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2025-08-14 06:56

miiboが国産AI基盤で完全国内完結へ!SAKURA Gen AI PLATFORMで実現する安全な会話型AI開発

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生成AIの活用が急速に広がる中、データセキュリティと国内完結性への要求が高まっています。特に教育機関や公的機関では、機密情報の海外流出リスクを避けながら最新のAI技術を活用したいというニーズが強まっています。このような背景の中、2025年5月14日にさくらインターネットが「SAKURA Gen AI PLATFORM」を発表し、miiboがこのプラットフォーム上で利用可能になりました。

今回の連携により、miiboユーザーは国産LLM「cotomi」を含む複数の基盤モデルを選択でき、データの送信から保存まで完全に国内で完結する会話型AIを構築できるようになります。京都芸術大学での先行導入では、学習プロセスの可視化と個人の成長を促進する新しい教育アプローチが実現しています。セキュリティと利便性を両立させたこの新しいプラットフォームは、会話型AI開発の新たな選択肢として注目を集めています。

SAKURA Gen AI PLATFORMとmiiboの戦略的連携

SAKURA Gen AI PLATFORMは、さくらインターネットが提供する生成AI向けのフルマネージド実行プラットフォームです。このプラットフォームは、APIとRAG用のベクトルデータベースを提供し、LLMなどの基盤モデルと「高火力」生成AIクラウドサービスとの接続を可能にします。miiboは、このプラットフォーム上でノーコード会話型AI構築サービスとして動作し、ユーザーに高度なAI開発環境を提供します。

プラットフォームの最大の特徴は、複数の基盤モデルから選択できる柔軟性です。現在はNECが開発した国産LLM「cotomi」が利用可能で、今後は国内外の様々な企業との連携により選択肢が拡大される予定です。この多様性により、ユーザーは用途や要件に応じて最適な基盤モデルを選択できます。

サーバーレス環境での即座な利用が可能な点も重要な利点です。SAKURA Gen AI PLATFORMが実行プラットフォームの構築と管理の大部分を担うため、LLMの専門知識がなくても様々な基盤モデルをすぐに利用できます。これにより、miiboユーザーは会話型AIアプリケーションの開発に集中できる環境が整います。

基盤には「NVIDIA H100 Tensor Core GPU」を搭載した「高火力」生成AIクラウドサービスが採用されています。AI開発と機械学習に特化したこの高性能GPUにより、大規模なモデルの高速処理が可能となり、miiboで構築する会話型AIのレスポンス速度と精度が向上します。

国産基盤がもたらすセキュリティと信頼性の向上

完全国内完結のデータ処理は、SAKURA Gen AI PLATFORMの最も重要な特徴の一つです。基盤モデルの利用時、データの送信と保存がすべて国内で完結するため、機密情報の海外流出リスクが完全に排除されます。この特性は、特に公的機関や教育機関、医療機関など、高度なセキュリティ要件を持つ組織にとって決定的な利点となります。

国産LLM「cotomi」の採用により、日本語処理の精度と文化的文脈の理解が大幅に向上しています。NECが独自開発したこのモデルは、日本特有の表現や慣用句、敬語などの複雑な言語体系を適切に処理できます。miiboと組み合わせることで、より自然で文脈に適した日本語での会話型AIが実現可能になります。

データガバナンスの観点からも、国内完結型のシステムは大きな価値を持ちます。日本の法規制に完全準拠したデータ管理が可能となり、個人情報保護法やその他の規制要件への対応が容易になります。また、データの所在が明確であることは、監査やコンプライアンス対応においても重要な利点となります。

さくらインターネットの国内データセンターによる安定したインフラ基盤も信頼性を支えています。国内に複数のデータセンターを持つさくらインターネットは、災害対策やBCP(事業継続計画)の観点でも優れた環境を提供し、miiboユーザーに安心して利用できるプラットフォームを提供します。

京都芸術大学での先行導入と今後の展開

京都芸術大学での先行導入事例は、SAKURA Gen AI PLATFORMとmiiboの実用性を実証しています。同大学では、生成AIを活用した教育と創造的表現の可能性を積極的に探求しており、今回のプラットフォームを通じて新しい教育アプローチを実現しています。具体的には、個人の記録や思考から始まる学習プロセスの可視化により、より豊かな学習成果の創出を目指しています。

