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2025-08-16 08:25

miiboのAPI活用でスキル要件作成を1ヶ月から即時生成へ|SkillCanvas導入事例

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株式会社SkillCanvasは、スキル要件定義に平均2週間、最長1ヶ月以上かかっていた課題を、miiboのAPI活用により即時生成へと劇的に改善しました。AIエンジニアが不在という制約の中、プロダクトマネージャー一人でわずか数週間での実装を実現した事例は、スタートアップの新しいAI開発手法を示しています。

本事例では、miiboをBaaS(Backend as a Service)として活用することで、エンジニアリソースを本来の開発に集中させながら、実験的なAI機能を低リスクで本番サービスに組み込むことに成功しました。API仕様書だけで開発を開始し、バックエンドインフラの構築を一切必要とせず、プロンプト設計とフロントエンド開発のみで実装を完了させました。商談現場でのリアルタイムデモが可能になったことで、成約率の向上という具体的な成果も得られています。

スキルベース採用の課題とAIエンジニア不在での挑戦

SkillCanvasが提供するスキルベース採用支援プラットフォームは、候補者のスキルを可視化し、募集ポジションとの相性を定量的に測定します。しかし、導入時のボトルネックとなっていたのが、スキル要件定義に必要な時間でした。

R&D担当の加藤慶之氏によると、平均2週間、最長で1ヶ月以上という要件定義の時間が、顧客の導入意欲を削いでいました。商談の場で「スキル要件を作るのが大変そう」という印象を持たれ、サービスに興味を持っても導入に踏み切れないケースが多発していたのです。生成AIの活用を検討したものの、社内にAI専門のエンジニアが不在という課題に直面しました。

自社でAIインフラを構築した場合、メンテナンスができないリスクが懸念されました。優秀なソフトウェアエンジニアは在籍していましたが、AI専門知識を持つメンバーがいない状況で、実験的なAI機能を本番サービスに安全に組み込む方法を模索していました。そんな時、同じインキュベーションオフィス・コミュニティSPROUNDでの交流会で、miiboとの出会いが訪れたのです。

API仕様書だけで実現した爆速開発の実際

「スキル要件AI」(スキル要件Buddy)の実装において、驚くべきは開発プロセスのシンプルさでした。求人票などの情報から適切なスキル要件のドラフトを自動生成するこの機能は、API仕様書を受け取っただけで開発が進められました。

バックエンドインフラの構築を一切考える必要がなく、開発したのはプロンプト設計、返却データのパース処理、表示部分というシンプルな構成のみでした。miiboのCEO功刀雅士氏も「API仕様をお渡ししただけで、気がついたらフロントエンドが完成していた」と、その開発スピードに驚きを隠せません。最も重要な成果は、プロダクトマネージャーである加藤氏が、エンジニアリソースを使わずに実装を完了させたことです。

通常であれば開発ロードマップに大きな影響を与えるAI機能の追加が、既存の開発計画を妨げることなく実現しました。バックエンドインフラをmiiboに任せることで、プロトタイプから本番環境への移行もスムーズに行われました。技術的な工夫として、構造化データが必要な場面ではCSV形式での出力という実践的な解決策も採用されています。

商談現場での威力と今後の展望

実装されたスキル要件AIは、商談の現場で大きな威力を発揮しています。顧客の求人票からリアルタイムでスキル要件が生成される体験は、サービスの価値を直感的に伝える効果がありました。

以前は2週間から1ヶ月以上かかっていた要件定義が、その場で叩き台が生成されることで、「始めてみましょう」という前向きな流れを作り出せるようになりました。スキルに詳しくない担当者でも利用できるようになり、ユーザー層の拡大にも貢献しています。この変化により、商談の成約率が向上するという具体的な成果も得られました。

今後の展望として、SkillCanvasはユニークなデータの蓄積に注力していく方針です。AIアプリケーションの差別化要因として、独自データの重要性を認識し、そのデータを価値あるインサイトやナレッジに変換していく仕組みの構築を目指しています。スタートアップ同士の協業がもたらす可能性として、両社の思想的な近さも成功要因となりました。

エンジニアへのメッセージ:API一つで始められる新しい開発スタイル

SkillCanvasの事例は、限られたリソースで最大限の価値を生み出すための新しい選択肢を示しています。AIインフラの構築や運用を考えると躊躇してしまう企業でも、miiboのAPIを活用すれば即日開発を開始できます。

