メカ設計者のドタバタ
こんにちは、常蔵です。
Design Review FM第81回目、始めていきましょう。
このDesign Review FMは、世の中の様々なもの、主に工業製品について、
私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回はですね、科学系ポッドキャストの日の企画に参加します。
この科学系ポッドキャストの日というのは、科学系のポッドキャスターが
共通テーマについて、それぞれの専門分野でお話ししましょうという企画となっています。
今月のホストは、ドタバタ・グッドボタンさんですね。
このドタバタ・グッドボタンさんが選んでくれた共通テーマは、
ドタバタ。科学の発展におけるドタバタ劇、実験中のハプニング、
そして科学者の日常のドタバタエピソードなどをお話ししてくださいというものです。
ということで、今回はですね、メカ設計者のドタバタについてちょっとお話ししてみようかなと思います。
ドタバタするとき、それはですね、トラブルが起きたときですね。
いろいろなシチュエーションでのトラブルというのがあるんですけども、大きく分けて3つのドタバタがありますね。
1つは検証中、実験中のドタバタ。
2つ目は機械の組み立て中のドタバタ。
そして3つ目はお客様工場でのドタバタ。
ということで、1つずつお話ししていきましょう。
1つ目の検証中、実験中のドタバタっていうのは、
何かその新しい構造の機械、新しい機構の機械を設計したときに、
それの妥当性確認、ちゃんとその仕様に沿った動きをするかとか、
あと寿命が満たされているかとか、性能が出ているかとか、
そういうのを確認するために検証を行うことがあるんですけども、
検証中に起こるトラブルによるドタバタですね。
検証っていうのはある意味そういうドタバタを想定しているというか、
ドタバタが起こる前提で考えているので、そこまでドタバタしないですね。
ある意味失敗ありきというところがあります。
当然そのマイルストーンがあって、いついつまでに形にしましょうという目標はあるんですけれども、
そういうトラブル、設計を修正しないといけないとか、
仕様を見直さないといけないとか、そういうドタバタをある程度加味してリリースまで持っていくと、
そういうスケジュールにはなっていると思いますので、
ここまでドタバタしないからというのが検証中、実験中のドタバタですね。
2つ目、機械の組み立て中のドタバタ。
これは機械をリリースして量産しているとき、機械を組み立てているときに起こるトラブルによるドタバタですね。
本当に新しい設計、新規のものだと、さっきお話ししたように検証をしてからお客様の光を載せるんですけれども、
そこまでじゃない設計、新規の設計というのもあって、
ちょっとした特殊仕様だったり、他の機械からユニットを持ってきて付ける場合とか、
というのは検証を先にやるまでもないというかですね、
いきなりお客様の機械にそれを適用することがあります。
そういう場合に起きがちなのは、ちょっとしたカバー類、外装類の干渉だったりというのは、
本当は起きちゃいけないんですけれども、起こりがちで、
そういうときにどうするかというと、ちょっと干渉してしまう部分を現場で追加工で切ってもらったり、
ピッチングパンチというバンキンをパチパチ、ちょっと伝わるかわからないんですけど、
昔のキップをパチパチ切るやつあるじゃないですか、ペンチみたいなのでね、
ああいう感じでその金属の板をちょっとずつ切っていく装置があるんですけども、
そのピッチングパンチで干渉する部分をちょっと切ったり、それでちょっと追いつかないというか、
もっと大きく変えなきゃいけないときは、新しい部品、変更図、
干渉した部分の形状を修正した図面を書いて、新しい部品を特急でね、
明日、あさって持ってきてという感じで特急で手配して、急いで作ってもらってやると。
その機械の出荷する日というのは決まってますので、そこをこちらの開発のミスで、
いたずらに伸ばせないというか、どうしても必要なときはお客様とかに相談して、
出荷を伸ばすことも当然あるんですけども、なかなかそんな簡単にできないので、
そのお約束している出荷日に間に合わせるためにもう特急でね、
いろんなところに相談して何とか作ってくれという形で新しい部品を用意してやってもらうと。
そこは結構ドタバタすることですね。
あと組み立て中に起こるトラブル、ドタバタとして結構ヘビーなのが精度関係ですね。
交差機械なので主軸とか送り軸の精度、動作する精度というのが結構重要なんですけども、
その機械の検査をやっているときにどうしてもその精度が規定値に入らないという場合も当然あります。
だいたいは組み立ての方で精度再調整したりして対応するんですけれども、
どうしても変な挙動をしているとか、いつもと違うなというときは開発の方にも相談があって、
