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タイトルがすごいドストレートな恋愛映画なのかなっていう感じしちゃうんだけどさ、全然違ったね。 そうなんだよね、そうそうそう。
daikoku
一応ストーリーのあらすじをざっくり言うと、結婚して15年となる夫のカケルを事故で亡くしたスズリ・カンナは、新たな人生を送ろうとしていたある時、
タイムトラベルを行う術を手に入れ、夫と出会う直前の過去へと戻ると。 生前のカケルとは不仲な状態になったカンナだったが、若い頃のカケルを見たカンナは再び婚姻の地、
同時に15年後に事故死する、夫を救わなければという思いに駆られる、みたいな感じのお話ですね。
これなんかね、予告編みたいなのは、去年の年末に見た映画、何の映画だったかちょっと覚えてないんだけど、そこでね、出てたのが記憶にあったんですよ。
で、松高子さんがスズリ・カンナ役として出てるんだけど、松さんが出る、で、脚本が坂本雄二さんなんだけど、その組み合わせなんで、まあこれは絶対いいだろうという。
katsuma
なんかいいだろうなーってだけ思ってたんだけど、トレーラー、なんかね、そこの紹介の仕方はあんましっくりきてなかったんですよ。
daikoku
日本の映画固有っていう表現をするとちょっと雑かもしんないんだけど、伝わりますか?今ちょっとyoutubeのリンク貼ってるんで、もしよかったら、あなたも見て欲しいんですけど。
あなたは僕の妻ですか?
なんかそういうやつですね。高い声のナレーションがさ、ちょっと感動をなんか誘う、感動の涙を誘うような言い回しで、コンテンツを紹介するみたいな言い回しのフォーマットが僕すごく多いと思ってる。
katsuma
パッケージになってる。
daikoku
そうそう、そのパッケージがあんま好きじゃないんですよ。
なんかさ、ちょっと安っぽい感じになりがちじゃん?みたいなところを感じてて。
katsuma
安い恋愛映画。
daikoku
そうそう、なんか冒頭でも言った通り、そのファーストキスっていうタイトルと相まって、なんかちょっと安っぽさを演出してるようなトレーラーになってる気がして。
なんかそのトレーラーで出てるようなところもエッセンスは当然ちゃんと入ってるんだけど、この映画の中の良さをちゃんと表現しきれてないんじゃないっていうのは僕は感じるんですよ。
katsuma
なんかさ、割とさ、コメディ感強めだったじゃない?
daikoku
そうそう、そういうところもあるしさ。
katsuma
見てみると。
daikoku
そうそうそうそう。
katsuma
でも前情報ではさ、そこまでコメディ感なかったね。
daikoku
そのトレーラーだけ見ると、結構仲良かった夫婦が分け合って離れ離れみたいな感じになって、過去に戻ってみたいな感じなのかなって思ったんだけど、実際はさ、仲悪い感じになったじゃないですか。
離婚しようとしてたぐらいの感じとかさ、その辺もミスリードというかさ。
結構序盤の方、え、こういう映画なんだっけみたいな感じがするんだよね。
序盤特に思ったんだよ。え、こういう話なの?みたいな。お前ら仲悪かったのかよみたいな感じで。
katsuma
これなんか別の映画見に来たみたいな感じがちょっとしたかな。
daikoku
そう、え?っていう風に思って。
あのインスタグラムで、このリンクをちょっと貼っときたいなって思ってるんですけど、こっちはね、いいんですすごく。
この映画の良さを正しくちゃんと表現してるなっていうところは感じたので、こっちもっと押した方がいいんじゃないのかなって思いましたけどね。
katsuma
恋は盲目って言うじゃないですか。結婚は逆に解像度が上がります。
見逃していた欠点が4Kで見えてきます。
daikoku
二人でパイ始めましょうという概念は結婚しましょうという概念とほぼ一致します。
katsuma
好きなところを発見し合うのが恋愛。嫌いなところを見つけ合うのが結婚。
daikoku
じゃあ恋愛感情を無くさなければ。
katsuma
恋愛感情と靴下の片方はいつか無くなります。
daikoku
なるほど。
ファーストキッシュ。
あの日出会って好きになったこと、それが寂しさの正体です。
katsuma
確かに音楽も違うね。
daikoku
感動巨変感があんま出してなくて、ちょっとコミカルな雰囲気とかも出してて。
katsuma
確かに。こっちの方がいいね。
daikoku
あとね、ポスターのネイティブについても、日本というか普通に映画館で出てるものより韓国版があるんだけど、
