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真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、フジロック、待ち望んだ夏の日に、という回について語っていきます。
フジロックフェスティバルの魅力
タイトルの通り、今回はフジロックフェスティバルですね。
200組以上のミュージシャンに、延べ11万人以上を超える観客が動員される、日本最大級の音楽イベントですね。
なぜ、このフジロックなのかというと、この夏、4年ぶりの通常開催だったんですよね。
通常開催っていうのは、海外からもアーティストが来れるっていう意味での通常開催ですね、となりましたと。
そんな夏の3日間、人々はどうフジロックを望んだのかということで、本田さんいかがだったでしょうか。
これはね、本当にフジロックに限った話じゃないんですけど、
やっぱりこの夏は全てのお祭りが戻ってくるっていうところの中で、
あえて普通のお祭りというよりはフジロックですよね。
フェスティバルとしてのフジロックに着目したんだなっていう回と、
あと本当に3日間見てて思ったのは、
フジロックってこんなにも音楽を魚にみんなで集ってトランスするのがみんな目的できてるんだなっていう。
本当に現実世界からいかに切り離してここにベッドするかっていうので、
みんなそういう意味の気合いはめちゃめちゃ入ってるなっていうのが思いましたね。
下界とか言ってたじゃないですか、普段暮らしてる場所。
高原地域だから山の上だっていうのはそれはわかるんですけれども、
ここがあたかも天界のような言い方で、
現実の世界を下界というような話もしてた通り、
この3日間みんなもこのフェスティバルに本当に命をかけて集まってるんだなっていうのは非常に思いました。
山田くんフジロック行ったことあるんですか?
ないです。
僕はあるんですけど、
フジロックの特異性
今回の72時間って、72時間いろんなとこに行っちゃくすると思うんですけど、
めちゃめちゃ知ってる場所なんですよ、僕にとっては。
フジロックって。
だから映像にしてもどこで撮ってるのかもだいたいわかるし。
そんなわかるんですね。
だいたいわかりますよ。
今年行ったわけじゃないんですよね。
今年は行ったわけじゃないですけど、別に会場は一緒のナイバースキー場なんで、
だからここで撮ったんだなとか、
それこそこのフジロックの撮影やるっていうのって、
この撮影の2日目ぐらいからめちゃめちゃ僕も知ってたし、
いろんな人から連絡が僕に来てたし、
フジロックに72時間の取材入ってるぞみたいな、なぜ連絡来るみたいな、あるんですけど。
いや、それすごいですよね。僕にも連絡入りましたもんね。
やっぱでもそれぐらいフジロックって結構みんな行ってるんですよね。
そういうことなんですね。
でもなんか僕は行ってるからこそ、
僕が行って現実との比較みたいな話しても、
それってあんまり面白くないというか、
別にいろんな人が話してるし、
フジロック行った人から見るとこの会議ってあんまり良くない会なんですよ。
それはなんか良くないポイントは後で話すんですけど。
本田さん的に、やっぱさっきその音楽を魚に盛り上がるっていうか、
そもそもロックフェスのイメージとはちょっと違ったってことですか?
そうですそうです。
ロックフェスって、僕勝手なイメージはやっぱり野外に大きいステージがあった時に、
全員そこで朝から晩までヘドバンするみたいなイメージで、
こうタオル振り回して、
あとはビール飲んで帰ろうかみたいなものだと思ってたんですよね。
逆に言うと海外のミュージックフェスティバルとか音楽の日とか、
そういうのに近いなと思っていて見てて、
あちらこちらでいろんなジャンルの音楽があって、
有名なところから、
なんかありましたよね、次に売れる人たちみたいなルーキーズみたいなブースもあって、
そういう本当に何百人も集まるようなところから何十人も集まるようなところまでいろんなレイヤーであって、
それぞれが楽しみながら、
ステージが主役でもあるけれども、
それを聴いている観客たちも主役であるみたいなところがすごいあるので、
僕が知っている日本の野外フェスと違うような気はしました。
フジロックはやっぱり、いわゆる他の夏フェスって言われている音楽フェスとちょっと違うのは、
フジロック、他もいるっちゃいるんですけど、
フジロック自体へのファンがすごく多いっていうことだと思うんですよね。
今、苗場スキー場で開催してるんですけど、
例えば他の会場でフジロックやったとしても人来ると思うんですよ。
それは多分フジロック自体にファンが付いてるから。
フジロックって名前に?