エンジニアリソースを本来の開発に集中させながら、AI機能を実装できるBaaS活用は、特にスタートアップにとって有効な手段です。プロダクトマネージャーが一人で実装できたという事実は、開発の民主化を象徴しています。同じコミュニティにいることで気軽に相談できる関係性も、成功の重要な要因となりました。

miiboのAPI活用により、SkillCanvasは「ヘルシーな開発のフォーメーション」を実現しました。AI機能の追加が開発計画を圧迫することなく、迅速かつ低リスクで実装できる新しい開発手法として、多くのスタートアップや企業の参考になる事例といえるでしょう。



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サマリー

株式会社SkillCanvasは、miiboのAPIを活用して、スキル要件の作成を即時生成できるようにしています。これにより、AIエンジニアが不在でも、迅速にAI機能を実装し、顧客との商談の効率が劇的に向上しています。

導入事例の背景
はい、こんにちは。今回はですね、株式会社SkillCanvasがmiiboのAPIを活用したその導入事例について、一緒にちょっと深く見ていきたいと思います。
はい、お願いします。 まず、出発点なんですけど、スキル要件の定義、これに平均で2週間、長いと1ヶ月以上もかかっていたっていう、結構大きな課題があったみたいですね。
そうなんですよ。資料にもありますけど、この最初の設定の重さですかね、これが商談の場で、導入大変そうだなっていう印象を与えちゃってたみたいで。
ああ、なるほど。
それでお客さんがちょっと荷の足を踏んじゃう、そういうケースが多かったっていうふうに書かれてますね。
サービス自体は良くても、入り口でつまずいちゃうと。スキルベースの採用支援プラットフォームとしては、これはかなり痛いボトルネックですよね。
まさにその通りです。
今回のポイントは、AIの専門エンジニアがいらっしゃらない中で、どうやってこの状況を打開したのか。スキル要件の作成を即時生成っていう、もう劇的なレベルまで変えた具体的なプロセス、あとその成果ですね。
特にスタートアップならではのリソースの制約、これをどう乗り越えたのか、その工夫に迫っていきたいなと。
ちなみにAPIっていうのは、簡単に言うとソフトウェア同士が情報をやり取りするための接続口みたいな、そんなイメージでいいんですかね。
はい、それで大丈夫だと思います。スキルキャンバスさんは、このAPIをすごくうまく使ったというわけですね。
なるほど。
まず課題の確信なんですけど、資料には、R&D担当、つまり研究開発の加藤圭一さんの言葉としてですね、やっぱりこの時間のかかる要件定義がお客さんのやりたいっていう気持ちを問いでしまっていたと。
ああ、そうか。
うん。
生成AIの活用っていうのは当然視野には入ったらしいんですけど、やっぱりAI専門のエンジニアがいない。
そこがまず大きいですよね。
それと自社でAIの基盤、インフラですね。これをゼロから作って運用していくリスク。特にその後のメンテナンスとか、そういう体制への懸念が大きかったみたいですね。
なるほど。作れたとしてもその先維持していくのが大変かもしれないと。
そういうことです。そこで出会ったのが、同じインキュベーション施設、スプラウンドっていうところの交流会で知ったビーボだったということなんですね。
交流会がきっかけだったんですね。
ええ。ここで重要だと思うのが、ビーボを単なるAIツールとしてじゃなくて、BaaS、バックエンドアズサービスですね。これとして活用した点なんですよ。
BaaSですか?
はい。これはサーバーの管理とか、AIモデルの運用とか、そういうちょっと複雑で手間のかかる裏側の仕事をもうビーボに任せられるっていう意味合いですね。
ああ、なるほどなるほど。
これによってスキルキャンバスさんは自社でAIのインフラを持つ必要がなくなったと。
それは大きいですね。そのおかげで開発のプロセスが何か信じられないほどシンプルになったって書いてありましたけど。
そうなんですよ。
このスキル要件AI、まあ中小スキル要件バディって呼ばれる機能ですか?
これの実装がmiiboからAPIの使用書、つまり接続口の使い方説明書みたいなものをもらっただけで、もう開発を始められたって本当ですか?
ええ、まさにそう書かれてますね。バックエンド、つまりサーバー側の開発はもう一切不要だったって強調されてます。
すごいですね。
で、驚くべきはプロダクトマネージャーである加藤さん自身がですね、プロンプトの設計、これはまあAIにどういう指示を出すかということですね。
