2025-04-23 18:45

#11 聴く絵画鑑賞

【内容】

彫刻と重力/上にぶら下がる彫刻/ブロンズ/絵画は仕上がるか/聴く絵画鑑賞/絵画から生まれる物語/アートクラスの場作り/安心感なくてはアイデアは発展しない/ギャラリーで見る良さ/生活の中で見る良さ/


朝比奈賢 個展

「彫刻と絵画の声」

2025年4月30日〜5月12日

ギャラリーNEW新九郎

詳細

https://de-art-de-art.com/asahinaken-exhibition-info2025/


【紹介作家】

朝比奈賢

⁠https://de-art-de-art.com/artistken-asahina-japan/⁠

facebook[在廊日]

https://www.facebook.com/ken.asahina

展覧会動画(2024年)

⁠https://www.youtube.com/watch?v=UfKxdzzx2LM&t=10s


【制作】

DEアート

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⁠https://de-art-de-art.com/⁠

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サマリー

このエピソードでは、「聴く絵画鑑賞」という概念が紹介され、絵画が持つ時間や奥行きの感覚について考察されています。また、朗読によって絵の中に物語が現れ、視聴者が新たな視点で作品を楽しむ方法が述べられています。このエピソードでは、朝日菜さんが心理的安全性を意識したアート鑑賞のクラスについて語り、子供たちが自由に自己表現する様子が描かれています。さらに、ギャラリーと生活空間でのアート鑑賞の違いにも焦点が当てられています。

