1. ART×ROOM ー作品のある部屋の裏側ー
  2. #13 Gray of Grayはどうなっ..
2025-06-09 13:30

#13 Gray of Grayはどうなった?

【内容】

Gray of Grayの表現/Gray だけではないたくさんの色/パレットの作品/無意識の美しさ/自分の心を通して語らせたい/自然現象の美しさと自分の芸術表現の違い/アーティストトークをした理由/距離を縮める仕組み


朝比奈賢 個展

「彫刻と絵画の声」


動画

⁠https://youtu.be/KEXzmjF4FD0⁠

詳細

⁠https://de-art-de-art.com/asahinaken-exhibition-2025-japan/⁠

搬入

⁠https://youtu.be/PVj4la0Obts⁠


【作家】

朝比奈賢

⁠⁠https://de-art-de-art.com/artistken-asahina-japan/⁠⁠


【制作】

DEアート

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サマリー

このエピソードでは、Gray of Grayのアート作品への詳細な印象が語られ、作家自身の創作過程や技術についても触れられています。特に、パレットの作品やその歴史が印象的に紹介されています。また、アート作品と観客との対話の重要性や制作過程についても述べられています。作品への愛情とその背景を伝えるアーティストトークの意義についても深く掘り下げられています。

Gray of Grayの作品
ART×ROOMへようこそ。この番組では、部屋に掛けたいアートを紹介している、DE アートの活動の一つとして、作家紹介や展覧会情報をお届けしています。
前回からの続きをお送りします。
絵の方は、どうしても気になっていたのは、Gray of Grayだったんですよ。
はいはいはい。
そう、Gray of Grayはどうなった?っていうのがすごい気になってて。
あー、そっか。どうでした?
いや、それが、ちょっと思ってたのと違いました。
あー、そうなんだ。
DMだと、わかんなかった。
DMだと、もっと本当に平面的っていうか、モザイク柄のように四角がなってるんですけど、
もっと四角が、手描きの要素がすごい出てて、歪んでたりとか、
あと、わざと四角が真四角じゃなくて、ひし形だったりとか、
ひし形って言わないのかな?これ何て言うんだろう。
平行四辺形みたいなね。
あ、そう、平行四辺形。平行四辺形だったりとか、
あと、グレーの向こうにいろんな色が見える。
はいはいはい。
紫とか赤とか黄色とか、いろんな色がグレーの向こう側にあるんですよ。
はいはいはい。
それはすごく面白かったです。
うん、こうなってんだと思って。
黒とグレーと白と、あとちょっと周りに金がある作品だけど、
全然それだけの色じゃなくて、すっごい色使ってるなって思って、
それが透けて見えるんですよね。
それはね、すごい良かったです。
ありがとうございます。
透け感を残しとくのがちょっと大変でしたけどね。
そうなんですね。
透け感が良かったもん。
あれを、四角をべったり塗りつぶしちゃうと、
僕が考えるキャンバスの呼吸が止まっちゃうんですよね。
あ、これキャンバスの呼吸っていう。
自分の中では、一番奥に浅布の布が貼ってあるわけですよね。
その布の素材感から、下地の素材と油絵具っていう層が透けて奥まで見えないと、
奥行きを僕は感じないんで、それが残したくて、塗りつぶさないように塗ってるんですけど。
それがすごい良かったです。
近くで見たいなと思ったけど、ちょっと上の方にあった。
そうそうそう。
そこはね、やっぱりしょうがないかったですね。
下に大きな彫刻が立ってたんで、
パレットの作品
ただあれは本当に近くで見てもらいたいですね。
でもまたどこかの機会で。
そうですね。またどこかで出したいです。
あとやっぱ印象に残っているのはパレット。
パレットの作品。
あれもすごく良かったですね。
あれは油絵を本当に描き始めた頃なんで、
2006年とか7年ぐらいかな。
初めて油絵をやってみようと思って、
やり始めた時に使ってたパレットで、
ベニヤ板を自分で穴開けて加工して、
そこに色を乗っけてやってたんですけど、
それがやっぱり捨てられなくて、
ずっと家にあったんですけどね。
20年ぐらい。
最近は使ってはいないやつなんですか?
全然最近は使ってないですね、そのパレットは。
2006年ぐらいから何年間ぐらい使ってたんですか?
どんぐらいだろう。結構厚塗りしてた時期なので、
3、4年かな。
それ以降のパレットはどうなっているんですか?
それ以降は、ステンレストレイに絵の具を出してますね。
結婚式の引き出物みたいなのが、
骨董屋さんかどっかであって、
取っ手が両側についてて、
そのトレイに絵の具を出して使ってました。
というのは、少し深さがあるんですよ。
ぺったんこな板じゃなくて、
ちょっと深さがあるから、
そこで絵の具を溶くと、
垂れ流れないっていうか。
そうか。
前の板でやってる時には、
厚塗りだから、
絵の具が硬い状態で塗って、
今は油と馴染ませて、
垂れるぐらいの感じになってくる。
深みが必要だったんだ。
そうですね。
その深みがある油で溶いた絵の具、
残らないように使うから、
作品のパレットみたいに残らないんだ。
今はそうですね。
残らない。
描き方が変わっちゃったから。
そうだよね。
作品になってたパレットは、
厚塗りをしていたから、
凸凹に油絵の具がくっついていて、
それを自然な形、
なんて自然な形っていうか、
それが塗り固められた状態で、
しかも無意識に塗り固められてるわけじゃないですか。
パレットだから。
それをある程度処理して、
作品にしてるっていう状態だったから、
初め、
パレットだってわからなかった。
そうですか。
うん。
普通に作品だと思う。
パレットの、
