コムデギャルソンの反骨精神
katsuma
見ましたか?
daikoku
何をですか?
katsuma
23SS、セカンドデリバリー、見ましたか?
見てないです。
見てないですか?
daikoku
まず、セカンドデリバリーって聞いてさ、わかる人いるの?
いや、いるんじゃないよ。
SSもわかんないじゃん。
katsuma
SSってもう、スプリングサマーしかなくね?
daikoku
そんなこと言ってんの、あんただけだよ。
あ、そうですか。
katsuma
今回はこんな感じで、ファッションの話をしてみたいなと思います。
LINING FMの紹介
katsuma
dining.fmは、東京の二人暮らしの夫婦が、
ダイニングで普段話しているファッションや音楽、
ホテルなど気になる話をゆるゆると話す様子をお届けします。
今回はファッションの話をしてみたいと思います。
事前に今日話してみたいなと思っていることをメモってるんですけど、
割と膨らみそうな感じなので、何回か分けて話すことになるかもしれないですけど、
ファッションの話。
今回はコムデギャルソンの話をしてみたいなと思います。
コムデギャルソンって、それなりに知られているブランドなのかなって思うんですけど、
僕が結構好きなブランドで、
20年くらい前ですかね、
割と気になり始めて、ちょこちょこ洋服を買ったりしてたんですけど、
ここ最近は、だいたい僕の買っている洋服は、
ギャルソンがほぼメインになってきてるかなと思います。
コムデギャルソンの洋服が好きかなって感じになってます。
コムデギャルソン、聞いたことある人も聞いたことない人もいるかもしれないけど、
世間的には、ちょっと派手な、ちょっと変わった風貌の洋服っていうものが、
結構イメージとして持たれることが多いかなっていうふうに思うんですけど、
デザインも僕好きなんですけど、
デザイナーの川久保玲さん。
本年、もう80歳を超えてる感じかなと思うんですけどね。
daikoku
いつだっけ、青山歩いてる時にさ、ちょっと見かけたよね。
katsuma
そう、確証はないんだけど、多分あれ川久保さんだったんだろうなっていう方がね、
青山のショップの近くに歩いてらっしゃいましたよね。
よく写真で見るような、黒髪のちょっとおかっぱみたいな形の。
daikoku
で、黒だったよね。
katsuma
そうそう、確かね、あれ上、ライダースのシャケットとかだったんじゃないかな。
なんかね、かっぽして歩いてる、ちょっとお年を召した。
daikoku
いや、あんなかっこでさ、かっぽできるあの年代の人いないじゃん。
katsuma
ちょっとあれ表現悪いかもしれないけど、なんかかっこいいおばあちゃんいるなって思ってみたら、
あれよりもよくわかんないんだけど、川久保さんなんじゃないかなって。
後からね、パッと振り返ったら、めちゃめちゃ背筋シャンとしてたよね。
daikoku
いや、なんかね、すごい本当にかっこよかったよね。
katsuma
かっこよかったよね。
多分あれ川久保さんだったんだろうなって思うんですけどね。
で、川久保さんの何が好きなのかっていうとこなんですけど、
なんか2つぐらい僕は気になってるというか、ポイントがあって。
1つは反骨精神みたいなところと、もう1つはビジネス名みたいなところがすごい興味関心が高いところですと。
で、反骨精神って何かって言ったところなんですけど、結構いろんな川久保さんエピソードがあるんですけど、
割と僕の好きな川久保さんの言葉として、なんか2005年頃に、当時壊れた花嫁っていうテーマのコレクションを発表したそうで、
その時、レースとかフリルとか、ふんだんに使ったような服を発表して、結構その業界で絶賛されたみたいなんですね。
すごい素晴らしいね。
daikoku
で、これに対して川久保さんはイライラしたらしくて。
ちょっとさ、人に褒められたりとか、認められたりとか、自分の考えてることを容易に理解されることがすごく嫌いそうなんだよね。
katsuma
嫌いみたいですね。その時話された言葉として、そんなにわかりやすいものを作ってしまったかと不安になりますと。
なるほど、そうくるんだっていう感じだよね、これって。
daikoku
NHKのさ、ドキュメンタリーにもさ、不安にさせたいみたいなこと言ってたじゃない?
