかなり扱われてきたと思うので、
注意喚起しておきたいことみたいなことってありますか?
そうですね。ありがとうございます。まずはやっぱりサプリメント、プロテインっていうのを理由をしっかり答えられる人ってやっぱり少ないですね。
これはアスリートとか一般の人と関係なしに私聞くようにしてるんですけど、なんでこれ撮るんですかっていう。
どういう目的で今回そのプロテインとかこの使いたいサプリメントって使い始めたんですか?みたいなことを聞くようには実はしてて、
その時にやっぱり答えられる人は少ないですね。
僕はこれが結構問題なんじゃないかなと思っていて、
なので、なんて言うんですかね。自分がこのためにこれを撮るっていうところで、まずそこも違うことが多いんですね。
今までのサプリメントの相談とかでもそうですけども、
私はこの目的でこれを使っていますっていうことでも、いやこれ違うよねっていうことも実際あるんですよ、まず。そもそもそこがずれているっていうこともあるし、
それが答えられるのはまだマシな方で、なんとなく勧められたから撮っているっていう人たちが多くて、
これは一番ちょっとまずいなっていうふうに僕は思ってます。
リテラシーがあまり高くないっていう状況があるなっていうことですね。
イメージで言うと、イメージというかお伝えすると、
理想と現実のこの二つっていうものをやっぱり捉えることができていない人たちがいらっしゃるなっていうふうに思ってまして、
なので、もちろんね専門家ではないので大よそにはなっちゃうと思うんですけど、
例えば自分の理想の体重と今の現在の体重みたいな、その理想の状況と自分の現在の状況がわからないとそのギャップが埋められないと思うんですよね。
なので、やっぱりそこの現実と理想っていうところをしっかりとまず認識できているかどうか、
そのギャップを埋めるために、理想の自分と今の理想を埋めるためにツールを使う、
例えばサプリメントだったりプロテインだったり使うっていうのはもちろんOKなんですけど、
じゃあ何となしに周りから勧められたがままに取るっていうのは正直僕はちょっともったいないなって思うし、
そこは答えられるようなリテラシーはやっぱりみんなつけたほうがいいのかなっていうには思ってます。
ただ、リテラシーって言っても難しいので、じゃあどういうふうに皆さんに注意喚起できるかなって思うと、
やっぱり数値化だと思ってて、何かしらね、体重を例えば減らしたい、体重を増やしたいにしても、
まずやっぱり体重が何キロかっていうのがわかってないとちょっといけないと思うんですよ。
なので数値化できるものを数値化していくっていうところが、
例えばあまり一般の人たちはわからない、気づきにくいので、
専門家の私たちが数値にお伝えできるじゃないですか。検査結果とか。
なんで今のあなたはこういう数値ですよ。理想はこういう数値ですよ。
そのために薬飲んでくださいねっていうアプローチが私たち医療のアプローチだと思うんですけど、
それをライフパフォーマンスの方に落とし込むと、じゃあこの数値をこうしましょうねっていう、
ここをサポートできるんじゃないかなとは思っております。
なのでそこの現実と理想の2点が何もないみたいな。
何を持ってじゃあこれ、そのサプリメント使ってんの?とかいう風になっちゃうんで。
まずはこの2点を抑える。現実と理想を抑えて、その間に使うものが本当にそれでいいのかっていうところ。
あとはそこの設定するときの数値のフォローっていうところも、
医療者は強いんじゃないかなとは思ってます。
スポーツファーマシストの役割の拡充
ありがとうございます。今回このテーマについてちょっと僕もいろいろ記事読ませていただいて、
ライフパフォーマンスっていうところと、我々が目指している多職種連携って結構いい関係性だなと思って。
そうなんですよ。
今後もいろんな職種の方の話を聞いていただくことで、
知識も広まると思いますし、それがライフパフォーマンスを扱っていただくことに非常につながりやすいかなと思いました。
今後もこの会に所属していただいているスポーツファーマシストの方々、私たちとともにですね、
より広わを広げていくような活動にも協力していただけたら嬉しいなと思った限りでございます。
ありがとうございます。本当にその通りかなと考えております。
スポーツファーマシストっていうそのスポーツっていう名前がついているので、本当に競技者メインのイメージがあるかもしれないんですけども、
今回のようなライフパフォーマンスっていうところも広げていくとスポーツファーマシストの役割がやっぱり拡張されるので、
この地域の人たちに対しての健康づくりっていうところにもやっぱり大きなインパクトが残せるんじゃないかなというふうに期待がされています。
ですので薬剤師の方はもちろんですし、もともとスポーツファーマシストの資格を持っている方もですね、
ぜひこの新しい制度っていうところに注目していただきたいですし、
こういった活動の輪を自分たちで広げていくっていう気持ちを持つっていうのもすごい大事なんじゃないかなと思ってます。
室内さんの話を何回もしてしまって申し訳ないんですけども、
室内さんが言ってたのが、部活動の地域移行の話をされていたときに、
誰かがやってくれるっていうことではなくて、答えを見つけるんじゃなくて答えを探す?自分たちで作るっていうぐらいの?
作って自分たちがロールモデルになるんだっていうぐらいの気概を持って取り組んでほしいってこと言われたんですよ。
まさにこれスポーツファーマシストもそうだなと思ってて、最後になっちゃうんですけど、
スポーツファーマシストって持ってるだけではなかなかダメなんですけど、
でも逆にこれを今までアンチドーピングだけでは動きにくかった方もいらっしゃるのかなっていうのは僕が思っていたことなので、
それをちょっといろんなライフステージの方に合わせてスポーツファーマシストとしてできることが増やしてもらえるのであれば、
じゃあこういうことできるんじゃないのっていう、多分それって割とイメージつきやすいんじゃないかなと思うんですよね。
シニアに対して僕たち何ができるんだろうとか、女性に対して何かできることがあるんじゃないかとか、もちろん男性の方もそうですし、
そういう広がっていくイメージができるなとは思っているので、
自分たちでこのスポーツファーマシストの枠組みをこうしたら面白いんじゃないかっていうような持っていき方、提案っていうことが僕はすごく大事なんじゃないかなって。
ムロフさんはとにかくトライしてやってくれよっていう、待つんじゃなくてやってくれよっていうのがすごく感じたので、
そこはすごく僕としてはフィールドを広げてもらったし、やってみなよって言われてる感じがして、すごく僕は期待してる今回の話ですね。
スポーツファーマシストの拡充っていうのは非常に楽しみな話だなと思って楽しみ楽しくお話をさせていただきました。
ありがとうございます。
ですので、今回聞いていただいた方も是非スポーツファーマシストの方とか薬剤師の方っていうのは、スポーツファーマシストでこんなことできるんじゃないのっていうことがもしあればまた教えていただけたら私たちも非常に嬉しいです。
ということで本日の話は以上になります。
金瀬山先生ありがとうございました。
ありがとうございました。