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2025-02-26 13:30

83:今の時代に手書きで製図を学ぶ意義はあるのか?

話題となったしぶちょーさんのポスト「今の時代、手書きで製図を学ぶ意義ってあるの?」を考えてみました

■参考リンク

しぶちょーさんのポスト

https://x.com/sibucho_labo/status/1891779690152493155?s=46&t=NHTn0pDpw9T9FalsJ26tuQ

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つねぞう
ものづくりが好き。産業機械メーカーで設計をしている。猫を飼っている。

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サマリー

このエピソードでは、手書きの製図を学ぶ意義について議論されており、特に工業高校の授業におけるカリキュラムの現状と手書きからCADへの進化が焦点となっています。支部長のポストを引き合いに出しながら、実際の設計業務での実用性についても考察されています。

手書き製図の議論
こんにちは、常蔵です。
Design Review.fm第83回目、始めていきましょう。
このDesign Review.fmは、世の中の様々なもの、主に工業製品について、私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今日はですね、あるXのポストについてのお話をしてみようと思います。
そのポストとはですね、2月18日にものづくり系のインフルエンサーである支部長さんがポストされたものでして、
その内容ですけれども、ちょっとポストを読んでみますと、ご意見欲しいです。
手書きの製図実習についてどう思います?
工業高校では、授業の中で手書きの製図を行います。
手書きが基礎中の基礎なのは十々承知ですが、ツールが進化する昨今でも、授業カリキュラムはずっと変わっていません。
今の時代、手書きで製図を学ぶ意義は何か?どう考えますか?
という内容がですね、ドラフターの写真とともにポストされました。
これがですね、とってもバズりにバズっていまして、なんていうか専門的な内容にもかかわらずですね、
今日収録しているのが2月22日なんですけれども、この時点でコメントが712、リポスト2140、
いいねが3885の129万ビューという感じでですね、とても注目されております。
ドラフターの役割
まとめサイトでまとめられてもいましたね。
私もこのポストに引用リポストをしまして、
こちらもどんな内容だったかというと、
高生の時の教科書を引っ張り出してみたけど、
これみたいなアイソメから等映像をフリーハンドで描けなどの練習は立体をイメージするための良い訓練になると思う。
ただその後にきっちりした図面を描くのは、いきなりCADでもいいと思うなという内容で、
教科書のね、高生の教科書のページを写したものとともにポストしました。
一緒にポストした写真はですね、いろんなアイソメの形が40個ぐらい並んでいるページで、
その教科書のある問題なんですけれども、
その問題の内容としてはこのアイソメの絵を等映像にフリーハンドでしなさいと。
そういうものですね。
支部長さんのポストの方に便乗する形でまあまあ見ていただけていて、
いいねが1130ぐらいで18万ビューという感じでした。
支部長さんのポストに話を戻しましょう。
そもそも写真に映っているドラフターってどういうものかわかるでしょうか。
このポッドキャストを聞いてくださっている方ならだいたい知っているかなと思いますし、
そして使ったこともあるよという人も多いんじゃないかなと思います。
念のため説明しますと、ドラフターとは製図用に特化された製図台の一種であると。
製図板上にT型定規、勾配定規、縮尺定規などの製図道具の機能を集約したアームが付いている製図台のことを示すと。
Wikipediaの説明ですね。
このドラフターですけれども、ジブリの映画でも出てきますよね。
例えば紅の豚。紅の豚の彦亭を設計する女の子がいると思うんですけど、
フィオピッコロですね。フィオピッコロという女の子がいるんですけれども、
その女の子が図面を描いているのに使っているのがこのドラフターですね。
ちょうどそのドラフターに向かっている場面というのがファインモールドさんでプラモデル化されています。
私もそのプラモデル買いました。まだ作ってないですけどね。買っただけですけど、プラモデル化されていますし、
あとは風立ちぬという映画では堀越二郎が入社した三菱重工の場面で、
ずらーっと部屋にドラフターが並んでいて、設計しているような場面が描かれていました。
私もドラフターは学生の頃に使ったことがあります。
高生の製図の授業で、確か高生の2年生か3年生の頃だったと思うんですけども、使いました。
ドラフターで使うその2本の定規。T型定規にするための長いものと短いもの。
2本の定規は学校に入学するときに買わされましたし、それ今でも持ってますね。
ちょっと出番がないですけど持っています。
今の会社に入社した時にはすでに3Dキャド化されていましたので、
働き始めてからはそのドラフターを使うことは全くないですし、
設計の部屋にも一台も置いていませんでしたね。
またまた話を戻しましょう。
支部長さんのポストの内容で、今の時代、手書きで製図を学ぶ意義は何かということなんですけども、
私の意見としては手書きで製図を学ぶ意義はないと思います。
引用ポストをしたように藍染から投影図を書くとか、逆にその投影図から藍染を書くとか、
