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2025-07-20 06:42

miibo功刀氏が語る「実用されるAI」の真髄|ノーコード開発が変える業務改革の最前線

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ロコアシが運営する「突撃!隣のプロンプト!」シリーズに、株式会社miibo代表取締役の功刀雅士氏のインタビュー記事が掲載されました。この記事では、ノーコードで会話型AIを開発できるプラットフォーム「miibo」の誕生から現在に至るまでの軌跡と、生成AI活用の実践的なノウハウが余すところなく語られています。今回のメルマガでは、このインタビューから見えてきた「実用されるAI」開発の本質と、AI活用が生存戦略となった現代における重要な示唆をお届けします。

記事の中で功刀氏は、miiboが目指す「AI開発の民主化」について詳しく解説しています。エンジニアではない方でも会話型AIやエージェントを作成できるという点が特徴のmiiboは、現在3万を超えるアカウント数を誇り、上場企業から行政、地方自治体、個人事業主まで幅広く活用されています。また、ChatGPT登場時の衝撃と、それをいち早くサービスに取り入れた経緯、そして「AIの発言が人に伝わりにくい」という本質的な課題への取り組みなど、AI開発の最前線で得られた貴重な知見が共有されています。

ノーコードが実現する「本当に運用できるAI」という新境地

功刀氏がインタビューで最も強調していたのは、「本当に運用できる実用的なAIを届ける」という理念です。生成AIブームの中で、多くの企業が「とりあえず生成AIを使ってみました」というプレスリリースを出すだけで、実際の運用まで至らないケースが散見される中、miiboは現場で使えるレベルまで持っていくことを重視しています。この姿勢は、高校時代にドライブスルーの自動化プロジェクトを手がけ、対話システムの研究を続けてきた功刀氏の経験に裏打ちされています。

miiboの特徴的な機能として、RAG(Retrieval-Augmented Generation)の実装があります。ChatGPTのAPIがリリースされる前から、この手法を取り入れていたことで、ユーザーが求める精度の高い応答を実現してきました。GMOグループやカヤックといった企業が、miiboを使って自社向けの会話型AIを構築し、業務効率化や新規AI事業の立ち上げに成功している事例は、この実用性の高さを証明しています。

生成AI活用の本質的課題「AIの言葉が人に刺さらない」問題

インタビューの中で特に印象的だったのは、功刀氏が指摘する「AIの発言が人に伝わりにくい」という課題です。技術的な精度向上やハルシネーション対策は進んでいるものの、AIが出力した内容が人間の頭を素通りしてしまう現象は、プロンプトの工夫だけでは解決できない根深い問題として提起されています。この課題に対し、功刀氏は「AIの発言に重みや責任感を持たせる」というアプローチで、組織のミッションやバリューをAIに理解させる試みを続けています。

功刀氏自身も、経営者として「グロースバディ」というAIエージェントを作成し、商談記録やお問い合わせ内容、社内Slackの情報を統合して経営アラートを出させるなど、実践的な活用を進めています。また、Claude CodeやNotebookLM、Deep Researchなど、用途に応じて多様な生成AIツールを使い分けている様子も紹介されており、AI活用のベストプラクティスとして参考になります。

「AI導入は選択肢ではなく生存要件」という強いメッセージ

功刀氏は記事の中で、生成AI活用について「もはや選択肢ではなく、必須の生存要件になってきている」と強調しています。DeNAの難波氏の「10人でユニコーン企業が作れる時代」という言葉を引用しながら、AIを導入することで1人あたりの生産性を何倍にも高められる現実を指摘。今のうちにAIドリブンな組織づくりを始めなければ、将来的に生産性の差が決定的に開いてしまうという警鐘を鳴らしています。

miiboの将来展望として、功刀氏は「AIに与えるデータの質」の向上に注力することを明らかにしています。組織や個人が持つデータを整理し、効率的にAIに渡すことで、より「その人・その組織がやりたいこと」にアラインしたアウトプットを実現する世界観を描いています。ノーコードで作った複数のAIをつなぎ合わせ、データを循環させることで、実用性と責任感を持ったAIを現場に届けるプラットフォームの構築を目指しています。