そういうのもあるよね。
川久保玲の洋服作り方
daikoku
そうそうそうそう。
今までの常識というか、決まりきったものをぶっ壊していくタイプの人なんだよね。
katsuma
80年ぐらいだったかな?パリコレに初めて出た時に、当時は珍しいとされてた真っ黒い洋服だったり、ボロボロの穴が開いたような服とかを発表して、なんだこいつは?みたいな。
daikoku
そう、今だったら、いろんなデザイナーが好き勝手やってるじゃないですか。
あれは、川久保玲がやってくれたからこその切り開かれた道を、いろんな国のデザイナーがやってるわけですよね。
革命的ってさ、すごい言われてたじゃない?海外の人とかでも。革命家なんですよね。
katsuma
結構ね、常識みたいなものをぶっ壊していったっていうところはあるのかな。
daikoku
なんかすごい、ぶっ壊すとか言ってると、激しめな性格してるのかなって思うじゃないですか。全然静かなんですよ。
うちに秘めた炎みたいなのは、すごいあるんだなっていうのは、すごい思ったし。
この方、デザインしてないじゃないですか。
katsuma
何かっていうと、NHKスペシャル、これ、実際YouTubeにちょっと悪い形でアップロードされてるものもあるんですけど、
あんまりよろしくないアップロードなんで、URLとか共有しづらいんですけど、何とか興味ある人は探してみてほしいなって思うんですけど、
そこで、確か2002年か3年頃にNHKで放送されてたものが載ってて、
そのコムデギャルソンで、どういう風に洋服を作ってるかって言ったところの、全体の流れみたいなのがまとめられてる、結構貴重な映像なのかなって思うんですけど、
そこで、川久保さんがどういう風に洋服をデザインしてるかっていうところも出てます。
daikoku
デザイナー川久保さんっていう風になってるんだけど、結構特殊な洋服の作り方のプロセスになってるんですよね。
デザイン画は一切ないと。
ないですね。
普通はパターンナーさんはデザイン画をもとにパターンを制作するんだけれども、それを一切していないと。
哲学的な言葉をパターンナーに与えて、パターンナーがそれを形にするっていう。
コムデギャルソンのものづくり哲学
katsuma
さっき言うと壊れた花嫁みたいなワードだけが残ってきて、それをパターンナーたちがよなよなずっといろんな形を模索しながら作っていくみたいな形ですね。
daikoku
普通のブランドがやってるような制作のスタイルではないんですよね。
katsuma
ないよね。それもNHKスペシャルに出てたんだけど、記事もまずないんだよね。
daikoku
パターンナーさん何してるかっていうと、真っ白の布でまず形を先に作ってるんだよね。
katsuma
すごいギリギリになってから、今回はこの記事でいくんでっていうのが急に出てきてて、
えーこれどうやって使うの?この記事みたいなのを。
daikoku
でも形が決まってるわけじゃない?その時って。
これでいこうみたいなのが。
それを各記事担当とか担当者がいますから、そういう人たちと相談しながら作り上げていくっていう感じにはなってたよね。
katsuma
そうしてるのも、記事を最初に見せちゃうとそれに引っ張られて、ものづくりしてしまって、それだと本当にいいものはできないっていう哲学?
哲学できない。
フレーズがいいのかどうなのかっていうところあるけど、そういったある種の縛りみたいなものをあえて入れることでやっていると。
daikoku
だから毎回唯一無二みたいな感じのものが作り上げられてるっていうのは、やっぱりそういう作り方してるから、他のブランドにも引っ張られないし、
コムデギャルさんの独特の美しさだったりとか、かっこよさだったりとかっていうものにつながっているのかなっていう、なんかちょっとした納得感はあったよね、あれ見たときに。
katsuma
だからデザイナーっていうか、方向性を決める、クリエイティブディレクターみたいな感じの表現の方が世間的にはマッチしてるかもしれないかなっていうところと、
パターンナーのレベルというかスキルがすごく求められるブランドだなっていうのは、あれの映像を見てすごく思うから。
daikoku
デザイン化がないからね。
katsuma
だからパターンナー出身で独立したところって方々って結構多いかなと思ってて。
あれ、堺と…
堺の安倍知人さんとか、カラーの安倍さんも確かそうだったし、他にもいくつかあったと思うんですけど、
ギャルソンのパターンナー出身の方のブランドっていうのは結構多いっていうのは、その辺で鍛えられたところっていうのはあるのかなって感じはありますよね、これは。
で、ちょっと脱線しちゃったんですけど、そんな形で反骨精神から来るところと、クリエイティブみたいなところですよね。
コムデギャルソンのビジネスとしてのデザイン
katsuma
で、あともう一個僕は川久保さんが興味あるってところが、そんなクリエイティブ魂がめちゃめちゃガチガチにありつつも、ちゃんとビジネスとして成立させないと意味がないっていったところの心意気というか、そこが強く持ってるっていうのが面白いなと思ってて。
で、これも川久保さんの言葉であるんですけど、ファッションデザイナーはアーティストではありません。ファッションはクリエイションではあるけれども、常にビジネスと関係がある。
一口で言えば、自分にとってファッションはビジネス。もちろんアーティストも作品を売らないといけないですが、私の仕事は新しいものを作ってビジネスに乗せることですという言葉も話してます。
