1. 勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ
  2. 第47夜『福島・浪江のスーパー..
放送回エピソード:選「福島・浪江 年の瀬、ふるさとのスーパーで」(2020年2月7日放送)
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真夜中コンビニの駐車場でこのポッドキャストは一つの場所を72時間にわたって停電観測する
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が番組についての感想や愛を語ります
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はい、今回は福島並江 年乗せふるさとのスーパーでということで、今ちょっと本放送がお休みしたりしているので
再放送で扱われたものを私たちも扱おうと思っています
こちらなんですけれども、2020年の2月に放送されたもので、タイトルの通り福島の並江に焦点を当てているんですけれども
それの中でもスーパー、新しくできたというか大型のスーパーを年乗せに着目してみるという回になっています
当然この福島並江ですので、避難指示が出ていて、そこから解除されて2年経ったような時で
だんだん人が戻ってきているという状況の中で、年末年始のスーパー、どんな正月を迎えているのだろうというような回になっています
はい山口さんいかがだったでしょうか
はい、これ2019年の12月の年末に収録してるんですよね
これこそが今本田さんの話にもあったように、2020年2月だと
これ見ると、最初見た時、2020年2月に見た時は、やっぱり福島の並江っていう震災があって
そこで避難指示が出て、避難指示解除されて、戻って、やっと戻ってこれて、みたいなストーリーが全面に出てきている印象だったんですけど
今回見た時に、コロナによって失われてしまった日常がここにあるな、みたいな懐かしい感じがしたんですよね
そうですね
スーパーで断章してるとか、今もあるんだけど、割とオーディオ振ってできるようなことじゃなくなっちゃったような気がするんですよ
うん、そうですよね、今は
そう、この映像自体が震災っていうことよりもどっちかっていうと、昔あった話みたいな
失われた日常感を強く感じましたね
そうですね、当然スーパーの理事のところにソーシャルディスタンスの印とかないわけですからね
みんなマスクしてないみたいなことも、違和感をまず感じてしまうっていうことですよね
それはめちゃめちゃありますよね、なんか本当に華麗ついたりしてて
そうそうそうそう
いいの?みたいな、いいんですけど
いいの?って思っちゃうっていう、この何年間かがコロナが要は日常になっちゃって、みんなマスクしてるのはありまえになっちゃってるから
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逆にしてないと違和感だったりとか、そういうのすごい感じましたね
確かにな、そうですね
その一方で、スーパーが寄り合い状みたいになってるっていうのがあったじゃないですか
あれって日常なんですけど、その日常を非日常としてかみしめてる感っていうのがやっぱりあるわけじゃないですか
この波影に関してはですよ
戻ってきたからってこと?
戻ってきたからっていうことですね
だから、戻ってきたんだ、久しぶりとかっていう感じで話があるっていうことで
いわゆる多分日本の今までにあったスーパーの寄り合いの雰囲気ともちょっと違うというか
そのこの日常こそが求めていたことなんだ
帰ってきた、ただいまっていう感覚がすごい皆さんにあって、笑顔になっててっていうのがあって
それがなんかやっぱり当然今、おそらくコロナになっていると
そんなにはそうはなってないだろうなっていうその揺り戻しみたいなのが結局あって
それを考えるとなんかこの一瞬が切り取られてる感っていうのはすごくあるなぁとは思いましたよね
スーパー自体が希望になってるというか
その希望とか皆さんの期待がすごく乗ってるスーパーだなっていうのは
この回見てて本当にまず思ったことですよね
だから本田さんの話にかぶせると
この風景が僕が冒頭に言った懐かしい感じじゃなくて
未来の風景になっているような気がするんですよね
はい、そうですね
コロナによって失われてしまった日常が
その震災によってなくなってしまったこのコミュニティ
ここはその震災の避難指示が解除されて戻ってきてみんなで集まれて楽しいと
コロナがなくなって集まれて楽しいみたいな
