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2025-09-12 06:46

miibo国産基盤パッケージが実現するデータ国内完結型AI|さくらインターネット連携事例

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会話型AI構築プラットフォーム「miibo」を提供する株式会社miiboが、さくらインターネットの生成AIプラットフォームと連携し、データの国外流出リスクを完全に排除した「miibo 国産基盤パッケージ」を開発しました。セキュリティに敏感な企業や自治体からの強いニーズに応え、日本の商習慣や文化を理解したAI意思決定支援システムの構築が可能になったことで、すでに多くの問い合わせが寄せられています。

この画期的なソリューションは、3万アカウントが利用するmiiboの技術力と、ガバメントクラウドにも採択されているさくらインターネットのセキュアなインフラ、そしてNEC開発の国産LLM「cotomi」を組み合わせることで実現しました。データの保管から処理まですべてを国内で完結させ、個人情報保護法をはじめとする国内法規制に完全準拠した環境を提供します。京都芸術大学での実証実験も進行中で、パートナー企業50社超と共に、国産AI活用の輪を広げています。

データ国内完結型でセキュアなAI基盤の実現

「miibo 国産基盤パッケージ」の最大の特徴は、データの保管から処理まですべてを国内で完結させるセキュアな環境の実現です。動作基盤にはさくらインターネットの「さくらの生成AIプラットフォーム」を採用し、LLMにはNEC開発の生成AI「cotomi」を含む国産モデルを搭載しています。この組み合わせにより、企業の機密情報や個人情報が国外に流出するリスクを完全に排除しました。

個人情報保護法をはじめとする国内法規制への完全準拠も、このパッケージの重要な価値です。海外クラウドサービスでは対応が難しい日本固有の法規制要件に対して、国内企業同士の連携により細やかな対応が可能になりました。特に自治体や金融機関など、高度なセキュリティ要件を持つ組織からの注目を集めています。

さくらインターネットの高火力シリーズを基盤とすることで、高負荷な処理も安定かつ高速に実行できる環境を実現しています。AIの推論処理や大量データの処理においても、パフォーマンスの低下を心配することなく、安心して利用できる基盤となっています。

日本企業のニーズに最適化されたAIソリューション

株式会社miibo代表取締役CEOの功刀雅士氏は、「今後のAIドリブンを考えると、経営の意思決定にまで関与するAIがどんどん増えていく」と語ります。英語ベースの学習データが中心の外国産LLMでは、日本の文化や商習慣に即した判断が難しいという課題がありました。国産LLMを採用することで、日本企業特有のニーズに対応できるAIの構築が可能になりました。

日本語による充実したマニュアルと迅速なサポート対応も、大きな差別化要因となっています。海外クラウドサービスでは英語での問い合わせが必要な場面でも、さくらインターネットなら日本語で柔軟にサポートを受けられます。技術的な不明点もサポートチームとの密なコミュニケーションにより、迅速に解決できる体制が整っています。

料金体系の明瞭さも、日本企業にとって重要なメリットです。データ転送量による従量課金がないため、予算管理が容易になりました。海外クラウドサービスでよく見られる予期せぬ高額請求のリスクを回避し、安定した運用コストで AI システムを維持できます。

ノーコード開発がもたらすアジャイルなAI構築

miiboの強みは、非エンジニアでも簡単にAIアプリケーションを構築できるノーコード開発環境にあります。社内相談エージェント、問い合わせ対応のAIチャットボット、意思決定支援エージェントまで、プログラミング知識がなくても直感的な操作で作成できます。この特徴により、現場のニーズを熟知した担当者が直接AIを開発し、迅速な改善サイクルを回すことが可能になりました。

さまざまなサービスとのAPI連携機能により、既存システムとの統合も容易です。企業の基幹システムやコミュニケーションツールと連携させることで、業務フローに自然に溶け込むAIソリューションを構築できます。エンタープライズから行政・地方自治体まで3万アカウントが利用している実績が、その実用性を証明しています。

アジャイル開発の促進も、miiboが提供する重要な価値です。AIの応答を確認しながら、プロンプトやナレッジデータストアを調整し、継続的に精度を向上させることができます。この「作って終わり」ではない運用重視のアプローチが、実用的なAIシステムの構築を可能にしています。

