1. デジタル時代の国語教育を語ろう
  2. #018 福井県まで行ってきた話
2024-11-25 12:15

#018 福井県まで行ってきた話

1 Comment spotify apple_podcasts
今回は探究学習の視察に行ってきたことについて話をしています。
首都圏の私立高校に勤務していると気付かないことが非常に多いのだと反省することが多かったですね。
探究学習とは何かということを考えていくと、本当に切実に取り組まなければいけない課題に出会うということになるのだなと思うのです。

『福井発 プロジェクト型学習』
https://www.toyokan.co.jp/products/3616

『さばの缶づめ、宇宙へいく』
https://www.amazon.co.jp/dp/4781620426

感想はメールでもお待ちしています!
📩 skasaharagfe@gmail.com

お問い合わせGoogleフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfJO7WWWd2GMDSHMkRSOxrYBHBWputpkdFdNGN66WShYY9-9w/viewform
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/6698777b366ee42128ad2540

サマリー

福井県は探求学習において非常に活発な地域であり、特に若狭高校の教育実践が注目されています。このエピソードでは、福井県での視察を通じて感じた教育現場の組織文化や生徒の自立性が語られています。また、福井県の教育現場を訪れた経験を通じて、地域の文化や探求学習の重要性について考察されています。特にリーダーの存在や対話を重視した教育の未来への展望が述べられています。

