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2024-11-17 38:38

95. マルジェラのものづくりの狂気に迫る「アーティザナル 2024​エキシビション 東京」

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今回は2024年11月24日まで開催されているメゾン マルジェラの展示「アーティザナル 2024 エキシビション 東京」について。

下調べせずに行ってみたものの、ガリアーノのものづくりに対する姿勢に圧倒され続ける我々。なんでこんなコンテンツが無料で見れてしまうんだ。。。??

後半は突然開始した「今週の美味しいものニュース」も。

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サマリー

マルジェラの「アーティザナル 2024 エキシビション 東京」は、展示のプロセスや制作過程を深く探求する機会を提供しています。無料ながら内容は非常に充実しており、参加者は予約を強く推奨されています。このエピソードでは、マルジェラのアーティザナル2024エキシビション東京におけるものづくりのプロセスとその独自の特異性が掘り下げられています。ストッキングやコルセット、シームレスドレスの技法を通じて、製作の驚異的な手間と工夫が紹介されています。東京で開催された「アーティザナル 2024エキシビション」では、マルジェラの作品に見られる特異さとその制作過程に焦点が当てられ、ガリアーノの独自の視点や創造性が際立っています。参加者は、彼のオートクチュールにおける細部へのこだわりを体感し、貴重な経験を得ています。ポッドキャストエピソードでは、マルジェラのアーティザナル2024エキシビション東京について、その独自なものづくりの特異性と魅力が探求されています。

ドラマ先生との再会
katsuma
久しぶりにドラマ先生に会いましたね。
daikoku
お会いしました。
katsuma
このポッドキャストでは、たびたび名前が出てくる。
名前でもないけど。ドラマ先生。
daikoku
我々がドラマ先生とあがめている方にね、お会いしてきてですね。
今、コンクールを見ているドラマの話を少しね、お伺いしてきたというところですね。
katsuma
そうですね。久しぶりに会って、ドラマの話をしてきたんですけど。
ドラマ先生も我々が見ている、海に沈むダイヤモンドを見ていると、一応。
見ていると言ったけど、感想は全く同じの。
daikoku
同じでしたね。
katsuma
おばあちゃん誰でしょうゲームはもうそろそろいいんじゃないかっていうやつですね。
daikoku
そうですね。
katsuma
ほんとそれだよねーとか言ってましたね。
daikoku
これ全部見てみないと、この感想は覆らない気がするんだけど。
katsuma
もうそろそろ第2章に行ってほしいんだけどね。
daikoku
そうそう、そうだね。
マルジェラの展示訪問
katsuma
今日はドラマ先生の話ではなくてですね、我々が先週末にマルジェラの展示に行ってきたんですよね。
これが思いのほかだいぶ良かったというところがあってですね。
良かった。
この後でも話そうと思うんですけど、なんでこれ無料でやっちゃってるんだろうっていうのが、だいぶ謎なんですよね。
daikoku
前にほら、映画の方見たじゃない。
katsuma
はいはいはい、ガリアーノの。
daikoku
ガリアーノの映画を私たち見てて、彼が金にならないみたいな話を、
あったね、そのくだりが。
そうそうそうそう、課題感として感じているっていうのを見ていたからこそ、え、なんで無料で見せてるのっていう気持ち?
