1. Dialogue cafe
  2. #45-1 服が好きならここに行け..
2024-06-19 41:24

#45-1 服が好きならここに行け!日本最古にして最大のファッション専門学校のすべて【ファッションに恋して ゲスト:文化服装学院専任講師 澁谷摩耶さん】

▼内容:
夫の姉の友達/創立101年!世界的デザイナーを輩出するファッション専門学校/服作りから生産・流通・モデルまで!ファッション産業全体をカバー/好きなものと売れるもの/若き才能の競演!在校生によるファッションショー/徒弟制が主流のスタイリスト/世界観を表現する舞台衣装/クラス担任が就職も手厚くサポート/社長自ら青田買い⁉アパレル企業からの熱いまなざし/ファッションの歴史は繰り返す/服を作るなら素材を学べ

▼出演:
ゲスト
澁谷摩耶さん(文化服装学院専任講師、ファッションディレクター、1児の母)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)

▼関連エピソード:
#10‐3 年齢も国境も領域も縦横無尽!やりたいこと、ひとまず全部やってみた
#20-3 米国大学事情も!あなたの知らないアカデミアの世界
#21-1 東大卒、元劇団四季、そしてゲイ!薫ちゃんが薫ちゃんを認めるまで
#22-1 バイオリンの街クレモナのリサさん
#24-3 恐れず進めよ!ITエンジニアは世界の働き方強者

▼番組への質問・感想はこちらまで

00:01
スピーカー 2
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
今日はですね、また新しいゲストをお呼びしているんですけれども、私のお友達、お友達と呼んで良いですか?
スピーカー 1
もちろんです。
スピーカー 2
渋谷摩耶さんです。
よろしくお願いします。
渋谷さんはですね、文化服装学院っていうファッションの専門学校で先生をやっていらっしゃって、それ以外にもご自分でもお洋服のデザインとか、あとテキスタイル、この生地のデザインですよね。
生地のデザインをお友達とみんなでやっているっていうか、私はなんかディレクションするっていう感じですね。
ファッションブランドというか、ディレクターをされてたりとか、いろんな活動をされていてですね、私たちはビジネス系のバックグラウンドなんで、アーティスティックな部分もあるし、ものづくり、ハンドメイド、ものづくりみたいな世界って、ちょっとそういうところと離れた、割と私たち乾いた。
割と効率重視な業界にいるので、そことはまた違うちょっとバックグラウンドを舞った方のお話を聞きたいなっていうので、渋谷さんに今日は来ていただきました。
楽しみです。
よろしくお願いします。
もともと渋谷さんとはですね、私の夫のお姉さんのお友達っていう。
ちょっと長いけどね。
お姉さんとはどういう。
スピーカー 1
たまたまですね、私が未宿に住んでいて、未宿にH東京っていうハンカチ屋さんがあるんですけど、そこの近くに住んでいて、そこの当時店長をしていた子が文化服装学院の時の同級生で、その子の親友がお姉さんだったんです。
スピーカー 2
そういう感じ。
スピーカー 1
ハンカチ屋さんに行くとお姉さんがたまにいて、みんなでご飯食べる。
なるほど。
そのうちに旦那さんも一緒に来て、みんなでワイワイしつつ。
スピーカー 2
旦那さんすごい兄弟仲良い。
スピーカー 1
結構仲良いんですよね。
スピーカー 2
だからお姉さんつながりの友達とか渋谷さんだけじゃなくて、他にも私。
スピーカー 1
珍しくないですか。
でも二人ともお互いをリスペクトみたいな。
スピーカー 2
最近はあまりないけど、二人で飲みに行ったりとか兄弟で。
うちは弟と全然そういうのないから、そういうのないの?みたいな。
03:04
スピーカー 2
冷めてるね、みたいな。
そっちのレアな方が違ってるけど。
年も一個違いで、それでそんな仲良い兄弟ってあんまりとか思うけど。
スピーカー 1
でも二人ともすごく穏やかだからっていうのもあるのかもしれないですからね。
スピーカー 2
本当に穏やかで。
だからそういう夫つながりで、ここ10年ぐらいでお付き合いとしては。
最初に渋谷さんとお会いしたというか、渋谷さんのお家で。
ホームパーティーですね。
スピーカー 1
ホームパーティーといえば料理教室。
スピーカー 2
そうですね。
料理人の方を、レストランのシェフの方をお呼びして、
みんなで魚をさばいて食べる会みたいな料理教室に、
夫と一緒に参加したんですね。
結構人が、あの時何人ぐらいいただろう?