結局その未来の風景になっていく、つながっていく
そのコロナ後の世界の疑似体験じゃないけど
そうですよね
そう的な側面はあるんじゃないかなと思うんですよね
またねこれ見てない人のために補足しておくと
ただのスーパーじゃないんですよね
ただのスーパーじゃないっていうか
人々の期待を背負って生活のインフラとしてスーパーが開店してるので
昔からのスーパーというよりは
結構某大手チェーンのスーパーですごくピカピカなんですよね
ピカピカのスーパーで売り場とかもすごい綺麗というか
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特に悪く言っちゃう別に個性がない普通のスーパーなんですよね
そうですね、気持ちがある
でもその綺麗さとかが相まってて
そういう意味でもちょっと近未来感あるんですよね
売り場が昔懐かしとはまた違う気持ち感はすごいあるんだけれども
その重機とか並べ方とかがものすごく綺麗に並べられていたりして
ものすごくそこの期待を背負ってる感じが
スーパーとしてすごくあるんですよね
そこがまたさっき山口さんが言ってたような
未来みたいなところにもちょっと通じるかなっていうのは思うんですよね
これでもじゃあ同じ場所をどうやって取られるのかみたいな話で
回の1日目に若い夫婦が出てくるじゃないですか
その夫婦が旦那さんの方がもともと住んでて
それで避難して戻ってきたっていう人で
奥さんは全然並関係ない人で
一緒に避難先かなんか知り合って戻ってきたみたいな夫婦が出てくるんですけど
旦那さんのこの場所を見た感想とか周りの風景を見た感想は
思ったよりも普通でよかったみたいな感想なんですよ
はい、そうですね
奥さんの感想はショッキングなんですよ
ここのなんか違いですよね
ああなるほど
そうやっぱ認識が違うっていうこと
そうそうそう同じ場所なんだけど
じゃあそのもともとを知ってるか知らないかじゃないですか
本当に震災前の波を知ってるとその風景が戻って良かったなとか
実際その震災中の波も知ってるから
あれよりは酷くないとか
でもやっぱり知らないと
普通の外からの目線で見るとショッキングなんだなっていう
この一瞬のインタビューにその差が現れてて
そうですよね
そうこれめっちゃいいなと思ったんですよね
あのたびたびこのスーパーを引いた絵で撮ってたりして
そうすると正直ちょっと結構違和感があるんですよね
なんかそのここのスーパーだけがピカピカに輝いているというか
スーパーしかないって感じですよね
スーパーしかないっていうあとは
本当に田んぼとかそういう本当に田舎っちゃいなかのところにガンってあって
それがやっぱり違和感を感じたりするんだろうなっていうのはあった
思ったんですよね正直言うと言い悪いとかではなく
ここにガンと
でも多分ここにあることがやっぱあの人たちの希望でもあると思うんですね
帰ってきた人たちのなんていうか日常
本当にスーパーという日常がここで展開されてるっていうことを
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すごく感じれるわけじゃないですか
だからそこの夫婦の認識の違いみたいなのって
生まれるんだろうなって思いますよね
実際に言ってなくてもね
本当そうですよね
なんかでもやっぱりここの場所って
さっきの本田さんの話でも寄り合い所というか
はいはい
このここにやっぱり住んでもここにいる人の多くは
地元の人なわけじゃないですか
はいだからやっぱりでもこの外のスーパーの外だと外は
割とその何ていうんだろう
震災後の世界って感じなんだけど
スーパーの中はこうはなんとか久しぶりみたいな感じで
まるで震災前かのようなそのコミュニティ感っていうか
寄り合い所感があるっていう
この中のスーパーの内と外で世界が違うみたいなのありますよね
いやそうなんですよね
これ多分だからまああえてだと思うんですけど
普通にあの年末年始なわけじゃないですか
だから出てくる人たちにも
当然その戻ってきた人もいたんですけど
たまたま戻ってきてる人みたいなとか
それこそその家をやっぱり取り壊す予定になってて
それで立ち寄っただけとか
最後に見に来たとかっていう人もいたわけで
そういう意味でここのスーパーの中だけ本当に言う通り
その震災前のコミュニティとか
そういう状態にはなっているんですけれども
このスーパーが1年中そうかって言うと
多分絶対そうじゃなくて
でもうこの時点でも戻ってきてるのが1割ぐらいにしか満たないと
人口としてはこの南美江っていう場所がね
で戻ってくると当然そのスーパーも