製造部の組立さんと一緒に調査をして、こういうことじゃないかなというので対応していくということもあります。
というのが結構製造、組立中のドタバタ。
高校受験のドタバタ
あとはお客様工場でのドタバタですね。
お客様の工場に収めた機械で何か障害、トラブルが起きたときのドタバタ。
お客様のところでトラブルが起きると、まずはサポートセンターの方に電話がだいたい行くんですね。
サポートセンターに行くか、担当営業さん経由でサービスに連絡が行くかというところで、
大体は開発の設計のほうに連絡が来る前にサービスマンのほうで対応してくれることがほとんどだと思います。
例えば消耗品が壊れたとかいう場合は開発にはすぐには来ないですね。
後から事後報告として来る場合もありますけれども、大体はサービスマンのほうで対応してくれるんですけれども、
消耗品じゃない部品が壊れちゃったとか、
消耗品なんだけど通常考えられる事業よりも早いタイミングで壊れちゃったとか、
そういう時は何か機械に異常があるんじゃないかというところで、
サービス経由で開発のほうに連絡が来ることがありますね。
そういう連絡が来ると、まずは組み立て図とか部品表とか部品図を見ながら、
ああだこうだ検討していくんですけれども、
サービスのほうから電話が入ることもあって、
電話しながらね、肩と耳の間に電話を挟んで、
電話をしながらキーボードを打って、図面番号を打って、
その図面を探して、図面を見ながらちょっとここを見てくださいねとか、
ここ怪しくないですかっていう話をしたり、
あとその図面じゃどうしてもわからない時は3Dモデルを開いて、
3Dモデルを見ながらここどうですかねって話をしたりってこともしますね。
最近はその今社員一人一人iPhoneを支給されてますので、
サービスマンからそのiPhoneのテレビ電話、なんだっけ、
フェイスタイムでしたっけね、iPhoneだとフェイスタイムだと思うんですけど、
そのテレビ電話の画面で実際のそのお客様の機械の映像を共有しながら、
その障害トラブルの状況を共有してもらって、
その場でここ見てねって話をしてみたりっていうのが結構ドタバタすることですね。
どうしてもそういう電話とかテレビ電話みたいなもので対応できないとき、
どうしてももう少し詳しい調査が必要というときは、
お客様のところへ開発が出張して、実際調査するってこともあります。
本当にもう海外のお客様の場合もあるので、海外でもうすぐ明日飛んでけっていうような場合もたまにありますね。
そういうときは本当に非常にドタバタすることですね。
というのが機械設計者、メガ設計者のドタバタっていう感じですね。
最後にちょっと個人的なドタバタ、ちょっと雑談的になるんですけども、
今私上野子が中学3年生で高校受験なんですよ。
こちらも結構今ドタバタしてる時期でして、ちょうど出願の時期なんですね。
公立高校とあと高専、あと滑り止めの私立の今3つ出願してるんですけども、
ちょうど先週ぐらいかな、先週今週で出願が終わった感じですね。
皆さん知ってますかね、最近ウェブで出願するんですよね。
インターネットのホームページ上で登録するページがあって、
そこで顔写真とか中学校とかいろんな登録をして、
ウェブで出願して受験料も払ってっていう感じなんですよね。
びっくりしましたね。
受験料もね、公立高校は確か2000円ぐらいだったんですけど、
高専は1万7000円ぐらいかかったし、私立は2万円ぐらいしましたね、出願料で。
ウェブで出願するとその後その中学校に連絡が行って、
中学校の方で必要な書類を集めてくれて、
結局最後は封筒で高校に調査票とか内心の調査票とかと一緒に書類を出すんですけれども、
出願はウェブなんですけど結局封筒で出すんかいというところで、
完全にIT科というか、完全にDXにはなってないんだなというところですね。
いよいよ来週2月9日、日曜日には高専の試験があって、
翌週かな14日は公立高校の試験があって、
私立は書類だけなんで、書類選考だけなんですけども、
一応今月2月中には全ての合否判定が出るという感じで、
そちらの方もしばらくドタバタしそうだなという感じですね。
ポッドキャストの締め
子どもの方も最近は土日も塾に行って、
今日日曜日に収録してるんですけども、
今日も朝9時から夕方6時まで、
そのもしの答え合わせと長丁場で大変だなと思ってます。
私は高専なんですけど、高専も推薦で行ったんで、
高校の受験のテストは受けてないんですよね。
あまりそこら辺の苦労が、申し訳ないんですけどわからないというところで、
あまりアドバイスもできないんですけども、
ちょっと頑張ってほしいなと思ってます。
ということで今回はここまでです。
ポッドキャストの感想・質問は概要欄にリンクがあるGoogleフォームからお待ちしております。
各ポッドキャストアプリでのレビュー・評価もぜひぜひお願いします。
高校受験の思い出なんかも、もしあったら共有していただけると嬉しいです。
ではではお疲れ様でした。
ご安全に。