10人以上はいましたよね。
スピーカー 1
10人ぐらいはいましたね。
スピーカー 2
結構そういうイベントがお好きなんですか?
スピーカー 1
私実家がお寺なんですけど、
常にいろんな人たちがお家にいるっていうのがベーシックで、
年に何回もいろんな行事があって、
その度に50人とか60人とかを、
方々にお母さん、うちの母が料理作ったりして振る舞うみたいなのが普通だったので、
人を呼ぶっていうのがすごく私が好きで、
1ヶ月に1回ぐらい、
ゆう子さんと出会った料理教室は結構集大成みたいな完成形だったんですけど、
最初の頃は5,6人呼んでワインワインだったんですけど、
コンスタントにやるうちに、
じゃあ、異業種交流をうちでやったらいいかなみたいな感じで、
この人呼ぶんだったら、あの人呼ぼうみたいな感じで、
家の中で異業種交流会を定期的にやっているっていうことを、
20代後半ぐらいから、7,8年ぐらいしてたっていう感じです。
スピーカー 2
渋谷さんすごいオープンな感じの方なんですよ。
ポッドキャストなんで見えませんけど、
渋谷さんお洋服ね、今着てらっしゃるのも自分でデザインされたものですか?
スピーカー 1
デザインしてはないんですけど、パンツとジャケットは自分で縫ったものですね。
スピーカー 2
自分で縫ったもの。生地を買ってきて縫うんですよね。
基本自分で作った服ばっかり着てるんですか?
スピーカー 1
半分ぐらいが。これは風呂敷で作ったものです。
スピーカー 2
風呂敷で作ったジャケット?
確かに、ちょっと風呂敷っぽい感じの生地。和風な生地を使っておしゃれに。
確かに、見ないよね。
06:00
スピーカー 1
割とカラフルなデザインとか。
スピーカー 2
マリメッコが好きだっておっしゃってた。
ああいう鮮やかなカラフルでポップな元気が出る。
そういう感じのものが、本当に渋谷さんの人柄をデザインに移したような、
そういう感じの方だなって私は思ってるんですけど。
今日は渋谷さんがお勤めの文化服装学院のお話とか、
あとファッション業界の話とか、
あとさっきチラッとお寺生まれだって、
お寺生まれからのファッションになぜみたいな、
結構白黒の世界じゃないですか。
お寺のわびさびな世界じゃないですか。
そこからこのポップな感じにどう移ったのかみたいな話もめっちゃ聞きたいなと思っていて、
ちょっと順を追って聞きたいと思うんですけど。
まず文化服装学院です。
スピーカー 1
これすごく歴史あるファッション専門学校ですよね。
今年101年目になります。
大正時代。
そうですかね。
すごい有名なデザイナーの方を輩出している。
山本陽司さんとか、健造さんとか。
こしのじゅんこさんとか。
そうですね。こしのひろこさんとか。
あと最近黒コーチさん。
マメさんとか。
スピーカー 2
ユニフロとコラボ。
一人でね。
すごい早々たる感じじゃないですか。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
お寺生さん自身もそこ出身なんですか。
スピーカー 1
そうです。文化服装学院を出て、そのまま助手になって、今は講師になっているという感じなんですけど。
なるほど。
スピーカー 2
学生からもそのまま先生なんですね。
スピーカー 1
そのまま先生なんです。
21年目。
スピーカー 2
教えているのは、主に何を教えていらっしゃるんですか。
スピーカー 1
教えているのは、服作りですね。
学生たちが持ってきたデザインを見て、こういう風に型紙を書いたらいいんじゃないかというアドバイスをして、学生たちに作らせて、
更に縫う時に、こういう布だったらここを気を付けてねとかポイントを抑えながら完成まで導いていくということを基本しています。
なるほど。文化服装学院ね、すごいいろんなファッションにまつわる学科、コースがいっぱいあって、服を作るのも多分いろんな分業があるじゃないですか。
スピーカー 2
デザインもあれば、そういった型紙を縫ってとか、それだけじゃないんですよね。
スピーカー 1
それだけじゃないんですよね。
うちの学校ってトータルでいろいろあるんですけど、大きく4つのグループに分かれていて、2つのグループが服をメインで作るっていうところなんですが、
09:00
スピーカー 1
修行年風も1年から4年まであって、いろんな学び方ができるっていうのがあるんです。
スピーカー 2
1年から4年っていうのは、生徒が入るときに選べる?