なのでさっき言ったような服作りって基本的にはコレクション向け、その年に2回、春夏と秋冬向けのコレクションに出すような洋服とかっていうものは、そういう感じのコンセプトガチガチに決めて、ギリギリの限界を攻めるようなもの作りをしつつも、
それって本当に作品みたいな、ちょっとアートに近いような洋服とかも現実問題は少なくないので、ちゃんと売れる服っていうものを作っているっていうのを結構特筆すべきかなと。
多分世間で有名なのはプレイ。プレイ・コムネギャルソンっていうのはハートのマーク。あれとかってもう冴えたるもので、ロゴだけ乗せる、ハートだけ乗せるとか。
ボーダーにロゴとかね、ロゴだけ大きくTシャツにプリントするとか。 ハートを上下ひっくり返してみるとか、せいぜいそれぐらい。でもあれはもう意図的にやってて、デザインしないデザインっていうのをやってみるみたいなのが結構コンセプトになってるみたいですね。
daikoku
でも中国とかあっちの方の人はあれ大好きだよね。 買い付けっていう表現がいいのかちょっとわかんないけど、やっぱりプレイのコーナーは中国の方とかすごい多いよね。
コロナ禍の時って換算としてたじゃない、あそこのプレイのコーナーって。 だけどやっぱりインバウンド戻ってきた時のプレイのコーナーの盛り上がり方はすごいよね。
katsuma
やっぱりその日本人が求めてるものではないかもしれないけれども、世界に展開した時にもやっぱり強い支持を受けてる。 わかりやすいアイコンになってるっていうところあるし、日本でもすごく流行ってはいると思います。僕自身も持ってはいるんですけど。
でもちょっとその熱のさ、この温度がちょっと違うよね。 ただ入門編というか、ギャルソンちょっと最初に買ってみようかなって思う人にとってはわかりやすいアイコニックな洋服としては成功はしてるんじゃないのかなと思いますね。
daikoku
あと似たようなもので、CDGっていう若者向けの、これもCDGっていうロゴだけ書かれてる。できましたよね。できましたね。ここ数年、4,5年前くらいからでき始めたラインなんですけど、これもプレイと似たような洋服が多くて、ボーダーとかコーチジャケットとかみたいなものにはCDGってプリントされてる感じのものですね。
だからあれだよね、ブランドのロゴが割と全面に出して流行ってたじゃん。ブロックタイプとか。あれに乗っかってるような感じはするよね。
katsuma
そうだね、そういうものがあるかもね。どっちかっていうとCDGは若者向けっていう表現もあるかもしれないけど、これも入門編みたいな形で。
daikoku
そうだね、価格もそんな高くないもんね。
katsuma
プレイもCDGも大体お似たような価格帯で、めっちゃ安いってわけではないけど、Tシャツ5,000円から7,000円くらいの形で、最初に買うには買いやすいものなのかなっていうところがあって、この辺も結構戦略的かなって思いますね。
コムデギャルソンのラインアップ
katsuma
あと買いやすいものとして、ブラックコムネギャルソン。これもめちゃめちゃ戦略的に作ってるラインで、もともとリーマンショックがあった時にギャルソン社も結構経営的にやばいやばいやばいってなったらしくて、
その時に期間限定で、とにかく売り上げを立てるためのラインとして作ったものらしいです。過去に作ってた型をそのまま再利用して、生地だけちょっと安いというか、求めやすいもので再販するみたいな形で作ったラインみたいです。
daikoku
実際、値段も結構安かったんですよ。手に取りやすい価格帯だよね。
katsuma
結構デザインが効いたような洋服が多くて、これも僕もすごく好きなラインではありましたね。
ただすごくこれは大人気になったラインみたいで、期間限定の予定だったけど、今に至るまでずっと存在しているラインで。なんだったら最近はちょっとこれ価格帯が上がってきてる感じがありますね。
daikoku
明らかに3割ぐらい昔と比べて高くなっているなという感じはある。ただ、コメディアルソンオムプリウスっていうコレクションのラインですね。そこで3,4年ぐらい前に出してたものとほぼほぼ同じようなものを再販するみたいな形のものが最近結構増えてきてるかなという風に思ってて。
katsuma
そうするとやっぱり価格上がってきますよね。
だからずっと追っかけてる人はその価格の上がり方とかに納得性はあるけど、最近興味を持った人にとっては普通にちょっと高いラインかなっていう風に感じるところはもしかしたらあるかもしれないけど、まあまあいいかなという風に思いますけど。
この辺がちゃんと売上を立てるラインとしてちゃんと用意していて、それもポートフォリオみたいなものですよね。それがちゃんとうまく回っているっていうのは面白いというか、戦略的なやり方なのかなという風には感じますね。
katsuma
そういったコンムーティングアルフォンなんですけど、冒頭で言ったセカンドデリバリーって何かっていうと、SSとAWという、まず大きく分けると発売時期みたいなものはあるんですよね。
SSっていうのは春夏、AWっていうのは秋冬。
SSって各ブランド発売時期ってちょっとずれはするものの、大体年始ぐらいから春夏ものってもう売り出すんですよね。まだ季節的にはまだ冬だったりするんですけど。
ギャルソンの場合はだいたい2月の頭にSSの最初の発売、ファーストデリバリーっていうものが出て、そっから4ヶ月ぐらいかけてセカンドデリバリー、サードデリバリー、フォースデリバリーみたいな形で頻度を分けて、そのSS、春夏ものを発売していくと。
さっき冒頭言ったセカンドデリバリーっていうものが、今月3月の第1週目がこのSSのセカンドデリバリーでしたっていう話でした。
見ました?