導入における特筆すべき点は、生成AIを単なる情報提供の一方的なサポートとしてではなく、各個人の好奇心と成長を育む基盤として活用していることです。miiboのノーコード開発機能により、技術的な専門知識を持たない教育者でも、教育目的に特化した会話型AIを構築できます。この民主化されたAI開発環境は、教育現場でのAI活用を大きく前進させています。

今後の展開として、さくらインターネットは様々な企業との連携を通じて、プラットフォーム上で利用可能な基盤モデルとアプリケーションの範囲を拡大する計画です。miiboも、この拡張されたエコシステムの中で、より多様なユースケースに対応できる会話型AIプラットフォームへと進化していきます。国内外の企業との協業により、セキュリティと利便性を両立させた選択肢が増えることが期待されます。

株式会社miiboの功刀雅士CEOは、「様々なLLMを適切な場所とタイミングで安全に利用し、特定のユースケースに合わせたAIアプリケーションを開発するニーズが急速に高まっている」と述べています。SAKURA Gen AI PLATFORMの技術資産を活用することで、miiboは国産モデルの利用と安全なRAGの重要性が高まる中、生成AIの社会実装をさらに推進していく方針です。

会話型AI開発の新たな選択肢として

SAKURA Gen AI PLATFORMとmiiboの連携は、日本における会話型AI開発に新たな選択肢をもたらしました。完全国内完結のデータ処理、国産LLMの活用、ノーコードでの開発環境という3つの要素が組み合わさることで、セキュリティと利便性を両立させた理想的なプラットフォームが実現しています。京都芸術大学での成功事例は、このアプローチが教育分野をはじめとする様々な領域で有効であることを示しており、今後さらに多くの組織での採用が期待されます。



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サマリー

miiboとSAKURA Gen AI PLATFORMが連携することで、日本国内で安全な会話型AIの開発が実現しています。特に教育機関や公的機関のデータセキュリティのニーズに応える形で、国産のLLMを用いた高性能なAI環境が提供されています。