ブランドかなどっちかっていうと。
実際その初回はね、富士山のところでやって、めちゃめちゃ雨でっていうのを今回72時間でやってましたけど、
死ぬ思いを知りたいな、そういうのがあって。
でも、そういう場としてすごく注目されるっていうか、ファンを多く作っているのは、
まさに今本田さんが言ったような、自分が主役というか、
フジロックと日本の音楽文化
要はステージめっちゃあるんですよ、フジロックって。
だから物理的に全部見れないんですよ。
そもそもタイムテーブルめっちゃ被ってるしみたいな。
同時にですね。
同時に4つとか5つとかやってるんで、同じ時間帯だけでやってたりするんで、見えないんですよ、移動時間含めても。
だから自分だけのコースを作れるし、
あとは都心のフェスとか他の場所のフェスと大きく違うのは会場がやたら広いってことなんですよね。
川とかあるし、ずっと音楽聴かないで川で浮いてる人とかいるし、フジロック行くと。
そういう自分が主役の体験の場になってる気がするんですね、フジロックって。
それが今回72時間で言うと、並んでた人たちでキャンプもするんですみたいなんですけど、
初日の方にめっちゃキャンプ道が並んでた人いたじゃないですか。
誰も自分でそうやってキャンプのセット立ててっていうところから自分でやってるから、
自分で寝床も作るし、そういう原始的な体験っていうか、
全部を自分でやるっていうことを経験するからこそ、より自分の体験としてオーダーメイドできるっていうか、
音楽フェスでこれをこのステージにずっといて、見てればアーティストが順番に出てきて音楽聴けるじゃなくて、
主体的に動かないと何も起きないみたいな感じはあるのかなと思いますかね。
だってもう2日目ぐらいに暑さでバテて寝てる人いたじゃないですか。
いますね、はい。
1日目でもう命使い果たして2日目もバテてるって、
それって普通の音楽フェスではちょっとありえない話じゃないですか。
だって2日目にはこれがあってこれがあってみたいな、
当然それで全部回ろうみたいな人もいると思うんですけども、せっかく来たのに寝ててもいいんだみたいな。
他でもトンボを指で止めて遊んでたアメリカ人の人とかいたりとか、
本当にみんなテントとかタープ張ってそこでゆっくりしながら、
じゃあこれも聴きに行こうかみたいな行き来をしてる感じは、
自分に主導権があるっていう感じがありましたね。
だってその外国人の人が言ってましたけど、グラストンベリーよりいいって言ってましたもんね。
グラストンベリーってイギリスの有名な。
本当かよって思いましたよね。
でも確かに海外の音楽フェスって、
それこそお酒もそうだし、薬とか薬物みたいなのもそうだし、
セットだし、あんまり綺麗じゃない空間というか、ちょっと悪い感じじゃないですか。
フジロックって今回も出てたんですけど、親子で参加とか子供めっちゃいるんですよ。
確かに。
それぐらい安全で音楽を楽しめる場所っていう点で言うと、
確かに外国人の人が言ってたみたいな場ってなかなかないような気がするんですよね。
まあそれほどある意味日本だけが成し得るところですね。
確かに海外のフェスというかそういうミュージックのとこ行くと、端っこの子何やってるか分かんないですもんね。
分かんないしも、なんていうかその、
基本デイスイですし。
デイスイ、別にフジロックもいるんですけど、
いるけど、そんなに治安悪くないって言ってきてる人結構日本人多いんで、
日本人の酒癖が悪いって海外の人から見るとやっぱ鷹が知れてるとこあるじゃないですか。
ああいうのもありますけどね。
場合にもよるけどね。
ジャパニーズここまでやるのかって時ありますけど。
そうそうそうそう。
まあでも基本的には。
そうそうそう。
じゃないですか。
あとやっぱ前夜祭で盆踊りの音頭踊るみたいな。
ああいうのも含めて、ああ平和だなって寝ちゃうもんね。
なんかそういうその、やっぱ音楽っていうものが日本で言うと、