daikoku
見てないです。
見てないですよね。
私見てないです。
急に見に行きたいって。
katsuma
そうだね、仕事切りついたから。
daikoku
行ってこようかなって。
katsuma
セカンドデリバリーどんな入ってるのか見に行こうかなって。
daikoku
ちょっとね、一瞬何言ってるんだろうって思ったんだけど。
katsuma
あ、そうですか。
daikoku
行ってきたらいいじゃないって言ってね。
katsuma
そうですね、見に行ってきましたね。
コレクションのテーマと全ルックについて
katsuma
僕が見に行ったの一番目的としては、さっきブラックのところでちょっと話をしたコモデキャラソンオムプリス出たところのSSが今期のものが、僕は結構好みというか、今日気になっているものが結構多くて。
daikoku
ピエロっぽいやつね。
ピエロっぽいやつですね。
何言ってピエロっぽいやつだよね。
katsuma
テーマがアナザー・カインド・オブ・パンクっていうテーマ。
このテーマも結構ぶっ飛んでる感じなんですけど。
その時のプレス向けに出している言葉として、中世から宮廷道化師という存在があり、癒しの役目だけではなく君主に新しい世界、時に批判を伝えた存在だったと。
道化師というものは、人と違う生き方、見方を持つ道化師たちは、きっと我々と重なるパンクスピリットを持っていたのではないかという、そういった解釈があったと。
これだけ聞いてもよくわかんないなって。
daikoku
そうですよ。もう哲学的なんですよ、全てが。
katsuma
これまた冒頭の話に戻るけど、じゃあちょっと次は道化師かなみたいな形の、この川久保さんが話したんですかね。
daikoku
道化師っていうワードが最初に来てるかもちょっとわからないよね。
確かにね、それはそうかも。
掃除てみると道化師だねみたいな、多分そういう議論とかを結構細かくやってんじゃないかなと思うんですよ。
サービス開発もそうじゃん、新規事業を立ち上げる時にさ、ああでもない、こうでもないって言われる。
katsuma
そうだね、やっていきながら、俺たちにやりたかったことはこういうことだなっていうのはあるよね。そういう言語化が進むっていう。
daikoku
そうすると、みたいなやつじゃない。結構ね、スタートアップの新規事業作りに似てんじゃないかなって私はちょっと思ったんだよね。
katsuma
それは確かにあるかもね。だって今回のやつもよくよく見直してみると、アナザー・カイン・ノブ・パンクっていうので道化師っていうのを結び付けてるから。
daikoku
2つが最初からあったかもわからないわけよね。多分そのもっともっと抽象的な、こういう感じにしたいんだっていうのが化学部さんの頭の中にあって、いろいろパターナーさんとかと話をする中で、じゃあこうだね、ああだねみたいなのがどんどんくっきりすると思うんだよね。
確かにね。結構ギリギリまで粘ったとか、ドキュメンタリーでも言ってたから。
katsuma
ドキュメンタリーもありこれに持っていく日当日朝早朝3時まで、どうしようどうしようみたいなこともね。
daikoku
でもねそれは、前にさ、他のハイブランドのさ、コレクション密着みたいなやつもさ、コレクション当日もスパンコールがあと、結局終わらないみたいな、ほんとみんなギリギリの戦いでやってるから、そうなんだろうなっていう感じはね、するんだけど、まあだから哲学的だよね。
katsuma
そうだよね。
で、まあそんなキーワードでこのSSは出してますと。
で、コネガルソンの全ルックとか、ちゃんと見たことない人も結構多いと思うんで、ショーノートに、アナザーカイノーパンプとなんぞやみたいなところの全ルックをURL出しとこうかなっていうふうに思うんですけど。
daikoku
そうだね、これルック見ないと、何言ってんだっていう。
katsuma
何を言ってんのか全然わかんないと思うので。
daikoku
わかんないね。
katsuma
そうですよね。
ギャルソンブランド、エステル製ジャケットの特徴
katsuma
で、まあそんな中で、えっと僕はこのルックの中でいくつかのものが興味があるんですけど、えっとまずですね、あ、手元そっち見えますか?