スピーカー 1
選べるんです。
そうなんですね。
ちなみに1年っていうのは、大学を卒業してきた人に向けて1年間でまるっとキュッとやるって勉強するっていうコースが
副職研究科っていうのがあるんですけど、それ以外は2年課程で一応全部トータル終わるよっていうコースから
3年生、私はよくここのファッション工科専門課程っていうところにいるんですけど、
1年生はベーシックを教えてから、2年生になるとデザイナー育成コースと、パターンな育成コースと、商品企画とニットとみたいな感じで
さらに2年間職能に合わせてさらに専門的に学ぶコースというのと、あとは4年生の大卒と同じような感じに勉強できる4年生のコースというのもあるんです。
結構複雑ですね。
スピーカー 2
選ぶときに皆さん、高校出て入ってくる人が多いんですか?
スピーカー 1
そうですね、多いです。半分以上。
自分はこんなにいろいろある中で何をやりたいのかなとかって結構選ぶのが大変な気もするんですけど。
そうなんですけど、ちなみにこの服を作る以外のところに関しても流通家っていう、例えばスタイリストになるとか、バイヤーになるとか、
あとはEC関係のパソコンを使える、EC関係の仕事に就く人とか、モデルになるコースとかもあるんですけど、
スピーカー 2
服を作るところも流通のところに関しても、1年生はベーシックを学びましょうみたいな感じで、まずみんなで同じことを学ぶ。
スピーカー 1
服装かっていうところはちょっと家嫌いなんですけど、それでさらに1年間勉強する中で、本当は例えばスタイリストになりたかったけど、
勉強してたら私それよりもバイヤーになりたいとか、モデルになりたいみたいな感じで、頭で思い描いたものと自分ができるものっていうのがちょっと変わってくると思うんですよ。
2年生になるときにようやく好きなことに選ぼうみたいな風になるところが、うちの学校は今の状況が多いので。
それすごい良いですよね。
そうなんですよ。
スピーカー 2
やっぱり分からないっていうか、分かりやすい職の方に最初結構みんな…
みんなデザイナーとかになりそうだね。
スピーカー 1
けど実際こうやってみたら、自分が面白いって感じるものは別のことだったりすると、こういう仕事もファッションの中にはあるんだみたいなことも分かりそうだし。
やっぱり服を作りたいっていう子は、もう8割型デザイナーになるみたいな感じで来るんですけど、
12:06
スピーカー 1
クラスの周りの子を見るとめちゃくちゃ絵が上手い子とか、感性がすごい子とかがいると、
いや僕はとか、私はそこまでじゃないとか。
あとはデコラティブな服が好きっていうよりは、普通にファンウェアみたいなものの方が好きだってなると、
デザインではなくて、例えば商品企画かなとか。
なるほどね。
自分の中である程度、私はこうじゃないんで、消去法で、積み分けも自分たちでできてくるってある程度。
スピーカー 2
確かに。
私は常日頃思ってたんですよ。
ファッションの専門学校デザインとかだったら、ちょっと前衛的とかモードな感じとかっていう、
なんかそういうイメージあるじゃないですか。
そういうのをみんな勉強するのに、でも世の中で売ってるものはめっちゃコンサバなものとか、
いろんなバリエーションがあるから、
じゃあファッションを勉強してきた人は、みんな本当は前衛的なものを作りたいけど、
妥協して私はこれを作ってるみたいな、そうはならないのだろうかと思ったりしてたんだけど、
別に学んでる人もいろいろだっていうことですよね。
好みとかも含めてね。
スピーカー 1
モノトーンが好きな人もいれば、デコラティブが好きな人もいれば、本当に様々で。
でも壁にぶち当たるのが、自分の好きなものを作って売れるのかっていうのが、
やっぱり彼らの中で一番大きな壁なんですよね。
本当だったら、自分の名前を感じて自分のブランドを作って、
スピーカー 2
作家っぽくなっていきたいっていう気持ちは。
スピーカー 1
好きなものを書いて作ったら売れるっていうのが、一番ハッピーなのかもしれないけど、
でもそうは、社会はうまくいかないもので、
どこかしら妥協して売れるデザインにシフトしていかないと売れないよっていうのを、
2年間とか3年間かけながら、我々が修正していくっていうか、
こうだよって、そうじゃない?みたいな。
スピーカー 2
確かにね。すごいよくわかる。
でも確かにアパレルって、アートの要素と商業的なもの、ビジネスのものの、
やっぱり混ざるというか、その境界線がすごく、
でも実際はね、産業があっての、そこに支えられて、
作家性の強いものとかがあるから、
スピーカー 1
純粋にピュアにアートとかとは違うからこそ、
スピーカー 2
だからこそすごい尖った才能がなくても、
そういう仕事に就く人っていうのも当然いらっしゃるってことですよね。
そうじゃないと作業がスリッチしない。
さっきの4つも出て、2つ、服飾の方がメインと、
スピーカー 1
で、ファッションユーツと、
あと工芸っていうのがあるんですよね。
ブラックとかシューズとか、ジュエリーとか、
15:02
スピーカー 1
あとはテキスタイルっていう工芸的な身につけるもの、
あとジュエリーとかもあるんですけど、
そういうものを専門に学ぶのは今は2年コースで、
前は1年同じものを学んでから、2、3年生で同じように選択できたんですけど、
数年前から最初からシューズはシューズみたいな感じで、
専門的にすごく学べるんですけど、
1回入っちゃうと、次に転換をしたいってなると、
1年後みたいな感じになっちゃうので、
ある程度みんな絞り込んで入ってくるというか。
スピーカー 2
大学を出てから来る人って、
その大学で美大とかそういうことを勉強してきた人が多いんですか?