もともと伝学じゃないですか。
伝学とかから始まってると思うんですよね。
一般的な音楽っていうのが。
まあその本当に昔の歌って踊って太鼓鳴らしてみたいなところ。
そうそうそうそう。
だからそこからなんかやっぱり音楽って始まってるから、
しかっていうとこう、
その文化とかそういう何か動員のための音楽とか、
メッセージ性があって盛り上げるみたいなもので、
正直後から出てきてるっていうか、
割と音楽っていうものが一般的に広まった後から、
そういう動員のも動員とも使えるじゃんみたいな感じに、
なんか意識的にはなってるような気がするんですよね。
まあ近代音楽。
そうそうそうそう。
でなんかこのフジロックはすごくその伝学に近いというか。
なるほど。
なんかっていう気がしてて。
どっちかというと海外のロック。
で海外のアーティストは来るんだけど、
そういう田んぼでみんなで音楽を流してるみたいな、
なんか和やかな感じがあるっていう、
ちょっとなんか不思議な感じなんですよね。
うーん。
なんか一方でそうそうそう。
海外のロックフェスはもっとこう行くぞみたいな感じじゃないけどとか、
フジロックの特徴
もっと逆に日本でも他のロックフェスって結構あるとか、
ある意味なんかこうジャンルも偏ってるっていうか、
一つのジャンルですごく盛り上がってて、
でもなんかそれを同じ人がいてみたいな、
同じファンの人がいてみたいな、
結構属性が似た人が集まって、
みんなでこう同じ方向を向いてみたいな、
よくあるじゃないですか。
そういう音楽フェスとか、
まあそれこそ政治イベントで音楽があるみたいな、
海外でも無限にある話だし、
政治と音楽なんて当然のように結びついてるっていうか、
結びついてるのは逆に、
結びつけると文句言われるのは逆に日本ぐらいなんで、
なんかそういう感じなんだけど、
フジロックはやっぱりそういう伝学的なところあるから、
なんか結構フジロックとかって僕ステージ行くと、
結構その海外から来た人がステージで結構やばいこと言ってるんですよ。
よく英語とか聞いてると。
なんかめちゃめちゃ政治的なこと言ってるんだけど、
その周りで子どもたちが走り回ってたりとか、
あとなんか大抵の結構聞いてる人の多くが、
やっぱり英語で話してる場合はわかるんだけど、
現地の言葉で話してる人ってだいたいわかんないわけですよ、みんな。
インドから来ましたみたいに言って、
めちゃめちゃこう、
頻繁に喋れてもわかんないじゃないですか。
なんかそういう言葉の壁もあって、
何かすごく政治的なことを言っても、
場がその雰囲気にならないっていうのは一つあって、
子どもも走り回ってるし、
そういうすごくピースフルな感じが、
日本っぽいなとはめちゃめちゃ思いますね。
これ多分、いわゆる日本だとそれをすごく民営的な、
ビジネス会社としてのロックフェスみたいなやつで、
フェスティバルと日本の文化
フジロックがあるからわかりにくくはなってると思うんですけど。
工業的なことってことですね。
そういうことです。
海外もロックフェスとかは多分そうなんですけど、
要はフェスティバルですよね、ただの。
ただのフェスティバルって多分それなんですよね。
結構音楽みんな好きだから、
あちらこちらでプロからマチュアまで、
適当に音楽かき鳴らしていて、
それに適当に集まってきて、
別に政治的な思想もないし、
有名なバンドだからどうとかっていうのも、
あるときはあるけどなくてもないみたいな、
そういうフェスティバル的なものは共通してるかなと思っていて、
なぜか日本ではそれが、
日本ってあんまりそういうの逆にないじゃないですか、
フェスティバルっていうのが。
そうですね。
日本のお祭りって、
盆踊りですよね。
盆踊りだけど、
盆踊りって結局真ん中に集まってみんなでやらないといけないし、
あれもそれこそ電楽的なマインドというよりは、
どちらかというとちょっと近代、明治以降の、
