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【令和8年度改定】医療DX推進体制整備加算の廃止と電子的診療情報連携体制整備加算の新設を解説
2026-06-17 06:56

【令和8年度改定】医療DX推進体制整備加算の廃止と電子的診療情報連携体制整備加算の新設を解説

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医療DXの関連施策は、オンライン資格確認や電子処方箋の普及により着実に前進してきました。普及が進んだ段階では、サービスの導入を促す評価から、サービスの活用による質の高い医療を促す評価へと、軸足を移す必要があります。本メルマガは、令和8年度診療報酬改定の「医療DX推進体制整備加算等の見直し」を、外来・入院・調剤の区分ごとに整理します。

今回の見直しの柱は、既存加算の廃止と新加算の新設による評価体系の再編です。第一に、医療情報取得加算と医療DX推進体制整備加算を廃止し、電子的診療情報連携体制整備加算を新設します。第二に、診療録管理体制加算について、サイバーセキュリティ対策の要件を見直し、評価区分を3つから2つに整理します。第三に、調剤報酬の加算を電子的調剤情報連携体制整備加算へ改称し、電子処方箋システムによる重複投薬等のチェック体制を要件に加えます。あわせて、電子カルテ情報共有サービスに係る経過措置を延長します。

外来・入院での加算の再編:廃止と新設

外来と入院の加算は、2つの加算の廃止と新加算の新設により再編されます。廃止されるのは、医療情報取得加算と医療DX推進体制整備加算の2つです。両加算に代わり、初診料・再診料・外来診療料・入院料加算として、電子的診療情報連携体制整備加算が新設されます。

新設される電子的診療情報連携体制整備加算は、外来では月1回を限度に算定します。初診料では、施設基準の区分に従い、加算1が15点、加算2が9点、加算3が4点です。再診料と外来診療料では、いずれも一律2点です。

入院料加算としても、電子的診療情報連携体制整備加算が新設されます。入院料加算では、入院初日に限り、加算1が160点、加算2が80点を算定します。

歯科でも、同様の考え方で電子的歯科診療情報連携体制整備加算が新設されます。歯科の初診料では、加算1が9点、加算2が4点です。歯科の再診料では、2点を算定します。

なお、初診料・再診料の電子的診療情報連携体制整備加算は、明細書発行体制等加算との併算定ができません。診療所がこの加算を算定する場合、明細書発行体制等加算は別に算定できない点に注意が必要です。

診療録管理体制加算の見直し:サイバーセキュリティと区分整理

診療録管理体制加算は、サイバーセキュリティ対策の要件見直しと評価区分の整理という2点で見直されます。サイバーセキュリティ対策については、現行の加算1の施設基準にある「非常時における対応体制」の要件が、加算1の施設基準から削除されます。この非常時の対応体制は、後述する新設の電子的診療情報連携体制整備加算(入院)の施設基準に位置づけられます。

評価区分は、現行の3区分から2区分へ整理されます。点数も見直され、加算1は140点から100点へ、加算2は100点から30点へ引き下げられます。現行の加算3(30点)は廃止されます。

調剤報酬の見直し:廃止・改称と重複投薬チェック

調剤報酬では、医療情報取得加算の廃止と、医療DX推進体制整備加算の改称という2つの見直しが行われます。医療情報取得加算は、廃止されます。

医療DX推進体制整備加算は、電子的調剤情報連携体制整備加算へ改称されます。改称にあわせて、現行の3区分(10点・8点・6点)は1区分に統合され、点数は月1回8点となります。さらに、電子処方箋システムによる重複投薬等のチェックを行う体制を有することが、施設基準に追加されます。

経過措置の延長:電子カルテ情報共有サービス

電子カルテ情報共有サービスに係る経過措置は、在宅と調剤の両方で延長されます。在宅医療DX情報活用加算では、当該サービスに係る要件を「当面の間」満たしているものとみなします。電子的調剤情報連携体制整備加算でも、同様に「当面の間」満たしているものとみなします。いずれも、国等が全国で運用を開始した場合は、速やかな導入に努めることとされています。