AI開発の民主化がもたらす「本当にやりたいことに集中できる社会」へ

今回のロコアシのインタビュー記事は、miiboというサービスの紹介にとどまらず、生成AI時代における会話型AI開発の本質と、実用化への具体的な道筋を示す貴重な内容となっています。功刀氏が語る「AI開発の民主化」は、単なる技術の普及ではなく、AIによって人の仕事を奪うのではなく、それぞれが本当にやりたいことにリソースを注げる社会を作るという、より大きなビジョンに基づいています。エンジニアリソースに制約がある組織でも、miiboを活用することで実用的な会話型AIを構築し、業務効率化を実現できる時代が到来していることを、この記事は力強く示しています。



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サマリー

今回のエピソードでは、miiboのくぬぎまさし氏へのインタビューを通じて、実用的なAIの運用やノーコード開発がビジネスに与える影響を深く掘り下げています。また、AI導入の必要性やデータの質の向上を目指す未来についても示唆されています。

実用的なAIの運用
こんにちは。さて、今回はですね、株式会社miiboの代表、くぬぎまさしさんへのインタビュー記事がありまして、これをもとにAIが実際に現場で使われるってどういうことなのか、それからノーコード開発がビジネスをどう変えつつあるのか、ちょっと深く見ていきたいなと思ってます。
いいテーマですね。
今回の目標は、単に技術の話じゃなくて、くぬぎさんの言う本当に運用できるAIって何なのか、その本質と、あとはもうAI活用が避けられないじゃないですか、今の時代。
そうですね。
そういう中で持つべき視点、これをあなたと一緒に考えられたらなと。
資料を見ると、miiboって専門家じゃなくても会話AI作れるプラットフォームで、もう3万アカウント以上で使われてるんですね。多くの組織で。
チャットGPTが出た時のあの衝撃、あれをいち早くサービスに取り入れたっていうのもなんかすごいですよね。
そうですね。これ単にmiiboっていう一つのサービスの話ってだけじゃなくてですね、AI開発がもっと身近になって、誰でもその力を使える時代が来てるんだなっていう、そういう視差があると思います。
くぬぎさん自身、高校時代から対話システムに関心があったっていう背景も、やっぱり実用性へのこだわりにつながってるんでしょうね。
特にAIの言うことって、なんか人に伝わりにくいよねっていうこの根本的な課題、ここに着目してるのは非常に面白いなと思います。
ではそのmiibo、なんでそんなにうまくいってるのか、そこから見ていきましょうか。
多くの企業がAI試してみました。で、なんか終わっちゃう中で、なぜmiiboは現場レベルでの運用を重視して、GMOさんとかかやくさんとか、ああいうところで実際に成果につながってるんですかね。
その現場で使えるっていう感覚、その裏にはやっぱり技術的な工夫があるんですよね。
特にチャットGPTが広まる、もっと前から彼らが注目してたのがRAG。
RAG。
リトルエイトローグルーティットジェネレーションっていう技術なんですけど、簡単に言うと、AIが答える前に特定の侵害できる情報源、例えばあなたの会社の社内マニュアルとかデータとか、そういうのをまず見に行かせるっていう仕組みなんですね。
なるほど。
これでAIの一般的な知識だけじゃなくて、もっと文脈に合った精度の高い答えが出せるようになる。
濃厚度で手軽っていうだけじゃなくて、この技術的なところが本当に使えるAIの大きな理由かなと思いますね。
えー、辞書の情報を見てくれるから精度上がるんですね。
なるほど。
でもくねぎさん、さらに踏み込んで、AIの発言が人に伝わりにくいっていう、もっと深い問題点を指摘されてますよね。
技術的には正しくても、なんかAIの言葉が頭をすどりしちゃうみたいな。
