放送回:「福岡・中洲 真夜中の保育園」(2016年11月18日)

サマリー

福岡中洲の真夜中の保育園をテーマにしたドキュメンタリー番組があります。この番組では、親御さんたちが夜間も働きながら子供を預ける様子や、保育園での子供たちの生活が描かれています。子供の視点と保育園の様子を通じて、福岡の中津にある真夜中の保育園の特殊性と多様性について描かれているのは第126夜のエピソードです。

中洲の真夜中の保育園
真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、
番組についての感想や愛を語ります。
今回は、福岡 中洲 真夜中の保育園ということで、
過去回、2016年11月に放送された回になっています。
場所は、福岡の中洲という、歓楽街ですね。
夜のお店なんかもあるような、中心地なんですけれども、
そこに朝7時から深夜2時まで空いている保育園があるということで、
当然その昼間も含めて、夜もいろいろ働く親御さんたちが、
お子さんを預けてというところでやっていくので、
特に福岡の中洲のところで、料亭とか飲食店とか、
そういうところで働く親御さんたちと子どもたちの引きこもごもというか、
いろいろなところに話を聞いたという回になっています。
では、山口さんいかがだったでしょうか。
この回好きなんですよ。
いいんですよね。
この回はいいんですよ。
どれくらい好きかっていうと、福岡に初めて出張で行ったときに、
一番に行きましたからね、この保育園に。
なかなかよし行くかっていう場所ではないんですけどね、保育園ですからね。
そうね、なかなかしかも入れないじゃないですか。
もちろんもちろん。
でも中洲でちょうどそれこそ飲んでて、
帰り、解散したとかなんかに、そうだと思って本当にやってるのかなと思って見に行ったんですよ。
本当に夜に。
そうそう、16年に見て、17か8年ぐらいだと思うんですけど、見に行って電気ついてて、
結構今回の保育園って特徴的な建築じゃないですか。
そう、建築もね、実は結構珍しいかっこいい作りしてますよね、階段状というか。
そうなんですよ、だからすぐ見つかって、電気ついてると思って。
結構感動したのを覚えてますね、これは。
そこに行っちゃうぐらい。
そうなんですよ。
はい、ということですけど、これ2016年11月放送になるじゃないですか。
やっぱなんかこう、やっぱこの何て言うんですかね、
ドキュメント70日間として結構それなり古い方じゃないですか。
そうですね、はい。
やっぱなんかこう過去の傑作界だなって改めて久々に見て思いましたし、
なんか本当に何て言うんですかね、そういう観楽外に密着するというよりは、
観楽外で働く親御さんたちが預けていく保育園っていう場所に設定をするっていうような、
本当にドキュメント72時間の場所設定の妙みたいなのを表してるし、
本当になんかエポックメイキングというか、
ドキュメント72時間ってこういう番組なんだなってやっぱ思わせてくれる、
中高の素じゃないですけど、
なんかそれぐらいのやっぱ企画力であり、
出てくる人たちのしみじみさであったりっていうところが非常に良い回でしたね。
なんかこの回が良いのって、やっぱり本田さんも今言ったように、
真夜中の保育園って言って、親たちだけに注目するわけでもなく、
子供たちだけに注目するわけでもなく、そこで働く先生たちに注目するわけでもなく、
なんかそれらがちゃんと生態系を成しているというか、
バランスよく配置されて場が立体的に見えてくるみたいなところな気がするんですよね。
それが属性もそうじゃないですか、
モンゴル料理屋のママさんとか、
作業着姿でさっきまで現場だったんですっていうお母さんとか、
不動産とか看護師とか美容室とか、
なんかそういうその真夜中の保育園って言うから、
てっきりこう夜のいわゆる水商売とか、
お母さんとかお父さんとか、
夜のお店やってる系の人たちだけじゃなくて、
普通に昼もやってるから、
いろんな人がちゃんと来ていてっていうことが、
そこをなんかカットして、
今真夜中の保育園だから水商売の人がこう、
大変で子供たちを預けてみたいな、
そういう物語しがちじゃないですか、
そうそうそう、ドキュメンタリーって。
でもなんかそういう、
そういう、
そういう物語しがちじゃないですか、
そうそうそう、ドキュメンタリーって。
でもなんかそうじゃなくて、
めちゃくちゃ普通に3日目とかだってみんな遠足行くじゃないですか、
子供たちが。
そういうのも含めて、
ちゃんとその保育園の中の日常みたいなことが、
描かれているのがいいなと思うところなんですよね。
いわゆるそういうシングルマザーでっていうところですよね。
そうですそうです。
逆に言うとシングルファザーもいたし、
保育園の日常生活
単身婦人の夫がいて、いつもはお母さんだけなんですっていう新聞記者の方でしたねっていうのがいて、でも最後の日は単身婦人の夫が帰ってきて、親子3人でっていうのが映し出されたりっていうので
いろいろな、本当にだからその中津っていうその歓楽街だけど、歓楽街も含めてああいう福岡の大都会っていうところの中で
暮らすいろんな人々っていうところのライフスタイルを特に子育てもしなきゃっていう人たちに対しての全てを支える場所としてのやっぱり