韓国版の方が圧倒的にいいんですよ。
どっかで見たけど、映画のポスターは韓国版が一番いいみたいなの言ってる人いたね。
装飾を全部削ぎ落としてめっちゃミニマムな構造になってて、雰囲気とかも圧倒的に韓国版の方がいいんですよね。
katsuma
なるほどね。
daikoku
なのでね、このトレーラー予告版みたいなところは、なんかちょっと微妙な匂いは正直否定できんけど、出てるメンツで信頼して俺は見るぞみたいな感じで見たっていうのが本音ではありましたね。
katsuma
一歩踏み出したんだね。
daikoku
そうだね。で、実際見てみると、ほんと序盤が予想外。まさかこの二人が仲悪かったのかみたいな。
katsuma
そうだよ。だって、初っ端さ、なんかすごいゴミ屋敷みたいなとこから松田花子が出てくんじゃん。
まずもって。
daikoku
そうだね。そうそうそうそう。
katsuma
これは、え?何これ?ファーストキスっていう映画見に来たんだけどみたいな。
daikoku
うーんみたいなところがね、あって。で、その後ね、タイムトラベルの術が高速のところでね。
katsuma
事故だよね。
daikoku
そうそう。偶然その方法がわかるみたいなんだけど。こっからの流れはもう、中盤だいぶコメディ感がね、溢れてた。
katsuma
いやー、そうなのよ。だからここから松田花子がもう全開になってくる。
daikoku
松田花子劇場だったよね。
katsuma
松田花子が全開になってくる。
daikoku
いやー、ここはね、もうこれいい意味で裏切られて。
そうそうそうそう。
予想外な感じではあったんだけど。よかったね、ここは。
katsuma
面白かった、面白かった。なんかさ、子供がさ、何回もタイムトラベルするわけなんだけどさ、毎回その二人組の子供に出会って、ポラ撮られるわけですよ。
ね、フィルムが出てきた瞬間にバシャってマックさんが、奪い取ってさ、ニコりともせずさ。
daikoku
そうそうそうそう。
あれがめっちゃいい映画。
コメディ感とかっていうのはね、ほんと良かったんですよね。
カルテットとか大豆田戸箱とか、正直このドラマね、面白いことは知っておきながらあんまちゃんと見れてないんですけど、そういったものとか。
あと正月にやってたドラマスロートレインで出てた松さんの同じ系譜な感じがあるかなって思ってて、松さんのこの柔らかい空気感みたいなところが出てる動画があるんだけど。
やっぱこの魅力を出せる人っていうのはほんとなかなかいないんだろうなーって。
これはほんと松高子ならではというか、松さんじゃないとこの感じ出せないなーっていうのはすごく思いましたね、ほんとに。
katsuma
そう、面白かった。
daikoku
あとあれですかね、この中盤のこのSFコメディ感は、去年かな、見た映画のリバー、流れないでよ。
katsuma
あーはいはいはい。あれも3分だったっけかな。
daikoku
そうですね、2,3分だけタイムトラベルできるみたいな感じで、そこを永遠ループするみたいな感じだったんだけど、そこもタイムトラベルかけるちょっとコメディタッチなところの雰囲気があって、あれを彷彿とさせるような感じで見ててね、面白かったんですよね。
katsuma
なんかさ、なかなかさ、タイムトラベルものって元の世界に戻りにくいじゃない、普通は。すぐ戻る。そんな簡単に戻れんの?っていうのが驚きではあったけど、そこさらっと描くことでさ、何回も繰り返しているっていうことを描けていてて。
でもその何回も繰り返したってことが、あと効いてくんだよね、これがね。
daikoku
そうだね。ちょっとずつちょっとずつ伏線を張るというか、関係性を作っていくみたいなところの描き方が本当に良くて。
で、その旦那さんのかける役を演じてたのが松村北斗さん。
これね、僕ね最初ね誰かよくわかってなかったんですよ。
katsuma
そうだよ、だって最初の方の旦那さんってさ、
daikoku
現代版というか。
katsuma
現代の、そのなんか亡くなる直前の旦那さんだからさ、なんか中年になってる描かれ方をしていて、松村北斗さんではないんだよね。
daikoku
ぱっと見ね、これ誰だろうな。
このおじさんなんか渋いけど誰だろうな。
katsuma
そう、なんか違う俳優さんがやってんのかなって思ったんだけど、松村北斗さんだっていうことでちょっとびっくりして。
だからそのさ、若い時の松高子もちょっとびっくりするんだけど、昔の松高子さんなわけじゃない?