ガリアーノ、お前何も変わらんかったなっていうやつやな。
どこから見せんやねんって言われるかもしれないけど、まあなんか、え、金取れよっていう気持ち。
katsuma
金を取るべきだよっていうぐらいのね、すごい内容だったんで今日はね。
daikoku
今日はその話をしてみようかなと思います。
katsuma
こんにちは、かとまです。
daikoku
こんにちは、daikokuです。
katsuma
ランニングMはかとまとdaikokuのことが、ファッション・スイーツ・ホテル・マンションなどを中心に、我々のトピックをお届けします。
はい、というわけで、マルジェラのアーティストナル2024エキシビジョン東京という展示を今ちょうどやってて、
これが11月24日なので、もう1週間やるので、このエピソード聞いて気になった人はね、ぜひ見に行ってほしいなと思うんですけど、
エビスのマルジェラの店舗のところの3階、4階だったっけ、で展示をやってるっていう感じなんですよね。
で、冒頭でも言ったように、これ無料の展示になってて、まあ誰でも行けるっていう感じなんだけど、一応予約は可能になってるっていう感じなんですよね。
daikoku
結構並ぶっちゃ並ぶので。
katsuma
予約が優先でどんどん人入ってくるし、中に入って、わかったけど、なかなか進みはしないよっていうところ。
そもそもですね、今回のこの展示、僕も予約できるってことは知ってたんで、予約はしてたんだけど、2人で行くことを思いながらも、一人分予約してたらまあいいやろうぐらいのぬるい考えを持ってたんですよね。
ただこれ実際は人数分の予約がちゃんと必要なんですよねって言われて、一人分しかなかったんで、一般の人たちと普通に並んで入るみたいな感じだったんだけど、
展示自体もあんま下調べせずに、展示をやっているぐらいの情報量で行ってたんで、このポッドキャストの年始ぐらいだったかな、アーティザナルコレクションすごかったねみたいな話をちょっとしたんだけど、
そこで出てきたルックの服がただ飾ってるだけぐらいかなっていうふうに正直思ってたんですよ。それが間近で見てるだけでもいいかもなぐらいでゆるく思ってたんだけど、だいぶコンテンツがいっぱいある感じで、全然人が進まないんだよね。
daikoku
ファンであればあるほど進めない前には。それくらい制作過程というか、一つのルックに対してどういうプロセスを経ているかみたいなのをすべて見せてくれてるんですよ。
katsuma
詳細なものがいっぱい出てきて、この後も話すんだけど、結局僕たちどれくらい並んだかっていうと、1時間ぐらいは外で並んでましたよね。寒空で。やや小雨が降りそうな感じの中で並んで、中に入ってからも数十分は並んだかな、結局のところ。
daikoku
だからやっぱりマルジェラの店舗でやってるから、そんなに広い場所でもないんですよ。そこに対して結構な人数が入ろうとしてるっていうのと、時間をかけてじっくり見たいものが所狭しと並んでるっていう感じではあるんですよね。
そう、だから予約できるなら予約してた方がいい。した方が絶対いいですね。同伴者の分もちゃんと予約しましょうって感じですね。予約してないと、マジで何分並べばいいかみたいなのの予想が結構つきにくいと思う。スタッフもつかないと思うわ、これ。前の人がどれくらい熱心に見るかによって時間が変わっちゃうから。
だから、展示をさっと見る場所プラス、一番最後に映像のところあるじゃない。あれもコンテンツとしては35分っていう長尺なわけですよ。そこでも人が滞留しちゃってて、進まないというね。
だからこそ、こんなちっちゃい箱じゃなくて、お金を取って広いところでやればいいのにっていうのが浮かんじゃったかなっていうところはあるけれども。
katsuma
あと、コンテンツの前に1時間数十分並んで、ようやく入りましたってなったら、まず結構いろんなものをもらうんですよね。フロアマップ、あとお土産用のポストカード、あとガリアーノのオーディオコメンタリー特別サイトみたいなURLみたいな情報をもらったりして。まずこの量にびっくりしましたね。
daikoku
ただだしさ。
katsuma
そうなんだよ。別にこんなのなくていいのにさ。どんだけホスピタリティーあんのよみたいな感じで。
daikoku
そうなんだよ。サイト作るのもさ、やっぱり人件費も相当かかってると思うし、中身を考える。中身結構充実してるじゃん。
katsuma
めちゃくちゃ凝ったコンテンツになってるよ、このサイト自体もね。
daikoku
やっぱり作られてるんで、なぜこれをお金取らずにこんな無料公開してるのかっていう、本当にちょっと信じられない気持ちではあったんだよね。なんだけど、中がさ、通路がまず狭いっていうのと、暗がりじゃない。演出的にちょっと暗くしてる。
真っ暗やね。
だから読み物を手渡されても、読めない。見れないし、物にぶつかっちゃいけないから、最新の注意を払わなくちゃいけないから、もらってもさ、すぐカバンにしまっちゃったりとかっていう感じにはなっちゃうかなっていうところだよね。