彫刻と重力の関係
ART×ROOMへようこそ。この番組では、部屋に掛けたいアートを紹介しているDE アートの活動の一つとして、作家紹介や展覧会情報をお届けしています。
前回からの続きをお送りします。
彫刻でもそういうのあるんですかね? 構造をとってくる。
彫刻の場合は、重力が関係してきちゃうんで、構造的に立ち立たないって裏返しちゃうとね。
素材の強度とか、そういったもので、重力に負けないで立っているバランスとか、そっちのバランスになってきちゃうんで。
あとは倒れないとかね。上下っていうことの意味合いが、絵と彫刻では重力あるなし、
どっちかというと、絵の世界って無重力空間のようなところがあるんで、
構造とかね、重力に対して構造を作る必要がなかったりするんでね。
だからちょっと意味合いが立体の場合変わってきますよね。バランスの意味合いが。
前に、朝比奈さんが作ってた彫刻で、重力を反対にしたような、天井が床みたいな設計で作ったやつあるじゃないですか。
そうやね。木で。
手ぐすで。
手ぐすでしたっけ、あれ。
手ぐすと、真鍮の棒。
あれ?
真鍮の棒だったのか、木かな。
どこですか、それ。
去年のもあ展。
もあ展の、太田さんの作品の上のやつ?
いや、太田さんの作品の上じゃなくて、もっと小さい。
台の上の。
台の上のやつ。
ああ、はいはい。じゃあ、それ真鍮の棒と手ぐすです。
これはなんか、重力に逆らってみたんです、みたいなこと言ってたから。
あれは、ぶら下げるって、普通、下にぶら下がるじゃないですか。
でも、あの彫刻は、上にぶら下げてるんですよ。
ぶら下がってるものが、上に来るっていう、そういう構造になってるんですけどね。
彫刻っていうのは、重力っていうのを、かなりご意識しながら。
重力と、素材の強度ですね。立つかどうかっていうね。
あんまり、弱いものを積み重ねていくと、当然、ぐしゃって潰れちゃいますし。
潰れてもいいんだけど、立たせようと思ったら、構造をきちんと考えて、積み上がるようにしていかないと、成り立たないですね。
木もあるんですけど、ブロンズもあるじゃないですか。
作品制作の過程
はいはいはい。
ブロンズは、『現代アートのアトリエから』、YouTubeでアトリエの映像を撮ったわけに、試作のやつを。
ああ、ありましたね。
そう、見せていただいてたんですけど、これはその進化形なんですか?
あの時、試作のやつって、ちょっとくねくねしたやつですか?
くねくねしてたか。
そうですね。くねくねしたやつの、次に作ったやつです、これは。
そうなんですね。20センチ×10センチ×5センチ。結構、思ったより大きいかもしれない。
ちょうど、レンガブロック全体がですね、レンガブロックのサイズに入るような大きさですよね。
じゃあ、彫刻は、木とブロンズと真鍮の柱使ったみたいなのがあるんですか?
それ、ゆみこさんがおっしゃってたやつ、出品する予定です。
そうなんですね。じゃあ、彫刻もいろんなものがあるんですね。
結構、数集まってきてるんで、いろいろ出せるかなって思ってます。
絵画と彫刻と、絵画が何点ぐらいの予定なんですか?
ああ、それまだ決まってないです。
今、一生懸命描いて、10個ぐらい並行して描いてるんだけど、なんか、どれも終わらなそうな感じなんですよ。
うわー、すごい。
やばいやばいと思う、みんな。
あとどれぐらいだ?
今日が4月4日。
搬入が28日ですからね。
搬入が28日。
その前に、事務仕事結構、キャプション作ったり、搬入の段取り考えたりね、いろいろ結構、事務仕事が出てきちゃうんで。
そんな、もう時間ないですよね。ちょっと、どうしてもよかって感じ。
会場で描いてるってことはないです?
いいこと言いますね。
なんか、今、安心しちゃいました。
周さんがね、こないだそれやってた。それをあえてね。
パフォーマンスにして。
パフォーマンスで、インストレーションで、桜の花を増やしていくっていう。
はじめ、桜ないんですけど、桜を増やしていくっていう回帰中に、それパフォーマンスでやってて。
そっか。会場で描いちゃえばいいのか。
ちょっと、安心しました。
じゃあ、これは、菜穂子さんはどれの作品の朗読するんですか。
それはまず言わない方がいいのかな。
菜穂子さんはね、ゆみこさんが聞いたことあるやつです。
そうか、以前の作品の。
『未来へ咲け』。あれを読みます。
そうなんですね。
まだ描き上がってないのに、物語どうやって作るんだろうって思って。
ちょっとリスクでかすぎですね。
そうですよね。
菜穂子さん、物語を作って、それの朗読をするから、オリジナルストーリーですもんね。
そうです。
このタイトルも、『聴く絵画鑑賞』っていうのもいいですね。