その元の景色に戻っているはずは本当はないんですけど
この年末年始っていう規制みたいなところにかぶさったことで
奇跡的にそれがこう再現されている
で奇跡的っていうかでもそれを多分願って
再現されたなっていうのがあって
でそれがそのスーパーの店員さんで
一人あのこう並べてる時に
南美江店は売れる売れないじゃなくて
値上が大事だっていうことを言ってたんですよね
だからやっぱりその普段の売上的なものとしては
やっぱりこれって一つのスーパーとしては
多分絶対独立再産してないんだろうなっていうのは
正直なんとなく思うんですよね
でどっちかというとそのこの年末年始の商戦だからこそ
にぎわっていてでそれで儲けようっていうよりは
本当にこの一幕一瞬
あの時に戻ったような感覚っていうのを
にぎわって出すっていうところに
すごくそのなんていうかこのスーパーの意気込みがあったんじゃないかなって
思うんですよね
それをすごく感じましたよね
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このスーパーってどこでもそうですけど
夕方過ぎになるとタイムセールっていうか値段下げるじゃないですか
はいはいはい
この下げ幅が異常なんですよ
異常でしょ
10%20%とかじゃなくて
80%オフみたいな世界で
そんなスーパー見たことないじゃないですか
住んでる街中にあるスーパーだと
やっぱそれぐらいにしないと売れないっていうことなんですよ
たぶん日々
そうなんですよね
だからなんかそのシーンって
みんなそのお客さん的には
安くなったわーいって言って買いに行くんだけど
お店側にして2人と立ち返ってみると
そんなに売れないんだっていう
ことが見えてくるんですよね
うんそうそうまさにそう
普段は特に普段は全く売れてない
そうここがね年末年始だからこそ
今売れてるっていうところはある
そうです
そうですね
だからこそこのね
某大型チェーン店じゃないとやれないみたいな
もう本当にインフラとしての結構スーパーの感覚も
すごいあるんじゃないかなってやっぱ思うんですよね
そういう意味で
そのそういうスーパーが年末年始に
あの時の輝きを一瞬でも取り戻してるっていう光景が
この3日間に収められてるなーって思うんですよね
本当そうですよね
こここの話の中で
ふるさとっていうワードもいくつか
書いてあるんですけど
正直この場所はふるさとかもしれないけど
このイオンって別にふるさとの風景でも
何でもないわけじゃないですか
ないです
だって何なら最近できたし
日本全国で繰り広げられている光景ですか
誰誰しもがそのここに来る人たちは別に避難する前から
あった別にスーパーはないし
子供の時から通ってる場所ではない
何もそのなんかふるさと要素はハードの部分じゃないんですよ
はい
ここって
はい
いいけどふるさと感があるっていうのは
やっぱりこの波家っていう場所の方とか
ここで会う人だったりとか
もっともっと言うと
例えば正月に波家焼きそばがめっちゃ並んでるとか
そういうことだと思うんですね
中身とか人とか
だからこの番組の中でも
ナレーションというかテロップで
ふるさとは誰かと作っていくものなのかもしれないみたいな
はいはい
思ってるんですけど
はい
まさにそうで誰かとっていうか
誰かがいることとか何かがあることで
自分が発見するものになってくるんじゃないかなと思うんですよね
うん
っていうのはなんかこれを見て
改めてじゃあふるさとってなんだって言われた時に
うん
考えたことを感じたことですかね
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うん
そうあの本当にふるさと
いや結構ねやっぱりふるさとって難しい問題ですよね
なんかそのふるさとを捨てていいのかみたいな話もやっぱりあるし
はい
なんかそれは本当に今回結構その割と戻ってきたっていう人じゃなくて
さっきも言いましたけど
やっぱり出ていくっていう人の話もすごく出てたじゃないですか
はい
そこの難しさってあって
でもやっぱりふるさと出てくっていうことも
まあ言った仕方ないというかそういうこともやっぱあるんですよね
当然まあ名前だけじゃなく
そこをあんまりまとまってないですけど
あのどっちがいいとかじゃなくて
なんかやっぱどっちもあるんだ
でしかもそのふるさとっていうのが
そのずっと通ってた場所とか
そういうハード的な場所だけでもないよっていう
その人との繋がりであったり
自分のなんか心のありようだったりっていうので
ふるさとも変わるよっていうのもあるんで