katsuma
で、このガリアーノのオーディオコメンダリーも、このサイト上でMP3みたいなのが公開されてて、それを自分のイヤホンで聞くみたいな感じのスタイルなんだけどさ、こんなんもらえるって知らないからさ、イヤホンもその時持ってなかったんだけど、事前にね、この情報知っとくべきだったなっていう感じはありますね。
一応オーディオコメンダリーの中の内容もサイトでテキストとしては一応あるので、それを見ながらっていうのでも楽しめるんだけど、さっき言ったみたいに暗闇なんで、なかなかこれをじっくりテキストを読みながらコンテンツを楽しむっていうのはちょっと難しいんだよね。
daikoku
そうなんだよね。だから中に入るまで受付から階段登って展示スペースに行くまでもちょっと並ぶんですよ。だからその間、もう先んじて私はオーディオコメンタリーのテキスト部分だけ読み込んではいたんだよね。
そうしないと暗くて、歩きながら見るはまず無理。展示スペース行ったら行ったで、慎重に扱ってくださいみたいな説明をされるわけですよ。触れるものは結構あるんだけど、そうすると両手でしっかり触らなきゃいけないから、スマホすらもまともに持てないんですよね。
そうするとやっぱり事前に読み込んだ知識で行くしかないっていうのと、スタッフが結構説明すごいしてくれるから、それだったらスタッフに聞いた方がいいかなっていう感じはしたかな。
確かにね。
あんなに説明してくれるとはちょっと思ってなかったからさ。
katsuma
そうだね。かなり細かい説明をしっかりしてくれて。
daikoku
しっかりしてくれる。
katsuma
っていうスタッフもさらに数も結構多く。
daikoku
めっちゃいたよね。
katsuma
暗闇の中を誘導するみたいなのももちろんあるんだけど、展示スペースの中も結構スタッフの数がいっぱいいてね。
daikoku
いや、そうだよ。だって繊細な素材でこのアーティナザルコレクションってできてるから、全ての展示物に触れられる距離で一般の人が歩いてるわけなんですよ。
だからスタッフをたくさん配置してちゃんと扱ってるかどうか目を行き届かせてみるみたいな感じのことをしていたんじゃないかなとは思うんですけど。
そうだね。
展示内容の詳細
daikoku
すごかったよね。
katsuma
実際のそのコンテンツがどういうものだったかみたいな話なんだけど、まず壁全体にですね、アーティザナルコレクションを作るにあたってのネタ帳みたいなものがガーッと壁一面にあるんでね。
そのスクラップブックみたいな感じかな、シートでいうと。これもなんかさ、1冊あたり5、60ページくらいのページがあったかなっていうふうに思うんだけど、そのスクラップブックが壁一面に多分5、60冊ぐらい。
だからとんでもない量のネタ帳だよね。それがいっぱい飾られてて、インスパイア元はこういうものだったんだみたいなものがいっぱいあるみたいな感じでしたね。
daikoku
だからイメージを作り上げていく上で、参考にしているものがすべてそこに出てきてるんだけど、確かにその片鱗はそこにあったなみたいな感じのものなんだよね。
katsuma
メイクがこの時はかなり話題になったかなと思ったんだけど、ツヤツヤの感じのお人形さんがね、やっぱりネタ帳にあったりして。
daikoku
そっくりやったもんね。
katsuma
もうこれかみたいな。まさにこのままやっとるやんけみたいな感じのやつとかがあったりしてね。
あとはプロセスブックっていう本が置かれてて、それは何かっていうと、このアーティスト7コレクションは確か今年の1月ぐらいの発表だったかなって思うんだけど、
実際に準備を始めたのは前の年の夏頃、7月、8月頃からどうもやってたらしくて、7、8月ぐらいの状態だとどういった洋服になってたか。
それがだんだん日を追うごとにアップデートされていくんだよね。
そのアップデートされていく様子を全部写真に撮られてて、どういう風に変わっていったかみたいなところがプロセスブックっていうところに乗っかってるみたいな感じですね。
daikoku
そうそうそうそう。だから最初全然ちゃうやんけみたいなものも中にはあったりとかして。
katsuma
色味とか形とか全然違うやんけってなってるんだけど、なんかあるページを下がりに急にこうピコーンって浮かんだのかみたいなモチーフがガッと入ってきて、そっからもうあるいはあるいっていう風に僕があっと変わっていくみたいな様子とか出たりとか。
コレクション制作の過程
katsuma
あと僕見てなるほどなって思ったのは、7、8月頃からずっとあるルックに関してはこのモデルさんっていうものが固定して、そのモデルさんと共にずっと撮影をしていくみたいな感じになってて、
ここからもうずっとこれと一緒に作っていくぞみたいな体制を何十ルックも作っていくっていう、そういう体制だったんだなっていうのは分かったね。