これってプロンプトの工夫とかそういうレベルじゃない感じがしますね。
まさにそこでくねぎさんが試みてるのが、AIの発言に重みとか責任感を持たせるっていうアクローチなんです。
重みですか?
ビジネスにおけるAIの未来
ええ。AIにその会社のミッションとか大事にしている価値観、バリューって言いますけど、それをこう教え込むイメージですかね。
ふむふむ。
ただ情報を出すだけじゃなくて、うちの会社だったらこう考えるよねっていう視点を持たせる。
そうすると、AIのアドバイスが単なる効率化ツールを超えて、組織の方向性に沿った責任ある発言になるんじゃないかと。
彼自身がグロースバディーっていうAIエージェントを経営の総代に使ってるっていうのも、まさにそれを実践してるってことでしょうね。
面白いですね。AIを単なる道具じゃなくて、組織の考え方を分かってる、なんかパートナーみたいに扱うってことですかね。
そうですね。パートナーっていう表現が近いかもしれません。
記事だと、くぬぎさんがクロードコードとか、あとノートブックLMとか、複数の生成AIツールを使い分けてるって話もありましたけど、これはどういうことなんでしょう。
それはですね、AI活用の成熟の示すサインだと思うんですよ。
一つの万能AIを探すんじゃなくて、目的に合わせて一番いいツールを組み合わせる。
なるほど。使い分ける。
このAIツールキットみたいな発想こそが、現実的で効果的なAIドリブンな働き方なんだろうなと、まさに適材適所ですよね。
そしてすごく力強いメッセージとして、くぬぎさんの、AI導入はもう選択肢じゃない、必須の生存要件だっていう言葉。
DNAのナンバさんの、10人でユニコーン企業が作れる時代って言葉も引いて、生産性の差がもう決定的に開いちゃうぞっていう警告もされてましたね。
これは非常に重要な指摘だと思います。AIを使いこなせるかどうかで、もう今後の企業の生産性、引いては競争力そのものが大きく変わってくるぞと。
AIを前提とした組織作りを、今すぐ始めなきゃいけないっていうその緊急性を感じますね。
では、ニーボーのこれからとして挙がってた、AIに与えるデータの質の向上に力を入れるっていうのは、具体的にはどういうことなんでしょうか。
これはですね、組織とか個人が持っている独自の知識とかデータを、もっとスムーズに、効果的にAIに連携させるってことを目指してるんだと思います。
それによって、AIが、よりその人とかその組織が本当にやりたいことに、寄り添ったアウトプットを出せるようになる。
将来的には、複数の濃厚度AIツールが連携して、データがぐるぐる回ることで、実用性とさっき話に出た責任感、これを両立するパラットフォームを目指してるんじゃないでしょうか。
AIが仕事を奪うんじゃなくて、人間がもっと価値のある活動に集中できる、そういう未来への三つ筋なのかもしれないですね。
変える可能性があるということなんですね。
いやー、今回はmiiboのくぬぎさんのインタビュー記事を通して、実用的なAI活用の最前線、その本質を探ってみました。
濃厚度っていう切り口が、AIの社会実装をぐっと加速させてるんだなーっていうのをすごく感じますね。
それでですね、最後に、これを聞いてくださっているあなたに一つ問いを投げかけさせてください。
くぬぎさんが言うように、AIに重みとか価値観との整合性を持たせることが重要だとすればですね、
あなたがこれから使うかもしれないAIに対して、単に効率を上げるだけじゃなくて、どんな価値観とか、あるいは組織の目標を反映させたいと考えますか。
そして、そのAIはあなたの目指す未来と本当に足並みを揃えていると言えるでしょうか。
深い問いかけですね。本日の探究はここまでとしましょうか。
お付き合いいただきありがとうございました。
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