街と神社と、
そういう国みたいなのが一個に合わさってできてる、
盆踊りみたいなところがあるんで、
だし、出店が出ているとか、
それだけみたいな、
一応ステージみたいなところあるけど、
なぜか音楽を聴きたい人しかステージにはいないみたいな、
そういう感じになっちゃってるんですけれども、
フェスティバルみたいなものって、
あまり日本で根付いてないのかなって思ってたんですけど、
ここにあったわ、みたいな感じ。
ここにあったのが、
いわゆる山口さんも言ってたような、
工業的なフジロックっていうので行われてるんだろうなっていう、
それにブランディングみたいなのがあるのが、
ちょっとびっくりしていて、
フェスティバルの進行調と子供参加
今回のドキュメント72時間の放送の中でいくと、
ステージ設営で来てた大工さんいたじゃないですか。
基本的にあれ俺が設営したんだよっていう、
ステージの設営をする大工さんのおじいちゃんが、
実際フェスにもそのまま直接参加して、
自分の独特のノリで乗ってたじゃないですか。
あれだと思うんですよね、
フェスティバルの進行調みたいなのは。
たまたま本当に、
フジロックとかとか、
あまり考えずに仕事で、
最初はステージ設営っていうところで入ってたんだけど、
そうするうちにだんだんフェスにも、
参加してみるかみたいなノリになって、
自分のノリで、
それこそ山口さんも最初に言ってたような、
自分が主人公で自分が主体になって、
楽しいじゃんみたいなので乗ってるっていうところが、
それこそが本当のフェスティバルの、
進行調なのだなと思っていて、
それがなんでフジロックだけで、
実現してるんだろうなーっていうところは思いました。
本田さんの話に被せるとすると、
この10年ぐらいでフジロックってすごく大きく変わってると思っていて、
今回の72時間の話でいうと、
親子参加みたいなのめちゃめちゃ映ってたじゃないですか。
めっちゃ多かったですね。
実際めちゃめちゃいるんですよ。
っていうのもやっぱりフジロックを好きだった、
フジロック第一世代の人たちがやっぱり親になって、
今のその時代の流れ的には、
やっぱり子供ができたらお父さんお母さんにならなきゃいけないっていう、
好きなことも全部諦めてね、
ならなきゃいけない、
育児に専念しなきゃいけないとか、
そういう社会でもなくなってきてるじゃないですか。
別に好きなものは好きなものでいていいし、
それはいろんな技術革新とかもちろんあってたしっていう、
制度とかも含めてある程度整ってきてっていうのはもちろんあるんだけれども、
大人が好きなことを諦めなくていい社会だからこそ、
子供を連れてくるみたいなことが、
よりしやすくなってると思うんですよね。
キャンプとかだとキャンプ好きでお父さんが連れてきてとか、
野球お父さんが好きだから子供でやってとかって昔からあると思うんですけど、
それがロックフェスでも許容されるようになってきた。
ロックフェスが、
それこそ世の中のちょっと前のイメージでいう危ないとか、
みんな薬やってるみたいな、
みんな酒飲んで冷水してみたいな、
そのイメージじゃなくなっているからこそ、
少なくとも第一世代の中ではないんだなっていう認識だからこそ子供を連れてきて、
それがよりピースフルな環境になって、
ある意味教育のおばじゃないけどになっているっていうのも、
さっきの本田さんの話とはまた違う視点だけど、
大工の人とは別で、
子供とかもすごく参加してるっていうのが、
あのフジロックの今回の会の特徴だし、
そこがたぶん一個、
このフジロックの会が、
フジロックを知っている人からめっちゃ批判されるポイントの一つでもあるんですけど、
おじさんとおばさんしか映ってないじゃんって、
言い方あれですけどね。
あー、今回の会っていうんですか。
確かにそうですね。
確かにフジロックって、分かりやすく年齢上なんですよ。
なんでかっていうと、そもそも値段が高い。