福井県の探求学習の実践
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談義のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
前回までは、今さら聞けないアクティブラーニングと題して、シリーズものを配信してきました。
このような形のシリーズは、リスナーの方に需要があるか気になっているところです。
もし何か感想やリクエストがあれば、ぜひ教えてください。
この配信を聞いてもらっている方にはわかるかもしれませんが、実は今、風邪をひいています。
治らないかなぁと思ってギリギリまで収録を後回しにしたんですけど、もう治らないタイミングで録音するしかなかったんです。
声はごまかしが聞かないのも面白いところではあるんですけれども、こうやって続けていくときにはなかなか難しいこともありますね。
今週はちょっと調子も悪かったこともあって、あまり難しい話はできないなぁと思っています。
そこで今回は、今月の最初に福井県に視察に行ってきたことについて少しお話をしようと思います。
半分雑談会で半分探求の話だと思って聞いてくださるといいかなと思います。
なぜ福井県に行ってきたのかというと、知っている方は知っていると思いますが、福井県はめちゃくちゃ探求学習に熱い地域なんですよね。
福井発プロジェクト型学習という本が東洋館出版さんから出ていますが、この一冊を読むだけでも探求に興味がある方はワクワクするかと思います。
今回はその福井県の高校の探求のお話をお伝えしようと思います。
さてここからが本題となりますが、視察で見学させていただいた学校は若狭高校さんです。
教育関係者の方や探求学習に詳しい方は若狭高校という名前を聞くとピンとくるかもしれませんね。
もしくは若狭高校さんの名前は知らなくても、サバ缶が宇宙食になったという話をもしかしたらニュースなどで聞いたことがある方はいるんじゃないかなというふうに思います。
実際にサバの缶詰宇宙に行くという本も出ているので概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご興味がある方はご覧いただければと思います。
今回11月の初めにこの若狭高校に念願かなってやっと見学に行けたんですよ。
やっとというのは若狭高校さんについては国語科教育についてはあるとても有名な実践者の先生がいて、その方の力強い実践についてすごい興味があったということもあって、
10年くらい前から実際に行ってみたいってずっと思ってたんです。
でもやっぱり距離が距離なのでチャンスがなくて、いろんなタイミングが重なるまで10年かかりました。
自分が住んでいる地域からやっぱり福井県の若狭高校までたどり着くためには新幹線でだいたい4、5時間乗って行って、
しかもそこから鶴ヶから1時間以上電車を乗っていかなければたどり着かないみたいなそんな感じなので、
移動だけでほぼまる1日かかるようなそんな距離感なんですよね。
鶴ヶから先の小浜までの線路に関して言うとICカードも使えないので、
久しぶりに紙の切符を買ったなぁなんてそんなことを思いながら実際1日かかりでたどり着きましたね。
その念願叶ってやっと行くことのできた若狭高校なんですけれども、
そこで感じた一番大きなことって何かというと、
もう探求という学び方が組織の力でしっかりと運営されているなということですね。
もちろん探求学習だけではなくて進路指導もそうですし、
良い形でチームワークが発揮されているんだろうなというところをかなり感じます。
もちろんリーダーとなっている先生のパワフルさというのは、
お話ししていても圧倒されちゃうぐらいあったんですけれども、
でもそれ以上に一人一人の先生が生徒とうまく向き合いながら、
全ての先生がうまく生徒を支えていっているんだなという、
そういう組織文化みたいなものを感じました。
そういう組織を作るためにリーダーの先生が言っていたんですけれども、
若狭高校の生徒たちの様子
そこにいる先生をとても大切にされているということなんですよね。
この点がやっぱり一番自分の仕事の仕方として良くなかったことだなというふうに反省させられましたね。
どうしても探求学習って、ある意味で新しいことにチャレンジしていかなければいけない部署なので、
仕事ばっかり増やす部署みたいなイメージになりがちなんですよね。
なのでそういうような仕事の仕方になってしまうので、
どうしても校内の先生と折り合いがつかなかったり、
仕事を依頼している自分の方がイライラしちゃったりみたいなことがあって、
あんまり人間関係うまくやってこれなかったなみたいなところに少し反省があります。
でも今回の視察で一番感じたこととしては、やっぱり先生一人一人を大切にしないと、
実際に子どもと向き合うのは先生なのだからうまくいかないんだろうなみたいなことをかなり強く感じました。
またそういう先生たちに支えられている影響なのでしょうか。
とっても子どもたちが落ち着いて大人のように見えましたね。
自分の勤務校の生徒の様子を見ていると、とってもいい子たちが多くて信頼に値する子どもたちなんですけれども、
どこかにやっぱり子どもらしさというか大人しさみたいなところがあるんですけれども、
若狭高校さんの生徒さんというのは見学者である私たちが急に声をかけても、
自分の今やっていることってどういうことなのとか、学校がどういう学校なのっていうことに対して自信満々に教えてくれるんですよね。
しかもその話し方だとか顔つきというのがもう全然大人びているんですよね。
もちろんこれは若狭高校さんの取り組みで哲学対話などを日常的にやっているということでしたから、
自分の言葉が受け入れられるということを身体的に身につけているということも大きいんでしょうけれども、
やっぱりもう一つとして大きな現実として、この地域の高校生は高校を出た後にリアルに社会に出ていく子の割合が関東圏の子よりも多いんだろうな、
家を出なければいけない子の割合が多いんだろうなということが背景にあるんだろうなというのはちょっと感じました。
実際に小浜まで行ってみて感じましたけれども、関東圏とは町の雰囲気が全然やっぱり違います。
首都圏のように何でもかんでも揃っているというわけではないので、
いろいろな面で自分でしっかりしなければいけないんだろうなというのはちょっと考えさせられました。
福井県の教育現場
だからこそ、地域の課題というものもはっきりと見えているので、探求学習に関してもやらなければいけないこと、やる価値があることとして共通認識は得やすいのかもしれないななんてこともちょっと考えました。
子どもたちが非常に大人びているということもあって、学校全体がとても静かでしたね。
自分の勤務校と比較すると、なんだか子どもたちの大きな声が聞こえてこないというところがこれは印象的でした。
なんなんでしょうね、これは。
やっぱり大きな声を出さなくても、自分の存在が誰かに受け止められているみたいな感覚があるのかもしれないなみたいなことを感じました。
自分の勤務校がなんだか大きな声で日常的に叫んでいるみたいな言い方をすると、とても知恵の悪い学校みたいに思われてしまうので、全然そんなことはないんですけれども、
ただ、それでもやっぱりなんだか急に大きな声を出してしまう生徒の数って少なくないんですよね。
それってやっぱりなんだか自分の存在を大きな声を出してアピールしないと受け入れられているって感じがないのかもしれないなみたいな、そんなことを反省させられる現象でした。
実際に若さ高校さんを見ていて思ったこととして、間違いなくリーダーの先生はビジョンもあって能力も高くて、そういう先生がいるからこそできていることっていっぱいあるんだろうなとは思います。
でもそれだけではなくて、目指すべき教育の姿がいろいろな形で対話を通じて共有されていることで、おそらく学校の新人代謝が起こっても、子どもたちの学びが止まることってないだろうし、もっとこれから発展していくんだろうなということを感じさせられる、そんな力強さを感じることができました。
振り返ってみると自分の仕事の仕方が力押しになってしまって、持続可能性という面で弱点があるかもしれないなぁみたいなことを考え、これからどうしたものかなっていうのを今少し考えているところです。
今回の配信はいかがだったでしょうか。やっぱりちょっと調子が悪いせいで話が散逸しましたね。なんかバラバラな感じがして全然まとまって話せてない感じがします。
まあそれはさておき、それぞれの学校の持っている探求の文化はやっぱりその地域の空気にも根差してるんだなというのをかなり感じました。
勤務校でも探求として地域探求を4年前からやってるんですけれども、まあうまくいったこと、うまくいかないこと、いろいろ出てきているそんな状況です。
仕事の引き継ぎも徐々にしながら、自分の後輩に仕事を任せなければいけないなぁなんてことを思っているところなんです。
まあそれに関してはちょっとうまくいきそうな気配を今感じているところなので、自分としても今回の見学先のように探求を文化として根付かせられるようなそういうことができればいいなぁなんてことを思っています。
教育の未来と対話
学校が安心できる場所になっているのがやっぱり一番子どもたちにとって必要なことなんじゃないかなというふうにも強く思いましたね。
対話をする時間やクールダウンするために贅沢に時間を使うということは必要なんだなと思います。
日本の学校の地元に地に足のついた実践こそ学ぶことが多いんじゃないかなというのを思います。
自分はICTについては推進派ですが、クラウドで生活しているわけではないので、ICTが現実を強化してくれるような使い方として何かうまくいくことがあればいいなというふうに思っています。
まあそうなるとやっぱりそれがデジタルスツーンシップ教育なのかなぁみたいなことをちょっと思います。
皆さんはどう思いますか?
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、いいねを押してもらえると番組作成の励みになります。
またアウトプットの一環として、ぜひお気軽にコメント、SNSでのシェアをよろしくお願いします。
概要欄のメールアドレスやGoogleフォームに直接感想をいただけても嬉しいです。
この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
では、また。
12:15

コメント

その学校の話は何回も何回も聞きましたけど、すごい取り組みですよね・・・。 でも私はその取り組みに疲れちゃったのかもしれません・・・。 働き方改革と両輪でやっていかないと、病気になるな、と思いました。 私は実際になったのです(汗  組織全体で分担して取り組んでいく組織力と、人材を集めることがポイントだと思っています。

スクロール