国産AI基盤の連携
こんにちは。早速ですが、今回はですね、会話型AI構築サービスのmiiboと、SAKURAインターネットの新しいSAKURA Gen AI PLATFORM、この連携についてちょっと深く見ていきたいなと思っています。
手元にあるのは、2025年5月14日に発表された資料ですね。
特に教育機関とか公的機関で関心が高まっているデータセキュリティ。
これを確保しつつ、AI開発を国内で全部やりたいっていうニーズにどう応えるのか、ここが気になりますね。
そうですね。生成AI、どんどん使われるようになって、データがどこでどう処理されているのか、どこにあるのかっていうのがすごく重要になってきてますよね。
特に、やっぱり日本国内で完結させたいっていう声は強いです。
そこで、濃厚度で会話AIを作れるMEVOと、今回AIの基盤を提供するSAKURAインターネットが組んだという流れですね。
まず、SAKURA Gen AI PLATFORMについて、具体的にはどういうものなんでしょう?フルマネージドっていうのは運用の手間があまりかからないみたいな?
はい、おっしゃる通りです。APIで提供されるプラットフォームで、生成AIの応答精度を上げるためのRAG。
RAGですね。
AIが特定の情報、例えば最新の文書とかを参照してから答える仕組みですね。そのためのベクトルデータベースも入ってます。
それから、SAKURAインターネットさんが効果力って呼んでる、すごく高性能なクラウドサービスにもつながってるんです。
効果力。
MEVOを使っている人は、この環境をすぐに使えるようになったと。これが今回の連携のポイントですね。
なるほど。MEVOのノーコードで簡単に作れるって良さはそのままに、裏で動くエンジンがすごくパワフルになるみたいなイメージですかね?
まさにそういうことです。
AIの専門家じゃなくても、高性能な環境を使えるっていうのは大きいですね、これは。
しかも、柔軟性もちゃんと考えられてます。今はNECさんが開発した国産LLM、KOTOMI。これが使えますけど、将来的には国内外の色々なモデルから選べるようになる予定だそうです。
サーバーレス環境なので、LLMの運用のこととかあまり気にしなくていい。ユーザーはAIアプリ開発そのものに集中できるっていうのが利点ですね。
それは開発者にとっては嬉しいですね。
その効果力っていうのは、NVIDIA H100 Tensor Core GPUっていうのを積んだクラウド基盤を使ってるからなんです。これで大型のAIモデルもサクサク動かせるので、応答速度とか精度とかそういうところにつながってくるわけです。
技術的な部分もすごいんですが、やっぱり多くの人が注目するのは、完全国内完結ってとこじゃないでしょうか。
そうですね。
データの送信から保存まで全部が国内っていうのは、安心感を求める声にはかなり響きますよね。
まさにそこが決定的な差別化ポイントになり得ると思います。
機密情報、例えば公的な機関とか、教育、医療みたいな分野だと、情報が国内のサーバーを通ったり置かれたりすることへの懸念ってやっぱり根強いですから。
ええ。
このプラットフォームならそのリスクを原理的にゼロにできるわけです。
安全なAI開発の可能性
データが国内にあるっていうことは、日本の個人情報保護法とか、そういう法律への準拠もすごく明確になりますし。
確かに。監査とかコンプライアンスの面でもやりやすい。
そういうことです。
あと、国産LLMのコトミを使ってるっていうのも、その流れを後押ししますよね。
日本語の細かいニュアンスへの対応力っていうのはどうなんでしょう。
やっぱり日本語特有の複雑な言い回しとか敬語とか、あと文化的な文脈の理解度っていう点では国産モデルに分がありますよね。
なるほど。
より自然でその場の状況に合った会話AIを作りやすくなると期待できます。
それに加えて、さくらインターネットさんが国内のデータセンターでしっかり運用してるっていうインフラ自体の信頼性とか災害対策、BCPとかですね、そういった点も見逃せないです。
なるほどな。
実際に使われている例があるんですね。
京都芸術大学での先行導入事例が紹介されていると。
そうなんです。単に質問に答えるツールとしてだけじゃなくて、もうちょっと踏み込んで学生さん一人一人の学びのプロセスを見える化したりとか、それぞれの脅威関心を深掘りする手助けをするような学びの伴奏者みたいな役割を目指してるみたいですね。
伴奏者ですか。面白いですね。
ここでやっぱりミーボの濃厚度っていう特徴が生きてくるんですね。
ITの専門家じゃない教育現場の先生とか職人の方が自分たちの目的に合ったAIツールを直接作れる。
それは大きい。
これってある意味、AI活用の民主化って言える動きだと思うんですよ。
なるほど。技術が一部の専門家だけのものじゃなくなってきてると。
株式会社ミーボのCEO、江藤雅史さんも、特定のユースケースに合わせたAIアプリ開発のニーズが急速に高まっているというふうにコメントされてます。
桜インターネット側も、これから連携する企業を増やして、使えるモデルとかアプリをどんどん拡充していく方針のようです。
国内のいろんなプレイヤーと連携が進めば、ユーザーの選択肢はもっと広がっていくでしょうね。
これって単なる技術的な提携っていう話だけじゃなくて、教育現場みたいに、我々にとって身近な分野で新しい可能性が具体的に開かれていくっていう、そういう動きなんだと思います。
いやー、よくわかりました。まとめると、今回の連携っていうのは、日本のユーザー、特にセキュリティをすごく気にする組織にとって、
安全性、つまり完全国内完結で国産LLMが使えるっていう点と、手軽さ、濃厚度でマネジドなプラットフォームっていう点、それから性能、効果力の基盤があるっていう点を、全部兼ね備えた新しい選択肢を提供するということですね。
そうですね。
AI導入のハードルを下げつつ、リスク管理もしやすくなると。
そういうことになりますね。で、最後にちょっと皆さんと一緒に考えてみたいんですが、こういうふうに国内完結型のAI基盤に力を入れる動きっていうのは、私たちに一つ問いを投げかけてる気がするんです。
AIが教育とか公共サービスとか、そういう機密性の高い領域にこれからますます深く関わっていく中でですね、世界の最先端の技術を取り入れることと、国内のデータ主権とか、あるいは文化的な特性を守ること、このバランスを私たちは今後どう取っていくべきなのか、あなた自身は将来どんな基準でAIツールを選んで、そして侵害するようになると思いますか?
06:56

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