なんかこう簡単に使っていけないワードだな
みたいなこともやっぱ思いますよね
なんかふるさと変えるべきとか
なんかふるさとにはこうずっとこれが残ってほしいとかって
そういうことじゃないかもしれない
ふるさとの里山がみたいな話だけじゃないってことですよね
そうそうそうそう
だってここの回の最後に出てきますけど
避難先の札幌からその車で来ましたって言って
やっぱりその車のナンバーがいわきナンバーなんですよね
あれね
そこでその彼というか出てきた男性は
乗り越しになり家の片付けをしに来てるんですよ
だからそういうふうに言うと
ふるさとを言ってしまえば
ふるさとを一回捨てるというか
辞めるというか片付けて生産して
次の土地に行こうとしてる人なんですよね
状況としてはね
だけどいわきナンバーの車なんですよ
心はね
そこの結局ふるさとってハードじゃなくて
ソフトだったりとか関係性とか
そういうものによって生まれるっていうのも
しかもだってただの車のナンバープレートですよ
そうなんです
それがいわきナンバーであるっていうことだけですよ
そうですよね
でもふるさと感があるわけですよ
そこのなんていうか
なんでしょうね
なんかでもいいですよね
そういうの
急にふわっとしたこと言っちゃったけど
急にいいですよ
いいんですよね
本当にいいんですよ
あの最後のその方とかって
状況としては
何ていうか論理的に言えば
そんなのもそうした方がいいに決まってる
みたいな感じなんですよ
やっぱりその奥さんの実家の札幌に身を寄せて
でも自分も仕事もそっちで見つかって
安定してきてると
客観的に考えれば
そのままで住んでない実家とかは取り壊すっていうのも
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まあそれはそうだろう
でその親御さんが決めたと
その人もまあそれはそうだろうな
なんですけど
やっぱりいわきナンバーが指し示すように
心は捨てきれてないんですね
心は浪江に残っている
そのなんかこう
論理だけで終わらせれない世界みたいなものが
彼のいわきナンバー
最後のいわきナンバーで如実に現れてるよな
っていうのはあるんですよね
浪江がその場所じゃなくて
外見っていうか
っていうなんかその
なんていうのイメージというか
そうですね
なってるっていうことですよね
そうですね
まあしかもやっぱり
福島浪江っていうことで
なんていうんですかね
すごくセンシティブな問題ですけど
放射能の問題でそれでも帰るとか
もしかだから出る
じゃあ捨てるのかとか
やっぱなんかいろいろな
まあ特に外野からなんですけど
まあいろいろな攻撃というかね
そういう目もあるわけじゃないですか
ただ単純にその
どこにでもあるふるさと出るっていうのと
またちょっと違う
でそれこそ逆に言うと
それを見てこれは被災地の人だけに負担かけていいもんじゃないって言って
外から逆にやってきたっていう人もいたじゃないですか
まあかなりレアケースな気もしますけど
っていうぐらい
なんか浪江に関しては
その土地のしがらみというより
風当たりというか
いろいろある中で
それぞれの選択肢をしていく
なんだけれどもこの年のせの
しかも誰も別に今まで通ったこともないスーパーにおいて
一瞬だけでもあの時のふるさとが再現されているっていう
この一瞬のきらめき
っていう
本当簡単には語り尽くせないところが
この回ってありますよね
ありますね
結構いい回ですよね
いい回ですよね
本当冒頭の話に戻るんですけど
それがそのままこの翌年とか
これ2020年
19年の末ですから
翌年以降はこれがほぼ再現できなくなっている
失われた風景になってしまうわけですよね
スーパーも一人で来てくださいみたいな話になってね
っていうめちゃめちゃ一瞬のきらめき
いやで僕はこれこの回すごい覚えてるんですよね
なんか当時心に残ってて
それとやっぱりこの一瞬のきらめきだったんだなっていうのが
今でも考えてるんでしょうね
自分の頭の中で
よりそのなんか切なさっていうか
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そんな的なものな感じがすごいしますよね
いやいい回です
いやいい回なんですよ
これはちょっとでもぜひね
ぜひNHKオンデマンド等では見れると思いますので
等でぜひ
ぜひ大丈夫ですかね
以上ですかね
はいありがとうございました
ありがとうございました
21:37

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