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放送回:「真夏の昆虫専門店で」( 2023年9月1日)

サマリー

真夏の昆虫専門店に密着した模様を通じて、昆虫の人気や親子の関係性、虫捕りの文化の変化について考察しています。ドリームマッチ感は虫キングの魅力ですが、彼が持っている自然に起きる昆虫みたいな思想は、そのようなものとは全く違うと思います。

昆虫専門店の魅力
真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、真夏の昆虫専門店で、という回についてしゃべっていきます。
タイトルの通りですね。昆虫専門店、場所は東京都内ですね。にある昆虫専門店が舞台です。
国内外から集められたカブトムシやクワガタなど100種類が並んでいる店内で、夏に来るどんな人が見に来るのか、という3日間に密着した模様になっております。
ということで、本田さんいかがだったでしょうか。
これ夏休みに当然やってるっていうのもあって、土日とかも絡んでたので、本当に親子連れで小さな子供とか、すごいたくさん来てる映像が。
結構狭い店内にワンサカと子供たちが来て、あれ買いたい、これ買いたいっていう昆虫やってたんで。
いまだにというか、現代になっても昆虫ってやっぱり子供たちを引きつけるものがあるんだなぁと思ったんですけど。
ちょっと老害的なことを言うんですけど、昆虫って山に取りに行くものだと思ってたのに、都会の人ってショーケースで買うんだみたいな。
都会の子供たちは、現代の子供たちは山に取りに行かずにショーケースで買うんだっていうのに、ほとんどびっくりしたっていうのが全体としての回なんですけど。
とはいえ、ヘラクレスオオカブトとか、ギラファノコギリクワガタとか、
要は海外の、日本在来種だけじゃない海外の非常に面白い形をした昆虫、クワガタ、カブトブシっていうのをたくさん売られてたんだけど、
わかんない、都会はずっと売られてたのかもしれないですけど、僕は子供の頃とか、掴んでみるだけで、手に入れられるものじゃなかったんですよね、実際の現物が。
それが今ここに、さすがに東京の高円寺でしたっけ?にあるっていうところもあって、都会ではこういうものが手に入るのだっていうのと、
そうすると子供たちもそれは喜んでるけど、同時に大人になって一周回って、あの時掴んで憧れてたこれ買いたいっていう人ってかなり一定層いるんだなっていうのは見てて思ったんですね。
だからなんか僕もそれにちょっとなりかねないなっていうのは思いましたね。そこの親近感は結構湧きましたけど。
なんか生き物を図鑑以外で見られることが増えてきたからだと思うんですよね。
それこそYouTubeで見てとかっていう人もいるじゃないですか。
ありましたね、子供がね。
よく見ててみたいな子供も。
ちょっと前までは図鑑で静止画でしか見れず、たまにやってる言い照れの特集とかでちょっと動いてるクワガタとかガムトムシが映るみたいな感じじゃないですか。
だったのがそういう情報環境の変化で、逆に家から出なくても昆虫が動いてる姿を見れるようになったみたいなことが、
自然の中にいる昆虫っていうよりも、そういう昔のいわゆる自然とセットの体験。
本田さんがさっき老害かもって言ってたやつですけど、自然の中で昆虫と戯れるっていう体験よりも、昆虫単体に興味がちょっと映ってる気がするんですよね。
だから昆虫好きなんだけど暑いのは嫌だみたいなことが生じてるような気がするんですよ。
昆虫専門店での親子の関係性
そういうある意味わがままなニーズを満たすのが、たぶん昆虫専門っていう気がするんですよね。
まさしくね、ポケモン図鑑みたいになってるんですよね。
そうそう。
昔は近くの森のここの森にいるに違いないとか、夜にこういう仕掛けをしたら集まってるに違いないっていう試行錯誤でやってたので、
正直捕まるのって2、3種類じゃないですか。
クワガタとカブトムシのオスカメスカみたいな違いで。
ギラファンノコギリクワガタに野良で会える発揮がないので。
外来種だしね。
外来種だから。
そういう意味では本当にポケモン図鑑みたいな感じでどんどん収録していく感じというか。
ポケモンも一応ゲームでは草むらとかあると捕まえますけど、もうそういうことではなくて店頭に売られていて、
こいつはゲット、こいつはゲットってどんどん図鑑を食べていくような状況だったんで。
子どもたちもやっぱりそういうものとして脳が認識してましたよね。
○○いますか?みたいな感じで。
そこがちょっとびっくりしたというか。
