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2023-03-13 27:31

8. 茶道でのお菓子の手土産難しい

オープニングトーク用に収録するつもりだった質問のお便りに対する回答が、想定より長くなってしまったので1エピソードとして配信します🎤

今回は「茶道でのお菓子の手土産」について質問がきたので回答していたつもりが、茶道の流派の違い、水屋見舞のスタイルなど深い話を経て、いくつかのおすすめ和菓子を紹介しています。僕は全く触れたことがないお茶の世界はなかなか難しかったですが、聴いてる皆さんにとって何らかの参考になれば幸いです。。 🍵

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00:00
katsuma
またお便りが届きました。
ありがとうございます。
せっかくなので、読み上げたいと思います。
あこさんからお便りをいただきました。
daikoku
あのあこさんですかね。
katsuma
僕たちが知っている方かもしれないですね。
楽しく聞いています。
男性の落ち着いたトーンの声と、女性のきれいに通る声の対比が聞き心地が良いです。
ところで、和菓子の手土産にはお詳しいですか?
私は茶道をやっていて、先生への忠言やお誓言、お茶会での水やみまいなどで定期的に贈り物をする機会があります。
相手もその筋の方なので下手なものは用意できないし、かといって定番すぎると飽きられそう、
他の方とかぶりそうで毎回悩みます。
ちなみに私はジャンルでは麩饅頭が好きです。とのことでした。
daikoku
はい。
katsuma
和菓子について何かございますか?というリクエストですね。
daikoku
和菓子は前にですね。
前に?
前に。
これすごく非常に難しい話なんですよ。
katsuma
そうなんですか?
daikoku
私がアホみたいに和菓子をボンボンボンボンご紹介すると、
ちょっと聞いてる方、茶道のこと知らない人は誤解を与えてしまいそうで、
ちょっと前提としての話をさせていただきたいなっていう。
茶道ってすごくいくつもの流派があるんですよ。
katsuma
それは僕も聞いたことありますね。詳しくはないですけど。
daikoku
日本で一番有名なお茶の人、皆さんご存知と思うんですけれども、
katsuma
千利休ですよね。
daikoku
千利休の子孫の方たちがやってる流派が一番大きい流派ではあるんですけど、
千利休が確立する前にも、実は茶道っていうものは存在していて、
そこの流派の方々もいらっしゃるんですよ。
で、流派によってお茶法が全く違うんです。
katsuma
なるほど。
扉の開け方、戸の開け方ね。
daikoku
あと、茶室に入るときに、私は裏仙家なんですけど、
03:02
daikoku
右から入るんですよ。
だけど、表仙家の方は左から入るんですよ。
で、一畳分を何歩ぐらいで歩くかっていうのも決まりがありまして、
katsuma
ルールというか、あるんだ、スタイルが。
daikoku
それも、表と裏では全然違うんですね。
ということは、
これね、和菓子を先生に持ってかれてるっていう話じゃないですか。
私は、生徒が先生に和菓子を持っていってるのを一度も見たことがないんですね。
katsuma
批判。
daikoku
批判ではなくて、
あこさんがどの流派に属してるかもわからないんですよ。
で、私は小学校2年生から高校3年生までやってたんで、
未成年じゃないですか。
先生のお礼だったりとか、そういったものは全て母親がやってたんですけど、
それも先生から怒られてるところを見たことがありまして。
katsuma
怒られるんだ。
daikoku
そう。
失礼なことをしたら、そうではありませんよという教えがそこで起きるわけですよね。
だから、先生によっても捉え方とか、
katsuma
手土産に対するってこと?
daikoku
そうそう、そういうのは全然違うと思うので、
お茶に習ってるお教室がもしあるのであれば、
そこでの疑問は、
先生、もしくは先輩の生徒さんに聞くっていうのが一番間違いないんですよ。
なるほど。
本当に、私何もわかりませんでっていう、便利な枕言葉ありますから、
それをつけて、いつも先生にはどういったものを差し上げてるんでしょうか?