実証実験と今後の展望

京都芸術大学において、学生向けAIエージェントの実証実験が進行中です。学習効率の向上を目指すこのプロジェクトでは、「miibo 国産基盤パッケージ」の教育分野での可能性を検証しています。実際の教育現場でのフィードバックを基に、さらなる機能改善と最適化を進めています。

miibo Partnersへの参画企業は50社を超え、エコシステムが急速に拡大しています。特に自治体向けにシステムを販売している企業からは、データの国外流出を避けたいニーズに完全にマッチする製品として、強い関心が寄せられています。パートナー企業との協業により、様々な業界特化型のAIソリューションが生まれています。

功刀氏は「日本のAIインフラを牽引できるのは、さくらインターネットしかない」と力を込めます。国産モデルの成長とインフラ環境の発展が両輪となって、日本独自のAIエコシステムが形成されつつあります。今後はユースケースを増やし、国産基盤パッケージを活用する企業の輪をさらに広げていく計画です。

国産AI活用の新時代へ

「miibo 国産基盤パッケージ」は、データセキュリティと日本企業のニーズを両立させる画期的なソリューションとして、多くの企業・自治体から注目を集めています。ノーコード開発による迅速なAI構築、国内完結型のセキュアな環境、日本語による充実したサポート体制という3つの強みにより、日本のAI活用を新たなステージへと導きます。さくらインターネットとmiiboの連携が生み出したこの革新的なプラットフォームは、日本企業のDXを加速させ、国産AI活用の新時代を切り拓いていくことでしょう。



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サマリー

miibo国産基盤パッケージは、日本国内でデータを安全に保管し、国内技術を活用してAI環境を構築するためのプラットフォームです。このことにより、特に機密情報を扱う組織にとって、日本語文化に適合したAIの利用が可能になることが期待されています。