YouTubeで見るのも含めて全然環境が変わっていくと昆虫に対する認識も全然変わってるんだなっていうのは思いました。
種類で聞いてた○○いますか?って聞いてたじゃないですか、子どもたちが。
それもすごい特徴的だなと思っていて。
自然界で不可じゃないですか。
不可っていうかできるんだけど○○を見つけようみたいな言って、それを捕まえやすい仕掛けとかもちろんあるし、そうやってくるんだけど思い通りいかないじゃないですか。
それが意外と注文すれば出てくるじゃないけど、感じがこのお店の特徴だし。
だからこそ言い方があれかわかんないけど、課金すれば何でも手に入るみたいな感じになってるじゃないですか。
この昆虫専門店って。
だからこそ親も好きでみたいな人結構多かったですよね。
そこは親がお金を出し、親子の趣味として昆虫がなってきてるんだなっていうのはすごいこの回感じましたね。
いろんなレイヤーの親子関係が出てたんで、実際結構それも面白くて。
子供、ちっちゃい子と来るお父さんみたいなのは結構お父さんも楽しみだし、本当に子供も興味津々で見てるから、
さっき山口さんが言った通り親子の共通の趣味ですみたいな感じで2人で楽しく選んだり、これあるかなとかやってる親子が来てるし、
かと思えば、昔は子供もついてきてくれたんですけどねっていう。
一人で来ている、小田原から来ているお父さんが、子供は大きくなるとね、みたいな子供だけが卒業していくっていうパターン。
でも親はまだ好きで、何かがあるとここにやってくるみたいな。
でもその人にはその人で40年来の昆虫好き友達みたいなのがいるって言ってて、
じゃあ逆に別にわざわざ息子とか子供と行かなくても、こういう同世代とかの長く付き合ってくる趣味の友達がいればそれはいいしとかもあったし、
死んだね、亡くなったお父さんが実は突然急に虫にハマってめっちゃ一時期育ててたんですよっていう人いたじゃん。
いましたね、はい。
あれもすごい、亡くなったお父さんと昆虫を重ね合わせるじゃないけど、
そこで繋がっていく、あの時お父さんってなんでこんなに急に昆虫を集め始めてたのかなーみたいなことを、
しかもそれも100匹とかじゃないですか。
なんかめちゃめちゃドラマですよね。
上級にしてるというか。
そうそう。
そんな集めるっていうのをなんであの時父親が急にやってたんだろうみたいな。
それを自分も大人になってからもう一回やってみるっていうので、
そういうところで亡くなった親との繋がりを感じるという感じで、
結構そのいろんなレイヤーの親子関係がその日の3日間にいろいろな時代がずれながら来てるっていう感じだったので、
昆虫の捉え方の変化
昆虫がね、よく今回の回って命が巡るサイクルみたいなのと比喩されてましたけど、
やっぱその昆虫とかのその短い一生みたいなところがあるからこそ、
他の人と人のその親子の繋がりとかが巡ってくるサイクルってなんかめっちゃあるんだろうなと思って出ましたけどね。
本当にそうですよね。
昆虫好きな人って今の時代は多分そうでもないと思うんですけど、
ちょっと前まではやっぱりその虫の取り方を誰かから教わるみたいなことが必要だったじゃないですか。
今は別にネットで調べればわかりますけど、YouTubeのいるのかわかんないけど虫YouTuberみたいなのができるみたいな。
絶対いますよ。
絶対いるじゃないですか。
めちゃめちゃカブトムシ取れる方法を教えますみたいな。
絶対いる。
キッズチャンネルでね。
そうそうそうそう。
でもなんか昔はそれこそお父さんとかもそうだし、
別にそれはおじいちゃんとかでもいいし、
別に近所のお兄ちゃんみたいな、よくいる虫取りミュージみたいなお兄ちゃんでもいいんだけど、
そういう身近に誰かがいるかみたいなことが多分要素だったと思いますね。
虫好きになるというか。
でも今多分広がってる市からそういう子ども環境の市もあるけど、
やっぱ今回出てきた中で僕も面白かったのは、
突然お父さんがすごい集め始めてなんか気になってみたいな人とか、
あとやっぱ出てきた虫目ずる姫君じゃないですか。
何人かいましたよね。
何人かいるじゃないですか。
そういうやっぱ突然虫が好きになってみたいな人も、
やっぱりいるんだなみたいなのはすごい、
いるんだろうなとなんか思ってたんですよ。
別に子どもの頃にはまるものだけの趣味じゃないから昆虫って別に。
でもなんかそれって実際こういう人たちなんだなっていうのはちょっと面白かったですけどね。
そうやってどっちかというと、いわゆる魚で立てるとわかりやすいじゃないですか。
釣りみたいなハンティング的な昆虫だと大衆ですけど、
そういうハンティング的な要素で割と昆虫ってもともと盛り上がったものが、