スピーカー 1
結構多いですけど、
普通に文学部の人とか経済学部の人とかっていうような、
普通の一般大学の人たちもいます。
そうなんですね。
最初は本当に針も持てないところから、
最後はドレスを作ってファッションショーまでするんです。
1年間で。
スピーカー 2
あのファッションショーって、
詳しくない私でも知ってるというか、
すごいイメージが華やかな。
あれは4つの課程とか関係なく、
皆さん何かしら作品を出すんですか?
スピーカー 1
ファッションショーは。
1年間に大きなショーが、
カリキュラムショーだと2つあって、
1個目が新入生を歓迎するためのファッションショーっていうのが、
5月の中旬ぐらいにあって、
それは家庭ごとに、
福祉職家庭の1年生の人に、
福祉職家庭の上級生がやる、
高科の上級生が高科の1年生にやる、
みたいな感じで、
スピーカー 2
家庭ごとに、
スピーカー 1
家庭の1年生に向けてショーをするっていうのが、
5月にある一大イベントで、
2月の下旬から3月の上旬には、
今度は卒業制作ショーっていうのが、
また新たに。
スピーカー 2
多分それをご覧になっているのかもしれないですね。
先月か先々月ぐらいにね、
またまたNHKでね、
100カメっていう、
スピーカー 2
100台のカメラを置いて、
いろんな視点から一つの物事を取材する。
それでね、文学総学院が出てたんですよ。
そのまさにファッションショーの準備をしている、
学生さんの制作しているところに、
いろんなところにカメラがあって、
それを見て、
渋谷さんの話を聞かなきゃって、
すごい思ったんですよ。
すごい面白かったの。
スピーカー 2
面白かったですね。
スピーカー 1
なんていうか、青春。
スピーカー 2
暑かったですね。
物作りに欠けるね。
すごい良いなと思って、
目的を持って学校に入ってきて、
やっぱりファッションが好き、
物作りが好きっていう人たちが、
自分を表現するための、
すごいこだわりをね、
18:00
スピーカー 2
みんながそこに情熱をかけているのが、
同じ世代の20歳前後ぐらいの大学生の子で、
ここまで一つのことに集中できる子ばかりではないじゃない。
なんとなくモラトリアムみたいな大学生。
一般的な大学生。
自分を振り返るとね、
そうだったなと思うから、
やっぱりこういう目的があるっていうのは、
すごい素晴らしいなって思ったんですよ。
やっぱりみんなそういうテンションで、
そのショーには関わるんですか。
スピーカー 1
そうですね。
コースによっては選抜されるところもあって、
人数が多いので、
全員が出るクラスもあれば、
かによっては100人の中から50人だけね、
みたいな風になることもあるので、
やっぱりそこでは切磋琢磨というか、
負けないぞみたいな感じで作ってたりしますね。
グループ制作というよりは基本個人制作なんですか。
基本個人なんですけれど、
私が去年担当していた商品企画の
インダストリアルマーチャン大臣課っていうところは、
新規ブランドを立ち上げて、
みんなでグループ制作で、
ワンシーズンの商品企画をやっていくまで
作るっていうコースなので、
そこに関してはグループで5,6体作る
っていう感じのところもあります。
でもほとんどのコースは基本1人1体か2体か、
多い人は3体みたいな感じで、
そこの卒業制作賞に出して最後卒業するみたいな。
スピーカー 2
やりきった感じですね。
あれって、学校卒業した後は
皆さんファッション系のお仕事に就くんだと思うんですけど、
デザインをやるって言ったら、
アパレルの会社に就職する人が多いんですか。
スピーカー 1
そうですね。会社に就職一旦して、
そこから何年間か仕事をしてから独立っていう人もいたりしますし、
少なからず最初から自分でやるっていう方も中にはいます。
そうなんですね。
スピーカー 2
そういう賞で表彰されるとか、
何か目立つみたいなことっていうのは、
就職とかもみんな意識したりしてるところはあるんですか。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
神奈美市もそうではない?
