1. デジタル時代の国語教育を語ろう
  2. #013 雑談回 –教育書のあれこれ
2024-10-21 12:14

#013 雑談回 –教育書のあれこれ

2 Comments spotify apple_podcasts
今回は雑談回です。いつもと違って台本をカチッと決めて話していません。
なんとなく教育書の話をしています。

皆さんのお勧めの教育書はありますか?放送中でも紹介している前多先生のご著書のURLを貼っておきます。これは個人的にお勧めです!

『先生のためのCanvaハック60+α 全仕事に役立つ万能ツール活用術』
https://www.amazon.co.jp/dp/4183314283

また、授業づくりに個人的に書かせない『国語教育総合事典(新装版) 』のリンクも貼っておきます。ちょっとお値段はしますが、あると非常に便利です。
『国語教育総合事典(新装版) 』
https://www.amazon.co.jp/dp/4254510713


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サマリー

教育書に関する雑談会では、明治図書や東洋館出版などの出版社の特徴や役立つ教育書について話します。また、教育書から得た知識の活用法や、実践での具体的な応用についての考えを共有します。

教育書の重要性
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、
教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談議のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
さて、今回なのですが、特に着地を考えないで話す雑談会です。
ネタ切れ?と心配されるかもしれませんが、そうではなくて、
ポッドキャストといえば雑談会だろう、という勝手な思い込みで雑談会をやってみようと思います。
このポッドキャストは週に1回しか配信しないので、
日々気づいたことを日記感覚で残すには向いていないんですよね。
だから、他の国語科の先生方が日々の実践を楽しそうに話しているのを聞いていると、
なんだか羨ましいなぁと思っているんです。
だから、せめて自分もそれっぽいことができたらなぁと、今回は雑談会をやってみようと思ったのです。
録音から配信まで時間差があることを考えると、
とってもやらせくさいなぁと我ながら思うのですが、
そういう大人の悪ふざけに今回はお付き合いいただければ幸いです。
特に雑談なんか興味ないという方は残念ですが、また来週お会いしましょう。
ではまた。
さて、雑談会ということですが、何を話していきますかね。
抱えている仕事がセンシティブなものが多いので、
思いつきで話していると口走ったらいけないことを話しそうなんですよね。
こういう時に思いつくのが、時々質問される
普段どのような本を読んで授業を作っていますか?ということです。
授業作りと読書は切っても切り離せないことなので、
この話をしてみるのも面白いかもしれないですね。
授業作りといえば教育書、教育書といえば明治図書さんは外せません。
自分もたくさん読んでますし、原稿もいくつか載せていただいているので、
なんだかお世話になりっぱなしな感じがします。
多くの先生方にとって明治図書さんの教育書は正義のヒーローみたいなもんじゃないかなと思うんですよね。
現場の先生が書いていることも多いので、すぐに役立つことを学ぶなら明治図書さんの本というイメージはやっぱりありますよね。
旬な話題について、気づいたらすぐに本になっているようなイメージがあります。
だからやっぱり困ったら一番最初に頼りにするのが明治図書さんの本だよなという気がしています。
他にも教育書といえば東洋館出版さんやガフジ出版さんの本ですよね。
なんやかんや毎月購入している気がします。
それぞれの出版社で少しずつ書きぶりに違いがありますけど、どれも親切ですよね。
すぐに真似をして実践しやすいというのは現場で困っている先生方にとってはかなり心強いんじゃないかなって思うんですよね。
教育書の活用法
教育書って読んだ後に皆さんはどうやって活用しているんですかね。
大体の本は読んでそのまま実践できるようにかなり丁寧に工夫して書いてくれていますし、
自分も原稿を書くときには真似しやすいように心がけるんですけど、
書いてあることをそのままやる人ってどれくらいいるんですかね。
自分は教育書を読んでもそこに書いてあることをそのままやるってことがないひねくれ者なんですが、
多分経験が少ない先生ほど手張りじゃないですけど、書いてある通りに試してみたほうがいいんじゃないかなとは思っているんですよね。
もちろん教室によって条件なんかは千差万別なので、書いてあるままにやっても不具合が出ちゃうことって多いと思うんですよ。
でも書いてある通りにやってみるから多分比較していろいろ考えることができるんじゃないかなと思うんですよね。
本に書いてあることはこうだけど、自分の教室だと生徒はこういう状況だからこの部分はいらなかったなーとか、
こういうところをもっと時間かけないといけなかったかなーとかそういうことができると思うんですよね。
逆に言うとそういう比較のできない実践伝を並べられていてもなーというのが自分の教育書に対する感覚です。
教育なので厳密な再現性が難しいとは思うんですが、ある程度の勘どころというかその実践のポイントは抽象化してほしいなというふうには思ってますね。
抽象化されていないとちょっと扱いにくいっていう感じを自分は持ってます。授業のアイディアの場合ですけどね。
ツールに特化して徹底的に解説してくれる本は最近はいろいろありがたいですよね。
例えばキャンバで有名な前田先生の御著書は読んでいる人への配慮が行き渡っていて、自分も使いやすいし周りにも進めやすいです。
ああいう徹底ぶりをプロと言うんだろうなーと感じますね。他の本の追随を許さないですよね。特にキャンバ周り。