なんか耳から物語を聴くことで、平面の作品が、時間と奥行きって言ったらいいのかな。
物語が展開していくような感じで、
絵の中に入って冒険していくように。
そういう展開があるんで、
この朗読を聞いた後に、絵画が立ち上がって見えたっていうような感想はよく聞きます。
本当に絵の中に入り込めたっていうね。
確かに、ちょっと冒険の話ですもんね。
そうですね。
お子さんでもわかりやすくて。
子どもも喜びますね。そのお話聞くと。
やっぱりそこから想像しますもんね。物語から。
それが絵の魅力でもあるのかな。
そこから物語が生まれる、生み出すこともできるんだよっていうことですかね。
ずっと絵を見ながら、その物語を聞いていると、
その絵の中に物語がちゃんと立ち現れますよね。
物語の可能性
そうですね。それはちょっと、僕もびっくりするというかね。
なかなかない体験。
そう思います。自分でもびっくりしちゃいましたから。
絵からこんなに広がりが出るんだと思ってね。
多摩美術大学美術館でやったその朗読も、
二つの作品、あれもまた難波田史男さん、龍起さんの作品では、
二パターンあったんですよ、物語。
同じ絵で二パターンあった気がしたんですけど。
えっとね、難波田さんじゃなくて、
小山田二郎さんの。
あ、小山田二郎さんだ。
小山田さんの作品と、もう一個が目がピカッと光って。
そう、砂漠の。
『砂漠の花』。
うん、『砂漠の花』。
『砂漠の花』の方が二パターンありました。
あっ、あっちが二パターンだったんだ。
はい。
なんか二パターン、物語があると思ってびっくりした記憶がある。
ええ。
全く違うお話が二つ生まれたみたいですけどね、その時はね。
また楽しい、私にはなかった絵の見方だった。
どの物語も。
ああ。
それは菜穂子さん喜びますよ。
うん、面白かったです。
なんだっけ、一番初めに博士みたいなのから始まって。
あるる博士。
なんか朗読って、もっと読み聞かせみたいなイメージだったんですよ。
ああ。
だけども、ほぼほぼ演劇の朗読っていう感じで、物語がちゃんと物語で、絵本とかじゃなくてなんか短編小説みたいな感じ。
短編小説ね。
そっか、こういうことなのかって思ってびっくりした記憶があります。
なかなか実際に聞いてみないとね、その体験ってわからないんだけど、
こうやってタイトルにしちゃうとね、聴く絵画鑑賞、へ〜ぐらいなんですけどね。
一回聞いてみるとね、こんなに展開するんだ、みたいなね、驚きは。
うん、登場人物結構多いですね。
ああ、そうですね。
登場するキャラクターが多い。
じゃあこの5月5日のアーティストトークと朗読『聴く絵画鑑賞』も楽しみです。
はい、ありがとうございます。
あとは朝比奈さんの方からお知らせしておきたいこととかありますかね。
もちろんね、気軽に疑問に思ったこととか感想とか話しかけてもらえるのが嬉しいですね。
なんかやっぱり、これは言っちゃいけないんじゃないかとか、
よくね、意見、教室の中で手を挙げて言う時とかって、
なんかね、正解してないと恥ずかしいとかね、
なんかそういうのに慣れちゃってるから、
なかなか人って意見をね、意見とか感想とか疑問とか伝えるのがちょっとハードル上がっちゃうんですけど、
当たり前のこととか、こんなこと言っていいのかしらっていうようなことでもね、
口に出すことで、それがきっかけで話っていうのは始まったり、
口に出すことで物の見方が深まっていったりとか、
意見が深まっていったり、知らないことに気が付いたりっていうことはね、やっぱりあるんで、
素直にその声に出していただけたらなっていうのはあります。
伝えていただけると嬉しいですね。
割と在労されてるんですか?
はい、ほぼほぼですね。ただ午前か午後かね、片方ってことが多いですけど、
在廊日はFacebookとかに決めてあるんで、上げていく予定です。
心理的安全性とアート鑑賞
はい、じゃあ概要欄にも朝比奈さんのFacebookを載せて、在廊が分かるようにしておきます。
で、見かけて何かご感想とか、感想なくてもね、話しかけてもらって、
全然大丈夫で素直な気持ちを伝えていただけたら嬉しいですよね。
いやー、そういうの欲しいです。
やっぱりね、無関心でね、あんまり関わりがないっていうのちょっと寂しい感じがあるので。
はじめはね、ちょっとね、勇気いりますけどね、話しかけるので。
だけど、すごい肯定感の強い朝日菜さんなんで、どんな人が話しかけても優しいから、皆さん大丈夫です。
私、心理的安全性ってことは朝比奈さんから初めて聞いて知ったぐらい。
心理的安全性?
今ね、心理的安全性ってすごくポピュラーな言葉になってきてますけど、私大人になるまで知らなかったので。
僕はあれかな、Googleの運営の仕方のビジネス文の中にそれが書いてあったのかな。
