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スピーカー 1
そうですね。航空自衛隊を25年ほどいて、40半ばで転身しまして、ベンチャー企業ですね。どういうベンチャー企業かというと、AIのソフトウェアがメインなんですけど、どうやってデータ取ってくるんだというところにドローン、ロボットを活用して、要は人が危険だから入りにくいところにデータを取らせて、
AI解析をして分析していくというようなシステムを提供する会社に移りました。
今でも自衛隊の時の同級生たちともずっと交流しているんですけど、彼らは結構気にするのが、自衛隊のマネジメントと民間の会社のマネジメントって違うのかという話をすごい聞いてくるんですよね。
それって全く変わらなくて、すごく応用が効くよという話をしていたんですね。それがじゃあなぜなのかなって、自衛隊ってすごく人数多いので、結構定年も早いんですよ。
スピーカー 1
早ければ54歳くらいから定年始まるので、民間でその後のキャリアも活躍できるよ、大丈夫だよ、自衛隊のスキルで使えるよって話をしていたときに、ちょっとそれは体系的にまとめたいなあっていうのがあって、コンサルタント業というかコーチング業というのをやりたいなと思って、
会社を去年立ち上げたんですね。セルフディフェンスパートナーという会社を立ち上げまして、各一般企業の管理職の方や社員の方にリーダーシップやフォロワーシップのセミナーをやっています。
スピーカー 2
キャリアの話は3本目で聞こうと思ってるんですけど、本をね、ビジネスを立ち上げるタイミングで本を出されるということで、タイトルが自衛隊に学ぶ最強のチームを作るリーダーの技術っていう。
自衛隊ってね、私たちの勝手なイメージ、軍隊のマネジメントっていうか、上位かたつっていうか、非常にパワーの強い上の命令に従うっていう、一般的なイメージがあったりすると思うんですけど、そういうものとはちょっと違う。
実際にはそんな単純なものじゃないっていうことなのかなと。そこの自衛隊ではどんなマネジメントがされているのかっていうことと、それが企業にどう応用できるかっていう本を書かれるということで、今日はその本の内容をどういう趣旨で、どんなものなのかっていうのを聞いていきたいなというふうに思っております。
この本はいつ出るんですか?
これは11月27日。今アマゾンで先行予約という形で出てるんですけど、実際の本が手元に届くのは11月末ぐらい。
これどれくらいかけて書いたんですか?
スピーカー 1
1年くらいですね。もともとノウハウっていうのは自衛隊の中で脈々と受け継がれているノウハウがあって、それって自衛隊式の用語を使っている考え方なんですよね。
それそのまま言っても伝わりやすいのしかない。あとその組織もすごく縦割りの組織なので、そのやり方っていうのをそのままお伝えしてもピンとこないだろうと。
それをまずその民間の企業のいろんなパターンあると思うんですけど、その組織運営に合わせた書き方に変える。翻訳することも。エピソード入れないとピンとこないので。
私のドタバタ劇といいますか、こんな苦労したりうまくいった事例が逆にその反面教師的な話を含めて織り混ぜて書くのに約1年くらいかかったということですよね。
スピーカー 2
姉崎君の自衛隊におけるマネジメントの、割と早い段階からマネジメントをすることになるんですか。防衛大学校を出たいような人は士官として入るから。
スピーカー 1
そこすごいポイントで、最初私、結局パイロットになれなかったんですよね。パイロットになれない場合、それ以外の職域っていうんですけど、20くらいあるんですよ。細かく業種分かれていて。
最初は建設部門に行ったり、建物の管理とか、新しく作ったり、格納庫作ったりするような部門に行ったんですけど、最初、担当させていただいた部下は20名でした。
スピーカー 2
入ってすぐに部下のポジションに入るんですね。
スピーカー 1
一番上の人は52歳。入りたての18歳、19歳のメンバー。小隊長っていうんですけど、やるんですよ。
さっき自衛隊は上司の言うことを聞きますよねって話は、そんなこと全然ないんですよ。聞くわけないんですよ。
聞くわけない。
23歳しかも、やったこともない。現場に来たこともない奴が小隊長でござるみたいなんで来よっても、そんなもん何が分かるんだったら。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
専門用語だらけですよね。そういう中で言葉も分からないわけですよ。
スピーカー 2
例えば、私行ったのは建設チームだったので、例えば土工士とか、それをやる深さを分かるためのやり方とか、やり方っていうのは木で作る加工物なんですけど、分かるわけないじゃないですか。
スピーカー 1
なので、どうやって小隊長にリーダーシップを発揮させるのかっていうのが自衛隊の中では脈々とあるんですよ。
スピーカー 2
それって防衛大学を出た人は、みんな隊員の規模はあるけど、もうそういう隊員を持つポジションでいきなり入るんですか?