いつも困ってるんですっていう話を先輩の生徒さん方にしていただくと、
私の場合はこういうものをあげてますよとか、
生徒の中でも多分予算の足並みみたいなのは、
katsuma
揃えるべきだっていうのがあるよね。
daikoku
まあまあ、確かにそれはそうかもね。
和菓子あげちゃうと、
学校のときに先生が用意してくるお菓子との比較対象、しやすいものになっちゃうから、
私そういった意味でも、お菓子じゃないと思って寝るんです。
katsuma
すごいね、このリクエストに対する根本を解いたらす感じのところはいいですね。
daikoku
この質問いただいたときに、すごい難しいこと聞かれちゃったなと思って、
もうちょっとね、2日ぐらい夜も眠れなかったんです。
06:01
daikoku
すごく難しいんです、このお話って。
なるほどね。
とはいえ、お中元とかお精母みたいなものは、
katsuma
そういうキーワードが来てますね。
daikoku
先生にお渡ししていたんですけど、
これはお菓子じゃないんです。
普通の一般的なお中元、お精母みたいな感じになるんですけど、
お中元は旬の果物。
季節感を必ず外さないことっていうのが、これ重要なんです。
あとは、お精母になってくると、年末年始なんで、
ご家族で食卓で召し上がっていただけるような、
地元が石川県なんで、かぶら寿司とか、
冬の時期に食べるような、ちょっと伝統的なお料理みたいなものか、
ちょっといいお肉とか。
そういう一般的なお精母とは変わらないんですけど、
お菓子以外のものをね。
ご家族で召し上がっていただけるようなものを選ぶっていう感じになってましたね。
katsuma
なるほどですね。
daikoku
これは本当に周りの生徒さんたちと、よく情報交換されたほうがいいんじゃないかなと思うんです。
他の方とかぶれそうで毎回悩めますって書いてあるじゃないですか。
katsuma
確かに。
daikoku
だったら聞いて、かぶらないようにしたほうがいいと思うんですよね。
賞味な話なんですけど。
katsuma
確かにね、それはそうかも。
そこを気にするなら、周りの人に聞いてくれると。
daikoku
これは聞くしかないじゃん。
だからそれはね、教室の中だけじゃなくて、
例えば外部のお茶会に招かれた時とかも、
要は流派が違うと、御作法全然変わってくるから、
主催される方にも必ず、流派が違うから勝手がわからないんですけれどもっていう便利な言葉がありますから、
それを枕言葉にして推しをこうっていう。
その姿勢が結構茶道では重要なんですよね。
あこさんは水やみまいも和菓子を持っていくと。
katsuma
水やみまいってなんなんですか?
daikoku
これはね、昔は多分なかったものなんですよ。
流派でも違うのかもしれないんですけど、
お茶席で見れる道具と見れない道具っていうのがあって、
09:00
daikoku
お茶席では拝見できないものを水やの方に見せていただく。
そのために行くっていうのがあって、
その時に大体なんですけど、
お手伝いをする人が水やにいるんですけど、
お手伝いする人も道具を使って勉強させていただくってことで、
本来は生徒さんが先生に勉強代としてお金を包んでたらしいんですよ。
結構前の話だと思うんですけど、
katsuma
全然わかんない世界だよ。
daikoku
見せていただく側も少しお金を包んでたっぽいんですよね。
お金を渡す時も作法があって、お盆でお渡ししたりとか、
銭湯を使ってお渡ししたりとか、
それもおそらく流派によって違うと思うんですけど、
そういったものの代わりに貸し箱と一緒に渡すみたいなのが一部で発生して、
それがお菓子だけになってきているみたいな感じなんですよね。
katsuma
歴史的変遷というか。
daikoku
最近できたような風習というか習慣というかものらしくて、
私も知らなかったので色々調べたんですけど、
だいたい洋菓子が多いんですよ。
お茶会してる時に水屋に行くっていう話なんだと思うんですけど、
お茶会なんで和菓子って主催される方が用意してくれてるじゃないですか。
お茶席に出すようなお菓子はやめてくださいみたいな書き方されてる人もいらっしゃったりとかするので、
結局和菓子じゃない方がいいんじゃないかなっていうところなんですよね。
katsuma
なるほど。
洋菓子であったら前回かな。
daikoku
前回手土産のお話させていただいたんですけど、
あの時に鎌倉カスターとか、
紹介させてもらったね。
ちょっと手頃で晩に受けするっていうのを、
ブールミッシュと2種類紹介させていただいたと思うんですけど、
あの感じのお菓子を水屋にいる方々の人数分用意するのが良さそうな感じはしましたね。
12:03
daikoku
私はちょっと経験したことがないので、
多分私の先生は教室全員分を取りまとめて、
たぶん現金で渡してるはずなんですよ。
お茶会に招かれたら、一旦控室みたいなところでみんな招待客が集まるんですよ。
そこで、招客って呼ばれるお客さんのリーダーみたいなのが決まるんですね。
その人にお金類みたいな、招待されたら御守儀みたいなのを包むんですけど、
それを招客に全部一旦回収してもらうんですよ。