Googleの発想の方法でね、チームで発想するみたいな。
朝比奈さん、場作りでいつもそういうのを意識してやっているから。
子供側のね、やっぱりさっき言った教室で手を挙げるみたいなね、正解不正解みたいな恐怖の中で、意見が言えなくなっちゃってるっていうケースが多いんで、
そうじゃないんだよっていう、何口に出しても笑わないし、恥ずかしいことないんだよっていうようなね、ことの中で、
やっぱり発見が深まっていく現場を見てるんで、やっぱりその安心感なしにはね、アイデアって発展していかないと思ってるんで。
今回、生徒さんたちも来て見ていくんですか?
ギャラリーと生活空間の違い
そうなんですよ。土日のね、全部クラスやってるんですけど、土日はですね、会場でクラスをやることになってるんで、
会場に来てもらって、そこで鑑賞してから、絵描くなり何なり、会場でやろうと思ってます。
生徒さんたちみんなね、何か描いたりとか、感想を言ったりとか、結構長い時間、絵と対話しながら何かやりますよね?
意外にね、そういうの子供好きなんですよね。僕が思ってる以上に。
最後は好きな絵描いてねって言うんだけど、例えばある子は本当に模写してくれたりとかね、結構特徴とらえてね、描いてくれたりとか、
あとはやっぱり気づいたことを話してくれるのかな、この色からどんな感じがしたとかね。結構、わーわー意見が盛り上がってきますね。
へー、じゃあ結構賑やかにみんな、子供たち同士でも話したりするんですか?
子供たち同士で話すっていうのは、多分、高学年以降になってきちゃうと思いますけどね。
低学年の子はね、大人の人に聞いてもらいたいという感じで、我先に手を挙げて、私私って感じでね。
大人のクラスの方たちも来て何かやるんですか?
特にね、大人の方はちょっとその時期が、クラスの時期に当たってないんで、クラス自体は開かないですけど、多分見に来てくれるとは思います。
なんか後からフィードバック来たりするんですか?
フィードバックはそうですね、あることもありますね。
今、お子さんたちのクラスと、あと大人の方たちのクラスとあって、運営の仕方が違うじゃないですか。場作りが違うっていうか。
へー、まるで違いますね。
それもなんか、どんな風に展覧会見て感じるんだろうな、皆さんと思って。
そうですね。
ギャラリーに対してハードルの高い人は結構どっちもあるんで、
例えば子供だったら、その親御さんたちがギャラリー初めてです、みたいな方結構いるんですよ。
そういう方たちって、下手したら一生行かないと思うんですよね。
でもこの機会にクラスをそこでやれば足を運ぶことになるんで、
一回でも行ってね、楽しいって思いしていればまた行ってみようかなみたいにね、
ハードル差があるんで、子供も大人もギャラリーに足を運んだことない人が来てくれるっていうのはすごく嬉しいですよね。
そうですね。前回図書館だったから来やすかったのかな、この来る、
ギャラリー行ったことないっていう方も図書館の中だったら。
それはあったみたいですよ。
確かに今回はホワイトキューブの壁が白くて、ギャラリーっていう感じですもんね。
でも白い中で見るまた良さもあるんですよね。
うん、確かにね。
両方ありますよね。この間の山形有友別邸っていう和式の建築の中で見る良さと、
ホワイトキューブは無機質になるから作品を見るっていう。
ちょっと際立つところあるかね。
ありますね。両方良いですよね。
両方良いですね。
良さが。
皆春荘でやった時はね、ちょっと生活の中にアートが入っていくような感じが見られるんでね。
そうなんですよね。窓から見えるのは自然だから、お庭の景色と作品とか、良い感じに見えて。
だから空間としてすごく全体的な雰囲気として良いんですよね。
そうですね。
ギャラリーで見ると本当に一つ一つの作品を細かく見れるっていうか。
集中できるのかな。
そうそう。そのために白く無機質になっているのかな。
家にお迎えするじゃないですか。例えば。そうするとまた家ではちょっと違うんですよね。見方。
ギャラリーだとよそよそしかったのが、家に飾るとすごい急に親近感が湧くっていうか。
ギャラリーだと見やすさはあるかもしれないけど、ちょっと生活からは気に離されちゃって、孤立しちゃってる。そういう面はあるかもしれないですね。
パリッとかっこいい感じはするんですよね。パキッとして。
はい。それはあると思います。
制作過程はYouTubeやブログで見ることができます。そして実物を見にぜひ会場にお越しください。
作品とのいい出会いを。
18:45

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