スピーカー 1
神奈美市もそうではないですけど、
やっぱり拍がつくっていうか、
就職する時に何とか賞を取りました。
っていうのは履歴書に書けたり、
あとは面接の時には作品を持って行ったりするので、
ポートフォリオとか生の写真の作品を持って行って、
自分のアピールをするっていう時に、
この作品は何とか賞を取った作品です。
みたいな風に言えるかなと思います。
スピーカー 2
形に残るっていうのがまたいいね。
21:00
スピーカー 2
自分の作品って言えるものを生み出すって、
すごいね。
ちなみに渋谷さんは在学中、
ファッションショーって出品されたわけですか?
スピーカー 1
そうです。
スピーカー 2
どんなものを作られたんですか?
スピーカー 1
信じられないと思うんですけど、
白と黒なんです。
スピーカー 2
そうなんですか?
スピーカー 1
そうなんです。
私が行ったところは、
先ほど言った商品企画のコースなので、
5人のチームで商品企画をやってたんですけど、
ドレッシーなスーツのブランドを
みんなで企画したので、
白黒のパーティードレッドとか、
パーティーに着るようなスーツを
作ったりとかしてましたね。
スピーカー 2
わりと市販できるようなものを
スピーカー 1
意識してるってことですか?
そうですね。
高級なスーツみたいなブランドを
やってたんですよ。
スピーカー 2
意外です。
意外ですよね。
スタイリストのお仕事に
使われる方とかもいるんですか?
スピーカー 1
います。
スピーカー 2
例えばそういう仕事は何かになるんですか?
スピーカー 1
そのところに関しては、
ファッション流通専門家庭の
ファッション流通家っていう、
ちょうど私今年そこに
確認したんですけど、
移動したんですけど、
そこの1年生を出てから、
2年生にスタイリストコースっていう
コースがあるので、
そこでスタイリストの実習と
知識を学んで、
在学中からインターンもできるので、
インターンで何々さんっていう
スタイリストのアシスタントに着く
みたいな形でやる場合もあるし、
あとは東京衣装さんとかっていう
衣装の会社の中にある
スタイリスト部みたいなところに
就職をするっていう場合もある。
なるほどね。
スピーカー 2
大きく2つあるって感じですね。
スタイリストってやっぱり
スピーカー 1
個人でやってらっしゃる方が
スピーカー 2
結構多いですよね。
そういうイメージはありますよね。
スピーカー 1
個人だとアシスタントの大抵、
さらにそこの下に
アシスタントのアシスタント
みたいなのがいるので、
一番下になっちゃうと、
3ヶ月とか4ヶ月は
その期間でお金があげられません
みたいなのも
あんまり大事には言えないですけど、
あったりするので、
地方とかから出てきて
そういう風になりたいっていう人は
なかなか折り合いがつかなくて
親御さんからまだ
仕送りをしてもらってるっていう
2,3年はみたいな人もいますし、
逆にもう卒業したら
もうお金は出せないってなると
そのスタイリストを諦めて
まずはショップの販売員になって
それを温めてから
またスタイリストの道に
みたいな子も中にはいるんですよ
スピーカー 2
結構デッチ
スピーカー 1
そうそうそう
24:00
スピーカー 1
デッチボーカル
今なんですね
そうなんです
なくはないというか
スピーカー 2
でもやっぱり
スピーカー 1
学校で学ぶこととは
スピーカー 2
やっぱり違うんですよね
スタイリストに実際ついて
アシスタントでやっていくのは
経験としては両方ないと
スピーカー 1
難しい感じ
そうですね
やっぱりどういう風に
仕事が流れるのかっていう
一連の流れを
アシスタントについて
この時はこうやるんだ
リースはこうやるんだ
っていうのは
やっぱり分かってないと
できないです
何よりも
物を借りるのに
どういう風に
どこから借りるのか
っていう風なのも
やっぱり分からないと
捨てがないと
やっぱり借りれなかったり
ビジネスルームに
入れるようになるとか
ビジネス会社と
アポイントを取るとか
っていうのも
やっぱり複数の人たちが
分からないような
流れっていうのがあるので
そういうのはやっぱり
経験を積んで
信頼関係を得て
ようやく借りれるところが
スピーカー 2
増えてくる
スピーカー 1
みたいな感じで
人対人なんですよね
スピーカー 2
ビジネスだけど
結構
繋がりが