daikoku
そう、だからこのコレクションってさ、やっぱりさ、ウエストをめちゃくちゃこう絞り上げて、コルセットと後お尻、腰からお尻にかけてのラインって、なんか今回見て分かったんですけど、綿とかそういったもので、
katsuma
で、ラインをこう無理矢理というか作り込んだものをつくっつけてるんだよね。
daikoku
綺麗に見せるためのラインをちゃんと補正してるんですよね。で、補正したものにストッキングみたいな形で肌色と同じストッキングをかぶせて、もうなんかその裸体に見えるようなそのボディを作ってるんですよ。
結構ここにめちゃくちゃ時間がかかってるっていうような内容だったよね。
katsuma
きのりんはまずここにすごい時間をかけたっていうのを言ってて、ほーって感じだったよね。
daikoku
そう、だからショーでさ、裸に見えてたんだけど、実はそれ全部その補正された、そのアンダーウェアが見えてるだけで裸ではなかったっていうところ。
まあ確かにああいう体型の人だけ集めるっていうのも超絶大変だもんね。
katsuma
まあ冷静に考えたらそりゃそうだろうって感じはあるんだけど、最初は本当にああいう体型絞ったりちょっと補正したりしてきたのかなと思ってたんだけどね。
daikoku
でもなんかそのモデルさんにもヨガとか呼吸法とかをやらせて、肋骨?ここのその開き立てとかこの狭めるみたいななんかそういうのをすごいやってもらったりとかしてたって書いてあったから、
本当に時間をかけて一緒に作り上げたコレクションっていう感じでしたね。
katsuma
このコルセットもミニチュアが置かれてたよね。プロトタイプみたいな感じなんだと思うんだけど。
daikoku
めちゃくちゃちっちゃいプロトタイプが。
katsuma
高さ数十センチぐらいの感じの。
daikoku
置いてあったんだよね。
こういうのも作るんだっていう感じがして。
katsuma
ガリアのまずプロトタイピングするんだみたいな。
daikoku
ちょっと親近感湧いたよね。
katsuma
湧いたよね。ほーって感じがあったよね。
daikoku
いきなりそんな大きい面積の布作る前に、まずはちっちゃいのからだよなーって思いながら見ててさ、そうかそうかって思って見てたけど。
katsuma
だからさっきのコルセットとかアンダーウェアの方に時間をかけたみたいな話も、たぶんこのプロトタイピングをまずすごいしっかりやり込んでたんだろうなーっていうのがわかったよね。
daikoku
ちっちゃいの大きくした時にもさ、またその感じ方が変わったりとかっていうのもあると思うから。
katsuma
確かにね。そういったものもあったりとか。
独自の技法の紹介
katsuma
あとブックの中で使われてたガリアのオリジナルなのかちょっとわかんないんですけど、小説技巧テクニックの説明みたいなものがいっぱいあるんですよね。
冒頭で言ったガリアのオーディオコメンタリーが掲載されているサイトでも確認することができるし、その中で印象的に残ったのをいくつか紹介してみようかなと思うんですけど、
まずね、リバーススワッチングという技法があって、これちょっと口頭で説明するの難しいのでまた写真のURLでも載せておこうと思うんですけど、
ストッキングを引き裂いたようなやつをコルセットでギューッと絞った。
で、ヒップラインをブワーッと膨らましたようなところの洋服にペタペタ貼り付けているようなやつですね。
daikoku
ストッキングってさ、通常だと履くから筒状の女性の細い足のサイズで、面積的にはちっちゃいんだけど、
それを無理やり、電線入るってよく言うんだけどさ、ちょっとだけ糸が切れちゃって幅が広がる状態になってるのが、
katsuma
映像で見てた時にあたしそんなには思わなかったんだけどさ、ウレタンとかに巻き付けて、ストッキングをかぶせて形を作るっていう。
daikoku
よく考えたなって。
katsuma
そうなんだよね。
daikoku
でも、ウレタンが本当に超絶普通のウレタンだったから、黒のストッキングを広げて、かぶせてただけなのかみたいな。
なんかちょっとレースっぽく見えるような映像では感じだったんだけど、近くで見ると本当にウレタンだなっていう感じの。
katsuma
割と普通のウレタンな感じではあるんだけど、それをめちゃくちゃ計算しつくした感じのフォルムに仕上げあげてて。
それがすごいなっていう感じでしたね。
daikoku
割き方によって表情がちょっと変わっちゃうから、あれもでも一発勝負だよね。
一発勝負。
katsuma
でもガリアの施的に切り裂かれたストッキングっていう、そういう表現をしてたんだけど、何とも言えない絶妙なこの裂かれ方っていうのは確かにしててね。
daikoku
大きく裂けちゃってるところと細かく密になってる部分みたいなのをちゃんと計算して所々に配置していかないと、ウレタンがウレタンしちゃうっていうかさ。
katsuma