スピーカー 1
入ります。基本的にはそうだ。
スピーカー 2
そうすると大学の中で、そこ卒業したらみんなそのポジションに入るから、マネジメントっていうかを学ぶんですか?
スピーカー 1
大学でも学士がもらえるので、学士をもらうための学科の勉強もしますけど、両生活をするので、学生隊っていうんですけど、部隊の隊員ですね。
その中で組織、ケーラルキーを作って、その中で後輩を部下と見立てて、組織を運営するという勉強を4年間やります。
スピーカー 2
4年間といっても1年生の時は部下の気持ち。立ち振る舞いもあって。
スピーカー 1
2年生から1人、1年生を担当でもらうんですね。それが生まれて初めての部下になります。
スピーカー 2
1年生の失敗は全て担当2年生にしています。
スピーカー 1
そういうことで、責任っていうのを最初学ぶんですよね。
3年生、4年生となっていくと、どんどん組織規模が増えていく。
スピーカー 2
マネジメントのプロだね。
スピーカー 1
頭だけじゃなくて、ちゃんと経験としてやっていくってことですね。
一般的には、母大の1年生って石ころで、2年生になって人間で、そういうヒエラルキーが一般的に比喩されるんですけど、そんなことなくて、
出来の悪い2年生、3年生には1年生はなびかないんですよ。
表面では言うことを聞いているふりはしますけど、あの先輩ダメだよねとか、
言うことを聞いたけど逆に怒られちゃったよね、失敗しちゃったよね、
こういう先輩、本当に引っ張るよね、かっこいいよね、ああいうふうになりたいよね、みたいな作業をめっちゃやってくるじゃないですか。
民間の会社でも一緒で、やっぱり言い方が悪いですけど、下手くそな上司につくと、
言うほど聞くと泥沼になって遠回りしちゃうとかあるじゃないですか。
スピーカー 2
それは一緒なんですよ。
人間ですもんね。
スピーカー 1
なので、他方ですよ。やっぱり人の性格って生まれ持ったところも若干あるので、
その先天的な特性っていうのはやっぱり好かれやすい人とかいうのはいるわけですよ。
でも、往々にしてそうじゃない人の方が多いわけですから、
じゃあそうしたらスキル、ノウハウっていう形で体系的に教えていかないといけないよねっていうのがテクニカルな。
なので、私この書籍に最初の段階で書いているのは技術っていうことがあるんですね。
スピーカー 2
そうですよね。才能やセンスじゃなくて、正しい知識を学び実践することで、
誰もが必ずリーダーシップやマネジメントを向上させることができる、そういう技術だと。
これで18、19の時から、その段階では当然誰もマネジメントなんてやったことないし、
スピーカー 1
その通り。だから初級中級上級っていうような幹部の区分の中で、だんだん管理でリーダーシップ取っていくというのが要素が増えていく。
スピーカー 2
なるほどね。さっき20人、かなりいろんな人がっていう話だったけれども、だいたい最初の出発点で言えば、大学出た偉そうな奴ら、でも何も現場わかってないじゃないかみたいなところからスタートするわけですけど、
そういうチームを与えられたときに、まず最初に何をしなきゃいけないのかっていうと、どういうところから始まるんですか?それも最初にこれをやりなさいみたいな技術が最初からあって、それを粛々とやっていくってことなのか?それとも自分自身、リーダー自身が結構考えていかなきゃいけないのか?どういうところから?
やっぱりですね、この本にも書いてるんですけど、まずベーシックのノウハウに従うことです。先人たち先輩たちがそのノウハウで成功してきた。それをまず盲目的にやること。
そこでね、オリジナリティになっていい?オリジナリティをやると良くないこともないし。
みゃくみゃくと気づきあげられたものと、ぽっと思いついたところと全然違うわけで、まず盲目的にやるっていうのは、どんな場面においても、一旦まずテキスト通りにやってみようっていうのは結構大事ですよね。
スピーカー 1
私今会社入ったんですけど、そこまでマネージャーたちを教育する余裕ないじゃないですか。
スピーカー 2
ないないない。全然ない。
スピーカー 1
だからその、本当に原理原則っていうのを、それってでも書籍を読めばわかるので、そういう文献をもとに、テキストもとに身を身真似でやっていく。
中で成功体験を積み重ねてもらう。っていうのが良いんだろうなと。
スピーカー 2
知恵帯側は結構あれなんですよ。いきなりマネージャーにさせるんで、結構教育期間取ってくれるんですよ。看護になる前って、ボーダー4年もあるし、その後、高校生学校っていうところ行ってみせる。半年もですよ。6ヶ月研修。リーダーになるための。
スピーカー 1
延々とこの内容ですね。このリーダーシップの技術を半年間叩き込まれて。
スピーカー 2
そういうの結構あった?そういうの。
管理職、リーダー研修みたいな。
研修ぐらいあるかも。でもなんかこうやるんだよみたいな。これに従ってやればいいマネージャーになれるみたいなものあった?