daikoku
見えてます。
katsuma
ルックファイブっすね。
daikoku
ルックファイブ。
katsuma
ルックファイブのジャケットが僕はすごく気になってます。
daikoku
ちょっと1個言っていい?
はい。
このジャケットさ、前も似たようなの着てなかった。
katsuma
似たようなやつは着てましたね。
着てましたけど、えっと、あれブラックのジャケットだったんですけど。
生地感がちょっと違うなっていうところと、あれはなんか白いパイピングっていう感じがあるようなジャケットで、ちょっと違うなっていう感じがしてたんで。
daikoku
パイピングはないにしてもさ、このシバ感とさ、生地も違うの?これ似たような感じに見えてますけど。
katsuma
多分厚みは違いますね。
daikoku
あ、そうなんだ。
katsuma
これギャルソンがよく使う生地なんですよ。
そうそう。
ポリエステル。なぜかギャルソン界隈では通称エステルっていう風にランクする仕方が多いんですけど。
このエステルの使ったジャケットとかパンツがすごく着やすいんですよ、まず。
daikoku
だからすごい人気なんだよね。
katsuma
そうなんですよ。
daikoku
これさ、でもさ、このギャルソンの中にもさ、いくつかブランドあるじゃない?
LINEがありますね。
LINEあるじゃない?
どこでも出てくんじゃん?
katsuma
と思うじゃないですか。
daikoku
いや、だってさ、だってさ、私はどこでも、あれ?この間3階にあったんじゃない?みたいなやつとかさ、あるじゃない?
katsuma
ちょっとこれいくつか補足したいことがあるんですけど、まずこのエステル時のジャケットとかパンツって定番っちゃ定番なんですよ。
定番だよね。
定番なんですけど、まずオムプリスで出すことって実は意外と少ないんですよ。
daikoku
確かにね。
katsuma
なぜかって、僕お店の人にも聞いたことあるんですけど、なぜかと言われると、それは川久保さんの、これもちょっと偏屈というか、いじわる心が出るみたいで。
daikoku
お前たちは使うなってこと?
katsuma
いや、というか、人気なのは知ってると。だから出さないと。だから私はそんなに頻繁には売らないんだっていうことらしいですね。
daikoku
そうなんだ。
katsuma
なので、オムプリスっていうコレクションのLINEじゃないところのLINEだったら、いいよというか、まだ比較的出やすい。
オムプリスLINEのジャケット出荷に関する話
daikoku
だってそんなに毎回あるわけじゃないもんね。
katsuma
そうなんですよ。で、さっき私結構見たことあるよっていうふうに言ったんですけど、それは多分オムプリスじゃないLINEで見たことがあるんだと思うんですけど、
それもやっぱり書くLINEによって型が結構違うんですよ。これって。ちょっと装飾がついてたりとかっていうのもあるし、生地感っていうのも実は似てるようで結構違ったりするし。
で、ぶっちゃけば僕もそこまで細かいところまでこだわりはないっちゃないので、他のLINEでもいいっちゃいいんですけど、今まで言うとこのベーシックな形のジャケットって出てないんですよね。
ここしばらく。実は出てそうで。そうなんですよ。厳密に言うと22SSで出ててはしたんですけど、ちょっとその時僕は買ってないんですよね。持ち合わせがあんまなかったんで。
で、あの時買っとけばよかったなっていうのを今その中で思うんですけど。
daikoku
でも22とかだとさ、他のジャケットとか買ってたもんね。
そうですね。
katsuma
そうだよね。
あれはちょっとスーツっぽいジャケットを僕は買ってたんで、もうちょっと普段着しやすいようなジャケットも、このエステルのジャケットを買ってみたいなっていうふうに思ってて。
ただこの今ルックファイブで出てるジャケットは、今のところセカンドデリバリー、ファーストデリバリー、セカンドデリバリーの中ではまだ出てないんですよ。
daikoku
いつ出るんですか?
katsuma
わかんないですよ。
daikoku
教えてくれないの?