はいはい。
それから帰ってきたデータの処理、そして画面表示の部分の開発まで、これをわずか数週間で完了させたと。
プロダクトマネージャーの方が数週間で?
そうなんです。普通AI機能を追加するってなると、専門チームが何ヶ月もかけることも珍しくない中で、これはまあ異例のスピードと言っていいと思いますね。
いやー、そりゃすごい。既存の開発計画とかを圧迫せずに実現できたっていうのは、スタートアップにとってはものすごく大きいですよね。
劇的な成果と今後の展望
ミーボのCEOの加藤さんも、API仕様をお渡ししただけで、気づいたらフロントエンドが完成していたって、その速さに驚いたっていうエピソードも載ってるくらいですから。
へー。
それに、必要な場面では構造化されたデータをCSV形式で出力させるみたいな、なんかすごく血に足の付いた工夫も面白いなと思って。
ああ、確かに。必ずしも常に複雑な連携が必要ってわけでもないと。実践的ですね。
そうですね。そして、その成果なんですけど、これが本当に劇的だったみたいで、商談の場でお客さんが持ってきた求人票から、もうその場でリアルタイムにスキル要件の叩き台が生成されるようになったと。
その場でですか?
ええ。これが、じゃあちょっとやってみましょうかっていう前向きな会話の流れを生み出して、結果的に制約率の向上につながったって報告されてますね。
わあ、それはすごい変化だ。だって以前は最長で1ヶ月以上かかってたものが、その場でできるようになったわけですからね。ちょっと想像するだけでもインパクトの大きさがわかります。
それに、スキルにそんなに詳しくない営業担当の方でも使いこなせるようになって、ユーザー層の拡大にもつながったとも書かれています。
なるほど。使いやすさも向上したんですね。
まさに、この事例って限られたリソースの中でAI機能をすごく迅速に、しかも低リスクで実装する新しい開発スタイルを示唆していると思うんですよ。
新しい開発スタイル?
ええ。ヘルシーな開発のフォーメーションっていう表現が資料の中で使われてるんですけど、これはなかなか言い得て妙だなと。
ヘルシーな開発フォーメーションですか。面白い表現ですね。
API一つで実験的な機能を、しかもプロダクトマネージャー主導で本番サービスに組み込めたっていうのは、これは特筆すべき点ですよね。
ということは、これって単に開発が早くなったっていうだけじゃなくて、スタートアップにおいて誰がどういうふうにAIを使ってイノベーションを置かせるのか、その可能性自体を広げたっていうふうにも言えそうですね。
ああ、まさにそこが確信かもしれませんね。そのインフラ管理みたいなことから解放されて、アイディアを持っている人が直接しかも迅速に形にできるBaaSとしてのAPI活用がそれを可能にしたすごく良い例だと思います。
いやーなるほど。というわけで今回は、スキルキャンバス社がmiiboのAPIを使ってAIエンジニア不在っていう制約を乗り越えてですね、スキル要件の作成時間を劇的に短縮したという事例を深掘りしてきました。
ええ、そのBaaSとしてのAPI活用によってインフラの心配なくですね、プロダクトマネージャー自身が中心となってAI機能を迅速に実装して、それがちゃんと制約率向上っていう直接的なビジネスの成果に繋がった。この流れが非常に重要でしたね。
これはリソースが限られている多くのスタートアップにとって、AI活用のハードルをぐっと下げるヒントになるんじゃないでしょうか。
そう思いますね。
あなたにとっても、AIって難しそうだなとか、専門家がいないと無理だよなって感じている部分があれば、こういうAPI活用の道があるんだっていうのはちょっと心強いかもしれませんね。
本当にそう思います。最後にですね、スキルキャンバス社は今後AIの差別化要因として、独自データの蓄積と活用に力を入れていく方針だそうなんです。
ほう、独自データですか。
はい。これを踏まえて、一つあなたに考えてみていただきたい問いがあるんです。
もしこのようにAI開発のハードルがぐっと下がったとしたら、あなたのビジネスとか、あるいは業務の中に眠っている、まだ光が当たっていない独自のデータ、これには一体どんな価値が隠されている可能性があるでしょうか。
なるほど。眠っているデータ。
そのデータを活用することで、どんな新しい発見とかサービスとかが生まれる可能性があるか。少し想像を巡らせてみるのも面白いんじゃないかなと思いますね。
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