逆になんだかよくわからない、整理されていない、ちょっとしたティップスばかり羅列されたような本は自分にはちょっと手に余るかなーっていう感じを持っています。
こうして考えてみると自分の好みは少しややこしい本なのかもしれないですね。
それこそ明治図書さんに復刊投票というシステムがあるんですけど、今は絶版になっている、少し昔の絶版投票に出てくるような教育書に関心が引かれているような気がします。
時代の違いもありますが、ちょっと昔の方がやっぱり実践としては結構骨太な気がします。
そして著者の個性も結構悪が強いので、そういう実践に触れると自分もやってやろうじゃんという気分になって授業作りが楽しくなるんですよ。
最近の教育書はいろいろなところに配慮が行き届いていてサラッと読めるんですよね。とっても読みやすいです。
だから困った時には頼りになるし、時間がなくても勉強しやすいなーとつくづく感じています。
それに比べたら昔の教育書はめっちゃ個性の悪が強いですし、わざと意地悪なことを書いてるんじゃない?と思うことも多いです。
強烈なことをズバッと言いますよね。バサッと切られるような。でもそういう著者との対話みたいなのも読んでいて楽しいんですよね。
あと教育関係の本ということであれば、やっぱり自分は大学院に行っていたこともあるので定期的に研究書は買いますし読みますね。
今月末に全国大学国語教育学会があるので参加してきますが、そういうところで出展されているところで何か目ぼしいものないかなーというふうに探して買ったりもよくしますね。
で、そういう研究書の中でおすすめは何だろうと考えると、まあこれもちょっと難しいんですけど、あえて言うなら最近出た本ではないですが、
国語科教育であれば全国大学国語教育学会の国語科教育学研究の成果と展望シリーズは自分は定期的に読み返しています。
1から3までが出ていますが、多分2はもう入手困難ですよね、確か。
自分は陰性時代に買ったので持っていますが、まあとりあえず最新の3があれば一般的には困らないかなーとは思います。
少し踏み込んで国語科教育を知りたいというのであれば読んでみるといいのかもしれないですね。
ただ、そこから関係する論文をコツコツと集めて読まないといけなくはなるので、まあ日常図解というよりは大学院まで考えてということならばっていう感じですかね。
むしろ実践のための相談的なものだとすると、朝倉書店の国語教育総合辞典が便利ですよね。
これは論理の整理と実践例の一覧があるので、まさに授業研究にうってつけなんですよ。
自分が授業作りをするときには大体これを引いてみてからどうするか考えてるって感じですね。
時期的にはICT関係についてはちょっとやはり数が足りてないような感じはあるんですが、
ただむしろ逆にICTがない状態でここまで緻密にしっかりとした実践ができるのだから、
じゃあICT使ったらどうなるんだろうと考えていくとそこにいっぱいチャンスがあると思うんですよね。
授業作りは先行する事例をしっかりと踏まえると必ず自分は助けられると思ってます。
研究書と教育の未来
その点から考えると、今回話してきたような様々な教育書を読むことは授業作りの修行としては一番身近で、
一番ずっとやり続けることになるような気もしています。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
アドリブで話し始めた割にはちゃんとオチがついて良かったです。
教員をやっていると多分身近なところで教育書ってあると思うんですが、
どう読むかどう使うかということは人によってもバラバラな気がします。
全然教育書を読まないという人もいるので絶対に教育書を読まなければいけないかというとそういうわけでもないとは思うのですが、
自分よりも先行する誰かが授業のための道筋を舗装してくれているのならば、
それを上手く使って自分の時間も大切にしたいですよね。
教育書に物足りなさを感じるようになったら山ほど研究書があるので、そういうところに足を踏み入れてみるのも良いかもしれないです。
大学院に行くのでなければ必要なところだけざっと読み、興味関心を深めれば十分だと思います。
もちろん国語科の構造として理解しようと思ったら、それはかなりの修行になりますよね。
あと大切なのは、本を読んでいるからといって別に他の先生より偉いということではないということです。
少し本を読み始めるといろいろなことに見通しが持てるようになりますが、だからといって周囲の人をわかっていないみたいなことを言ってもあまり良いことはないですね。
むしろ勉強する余裕が自分に与えられているのだから、周りの人に徹底的にギブしていけばみんながやりやすくなるくらいの考え方の方がいいんだろうと思います。
勉強は自分の身へのためにするものじゃないですしね。
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、いいねを押してもらえると番組作成の励みになります。
また、アウトプットの一環として、ぜひお気軽にコメント、SNSでのシェアをお願いします。
概要欄のメールアドレスやGoogleフォームに直接感想をいただいても嬉しいです。
この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
ではまた。
12:14

コメント

毎週の配信楽しみです。全国大学国語教育学会には参加したこともありますが、あまりにハイレベルで討論されていることがさっぱりわかりませんでした(笑)しかも発表内容も私の目の前の生徒実態ともかけ離れ過ぎていて、どう消化したらいいのかも分からず💦 教育書は選んで買うようにしています(笑) ただ大村はま先生の全集でさえ読みきれていないのに…。 国語総合辞典!これはもしかしてあの本かな?とも思いますが、紹介ありがとうございます。

国語総合辞典は旧版は黄色で、新版はえんじ色のあれです!

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