そういうものの形状を認識する能力とか、3D立体の形状を頭の中でイメージするような能力というものを
鍛えるような練習というのはとても大事だと思います。
そのポストした教科書の問題も機械製図の教科書に載っていたんですけども、
いわゆるその図面というものを書く前段階のトレーニングとして用意されているものでしたね。
手書きで書かないとその図面の書き方が身につかないとかというような意見もありましたけども、
そんなことはないと思っています。
経験の一つとしてドラフターで図面を書いてみるという体験をすることはやってもいいかなと思うんですけども、
ドラフターで書くものは2次元図面でありますので、すなわちそれが2次元設計であるということなんですね。
考選の新たな一歩
今さら2次元設計しますかという話になると思います。
私の会社はもう完全3D CAD設計、一部2次元CADもありますけれども、
基本的な機械の設計は3次元CADを使っていて、入社してから使い方を覚えました。
正直そのドラフターで図面を書いた経験をしてから何年ですかね、
2,3年の時に使って、ドラフターではなくてCADの授業になっていましたので、
後線の4年、5年、大学編入して3,4年、終始の1,2年、6年ですね。
後線でそのドラフターで図面を書く授業をしてから6年経って入社したわけですけれども、
とくの前にそのドラフターで書いたことっていうのは忘れています。何も覚えてないですね。
もちろん今でもその2次元設計している会社はあります。
私の会社でやり取りをしている周辺機器のメーカーさんでもまだ2次元設計をしていて、
図面といえば2Dの図面しかありませんよという状態です。
そういう会社の製品を使うときは3Dモデルをくれと言ってももらえないので、
2次元図面をもらったらそれを見ながら私たちの方で3Dモデル化して、
自分たちの設計と合わせて検討すると。
そういうちょっと無駄なことをしている状況になってしまっています。
今後その3D設計、3D CADを使った設計をしてくれない業者さんとは取引をやめようかと上司と話すくらいですね。
3D CADによる設計が主流になった時代の図面っていうのは、そういう2次元図面ですね。
それは3Dモデルを章として書かれます。
3Dモデルから投影図を生成して、そこに寸法を入れて高さだったり表面粗さを入れていくと。
そういう書き方ですね。
ドラフターを使って手書きするような図面とはやっぱりそもそも書き方が違うんですよね。
2次元CADを使って2次元設計しかしないような会社。
今後働くのであればドラフターで手書きで図面を書く技術っていうのは役立つかもしれません。
それにしたってパソコンで2D CADを使う方が有益だと思います。
支部長さんが訪問された工業高校でいまだにドラフターで図面を書いているのは、
単純に一人一人のパソコンを準備できないとか、
ドラフターの方は生徒の進み具合が一目でわかるという指導側の事情かなと思いますね。
3D CADも一昔前であればクラス全員分、40人分とかのライセンスっていうのを揃えるのが多分大変だったのかなと思うんですけれども、
今であれば教育用でフリーで使えるCADもたくさん3D CADもありますし、
学校側も変えていく必要があるんじゃないかなと思いましたね。
はい、ではアフタートークです。
2月17日に子どもの考選受験の合格発表があったんですが、なんと合格していました。
おめでとうございます。パフパフということで。
正直ちょっとダメかなと思っていた部分もあったんですけども、頑張ってくれましたね。
はい、とっても嬉しいです。
来年から考選の機械工学科に入学します。
入学料も払いましたね。
今度その入学説明会があって、考選まで子どもと行ってくることになっています。
その学校の設備とかね、見れたらなと思っています。
さっきのドラフターの話にまたちょっとなるんですけども、
シラバスを見ると、考選でももちろん製図の授業があって、
やっぱりまだうちの子が行く考選もドラフターで図面を描く授業があるようですね。
2年生でボール盤の万力の組み立て図を描いて、
3年生で手巻ウインチの設計と製図をすると、
4年生でエアシリンダの設計製図。
5年生になってようやく3D CADを使った授業になるようで、
5年生では工作機械の送り軸機構の設計と製図を3D CADでやるという感じのシラバスになっていましたね。
なのでドラフターで書くための製図道具というものも、
今度行く入学説明会の時に購入しなきゃいけないようなことが書いていましたね。
もし考選の先生に話を聞く機会があれば、ちょっと意見も聞いてみたいですね。
ドラフターで書く意義というところですね。
うちの子は考選に入ったんですけども、
私の周り、私含めてですけども考選出身が多くてですね、
私も考選の機械工学科出身ですし、
私の弟も同じ考選の機械科出身です。
そして妻も同じ考選の建築科、建築工学科ですがね、
妻は建築工学科の出身だし、
妻の弟も同じ考選の情報工学科です。
なので私と妻の兄弟含めて4人考選なんですよね。
子供にもね、うっすら考選に行ってくれたらいいなという思いはありましたけども、
必ず考選に行けよというプレッシャーをかけたつもりはないんですけども、
結果として考選に進学することになってよかったなと思っています。
ということで今回はここまでです。
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ではお疲れ様でした。
ご安全に。
13:30

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