katsuma
ピンポイントで聞けば教えてくれるかもしれないけど、サードとフォース、来月と来月になったらどっちかで出るんじゃないのかなっていうふうに思ってるんですけどね。
ジャケット装飾の違いについての話
daikoku
あれ、去年ドーバーのオムプルスウリバーって聞いた時に春ぐらいって言ってなかった?
katsuma
そうなんですよ。だから僕はあの言葉を信じて1年間待ってたんですよ。
で、23SSをずっと待ち続けて、ファースト、セカンドのデリバリー初日にわざわざ青山店まで行ってるんですけど、まだ出てないんで。
daikoku
これでもさ、すぐ売れそうだよね。
katsuma
これすごく売れると思いますよ。一番ベーシックな形なんで。
daikoku
サイズすぐ無くなりそうな気がするな。
katsuma
22SSで似たようなやつが出た時は欲しかったけどサイズがなくて断念したんですよね。
だから次出る時は買いたいなと思ってる感じですね。
ちなみに余談ですけど、ルック7も結構似たようなジャケットになってるんですけど、後ろがファスナーが付いててフワーって。
daikoku
そうだね。でもさ、ルック5も私ね、ちょっと気になってるんですけど、ワイヤー入ってるんじゃないかな?
katsuma
それがちょっと気になっててさ、ずっと今までベーシックな形って言ってたんですけど、後ろがどうなってるのか分かんないんですよね。
daikoku
私ちょっと今拡大してみてますけど、裾の方って言ったらいいのかな?縫い目が見えるのでおそらくこれワイヤー入ってると思いますね。
katsuma
ちょっとね、それはあるかもしれないんだよね。今期全体的にワイヤーが入ってフワーっと膨れ上がるようなシルエットが出がちなので、もしかしたらベーシックと思いきやベーシックじゃない形かもしれないですね。
daikoku
ベーシックじゃない可能性は非常に高いと思うね。
katsuma
そうなったら、ちょっと次また何年後に出るのか分からないものをひたすら待ち続けるという苦行をする可能性はなきにしもあらず。
daikoku
たぶんね、この裾のこのところにワイヤーが横から後ろに向けてだけ入れられてると思うんですよ。
ちょっとね、そうだね、そんなに膨らみはしないけど、膨らみはおそらく出ちゃうんじゃないかな。
katsuma
どうなんのかなっていうのが気になりますね。
ちょっと実物見ないと分からないんですけど、
エステル寺のジャケット
daikoku
次のデリバリーを楽しみに。
katsuma
そうですね、次は4月の1週目になると思うんで、またちょっと仕事終わったらすぐパッと行こうかなっていう風に思いますね。
ちなみに似たやつで言うと、ちょっと細かいのであまり説明はしおりますけど、
オムドゥっていうラインがあるんですけど、そこでもこのエステル寺のジャケットはもう出てます。
daikoku
あ、そうなんだ。
katsuma
出てるんですけど、またちょっと違う形で、このラペルのところに指輪みたいなリングがジャラジャラついてる形で、
ちょっとオラついた感じの風になってるんですよね。
daikoku
でもオムドゥは一番ビジネスシーンでも使い勝手の良いラインじゃないですか。
katsuma
そうですね、オムドゥはすごく僕は好きなラインですね。
daikoku
ドーバーでもいつも見に行くんだよね。
katsuma
結構使い勝手の良いところなので、別にそこのジャケットを買ってもいいっちゃいいかなと思ってはいるんですけど、
ちょっとジャラジャラしてる感じが気になってるので。
daikoku
そうしたら鉄を何かで外しちゃえば?