行くまで含めてね。
大人じゃなきゃいけないっていうのがそもそもあるから、
今に始まったことじゃないんですけど、
それっていうのも、より子供がいることによって、
より上の人が多いような印象を持つっていうのもあると思うんですよね。
で、あとは、
さっきの本田さんの話はちょっと逆なんだけど、
わざわざフジロックに行かなくても、
フジロックに行くぐらいの値段を出さなくても、
都心でもそうだし、
大阪とかもそうですし、別に、
わりと日本どこでも音楽フェスって結構、
地区に1個ぐらいあるようになってきてるから、
そういう、お金をわざわざ出してフジロックに行かなくても、
近場で住んじゃうっていうのになってるから、
わざわざフジロックに行く人はお金を持っていて、
なおかつ子供にもそういう環境を味合わせたいみたいな、
教育の場みたいになってる人とかが結局来てるから、
わりと年齢が上のように実際もなっているし、
今回の映像でもなってきているっていうんだと思うんですよね。
そこはね、実際めちゃめちゃ感じましたね。
最初に言った、普段暮らしている場所を下界と言って、
この場が天国ですよ、みたいな言ってる人もいたし、
そういうのの一つって、やっぱり、
現実と切り離された場所で、
現実と切り離された場所に行けるっていうところが、
それこそ天国と地獄じゃないですけど、
毒を積んだ蚊のような感じって結構あったんですよね。
やっぱり、
トンボを指に留めているアメリカ人が、
東京だったらもうダメだね、みたいな。
地下鉄で急いで歩いて3分節約。
それどういう意味ってめっちゃ煽ってたんですけど、
その3分節約に命を日々かけながら暮らしている人だっているわけですよね。
そういう中で、その人たちはやっぱフジロックに行けているというか、
やっぱり最初に言った通り、
フジロックのおじさんがフラッと参加できるぐらいのノリの、
フェスティバル的なものが、
なかなか日本にはお祭り以外ではないので、
このフジロックという興行的なもので、相当なお金を払わないと。
そしてキャンプギアも安くないですからね。
キャンプギアを揃える時点で、相当余裕がないとできない。
それをさらに持参していくみたいなところって、
フジロックならではなんだなって。
山口さんが言ったように、
本来なら各地域に一つ、そういう音楽フェスティバルはあるのだから、
それでもわざわざここに行くっていうのは、
やっぱりそういうことだよなーっていう風に見ていたので、
この天国が素晴らしいっていうのも、
2023年のフジロックの光景
正直裏でそういう色々な事情が噛み合わさって、
そしてさっき言った72時間という枠においては、
フジロックの前後の回とかで、
地下鉄3分のために歩いて早歩きしてる人を映し出したりもしているから、
そういう意味ではよくここを選んだなぁと思いました。
いつものフジロックって、中に戻ったみたいな、
通常開催されたみたいな言うんですけど、
これはこの夏に限った話というか、
色々言われてて思うんですけど、
いつものフジロックってじゃあなんなん?みたいな思うわけですよ。
別に去年もフジロックってやってるし、
そうですよね。
全然やってるわけですよ。
それは声出しがOKになって、
お酒も解禁されて、
海外アーティストもちゃんとやっと来れるようになって、
みたいな点でいつものって言ってるんですけど、
フジロックの光景って毎年全然違うんですよ。
それは出るアーティストによって。
今回だと矢沢じゃないですか。
やっぱりいっぱい矢沢ルックの人たちが大量にいましたけど。
矢沢だけはやっぱり全てのトンマナを飛ばしてましたね。
矢沢色で染めてましたからね。
だから今回の多分72時間の映像は、
2023年のフジロックを収めているものであって、
フジロックというものを抑えているものではないっていうところが、
多分ポイントな気がするんですよね。
それは別に音楽フェスを切り取った話全てそうで、