ウレタンっぽさが全面に出ちゃうと全然また印象変わってきちゃうからね。
変わってくるから。
っていう技法。
あともう一つがシームレースってやつですね。
これはシームレスとレースをくっつけた造語だと思うんだけど、完全にレースだけで作られたドレスみたいな感じですよね。
ガリアの説明によると縫い目がないように見せたかったと。
縫い目なしに街にボリュームを出していると。
つまりほとんどストッキングのように作られている。
レースの端から端まで切り出され、それと同時にドレスのフィッティングをすることではめ直されているみたいな感じで。
これは実物の服の洋服自体も展示されていて、レースのめちゃめちゃ細かい感じで作られているのが間近で見れることができるんだけど。
この精度もやばかったなって思った。
daikoku
最後の場所で製作している過程を映像で見れるんですけど、本当に細かい手作業めっちゃ多いんですよ。
katsuma
よくこんな人にやらしたなみたいな。そんな作業を強いられて作ってるんだけど。
daikoku
そうなんですよ。このご時世よく黙ってこれをやったなっていう、それくらいのことをやってるんですよね。
今って機械とかで作ったりすることも多いんだけど、オートクチュールならではの繊細さ。
これをやっぱりガリアーノが引き出してるよね。
katsuma
あとこれさ、着るのめっちゃ大変じゃないかって思ったんだよね。
daikoku
大変だと思う。
katsuma
油断するとすぐ破れるでしょ。ピッって。
daikoku
だしさ、ちょっと太っちゃったりとかすると着れないじゃんもう。
だから人をずっと変えずにやってたっていうのは、そういった意味でも食事管理させたりとかっていうこともできるから、しっかりやってたんだろうなっていうところはあるよね。
直前で直すとか無理だし。
無理だよね。そんなこと言わないでくれよって言うよね、作ってる人としては。
驚異的な製作技術
katsuma
あとね、ストライプティーズっていう技法ですね。
daikoku
ルックはさ、このランウェイのショー見てるときに一番気に入ってたストライプのやつなんですけど、近くで見たらさ、ストライプって青と白が交互に来るわけじゃないですか。
白の部分だけを見えないように。
キュッキュッとして、青と青の部分を縫っていくみたいな感じだね。
青だけっていう場所を作ってるんですけど、これが全部細かい手作業でやってるんですよね。
katsuma
これも冒頭で言ったようなキュッと腰を絞ったようなところのラインも作るに合わせて、白い部分を縫う領域を変えていくので、遠くから見るとグラデーションがかかってるような感じに見えるんだよね。
daikoku
途中から細ーく白が出てくるみたいな感じになってるんですけど、結局は2倍になるわけよね。
ストライプになってる状態っていうのは、絞られてる部分の2倍の量が出てくるから、ボリュームが出てるところとボリュームのない場所のコントラストみたいなのも素晴らしいし、
青だけのところもあれば、白だけのところもあって、それを近しい場所でやることによって生地にねじれが生じるっていうか、それもよく考えたなとは思ったけど、これ作らされてる人。
katsuma
これも人がやる仕事じゃないよね、もう。
daikoku
これやらされた人がいるんだって思ったら。
katsuma
マジ数ヶ月かかるよ、これ。
daikoku
ちょっと考えちゃったね。
katsuma
そうだね。
daikoku
これね、スタッフの方にすごい説明してもらって、やっぱちょっと気が狂ってんすよねって言われてて、やっぱそういう感想になりますよねみたいな。
katsuma
僕もね、このストライプティーズのやつが一番印象に残ってて、これが一番人がちゃんと作ってんだなってものを感じられるかつ技法がやべえみたいな。
技法とそのレベルも仕上がりもやべえっていう。
daikoku
これね、映像とか画像で見るよりも、実物を見た方が気の狂い方がよくわかるっていうかさ。
わかる。わかる。
だってこのストライプって結構細かいじゃない?それを一個一個手ぬいで白をつぶしていくっていう。
katsuma
そうだね。これは僕もね、逆にルックで見たときはあんま印象に残ってなかったんですよ。
むしろリバーススワッチングみたいなストッキングビリビリのやつ。あっちの方が印象に残ってたりしたんだけど、いやすごいよこれは本当に。
daikoku
これ本当にすごい。で、場所によって青、白みたいなのも変えてるから。
katsuma
グラデーションまじやばいと思う。
daikoku
図案というかさ、パターンどうやって作ったのっていう疑問もあるしさ、いやすごいやり切ったなっていう感じするなと思って見てた。
katsuma
これも実物もあるし、これプロセスブックもありましたね。
daikoku
あった。これは最初ストライプじゃない状態で。
katsuma
ストライプでも全くないし、ピンクか紫ってかな?