daikoku
うん、そうそうそうそう。
katsuma
春のパン祭り、昔の春のパン祭りに出てた松高子さんなわけじゃない?
daikoku
そうなのよ。
あれどういう技術でっていう、そこがね結構びっくりした。
タイムトラベルした時間軸の時に、その15年前の松高子もなんかちょこちょこちょこちょこ出てくるんだけど、それもね謎なんだよな、あれ。
まあなんかいろいろ調べてると、あれはなんかCG加工とか結構されてる松高子さんだったらしいんだけど、まあそれにしてもなんかすごかったよね、あれは。
katsuma
自然なんだよ。
daikoku
めちゃくちゃ自然だったし。
katsuma
だから私たちさ、ほら、若い時の松高子知ってるから、リアルタイムで、そこの差がほぼない状態っていう風に見えてるってことはさ、相当正確に過去の松高子像をさ、あそこにさ、映し出してるんだよね。
daikoku
そうそうそうそう。本当にあのロンバケで見てた松高子が戻ってる、再現されてるっていうところがあったんで、すげーなーっていうところ。
katsuma
髪が長くてさ。
daikoku
そうそうそうそう。
katsuma
どっかから素材はもらってんだろうなとは思うんだけど、あれができるんだったら今後なんかね、そのなんていうの、高校生時代とかさ、長くその俳優さんやってらっしゃった方は演じやすいかもしれないよね。
daikoku
そうだよね。あるよね。でまあ同時にその松村さんですよ、話戻すと。
katsuma
はい。ストーンズっていうことも知らなかった。
daikoku
あーそうですか。
そう。
ストーンズの人が出てるっていうのは知ってたのよ、もともとね。
katsuma
松村さんがわかんなかった。
daikoku
松村さんがね、最初よくわかってないし、このおじさん誰だろうって思ってたし。
最初ね。
最初ね、序盤ね。でよくわかんなくて、でそのまあ15年前のその世界線のさ、あの描いてる時にふと気づいたというか思い出したというか、あ、この人が松村さんで。
katsuma
前に見たことがあるってこと。
daikoku
でこの名前をようやくこう思い出して、あ、これは夜明けのすべてに出てた人だったんだなっていうところを見ながら思い出したんですよね、それで。
katsuma
そう。そうなんですよ。
daikoku
夜明けのすべては、えっとこのポッドキャストであれ感想言ったっけ、どうだったっけな、ちょっと記憶がいまいなんだけど。
まあそれ去年見た映画だったんですよね。
で、あの時見た雰囲気とも、なんかよく見たらまた違うなって思ったんだよね。
そうなんですよね。
katsuma
なんか夜明けのすべてはさ、ちょっと神経質でプライドの高いエリートがちょっと挫折を味わってみたいな、パニック障害を持ってちょっと挫折を味わってみたいな感じなんだけど、今回のはもうただ単にあのなんか恐竜オタクみたいな。
まあ理系特有というとあれかもしれないけど、まあなんかよくある感じの人だなっていうところですよね。
daikoku
ちょっとオタク特有の早口で、自分の興味関心のあることだけを語り始めるみたいなところとかね。
人間関係とかちょっとあんまりこううまくいかなそうな感じのとこなんだけど、まあそういう人をね、なんか見事に演じ切ってるなあっていうところを感じて、
まあ夜明けのすべての時もそうだったけど、ちょっと俯瞰してこう物事を見ているような人の演技っていうところがめちゃくちゃハマるなあって僕は思いましたね。
katsuma
そうだね。だから演技すごい上手だよね。
daikoku
で、それを思ったのよ本当に。
katsuma
夜明けのすべての時も、私ストーンズだって知らない状態で見てて、なんかその舞台とかですごい活躍されてるのかなぐらいにしかちょっと思ってなかったのよ。
で、夜明けのすべて見て、今回見る時にさ、私ほらタイプロすごい見てたじゃん。Xでさ、アイドルの投稿とか結構見てたからさ、その繋がりでストーンズのやつとかが流れてきた時に、