保育園だから、本当に社会を支えてるというか、特にかなりそういう働いてる方も多いので
基本的にはそういう家庭と仕事の両立みたいなところをお話しするところも特に親子さんでは多かったと思うんですけど
そこを含めてこの場所がやっぱなきゃいけないなって思ってられるし、子供の姿とか本当にママと別れるのが嫌で泣きじゃくるとか
でも言っちゃうとすぐ実はケロッと泣き止んでるという実態じゃないけど、そういうことはあるよねっていうことが含めて見てると
単純に俺頑張んなきゃなって思う
自分の生活を変える見てってことですか
自分の人生を頑張んなきゃなって、別に子育てとか仕事と家庭両立することだけが偉いってわけでもないし
いろんな形がある、幸せの形があるっていうのは全然わかった上で、そこで働く保育園の方々の真摯な態度とか
全部ひっくるめて頑張んなきゃなって思うっていう感じなんですよね
それはそうかもしれないですね、当たり前なんですけど夜遅くまで働いてる人がいるからお店とかもあるわけじゃないですか
そうですよね
そういう当たり前のことがちゃんと見えてくるっていうか、今回のそれこそ2日目とかで言うと2日目に出てくる人で羽屋さんって言ったじゃないですか
それこそ水商売系のお店って羽屋さんも夜遅くまでやっててっていうのがあったりしますし
そういうところも含めて別にお店だけじゃなくて、それこそホストとかキャバクラとかそういうところにお花を持っていくからみたいなんで
羽屋さんが賑わったりとか誕生日とかって言ってお花出したりするから羽屋さんが必ずあるんですけど
そういうところが働いている人もよくお迎えがあるから子供とたった15分かもしれないけど一緒に帰れることが大切だったりとか
そういうことを見てると確かに本田さんの言うみたいに頑張らなきゃなって思いますよね
いろんな人が頑張ってるんですよね
そうなんですよ
子供も含めて
子供も含めてやっぱり親のいろんな都合がありながらそれを感じ取りながら日々を生きている子供もあるし
あとは遠足の時のキャラ弁を母さんが作ってくれたんだけど
けんくんですね
けんくんね自分で開けたらノリが崩れちゃって大好きなミニオンが崩れるわけですよね
それを遠巻きに映し出されてけんくんが泣き崩れるというか
しか上とかじゃなくて落ち込むんですよね
静かにね
この世の終わりだみたいな感じで
でお母さんが迎えに行った時はもう疲れて寝ちゃってるみたいな
ああいうのを普通のテレビだったらって言うのもあれですけど
ああいうのだったらどうしたのとかって聞くじゃないですか
崩れちゃったみたいなのを撮りたいからやっぱり
だったけどあれは遠巻きに静かに見てけんくんが崩れ落ちる姿を
ナレーションもなく流すっていう
あれすごい良いっすよね
親の働き方と子育ての両立
日本映画館やばいですよね
ほうがみたいだね
ほうがのなんかああいう背中で語ってるわけじゃないですけど
本当にあの姿だけで全ての彼の感情がわかるじゃないですか
本当に楽しみにしてたんだなとか
でなんかそれでその後にお母さんがお迎えに来て
崩れちゃってごめんねみたいな言うじゃないですか
それを含めて別にごめんねって言うけど別にお母さんも悪いわけではなく
たまたま別にお弁当の蓋にくっついちゃってしまったっていうだけであって
でもなんかそのごめんねって思う心こそが尊いみたいな話あるじゃないですか
いやそうなんですよね
それはねその一連の流れが本当になんか5分も満たない間に詰まってるっていうのは
すごいですよね今回は
途中けんくんもそのお母さん迎えに来る時にピンポンってチャイム鳴る度に
自分のお母さんかなって思うけど違うって
実際のその自分のお母さんが来た時にはもう疲れて寝ちゃってるっていう
そうですよね
実際はああいうのが本当に毎日繰り広げられてるわけじゃないですか
2日間だけじゃなくて他にも本当に帰り際は1時間イヤイヤ気になっちゃってて
1時間みっちり遊ばないと帰らないって女の子もいましたけど
若葉ちゃんね
全部名前覚えてますね
若葉ちゃんも頻繁に出てくるから
そうそう頻繁に出てきて
お母さん結構満身そうになっちゃっててとかっていうのがあれが毎日続くわけですから
あれを見るといや頑張んなきゃなって思う
いや本当そうっすよね
日々を生きてるっていうのがすごくわかる3日間なんですよね
たった3日しか密着してないじゃないですか72時間で言っても
他のドキュメンタリーの方が正直密着時間は長いんですよ
だけど3日間だからこその切り取られていない部分の余白みたいなのをすごい感じさせる回だなと思うんですよ
こういう生活がおそらくその前の日もそしてその今回密着したその翌日もそこからしばらくの間続いているのかもしれないと
ただでもそういう時期も結局保育園卒業したりしたらなくなっちゃうかもしれないみたいな話とかも含めて
すごくこういろんなことを想像させる余白がありますよね
余白は本当に過度に説明しない
そうなんですよ
何があったかとか逆にお仕事の方でもどんな今辛い現状っていうのがあるのかとかっていうのもあるんだろうなと思うけど
具体的には説明はされないっていうところがすごくよくわかるんで
いやーこれかなりやっぱ傑作だなと思う
いやー理解ですよ
やっぱ2016年にこういうのがあってやっぱり当時も見てましたけどやっぱりこの番組好きだよなって思わせる
そうですね今から7年も前なの?