daikoku
紫でスタートしてたやつもあれば、白でスタートしてるやつもあって、途中でそのストライプが急に来て、青の部分だけ出すとか、白だけにするとか、そういうのが入ってくるんですよね。
katsuma
めちゃくちゃすごいこれは本当に。
daikoku
これはね、もし時間があるのであれば、みんなに見てほしい。
それくらい実物見ないと、最終的なすごさみたいなのは伝わらないかなと思ったね。
katsuma
で、展示全体としては写真撮影オッケーにしてるんだよね。
なるほどなって思ったんだけど、外で並んでるときもめっちゃすごいカメラ持ってる人がいたんだよ。
僕の後ろにね。
機材持ってる人いたよね。
撮影代わりなのかな?ぐらいで思ってたんだけど、たぶんちゃんと撮れるっていうのを知って持ってきてたんだろうね、あの人は。
daikoku
2回目とかかもしれないしね。
展示の魅力
katsuma
いやでもね、気持ち分かって、もしまたもう一回行けるなら、ちゃんとカメラ持って行って収めたいなっていう気持ちになったな、僕は。
daikoku
ちょっとね、初見殺しだよね。
katsuma
初見殺しすぎるよね。
daikoku
こんだけ色々もらって、コンテンツもらって、撮影していいんだみたいな感じで。
すごいよ。
やっぱり実物を見ないと、ガリアーノのすごさみたいなのは本当にはわからないんだなって。
今回改めて思ったというか、いつもコレクション見て、ガリアーノってすごい世界観持ってんだなって終わってたけど、
彼ってオートクチュールだからなかなか実物を目にする機会ってないじゃない。
だからその実物を目にした時の狂気じみた細かさ。
katsuma
そうそうそうそう。
daikoku
あ、こんなとこまでやってんだっていうのが分かって、すごいよかった。
これはね、やっぱそれだからこそ、彼の唯一無二さみたいなものもすごい価値としては上がってきてるし。
katsuma
ものづくりの狂気みたいなものを本当にひしひしと感じることができるので。
途中でも話してたけど、ショーの様子とか、そのショーの準備をしている様子も映像で見れるようになってるんですよね。
30分、35分くらいかなのコンテンツ。
割とあるんだけど、気づけば結構見入っちゃうような感じになってるんで。
これもね、必見なんだよね。
最初僕35分ありますって言われて、時間もあるんで途中で出てもらっても大丈夫ですみたいな説明をスタッフから受けて、
ちょっと見たら帰ってもいいかなって思ってたんだけど、気づけばもうずっと一周してましたね。
daikoku
途中で出る人なんていないよね。
結局いなかったね。
katsuma
みんな見始めて一周したタイミングで出ていくっていう感じになってたよね、結局のところ。
daikoku
見入っちゃうんだよ。やっぱりそれだけ心を引き寄せられちゃうし、感動的なコンテンツなんだよね。
だからこそ、金取れよって話なんだよ。
katsuma
絶対これ金取った方がいいと思う。
daikoku
映画見た時もそう感じたんだけど、彼ってパトロンとかお金持ってる人達に救われてきてるから、
若い世代とかからお金をもらうみたいなところに対するちょっとネガティブな気持ちがあるのかなって思っちゃったんだけど、
でもやっぱり最近ディオール展とかファッション系の展示みたいなので、お金を入場料みたいな形で徴収したりとかもしてるものいっぱいあるから、
頼むからお金取って、もっとたくさんの人に知ってもらった方が私はいいんじゃないかなっていう、
気持ちがより一層強くなったっていう気がするんだよね。
制作過程の重要性
daikoku
やっぱり繊細じゃない?ルック一つ一つのボディラインをどういう風に作るかみたいなのもそうだけど、
どれだけフィットしたものにするかもそうだし、生地をどれにするかみたいなところもすごいよく考えてるから、
それを制作過程見せることで彼のすごさみたいなところがもうひしひしと手に取るようにわかるわけだから、
katsuma
これはもうちょっと世に出してってほしいなっていう気がする。
daikoku
別の見方すると、コレクションの制作過程をここまで見せてもらえるのってなかなかないかなと思ってて、
katsuma
マルジャラに関わらず、そういう観点でもかなりレアな展示だと思うので、洋服好きの人ももちろんそうだし、
ものづくりに携わっているような人はぜひ見てもらいたいなって思いますね。
daikoku
やっぱりハイブランドのディレクターとかぐらいになると、やっぱりそれなりにアウトプットの前に相当量をインプットした上でやっていかぞっていうところだね。
katsuma
あれはもう量が半端なかった。
daikoku
ちょっと反省しましたわ。
katsuma
ガリアーノここまでやってるんだから、ちょっと俺ももうちょっと頑張らんとなっていうのは、思わさせられるものがあったよね。
daikoku
インプットの量が圧倒的に違った。だから出るものの質が違うっていうのは、そりゃそうだよねっていうところにはなっちゃうね。