招客がお茶会開いてくださった方に取りまとめをして渡してくれるっていうのが、
いつもやってたことなんですよね。
だから御守儀袋しか私は見たことがなくて。
お茶会のときはね。
今回いただいた水やみまいっていうのは、おそらくお茶会によっていただく場合もあれば、
事前にお断りしてる先生もいらっしゃるんで、
だから必ず持っていかなきゃいけないっていうものではないっていうことを、
あこさんはたぶん水やみまいとかを受け入れてくれるようなところに行かれてると思うんで、
おそらく今回お便りいただいたと思うんですけど、
その他の方たちはこれは必ずではないっていうことを知っておいていただきたいなっていうので、
前置きをすごく長くさせていただいたんですけど。
長い。
これね、本当に茶道って本当に難しいんですよ。
流派によっても違うし、先生によっても考え方とかが変わってくるので、
なんかやっぱりお教室で先生についてるってことなんで、
できれば先生の教えをしっかり聞いてるってことを、
普段の生活の中でやっていった方が先生にとってすごく嬉しいことだと思うので、
できればそういうふうにしていただけたらなと思いました。
ただお前は何も教えてくれないのかっていう。
katsuma
ここまでを振り返ると、前提をちゃんと話せっていうところと、
お便りじゃなくて身の回りに聞いてくれっていう回答なので、
15:02
daikoku
結構全突破してる内容になってしまいましたので、
もし和菓子を先生にってことであれば、
日持ちのするもの。
普段のお稽古に使っていただけるような日菓子が、
日菓子っていうのは落眼だったりとか、
いつもおまんじゅうとかだとあんこが生物なんで日持ちしないじゃないですか。
落眼とかだったら乾いてるんで日持ちがすごいするものなんですね。
そういったものを少し持ってってあげるのがいいんじゃないかなと思いまして、
私がお茶やってた時に、お稽古とかで食べた日菓子の中でおいしかったなっていうのを、
いくつかピックアップしてきましたので、
そちらをご紹介させていただきます。
まず、私の地元の石川県から。
石川県のもろえ屋っていう。
katsuma
もろえ屋。
daikoku
これは本当に古くからある和菓子屋さんで、
ここのね、これは落眼なんですけど、かがてまり。
katsuma
かがてまり。
daikoku
これは鈴の形をしていて、
紅白の2色。
これが紙に包まれているんですよね。
紅白なんで、ちょっとしたお祝いとかそういった席にも適しているので、
これはすごく価格もお求めやすいですし、
これですか?
それですね。
katsuma
かわいいね。
daikoku
かわいいのでおすすめです。
katsuma
あとは同じく落眼の花うさぎ。
daikoku
花うさぎ。花うさぎはあるかな。
katsuma
お花の形の落眼なんですけど、
daikoku
あったあった。
これも何色か入っていて、
これもよくいただいて。
katsuma
なるほどね。
今年はうさぎ年なんで、
えとにちなんとかして福を呼びましょう。
daikoku
そういう感じで、えとの名前が入っているものを選ぶとか、
えとのパッケージのものを選ぶとか、
おねがいの時とか特にね。
こういったものを使っていただくといいんじゃないかなと思いますね。
あとはですね、ここもろえ屋は、
本当に古くからあるお菓子屋さんなんですけど、
日本のワビサビっていうのを表現したワビっていう落眼があるんですけど、
これもね、結構よくいただきましたね。
18:03
daikoku
お菓子をめでるというのかな、
拝見するっていうのも、
茶道をやっていると一つ重要な要素にはなってくるので、
見た目が結構いいものを選んでいただくといいんじゃないかなと思います。
katsuma
パッケージもかわいいですね。
daikoku
あとね、もろえ屋。
あと最後にね、まいずるっていうものがあるんですけど、
ちょっとね、たぶんね、あの、
単品で入ってないから探しにくいんですけど、
どういうこと?
お菓子の中に生姜味の砂糖菓子が入っているお菓子があるんですけど、
それがね、結構甘さだけでなくて、
生姜のちょっとピリッとしたスパイシーな感じがおいしくて、
これも私はすごくおすすめなんですけど、
単品で売ってなさそうですね。
なんか抱き合わせ販売みたいな、
なんかと一緒に入ってる。
なんかと一緒におそらく入ってるんじゃないかなと思うんですが、
三角形のすごくマニアックなもの。
なんかね、落眼とかとのセットね。
季節の落眼セットみたいなのがあるんですけど、
その中におそらく入ってくるようなものなんですけど、
これもすごくおすすめです。
katsuma
なるほどね。
daikoku
あとはね、石川県だと森八っていう和菓子屋さんもすごく有名で、
その中で言うと長生殿っていう、
これも紅白の落眼になるんですけど、
これは関東の方も結構知ってる方いらっしゃって、
石川県出身なんですって言ったら、
森八の長生殿とかよく食べてるの?みたいな。
そんなの若い人誰も知りませんよって思って聞いてたんだけど、
結構年配の方だと知ってらっしゃる。
前田藩とかに収めてたものになるのかな?