だからこそあの映像を見て、
あんなのフジロックじゃないっていう人は、
多分きっと1999年のフジロックを見てるかもしれないし、
みたいな、
わかんない、適当に言いましたけどね。
そういう自分の知っているフジロックを見てるから、
そことのズレに対して言っているだけであって、
わかりますよ。
っていうのは違うなと思うんですね。
年によっても違うだろうし、
当然この日この時に言ってたとしても、
さっきも言ったとおり山田さんが言ったとおり、
これ自分が主役のフェスティバルなんで、
自分が見聞きしたものが自分のフジロックだと思うんですよね。
彼らにとって。
だからそういう意味では、
ここでドキュメント72時間で流れているのは、
それではないドキュメント72時間ならではの取り留めもない、
自分が主人公だと思っている人たちがどんどん出て、
インタビューしていくんだけれども、
それが全部ツギハギで繋がっているので、
それは結局は誰のフジロックになってないというか、
そういう状況だったので、
そこのチグハグ感を覚えた人は結構、
それは多いだろうなとは思うんですけど、
いいじゃんって感じですよね。
そういう人もいたし、
かっこいい救急隊員とかいたじゃないですか。
初めてなんですよって。
それが彼にとってのフジロックだし。
龍松山にやっていくんですよ。
写真撮ってみたいな。
それでいいじゃんっていうところを、
本当に淡々と写しとっているから、
ドキュメント72時間マナーでね。
そこは実際に、
これが俺のフジロックって思っている人との会流は相当あるでしょ。
フジロックのアーカイブとしての価値
それがあんまり、
別にこの場で言われじゃないですけど、
フジロックとはこうであるみたいな、
固定概念がどんどん固まっていけばいくほど、
フジロックは死に向かっていくと思うんですよね。
成長できなくなるから。
変われなくなるっていうか、
自分で動かせなくなるから。
フジロック自体が。
だから子供たちが参加しているみたいなことも、
最初すごい批判されていたりいろいろあったんだけど、
今となっては普通の光景です。
むしろ子供いる方がちょっとピースフルでいいと思うし、
ある意味2023年のフジロックはこうであったっていう、
本田さんがよくアーカイブじゃないけど、
これを実は、
例えば10年後のフジロックは、
めちゃめちゃ高齢化しているカゴスとかあるわけじゃないですか。
急に最前列めっちゃ席あるみたいな。
屋根めっちゃあるみたいな可能性あるじゃないですか。
フジロック内は外だったはずなのに、
半分くらい屋内になってるぞみたいな。
可能性全然あるわけです正直ね。
客のニーズ受けてね。
そうそうニーズ受けてとか。
そういう話だったらあるわけなんで、
2023年のある意味これは、
フジロックっていう普遍的なものを映しつつ、
逆に2023年っていう、
時代性をめっちゃ映している回だっていうことを、
言いたいです。
いやーこれね、アーカイブって言ったんですけれどもね、
今回の回って、
いろいろアーティストの権利関係とかがあるから、
権利が取れた一部の映像だけ流して、
でもそれも72時間チームが撮ったやつじゃなくて、
公式のところからステージに出して、
っていう感じでやってたじゃないですか。
多分そういういろいろもあって、
NHKオンデマンドに収録されてないんですよ。
そうなんですよね。
アーカイブはNHKだけが持ってる。
いやーこれはね、しっかり解放してほしいですね。
しっかりその権利関係の部分だけカットしてもらって結構なんで、
ぜひね、本当に山口さんが言った通り、
2023年だからこそのフジロックっていうところを残した回として、
本当にアーカイブとして残ったでしょうし、
残していってほしいですね。
というところで今回は以上となります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。