結局他のブランドの人とかも同じやり方して、独自のやり方っていうのはブランドで変わってくると思うんだけどもさ、
インプットしてアウトプットするっていう、入れて出すみたいなところは変わんないと思うからさ、
どんな業種にとっても同じ大事なことだからさ、改めてインプットの大切さを実感したっていう感じだね。
katsuma
そんなアジサナル2024エキシビション東京、あと1週間やってるんで、ぜひ行ってほしいです。
エキシビションの参加呼びかけ
daikoku
もし平日空いてるなら。
平日のほうがおすすめですね。
katsuma
多分ラスト1週間、特に最後の週末とかはだいぶ混むと思うんで、平日行ける人はぜひ行ってほしいなって感じですね。
あと今回は大国さんの新コーナー。
daikoku
今週のおいしいものニュース。
katsuma
急に始まったやつ。
daikoku
今日言いたいだけだから。
katsuma
来週あるかどうかちょっとわかんないけど。
来週あるかわかんないですけど。
daikoku
何ですか、これは。
今週はですね、いよいよ年末ということで、アドベントカレンダーの季節がやってきましたというところで、
去年もね、買ったんですけど、ヴァン・サン・ゲルレさんのアドベントカレンダーをですね、フランスから取り寄せまして、
本日到着いたしましたという。
katsuma
良かったですね。これはもう日本だと普通には買えないって感じですか。
daikoku
日本で売ってないんですよ。
だから取り寄せをしないとダメだと。
今ね、フランスでサロン・ドゥ・ショコラの季節なんですね、11月。
11月に合わせてゲルレさんはアドベントカレンダーを発表して、販売を開始するみたいなスケジュールなんですけど、
11月に合わせてパリスウェブっていうフランスのものを取り寄せできるウェブサイトの方で販売が開始されるんで、毎年そこをちょっとチェックしてて、
今年も可愛いやつが出てたんですね。ゲットしましたよというところで。
あのボックスをね、ツリーの形に組み立てて、もうすでに組み立て終わっていますけれども。
katsuma
本当だ、あったあったあった。
daikoku
毎日1個開けて、中のお菓子を食べるっていうところで。
いろんなサイズの箱が、高さの薄い箱がいくつもあって、それを大きいものから小さいものまで積んでいくとツリーっぽくなるねみたいな、そんな構造ですね。
引き出しになってるんで、ボックスが。その引き出しの中に小さなボックスがいくつか入ってて、そこに数字が書いてあるから、その数字通りに食べていくっていう感じですね。
これだから、ゲルレさんの代表的ないろんなお菓子が入ってるっていうのもあるし、アドベントカレンダー用に作られたお菓子もあるんで。
オリジナルのやつ。
そうそうそうそう。今回も食べていきたいなっていうところなんですけど、現地フランスではなんと中身を補充するための中身だけっていうのも実は。
katsuma
アドオンが。
daikoku
そうそうそうそう。販売されてて。これはですね、さすが食いしん坊代表のゲルレさんっていう。
katsuma
代表だったみたいな。
面白いね。
daikoku
食いしん坊が満足できるようなお菓子をゲルレさんはいつも意識して作られてるんですよ。
だから私はすごくドンピシャで、いつも心をわしづかみにされてる。
katsuma
ターゲットユーザーだと。食いしん坊。
daikoku
食いしん坊。
katsuma
代表としては。
daikoku
もう一つがですね、これも今時期から毎年始まるんですけど、マリアージュフレール、これもフランスのブランドなんですけど、紅茶のブランドになるんですね。
katsuma
そうだよね、そのイメージだよね。
daikoku
これがですね、毎年この時期からチョコレート、紅茶フレーバーのチョコレートを出してくるんですけど、私はですね、この中のウェディングインペリアルっていうお紅茶を使ったチョコレートがもう大好きで。
好きだよね、これ。
これもほんと大好き。
katsuma
確かにめちゃくちゃいい香りがあるよね。
daikoku
これなんで最初に買ったかって言ったら、マリアージュフレールのお店行った時にチョコに興味あるんだってスタッフの方に相談したんですよ。
そしたらこのウェディングインペリアルがおすすめだって言われて、マリアージュフレールってこういう大きい茶葉が入ってる筒の缶があるんですけど、それを大きく振り回して茶葉の香りを嗅がせてくれるんですよね。
香りを試してもらって、それが気に入ったら買ってくださいみたいな、そういう感じなんですけど、その時に嗅いだ香りがもうめちゃくちゃ良くて。
その時もこのウェディングインペリアルともう一個マルコポーロかな、買ったんですけど、このウェディングインペリアルだけコーティングのチョコレートがミルクチョコレート、中がダークチョコレートのガナッシュっていう構成なんですけど、他のやつは全て周りのコーティングがダークチョコレート、中のガナッシュもダークチョコレートなんで、ちょっと甘さが極力控えてるっていう感じの構成なんですね。