まとめ

今回の「医療DX推進体制整備加算等の見直し」は、評価体系の再編が柱です。外来・入院では、医療情報取得加算と医療DX推進体制整備加算を廃止し、電子的診療情報連携体制整備加算を新設します。診療録管理体制加算では、サイバーセキュリティ要件を見直し、区分を3つから2つに整理します。調剤報酬では、加算を電子的調剤情報連携体制整備加算へ改称し、重複投薬等のチェック体制を要件に加えます。あわせて、電子カルテ情報共有サービスに係る経過措置を延長します。



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サマリー

令和8年度診療報酬改定では、医療DX推進体制整備加算などが廃止され、医療機関の評価基準が大きく転換します。これまでのITツール導入への評価から、実際にデータ連携を行い、質の高い医療提供に貢献する体制へと軸足が移されました。特に、電子的診療情報連携体制整備加算の新設や調剤報酬の見直し、サイバーセキュリティ対策の要件強化を通じて、患者の安全と医療の質向上を目指す改定となっています。

導入と評価基準の転換
あの、ちょっと想像してみて欲しいんですけど、旅先でたまたま寄った薬局で処方箋を出したら、システムが瞬時に、ちょっと待って、先週別の町の病院でもらった薬と組み合わせると危険ですなんて警告を出してくれる。
まあそんな状況を。 えっ、それすごく安心ですよね。 ですよね。で、今日私たちが深掘りしていくのは、あなたから提供された【令和8年度診療報酬改定の医療DX推進体制整備加算等の見直し】
に関する資料なんです。 はい。一見するとただの難解なルールの変更に見えるかもしれませんが、実はこれかなり根本的なシフトなんですよね。
そうなんです。日本の医療システムが単なるITツールの導入から、実際にあなたのデータをつないで、文字通り命を守るための包括活用へとどうシフトしたのか。
今回のミッションは、そのルールの裏側を解き明かすことです。 そうですね。この資料の最大のポイントって、国が医療機関を評価する基準をまあ180度ガラッと変えたことなんですよ。
ガラッとですか? ええ、これまではパソコンとかオンライン資格確認のシステムをただ導入したこと自体にボーナスを出していたんですね。
医療情報取得加算とか医療DX推進体制整備加算というものだったんですけど。 はいはい。でも今回その古いボーナス制度をきっぱり廃止したんです。
新しいルールは、導入したシステムを使って実際に他の病院とデータを連携させたか、そこだけを評価します。
なるほど。つまり、スポーツジムに入会しただけで褒められていた段階から、これからは実際にジムに通ってちゃんと汗をかいて初めて評価される段階に入ったっていうことですよね。
ああ、その例え完璧ですね。まさにその通りで、入会証を持っているだけじゃダメになったんです。
汗をかくっていうのが、医療機関にとってはデータをつなぐっていうことなんですよね。
はい。だからこそ、国は新しい評価の仕組みとして、電子的診療情報連携体制整備加算というものを新設したんです。
電子的診療情報連携体制整備加算の新設
なかなか長い名前ですね。
ええ、そうなんですけど、これの仕組みが面白くて。外来の訴診料だと、要件に応じて15点とか9点、4点で評価されるんですが、特に興味深いのが、あなたが入院した初日の評価なんですよ。
えっと、入院の初日ですか。
はい。なんと、160点とか80点というかなり手厚いインセンティブが出るように設計されているんです。
へえ、そんなに差があるんですか。なぜ初日なんですかね。
入院初日って、まあ、少子を分けるかもしれない瞬間じゃないですか。だからこそ、そのタイミングで患者さんの過去の医療データがすべて揃っている必要があるからなんです。
ああ、なるほど。ただシステムを入れるんじゃなくて、本当に必要なタイミングでデータを取りに行く行動にインセンティブをつけているわけですね。
その通りです。ちなみに診療所なんかだと、ただ明細書を発行するだけの古い評価項目、明細書発行体制投下算とは一緒に算定できないようにして、ごまかしが効かないようにもなっています。