スピーカー 1
そういうことですよね
スピーカー 2
確かにね
いろんなブランドと
お付き合いをして
どこにどんなものが
あるかっていうこと
世の中にまだ
出てないものとかを
知らなきゃいけない
わけですもんね
お店で買い物するのとは
またちょっと違いますもんね
スピーカー 1
あとは
プレス会社
みたいなのもあるので
いろんなブランドの
新作の商品が
ストックのプレスルームに
バーンと置いてあって
そこから借りれる
っていうシステムもあるので
一つ一つっていうのも
ありますし
そのプレスルームと
仲良くなるというか
信頼関係を得て
じゃあ例えば
5月の20日の日の
この時間には
絶対これが借りたい
っていうときに
他の人もいる中で
じゃあ最優先で借りれるのか
スピーカー 2
っていうと
スピーカー 1
やっぱり信頼関係だったり
とかするのも
きっとあると思うので
人対人で
コミュニケーションを
よく取って進めていく
みたいなのが
重要なのかなというか
スピーカー 2
知らない世界
スピーカー 1
あと
スピーカー 2
映画とか舞台とかの
衣装あるじゃないですか
スピーカー 1
例えば
スピーカー 2
どうやってね
スピーカー 1
ああいう衣装を
スピーカー 2
作る人たちって
何を学んで
この衣装作りに
入ったのかなと思うんですけど
例えば
そういうのやりたいとか
と思うと
スピーカー 1
何かになるんですか
そういうのが
服職専門課程の
服装課
ここは2年コースなんですけど
卒業してから
もう1年専攻課で
3年間学べるコースだったり
私のいた
ファッション工科専門課程の
3年生のところ
27:01
スピーカー 1
どこかに行って
服作りを基本学んで
っていう人が
行くことが多いですね
特に最近は
劇団式に入りたい
スピーカー 2
っていう人が
確かに舞台で
世界観を表現する衣装って
また普通の服とは
違いますもんね
小林幸子みたいなね
あれは衣装なのか
装置なのか
大道具みたいな
でも確かに
アーティストが着る衣装とかも
またちょっと違いそうですよね
スピーカー 1
でもやっぱり
衣装部みたいなのがあって
そこにちゃんと
正社員で入れるみたいなところって
ほとんどやっぱりないですよね
例えばオリエンタルランドのところとか
それもオリエンタルランド
本体ではなくて
子会社みたいなのとか
あとは本当に劇団式と
あと数社ぐらいで
なかなかその
大きく手広くやっている
っていうところはないので
個人の何々さんとか
そういうことが結構多くて
だからなおさらなおさら
間口が狭いのに
やりたい人は
どんどん増えているみたいな
スピーカー 2
そういう方向に
ぼんやり行きたいなと思っても
どこからそこにアクセスすればいいか
普通のそういう専門学校とかに
行ってなくて
高校出て
今から大学出て
どう就職活動したらいいかも
スピーカー 1
わかんないですよね
スピーカー 2
やっぱこういう
先輩もいて
先生も
こうしたらいいよって
教えてくれて
っていうんじゃないと
たどり着けない感じ
なかなか細分化された
スピーカー 1
世界なんだ気がしますけど
スピーカー 2
これでも結構
そうするとスキルを
もちろん磨いていく
っていうことプラス
就職っていうか
仕事するっていう時に
本当にいろんな選択肢がある
スピーカー 1
個人も含めて
スピーカー 2
その辺とかも結構
相談にのったり
サポートするんですか
学校で
スピーカー 1
うちの学校に関しては
クラス単人制なので
50人とか60人ぐらいを
2人で見る
みたいなのが基本なので
ホームルームの授業があったり
あとはお昼休みとか
放課後に
何かある時には
じゃあこうしてみようとか
今こう悩んでるんだったら
じゃあここに
聞きに行ったほうがいいよ
っていうような
相談を密に取ることが
できるっていうのが
うちの学校の強みというか
一人一人に合った
就職先を
ちゃんと考えてあげる
みたいなのを
すごく手厚くしているっていうのが
巡りというか
我々が頑張っているところ
スピーカー 2
専門学校って確かにね
単人とかがいて
みんな同じ方向のね
目指してるものとかがあって
高校とも違うけど
大学ほど
大学ってゆるい
30:00
スピーカー 2
みんな好きな授業を
取ってるから
あんまりずっと一緒にいる
クラスの友達とかもいないし
単人もね
必ずしもそういう存在
いなかったりすると
薄いじゃない?