katsuma
それも考えてます。最終的には。そこで買ってリングを外すっていう。
daikoku
あのリング付きのやつ人気なんだよね、でもね。
katsuma
そうなんですよ。これもう説明はそんなに長くしたくないんですけど、
22SSでもうちょっとスーツっぽいジャケットでリングがついてるやつが出てたんですよね。
daikoku
結婚式用のスーツを新調しようって言って、ドーバーに行ったんですよ。
katsuma
その時に勧められたジャケットの一つではありましたね。
ちょっとなんかジャラついてオラついた感じが悪くないけど、ちょっと気になるなって思っちゃったんでやめたんですけど。
daikoku
別のジャケットを買ったんですけど。
katsuma
世間的にはすごく大人気だったみたいで、珍しくほぼ同じ形の生地違いが今回出たっていうところで。
daikoku
あれなんか発売日に行ったんだよね。
その前に売り場で写真で結構見せてもらって、こういうの出る予定だからみたいな話で、
そこで一回検討して、こっちがいいんじゃないかみたいな話をしてね。
初日に行ったら、こっちも人気なんですわみたいな話だったもんね。リング付きのやつ。
katsuma
オムデューとかは人気だった方を翌年も出すみたいなのがあるんですよね。
メインのコレクションラインじゃないから、売れてるものは別にもう一回出してもいいじゃんみたいな。
こっちは売り上げ立てていいよみたいな形で。
daikoku
CDGとかプレイとかの同じような。
katsuma
売り上げをちゃんと見込めるところは同じような形で出していこうっていうマインドがあるんじゃないのかなって僕は想像してるんですけどね。
その辺はある意味川久保さんも臨機応変というか。
daikoku
なんか差が激しいよね。
katsuma
差が激しいよね。その辺も面白いところもありますよね。
そういうエステルのジャケットが気になりますっていうところの話なんですけど。
明るい感じのチェック
katsuma
あと全然別で、ルック15とか16。
これセカンドデリバリーで出てきたやつなんですよ。
ちょっと派手めな明るい感じのチェック。
daikoku
春色だね。
katsuma
そうなんですよ、ジャケットで。
正直普段に着るのはだいぶ難しいっちゃだいぶ難しいんですけど、これ実物見るとすごく綺麗。
daikoku
そうなんだ。
katsuma
着るのは難しいけど、見てる分には結構こういうのもいいかもなっていうふうに思える。
daikoku
だからさ、アートだよね。
katsuma
そうそう、アートなのよ、完全に。
なので、ギャルソンちょっとこれ興味持つ人が出てきても、ぶっちゃけ買わなくてもアートを見る感覚で青山のお店とか見に行っても、それはそれで僕は別にいいんじゃないのかなっていうのは思いますね。
洋服の可能性を感じるというか、こういうことも洋服で表現できるんだみたいなものを知れるっていうのはいいんじゃないのかなっていうふうに思いますね。
値段がするロングシャツ
katsuma
あともう一個気になるのは、ルック28ですね。
ルック28のシャツです。
ジャケットじゃなくて。
わかりますか、ロングの。
daikoku
ルック28のさ、これあれ、ドーバーで見てたやつかな。
katsuma
そうです、僕はちょっと気になってたシャツです。
daikoku
そうだね、私それどう思うって言われて、やめたほうがいいと言ってましたね。
katsuma
否定されたんで、クソって思いながら、じゃあやめるわっつって。
買ってないんですけどやっぱ気になってるやつですね。
何がいいかっていうと、ロングの丈のシャツが意外といいなっていうのを最近僕は思ってて。
daikoku
あれですか、米田さんの影響を受けてますか。
katsuma
米田さんっていうバイネームが出るのもあれですけども、それもなくはないんですけど、結構楽?
ワンピースってこういう感じなのかなって思うんですけど。
daikoku
良さがわかった?
katsuma
そうですね、1枚で着てても割と結構いい感じにまとまる感じ。
僕今黒の、ブラックコムデギャルソンの黒のロングシャツをたまに着ているんですけど、あれが結構しっくりくる感じが僕の中ではあって。
ちょっとロングだけのシャツっていうのをいろいろ冒険してみたいなという気持ちがあって。
その中の一つとしてこのルック28みたいなやつはちょっと面白いんじゃないのかなっていうところを感じた時代でございましたね。
daikoku
なるほど。
katsuma
ただこれ結構値段するんですよ。
そうだよね。
ちょっと尋常じゃない値段がするのと、あなたにもあまり好意的な感想をもらえなかったんで、ちょっとやめとこうかなって。
これ多分買わないんですけど、結局のところ。
daikoku
ちょっとこのピエロ感が強いんだよね。
そうですか。
さっきの春色のやつとかだったら、ピエロカラーじゃないというか、ピエロの持つ印象の色とはちょっとギャップがあるっていうか。
katsuma
そうですね。純粋に春のジャケットって感じですね。
daikoku
であればいいんだけど、これ白黒なんだよね。
白黒と赤黄色青みたいなカラフルなやつもなかったっけ?
katsuma
赤黄色青は多分黒。黒のロングシャツにカラフルなやつが裾のところに付いてるという感じはありましたね。
ピエロ感が強いかなと思っちゃったんだよね。
daikoku
パンクすよ、パンク。
コムデギャルソンの独立性と川久保玲
katsuma
アナザー海のパンクすよ。
daikoku
いや、そうなんだけど。
katsuma
同じ話じゃないんだっけ?