どんどんどんどん熱帯魚的なものになっていく。
つまり観賞用とか育てる用みたいなものになっていって、
今回の昆虫のお店になって本当にたくさんの種類の昆虫がいて、
それを育てるための土とかが売ってあってみたいな状況で、
昆虫に対する捉え方が変わってくる中で、
それこそ大人になってからそういうのが気になる人もいれば、
本当に当然女性とかでもそういう人っていいですよねっていうのが、
どんどんそういう多様性みたいなところがここの虫屋さんで当然見えますよねというところがあったと思うんですけど、
そういう虫とか昆虫の状況っていうのを取り巻くというか、
人間との相対し方みたいなのがすごい変わってきてる中で、
一人だけ虫捕りの素振りをしている若い男性。
やっぱ彼違いましたよね。
彼だけが違う世界に来ててね、ロックだったんですよね。
古くからの方法をね。
ちょっとガチな伸縮式の虫捕り網みたいなのを買いに来ていて、
なんかちょっと素振りしていいですかとか言って廊下の方に出て、
シュッシュッみたいな素振りして、
シミュレーション、機嫌のあるシミュレーションね。
これならいけるみたいな感じでやってたんですけど、
結局彼は学芸員を目指していてとか、
あくまで観賞用ということだけではなくて、
やっぱりもともとの自然の中で昆虫を採集して、
それで見えてくるものっていう、
自然科学のところに多分興味がある学生なんですけれども、
その彼がここまで完全に商品化されたクワガタが並ぶところで、
一人網を振っているっていう、
この様子の矛盾に満ちてるんだけど、
彼を応援したくなるロック感みたいな。
ところはめちゃめちゃいいなと思いましたね。
なんか虫キング対自然って感じですもんね。
この例えが合ってるかわかんないけど、
虫キング的な、
虫キングって一時期流行ったゲームっていうんですかね。
ゲームセンターみたいなところでやるカードゲームみたいなのがあるじゃないですか。
ああいうのって結局バトルモノですよね。
昔は全然別にあったし、
カブトムシとクワガタを同じ木の上に並べて戦わせるみたいな。
それに演出がついてみたいなのがゲーム虫キングなわけですよ。
でもあれはじゃんけんなんですけど、そういうのなんじゃないですか。
そういうのって別に自然の中での本当の生態系がどうとか、
この昆虫とこの昆虫は同じ環境から生息しないみたいな、
昆虫キングの魅力と思想
自然科学的なところで一切無視して戦うじゃないですか。
ゲームだから別にそれが問題はないし当然なんですけど、
そういうドリームマッチ感が虫キングの魅力なんだけど、
そういうのと素振りしていた彼の持っている自然に起きる昆虫みたいな思想って、
相対するというか全く別のものだと思うんですよね。
それは今回の回でも大きく二分されたなっていうのはすごい思いましたかね。
いや、まさしくこうです。
本当に今やってる朝ドラなんて植物学者のやつなんですよ。
もうマジでランマンっていうね。
もうあれと一緒でやっぱなんか、
おまんこんなところで最中画かーみたいなコーチ弁なんですけど。
そういうことなんですよね。
ドリームマッチ的なものではなくて、
この場所にこんなのがいるんだっていうところの出会いとかだったりとか、
生態系みたいなところに興味があって、
どんどんと突き進んでいって冒険していくみたいなような虫取りの楽しさと、
やっぱりそのドリームマッチっていうのは僕もなるほどなと思いましたけど、
でもそういうのほんと増えてるじゃないですか。
サメとシロクマ戦ったらどっちが強いみたいな。
あるじゃないですか。
そういうアニマルバトルシミュレーションみたいな。
顎の力が何百キロかなみたいな。
わかります。
それってもう理論上の話だし、
本当の自然界では相対することのないみたいというか。
だからこそロマンを感じるっていうのはすごいわかるんですよ。
昆虫を見る視点とソサエティ勢
わかるんだけども、今回の昆虫もそうだけど、
インドネシア原産のクワガタと南アフリカとかアメリカ大陸のクワガタが隣同士にいることって、
すごいドリームマッチ感があるというか、
何を選ぼうみたいになってるのって、
本当に虫捕りで得られる楽しさと全く別種のもんなんだなって。
そういうのは思ったんでね。
わかるけどなーって感じでしたね。
ちょっと老害感が出てき始めてですね。
僕この回でもう一種類、流れで言うと、
昆虫に対する思考的な意味で、
虫キング的な人と自然科学的な人と、
社会って人がもう一枠いると思ってたね。
わかりますね。
昆虫を大量に飼ってる人って何組か出てくるじゃないですか。
いましたね。300匹とかいましたね。