これもそんなに高いものではないので、
こういったものを持っていくとすごく喜ばれるんじゃないかなと思います。
katsuma
なるほどですね。
さっき紹介したもろえ屋さんとか森八さんのものとかは、
これはウェブで買えるんですか?
daikoku
これね、ウェブでも買えますし、
たぶん銀座三越の私がよく言うか、
前回でも話したところ、地下。
あそこにあると思いますね。
21:02
katsuma
百貨店にはおそらく入ってると思います。
じゃあそういうところで、もし興味を持っていただいたら、
daikoku
お買い求めいただくのがいいんじゃないかなと思いますね。
あとですね、
富山もなかなか活かしたお菓子屋さんがありまして、
私が小学校の時にいただいて、
何これと思ったのが、月世界っていう。
katsuma
なんかオシャレな名前だね。
daikoku
月世界本舗っていうところの月世界なんですけど。
katsuma
月世界本舗。
富山を代表するメーカー。
daikoku
なるほど。
これもいいですね。
なんかちょっとメレンゲっぽいような、
ふわっとした感じの、すごくエアリーな日菓子ですね。
katsuma
これもすごくおすすめです。
daikoku
あとは、また同じく富山なんですけど、
薄氷本舗の五郎丸屋っていうのがあるんですよ。
katsuma
あったあった。
daikoku
ここが薄氷っていうのが有名な商品になるんですけど、
ここの薄氷は季節の薄氷っていって、
今だと桜のデザインの薄氷を売ってるんですけど、
私はホタルの季節のデザインがすごく好きで、
本当に季節によって変わるので、
これは本当に使い勝手のいいお菓子だと思いますね。
この五郎丸屋の16代目が結構モダンなことに挑戦されているので、
その他のお菓子も結構モダンなものを作り出したりしているので、
ちょっと注目してみていただくと、
新しい商品との出会いみたいなのはあるかもしれないですね。
私この間、季節の探し物っていう、
毎週金曜日に数量限定で販売開始されるやつを買ったんですけど、
katsuma
これは琥珀糖ってあるじゃないですか、
daikoku
あれをガラスの作家さんの作品に形を合わせて、
味をカクテルの味で9粒入ってるんですよね。
アルコール入りってことなんで、送る相手は選ぶかなっていう感じはするんですけど、
24:02
daikoku
そういうモダンなことに挑戦している和菓子屋さんになるので、
ぜひ注目していただけたらなと思いますね。
なるほど。全然知らない世界だな。
これね、本当にお茶やってない方にとってはちょっと甘すぎると思うんですよ。
抹茶によく合うお菓子っていう風に捉えていただけるといいかなと思いますね。
普段飲んでるペットボトルとかのお茶だと多分甘すぎる。
合わないっていうか、甘すぎる味が。
なので、抹茶かエスプレッソぐらいのやつに合わせてもらうのがいいかもしれないですね。
katsuma
なるほど。そういったところですか?
はい、以上でございます。
daikoku
本当に申し訳ないんですけれども。
katsuma
あこさん、これ参考になりましたかね?
daikoku
いや、もう知ってるわっていう話かもしれないんだよ。
ちょっとわかんないですけどね。
私、20年ぐらい前の話になっちゃうからさ、
高校3年生までしかやってないんで。
katsuma
ありがとうございます。
daikoku
でもね、定番のものを送った方が私はいいと思いますね。
新しいものを送るよりも飽きられそうっていう風に書いてありますけど、
そんなことは気にする方はいらっしゃらないって思う。
いいものはやっぱりいいんで。
katsuma
それはそうだね。
daikoku
昔からの朝鮮伝とかもそうだけれども、
ちゃんと意味のある和菓子って結構あると思うんですよね。
季節に沿っているとか、
紅白でお祝いの席にぴったりとか、
さっきみたいにえとと同じ名前がついてるみたいなところとか、
そういった選び方した方が私はいいんじゃないかなとは思いますね。
katsuma
なるほどです。
daikoku
ありがとうございます。
katsuma
じゃあ、そんなところかな?これはひとまずは。
こんな形でお便りいただけましたら、
それに対して僕たちも答えたり、
場合によっては根本を問いただすことを聞き直すみたいな、
お便りを受け取っている側とは思えないような振る舞いをすることも否定できないですけど、
それでもこいつらにちょっと聞いてみようかなみたいな風な心意気のある方は、
27:00
katsuma
お便りを引き続きお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
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ではお疲れ様でした。
daikoku
お疲れ様でした。
27:31

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