あれ?と思って、あの夜明けのすべてに出てるあの人と顔は似てるけど、なんか衣装はアイドルの舞台衣装着てるみたいな感じになって、あれ?と思って、え、顔が似てるとかそういう感じ?と思ったんだけど、実はなんか演技が上手で。
daikoku
いや、そうなのよ。
katsuma
あ、そうなんだ。
松村さんの演技はやばいな。
daikoku
やばいと思う。
katsuma
映画俳優な感じはしますよ、ほんとに。
ずっと演技してきた人みたいな感じがちょっとした。
katsuma
私なんかそのジンティアドラマすごく好きでよく見てるんだけどさ、
あれもさ、未来は一応変えれはするんだけど、変えられないものが必ず存在していて、
だからそこはもう固く動かないみたいな、何をやってもそこは変わらないみたいなのがあって、
今回もなんかそういう立てつけのものではあったなって。
daikoku
かけるさんがなくなるってことはもう変わらない、変えられなかったっていうところがあるんだけど、
2人の関係性というか、結婚生活の様子は大きく変えられたというところがあったんだよね。
そうそうそうそう。
katsuma
だから結局さ、松高子がさ、何回も挑戦するわけですよ。
旦那がなくならないように。
必死にさ、何回も何回も過去に戻って、チャレンジするわけですよね。
でも過去に行けば、またそこから始めましての繰り返しだからさ、そこがなかなか。
でもそこで効いてくるのが、あの子供のポラロイドなんですよね。
daikoku
そうだよね。
さんざん取り上げた、あのポラロイド。
あれを見て、かけるから見ると、この人はこんなに何回も自分のことを思って、何とかしようとしてくれたのか。
katsuma
捨てようとしてくれたのかっていうね、とこだよね。
daikoku
で、その様子とかを見て、この人と一緒になりたいなと。
で、いい生活を送っていきたいなということで、離婚する世界線の様な振る舞いから大きく変わって。
katsuma
そうなんだよね。
でもね、いい映画だったなと思いますね。
そうだね。
daikoku
タイムトラベルの細かいところの設定とか制約みたいなものは何も説明がないんだけど、ぶっちゃけそんなのどうでもいいみたいな感じで、
勢いでガッと押し切りながら、
その二人の愛情というか関係性というところを鮮やかに描いてるわけじゃん。
katsuma
最初はちゃんと、首都高を車で走ってて、事故が起きて、過去にタイムトラベルしますっていうところはちゃんと描いてくれるんだけどさ、
回を重ねるごとにさ、描かなくなってくるわけじゃん。
daikoku
描かないしさ、元の時間軸に戻るときもさ、これで戻れんのかなって言いながら、シュッてやったらもうパッと戻ってるみたいなさ。
もうその辺もうガバガバなんだけど、まあもういいですよ、もういいでしょみたいな感じだよね。
katsuma
別にそう、なんていうの大きな意味はないからさ。
daikoku
そうそう、それはそれとしてみたいな感じでね、割り切ってんのも全然いいなっていう感じだよね。
katsuma
なだらかな時間の中でさ、なんとなく首都高の崩落事故の工事が終わったら、過去に戻れなくなるんだなーぐらい。
daikoku
なくなるっぽい!みたいな感じだけど、本当にそうなのかもよくわかってないし、あと戻れんのももう1回かなって言いつつ、たぶん2回ぐらい戻ってたような気もするし、その辺はね、ガバガバなんですけどね。
そうだね、なんか戻ったら現代の何時に戻るかもちょっとよくわかんない状態なんですね。
そうそうそうそう。
katsuma
なんかその辺の設定はガバガバであんだけども、なんかやっぱりその面白い人間模様っていうかね、その辺はなんかすごい良かったなと思って。
daikoku
そもそも坂本さんのこの脚本でタイムトラベルみたいな、現実離れしたようなものを描くこと自体がだいぶレアな気がするんだけどね。
そもそも坂本さんの作品ってやっぱその日常の中のさ、だいぶコテッとリアルに描くっていうところが上手いし、そこが真髄っていうところがあると思うので、
タイムトラベルってものを持ち込むこと自体がだいぶレアなんだけど、だからこそその辺はなあなあで流して、やっぱ関係性だよね。