学校来るも来ないも
本人次第みたいなことあるけど
結構
スピーカー 1
基本は毎日
スピーカー 2
朝から夕方まで
授業があって
っていう感じですよね
割とみっちり
カリキュラムがあるって感じ
スピーカー 1
水曜だけ午前中授業なんですけど
それ以外は
4時40分まで
朝は9時20分とか
スピーカー 2
みっちり
高校みたいな感じ
スピーカー 1
教室に学生たちが座ってて
我々が移動する
中学生みたいな
形勢がどんどん変わって
スピーカー 2
授業をする
すごいね
手に触付けるっていうかね
自分の力
スキルを身に付けて
その方向に行くっていうのは
専門学校って
ぼんやり大学行くより
いい子も絶対いると思うよね
本当に思うよね
なんとなく大学行って
一応経済学部なんだけど
でも何勉強したっけ
みたいな子も
多分世の中
いっぱいいるから
あと進路指導
キャリア相談室とか
キャリアセンターみたいなのも
大学にもあるけど
それは自分で
行かないと聞けないしね
行ったことないもん
私行ったことないもんね
大学は
あまり当てにしてなかった感じもあるけど
行って何を言うって
今時はもしかしたら
あるのかもしれないけど
そういうイメージがあって
その辺やっぱ専門学校は
結構しっかりサポートするっていうか
お預かりしてますみたいな
そういう感じもあるかもしれない
つけたい
スピーカー 1
うちの学校は大きいので
100年くらいの歴史もあるので
いろんなところに卒業生がいるんですよね
いろんな企業に
なのでこの学校から
取りたいとかっていう風に
直接我々教員にアポイントを取って
相談に来たりとか
スピーカー 2
推薦みたいなのもあるんですか
スピーカー 1
そうですね
社長さんがわざわざ見学に来て
ここから取りたいから
こういう取り組みしていきましょう
スピーカー 2
みたいなのが随時あったり
スピーカー 1
授業の間にはそういう方々と
お話し合いをして
その条件に見合った学生を
何人か揃えて
歴史を持ってきますみたいな
あとは面接お願いしますみたいな
最上級生のクラスの担任とかは
結構多いですね
企業側からしても
スピーカー 2
しっかりちゃんとみっちり勉強して
そこに志を持っている子だったら
スピーカー 1
そこにアクセスしたいですよね
そうですよね
33:00
スピーカー 1
特にやっぱり辞める子が多いんですって
2,3年で辞めるとか
という子が多いので
やっぱり食い止めたいからこそ
わざわざ社長さんが来たりするんですよ
人事担当者だけじゃなくて
どういう勉強しているのか
僕が見たいみたいな感じで
去年私も最上級生を担当していたので
結構いろんな有名な会社の
人事担当者の方とか
社長さんが授業を見に来られて
アパレル系の
アパレル系の
それで撮りたいとか
言ってもらえるようになったというか
やばい話なんですけど
スピーカー 2
例えば社長さん来られて
どういうところを見るのかって
例えば即戦力として
ファッションビジネスに入った時に
すぐに動けるようなスキルを
すでにこの過程の中で
ちゃんと身につけているのかどうなのか
みたいなところなのか
各ブランドとか各会社とかで
スピーカー 1
やっぱり世界観がそれぞれあるじゃないですか
スピーカー 2
そことの親和性とか
どういうところを見るんですかね
スピーカー 1
そうですね
きっとコースによって
違うのかもしれないんですけど
賞金企画のコースに関しては
即戦力になるような
どんな授業をしているのかを
授業が見たい
こういう授業を受けているんだったら
能力があるから撮っていこう
もちろん親和性がある人っていうのは
あると思うので
我々もやっぱり
フェミニーなブランドが多いところだったら
可愛い女の子を送り込もう
みたいなのは
僕の了解でしたりとか
スピーカー 2
っていうことはしますね
授業ってそれだけみっちり
毎日夕方まであるっていうことだと
いろんな仮に授業があると思うんですけど
服を作るっていうことの周辺とか
あるいは直接は関係ないけど
こういうことも学んどくといいよとか
ユニーク結構面白い授業とかって
こんなのあるようになります?