無意識に絵の具を置いた、
絵の具そのままで、
これが作品ですって、
いう風にやっちゃうと、
なんとなく自分の中で、
違和感があって、
それはどういう違和感かっていうと、
無意識にやってることは、
美しくはあるんですけれど、
自分の心は乗ってない、
って言ったらいいのかな。
自分の心に、
語らせたいみたいなところがあって、
心を通して、
語らせたいみたいなのがあるので、
絵の具の、
現象美って言ったらいいのかな、
素材美って言ったらいいのかな、
自然現象の美しさって、
やっぱりあるじゃないですか、
鉄の錆とかね、
銅の緑晶とか、
絵の具自体の、
色の美しさってあるんだけど、
その自然現象の美しさと、
僕は、
芸術の表現っていうのは、
ちょっと違うと思っていて、
鉄の錆が美しいからって言って、
それを、
じゃあ作品ですって言って、
作品として成立するかって言ったら、
僕の考えでは、
それは成立しないっていう風に、
思ってるんで、
他の人がね、どう考えてるかは、
分からないけれど、
自分はそういう風に思ってるんで、
そこにやっぱり自分の、
心の動きというか、
ゆみこさんにもお話してるけど、
その対話を通した、
やり取りで、
そこに自分の心を入れていく、
って言ったらいいのかな。
そうしない限り、
絵が語らないような気がしてるんで、
それがパレットに見えなかった、
っていう理由かもしれないんですよね。
結構、
現象美って言ったらいいのかな。
自然現象、
素材の、
そのものの美しさを、
作品にして、
そこで留まってるっていう感じの、
作家さんも、
アートと対話
僕は多い気がしていて、
それはそれでね、
本人の中では満足してれば、
それはいいのかもしれないけれど、
僕はなんか、
それをそういう風に感じないので、
ちょっとあまり心のやり取りが、
作品とできない感じがしちゃってて、
そういう作品を見ると、
ちょっと残念に思っちゃうんですよね。
自分が対話できないから。
そっか、やっぱその対話をするとか、
対話をしている状態の作品を見るっていうのに、
結構朝比奈さんは、
心動かされるっていう感じなんですかね。
そうですね。
それがないと、
自分の中の心の動きが、
生まれないので、
やっぱりそれを求めて、
僕は絵を見る、
絵を見たりね、
作品を見ることをしたいと思っているから、
やっぱり自然現象の、
堂のね、
サビだけとか、
なっちゃうと、
自分の中で起こってたのかな、
みたいなことが見えないから、
残念に思っちゃいますよね。
そっかじゃあ、
パレットの状態の時がスタートで、
そっから対話を始めて、
作品になるっていう感じだと。
はい。
タイトルも『協奏曲』だっけ?
そうですね。
ちょっと音楽の感じがありましたもんね。
はい。
背後に残ってた、
残りの色を、
例えばオーケストラの、
演奏って考えて、
白い線を、
面相筆のすごく、
穂先の長い筆を使って、
スーッと、
動き回るように、
踊り回るように、
入れてったんですけど、
その白い線を、
僕のイメージの中では、
ピアノのソロみたいな感じで考えて、
オーケストラと、
音のやり取りっていうか、
そういう、
イメージでしたね。
うーん。
普通に、
『協奏曲』っていう、
作品として見てたから、
後からパレットって聞いて、
えーっと思って、
どうやって壁にかけてんだろうと思って、
それからまた横を覗きに行って。
はいはいはい。
ちょっと別のキャンバスとね、
表情側面が違うから。
表情側面がなんか、
これキャンバスじゃない。
納得と思いました。
僕は、
そのピアノの演奏のようなつもりで、
白い線描いたんですけど、
人によってはそれが、
指揮者のタクト?
あー。
棒振る線に見えました、
みたいな方もいらっしゃったんで、
あ、なるほどって。
それは一理あるなって。
僕の方が逆に納得しちゃうっていうか。
うーん。
そういう要素はあったかもしれない。
確かにリズムがあそこに出てますもんね。
えー。
アーティストトークの意義
そうだなー。
今ちょっといろんな作品についてと、
愛情が出来上がってからの
気持ちっていうのを聞いたんですけど、
会期中、
アーティストトークがあったりとか、
会期朗読会があったりとか、
あの時も50人ぐらいいらっしゃいましたね。
そうですね。
50人近く。
いらっしゃってくださって。
なんかこう、
アーティストトークをやろうかなって思ったこととか、
こういうことを伝えたかったなっていうことが
あったっていうのが
きっかけなんですか?
アーティストトークやろうって思ったの。
あー。
そうですね。
やっぱり、
あのー、
会場に来ただけでは、
わからないこう、
制作の背景みたいなのって、
みなさん、
興味あるんじゃないかなっていうのが、
そこを紹介したい。
まあ、紹介することで、
身近に感じてもらいたいっていうか、
出来上がったところだけね、
上積みだけを見るんじゃなくて、
バックグラウンドがわかるみたいな機会は
設けたいっていう。
まあ、常にそれを持ってますね。
うん。
なんかそれは、
身近に感じてもらいたいっていう。
うん。
身近に感じてもらいたいっていうのが
あるんですね。
そうですね。
割と、
まあ、
普通に暮らしてたら抽象があってこう、
ものすごく遠い存在だと思うんで、
うん。
それがどういう風に出来てくるのかとか、
うん。
まあね、距離がある分だけ、
やっぱりその距離を縮める
仕組みっていうのは
必要かなって思ってます。
なんかやりっぱなしでどうだ
みたいな感じ
だと、
自分の作品もあんまり変わって
こないのかな。かといってね、
わかりやすいものを作ろうっていう
気持ちもないんですけどね。
うん。
うん。
次回は続きをお送りします。
制作過程は
YouTubeやブログで見ることができます。
最後まで
聞いていただきありがとうございました。
作品とのいい出会いを。
13:30

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