7年も前なんですよもう
彼らはもう小学生ぐらいになってますからね
なんかやっぱり全然色あせないなって思っていて
子供を映す時って結構どちらかにすごく純粋な存在として映すとか
無邪気に遊んでるみたいなやっぱり大人が見たい子供像みたいなのを割と押し付けちゃうんですよね
それで感動するとかそういうのってあるじゃないですか
ありますね
でもなんか今回の回で僕すごいよかったなと思うのが2日目の最後の方にすごいお母さんが出てっちゃって
預けて出てっちゃってすごい泣くんだけどお母さん見えなくなった瞬間に泣き止む子供とか映るじゃないですか
そうですね
なんかああいうのって結構リアルだし
リアルですね
ああいうリアルなところカットしない感じも含めて
子供だからといってそんなに分かりやすく別に大人が分かるほどそんなイノセントな存在だけでもないし
子供は子供なりにさっきのケン君の話も含めてだけど考えてるしみたいなこと
それがすごい出てるっていうのもこのなんか回のいいとこだなと思うんですよね
本当にね冒頭も言いましたけどこの真夜中の中枢にある保育園かっていうところで
その舞台設定で想像しちゃう安易な絵というか
そういうのをかなり崩してくるんですよね
崩しますよ
福岡の中津の特殊性と多様性
崩してこれじゃなかったのにじゃなくてこういうことかこういうことか
そういうこともあるよなっていうのがずっと続いていくというか
それが一つはそういう親子さんのいろんな職業でこの中枢の町自体がいろんなことで成り立ってるっていうのもあるし
親子の関係性というかここで見えてくる子供が純粋なだけではないというか部分っていう
いろいろな子供の視点っていうところもあるし
保育さんも結構なんかいいんですよねなんかいい感じでその子供の様子とかを伝える様子とかでもやっぱ
親子の様子っていうのもすごく伝わってくるし
っていうのを一個一個わかりやすい絵で済ませない迫力を感じるというか一つ一つの場面からね
今回の真夜中の保育園って本田さんが言うみたいにすごく
もちろん真夜中の保育園って言った時のいわゆる思われる
ほぼ思い込みに近いですけど水商売の人がみんな預けに来てみたいなイメージじゃないんだけど
それが完全にそうじゃなくて全く実は違う世界がそこにはありましたっていうことではなくて
そういうこともあるんだけどでも他にもこういうことがあるよねとか
その想像の範疇を少しだけはみ出ている感じっていうんですかね
子供たちの関係と保育園の様子
でも完全にわからないことじゃなくて確かにそういう和食料理のおかみさんが着物姿で子供を預けに来るとかいうのもあるじゃないですか
そういうのも含めて確かにそういうのあるよなとか福岡ってコンパクトシティって言われてますけど
中洲っていう町自体もすごくぎゅっとしてるし
だから割と住んでる人もその近くというか周辺にはいるわけですよね
中洲にっていうのも中洲周辺ですけどだからそういうシンプルに住んでる人が預けに来るってこともあるし
そういう町の多様性みたいなことも含めてちょっとだけ想像の範疇をはみ出してるっていうことがそこが妙だなと思うんですよね
いいとこだなと思って
わかりやすく4日目の最後に暴れん坊将軍ごっこをする子供っていう謎の子供とか出てくるわけじゃないですか
最近暴れん坊将軍ごっこにはまってるんですこの子みたいな
そういうなんかなぜ2016年に見た時も思ったんですけどなんで今なんだって思ったんですけど
なぜ今って
でもなんかそういう謎タイミング子供にはあるじゃないですか突然ハマるみたいな
そういうのまあわかんなくはないなとか
なんかそういう感じがいいなって本当思いますねこの回は
場所設定もありますよね福岡の中津っていう福岡の町が持つ特殊性というか
だったりそれで話していくこの子供たちのやっぱ博多弁かわいいなみたいなところとか
一個一個がちょっとずつ効いてくるんですよね
そうですね
これだよこれっていう絶妙ななんかわかりやすいパンチじゃなくて
ブローのようにそうなんだよなとかかわいいよなとかっていうのをブローのように聞いていく回なので
子供回で言ってわかりやすく比較すると去年でしたっけドロンコパークで