とか育ててますみたいな。
引き出しが全部それになっててみたいな。
部屋が一部屋それでみたいな。
そういう人たちってまた多分先ほど話した前者の2つ、両方とは全く違う軸で昆虫を見てると思うんですよね。
生態系というか社会、ソサイエティですよね。
確かに昔からいましたよね。しかもその体力というかね。
それもいるんですよ昔から。全然別に新しい話じゃなくて、全部いるんですよ昔から。
まさしくそうで、社会っていうのもそうだし、
誰だったかな、芋虫から変わるのがいいんですよねみたいな。
言ってましたね。
芋虫から変態していくとオスかメスか、どっちになるかやってみるまでわからないのが楽しいんですっていう人もいたし、
300匹育ててるっていうのも含めて、
虫はわかりやすく芋虫から変態する、カブトムシとかだと変態していくので、
そこの変身感と、後はそうやって命が巡ってくる。
本当に冬を越すだけで奇跡なんで、そういった形で早いサイクルで命が巡っていくじゃないですか。
その命の連鎖みたいなところに、
愛着が湧く神の視点で、
人がどんどん生きては死んでいくサイクルを眺める神みたいな状況で昆虫を見つめる目線っていうのは確かにあって、
そこが200匹300匹飼ってる人たちのソサエティ勢っていうのは面白いですね。
そういう勢はいるなと思っていて、
そこもね、わかるような気はするけれども、僕まだ掴めてないというか。
そういうのって、自然の中の話でいうとアリの観察とかに近いと思うんですよね。
自然界においてはアリぐらいしか観察できないんですよ。
組織全体性を把握できないから、社会性もわかりやすくないし、
1匹探すのですら大変じゃないですか。
話しかけてみたいな。
だけど、今回ってやっぱりさっきの話にも出てきた、お金を持っている大人がその趣味に加担することによって子供もソサエティ勢に入るようになると思うんですよね。
シムシティみたいな感じか。
そうそうそう、そういう感じだと思うんですよ。
そういうシミュレーションゲーム的なものと、武士キング的なバトル的な要素と、本当にアドベンチャーみたいな感じ。
そういういろんな昆虫の接し方、昆虫にこれは限らずなのかもしれないけど、
ただより多分、水辺の生き物とかよりも身近なのは、やっぱり普通に出くわすことがあるわけじゃないですか。
カブトムシめっちゃでかいのとかはそうだけど、昆虫とかで言ったらね、出くわすこともあるだろうし、
そういう身近にいる生き物でそれぐらいのバラエティに富んだというか、豊かな感じを感じられるのかなっていうのは、
すごいこの真夏の昆虫専門っていうめっちゃニッチなところで、ただ昆虫好きばっかり来てるのかなって思う回なんですけど、
意外とその3つぐらい、レイヤーっていうのが感じましたかね。
それがいろいろな在来種だけじゃなくて海外の品種とか、そういうのもいるからこそ、そいつらが織りなしていく社会って何なんだろうなっていうのは確かに気になるでしょうしね。
そいつらが自然に放たれた結果、虫キングになってしまい生態系が壊れるっていうことなんですよね。
そういう弊害もあるじゃん、その難しさって。
そうなんですよね。最後にまた老害みたいなこと言うんですけど、海外品種売って最後まで飼育してくださいみたいに言ってたじゃないですか。
で、最後まで飼育しないと野に放たれるって生態系壊しますって言うんですけど、最後まで飼育するとか海底に委ねるのは無理だと思うんで。
そもそもこんな系統の海外品種売るのいかがかと思うかって思っちゃうっていうのは結構全体を通して思っちゃったというか、子供の頃あんなのいるわけなかったのがあまりにも目の前にあることにちょっと動揺を覚えてしまい、最後まで飼育すれば大丈夫みたいなことになってて、どういう問題かっていうのは結構思ってしまう。
金色の虫とかね。
そうなんですよね。街中を流行り歩いてたら嫌じゃないですか。
まあね。
さすがにね。逃がすとも限らないしね。
まあ逃げちゃうかもしれませんね、普通にね。
まあね、昆虫だけじゃなくて動物でもね、いぶ穴が逃げ出してるからたまにそうなんですけど、虫とかね、やっぱ肥え方とかがやっぱり尋常じゃないんで、一瞬が命取りになるよなーとかっていうのを老害ながら思った。
そういう難しさもありますよね。
昆虫だけにいろんなところが垣間見えたなっていうところですかね。
はい、では今回は以上となります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
23:04

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