miibo国産基盤パッケージの概要
こんにちは。今回はですね、AI導入結構進んできてますけど、やっぱりデータの心配とか、あと日本の文化に合うのかなとか、そういう懸念がありますよね。
そうですね。
で、その課題に答えるかもしれない具体的な解決策、今日はこれを見ていきたいなと。お手元の資料、miibo国産基盤パッケージ、これですね。
今日のポイントは、そのmiiboっていうプラットフォームとさくらインターネットさん、この連携がどうやってデータを完全に日本国内に留めて、国内の技術だけでAI環境を作るかというところですね。
特に機密情報を扱う組織、企業とか自治体とか、そういうところには非常に重要になってくる話だと思います。
このパッケージが他のものと何が違うのか、ちょっと掘り下げてみましょうか。
はい、ぜひお願いします。では早速ですが、一番の売りというかポイントは、やっぱりデータを国内に留める、日本から出さないっていう、ここですよね。
そこがまず大きいですね。
具体的にはどういう仕組みなんですか。
まずですね、基盤となるインフラ、これはさくらインターネットさんの非常にセキュアな国内サーバーを使っています。
さくらさんの。
これ政府機関も利用するレベルのガバメントクラウドってありますけど、あれにも採用されている実績があって、なので物理的にデータが国内にあるというのがまず保証されるわけです。
なるほど、インフラでまずガチと国内で固めてると。
そうですそうです。その上でAIの頭脳ですよね、大規模言語モデル、LLM、これに例えばNECさんが開発したコトミとか、そういう国産のモデルを使うと。
あ、LLM自体も国産なんですね。
そうなんですよ。つまりデータの保管場所だけじゃなくて、AIが情報を処理する、そのプロセス自体もちゃんと国内の技術でやる、いっちゃうみたいなリスクがほぼなくなるわけです。
うーん、それは大きいですね。個人情報保護法とか国内のルールにもちゃんと対応できるってことですね。
ええ、その通りです。コンプライアンスの面でも安心感が高いと。
データが国内にっていうのはよくわかりました。ただ、セキュリティが良くても、なんていうか、AIがこっちの文化とか微妙なニュアンスをわかってくれないと、使いにくい場面もまあありそうじゃないですか。
まさに。
資料でも、海外製AIだとその辺が課題だって指摘されてますよね。
ええ、そこが国産LLMを使うもう一つの大きなメリットなんですよ。コットミニ海のモデルはやっぱり日本語のデータを中心に学習してますから、
例えばビジネスでの敬語の使い分けとか、ちょっと遠回しな言い方とか、あとは業界特有の言葉遣いとか、そういう日本語のコミュニケーションの機微ですよね。
それを海外のモデルよりも、より自然に理解したり生成したりできる可能性が高い。
なるほど。単に日本語が通じるってだけじゃなくて、もっと文脈とか場の空気を読むみたいなことに近づくんですかね。
そういうイメージですね。将来もっと複雑な、例えば相談業務とか意思決定のサポートとか、そういうのにAIを使おうとした時に、この点はすごく重要になってくると思います。
確かに。
そのAIを実際に現場で使いやすくするための工夫も、これ結構面白いんですよ。miiboのプラットフォームってノーコードなんです。
ノーコード?つまり、プログラミングとかそういう専門知識がなくてもAIが作れちゃうんですか?
そうなんです。
それは手軽でいいですね。
だから、エンジニアの方じゃなくても、画面上で部品を組み合わせるような感じで、例えば、社内のこのマニュアルを学習させて質問に答えさせるAIとか、
はいはい、なるほど。
あるいは、こういう丁寧な口調でお客さんに対応するチャットボットとか、そういう特定の業務に合わせたAIツールを結構簡単に、しかもスピーディーに作れる可能性があるんですね。
へー。
あと、マニュアルとかサポートも当然全部日本語ですし、料金体系もわかりやすい。
AIの利用とそのメリット
海外サービスだとちょっと複雑な重量課金とか多いですけど、
あー、ありますね。
そういう導入の心理的なハードルも下げようとしている。
なるほどなー。理論上はそういうこと良さそうですけど、実際にもう使われてるんですか?実証実験とか。
はい。実証は進んでいるようです。資料によると、京都芸術大学さんで学生さん向けのAIエージェント、これを試験的に導入していると。
ほう。大学でどんなことに使うんでしょう?
多分、一周相談とか、学生生活の質問応答とか、そういう学習支援系でしょうかね。
なるほど。
あと、このパッケージを提供するためのパートナー企業さんももう50社を超えているそうです。
おー、結構多いですね。
特に、行政とか地方自治体向けのシステムを作っている企業さんからの関心がすごく高いみたいですね。
やっぱりデータを外に出したくないっていうニーズが強いんでしょうね、自治体さんは。
まさにそこだと思います。このパッケージのコンセプトにピッタリ合致するんでしょうね。国産AIのエコシステムを作るぞっていう意気込みを感じます。
なるほど。じゃあこれ、私たちというか聞いている方々にとっての意味合いを考えると、このパッケージっていうのは日本国内でAIをまず安心して使えると。
そうですね。
それから自分たちの感覚に合わせて使いやすくなる、そういう具体的な選択肢がいよいよ出てきたぞって感じですかね。
まさに。これまでセキュリティとか文化に合うかみたいなところで、ちょっと導入をためらっていたような企業とか公共団体とか、そういうところにとっても高度なAI活用の扉が開く、そういうきっかけになるかもしれない。
大きな障壁だったその2つの課題に真正面から取り組んでいるわけですから、AIを使う層がぐっと広がる可能性はありますよね。
自分たちの国のデータはちゃんと自分たちの国の中で、しかも自分たちの文化に合った形でAIとして使う、そういう流れがもっと進むかもしれませんね。
最後に1つこんな問いを投げかけて終わりたいんですが、もしですよ、自社専用のカスタムAIをこんなに手軽に、しかも国内で安全に作れるってことが当たり前になったとしたら、
はい。
今までデータのプライバシーとかセキュリティが壁になって、ちょっと考えられなかったような全く新しいAIの使い方、アプリケーションが、もしかしたらこの日本から世界に先駆けて生まれてくるとしたら、
うんうん。
それって一体どんなものになると思いますか。ちょっと考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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