ドロンコパーク去年ですね
去年ですよねなんかドロンコパークはあれはなんか子供たちの関係性を描くみたいなところが割と重い
と思ってもちろん途中お母さん出てくるんですけど基本は子供たちの話みたいな描くじゃないですか
子供たち同士の途中喧嘩とかが描かれてそれで仲直りしてみたいな話とか
子供の中にもちゃんと社会があってみたいな話とかそんな感じじゃないですか
今回って子供同士の関係とかは決してほぼ描かず淡々とそのみんな一人なんですよね割と描かれる様子が
インタビューだけなんですよね
本当に居合わなく社会と接続されてるんですよね全てが
そこもドロンコパークとすごく違うのはその様子を撮ってじゃなくて全部純粋にインタビューだけで積み上がっていること
インタビューと後は遠くから撮るキャラ弁で泣き崩れるとか
そういうシーンとインタビューのみっていうこの時期の72時間多いんですけど
そういうストロングスタイルでやってる感じも予白を残すっていう意味ではすごくいいなと思うんですよね
確かにそこの予白を残すというかインタビューだけで積み上げるっていうのは過去回の最初のフォームですよね
そこがあるからあまり聞かないというか今回特に保育園っていうところで子供にあれこれ聞くとかそういうことじゃないっていう
企画のテーマがあるから本当にそこまで子供たちの社会とかそういうところに入っていかないとか
親御さんたちにも分かりやすい誘導みたいなのはないので
淡々と子供を迎えに来ている事情の中で本人たちがつらつらと話していくっていうくらいだったので
基本的なインタビューフォーマットとリアルなシーン
確かに予白っていう意味ではものすごい今回の回あるんですよね
だって今回の回だって冒頭のところでカメラマンのところに何撮ってんのみたいなめっちゃベタベタカメラ触るみたいなシーン挟まるじゃないですか
冒頭かな確か冒頭だったと思うんですけど
だから撮影者自体も別に子供とすごい距離とってるわけじゃないと思うんですよ
かなり子供たち自体も人懐っこくて別にそれはそろそろ寄ってくるし遊ぼう遊ぼうってなってる気するんですよ
でもそういうシーンも多分撮ってるんですよねあの感じだと
だけどそのシーンではなくインタビューを別に昼も夜も構わずですけど両方とも使うっていうことがある意味すごく大胆だし
でもなんか基本に忠実というかそれがねこのE回のポイントというか秘密のような気はしますね
そういう基本に忠実なところもちゃんと抑えてるんですよね
遠足の時とかは逆にシングルファザーのお父さんが総材買ってきて釣れただけなんですけどね
でもなんか食べてくれるかなみたいなインタビューを撮っておいて
その実際の男の子がバクバク食べてこれお父さんが作ったお弁当なんだよって誇らしげに語るシーンを撮るっていう
こういうのもやっぱベタだけど基本に忠実というかちゃんとインタビューの中で回収していくというか
それもあれじゃないですかそのなんか何ていうのたかがお総材されどお総材みたいなのがあるじゃないですか
結局そのお父さんがやっぱり子供のために選んだっていうことがすごく重要であって
別にそれがお総材だからとか手作りだからとかもちろんそこに手作りな手作りな予想する意味はあるんだけど
でもなんかそれだけじゃなくていったいなところを含めて
いわゆるメディアがわかりやすく切り取るのとは違うもうちょっとリアルというか
実際別の総材詰めることもあるよなとか別にそれが必ずしも悪いことじゃないよなとか
そこに思いがこもっていればいいんじゃないかみたいな話とか含めて
そういうのがすごく伝わるから
もう終始いい回ですよねしか言ってないこの回なんですけどいい回なんですよ
過去の傑作会は毎回あげるたびにもういいんですよこれがいいんですよしか言ってないっていう
だいたいそれしか言ってないってことですかね
それしか言ってないく短く終わっちゃうんですけど
今回もそういうところで傑作会ということでした
もう見てください
今回は以上となりますありがとうございました
ありがとうございました
23:56

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