そこまでのテキストとか型みたいなのはないよね。もちろんその管理職研修はあるし、看護職研修もあるし、
その中で学んでいくんだけど、そんなノウハウみたいなところまでではなかった気がする。
全然。私の記憶では、私が受けたことのあるマネージャー研修みたいなのは、
ワンオンのやり方とか目標設定の仕方とかのロールプレイをしましょうとか、
フィードバックはどういう風にしましょうとか。
あったっちゃあったけど、
その場面が用意された中でどうコミュニケーションしましょうってあったけど、
日々どう自分がマネージャーとして振る舞うべきなのかみたいなのは、結構自由演技っていうか、
任せられてるっちゃ言い方あれだけど、でも結構放り込まれる感じで。
それはもう間違いない。
やりながらって言うと、よくわかんないマネージャーの犠牲になる部下がいるわけじゃない。
それこそ自分がこれまで経験してきたマネージャーの姿の中から、
これはなりたくないとか、こういうのいいなみたいなところを盗んでいく。
スピーカー 1
自分で盗んでいきながら、それをやっていくっていうか。
スピーカー 2
それって自分が受けてきたマネージャーの当たり外れによって、
自分のマネージメントのやり方が、
でもそれわかんないじゃん。
たまたま自分はそれが良かったけど、
相手が違うと、そのやり方が本当にいいのかっていうのも、
自分が良かったから、そのやり方でやるっていうのが、
教育と同じでさ。
もちろん研修はあったし、さっきユコちゃん言ったみたいに、
体系立てて学んだような記憶は忘れてるだけかもしれないけど。
ないよ。
スピーカー 1
良い先輩や悪い例を見ていく中で、
今、これいいな、今度自分もやってみようって盗っていくじゃないですか。
それってしまう引き出しが欲しくないですか。
今、なぜそれがいいと思ったのか。
これは今言った式闘魚管理の3つの大きな棚の中に小さな引き出しがあって、
スピーカー 2
ここの引き出しの要素だよねっていう風な整理ができるので、
スピーカー 1
だからダメなんだ、だからいいんだっていうのが整理しやすいんですよ。
スピーカー 2
しかも3つっていうのがいいですよね。
スピーカー 1
3つだと覚えられるじゃないですか。
ワンワンって手段であって、
式闘魚管理っていう手法の中の何を達成するための手段なのかっていうのが、
分からないとダメで、大きくは2つなんですよ。
1つは式の中でいうビジョンを与えていくということなんですね、目的。
今一緒にやってる仕事はこれが目的だよね、目標だよねっていうのって、
聞いてるようで分かってるようでどんどん連れていくんで、
それをちょっと整えるっていうためのワンワンと、
もう一つは働きかけです。
これによってあなたが、この闘魚です。
闘魚で働きかけの中で、
あなたに対してなぜそもそもあなたがこのチームに必要なのか、
なぜ所属していって、
それによって我々会社はこういうことを期待してるから来てもらった。
逆にそれを達成することであなたにはこういうものが与えられますよね。
自らスキルが伸びますよねっていう確認工具。
これが働きかけなんですね。
そのためにワンワンやるんですよっていうと、
この棚のこの引き出しのスキルなんだっていうのが分かると、
スッと入ってくるはずなんですね。
スピーカー 2
めちゃめちゃすごい整備しやすいし定着しやすいですね。
この式のお話もそれこそ会社の中で、
何か業務を送るときに目的をちゃんと、目的とか背景みたいなのと、
セットで振る。
それは多分ずっと言われてることだからやるし、
でもその目的設定がすごい式に過ぎて伝わらなかったり、
みたいなことをミスしちゃう人も多分いると思うんですけど、
でも大体の人が目的背景をちゃんと理解してもらって振るっていうのは、
何かやらなきゃいけないこととして覚えてる、理解してると思うんですよ。
でもそれを式というカテゴリーの中の一つの、
やるべきことだよっていう風に自分の中にしまうことで、
すごい定着するというか、
スピーカー 1
空落ちしやすいですよね。
スピーカー 2
なので、そういう整備の仕方がすごいいいなと思って。
スピーカー 1
日本のマネージャーを作っていく仕組みっていうのも罠がありまして、
やっぱりプレイヤーとして優秀な人が、
マネージャーとして優秀かっていうところって、
皆さん分かってるんです。
そうじゃないっていうのは分かってるんですよね。
だからプレイングマネージャーっていうのができてしまって、
自分で何でもやっちゃう。