daikoku
そういう話じゃなくてさ。
katsuma
なるほどね、そっか。
daikoku
ちょっとピエロ感強いかなという感じはしたね。
あれがもう少し明るめの色だったら良かったのかな。
katsuma
なるほど。
っていう話はあるだろうなって思ったんで、これはやめて別の白の普通のロングだけのシャツをサイズ取り寄せを今してもらってます。
daikoku
そうなんですね。
katsuma
はい、してもらってますので。
それだったらこれの半額ぐらいの値段だったんで。
daikoku
そんな高いの?そのシャツ。
そうですね。このルック28のシャツは6万8千円ぐらいで購入したんですかと思います。
すごい高かったので。
値段ですね。
katsuma
僕が取り寄せたやつはその半額以下の値段だったんで、まだ全然。
求めやすいとは言わないけど、まだ許される値段帯かな、価格帯かなって思ったんで。
daikoku
ちょっとね、6万はホイホイちょっと。
katsuma
もちろんそうですよ。
手は出しにくいよね。
そうです。なのでやめました。見て楽しむだけで納めてます。
デリバリー初日に見て楽しむぐらいで抑えてるので安心してください。
そうだね。
こんな形でいくつかのルックを紹介したんですけど、
今日はコムデギャルソンオムプリュスだけのルックの話をしたんですけど、
実際は他にも気になってるとか好きなラインっていくつかあって、
ジュンや渡辺マーみたいなとことか、コムデギャルソンシャツとか、さっきも言ったオムドゥとか、
そういったところのラインは僕は好きなので、基本的にはデリバリー初日に全部見て、
こういうものを確認して見て帰るっていうのを楽しんでるって感じですね。
なので引き続きサードフォースのデリバリーの日も楽しみたいなと思っております。
っていうコムデギャルソンの話だったんですけど、
もうちょっと話をしたいところがあって、
何かっていうとコムデギャルソンって結構特別な感じかなと思ってて、
独立した企業なんですよね、コムデギャルソンって。
独立したって何かっていうと、大抵の有名なブランドってグループ会社みたいなところに属してるところがあって、
多分一番世界的に有名なのはLVMH、ルイビトンとかジバンシーとかロエヴェとかが入ってるファッショングループ。
あとはグッチとかサンローランとかボッテガとか入ってるケリンググループみたいな。
そんな形で基本的には大きい資本が入ったグループに属してる一ブランドみたいな方が多分世間的には主流。
daikoku
そうだね。しかも改修とかが最近はすごい進んでるよね。
産科に他のブランドを入れるみたいな動きも結構激しく行われてる感じがして、
ただそういうのすごく嫌いそう。
katsuma
ゴムネ・ギャルソンはそういうふうにどっかのグループに属してるんじゃなくて、
起業されてからもう30年40年くらいかかってるんだけど、ずっと独立した一企業として、
daikoku
川久保玲さんが最初から社長として続けるっていう、本当に全体的に結構軽鬱な存在なんですよね。
だからこのグループ起業、LVMHとかケリンググループとか、
多分この後の話とかにも出てくると思うんですけど、デザイナーの交代っていうのは結構激しく行われちゃうんですよ。
ブランドが単体でデザイナーを使い続けていくっていうのは、構造的にすごく難しい感じにはなってきてるので、
katsuma
川久保さんのあの良さを続けるっていうふうになったら、もう独立してないと正直無理。
daikoku
無理よね。
売上げ上げて、実力を見せつけたデザイナーでも、結構スパッと切ったりとかしてくるから。
ファッション回の締めくくり
daikoku
このグループに属しているところだと、そういった話もあって。
katsuma
その辺を、もうまたちょっと我々も色々興味あるところなので、
あーだこーだ、勝手に話したいなと思うんですけど、
さすがに長くなってきたので、
daikoku
コメディギャルさんはね、話が長くなっちゃうね。
katsuma
ということなので、ちょっと一旦切りたいなというふうに思うんですけど、
またちょっと来週、違う角度の、こういうグループに属しているブランドとか、
そこでのクリエイティブディレクターみたいなところの話を、我々なりにこういうふうに思ってるよみたいなことを話してみたいなと思います。
じゃあそんな感じかな。
この番組が気に入ったという方は、
Anchor、ApplePodcast、GooglePodcastなど各プラットフォームでぜひぜひ登録をお願いします。
またご意見や感想も募集してますので、
ハッシュタグ#diningfmや番組概要欄からリンクしているGoogleFormから投稿をよろしくお願いします。
初のファッション回で、また好き勝手に色々話しましたけど、
daikoku
ちょっと内容が濃かったね。
katsuma
そうだね、普段僕が会社とか友人に一切話さないようなところ。
daikoku
たぶんね、聞いてる人びっくりしちゃったかもしれないんですけど、こういうのが好きなんですよね。
katsuma
ところで、こういう場でしか話すときがないので好き勝手に話しましたけど、
次回も好き勝手に引き続き熱量を上げて話してみたいなと思います。
daikoku
お付き合いいただければと思います。
katsuma
おつかれさまでした。
daikoku
おつかれさまでした。