なるほど。病院側がデータをつなぐ必死さはよくわかりました。でも、大きな病院同士でデータがつながっても、近所の薬局がその場から外れていたらあんまり意味がないんじゃないですか。
調剤報酬の見直しと重複投薬チェック
そこですよね。まさにそこが次の改革ポイントでして。
はい。
薬局向けのルールも一新されて、電子的庁材情報連携体制整備加算という形に解消して統合されました。これが月1回発展ですね。
ふむふむ。
単にデータを連携するだけじゃなくて、新たに電子処方箋による重複投薬等のチェック体制が必要件に組み込まれたんです。
それって裏側では具体的にどういう仕組みで動いているんですか。
医師が処方箋を出した瞬間に、そのデータが国全体のクラウドに飛ぶんです。
はい。
そして薬剤師があなたに薬を渡す前に、システムが自動的にこの患者さんが全国のどの病院でどんな薬を処方されているかを瞬時に称号するんですよ。
人間だと見落としちゃうかもしれない成分の重複とか危険な飲み合わせをシステムが物理的にブロックしてくれるわけですね。
複数の病院で同じ薬を出されても止めてくれるのは安心です。
まさにその通りです。
サイバーセキュリティと診療録管理体制加算の再編
いやーそれは画期的ですね。でもちょっと待ってください。
はい、なんでしょう?
それだけ膨大でセンシティブな個人の医療データが全国のクラウドを飛び交うとなると、サイバー攻撃のリスクが高まりませんか?
当然の疑問ですよね。
なのに資料を見るとサイバーセキュリティを含む診療録管理体制加算の点数がむしろ引き下げられてますよね。140点から100点とかに。
ええそうなんです。
データが重要になってるのに点数を減らすってこれ完全に矛盾してません?
国は病院のセキュリティ対策を軽視してるってことなんでしょうか?
いえ、一見するとそう見えますよね。でも実はこれ単なる原点じゃなくて構造のシフトなんですよ。
構造のシフトですか?
はい。これまで一般的な管理体制の評価の中に非常時の対応体制が含まれていたんですけど、今回その要件を先ほどの手厚い進化算の方へガッツリ移管したんです。
あ、なるほど。つまりセキュリティ対策はもはややったら褒められる追加のテストじゃなくて、高得点を狙うための絶対の参加条件に格上げされたってことですか?
その通りです。評価が3区分から2区分へ整理されて、ベースの点数が下がったのはセキュリティがもう当たり前の前提になったからなんです。
なるほど、そういうことだったんですね。
経過措置と改定の意義
ただとはいえ、すべての病院が一夜一晩で完璧な電子カルテ情報共有サービスに繋がれるわけじゃないですよね。
まあそうですよね。
なので当面の間は導入に向けた経過措置が設けられていて、現実的なペースでシステム移行を進められるようにもちゃんと配慮されています。
いやあ、一見するとただの病院の裏側のルール変更かと思いきや、実はあなたが窓口で支払う金額が、あなた自身の受ける医療の安全性に直結しているっていう壮大な話でしたね。
ええ、私たちがより安全で質の高い医療を受けるために、医療機関がどう動くべきかを国が本気でデザインし直した結果が今回の改定に詰まっています。
ですね。ジムで汗を流すように、医療機関が積極的に私たちのデータを連携することで評価される仕組みに変わりました。
はい。
でもここで一つ考えてみてほしいんです。全国のネットワークを飛び交って、病院の評価額すら消えているその医療データ、さてその本当の持ち主は一体誰なのでしょうか。
システムを動かしているのは国や医療機関だとしても、データそのものはあなた自身のものですからね。
その通りです。データがどう使われてどう守られているのか、私たち自身もこの巨大なシステムの参加者として意識していく時期に来ているのかもしれませんね。
この問いをあなたへの宿題として、今回の深掘りはここまでとしましょう。
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