だからこのウェディングインペリアルは甘いものが好きな方にはこっちの方がいいんじゃないかなっていう感じはするんですけど、これは日本限定で今回出てるっぽいんで。
katsuma
あ、そうなんだ。えー、なんでなんだ。
daikoku
ちょっとわからない。本国ではあまり好まれてないのかもしれないですけど、今年は日本限定みたいなのがついてたんで、あと入荷のするタイミングはこの後もう一回あるらしいんですけど、その時には入ってこないって情報がXの方に載ってたから、もし興味ある方いらっしゃれば、
インターネットはソールドアウトしてるから、百貨店のマリアージュフレール売り場の方に行ってちょっとお買い求めいただきたいなっていう。
そうなんだ。
私は銀座三越の地下で購入してまいりましたっていうところですね。
なるほどね。
katsuma
そうそうそう。
このマリアージュフレールのチョコって季節限定的な感じなんだ。それ知らなかったわ。
ああ、そうだったんだ。
daikoku
暖かくなると販売しないんですよ。
katsuma
なるほどね。
daikoku
フランスから入ってくるものなんでね。
katsuma
なるほどね。僕も何回かお裾分けをさせていただきましたけど、これはめちゃくちゃ香りも良くて美味しいです。
daikoku
美味しいよね。
katsuma
満足感がだいぶ高い。
daikoku
そう、一粒すごい高いから。
katsuma
ちっちゃいんだけどね。
daikoku
そう、ちっちゃいんですけど一粒。でも箱を開けた瞬間にまず一回幸せになって、口に入れた時に幸せが口から鼻からも溢れ出るみたいな感じではあるんですよね。
一粒食べれば一日は満足する。
一日持つのすごいね。
そう、一気に食べるものではちょっとないので、香りも強いからね。だから一日一粒と決めて楽しめるものにはなっているというところですね。
もしマリアージュフレールが好きだよっていう方はですね、この季節からチョコレートの方もお楽しみいただけたらと。
katsuma
そうね、お茶だけじゃないんだぞと。チョコもありますけど。
daikoku
チョコもありますよ。注意点としては常温で必ず保存してくださいというところですね。
katsuma
あ、そうなんだ。野菜の方がいいんだ。
daikoku
多分なんですけど、中ガナッシュだから温度管理もしかしたら野菜質の方がいいと思われてる方いるかもしれないんですけど、
これ固めにガナッシュを作ってる可能性が非常に高くて、それだと固くなっちゃうんですよ。野菜質みたいなとこ入れちゃうと温度低くなっちゃって。
だからこれは常温で保存していただいて、常に食べるときは必ず常温で食べるみたいな感じにした方が美味しさが堪能できるんじゃないかなと思うんで。
なるほどね。牛肉みたいだね。一回まず常温に戻してから焼きましょうみたいな感じでも。
そうそう。買うときに店員さんからも言われる。必ず常温にしてください。
katsuma
これは重要なポイントなんだね。
daikoku
そう、多分重要なポイントになる。Xは割とあんま美味しくないみたいなこと言ってる人もいると思うんだけど、
katsuma
ガナッシュの場合はやっぱり温度管理はブランドブランドによって変わってくると思うので、この辺ちょっと注意して取り扱っていただけたらと思います。
なるほどね。
daikoku
以上でございます。
katsuma
いいニュースでしたね。
daikoku
グッドニュースがお届けできてよかったです。
なるほど。これも来週も続くのかどうかまだわかんないですけど、様子見な感じですね。
katsuma
はい。
な感じですかね。
はい。
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ちなみに先週タイムレスの話をしましたけど、YouTubeで流しているこのポッドキャストの方にコメントがいくつか来てました。
daikoku
タイムレスの。
katsuma
久しぶりにYouTubeにコメント来たけど。
daikoku
タイムレスのファンの方からね。
katsuma
そうですね。ファンの方はYouTubeの方にすごくいっぱいいるんだよね。わかって面白かったですけどね。
daikoku
そうね。でもやっぱり気になってるんだろうね。自分の推しが周りからどういう風に感じられてるとか見られてるとかっていうところ。
なんか前もさ、私たち野球ファンじゃない?で、亀梨くんさ、すごいいい解説したりとかするじゃない。あれをさ、katsumaがさ、Xでつぶやいたときもさ、すごいライク来たって言ってなかったっけ?
見てた気がする。
やっぱりジャニーズっていうかさ、旧ジャニーズの応援してるファンの人たちって自分の推しが褒められるとめっちゃ嬉しい。
38:38

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