スピーカー 1
ファッション史は必ずみんな学びます
歴史ですね
歴史って結構繰り返しているので
ミニスカートが60年代に流行ったら
また流行るとか
2000年代に流行ったものがまた2020年に来るとか
こうやっぱり時代が繰り返すので
いろんな西洋服装飾から和服から
いろんなことを学んで
それを考えた上で
自分はどういうものを
今まで買った中のものをプラスして
アウトプットするのかっていうのを
考えるのがやっぱりファッションデザインだと思うので
自分がただボートじゃないですけど
普通に着てるだけだと
やっぱりいいものは出てこない場合が多いので
36:01
スピーカー 1
ある程度いろんなソースを頭にインプットしてから
それをどう自分で咀嚼して
アウトプットするかっていうことを
考えさせるために
ファッション史っていうのは
1年生からしっかり勉強している
あとは素材っていうのもすごく大事なので
素材ってポリエステルだったらどうなのか
綿だったらどうなのか
薄い布だったらどうなのか
厚い布だったらどうなのか
素材開発っていうのは
特に日本はすごく力を入れているところなので
どんどん新しい繊維が出てきて
いろんな機能が出てきて
その踏まえてどうデザインするのか
さらにそれをどう縫っていくのか
踏まえてやっぱり素材っていうのを
しっかり勉強してほしいっていうのもあるし
さらに卒業生もやっぱり
卒業してから
もっと素材を勉強しておけばよかったって
80%くらいの人が言うんですよ
もっとやっとけばよかったっていうぐらい
やっぱり服を作る上で
素材っていうのは根本にあるものなので
それをしっかり勉強してもらいたいなとは思って
スピーカー 2
素材メーカーさんとかと一緒にやってみたり
スピーカー 1
例えばサンプルとかやったりとか
スピーカー 2
そういうコラボじゃないですけど
スピーカー 1
研究とかあったりあるんですか?
例えば大手の繊維メーカーさんと
新しい素材があるので
そこにプリントをして
もう少しポップにした状態で
商品提案をしたりとか
新商品の素材のプレゼンテーション用の
服を作るためのデザインをしてくださいとか
あとはプリンターの機械の会社さんとかだと
新しい機械ができたので
自分たちのデザインでその文字をプリントして
商品作ってくださいとか
卒業制作にどうですかみたいな風に
持ってきてくれて
企業さんとしては新しいデザインが載った
いい雰囲気の作品が隣にあって
自分たちの会社の新商品もあって
これってこういう風になりますよっていう
最終形も見せられるようにアピールできるので
こちらとしても製品を作る文字を出してもらえるし
ウィンウィンでこうやっていくみたいな
コラボレーションも結構ありますよね
なるほどね
スピーカー 2
素材すごい進化してそうですよね
スピーカー 1
進化してますね
特にアウトドアウェアとかって
買い物に行くとものすごいタグついてますよね
いろんな商品タグというか機能タグみたいなのが
そういうものがすごいたくさんあったりとか
ゴアテックスであるとか
いっぱいきっとあると思う
スピーカー 2
確かにね
39:01
スピーカー 1
それをどういう風なデザインにしたら
本当にその機能が100%というか
100倍以上に効果が出るのかっていうデザインも
なかなかアウトドアウェアはすごい面白い
そんなところに穴が開いて
なんでなんだろうとか
ここにジッパーがあって
ここに風呂が入っている
いつもは使わないから
ジップの中にしまおうみたいな
確かに
アウトドアウェアを市場調査するのが
スピーカー 2
すごい好きなのかな
スピーカー 1
個人的に
こういう風に塗っているんだ
こういう機能性があるんだっていうのは
スピーカー 2
なるほどね
確かにね
デザイン云々ということだけじゃなくて
機能みたいなところからハイライトされる
そういうアパレルのものが
最近増えた感じがしますよね
ヒートテックやら
そういう
機能性を売りにして
それがデザインで
どう最大化されるかみたいな
あるいは作り方
縫い方みたいなもので変わるとか
そういうことですよね
なるほど
面白いね
深いね
何も考えずにただ消費だけをしていた
スピーカー 1
結局
我々作っている人たちの
消費者にはどうやったら伝わるのか
ほとんど伝わらないから
どういう風に伝えていくのか
内部の人たちは
販売員さんに託して
スピーカー 2
一生懸命売ってもらうという
スピーカー 1
現状があるんですけど
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
非常に面白いですね
スピーカー 2
文化服装学院の話を
ここまで
主に聞いてきたんですけど
次回は
ファッション業界の話
例えば
スピーカー 1
価格がすごく下がっているとか
スピーカー 2
業界的な変化
トレンドとかも
あんまり店舗で買わないとかね
いろいろ変わってきたり
あと渋谷さん自身の
ものづくり
先生以外の活動
の部分とか
その辺りを次回は
聞きたいなと思います
ありがとうございました
41:24

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